森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.01.28
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光秀は信長の気まぐれな言動に翻弄されながら、我慢して耐えてばかりいた。
光秀は一時も気が休まることはなく、常に否定され、批判され、拒否され、抑圧され、
心の中には、虚しさ、無力感が積み重なっていった。
そのうち抵抗する力がなくなり、信長に抵抗することをあきらめていった。

これはメダカのような小さい魚を入れた水槽に、その小さい魚を食べる大きな魚を
入れてみるとよく分かる。
最初小さい魚は食べられないようによく逃げ回る。
ところがしばらくすると、小さい魚はどんなに逃げ回ってもいつかは食べられてしまう
と悟ってしまう。するともう動き回ることはしない。
抵抗することをあきらめて生きるようになる。夢遊病者のようになるのである。

でもあきらめても、光秀の心の中では信長に対する怒り、憎しみ、恨みが渦巻き、
一発触発状態になっていたのです。その恨みはただ殺すだけでは気がすまない。
出来るだけ苦しませて殺したいというほどに恨みが膨れ上がっていったのである。
そんな光秀の心の中を、感情を無視してきた信長が気づくことはなかった。

ここで森田理論の学習をする我々が学ぶことは何か。
不快なイヤな感情は、我慢したり押さえつけたりすると光秀のようになるということです。
我慢したり耐えたりしてはいけない。
たとえば小さいうちに、言葉にして私メッセージで吐き出すということが肝心ということです。

光秀の場合は信長の前ではなすすべがなかったのでしようか。
こういう場合逃げてもよかったのではないか。
むしろ一刻も早く逃げることが正解だったのではないだろうか。

また信長の部下から降りるという道はなかったのでしょうか。
それ以外になんでもいいのですが、自分を守るという行動を探してほしかったと思います。
戦国時代はそんな甘い考えは許されないのかもしれない。
すると理不尽な運命だけれども、それに従って生きるしかすべがないのかもしれない。
何ともやりきれない光秀の一生であった。






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Last updated  2014.01.28 07:05:02
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
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