今が生死

今が生死

2007.09.20
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カテゴリ: 教育
今朝通勤途中の車のラジオで、海外報告として、ノルウェーの自然に優しい刑務所の話を聞いた。ノルウエーでは死刑は廃止されており、無期懲役でも30年以内に刑務所から出れるとのことだった。環境を重視し、発電は殆ど水力発電に切り替えている国柄だけに、今度新しく作った刑務所の受刑者に、太陽エネルギーを用いた電力造り、野菜作りや、酪農、家具作りなど、全て自給自足でまかなえる生活をしてもらいながら、更正を期しているとのことだった。

刑務所の役割は罪を犯した人への懲罰とその人達の更生を目的としている。最近世界的に犯罪者が増加し、刑務所の収容能力がまにあわない状況にあるという。警備、運営には多額な税金が使われており、その額も年々増加している。

そのような中でノルウエーの刑務所では100人以上の受刑者に係員は5人位で人件費がそれほどかからず、自然に触れ、創造の喜びや生きがいを感じながら、食料も衣服も住居も電力も全て自分達でまかなっている。受刑者だって人間だからその人間性を尊重しなければならないとするノルウエーのお国柄から考えだされた施設だと感じた。

更生にはそれでいいかもしれないが、懲罰の方はどうなるのか?の疑問が湧くと思う。悪いことをした人には罰が与えられなければならない。「鎖に繋いで暗い牢獄に死ぬまで入れておくべきである」との考えもある。昔は更生より懲罰の考えが強く、それでもよかったかもしれないが、最近は人権尊重が叫ばれ、更生が重視されている傾向にある。

自分を含め何人にも罪を犯してもらいたくないと願っている。しかし不幸にして罪をおかしてしまった人は、自ら反省し、社会奉仕に身を捧げてもらいたいと思う。極刑に処せば、被害を受けた人が救われ、問題が解決する訳ではない。自ら反省して、悔い改め、新しい生き方に挑戦していくことに意義があると考えている。その意味でノルウエーの試みは人類が少し進歩した証ではないかと思った。





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Last updated  2007.09.20 16:14:32
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