子育てについて、樹木希林さんは次のように語られています。
人を頼まないでやるって事は大変ですよ。
それが本当の子育てなんですよ。
それもお金がなくて人が雇えないなら別だけれども、 いちおう稼いでて人を雇わないでやるっていうことはね。へたへたになって帰ってもご飯を作ってやるということがね。
これがなかったら私、役者をやっていてもしょうがないと思って、頑張っているのですけれどね。
(役者よりも子育ての)比重が、それは大きいですよ。
だから役者やってた時にひとつの台詞で胸にくるんですよ。
日常生活はやっぱりね。
それは離婚も結婚も色々あるでしょうけれども、それなりに一生懸命やって、傷ついたり、嬉しかったりしている人たちはやっぱり会ってて素敵ですよね。
適当に女優というところであぐらをかいている人は、やっぱり素敵じゃないですね。
それはもう、私、どの世界でも一緒だと思うのですよ。
(一切なりゆき ~樹木希林の言葉~ 文芸春秋社 27頁より引用)
樹木希林さんは、素敵な女優というのは、いくらお金があっても、仕事が終われば、どんなに疲れていようとも、家に帰ってご飯を作っているといわれているのです。
食事を作るためには、買い出しも必要です。何を作ろうかと思案します。
そして実際に手間暇をかけて料理を作ります。
終われば後片付けも待っています。
それ以外にも、洗濯や掃除の家事もあります。
樹木希林さんは、食事以外の家事にも心を込めて取り組まれていました。
多少夫が協力してくれたとしても、役者をしていればめんどくさいと思うこともあるでしょう。
でもそれを言い訳にして放棄していては、子供はまともには育たないといわれているのです。
子供にこずかいをふんだんに与えて、好きなものを買って腹いっぱい食べなさいでは済まないということです。こずかいでは不満はないかもしれませんが、子供には寂しい思い出しか残りません。
そういう女優さんの子供さんで大人になって薬物に手を出して、何度も逮捕されている人もいましたね。
あんなに不自由のない生活をさせていたのに「なぜ、どうして」というのは、とても残念な発言です。
日常茶飯事を柱にして、丁寧に取り組むことが何よりも大切だということが分かります。
日常生活に手を抜きっぱなしの生活は、砂の上に家を立てて喜んでいるようなものです。
身体は楽になりますが、精神的にはどんどん空虚になり、生きてても何にも面白いことがないというようになります。そして最後には残念な人生で幕引きということになります。
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