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おはようございます、紙太材木店の田原です。先般、Lixilの営業担当者が資料を持ってきてくれたので久しぶりなのでちょうどよい機会とばかり話をしました。サッシは大きく分けて三つあります。一般的な呼称になっているアルミサッシ建物に固定するサッシの枠も、ガラスの周りの枠も全てアルミ製これがアルミサッシです。そこから少し進化したのが枠の一部に樹脂を使ったものでアルミ樹脂複合サッシ簡単に言うと室外側はアルミ、室内側は樹脂何が進化したかというと熱の伝わり方が遅くなっていることで結露がしにくくなっています。さらにもう一歩行くとサッシの枠すべてが樹脂でできているものこれが樹脂サッシそれぞれの窓の性能は熱貫流率という数値で表されます。数値が小さいほど熱の逃げていく量が少ないと考えればいいです。3年ほど前まで美濃地方で一番出荷されていたのがデュオPGというサッシ。これはアルミと樹脂の複合サッシですが樹脂が使われてるのがほんの一部でこれでアルミ樹脂複合と呼ぶには気が引けるんじゃないかと思うほどの代物一応ガラスはペアガラスで熱貫流率は4.07LOW-Eガラスという特殊なガラスを使うと熱貫流率は3.49まで上がりますがデユオPGクラスでLOW-Eガラスを選ぶことはほとんどなかったと思われます。現在の売れ筋の一番を聞いてみるとサーモスLとサーモス2-Hとか共に熱貫流率は3.294.07だったデュオPGから大きく進歩してます。わずかここ2.3年で熱還流率の数値が0.78も向上したサッシが主流になっているわけでそれ以前の過去20年間の進歩のスピードに比べると何倍も速くなっています。これはサッシメーカーの技術革新というより一般の方の意識の向上がそうさせたとみるべきでしょう。20年前:ペアガラスは贅沢という時代5年前:アルミの枠だけどペアガラスは当たり前でしょうの時代3年前:アルミ樹脂にペアガラスは普通に突入さてこれからどのような製品が主流になっていくか分かりませんが性能がより良いものに移り変わっていくことは間違いありません。美濃地方で現在主流のサーモスL、サーモス2-Hは熱貫流率が3.29その上はエピソード(YKK)、シンフォニー(Lixil)の熱貫流率が2.33更にその上は・・・・・いっぱいあります。最高峰はレガリス(Lixi)の0.55ですがこれはあまり売る気がない商品なので除外しますが熱貫流率が1前後のサッシがいくつかあります。そうなると今美濃地方で主流の熱貫流率3.29のサーモスLやサーモス2-Hの立ち位置がどのあたりかというと実は下から2番目つまりブービー商品一般の方の意識の向上に伴い早晩消えていくサッシと見ていいでしょう。サッシは一度取り付ければなかなか交換できません。内窓を取り付ける手もありますが費用もそれなりにかかります。設計者や営業担当者に言われるままのサッシではアルミ樹脂複合サッシ中では最低クラスの性能のサッシ(デュオPGを除く)を何の疑いもなく取り付けることになるかもしれません。それにZEHだからと言って安心はできません、5.6地域では少々数値のよいサッシを使えばできてしまいますから注意が必要です。一度建ててしまえば交換することはほとんどありません、大切なことはやはり自分自身で調べていくしかありません。ラーチの造作キッチン 川辺の家A Q値1.97 Ua値0.57
2017年03月31日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝は2度の川辺町氷が張るところまではいっていませんがそれなりに寒い朝です。先週、以前リフォームをしたOBの方から畳の下の板が傷んでいるので直してという依頼がありました。何でも法事があるので畳を交換するために畳屋さんを呼んだところ畳の下の板が傷んでるから直さんといかんよと言われたとか。白アリかなと思って畳の下の板めくってみたところそれは大丈夫の様子重い本棚があってその重さで畳の下の板がたわんでいたのが原因曲がった板を交換すればいいのですが古い家なので畳の下の板は松の荒板今でも、畳下と言って杉板などでは既製品でありますが松はないんですね。(作ってもらえばあるんですけど、最低1坪分で値段が高い)必要なのは2枚だけということで以前再生した、春明の家の古材を使うことに。紙太材木店では、古い家を改修したり再生させたりするときに出る解体材料は極力保管するようにしています。今回はこの山からよさげな板を選びました。以前工事をした春明の家の古材(解体材料)この材料は屋根裏の床板に使ってあったもの(築100年ほど)板の厚さが厚めでしたから削って調整すると上の板はこんな具合になります。あまりにきれいなので思わず写真を撮っておいたものたまたま節のないきれいなところで、畳の下の板にするにはもったいないくらい(^^♪もちろん古材なので写真では分かりませんが釘の穴もあります。米栂に似た色合いですが密度が高いので重さと硬さがあります。こちらは古材の上がり框左側面に敷居の溝が掘ってあります。裏を見るとこんな具合切断面から一部虫食いになっていることが分かります。材はケヤキです。工夫して使えば更に長い間利用できます。手前の式台の框に再利用 (折立の家)無垢の木の材料は長い年月が経っていても手をかければ蘇ります。上の材料は板も框も優に100年以上経ったもの使う側の意識次第で廃棄物にもゴミにもなります。折立の家(再生工事)木製引違い戸
2017年03月29日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。昨日は氷雨で寒い一日、土曜日の朝は氷が張っていましたからもうすぐ4月と言っても朝晩は冷えますね。美濃地方、岐阜で一番遅く雪の降った日は記録によると4月24日まだ一か月も先ですから暑い寒いも彼岸までなんて信じないほうがいいかもしれません。(昔の人は寒さに強かった?)さて付加断熱(ふかだんねつ)と言っても一般の方には馴染みがありませんが住宅の断熱手法の一つです。今打ち合わせている方の半数が付加断熱ですがこのメリットを分かり易く伝える術がなかなか見つからずどのように伝えるかは課題の一つでした。伝えたつもり、話したつもりでも納得して頂いているか、こちらの思いが伝わったかは別問題そこが一番肝心なところなんですけど。ということでこの「付加断熱」まだ、一般的ではありませんし、しばらくは新築を検討される方の注目を集めるようなこともありませんが将来的には必要とされる断熱技術の一つ将来的と言っても何年も先ではなくもうすぐそこなんですが、一般の方にとって住宅の性能基準なんて一寸先は闇気づかなくて当然です。リンク先の写真をご覧いただくと分かりますが壁の中に入れる断熱材の厚さだけでなくその外側にプラスして断熱材を取り付けてあります。このことにより従来の断熱材の倍の厚さを確保できます。外断熱とどこが違うかというと外断熱は写真の外側だけに断熱材を入れて壁の中には入れませんが、この付加断熱は壁の中の断熱材にプラスして外に断熱材を入れます。もちろん、壁だけでなく天井の断熱材の厚さも倍になっています。ガラパゴス化している日本の断熱基準を標準と考えてしまう、あるいは、自分や自分の周りの常識を疑いもなく受け入れるとこんな断熱材の入れ方やその厚さは非常識ということになりますね。さてそこで、ネックになっていたのは付加断熱を含め、性能を上げていくと一体いくらかかるのか?断熱水準によってどのような室内環境になるか冷暖房費はいくらかかるのか?ということが分かり難かったことです。ここのところを金額も含め普通の方にも分かり易くお話しできるようになりましたのでご興味のある方はこちらのサイトからお気軽にご連絡ください。週末は4月の半ばまで既に打合せが入ってますのでそれ以後の日曜日の午後か土曜日は29日以降ということになります。平日をご希望の方はメールでご相談ください。破風(はふ)を取り付ける神戸町の家
2017年03月27日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。最近、地域経済を考えることがありました。町の商工会の役員をしている関係で分かるのですが、会員の減少に歯止めがかからない現状をどうするかというのが地方の町に共通した課題で、売り上げの減少での廃業、後継ぎがいないなども目につきます。私の住んでいる川辺町の人口は1万人で50年前から変わってないのですが子供の数は激減、60代以降の世代は激増それで人口総数は表面上変化していないのですがもう20年もすると激増世代もいなくなるわけでゆくゆくは明治の初めのころの人口になるんじゃないかということになりました。ただ、そういった町での工務店の役割やできることを考えると意外におおくあります。地域の職人を使うこと地域の材料を使うこと地域のエネルギーをつかうことなど言ってみれば地域内でお金を循環させる仕組みが大切であろうとドイツ在住の環境ジャーナリストの村上敦さんと言ってもほとんどの方はご存知ないかもしれませんがキロワットアワー・イズ・マネーで地域内で資本を回すことの意味や大切さを分かり易く書かれています。(高山出身です)住宅にはメンテナンスがつきものです、工務店を通していろんな職人さんに仕事がいきます。地域の材料を使えば地域にお金が落ちます。距離が近ければ朝ごはんの前でも駆けつけられます。いいことづくめの工務店による家づくりもちろん前提は地域の人に選ばれるデザインと性能ですね。川辺町の家B掛矢(かけや)を振る男たち
2017年03月24日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝は1度の美濃地方もう少しで氷が張るところですが日中は14度近くまで上がるとか花粉も大量に飛散するようマスクが手放せません。さて、先週の休みに間違って滋賀の米原まで行ってしまって(関ヶ原のインターを話に夢中で夫婦で見落としたため)垂井町で中村好文さんのカフェフランドルでコーヒーを飲んでその足で、大名古屋ビルヂング建築系のコラボルームがあって散策してきました。お目当てはYKKの体感ショールーム品川にもあって、建築仲間では高評価を得ています。東京に行ったら寄ってみようと思ってたら名古屋もほぼ同じ規模であると聞いてきて来たものどんな仕掛けになっているかというと右下の矢印(入口)が案内の出ているところ館内は22.23度で入口から入るとそこは10度に設定されています。冬の玄関は12度手前の部屋が10度に設定してあるのは人が入いる時に冬の玄関の温度を上げないため簡単な風除室とでも言ったらいいでしょうか。玄関(12度)から廊下(14度)を経てアルミサッシの部屋へ行くとサーモカメラのモニターがあって寒さを見ることができます。こんな具合に樹脂窓の部屋でもモニターで温度分布を確認できます。ビルの中にこのような体感ルームを作ろうとするといろんな制約があるはずでいろいろ工夫して作ってあるのはさすがYKK一般の方向けの設備としてはとても分かり易いものになっています。樹脂窓の部屋の温度分布がどうなっているかは行ってみてのお楽しみ。実務をしている者からすると欲を言えばもう少しレベルアップした性能での比較ができるとうれしい(^^♪アルミサッシの部屋、今時単板ガラスのアルミサッシで新築は皆無と考えていいでしょう誰もが当然、ペアガラスと考えているはずでアルミのペアガラス、あるいはアルミと樹脂のペアガラスの部屋とその比較対象として樹脂のペアガラスあるいは樹脂のトリプルガラスの部屋が欲しいと思うのは私だけではないはず。一般の方の室内温熱環境に対する意識はここ1.2年で相当上がってきていて今までの延長線上での思考や対応では後手に回ることも考えられます。ただ、これを実現しようとすると相当難易度が高いのでビルの中じゃ無理でしょうね。大福町の家Q値1.8 Ua値0.54 C値0.5
2017年03月22日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。と書いたのが朝の6時半頃・・世間一般は3連休ですが住宅系はサービス業ということで3日連続の打合せが入ります。ところが今日の打合せが都合で別日になったのでそれ幸いとばかりに出かけました。本日は建築探訪垂井町に中村好文さん設計のコーヒー屋さんがあります。カフェ フランドル垂井町と言ってもどこにあるかすぐに分かる人は岐阜県人でもあまりいません。関ケ原のお隣と言ったほうが分かり易いでしょうか。外観はこんな感じでお二人でやってるコーヒー専門店実は私はコーヒーを飲まないというよりあまり美味しいと思ったことがないので自分から飲むことはありませんが出されれば普通に飲みます。夫婦で出かけたのですが関ケ原インターを見落として米原まで行って戻ってくるというおまけがつきました。着いた時の先客2名はすぐに帰られてお店の中は私たち夫婦だけという絶好の空間(何が?(^^♪)写真を撮ってもいいですかとお聞きしたところ時々そんな人がいるらしく快諾をしていただきました。この間も学生さんが大勢見えて随分写真を撮っていったとか(先生に言われてくる学生さんが多いようです)ということで最初はトイレ中村さんの場合、家具も設計されるので参考になります。というのも、最近は造作で家具を作るケースが多く洗面化粧台や手洗い、TVボード、キッチン、収納カウンター、カップボードetc工業製品である既製品に満足できなくなっている層が多く予算さえ合えば多くの方が手作りの家具を望まれます。住宅建築の大御所で家具つくりにも精通している中村さんがどんな家具つくりをしているのか自分の目で確認できるわけで特にトイレの中は一人の世界ですから思う存分見ることができます(^^)/トイレの中だけでも30枚くらい写真を撮ったかと・・・同行した家人は一体いつまでトイレにいるのかと・・・入口建具の丁番把手と鍵どれも真鍮で年季の入ったもの金物を惜しんじゃいけない、と言ったのは伊礼さんか中村さんか忘れてしまいましたがまさにその通りですね。欲を言えば取付ビスはプラスのビスではなくマイナスビスを使って頂きたかった(^^♪これ以外にも参考になるところが多くありますから住宅建築の関係者だけでなく新築を予定されてる方は一度行ってみても損はありません。丁寧に淹れられたコーヒーに店主のこだわりが感じられました。他にもいっぱい写真がありますから家具をご検討中の方はご相談ください。既製品とほぼ同じ価格でオリジナルで無垢の木を使った手作り家具ができます。八百津の家BQ値1.7 C値0.33ナラ無垢の一枚板のダイニングテーブル厚さ8cm 長さ2.4m 幅80cm価格:超お値打ち(^^♪
2017年03月20日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝も氷点下の美濃地方暑さ寒さも彼岸までと言いますが(明日からお彼岸の入り)まだまだストーブには働いてもらわなければなりません。さて、前回付加断熱を標準的に行ってる夢建築工房さんの話をしましたが新住協の技術資料でも様々な付加の手法が出ています。つまり、新住協では生産性(手間のかからない方法)の向上や性能確保のために試行錯誤を積み重ねてきたわけです。ということで紙太材木店でもいろんな付加断熱のやり方をしてきました。粟野の家はこんな具合横桟を入れ転び止めを適宜設置可児の家や加茂野の家では縦桟を入れています。今月着工する本庄の家は準防火地域外壁は上半分が杉板張りでしかも延焼ラインの内側にAPW430(防火非対応)を工夫して組み込み同時に軒裏現し杉板張りという現場防火性能を確保してというのが前提になりますがどのように付加断熱するか検討中で先日試作をしてみました。上の写真を見ると簡単そうで、どこが工夫してあるの?状態ですが写真を見ただけではわかりません。断熱材をきちんと綺麗にいれることは断熱性能に直結しますから大事なポイント施工性を高めることでコストを削減し同時に外壁の熱貫流率を下げる。口で言うのは簡単なんですが毎回脳みそに汗をかきながら試行錯誤してるのが実情今回のこの試作、いまのところかなりいけるんじゃないかと自賛してますが施工性や生産性については現場で実際やってみなければわかりません。熱貫流率の計算値はどのやり方よりもいいので今から楽しみなので乞う、ご期待であります。粟野の家の日だまりQ値0.85 Ua値0.32 C値0.24
2017年03月17日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。昨日は恵那新住協の事務局長の会沢さんと夢建築工房の岸野さんが来るというので午後から出かけたんですが帰りは11時となってしまいました。会沢さんには燃費半分の家で加茂野の家をご紹介いただいているのでそのお礼も兼ねてました。岸野さんの夢建築工房、こちらでは馴染みがありませんが埼玉の東松山市ある会社2年先まで仕事があるとかで今が2017年ですから2019年の半ばまで既に受注済みで現状では仕事をお断りしている状態という会社です。リンク先を見てみるとHPには何気にQ値やC値が出てるだけですが数字をみれば付加断熱、トリプルガラスが標準なのがわかります。坪単価もそれに見合うものでそれなりの価格がしますが行列ができているんですね。関東と東海というお客様の意識の違いが表れているのかもしれませんが住宅建築に関して東海地方は全国の中でもかなり保守的性能なんてという意識の方もまだまだ多くみえますが関東が東海より半歩進んでいるだけで時代の流れは既に付加断熱に代表される性能の時代東海地方も早晩その時代に突入していくでしょう。紙太材木店でも現状では付加断熱をされる方は半分弱付加断熱を標準化すべく、さらなるコストダウンの必要性を痛感した次第ですが付加断熱をして壁の断熱材の厚さが22cmなんて言っても多くの方にはどこか遠い国の話のように聞こえてるかもしれません。しかし、埼玉のこの会社では既にそれが一般的住宅の性能競争がこれからどう変わっていくか家を建てる予定の人は既にその渦中にいるわけでボーッとしていればババを掴むことになります。可児の家 Q値0.85 Ua値0.3 C値0.23
2017年03月15日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。先日読んだ「老いる家 崩れる町」住宅過剰社会の末路 野沢千絵著工務店としては家を建てたいという方の要望があれば基本的にどこでも建てるわけですがこの本を読むとそうとばかりは言っていられないことがわかります。現在800万戸の空き家が15年後には2100万戸3戸に1戸が空き家状態になりますがそれなのに新築住宅の9割近くがこれまで住宅が建っていなかった土地に建設されています。つまり、新しく開発された土地にということになります。(田んぼや畑の中の5戸~6戸の開発地などイメージすると分かり易い)将来どういうことが起こるか?新しく開発された土地には新たに下水道が引かれ上水道も電気もひかれるのですがそれだけでも住民一人当たりの社会インフラのメンテナンス費用があがりますそこに人口減少が加わることになります。一つの町でタコの足のように新たに開発された土地に伸びた社会インフラを少なくなった人口で維持していくことは将来的には無理があるということです。下水道や上水道の総延長距離をその町の人口で割ると一人当たりが負担する距離が出てきます。新たな開発地ができて、それがどんどん増え続けているということです。そのメンテナンス、誰のお金でするの?行政は市街化区域と市街化調整区域というように町の中でも市街化を進めていくエリアと、市街化を抑制するエリアを分けていました。規制を作っていたんですね、今でもちゃんとありますが規制緩和という名のもと各地の自治体が規制緩和の条例を作れば市街化調整区域でも宅地開発が可能になりました。行政も人口が増えるのなら農家も田んぼでお米を作るよりまとまったお金が入るなら(アパートにすれば相続税対策もできるし)デベロッパーも5~6戸まとまれば売りやすい新築検討者も町中のご近所に気を遣うより、新しいところなら世代も同じくらいで馴染みやすいこんな感じで無秩序な開発がおこなわれているのが日本の現状30代で家を建てるとして30年後の60代で自分の家のインフラが確保できるエリアかどうか考えても損はありません。もっとも田舎であれば井戸を掘ったり、合併浄化槽なんて手もありますからその気になれば住もうと思えばどこでも住めそうです。川辺の家C 井戸の掘削風景
2017年03月13日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。美濃地方は雪の予報が出てますが幸い小雨模様日中も昨日よりは暖かくなりそうですが午前中は日差しの期待は無理のようです。さて、いよいよ花粉の季節・・・考えただけでも憂鬱ですができるだけ薬に頼らない生活をしているので物理的な対策ということになります。マスクは当然として建築現場の立会いや調査などで屋外にいることも多いので先日、家内が花粉ブロックのメガネを購入してくれました。興和のアイプロテクターどこがProTypeなのか分かりません。昨日の散歩に早速使ってみましたが使用感は満足いくもの外出時や現場ではこのメガネ着用になりそうです。ということで家の中での花粉対策屋外ではマスクとメガネでなんとかなりますが家のなかでもというと気が重い一般に住まい手の方は通風とか風通しは意識しても換気を意識する方は稀、というか滅多にいません。でも言葉を換えれば通風は通花粉風通しは花粉通し花粉症の人は聞いただけでヤメテクレというのが本音でしょう。網戸が花粉を防いでくれれば・・・ここで出てくるのが換気です。家の隙間を極力少なくして花粉をシャットアウトした空気で換気できれば言うことはありません。そんなことができるのか?できるんです。(全部は無理ですけどね)建ててしまってからでは無理です。(無理ではありませんが費用がかかる私の寝ている離れは2x4ですが換気ができていません。隙間もいっぱいありますで、ひどいときは寝ているときもマスク着用です。普通はここで新鮮な空気を吸ってる写真が出るのですが見えない空気は写真には撮れません・・ということで、性能は写真ではお伝えできないので新鮮で花粉をろ過したきれいな空気を吸っている感じのする写真土岐の家A
2017年03月10日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。昨日も日中、雪が舞いましたが今日は朝からですでに少しながら積もっています。予報で午後からと思ってましたから半日早くなったようです。さて、先日入ったお蕎麦屋さん人数もいたので店の奥の襖を開けてお座敷でとなりましたが部屋の中が少々カビ臭いおそらく普段は使って無くて閉め切っているのでしょう。お座敷の奥には押入れもありましたからなおさらです。この時期、暖房する部屋とそうでない部屋があると暖房室で発生した水蒸気は家中に拡散していきます、もちろん、暖房してない部屋にも水蒸気は忍び込みます。使っていない2階の子供室の窓や吹抜けの高窓の大量結露の原因が1階居間の灯油ファンヒーターであることは間間あります。乾燥するからと暖房室に加湿器を置いたりしていればなおさらですが普段閉め切った部屋や押入れの中は暖房されてませんから寒い場所です。そこに忍び込んだ水蒸気は急激に温度が低くなったことで結露します。(壁やガラスで、目にみえなくても温度の低い物体の表面で)そこでカビが繁殖するわけです。どうすればいいか?家の中で温度の低い部屋や押入れ、クロゼットをつくらないこと水蒸気を速やかに室外に排出することかっこよく言うと見えない空気や熱、水蒸気をデザインするでも、簡単じゃないんですよ。できるだけ少ないエネルギーで家中暖かくするわけですから。家の中では寒いほうがカビはより多く発生します、寒いほうが体が鍛えられるなんて思わないでくださいね。カビに鍛えられても( ^ω^)・・・
2017年03月08日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。梅の花もそこかしこで咲いて、もう春ですね。さて、これから住まいを建てようというお考えの方、言わば住宅初心者の方の場合何を基準に工務店やハウスメーカーを選んでいいのか全く分からないのが普通でモデルハウスやオープンハウスに参加したりネットで情報収集したりして徐々に2.3社に絞り込んでいくことになります。大きな会社では専属の営業担当者がいますが工務店などではそれが社長であったり、設計担当者であったりします。紙太材木店の場合大手のHMと競合するケースはほとんどありませんが稀にあります。工務店や設計事務所の場合、競合対策なんてほとんどしないのですが大手のHMの営業マンの場合かなりの割合でこの競合対策をしてきます。つまり競合になりそうな会社の得意とする分野の優位性をフラットにするあるいはそれらはそれほど重要ではないと思わせるそちらに意識を持っていかせないなど手法は様々ですがそれなりに練られているので相手が住宅初心者の場合陥るケースが間間あります。競合相手の断熱や気密、換気といった住宅の性能をフラットにしようとする場合車の性能に置き換えるケース(車でなくてもいいのですが)子供の送り迎えや、週に1回買い物に行くのに車の購入を検討していると仮定して普段使いの車って、普通の家に住むことと同じですよね、馬力が何馬力でスピードがでますよ、エンジンが○○なのでグングン走りますよなんて普段使いでは必要ないですよね、断熱や気密ってそんなに必要ですか?あなたがお考えの普通の断熱でいいんじゃないでしょうか普段使いの車に必要以上の性能を付けても・・・それよりあなたがお考えの予算内に収めることのほうが大切ですよね。限られた予算ですから性能は普通にすればその分キッチンやインテリアに・・・ここに性能アップ→押付け営業(工務店や設計事務所の都合)の香りを混ぜる(香りを混ぜる:直接的には絶対言わない、ニュアンス、雰囲気で伝える)このようにHMで競合対策を取られた住宅初心者が工務店や設計事務所で住宅性能の大切さの話をされてもなかなか気持ちには響いてきません。競合がわからない場合でもこの話をしておけば(地雷といいます)他社で性能の話が出たとたん(地雷を踏んだ)「この人は自分の都合で余分な性能を押し付けて売り上げ増を考えているのかも?」と思う初心者の方も中にはいます。性能向上に熱心で生真面目な工務店や設計事務所ほど競合対策なんて何も考えていないですからこの地雷を踏む確率が高いです。住宅初心者の方はこのほかにもいろんな地雷がありますから気軽に展示場に行って地雷を持たされないように注意が必要です。上の話を聞いて、性能なんて普通でいいななんて思ってるあなたは既にどこかで地雷を持たされたのかもしれません。
2017年03月06日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。日曜日にひいた風邪も鼻水程度で何とか気力で封じ込めたようです。前回触れた建築知識ビルダーズの28号「心地よい住まいの暖房計画」という付録がついています。東大の前研究室の調査分析で5年以内に新築した先輩家族1000人に聞いたとあります。冬の暖かさのためにこだわったことの1位は日当たりのよさ(698人 複数回答)2位 ガラス、サッシの性能(527人)3位 気密(515人)・・・・・確かに日当たりのよさは冬対策としてとても大事です。感覚的にも窓越しの日射の暖かさは自分自身で体感できているので1位になっていると思われますがそこがとびぬけて1位なのはなぜか違和感を感じます。断熱性能なんてどの家も同じでそれほど違いはないのだからプラスした暖かさを求めるなら日当たりしかないだろう。と考えてるとしたら・・更に、寒さの元凶、窓の性能について性能のいいLOW-E複層ガラスでさえ34%程度単なる複層ガラスが48%単板ガラスも4%!サッシの枠についても未だにアルミのみが35%もあります。アルミと樹脂出さえ32%樹脂のみは18%しかありません。アメリカでは50州のうち24州でアルミサッシの販売が禁止されているというのにつまり大事なサッシについての考察はHMや工務店の担当者に丸投げそこに自身の経験からくる日当たりをプラスしてこれでそこそこ暖かくなるだろう、暖かくなるはずだ。担当者もぺガラスだからずっと暖かいですよと言ってるし・・と自信はないけど思い込もうとしている、そんな姿が見えてきます。その結果住んでみて不満に感じたこと部屋別 冬の不満ランキングリビング、ダイニング暖房をつけると乾燥する床が冷たいキッチン床が冷たい暖房をつけても、なかなか部屋が暖まらないその他の部屋脱衣室、浴室、トイレなど暖房してない部屋の室温が低い暖房してない寝室で夜から朝にかけて室温が低い今の日本では暖かく、寒さのストレスなく冬を過ごすには人任せでは難しいようです。私が直接お客様から聞いた言葉冬に家の中がそれなりに寒いのは仕方がない年に一度くらい風邪をひかないと抵抗力がつかない(x家族4人)子供は風の子、家の中が寒いほうが丈夫に育つ自分達が年をとっても家の中が寒いほうが健康でいられる脱衣室が寒いと体が引き締まって気持ちがいい間取やデザインが第一、寒さはファンヒーターがあればなんとでもなる様々な考えがありますが長く住むことになりますから科学的に、論理的に考える必要があります。
2017年03月03日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝はまだ氷点下2度の美濃地方ですが日中、日差しがある分かなり暖かになってきました。と言っても夕方から朝にかけての寒さはまだ冬3月になったからと言ってストーブがいらなくなるわけではありません。北海道で訪ねた旧荒谷邸旧というのは荒谷登博士が建てて住んでおられたのですが今はサデギアン・タギ博士が住んでいるので旧荒谷邸と言います。その特集が昨日発売された建築知識ビルダーズ28号に載ってるのは前回お伝えした通りですが今季の28号その他にもエコハウス最前線として西方先生の完成したばかりの自邸やエコハウス大賞を受賞した家の紹介がしてあります。どちらも東大の前先生が訪問して調査したレポートがありますので温熱環境は丸裸状態断面図や間取図もありますから室内写真と合わせてみればとても分かり易く解説されています。一般のこれから新築住宅を検討される方に見ていただきたいのは断熱材の厚さや種類、どこに重点的に予算を当てているのか室内空気の流れの工夫日射を取り込むことと遮ることの工夫などいろいろありますが何よりもなぜこのような住まいが建てられるようになったのかということその原点が約40年前に建てられた旧荒谷邸です。その荒谷先生の講演録も載ってますのでお見逃しなく断熱の最大の効果は経済で評価される省エネルギーではなく環境の穏やかさや豊かさであるまだまだ寒さが続く美濃地方室内環境を穏やかで豊かなものにしなければなりません、30年後も、40年後も。
2017年03月01日
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