森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.01.09
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岩田真理さんは朝寝坊についてこんな話をしてくれました。
私はとにかく朝起きるのが苦手。それをなんとか朝起きに変えようとされました。ところが早く起きても眠くてたまりません。頭も重い。午前中はずっと不機嫌なままです。午後になるとまた眠くてたまらない。できないと自分は意志が弱い。と自己嫌悪に陥りました。
そしてある時思ったのです。私は結局「宵っ張りの朝寝坊」なのだ。毎朝苦痛を押して早起きできるほどの意志の力は持ち合わせていないのだ、ということです。そうして自分のことを認めてしまうと、今度は方法を考えるしかなくなります。
朝起きしたいなら、そうした状況に自分を置けばよい。朝の時間に用事を持ってくればよい。それも自分ひとりのことではなく、習い事とか、約束とか、予約とか、起きなくては相手に迷惑がかかることを持ってくれば、いやでも早起きすることに気がつきました。
このようにふがいないと思っていた自分を、あるがままに認めてゆくと次に進むことができました。

私の場合の例です。
仕事でミスをした時のことです。ミスは会社に損害を与えます。上司、担当の営業マン、得意先からきっとすごく叱られます。あからさまに嫌味を言われます。どうしようといういらだちが起こります。イヤだ、イヤだという感情が湧きおこります。予期不安です。以前はなんとかしてミスをひねりつぶすことを考えました。伝票操作をしようか、あるいは他の人に責任転嫁しようか、ミスをした商品を買い戻そうかなどなど。
事実をしっかりと認識するとはどうゆうことでしよう。まずミスの状況を正しく内容把握することです。そして、そのイヤな感情が沸き起こったということを、しっかりと認めてしまうのです。すぐにごまかそうとするのではなく、そのミスを受け入れて、早く上司に報告することです。まな板の上の鯉のような気持ちで報告するのです。このように、自分の非を認めてしまえば、叱られるその時は苦しいですが、すぐにその苦しみは消えてゆきます。そしてすぐに事後処理に専念できるようになります。それを認めず、問題を隠したり、解決を先送りしたりすると、その後しばらく続く苦悩で心身とも疲れて果ててしまいます。





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Last updated  2013.01.09 20:42:57
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