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今回は 世界無形文化遺産の人形浄瑠璃について淡路島に行った際に観覧した淡路人形座に絡めて紹介していきます。まずは 文楽と人形浄瑠璃は 三味線と太夫による義太夫節と呼ばれる歌に合わせて 一体の人形を三人の人形遣いが繰りながら物語を進め演じるもの。この義太夫節に使われている床本(ゆかほん)はなんと江戸時代のものそのものだそうで・・保管すると逆にいたみが出てしまうため毎日丁寧に使うことが大切そうです。とはいっても・・素人では全く読めない・・・太鼓や三味線の音色ともに 独特の言い回しで あらゆる登場人物もひとりで声色や口調を変えて語り分けます。今回観覧したのは 淡路人形浄瑠璃で有名な戎舞(えびすまい)戎さまが太鼓に合わせて舞い、人々の幸福を願うという大変おめでたい演目。文楽と淡路人形浄瑠璃の違いはまずは人形の大きさ文楽で使われる人形の首(かしら)は四寸、淡路人形座は六寸。人形の操作方法も 文楽では胴串を手の平で受け垂直に持つそうですが淡路では主遣いが左手で人形の心串を握るそうです。また、今回の淡路では遣いの方々は全員黒子姿で演じるのに対し、文楽は主遣いの方は紋付き袴で顔出しのまま演じられます。どちらにしても 主・右・左の遣いの方々の呼吸が合わなくては演じられません。今回の淡路人形座では 演目だけでなくバックステージツアーと人形解説が付いてきていて大変勉強になりました。人間が泣く場合、手を顔に持っていって涙をぬぐいますが・・・これを人形でやると・・顔と手がぶつかってしまい・・まったく泣いているようには見えない・・しかし・・顔を前に倒しゆらゆらと揺らしながら手の持って行くと泣いて涙をぬぐっているように見える。なるほど・・・とおもいました。そして・・・演目の佳境に入った際に投げるおひねり・・・要は・・チップというか・・・頑張って!という応援ですが・・このように紙に小銭を巻きひねって・・投げることから・・おひねりと言われたそうです。今回人形も大変近くで見ることが出来ました。舞台から客席方面を観た様子・・かなり間があり・・客席よりやや低かったように思います。人形を操る方は 高下駄のようなものを履いて演じるそうです。人形の右端に少しだけ写っています。こちらは・・舞台装置・・・どんどん変わる襖からくりの千畳敷など・・・本当に奥行きがあり・・千畳の畳を突き進んでいく感じがしました。人形浄瑠璃と言えば・・難しい・・・よくわからない・・・退屈といった感じに受けられやすいですが、こちらの淡路人形座では古典を大切にしつつ・・現代にあわせたバックステージツアーなどを通して・・より分かりやすく、見どころや人形の操り方、背景の様子など大変行ってよかったと思える場所でした。ぜひ・・淡路島に行かれる方は・・こちらの淡路人形座で古典芸能を楽しんでみてはいかがでしょうか?
January 7, 2023
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平成25年12月 ユネスコは「和食 日本人の伝統的な食文化」を無形文化遺産として登録以下は農林水産省のHPより日本人は、四季のはっきりした変化や地理的な多様性を背景として、豊かな食材をもたらす自然を敬い、また、共に生きていく中で、独自の食文化である「和食」を育んできました。ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」とは、「自然の尊重」という日本人の精神を体現した食に関する「社会的慣習」であり、以下の4つの特徴があります。1つ目として、新鮮で多様な食材と素材を用い、また、その持ち味を尊重する工夫が施されている点が挙げられます。季節の移り変わりがはっきりした日本には、四季折々の新鮮で多様な海の幸や山の幸があり、これらの食材の味わいを活かすため、出汁を使用した調理技術等が発達しています。2つ目は、栄養バランスに優れた、健康的な食生活を形成している点があります。米、魚、野菜や山菜といった地域で採れる様々な自然食材を用いるほか、出汁の「うま味」を上手に使うことにより、動物性油脂の少ない食生活を実現しています。3つ目は、食事の場において自然の美しさや季節の移ろいを表現した盛りつけを行う点です。料理に花や葉等の自然の素材をあしらったり、飾り包丁で自然の事物を表すなどの美意識を根底に有し、旬の食材を好んで用いるほか、季節に合った調度品や器を利用することで季節感を楽しむこころが日本の食文化にはあります。4つ目は、食が正月行事等の年中行事と密接な関わりを持っていることです。正月のおせち料理やお雑煮から始まり大晦日の年越しそばまで様々な年中行事において、食は欠かせないものです。また、お食い初め、七五三等人生の節目の儀礼においても食は密接な関わりを有しています。文字ばかりになってしまいましたが・・今回は昨年少し作成した各地のお雑煮について書いてみます。お雑煮は 各地の文化や風習にのっとって作成される年の初めのおめでたい食事の一つです。お節ほど手の込んだものではなく、その土地で手に入る食材を汁物にし鍋の食材を皆で分け合って食べるという文化は大変すばらしいと思います。各地のお雑煮を作成しながら・・各地全く違うお雑煮にビックリしました。まずは・我が家のお雑煮 熊本県(父母のふるさと)なんといっても具沢山 鶏出汁 醤油ベースです。長野県 松本のお雑煮縁起がいいといわれる 鰤の切り身が入り薄口しょうゆを使います。千葉県(海側)のお雑煮かなりなインパクトですが、「はばのり」とよばれる海苔と青のり かつお節を入れたお雑煮。鹿児島県 本来は お頭付きの「殻付き干し焼き海老」を使用。具材にさつま揚げを入れるのが特徴。高知県 角がないように丸く切りそろえた里芋が特徴その他・・大根 白菜 人参 椎茸お餅は あん餅と呼ばれるあんこの入ったお餅を入れるところもあるそうです。茨木県 白いお雑煮豆腐餅と呼ばれる郷土料理でお正月によく食べられます。木綿豆腐をペースト状にし 砂糖を加えたものに焼いたお餅をいれるそうです。福井県白みそのお雑煮カブや白菜 大根など「株をあげる」という縁起担ぎのためカブがはいるのが特徴。今回は白みそではなく 秋田の甘味噌で作成。こちらは 奈良県のお雑煮なんとお雑煮のお餅を 砂糖入りのきな粉につけていただくという斬新さ・・。こちらも白みそベースが本来のようです。味噌味がふんわりついたお餅をきな粉でまぶすのは また最高なおいしさでした。お豆腐が入るのも 珍しいかもしれません。おとなり 和歌山県こちらの特徴は 「真菜」と呼ばれる関東ではあまり聞かない野菜を入れるそうです。アブラナ科の野菜で大根葉に似ているそうで今回はカブの葉で代用。奈良県も和歌山県も 餅は丸餅で 焼かずに入れるそうです。そして・・東京のお雑煮焼いた角餅を使用 小松菜と鶏もも肉などをいれる。味はあっさりとした醤油ベース かまぼこを入れるのが特徴。さて・・各地のお雑煮をみてきましたが・・県のなかでも各地で違っているそうで・・なかなか奥が深い。日本人の大切な文化である和食。旬のものを美味しく食べるという四季のある日本ならではの文化を大切にしたいですね。
August 11, 2022
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今回は 川越 佐原 に続き 秩父のお祭りを紹介。ただしこちらは 夜祭なので残念ながらまだ行っていません。埼玉とはいっても 夜祭を見学してとなると泊まりでいったほうがゆっくりできそうですね。秩父にある秩父まつり会館でいろいろと調べてきました。西武秩父駅から歩いて15分くらいです。入館料は500円。広い展示スペースには 山車が2台展示されていました。1つ目の山車は 笠鉾とよばれる華やかで美しい山車神霊のより依代としての要素を供えており、その構造は土台の中央から長い真柱を立て 三層の笠を立てます。緋羅紗の水引幕を吊り 造花を放射線状に垂らしてあります。そしてこちらが力強い 山車お祭りというと夏や秋のイメージですが、こちらは12月に開催されます。寒くても熱気で暖かくなりそうですね。秩父の夜祭は 京都祇園祭、飛騨高山祭の一つとしられ日本三大曳山祭として約300年余前より始まっていたようです。またこの夜祭で豪華なのは 花火芝桜で有名な 羊山から打ち上げられる尺玉やスターマインの花火はダイナミックで冬の夜空を美しく飾るそうです。メイン広場では 夜祭さながらの プロジェクションマッピングで臨場感満載のバーチャル体験ができます。下は「亀の子石」秩父のは夜祭以外にもたくさんのお祭りがあるそうです。3Dシアターでは「秩父まつり回廊」という1年を通して行われる四季折々の祭りを紹介するDVDを見ることができます。
May 30, 2019
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昨日に引き続き 世界無形文化遺産 山・鉾・屋台行事 の 佐原山車行事編千葉県佐原で行われる佐原の大祭は7月の夏祭りと 10月の秋祭りが実施される。利根川の水運で江戸以上に繁栄した土地柄は「江戸優り」と呼ばれ 豪華絢爛な様子は関東三大祭りのひとつです。川越とおなじく江戸の町にタイムスリップしてしまったかのようなレトロな風景が昼間も夜景も美しく魅了的なお祭りとなっています。佐原の大祭は 夏は八坂神社、秋は諏訪神社の祭礼です。最大の盛り上がりは「のの字廻し」とよばれる 日本初の実測地図を完成させた「伊能忠敬」のゆかりの橋(忠敬橋)付近で大きく重い山車をその場で回転させる技です。また 重さ約4トンといわれる山車には 総欅つくりの本体に関東彫りの重厚な彫刻が彫られ、上部には江戸・明治期の名人人形師によって作成された高さ4mにもおよぶ大人形が町ごとにキャラクターを変えて乗っています。ここからは 実際に昨年お祭りに行ったときに撮った写真をご紹介・・まずは 佐原駅を出発早速山車を発見しました。こちらは 下新町区の 亀と別れる浦島太郎(制作明治12年)こちらは 下分区 楠木正行(制作昭和10年)山車の台座の彫刻は見事です。下宿区 源義経(制作昭和55年)川沿いの景色がなんとも風情があります舟も乗ってみたかったですね山車の曳きまわし時には 佐原囃子が演奏されます京都の祇園囃子、江戸の神田囃子とともに 三大囃子と呼ばれ有名です。下は手踊りと呼ばれる 踊りで扇子を使ったりしてなんとも祭りを華やかにします。昼間と夜ではまったく違う雰囲気のお祭りのようで・・・今回は昼間のみでしたが、ぜひ今度は泊りがけで夜の祭りも見てみたいですね。
May 24, 2019
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世界無形文化遺産 山・鉾・屋台行事 が登録されたのは 2016年地域社会の安泰や災厄防除を願い 地域の人々が一体となり行う「山・鉾・屋台」の巡行を中心とした祭礼行事。北の青森の八戸三社大祭から、日田祇園の曳山行事など33件が登録。近隣の関東の祭りに行ってみました。川越氷川祭の山車行事川越まつりは 江戸の天下祭り(神田明神・赤坂日枝神社など)の影響を受け発展してきました。開催日は今年は10月19日・20日。山車の形は 精巧な人形を乗せた豪華絢爛な山車。川越まつりの最大の見どころは 曳っかわせ(ひっかわせ)とよばれる 向い合う数台の山車がお囃子(笛・太鼓・鉦・踊り)で競演し まつり人たちは提灯を高々と振り上げ歓声をあげる。川越には 川越まつり会館という展示ホールがあり一年中祭りの臨場感を感じることができる。山車展示ホールでは 本物の山車を2台定期的に入れ替えながら展示しています。大型スクリーンでのまつりの様子の上映や、お囃子の実演(約20分)もおこなわれているそうです。以下は2016年に実際にお祭りに行った様子。上部に乗っている人形の表情はすばらしいです。台の彫刻も見事でした。市役所前に全山車が整列・・・圧巻です。小江戸の風景をそのままに・・・街中は 祭り以外の日もたくさんの観光客で賑わいます。最近では外国人の方がたくさん見えているそうです。お土産に トキモちゃん買ってきました。
May 23, 2019
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日本の手漉和紙技術は2014年ユネスコ無形文化遺産保護条約に登録されました。構成する文化遺産として石州半紙(島根県)本美濃紙(岐阜県)細川紙(埼玉県)原料に楮(こうぞ)のみを使用し 伝統的な手漉き和紙の製作技術を伝統工芸技術としていること。今回は 日本橋にある 小津和紙のギャラリーに行ってきました。こちらでは楮紙の手漉き和紙体験と 紙漉きの実演をみることができます。さまざまな和紙のギャラリーとなっています。各地の和紙の展示とその和紙を使った絵画や版画 和紙造形作品など・・さまざまな 和紙を購入することもできます。なかでも和紙で作られたウェディングドレスは 色加減・風合いともにすばらしいものでした。写真に撮れなかったことが惜しまれます・・・。和紙のドレス で検索するとたくさん画像が見れますのでぜひご覧ください。石州半紙 は 島根県石見地方に伝承された製作方法。石州で漉かれる半紙が 商いの都大阪で 帳簿用紙として重用され広まったとされる。現在は主に障子紙や書画の用紙として使用。最大の特徴は強靭な紙質。これは3年間育てた楮の甘皮を残して用いる独特の原料処理方法によるもの。本美濃紙 は 岐阜県美濃市に伝承された製作方法。美濃では早くから紙が漉かれ 大宝2年(702)には美濃国の戸籍用紙が正倉院に残っているそうです。この本美濃紙は江戸時代 最高級の障子紙として高く評価、現在は障子紙の他、文化財保存修理用紙として用いられているそうです。不純物を取り除いた原料を 流し漉き で漉き 板に張り付けて 天日乾燥する。細川紙 は 埼玉県比企郡小川町および秩父郡に伝承されてきた製作方法。細川紙は江戸時代商家の帳簿用紙や記録用紙 襖紙などに使用。江戸庶民の生活必需品として重用されたそうです。現在は 和本用紙、版画用紙、文化財保存修理用紙として使用。特徴として、紙面が毛羽たちにくく 強靭な性質を持っているそうです。実際にこの和紙を見てみたい方は 日本橋駅のすぐ上のある日本橋 榛原(はいばら)というお店に さまざまな和紙や千代紙 などの商品がありますので お土産に・・・自分用に・・・見ているだけでも楽しくなります。ここからは 私が作成した 和紙のアート作品さくらほりきり というオリジナル手芸キットやさんの 「和紙のアトリエ」というもの和紙も型紙も額もすべてセットになっているので 作成しやすいです。微妙な色加減を自分で考えながら切り取り 目打ちの反対側の鋭利ではないほうで押さえながら切り取っていく方法です。和紙に触れたい方・・・書道でも版画でも・・このようなキットでも日本の文化に触れる良いチャンスとなるかもしれません・・ぜひお試しください。
May 22, 2019
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チャッキラコとは毎年1月15日の小正月に当たる日、神奈川県三浦市の海南神社で浜の少女たちが繊細かつ優美な踊りを 豊漁・豊作・商売繁盛を祈り神前に奉納する行事。2009年(平成21年)ユネスコの無形文化世界遺産に登録されました。このチャッキラコを詳しく知りたいと思い訪れたのはチャッキラコ 三崎昭和館とうところです。京急 三崎口駅からバスで25分商家の古民家をそのまま資料館にした感じの建物です。なんと 入場は無料・・・すばらしい。チャッキラコに参加する少女たちが着る着物の展示や実際に神社の前での踊りの映像、支度や練習の様子なども見ることができます。こちらの鮮やかな扇子や 20cmくらいの竹の両端に五色の紙を細かく短冊に切って鈴をつけたものを持って踊ります。これを 綾竹 または 綾 「チャッキラコ」と呼ぶそうです。歌は10名ほどの 少女たちの母親であったり祖母たちが唄い踊り手は5歳から12歳程度の少女達だそうです。歌に楽器などは使わず素歌でハツイセチャッキラコ二本踊りよささ節鎌倉節お伊勢参り の6曲昭和館から歩いて10分ほどのところにある 海南神社けっして大きな神社ではありませんが 1月15日にはたくさんの人でにぎあうようです。一説によると 三崎に来遊していた源頼朝が 海辺で磯取りをしていた親子に踊りを所望したところ 「私は老いているので 娘を躍らせましょう」と竹やぶから小竹を切り取り、母親の歌に合わせて娘が躍ったのが始まりともいわれているそうです。(諸説あります)三崎昭和館は 昭和の懐かしいものがたくさん見れる場所なので ぜひ昭和生まれの方行ってみてください・・・主人と・・・「こんなの昔あったね~」とうれしくなりました。みさきまぐろきっぷという 京急が出しているお得な周遊券などもあるのでぶらりと・・・ぜひ。
May 21, 2019
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今回の無形文化遺産は 結城紬です。平成22年 ケニアのナイロビで開催されたユネスコ無形文化遺産保護条約の委員会において登録が決定しました。結城紬の一番の特徴は 真綿から手でつむぎだす糸。真綿は蚕の繭を煮てやわらかくしてから紡ぎます。空気をたくさん含むため温かく、とても心地よく優しい素材ができあがるそうです。また、人の手をつかって紡ぐため素材の良さを損なわない最上質の糸が出来上がります。日本全国にある紬の中でも、縦糸・横糸両方に紬糸を使うのは 結城紬だけだそうです。茨城県結城市 ゆうき駅から出発です。結城駅から歩いて10分ほど 郷土館に到着しました。結城紬の機織り機や 結城紬の着物の展示、結城紬の小物の販売、実際に機織りを見学することもできました。そして郷土館から歩くこと10分ほど結城紬ミュージアム・つむぎの館へすばらしい 和風建築の建物が敷地内たくさん・・・古民家・・・常時200点以上の結城紬結の見世・・総合案内織場館・・・染め織り体験資料館・・・結城紬の資料館壱の蔵・・・ギャラリー&カフェ(明治初期建造)奥順・店舗・(大正初期建造)離れ・・・・(明治19年建造)土蔵・・・・(明治37年建造)結城澤屋・・・結城紬の専門店(明治19年建造)こちらは 機織りや染物体験ができる場所コースターなどは 約2,000円、30分ほどで完成できるそうです。染物も手ぬぐいなど 色鮮やかで美しいです。修学旅行などの体験学習にとても最適だと感じました。縦糸と横糸を絶妙な力加減で織っていくいく様は本当にすばらしいです。染物も色とりどりの色彩が 華やかにもシックにもなり綺麗でした。こちらは資料館の ギャラリーの様子蚕から糸を手で紡いでいる様子を表しています。(人形です)こちらが 結城紬の着物の展示けっして華やかではないですが、美しい光沢と気品あふれる模様がすばらしいです。結城紬の柄は 240亀甲 160亀甲 100亀甲というふうになります。糸を細く細かい柄を入れて織るほど 数字も大きくなります。今では240亀甲の反物を織れる方はいないそうです。下は160亀甲の着物こちらが 結城紬のブランドの証となるマークです。ぜひ お買い求めされる方は 信頼のおけるお店で購入されることをお勧めします。結城紬といえば 着物のイメージでしたが 帯もあるんですねすばらしい柄でした。駅前のお土産屋さんは、ミュージアムぽくなっていてまじかで機織りをされている方をみることができました。結城紬でもこのような鮮やかな色合いも上品に感じます。世界無形文化遺産の結城紬・・・着るごとに風合いが変わり体になじむごとに独特の光沢を発するように発するようになるそうです。ぜひ一生に一度は着てみたい着物の一つです。
May 20, 2019
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今回は 世界無形文化遺産に 2009年に認定された アイヌ古式舞踊北海道に居住しているアイヌの人々によって伝承されている歌や踊りでアイヌのお祭りや家庭での行事などに踊るもの。踊りには儀式舞踊と模擬舞踊 娯楽舞踊、即興性を加味した踊りなどがあるそうです。アイヌ文化と踊りは親密な関係があるようです。北海道を訪れた際に 北海道大学植物園の中にある博物館や北方民族資料館などでアイヌ文化の資料や展示物がたくさんあり、大変興味を持ちました。今回は 古式舞踊からは少し離れてしまいますが、アイヌ文化について調べてみました。東京でも アイヌ文化に触れることができる場所があります。東京駅からすぐの場所です。中には アイヌ文化につての書物がたくさんありました。アイヌの人々は アイヌ語という独自の言葉を持っています。アイヌ語はいまでも北海道の地名などに残っています。札幌(サッ・ポロ・ペッ)乾く 大きい 川室蘭(モ・ルラン)小さい 坂小樽(オタ・ル・ナイ)砂 融ける 川宗谷(ソヤ)岩・岸などなどたくさんあります。衣装も独特の模様があります。この文様はアイヌ文様と呼ばれており、思いを込めて一針一針模様を入れる作り手の気持ちが魔物を寄せ付けないと言われているそうです。この文様には様々な種類があるようですが有名なのは 渦巻き文様と括弧文様でこの二つが組み合わさって変化していろいろなバリエーションが生まれたようです。また身に着けるものや 祭りに使用するもの日々の暮らしに使用するものにも 美しい文様がみられます。こちらは 北海道大学植物園北海道庁のすぐ後ろ辺りにあります。北方民族資料館があります。寒さのきびしい北の地方ならではの衣装ですね。北海道まではなかなかいけませんが、東京の交流センターではイベントや講座などもやっているようです。ぜひアイヌの文化をもっと詳しく調べたい方は訪れてみてください。
October 21, 2018
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2009年にユネスコにおいて 世界無形文化遺産に登録6月に観に行った歌舞伎について書いてみました。歌舞伎という名称の由来は 「傾く」(かたむく)の古語にあたる(かぶく)の連用形を名詞化した(かぶき)からきているそうです。斬新な動きや派手な装いを取り入れた 「かぶき踊り」が慶長時代に一世を風靡したのが伝統芸能「かぶき」の語源とのこと。日本史でならった 出雲の阿国が京都で躍ったのが「かぶき踊り」 といわれている。この阿国の踊りが1603年とのことなので、約400年以上の歴史がある。歌舞伎は 芝居 踊り 音楽の三要素からなり 観客の趣味嗜好を反映して現在のレパートリーは700以上もあるそうです。しかし始めたのは女性なのに・・・今では男性のみしか出ていないのはなぜ?という疑問が・・・どうやら 「女歌舞伎」や少年たちの「若衆歌舞伎」はエロチックな部分もあったらしく風紀を乱すと 幕府に禁止されてしまったらしい。そこで 成人男性中心の「野郎歌舞伎」ができあがり男性が女方を演じるという今の形になったそうです。女性役を「女方」 男性役を「立役」と呼ぶそうです。歌舞伎といえば 隈取 顔に赤や黒で線を書くものです。これは筋肉や血管を表しているらしく、色によって気持ちや身分などを表しているようです。歌舞伎には 屋号とよばれる継承があり有名なところで 中村屋 成田屋などあります。 さて今回は 一幕見という方法で歌舞伎を観てみました。歌舞伎の演目は 時代物 世話物 所作事の分類があり長い演目もあれば短い演目もあります。今回は古今集 百人一首で知られた 平安歌人の小野小町をめぐる男たちの恋い模様「文屋」という約30分ほどの演目です。歌舞伎座の向かって左側からエレベーターをのぼって一幕見の切符を手に入れました。番号順に中に入ることができます。なんと600円で歌舞伎が観れます。モテモテのプレーボーイ文屋康秀を 菊之助さんが演じています。色好みの「文屋康秀」は小町を求めて御殿に忍び込むが 官女たちに恋の問答を仕掛けられてしまい、その様子を酒脱に踊る。といった感じでしょうか?みごとな官女とのかけひき、しなやかな足さばきには感激しました。残念ながら写真撮影は禁止なのですが 日本独特の歌舞伎ぜひ皆さんも観て観てはいかがでしょうか?一幕見なら当日 意外に安い金額で観ることができるので入門編にはピッタリです。(一幕見がないこともあるので事前に確認を!)歌舞伎のお土産も 地下でたくさん売っていますのでぜひ・・・
September 9, 2018
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