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第二五巻　癩王のテラス/LONG AFTER LOVE

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向井さん、高田さんご夫妻の前世は、修道院。
修道女、修道士として神に仕える身であったものの互いに惹かれ合い
あってはならないことが起こってしまった。
子供を身ごもるも生むことは許されなかった人生。

江「だんなさんも、ご自身が生まれ育ったのは苦しい環境だったでしょう？
親子間とか、家族というものを得られない環境を選んだんですよ。
でもその環境が全て悪い方向へ向かうのかというと、そういうことはなくて、その環境ゆえに
やはり家族や子供をものすごく大事に思う人になっていってるんですよね。

向井さんは高田さんとは逆で、すごく厳しい環境の中で
『親子って何だろう？家族って何だろう？これでも家族？』という反発心の中で育って。
だから小さい頃から妙なへんてこりんな自立心になったり、心を閉ざしたり。
閉ざすというとか弱いようだけれど、生まれたときから『個』。
でも、病気があったから、親に感謝できるようになったでしょう？」

向「本当にそうです。やっと母と娘、女性同士として話ができるようになりましたね」
美「女性同士じゃなくて、 人間同士 ね」
向「あ、そうだ…。それまでは親に甘えるということがわからなかったんですよ。
甘えられなかったし…」
美「 甘えさせてもらえなかったのよね、甘えたいのにね 」

向「はい。本当にスキンシップのない家だったので。父親とお風呂に入るとか
おむつを替えてもらうとか『こっちだよ』という風に触られる記憶がないんです。
『男は仕事だけを見ている方が美しい』という人で。
今になってどんなに心配をかけていたかがわかるんですけれど
表にそういう愛情を見せてもらえなかったので。親に自分を打ち明けられなかったんですね。

子宮ガンになったときも、母親にどう言っていいかわからなくて、甘えられなかったんですけど。
私が闘病中に母親にも当たって、痛み止めとかモルヒネを打つと痒くなるんですけど
ずーっとさすっててくれて、 一生分のスキンシップをやってもらって 。
『ごめん…』と思った…」

江「お父さんもお母さんも苦労があったと思うけれども、向井さんを通して初めて
『 努力だけではどうにもならない』ことにぶち当たったんですよ 。
まして子供の体のこと、赤ちゃんに関わる部分でね。親御さんたちはいままで
『努力すればなんとかなる』『努力の足りない人間は駄目な人間、だらしない人間』と思ってきた。

それが『努力ではどうにもならないこともある』ということを学んだ、と守護霊さんから。
そういった意味で、親御さん自身も学び。私たちにはいろんな苦労があっても
本当にすべてがコーディネートされていて何から何まで至れり尽せりなんですね。

高田さんも向井さんも、今度は生命というものとか、愛情とか家族を
ちゃんと確認しましょうという学びを含めて来てるから、楽ちんはない。
でも、勉強しに来ている部分が強くて、得られることはいっぱいあると思います。
前世なんて夢物語と思っていいんですけれど、現実に、この日本において
『 親子とは何か 』とか、いろんなことを定義したということは言えますでしょう？」
美「問題提起したでしょう、ひとつのね。お役目でもあるのね」

向「例えば、反対意見というのがもちろんあって、それこそ私が全部受け止めたいんですけど
そういうものが子供にも降りかかってゆくというのが、本当に恐いですね」
江「気の毒だなと思うのは、向井さん自身はそういう代表に、神さま代行みたいに
なってしまうんですよ。いろんな人が葛藤していることに当たってしまう役になってしまう。

例えば『代理母も向井さんの仕事が芸能人で、お金があるからできるんだ』という人も
いっぱいいます。でもそれは、美輪さんがいつもおっしゃるように『 正負の法則 』なんです。
絶対に人というのは平等、何かを得れば何かを失う。

向井さんは確かにそういうことができたけれども、決して生活が豊かなわけではなくて
さきほどもおっしゃっていたように『こんなに貯金がなくてどうするの？』
それは、ごめんなさい、霊視しても本当に大変だなと☆」
美「貯金通帳を霊視したのね☆」
江「だんなさんの道場に強い人が出てくれないとね☆」
国「残高を見られたのは初めてです☆」
向「本当に大変なんですけど☆でも逆に、見てもらった方がほっとしちゃいます」

江「『子供さんが大丈夫だろうか？』という気持ちはすごくよくわかるけれども
親御さんが一生懸命愛情をかければ、それが一番大丈夫なんじゃないですか？」
向「そうですね。
自分なりに勉強しようと思っていろんな人に話を聞きに行ったら、偉い弁護士の先生に
『あなた達のお子さんは、必ず差別を受けますよ。だから代理出産は駄目なんです。
子の福祉にかなっていないんです』と言われて、本当に落ち込みましたけれども
『人を生まれ方や家族構成で差別するのは良くないと思いませんか？』と言ったら
『あなたは本当に、理想論を言ってもしょうがないんですよ』」

美「その人に言ってやればいい。
『差別というのは、同じ親子でもあるでしょう？』兄弟の中でも差別はあるのよ。
『兄さんは良くできるのにお前はできていない』『姉さんは綺麗なのにどうしてお前は…』
二人以上の人間がひとつ屋根の下に住んだり、三人以上の人間がサークルになったら
何かが出てくるのよ。肌の色、人種、戸籍があるとかないとか、そういう問題じゃないの。
全部自分がバロメーターになっているから、自分以外の思想とか性癖とか政治、趣味以外は
全部許さないという、そういう独善的なものが皆あるから。
そうじゃないものは全部葬り去ろうという奢りがあるのよ、誰にでも。

今は薔薇色で、子供たちをたくさん集めて、世に送り出したい。
でも悲しい子、努力しない子、自暴自棄になる子もいっぱいいるの。
いくら世話をしても、こちらの努力のし甲斐がない子、いろんな子が出てきますよ。
だからそれも覚悟しないといけないということですよね」

江「そういったことにも学びがあってね、その人自身がどういう個性を現して生きたとしても
込めた愛情は必ず芽を出しますから。

いざというときに、込めた愛情は必ず芽を出して花を咲かせますから 」
美「あなたが立ち直ったのも、愛があったからでしょう？
ご主人、いろいろ世話をして下さった方、お母さま。愛があったから立ち直れたんでしょう？
だから、どんなにグレている子でも何でも、愛で包んでやれば何とかなるの」

江「お子さんのことが心配でしょう？でもそれだけの思いをして授かった、授かれたんだから
そういう不安があったとしても、それを守ることが大事でしょう？
そのことを守り抜いて生きてゆくことで、親子の絆を深める学びなんじゃないですか？

それが良いと言っているわけではないんですが、人間というのは逆風が吹くと
絆が強くなるんです。だから得るものはあるんですよ。
世間でも問題のあるお家って、すごく結束が固いですよ。
だからちゃんと家族というものの学びをこれからも深めていかなくてはいけないし
だから子供をちゃんと育てていかなくてはいけないんじゃないですか」

向「不安です、という前に…」
江「そうそう」
美「覚悟をしないと駄目。 人生に対する覚悟 をね。
薔薇色ばかり、望みばかり、希望ばかりではなくて
『もしこうなったら』『こうなったら』悪いことが起きても
それは江原さんがおっしゃったように学びであって、勉強のひとつ」

向井さんのお子さんは、この学びを選んでやってきたのだそう。
また、双子を授かったのも、以前子宮ガンのときに亡くされたお子さまがいるから。
江「一人が二人になったんだから、負けちゃだめなんですよ。
自分の産んであげられなかった子がこうやって帰ってきたでしょう？あなたが
『もう一回帰って来て』と言ったでしょう？だから失った子が帰ってきたでしょう？
こんなに幸せなことはないでしょう？申し訳ないと思うくらい…」

向「ずっと会いたかった。でも、会っていた、私…」
江「世の中でも苦しんでいる女性がいっぱいいるでしょう？
そういう人たちに、いろんな意味での導きだったり、励ましだったり、そうしなくちゃ駄目ですよ。
役割なんだから」
向「はい」

江「世の中のいっぱいの子をこれから守り育て、助けていかなくてはいけないんですね。
高田道場の子供も全部自分の子供だと思って」
国「勉強になりましたね。僕は今、自分のために生きていることに必死で
人のことを見れてなかったのかなとすごく思いましたね。あと、早く親に…」
美「…孝行してね」
国「あと、自分も早く親になりたいです…」
いつもよりも言葉少なだった太一くん、ついに泣いてしまわれました☆

江「それと、この番組をなさっていること自体、いっぱいの貢献でしょう？」
美「ものには順序があるの。ひとつひとつ全部、一年生、二年生…と
全部の学科を学んでゆけばいいんですよ。
そうして、教わった生徒が、今度は先生になって教えてゆくの」

向「国分さんの、こんなお家に生まれる子供は、絶対に幸せよ☆
うちの主人なんか、子供にチュウチュウとやって
『ヒゲいたーい！』と言われてもやってますけど☆」
美「それはそれでいいんだけど、やはり加減があるの。飴とムチ」

江「でも、あの腕力でやられたら拷問でしょうね☆」
国「本当ですよ☆だんなさんも、今度ぜひ」
江「だんなさんが来たら、ここがリングになっちゃう☆」
向「いい感じで、江原さんと体重差があまりないかもしれない☆」
美「いい勝負になるわよ☆」

国「お二人の話を聞いていかがでしたか？」
向「自分が頑張っていかなくちゃというのをいつも忘れてしまうんですけれど
それをちゃんとまた思い出させてもらいましたね」
国「僕は…もう絶対に泣かないぞと思ってたんですけど
自分のしゃべっていることに感動して泣いてましたからね☆高田さんもぜひオーラの泉に
『出てこいや！☆』」

【スピリチュアルメッセージ】
☆　子供たちを立派に育て、同じ悩みを持つ人を勇気づける。本当の役割はこれからです。

【オーラの言葉】
☆　容姿も性格も才能も、子供たちは千差万別。
どんな子供が生まれても、大切なのは愛し続ける覚悟。

次回のゲストは島田洋七さん。「がばいばあちゃん」のお話が聞けそうですよ☆

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フリーページにこれまでの「オーラの泉の日記」リンクを作りました。よろしかったらどうぞ。

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