森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.01.30
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カテゴリ: 森田番外編
家康は、運命そのものは受け入れて、自分の置かれた境遇の中で精一杯生きることを選んだ。
過去も未来にも翻弄されないで、現在を生きる。今を生きる。この瞬間を精一杯生きる。
そこに活路を見出した。剣道、弓道、砲術、馬術、水術、武芸の稽古に励んだ。
読書家でもあり、生薬の調合にも精通していた。

徳川家康のことを狸爺ということがある。
人にねちねちと嫌がらせをするという意味だそうだ。
家康の理不尽な一生を見ると自然にそのように行動してしまったのだろう。

「生かさず、殺さず、逆らえば殺す」というのも、自分の運命と無縁ではないと思う。
徳川260年の礎を作るにあたって、権力は譜代大名に集中し、財力は外様大名に
集中させた。権力と財力の分散を図ったのである。
なおかつ参勤交代などで、外様大名の財力をそぎ落とす仕組みは実に見事であった。
石橋を叩いてやっと渡るという家康だからこそ出来上がったものかもしれない。

家康の遺訓として「人の一生は重荷を負て遠き道をゆくがごとし、いそぐべからず。
不自由を常とおもへば不足なし、 こころに望おこらば困窮したる時を思ひ出すべし。
堪忍は無事長久の基、いかりは敵とおもへ。 勝事ばかり知りて、まくる事をしらざれば、
害其身にいたる。おのれを責て人をせむるな。 及ばざるは過たるよりまされり」

運命に翻弄されながらも、それを受け入れて、耐えながらも、少しずつ運命を切り開い
ていった生き方に、森田理論学習をするものとして学ぶ点があると感じている。






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Last updated  2014.01.30 06:59:42
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