[Stockholm syndrome]...be no-w-here

2020.01.02
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カテゴリ: 映画
明けましておめでとうございます
今年も宜しくお願い致します


観に行けないと諦めていた雪組公演【ONCE UPON A TIME IN AMERICA】だが、公式HPをチェックしたタイミングが良かったのか、1月28日(火)のチケットを奇跡的に手に入れる事ができた。
作品は勿論、舞咲りんの最後の公演を観られる事にも感謝したい。
因みに、先入観を持ちたくないので、敢えて原作映画は観ていない。

さて、米国のギャングを知る前に、日本のヤクザを知らなければという事で、年末年始を利用し、かねてより予告していた映画【仁義なき戦い】をまとめて鑑賞した。
同シリーズは、第二次世界大戦後の広島県で実際に発生した「広島抗争」の当事者の一人である美能幸三の手記が基になっている。
つまり、脚色こそあれ、基本的にはノンフィクションなのだ。

その迫力を、映像で見事に再現してみせたスタッフと俳優陣の情熱、執念が素晴らしい。
(ただ、残忍な暴力シーンに抵抗を感じる人は、決して少なくないだろうと思う)
人間関係が複雑な上に、シリーズを通して同じ俳優が別の役で出て来るので、正直よく分からない部分もあるのだが、それでも最後まで観たくなる傑作シリーズだ。



【仁義なき戦い】…満足度★★★★
​​

血で血を洗う抗争、裏切りに次ぐ裏切り。
目まぐるしく変わる状況に、複雑な人間関係は更に複雑さを増す。
何が正解か、どこがゴールかも分からぬまま、それでもヤクザでしか生きられない男達の群像劇。

圧倒的な暴力の中に、人間の滑稽さや悲哀まで描き込んだ、脚本の笠原和夫。
「実録」ならではの緊迫感と生々しさを、乱暴ながらも大胆なカメラワークで表現してみせた、監督の深作欣二。
そして、広島ヤクザの生き様を迫真の演技で体現した、菅原文太を始めとする役者陣。
それぞれが正に三位一体の塊となって観る者を圧倒する、ヤクザ映画の金字塔だ。



【仁義なき戦い 広島死闘編】…満足度★★★☆


血生臭いヤクザ映画だった第1作目に対し、今作は主人公・山中正治(北大路欣也)の生き様と純愛に焦点が当てられ、シリーズ5作の中では異色の内容と言える。
スピンオフ的な作品なので、第1作の正当な続編は【代理戦争】になる。

繊細な北大路の役作りと対照的に、外道極まりない千葉真一の怪演も見もの。



【仁義なき戦い 代理戦争】…満足度★★★☆


​菅原文太が演じる主人公・広能昌三が組長となり、若い衆を纏める立場になったせいか、それまでの青春群像劇は影を潜め、大人の駆け引きという色合いが強くなった。
広能の背中には、ヤクザの貫禄と共に哀愁が漂う。



【仁義なき戦い 頂上作戦】…満足度★★★★


上層部では大人達が謀略を巡らし、末端では血の気の多い若者達が暴力で立身を図ろうとする。
結局は、自己保身と権力争いの繰り返し…。
まるで人間社会の縮図を見ているようで、「ヤクザ」も「カタギ」も基本的には何も違わない事に気付かされる。

悲哀よりも、人間の滑稽さや虚しさが滲み出る第4作目。



【仁義なき戦い 完結編】…満足度★★★☆


ヤクザが、政治結社を名乗る。
警察や市民を巻き込み、ヤクザ社会も様変わりする。
同時に、組織の中では世代交代が進み、新たな火種が生まれる。

結局、広能昌三(菅原文太)は何を成したのだろうか…。
彼の生き様を通して、そんな複雑な気持ちにさせられる完結編。





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Last updated  2020.01.03 18:58:31
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