森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.09.10
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森田理論に砕啄同時(そったくどうじ)という言葉があります。
砕は卵から雛が生まれるときに、自然に成熟して殻を破って出てくることである。
啄というのは、母親がそれを嘴でツツキ破ってやることである。
これがもし親鳥が慌てて早く殻を壊せば、雛は早熟で生育することはできない。
これに反して成熟した雛が、殻を破ることができなければ、窒息して死ぬことになる。すなわち雛が完全に生育するには、砕と啄が同時でなくてはならない。
(森田全集第5巻 40ページ)

モンテッソーリ教育では、赤ちゃんには11の敏感期があるという。
敏感期というのは子どもが人間として必要な能力を獲得する期間のことです。
その時期に十分な環境を整えてやれば、子どもはきちんとその能力を身に着けることができます。
その時期を見逃してしまうと、後から習得することがとても難しくなってしまう。

ここでは敏感期の一例をご紹介します。

・言語・・・-0.6歳~5歳半ぐらい・・・胎内で親の声を聞いています。周囲の言語をイントネーション、アクセントも含め難なく習得できる時期です。

・秩序・・・1歳半~2歳半が特に強い・・・順番・場所・やり方・位置などにとてもこだわります。いつも同じことが安心感になります。順序だって考え、行動する力が付く時期。

・感覚・・・0歳~3歳半、触角は2歳~3歳半・・・視・聴・触・嗅などの感受性が敏感になる。感覚印象の吸収期を過ぎると、およそ2歳半を境に印象を分類・整理する時期へ移る。
豊かな感性や感受性を身につける時期です。

・数・・・4歳~6歳・・・量や手順などに興味を持ちます。
置く場所、順序、多い、少ないなど、日常生活の中の数的な要素に敏感になる時期。

・挨拶や礼儀・・・3歳半~6歳・・・「おはよう」「こんにちは」「ただいま」「おかえり」が大好きになる。
朝晩の挨拶をはじめ、季節や年中行事の挨拶、外国語の挨拶にも興味をもちます。
人間関係の基礎的能力を身につける時期です。

親になる人は敏感期の内容と時期を学習することが大事になります。
そして子どもをよく観察して、環境づくりを心がける。
これだけで子どもの能力は飛躍的に伸びることになります。
神経症で格闘している人も多いのですが、子どものしつけや教育は待ったなしです。森田の学習と同時進行で取り組む必要があります。

詳しく知りたい人は、「モンテッソーリの子育て」クレヨンハウスをごらんください。





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Last updated  2024.04.08 10:55:28
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