森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2016.06.16
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森田理論学習をしている人は半年に1回か、1年に一回かは「まとめ」をしてほしい。
森田理論を自分の場合に引き寄せて考えてみることである。
そうすると現在の状況がよく見えてくるし、将来の学習の方向性も見えてくる。
「まとめ」をおこなったらそれを集談会の場で発表したり、生活の発見誌の体験談に投稿してみるとよい。
最初は今から述べる「まとめ」の全部を発表しなくても一部分でもOKです。
いわゆる「ミニ体験発表」のようなもので十分です。

すると、他の人の感想が寄せられる。それが励ましとなり生きる勇気をもらうことができる。
次にアドバイスが受けられる。つまり自分を客観的に見れるようになるのである。
軌道修正に役立つのである。
特に認識の誤りなどは自分では気づきにくいので大変役に立ちます。
最近は学習会でも体験発表が少なくなっているのはとても残念だ。
それでは「まとめ」どのように行ってゆけばよいのでしょうか。早速見てゆきましょう。

1、 まず自分のとらわれていること、症状について書いてみます。
現在だけではなくその成り立ちについても振り返ってみましょう。

2、 その結果、自分の生活にどのように支障をきたしていたのか。
あるいは生きづらさはどんな状態であったのか。

3、 次に視点を変えて、自分が望んでいる「生の欲望」はなんであるのかを考えてみましょう。

4、 欲望があれば不安が発生します。
生き方としては「生の欲望の発揮」を前面に押し出して、それが暴走しないように不安で制御することが重要です。
そのバランス、調和がとれているかどうか考えてみる。
特に「生の欲望の発揮」が蚊帳の外になり、バランスが崩れていないかどうかをしっかりと認識してください。

5、 神経症に陥っている人は不安、恐怖、違和感を目の敵にして、取り除こうと格闘しています。
あるいは気分本位になって逃避しています。
精神交互作用を繰り返して、蟻地獄の底に落ちているか、落ちようとしています。
その誤った努力方法をまとめてみましょう。

6、 次に精神交互作用を断ちきるために、森田理論学習で学んだこと、自分が個別に取り組んでみたこと。その結果どのように変化してきたのかまとめてみてください。

7、 さらに認識の誤りについて、自分の陥りやすい認知の誤りについてまとめてみてください。
項目はキーワード検索で調べてもらえればすぐ分かります。

8、 その中でも最大の認識の誤りは、「かくあるべし」です。
自分の「かくあるべし」はどんなものがあるか。
「かくあるべし」が神経症の苦悩の発生と生き方にどんな影響を与えているのか。
森田理論学習の中で分かったことなどをまとめてみてください。

9、 「かくあるべし」から脱却するのは、事実に反抗しないで、事実を受け入れることだといわれています。
森田理論学習で気のついたこと、発見したことをまとめてみてください。
そして現在事実本位・物事本位の生活実践がどの程度できているのかもまとめてみてください。

10、 最後に、神経症が治るとは4つの段階があると紹介しています。
自分の神経症の回復はその4つの視点に照らしてどのような段階にあるのかをまとめてみましょう。

以上の点を参考にしてまとめを行ってみてください。
何度も言いますが、最初から全部行う必要はありません。完全を目指さないでください。
少しずつ、定期的に継続して行うことが大切です。それがあなたを成長させることになるのです。





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Last updated  2016.06.16 06:52:20
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