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おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝もマイナス3度の美濃地方です。一昨日の雪も終日降り続き昨日の朝は快晴ですが一面銀世界さて、2017年もあと数日住宅業界には大きな変革の波が押し寄せた一年でした。日経ホームビルダーや建築知識ビルダーズ、新建ハウジングプラスワンなどの住宅業界の専門紙では省エネやZEH、耐震をはじめとした住宅性能の記事が掲載されない月はありません。従来の家づくりで一般の消費者が重視してきた項目が大きく変化しました。間取り、デザインといった項目は変わりませんが耐震性能、冬の暖かさ、夏の涼しさ、省エネ性といった項目が上位に顔を出しています。2020年には新築住宅を建てる時、一定の省エネ性能が義務付けられます。パリ協定によるCO2削減目標の設定がなされましたが2020年の省エネ義務化、ZEH(ゼロエネルギーハウス)もそれを睨んでのことです。大きな流れは止められません。2018年には新築住宅で性能の良いのは当たり前、暖かく、涼しく、電気代が安いのは住宅のデフォルト性能(あらかじめ設定されている標準の状態)のはず・・・?これから新築住宅を検討される方はおそらくその意識があると思われますが現実には多くの家がそのような状態にあるわけではありません。暑さ寒さでストレスを感じないためには断熱や気密の性能が大切ですし、電気代でびっくりしないためには省エネ性能がいざというときには耐震性能が大事になります。簡単に言えば普段の生活は電気代を心配せずに健康、快適にいざというときも安心安全にというのが2018年の住まいのデフォルト性能皆さんがそのような住まいに巡り合えますよう紙太材木店は来年も性能にこだわりながら同時にデザインや価格の点でも精進していくつもりです。年内最後の更新となりますが読者の皆様、よいお年をお迎えください。来年もこのブログにお立ち寄りいただくことを楽しみにしています。
2017年12月29日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。この時期のウッドロングエコ塗りは手が冷たい・・今朝はうっすらと雪の積もった美濃地方、どんよりとした空で小雪がゆっくりと降っています。ゆっくり降ってくるという言い方は変かもしれませんが小さく乾燥した雪はゆっくり降ってきます。雪は午前中が中心のようなのでそれほど心配する必要はなさそうです。さて、国交省のグリーン化事業の補助金交付額確定通知書が送られてきました。25日付けですからクリスマスプレゼントを意識してメールで送られてきたのかもしれませんがまさかそんなことはないと思います。10月末に実績報告書を送ってますが一発でというわけにはいかず何度も追加資料をおくったり質疑書に回答したりとそれなりの時間がかかりました。審査担当者の勘違いやこちらの勘違い、役所文章の解釈の違い・・・長期優良化リフォームの時もそうでしたが国の税金を補助金として頂くわけですからそれなりの報告書が求められるのは当然で提出する書類は膨大、作成する時間もかなりかかります。国の補助金制度例えば50万円の補助金が付くとすると丸々50万が自分のサイフに入る気がしますが実はそのサイフは50万円が通っていく門とでも言ったらいいでしょうか、門を通って更にその先に流れていくことになります。門の番をしている人には幾分か残るのですが多くはその先に。簡単に言うと税金なのでより多くの関係者にそのお金が回るような仕組みになっています。でも、補助金を受ける側には多くのメリットがありますから機会があれば活用するべきでしょう。今回の補助金は国交省のゼロエネルギー住宅経産省のZEHとは異なりますが額もそれなりにあるので住まい手の方はとてもラッキー年度ごとの補助金ですから契約や着工、完工時期の制約もありますから全ての人が利用できるわけではありません、ある意味、運が大きな要素を占めます。申請する手間や時間は大きなものがありますが住まい手の方に喜んでもらえばそれはそれで嬉しいものです。先日地鎮祭を行った花池の家も利用する予定ですが、申請書類の作成や報告書のことを考えると頭が痛くなってきます。
2017年12月27日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。路面は濡れてますが今朝は星空の見える美濃地方。外気温は6度ですが暖かく感じます。花池の家の地鎮祭美濃地方の外気温が6度ですがさて、皆さんの家の朝の室温は何度でしょうか?寝室、リビング、トイレ、洗面室どの部屋も最低16度以上必要ですがその温度に対する具体的な根拠はイギリスの保健省が出している冬季室内温度指針によります。慶応大学の伊香賀先生のPDFがこちらにありますので参考になさってください。その指針によると5度以下 低体温症を起こすハイリスク9度~12度 血圧上昇 心臓血管疾患のリスク16度未満 呼吸器系疾患にリスクあり18度 許容温度21度 推奨温度マンションを除いた一戸建ての住宅を考えると美濃地方の家でトイレ、洗面室を含めどの部屋も18度以上という家は1%もないんじゃないでしょうか。更に推奨される21度となると鉦や太鼓で探してもどうかというレベルもちろん、暖房エネルギーを使いまくれば達成できますがサイフに優しくなければ住まいの資格はありません。(レイモンドチャンドラー(^^♪)家中の空気を2時間に1回交換しながら室温を21度にするわけですから設計者には脳みそに汗をかいてもらう必要があります。もちろん、21度なんて必要ありませんと言うこともできますが相手はイギリスの保健省ですから分が悪いですね。日本でも病院の冬季の室温は大抵20度以上ですから(18度ぐらいのところも)ストレスのかからない気温はそんなところでしょう。あとはこの環境を維持しながら年間の冷暖房光熱費がいくらになるかということになりますが、35坪程度の家でパネルを除いて12万/年が一つの目安、これなら月に1万平均ということになります。将来パネルを検討した場合、計算すると4KW程度で済みます。パネル設置を10年後、15年後と考えると発電効率は向上し、価格も現在より下がっていると考えられますからもっと少ない容量あるいは性能の良い蓄電池の検討もできます。これらのことから(健康性、快適性、経済性)今できることは、できるだけ住まいの基本的な性能を上げておくことそれは断熱、気密、換気、冷暖房システムです。後からこれらの性能を上げようとすると一定の限界がありますしそれを越えようとすると多額の費用が必要になります。それに、断熱と換気と気密は一体のものですからどれかだけを上げればと思っても効果は期待できません。グローバルな時代ですからネットで調べれば住まいの世界基準の流れや方向性がわかります。パネルを載せたからと言ってその基準が満たされるわけではありませんから限られた予算をどこに使うか慎重に検討する必要があります。
2017年12月25日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。俺のフレンチ 東京冬至の今朝はマイナス2.5度の美濃地方です。気温は地上1.5mの温度でも地表の温度はもっと下がっています。事務所の前のコンクリートブロックの表面温度は放射温度計で測るとご覧の通り雲一つない快晴ですから放射冷却現象が起きて冷たくなります。簡単に言うと空(宇宙)と地面の熱のやり取りで温度の高いほう(地面)から低いほう(空)に熱が移動した結果地面の温度が下がったわけです。因みにこの放射温度計を空に向けるとマイナス33度熱は放射、伝導、対流の3つの手段で移動しますからこの場合、放射によって地面から熱が移動し移動した分地表の温度が下がったわけです。霜は空気中の水蒸気が放射冷却で冷やされた地表面で結晶化したものカーポートの屋根の下の車はフロントガラスが霜で真っ白になることはありません。これはカーポートの屋根が車のフロントガラスと空(宇宙)の熱のやり取りを邪魔してるからで屋根がなく青空駐車ではフロントガラスは霜で真っ白になってしまいます。下の写真はどうでしょう。外壁に霜が付いていて色の濃いところは既に霜が融けているところ白くなっているところはまだ霜が融けていないところです。面白いのは融けていない白いところの裏には柱や梁があると思われることです。柱や梁は質量が大きいので蓄冷していて気温が上がってもまだ冷たいままなので融けるタイミングが遅くなっていると思われますがじゃあ、融けたところの裏には何があるのか?と言うとおそらく断熱材。熱貫流率は構造材料のほうが大きく本来ならその部分が融けて、断熱材が入っているほうが融けていないと考えられるのに実際はその逆になっています。おそらく家の中が暖房されてなくて冷えていると思われます。この現象は人のいない倉庫でも起こりますし、人の住んでいる建物でも同じことが起こっているのでいろんな要素が絡んでこの現象を引き起こしていると考えられます。もちろん家の中の熱が逃げだして起こっているケースもあるでしょうが実際のところは様々な数値を測定しながら検証しないと上の写真で起こっていることの説明は難しいと思われますが朝の通勤の途中にこのような家を見かけたらその多くは家の断熱性が不足しているケースと思われます。
2017年12月22日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝も冷え込んで、マイナス3度を下回っています。NHKでは名古屋と岐阜市の最低気温しか出ませんからここまで冷え込んでるのは意外かもしてません。実際、屋外に温度計を設置している家庭はそれほどありませんから自分の住んでいる地域の最低気温や寒さは感覚的にとらえている方が多いと思われます。(今日の池の氷は厚そうとか)美濃地方は西濃、中濃、東濃と別れていて岐阜市は西濃で前回お話しした気候区分でも6地域の属していて美濃地方の中では一番暖かいエリア中濃は5地域、東濃は中津川や恵那がありますから4地域岐阜市の最低気温を見てそんなに寒くないと思っていると風邪をひくかもしれません。さて、本日は東京出張ウオールスタットの講習です。開発者の中川さん直々の講義と演習ですが、ついていけるか心配です。このソフト、一般にはあまり知られていませんが簡単に言うと「建物性能の見える化」ができる優れものそれだけに入力するデータは膨大ですし手間も計算時間も随分かかります。(パソコンで数時間かかるとか)2010年に一般公開されてから30回以上講習が行われてますがほとんどが大学でのもの。うち2回だけが民間向けでSAREXと木造ドミノ研究会が開催してます。SAREXというのは日本のスーパー工務店の集まりと言ったらいいでしょうか。それぞれの地域の名だたる工務店の集まりで、既に2年前にメンバー向けの講習会を開いています。木造ドミノ研究会も同様な集まりで今年の4月に開催してます。今回の講習会の主催は百年の家プロジェクト全国のスーパー工務店に遅れること2年ですが最新バージョンでの講義と演習乞うご期待であります。
2017年12月20日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。昨日は所用で下呂車では1時間ちょっとですが高山線の各駅で行ったのでドアツードアでなんと2時間・・・単線ですから乗った駅の次の下麻生で下りの特急の通過待ち次の上麻生で登りの特急の通過待ち次の白川では下りの通過待ち焼石の手前でまた通過待ち下呂や高山へ行く名古屋からの特急が優先ですから仕方がありませんが久しぶりに鈍行列車を満喫できました。所用と言っても法事なのですが途中の金山あたりからいたるところに雪が積もっています、下呂の駅に降りた時には気温の違いがはっきり分かってとても寒いところが高山から来た従弟は下呂は温かいななどと言っています。私の住んでいる川辺と高山は100kmほど離れていますが下呂はそのちょうど中間地点省エネ基準の地域区分で言うと私の住んでいる川辺町は5地域下呂は4地域高山は3地域それぞれわずか50キロほどしか離れていませんが、暖房デグリーデー(D18-18)は川辺(美濃加茂)が2034下呂が(萩原)が2597高山が2937青森が2975なので高山は青森並みの寒さということになります。この暖房デグリーデーは18度を基準に一日の平均気温が18度を下回った時にその差をひと冬積算したもので数字が大きくなるほど寒い地域とということになります。ちなみに岐阜市は1725度日、旭川は4296度日国家公務員には寒冷地手当というのがあって特別寒い地域に赴任する公務員に対して暖房費が余計にかかるからということで寒冷地手当が出ますがそれにも等級があります。北海道の旭川とか北見、陸別町なんて地域は1級地以下4級地まであるのですが岐阜県では高山市、飛騨市、大野郡(白川村があるところ)、郡上市が支給対象地域の4級地これは青森県全域に出されている等級と同じなので岐阜でも上の地域は青森並みの寒さと考えていいでしょう。上の写真は以前もお話ししたファンヒーターの前にダクトを置いて温風を炬燵に入れるの図、温風は部屋にも出されるので炬燵と部屋の両方暖かくなるという暖房で炬燵の電気代が節約できると好評法事で行った従兄の家での一コマですがそれだけ家が寒いということの証でもあります。ファンヒーターだけでは部屋が暖まらず寒いんですね。このファンヒーターは開放型と言って排気ガスを室内に出します。世界的には排気ガスを室内に出す暖房機なんて考えられませんが日本では一般的という代物です。排気ガスには窒素酸化物や揮発性有機化合物が含まれますので換気は必須それに代わってFF式のファンヒーターが雪国では一般的です。これはファンヒーターをもっと大型にしたもので(最近は小型のものもあるようです)固定設置されますが排気ガスは室外に出されます。灯油タンクも150Lとか200Lのものから給油されるタイプがありますしそれだけの容量があるとスタンドに連絡すると給油車で給油してくれますから面倒な灯油の補給の必要はありません。本来なら断熱リフォームをしてエアコンだけで暖房できればベストなのですが、古い無断熱の土壁の家では費用もある程度必要になります。次善の策の一つとして室内を温めるのにはFF式のファンヒーターを検討してもいいでしょう。窓を2重サッシに変えればより効果的です。国民生活センター石油ファンヒーターによる室内空気汚染
2017年12月18日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。昨日の朝はマイナス3.8度今朝は普通でマイナス1.5度先ほどNHKで札幌がマイナス1.8度と言ってましたから今朝だけ札幌並みの美濃地方の朝です。もっとも日中の最高気温はこちらは9度ほどになりますから札幌に比べれば随分暖かくなります。さて、暖房のスイッチを入れるのは室温が何度ぐらいからでしょう?暑さ、寒さの感じ方は人によって違いますが日本人の場合おおよそ18度以下になると暖房が欲しくなるとか。暖房デグリーデーの表示も(18-18)が多いですね。(統計の取り方により変わります)でも、室内が15度になってもエアコンの設定温度を18度にする人は稀で多くの方が20度あるいは22度もっと行けば24度に設定してしまいます。日本の家では18度の室温ではパジャマの上に上着を着て靴下+スリッパが必要それにひょっとしたらひざ掛けもいるかもしれません。もっとも炬燵があればもっと低くてもOKですが・・冬の夜炬燵は無しでテーブルに椅子、それにソファーでくつろぐケース靴下のみでスリッパ無し、パジャマに一枚羽織った程度で手足の冷えを感じず快適と感じる温度はどれくらいか?感覚的には20度を少し越えたところで21度か22度でしょうか。難しいのは床面近くの温度と床から1m程度の高さの温度それに天井近くの温度にばらつきがあること体や顔の辺りが21度でも足元の膝から下が18度では足先が冷たくなります。椅子に座って太ももが圧迫され膝から下の血流が少なくなればなおさらです。室内温度にばらつきがある理由は・暖房(投入する熱量)がそもそも不足している・断熱が不足している(断熱材が薄い、サッシの性能が低い)・隙間が多い(気密が取れていない)・いる時しか暖房しない(部分間歇暖房)・24時間換気の冷気が直接室内に入ってくる(2時間に1回家中の空気が換わる)これらのことを一つ一つ丁寧に解決していかないといつまでたっても足元が寒い家、足先が冷える家になります。太陽光パネルを載せたZEHの家でも当然起こります。暖かい家というとすぐに断熱材のことに意識が向きますが断熱材よりもサッシと換気と気密が先です。床、壁、屋根の断熱材が次世代基準程度でもサッシと換気と気密、この三つの性能を上げるだけで冬の暮らしは随分快適になります。冬、家の中のどこかで寒いと感じたらそれは設計上の問題があるか、施工上の問題があるかどちらかです。
2017年12月15日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。美濃地方は昨日から小雪が舞う天気が続いていて今日もそんな予報です。外部の工事は風も強く、とても寒い中での作業が続いています。さて、新住協から新しいバージョンのQPEXが送られてきました。一般の方用に上記のような施主プレゼンシートが出力できるようになりました。これはとても便利な形式になってます。住宅性能の様々な数値は実務者にとっては必須の数値ですがそれが一般の方にとっては必ずしもそうではありません。暖房負荷が○○kWhとか一次エネルギー換算で○○MJUa値がηa値が・・・・それらの数値を聞いてもはっきり言ってピンとこないというのが実情それよりも冬に家中22度に暖房したらいくらかかるの?真夏に28度に冷房したらいくらかかるのか?ひと冬であるいはひと夏での暖房費や冷房費の合計はいくらなのか?それが上の画面で一目でわかるようになっています。従来でもわかっていたのですが別の画面に飛ばなければなりませんでした。これを一枚の中に収めたというのがミソでしょうか。言ってみれば従来の実務者向けの資料から消費者目線の資料に大きく変わったということです。その他にもQ1住宅レベルを一目で判定できる表がついたりしてますから同じような省エネ性能の判定ができる他のソフトをかなり意識してバージョンアップしているのが分かります。Q1住宅レベルというのはレベル1からレベル4まであって現行の省エネ基準住宅を基準としてその暖房エネルギーが基準住宅の40%になるものをレベル130%で済むものをレベル220%をレベル3基準住宅の10分の一で済むものをレベル4とするものです。紙太材木店の場合、Q1住宅で言えばレベル2が標準暖房エネルギーは基準住宅の30%程度が目安です。もちろん、それ以上にも以下にもできますが将来的なことを見据えればQ1住宅ならレベル2Heat20で言えばG2レベルは確保したいところです。
2017年12月13日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。週末は今年最後のMOKスクール第一講義はオグラの渡辺 豊さん最終講義は東大名誉教授の内藤 廣さん会場は大阪工業技術専門学校の実習ルーム床はコンクリートで天井は高く、毎年腰から下が冷え切ります。それでも、年度の最終講義は人気が高くいつもの倍の100名以上の受講者でした。オグラは国産広葉樹を主に扱う材木屋さん一本買いで購入したケヤキや栗、栃、サクラ、楓などを預かってもらえるウッドバンクという仕組みがあって主に家具作家が利用してるそうですが亡くなった三澤康彦さんや防火の安井さんなどの工務店も利用されているそうです。ただ場所が福島の南会津車でちょっとドライブ気分でというわけにはいきません。輸送コストのことなどを考えるとやはり関東近辺在住でないと難しいかもしれませんがウッドバンクの仕組み、なんとかうまく利用できないか思案してみる価値がありそうです。最終講義の内藤廣さんは「木を使えばいいってもんじゃない」大規模な木造建築もいくつか手掛けていて静岡の草薙総合運動場体育館は先月のMOKスクールのフィールドツアー先の一つ画像検索していただくと分かりますが屋根を支える梁は全て木しかもどれ一つ同じものが無いという代物を設計されているからこその木を使えばいいってもんじゃない。「木という素材は人との親和性があり、生き物であり、時間を持っている。それが人の暮らしの救いになる。」近々発売される住宅建築の1月号に内藤さんの文章が掲載されるそうです。木造住宅の設計者にはお勧めですし設計者に思想をお求めの新築検討者にもお勧めでしょう。
2017年12月11日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。すっかり寒くなってきました。もう12月ですから当然ですがエアコン暖房の方はすでにつけっぱなしにしているでしょうか?これくらい寒くなってくると家全体が冷えてきますから帰宅してから暖房しているとアクセルとブレーキを交互に踏んでいるのと同じですからそれなりにエネルギーを使います。そこそこ断熱がしっかりしている家と自負されている家なら留守の時や就寝中は温度設定を少し低くし(20度程度)家にいる時は22~23度に設定してみましょう。朝、起きがけのリビングや寝室の温度が20度あるとベッドから出るのが億劫なんてことにはなりませんし家の中全体が暖かいととてもゆったりした気分になります。毎朝、リビングや寝室のファンヒーターの前で凍えて着替える生活を少し変えてみると新しい生活が待っています。朝の寒さに対するストレスがなくなることがこれほど楽になるのかと驚かれるかもしれません。電気代の気になる方はワットチェッカーをエアコンのコンセントにつけると使用した電気代がわかります。以前は2.3千円してましたが最近は千円を切るものも出てきてます。節電 エコチェッカーET30D1kwの電気代も設定できますからエアコンを24時間つけたままにしたときいくら必要か計算できます。灯油のファンヒーターを家にいる時だけつけるのと24時間エアコン暖房した時の暖房代の比較だけでなく朝の寒さのストレスからの解放感も含め比較してみましょう。家の性能にもよりますが千円のワットチェッカーなら一度試してみても色々使えますから損はありません。24時間が気になるなら就寝中だけとか日中の3時からタイマー設定でとか工夫すると使い方は色々暖房代と快適性、それに健康性も考慮に入れる必要があります。来年の4月の初めまで暖房器具は必需品、健康に生活するためにはまず、風邪をひかないことでしょう。次世代省エネ基準程度に家であれば試してみる価値はあります。
2017年12月08日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。品野町の家 屋根の断熱材は厚さ30cmいよいよ寒くなってきました。ヒートショックについては最近ネットでもいろんな形で紹介されていますからこれから暖かい家を建てようとお考えの方はとっくにご存知かもしれません。年間に17000人もの人が亡くなっているとか交通事故で亡くなる人の4倍もいるとか様々な形でネットで発信されています。先月は週刊文春でも取りあげられていましたからある程度は一般の方にも認知されていると思われます。これから家を建てると検討されている方は新しく建てる家が寒いなんてこれっぽちも思っていないかもしれませんがマンション住まいの方が一戸建てに移り住んで聞く不満の一つはお風呂が寒い脱衣室が寒いトイレが寒い全室暖房を考慮した設計でなければこのような不満が出てきます。人がいる時、いる場所だけ暖房というのが一般的な住宅の設計手法ですから上記のようなことが起こるわけです。少し勉強した方は自然温度差とい言葉を知ることになります。これは何も暖房していない家で人から出る熱や家電製品から出る熱=室内発生熱日射から得られる熱=日射取得熱この二つの合計を総熱損失係数で割ると出てきます。しっかり断熱され日射利用を考慮した家なら自然温度差は10度前後になります。これは家の外が0度の時も何も暖房しなくても晴れていれば室内は10度の室温になることを意味しています。つまり室温を20度にしようとするとエアコンは温度差の10度分だけ温めることになるわけです。しかし断熱が不十分であったり、日射が考慮されていないと自然温度差は2度あるいは3度になります。さて、じゃあ私の家は自然温度差が10度あるから大丈夫かというと残念ながらそうとばかりは言っていられません。この時期、4時を過ぎれば夕方の気配、5時には真っ暗日射の恩恵はありません。7時に帰った時には温度差はかなり小さくなっています。北側にあるトイレや脱衣室、お風呂は特別な工夫がされていなければさらに室温は下がってしまっています。日射の恩恵は人が不在がちな日中はありますが、夜間はそれがありません。日射の取得熱は室内発生熱の倍以上ありますからその影響も大きなものになります。このようなことを考慮すると少ないエネルギーでいつも暖かく過ごすにはまず最初に断熱強化ということになります。LDKだけでなくお風呂や脱衣室、トイレ、玄関といったところも少ないエネルギーで暖かくしようとすればさらに設計上の工夫が必須となります。ヒートショックは昭和の家の産物とばかりは言っていられません。室内発生熱 4.6w/m2
2017年12月06日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。あられの用に降ってくる落ち葉で事務所の前は毎朝ご覧の通り屋根の上にも容赦なく落ちてきますからこれは屋根に上がってブロアーで吹き飛ばして、それをかき集めることになります。昔は集めた落ち葉を燃やしてサツマイモを焼いて食べるのが楽しみでしたがいまはそんなわけにもいかずトラックに積んで会長農園の一角までもっていきます。先日の月一回の掃除の日にはこのライトエースに山盛り4杯の落ち葉を処理しましたが、まだまだ降ってきますから年末の大掃除にはもっと運ぶことになります。多くの分野で○○評論家が存在してますが、住宅評論家という肩書はあまり聞いたことがありません。いたとしても客観性、中立性に疑問符がつきよく読んでみると自分の会社の工法の宣伝だったりします。そんな中で鵜野日出男さんは高性能な住宅についての信頼できる批評家でした。今年の2月まで長年にわたり書かれていたブログは、高性能な住まいを目指す実務者やこれからそのような家を建てようとする人たちにとってとても参考になるものでした。今年の2月にブログを休刊されましたがいずれ再開されるとのことでしたので久しぶりに見てみると10月にお亡くなりになっていました。日本の高性能な住宅の普及に心血を注いできた方がまさに時代が開かれようとしているこの時期にお亡くなりになったのは誠に残念でした。心からお悔やみ申し上げます。http://unohideoblog2016.seesaa.net/article/454348179.html
2017年12月04日
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おはようございます、紙太材木店の田原です。薪ストーブ、AGNIを設置して20日ほど経ちましたのでその感想です。先ず、以前のホンマの薪ストーブに比べて圧倒的に灰の出る量が少ない。燃やしているのが建築廃材の針葉樹という理由もありますがホンマの時も同じものを燃やしていたので材料の差ではなくストーブ本体の性能の差と思われます。炉内の灰の状態ですがまだ一度も灰を捨てていません。一般家庭で薪ストーブを使用する場合のハードルは先ず薪の入手、次に薪割り最後に灰の処理この三つが代表的なもの岐阜の田舎であれば薪割りを除きどれもそれほど苦労をすることはありませんし灰の処理は不燃物で出せるところもあります。ただ田舎では灰は自己処理が大半なので畑や花壇に撒くことになりますがそれが無いと思案する必要があります。さて、暖かさですがサイズの違いもあってかじんわりとした柔らかい暖かさが部屋全体に徐々に広がっていく印象でしょか。以前のホンマは急激に燃えて、薪を大量に消費するつまり、アクセルとブレーキを交互に踏んでいる印象です。ですから暖かさも輻射熱がダイレクトに来る感じで簡単に言うと、直射日光に当たっているような暖かさのイメージです。AGNIの場合ゆっくりじんわりなので薪の消費スピードが抑えられています。これは給気がベストの状態で行われていることを指します。燃焼ガスに酸素が補給される時に全体にくまなく酸素がいきわたっている印象です。サイズや最大出力が大きくなった割りに薪の消費スピードが以前の7割ぐらいに減っています。これは薪を頻繁に補給しなくてもいいので楽なのですが廃材を薪にしている関係から廃材処理が追い付かなくなるのではと思ってます。薪ストーブは廃材の焼却炉の意味もあるのでいつも燃やしていて事務所内の気温が28度や29度になることもあります。そんな時は窓やドアを開けて風を通すのですが社員には暑いと不評です。でも、燃やさないと廃材がどんどん溜まってしまいますから・・・ということで今回の新人薪ストーブAGUNIの購入は大正解でした。
2017年12月01日
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