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2024.02.28
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カテゴリ: 手塚治虫
物語の嗜好は、その人が過去に何を好んだかでだいたい固定されてくる。どのような教養の中で育ったか、それによって何を読むか(観るか)が決まってくるといってもいいだろう。

Mizumizuが手塚治虫を好むのは、この天才漫画家が感動した小説や映画にMizumizuと共通するものがあるのではないか――そう思って、手塚自身のエッセイを読むとき、そうした言及に注意を払うようにしてみたことがある。

結果――手塚の興味、いわゆる守備範囲は広すぎて、大きな円にMizumizuの小さな円が含まれてしまう感じだ。Mizumizuは手塚治虫ほど読書家ではなし、映画好きでもない。

ただ、手塚治虫が具体例として解説などで挙げている物語は、わりあい限定されている。『シラノ・ド・ベルジュラック』もそのひとつ。これはMizumizuも大好きで、小学生のころ、何度も読んだ。といっても、読んだのは少年少女向きにやさしく描き直された『悲劇の騎士』という作品名だったのだが。

あとは手塚漫画の中に、元ネタを探して「やっぱり手塚先生もアレ読んでるな」と、過去の読者体験を思い出すのも楽しみのうちになっている。『アッシャー家の崩壊』のように、手塚自身が作品(『ロバンナよ』)の中で元ネタをバラしているものもあるが、たとえば『ブラック・ジャック 人間鳥』の、何とも言えないラストシーン。これを見て、Mizumizuは『スガンさんのやぎ』が元ネタだと勝手に確信してニヤニヤした。

これに気づいた読者は日本中に何人もいまい――と得意になっているのだ。幸いなことに、Mizumizuの主張(思い込み)が作者によって覆されることは、もう、ない。

最近のSNSの発達で、いろいろな人の手塚評が読めるようになった。やはり「知られざる元ネタ」を誇らしげに推測して「そう思う人いませんか?」なんて書いてる人もいて、「おんなじやな~」と、またニヤニヤした。残念ながら、その方の挙げた手塚漫画も元ネタだという作品も、Mizumizuは知らないので、当たりかどうかは判断つかないのだが。

手塚治虫は『スガンさんのやぎ』を読んだか? なんて愚問だ。当然読んでいる。断言してもいい。同書は自由、命をかけた闘争…という手塚漫画を共通のテーマを持っている。勝てない相手に挑み、死という悲劇に終わりながら、その命がどこか輝かしいのも、手塚作品に共通する。

『スガンさんのやぎ』は、やはり小学生だったMizumizuが絵本で読んで、衝撃を受けた作品だ。やぎの選び取った生き方とその結末について、ずいぶん考えた。スガンさんのやぎは、一晩の自由を得て、幸せがったのだろうか? スガンさんがやぎの運命を知ったとき、どんなに泣いただろう? そんなことを想像した。

こうした逆説的な「自由意志」の賛美は、日本人の作品には滅多にない。あるとすれば手塚作品だ。

例えば『ジャングル大帝』。レオは恩を受けた人間との約束を守るために、「行かないほうがよい」と分かっている場所へ赴く。自分が帰ってこれないかもしれないと分かっていても、自由な意志で彼の中の道徳にしたがうのだ。まるで カント哲学の実践 のように。だから、レオの最期は悲愴ではあっても無残ではない。

最近始まったインタビュー記事の連載の中で、水野英子は『ジャングル大帝』について以下のように語っている。

https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20240222-OYT8T50085/
​最終回のことは忘れられません。本屋で「漫画少年」を買って家まで待ちきれず、店先で読み始めました。吹雪のムーン山で、レオがヒゲオヤジを助けるために自ら身をささげ、毛皮となる場面では、感動でポロポロ涙がこぼれました。親が死んでも泣かなかった子が、手塚先生のマンガにこれほど泣かされたんです。(引用終わり)​

ジャングル大帝の悲劇は、多くの子供には重すぎる。トラウマ級のショックだろうし、拒否反応を示す子供も多かっただろう。水野英子はもともと文学少女で、作品の質を見抜く眼が鋭かったのだろう。その「感性のエリート」ぶりは、藤子不二雄とも共通する。

手塚漫画は、その時代その時代で、必ずしも「雑誌アンケート1位」の作品ではなかった。つまり、もっと大衆的な人気のを集めた作品は別にあった。だが、手塚漫画の真価を分かる読者が、あまりに才能豊かで、「物語るために生まれてきた」、いわば「物語のエリート」とも呼べる逸材だったのだ。

そして、彼らがのちに人気漫画家として手塚を脅かすほどの存在になったことが、なんとも逆説的に手塚治虫という存在を「まんがの神様」にまで高めたと言える。

「感性のエリート」水野英子は、小学4年生の時に『ホフマン物語』を見て、感激している、

​https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20240221-OYT8T50100/
母と見た映画で一番印象深いのは、オッフェンバック作曲のオペラを原作にしたイギリス映 ​画​
​『ホフマン物語』​ です 。小学4年生の時でした。幻想的な美しさに感激し、映画が終わった後も椅子にしがみついて「もう一度見たい」とだだをこねた記憶があります。この映画は、その後の私のファンタジー感覚の源になりました。(引用終わり)

​​​​手塚治虫も、『ホフマン物語
に触発されて、​ ばるぼら を描いたと言っている。

「『ホフマン物語』​は、ぼくにとって青春の感慨であり、人生訓なのです」(講談社 手塚治虫漫画全集 
ばるぼら(2) 』​  あとがきより)

青春の感慨――うまい言い方するなぁ。こういう「教養で完全武装したような言葉」をさらっと使える人が(多くの人がバカにしていた)戦後日本の漫画界に現れて超人的な仕事をしたことで、「教育上よろしくない」漫画を集めて焼いたりしていた人たちは、最終的に退場せざるを得なくなったのだ。

水野英子を見出したのは手塚治虫で、手塚治虫の紹介で雑誌「少女クラブ」に描き始めるが、徐々に育ってきたことで、編集者の丸山昭は、「手塚治虫のバトンを完全に水野さんにタッチできた
(佐藤敏章 神様の伴走者 手塚番13+2』) 」と安心したと語っている

​​ 水野英子自身はインタビューで、自分は少女マンガ家だとは思っていないと述べている。 ​​

https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20240218-OYT8T50108/


水野英子自身の意識はそうかもしれない。だが、手塚治虫が切り拓いた「少女向けマンガ」のバトンを受け取り、次に水野に憧れた才能のある女の子たちがその分野に進出する。やがて、有名女性漫画家が次々生まれて「少女マンガ」が一大ジャンルとなる――その流れの源泉を作ったという意味で、やはり水野英子は「少女マンガの先駆者」だろう。彼女が「女手塚」と呼ばれる所以も、その影響力の強さにある。

神様の伴走者 手塚番13+2』でインタビュアーも、「水野さんが手塚先生の占めていたパートを担ったという印象はありますね」と述べている。

手塚治虫から水野英子へ。この2人の先駆者の感性を刺激した作品が、同じ
ホフマン物語 だったというのも、偶然ではないのだろう。

ちなみに、Mizumizuが最も好きな小説はゴーゴリの
外套 。感性が鋭かった若い時代に感動した小説はほかにもあるが、年を重ねて読み返しても昔とは違った視点で楽しめると感じた小説はこれだけだ。多くの小説は、それこそ ばるぼら の松本麗児じゃないが、昔受けた感動が古色蒼然として見える。だが、 外套 は時間が経ってもMizumizuを裏切らなかった。

ゴーゴリはホフマンの影響下にあったという。その意味で、Mizumizuの嗜好も手塚・水野に水面下でつながっているのかもしれない。


少女マンガはどこからきたの? 「少女マンガを語る会」全記録 [ 水野英子 ]



【中古】神様の伴走者 手塚番13+2 /小学館/佐藤敏章(単行本)


ばるぼら (手塚治虫文庫全集) [ 手塚 治虫 ]






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最終更新日  2024.02.28 19:56:17


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