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2009.08.05
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カテゴリ: Travel(タイ)
雑貨天国の呼び声も高いチェンマイ。

チェンマイの買い物ゾーンを、Mizumizuは大きく6つに分けてみた。

(1)毎日やってるナイトバザール(チャンクラン通り)
(2)ワロロット市場(ナイトバサール地帯の北、早朝から深夜までやっているが、売っているものが時間帯によって違う。中心にある屋根のあるショッピングセンターは午後6時まで)。
(3)ターペー門の周囲のショッピングエリア(旧市街城郭の外)
(4)ニマンヘミン通り(チェンマイの原宿。空港の北、旧市街から見ると西)。
(5)サンカムペーン通り(チェンマイの東の郊外。工場を擁した伝統工芸品の店が多い)。
(6)ウィークエンドマーケット(ターペー門を挟んだ旧市街城郭の内側で、日曜日の午後5時から真夜中まで開催)。


他にもあるのかもしれないが、とりあえず上の6つのゾーンの位置と売り物の傾向を把握しておけば、チェンマイのショッピングには困らないハズ。

さてさて、今日はまず、観光客なら絶対に行くであろうナイトバザールから。

「掘り出し物がある」などと書いてあるガイドブックもあったのだが、実際に行ってみての感想は、「バンコクとそうは変わらん」ということ。

ナイトバザール

Tシャツやタイシルクのクッションなどは、バンコクとまったく同じ品物が並んでいて、がっかりした。チェンマイのが安いということもない。日本でも、衣料品は田舎のが高いが、同じ理屈かもしれない。

珍しいものを置いてるのは、ナイトバザールのメインストリート、チャンクラン通りではなく、横道(路地)に入った奥の店。迷路のように続く小さな路地の店に迷いこんでみるのは楽しいが、ハッキリ言って、売ってるものはほとんどがガラクタ。珍しくてそこそこの品質のものは非常に少ない。掘り出し物なんて、ないと思う。あるとしたら、むしろチェンマイの一般市民も来る、ウィークエンドマーケットのほうだろう。

また、ナイトバザールは完全に観光客向けで、値段交渉(つまりは値切り)を前提として値づけをしているせいか、案外高い。

薄い銀製のしおりが、ナイトバザールで30バーツ、ターペー門近くのふつうの店で19バーツ、ウィークエンドマーケットで10バーツだった。

つぶさに見ると珍しいものも、ごくごくたまにあるが、ざっと見ただけでは、同じものがあちこちに並んでるだけのバサール… という印象だった。

その「どこにでもあるモノ」の代表がTシャツ。
Tシャツ
上のほうにあるのが普通のプリントTシャツ。下の1枚が刺繍の入ったTシャツ。プリントTシャツは値段交渉後で2枚240バーツと260バーツ。4枚買ったのに3枚しか写ってないのは、1枚洗濯中だから(笑)。だいたい1枚350円ぐらいということだ。1度に4枚買えば、もちろんもっと安くしてくれるだろう。

刺繍のTシャツは2枚で440バーツ。ただ、この値段、ちょっと値切りすぎたのか、売り子の中国系のオバさんが、すごくイヤな顔をしていた(苦笑)。刺繍たって機械刺繍の荒いものだし、1枚660円でそんなに値切りすぎたとも思えないんだけど(再苦笑)。1枚しか写っていないのは、もう1枚が洗濯中のため。

タイのコットンTシャツは、値段のわりには着心地はいい。これまでお土産で買ったTシャツでワーストワンの称号を与えてあげたいのは、10年ぐらい前にNYのアメリカ自然史博物館で買った恐竜Tシャツ。コットンの質がこれ以上ないくらい最悪だった。コットンなのに汗は吸わない、すぐ(汗)臭くなる。洗っても乾きが異常に悪い… いったいあの粗悪なコットンをどこから入手していたんだろう(たぶん、中国だろうけど)。

そういった「先進国の観光地での粗悪なお土産」に比べたら、タイの露天で売ってるTシャツは、ずっと良心的。寝巻きがわりにホテルの部屋で気持ちよく使った。

そうそう、なぜかタイでは、白いTシャツより黒い(というか色つき、ということかもしれない)Tシャツのほうが高い。染める手間がかかっているということだろうか。日本人にはちょっとない感覚だと思う。

せっけんの花
同じく、あちこちにある「石鹸のカービング(彫り細工)」。手前に空間があいてるのは…

ソープのバラ
Mizumizuがお買い上げしたから。150バーツ(450円)を値切りなしで購入。このソープ・カービングの店では、必ず売り子が石鹸を彫ってるフリをしているが、あれはあくまで「フリ」であって、どこかで大量生産してることは間違いない。だって、どの店もみんな置いてるモノは同じだもん。

ナイトバサール
珍しいとまではいかないが、それほどたくさんは出回っていないタイシルク+コットンのキルトクッションカバー。

もちろんミシンキルトだが、縫製も露天売りのものにしては、まあまあで、値段も手ごろだった。値段は失念してしまった。2枚買って、多少値引いてもらった。

タイシルクのクッションカバーは、本当にどこにでもあるのだが、縫製がかなり荒いものもあるので、注意。

Walking
こちらは、案外珍しいモノの例。

Walking Buddha(遊行する仏) のレリーフ銅版。

同じ店で買った(これはたいして珍しくない)
スコタイ仏
小さな仏像。

こんなサイズの仏像にも、売り子のお兄さんが言うには、「バンコクのブッダ」「チェンマイのブッダ」で様式を変えているという。ちなみに写真は、「スコターイのブッダ」。

バンコクの国立博物館で見たときも、スコターイ仏が一番姿がいいと思った。

このナイトバザール、そこそこのものも多いが、「こんなもの売るの?」と思うものも多い。

ものすご~く雑な刺繍の入ったズボンを、しげしげ見ていたら、気に入ったと思われて、奨められてしまったことも…

このヘタクソな刺繍を、本気で売り物にする気?

と驚いていただけなんですが。

夜目で品物がよく見えず、勢いで買って失敗したものも…
ランチョンマット
これが、「チェンマイでの最大の失敗買い物」と自認するイグサのランチョンマット。

去年バンコクのナイトバザールで竹のランチョンマットを買ってよかったので、今回も手ごろなのを買いたいと思っていた。

ナイトバザールで見つけたのが、上の1枚。イグサの編みこみなのだが、素材があまりに薄々で、モノは相当よくない。そのうえ、よく見たら、端のほうが汚れてるのが多い。

「だいじょ~ぶ! あなた、洗える!」

と売り子のインド人(カシミールから来たインド人と本人は言うのだが、顔は彫りが深く、肌は白く、といって白人ではない。肌の白いアラブ系みたいな顔立ち)のお兄さんが日本語でまくしたてる。

アンタが洗ってから売れよ!

うんざりして立ち去ろうとしたら、

「4枚で300バーツ(900円)にするから」

と追いすがってきた。まあ、1枚200円ちょっとなら、使い捨てレベルだし、と買うことにして一番状態のいいのを選んだ… つもりが、よく見たら左から二番目のなんて、端に穴があいているじゃないの。虫にでも食われたんか? イグサの色もまだらに褪せている。

しかも、後日ニマンヘミン通りに行ったら、イグサと草木染の布を組み合わせた、素朴ながら雰囲気のあるランチョンマットを見つけてしまった。そっちのほうがずっとよかった…

というわけで、まさに安物買いの銭失いの典型。

そうそう、チェンマイで最高にマズマズの料理もナイトバザールだった。

チャンクラン通りから1本入った場所にあるアヌサーン市場の、モロ観光客向けで白人しかいない店。

アヌサーン市場の食べ物屋で、「客の呼び込み」をしてる店には、 絶対に入らないほうがいい

ピッツァからタイ料理まで1軒で出す、なんてのも最低。

この2つの条件にモロに当てはまる店に入ってしまった。センミーならそうは外れないだろうと、Mizumizu連れ合いが、店の人にあるかどうか聞いたら、メニューにはないが作れる、とかいうつもりらしく、乾麺を出して見せてくれたのだが…

全身凍りました。

なぜかって?

腐っていたんですよ、乾麺が。

乾麺が腐るって、どういうこと? と思うでしょ。

乾麺の袋に穴があき、そこから水分が入り込んだのを、長いことほったらかしにしてたらしく、麺の一部が恐ろしく真っ黒のカビている。

そ、そ、それを使うの?

使いそうだな~。

「オ~! こっちならクサってな~い、マイペンライ!(←気にしない、大丈夫、といった意味らしい)」

かなんか言って…

いまさら席を立つのもあまりに失礼だろうし、センミーはやめて、メニューにあるものにしよう、とパッタイとソムタムをオーダー。

はずれパッタイ
これがそのパッタイ。見かけはそれほど悪くないでしょ? むしろ美味しそうだったりして。皿もきれいなのを使ってる。

しかし…

パッタイなのに、変にすっぱい。日本でいえば、焼きそばがすっぱいようなもの。

「酸味がある」のではなく、「変にすっぱい」のだ。

なんで???

もちろん激マズ。大半を残した。

そして、そのあとお腹の調子が悪くなった…

これが「チェンマイ最大のハズレ料理」だった。しかし、値段からすればたいしたことはない。30バーツ(90円)とかその程度。

繰り返し言います。「 客引きしてる食べ物屋は、絶対に避けよう 」。

アヌサーン市場でも、隅のほうでは、一品料理(センミーもあった)を出す、文字通りの屋台がある。そっちのほうがずっとマトモ。





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最終更新日  2009.08.06 03:36:30
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