森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.03.10
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3月号の生活の発見誌に次のような記事がありました。

10年ほど前に本部の基準型学習会に参加して、思想の矛盾というのを初めて教わりました。その後になり、私は長い間「かくあるべし」に縛られていることに気が付きました。
症状は対人恐怖で、人としらけてはいけない、話は続かなければいけない、失敗してはいけないなどということです。
この思想の矛盾はどうしたらなくすることができるのでしょうか。

この方は森田理論学習によって「思想の矛盾」が、人間関係の葛藤や苦悩の原因の一つになっていることに気付かれました。
それだけでも森田理論を学習したかいがありましたね。
森田理論学習に出会わなかったら、辛い人生で終わった可能性が高いです。

「思想の矛盾」は、自分の立ち位置を雲の上に置いて、地上にいる自分を非難・否定しているようなものです。
自分という一人の人間のなかに、理想主義や完全主義に凝り固まった人間とさまざまな問題を抱えて悪戦苦闘している二人の人間が同居しているのです。
解決策は雲の上にいる自分が、地上に降りてきて、さまざまな問題を抱えた自分に寄り添うことです。
つまり 観念優先から事実本位に軸足を移すこと で問題は解決します。

私はその方法は9つあると思っています。

1、「かくあるべし」の弊害と事実本位の利点について理解を深める。

2、自分の中にいる二人の自分を一つに統一する。

3、事実観察を徹底する。事実を具体的、赤裸々に取り扱う。

4、早合点、先入観、決めつけ、思い込みを封印する。

5、物の性を尽くすことに専念する。自分の性を尽くすことです。

6、「あなたメッセージ」を「私メッセージ」に切り替える。

7、両面観、多面観のものの見方を身につける。

8、純な心の実践をする。直観、第一の感情、初一念の感情から出発する。

9、否定語は封印して、肯定語を意識して使うようにする。

2021年7月11日~22日まで具体的に詳しく紹介しています。
「思想の矛盾」は理論学習で理解しただけでは何も変わりません。
これらのうちから、一つか二つを取り上げて、真摯に取り組むことが肝心です。

また思想の矛盾の打破は、野球でいえば打率のようなものです。
油断をすればどんどん低下してくるのです。
成長の過程で身にまとってきた「かくあるべし」はかなりの難敵です。
一歩前進2歩後退というようなことは絶えず起こります。

私はこの部分を忘備録として持ち歩いています。
時々取りだして読んでいます。意識づけしているのです。
それでも、いつも「かくあるべし」が出てきて自分を苦しめているのです。
でも進むべき方向性がはっきりしているのは安心感があります。

なお観念優先から事実優先の態度を身につける方法は他にもあるかもしれません。
それらは付け加えてさらに理論を進化させてください。





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Last updated  2023.03.10 07:23:30
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stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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