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<昨日のエントリーから続く>ホテルの外観はタクシーのフロントウィンドウから見えるものの、かなり手前で停めた運転手。27,000ドン(135円)のところを40,000ドン(20,000ドン札2枚)出して、「テン、プリーズ」と言うMizumizu。お釣りは10,000ドンでいいから、という意味だ。ところが、この運転手、物凄い勢いでかぶりを振り、「ノー、ノー、ノー、セブン!」と叫ぶ。セブンというのは7,000ドン(35円)のこと。だから、細かい札は持ってないっちゅーの。それはさっきの「故障タクシー」の請求を踏み倒したところで、アンタ見てたでしょーが?「ノー、ノー、テン!」。Mizumizuもひるまず20,000ドン札2枚を手に強く言う。「ノー、ノー、ノー、セブン!」またも言い返すドライバー。そして、「なぜか」厚めの新聞紙を広げて、そこに何か数字を書いた…か、書く真似をし、その新聞紙をこっちに突き出しながら、「セブン! セブン!」となお大声を出している。厚めの新聞紙を広げてこっちに突き出すなんて、まるで、ヨーロッパのスリみたいだ。だいたい、目的地はここじゃないじゃん。ホテルの名刺を渡して、「もっと直進して…」というゼスチャーをしてみたが、室内灯をつけて、そこにわざとらしく名刺を近づけ、「ココだ、ココ」と言い張る。ホテルは見えてるが、距離はある。そんなところで停まるなんて、後ろ暗い証拠でしょう?しかし、あまりにしつこいので、仕方なく、入ってないと知りつつ細かいお札をさがすフリで、ウエストポーチを見るMizumizu。「イエース、イエース、セブン」←そうそう、7だよ。さがしてさがして、というような口調。さっきこのドライバーも見たはずのウエストポーチの中には、50,000ドン札が入っている。これを1枚出して20,000ドンを渡せとでもいうのだろうか? しかし、それは「70」であって「7」ではない。「ない」という意味で、「ノー、ノー」と頭を横に振るMizumizu。再び20,000ドン札2枚を持って、ドライバーのほうに突き出し、「テン、テン」と言い張る。「ノー、ノー、セブン!」負けずに言い張るドライバー。お釣りがないのだろうか? しかし、それにしたって一銭も持ってないハズはないだろう。お釣りがないなら、そう言うとか、そこまで英語力がないというなら、さっきの故障ドライバーのように、持っている小額紙幣をこっちに見せればいい話ではないだろうか?ところが、持ってるお金は一銭も見せないのだ、このドライバー。そして、新聞紙を広げてこっちに押し付けながら、「セブン!」と、ほとんど脅迫のような口調になってきた。小額紙幣を持ってないことを納得させなければいけない雰囲気だ。意に反して、ショルダーバッグのファスナーをあけるMizumizu。実は、ウエストポーチとは別にショルダーバッグの中に、財布を入れていて、そこに日本円で3,000円分ぐらい入っているのだ。だが、1,000ドンとか2,000ドンとか5,000ドンとかは入っていない。両替をしたのはホテルで、ホテルでは100,000ドンを50,000ドンと20,000ドン+10,000ドンに細かくしてくれたが、それ以下の紙幣はくれなかったし、こちらも10,000ドンとか20,000ドンあればいいでしょ、ということで要求もしなかった。今回20,000ドンが2枚あって10,000ドンが1枚もなかったのはあくまで偶然だ。ショルダーバッグのファスナーをあけて、財布の中を見て、「ノー(やっぱり、ない)」と言うMizumizu。さっさとバッグのファスナーは閉じた。すると、ドライバーは今度は後ろのMizumizu母に、新聞紙を突き付けるようにしながら、「セブン、セブン!」と言い始めた。実は、Mizumizu母はお金は持っていない。それはMizumizuは承知していたのだ。この日はホーチミン2日目。最初の日は2人で分けて5000円分ぐらいずつのベトナムドン持っていたのだが、ガイドブックや日本語のネット記事に載っているような街中のショップやレストランは、VISAだけでなく、MasterもJCBも問題なく使えるということが分かったし、何となく虫が知らせたのか、Mizumizu母が持っていたベトナムドンはMizumizuが一括して持つことにしたのだ。日本円やパスポートは全部ホテルのセーフティボックスの中。お金を持っていないMizumizu母。だが、あまりに運転手がヒステリックなので、ないことを納得させようと、財布を出して、中身を見せる。日本円の硬貨がちょっとあるだけであとは財布は空だ。「セブン、セブン!」ドライバーの追い詰めるような執拗な声に、もうしょうがなくなって日本円の硬貨を差し出すMizumizu母。一瞬、ベトナムドンのコインだと思ったのが、受け取ろうとして、外国の小銭だと気づき、「ノー、ノー」と怒ったように、また新聞紙を突き出すようにする運転手。だから、持ってないっちゅーの。もう一度、「テン! テン」と言いながら20,000ドン札2枚をドライバーのほうに見せるMizumizu。ところが、またも、「セブン、セブン」と新聞紙を下のほうで振り回す。その行動、おかしーでしょ、アンタ、完全に!さすがに頭にきて、ドライバーの腕をつかみ、降りようという仕草で、「ホテル、ホテル」と言うMizumizu。ホテルに一緒に行けば、20,000ドンをくずしてもらって、お望みの「セブン=7,000ドン=35円」を払ってあげられるからね。しかし、「ホテル」で明らかに一瞬ひるむドライバー。やっぱり後ろ暗いことがある証拠だ。タクシーのドライバーはお釣りを持っていないことがある、という情報は読んだが、まったく所持金がない、なんてことあるだろうか? このドライバーは、自分からは一銭も見せないのだ。10,000ドン札さえ持っていたら、20,000ドン+10,000ドンをさっさと渡して降りたのだが、なまじっか27,000ドンのところで停められたので、こんな面倒なことになった。ホテルは車のフロントウィンドウから見えている。もう少し走って、左折して戻れば、メーターはもっと上がってもっと稼げるハズなのだ。ところが、ホテルの前には行かず(つまり、行きたくない理由があるのだ)、「ココだ」と嘘を言い張り、さらにお釣りを出さずに、「セブン、セブン」怒ったように叫びながら新聞紙を押し付ける。そうやってスキを見て、こっちのウエストポーチかバッグから何かスるつもりなんじゃないの?降りようと言っても降りないし、もっと行けと言っても「ココだ」と言い張るし、「セブン」と叫んで20,000ドル札2枚は取らない。面倒だから、20,000ドル札2枚渡して降りよう…と普通の日本人なら思うかもしれない。行きは51,000ドンを負けてくれて50,000ドン(250円)で行ったのだし、40,000ドン(200円)払っても、まだそっちのが安い。だが、そこはMizumizu。こんなに怪しい、目的地に行きもしないドライバーに、そこまで払う気はない。20,000ドン札1枚(つまり100円)だけ渡し、ジロッと蔑むような一瞥を思いっきり投げて、車を降りた。13,000ドンのお釣りを10,000ドンでいいと言ってるのに、1,000ドンさえ見せずに、我を張ったのはドライバーのほうだ。根負けしたように、「自分は悪い人間じゃないですよ」的な顔をするドライバー。車を降りてしまったら、「なぜかもう」大声は出さなかった。Mizumizu母も降りた。人通りの多い通りだ。周囲に危険は感じない。一通の道に挟まれた広い歩道を歩き、道を渡ってホテルに着いた。人形劇が終わったのが午後6時ちょっと前で、午後7時からホテルのディナーの予約があった(ツアーに入っていたもの)。タクシーと悶着はあったが、無事部屋に着いて、ディナーのために着替える時間は十分にあった。Mizumizu母とは部屋で、やはりあの故障ドライバーと新聞紙ドライバーは結託していて、あらたな詐欺をやろうとしたのではないか、と話し合った。まず故障と言って、いくらか取る。10,000ドンとか15,000ドンぐらい。その時、お客が一人なら、前に乗せて、故障ドライバーとなんだかんだと言ってる間に、横のドライバーが、スキがあれば何かとる。あるいは物色する。完全に変な場所に連れて行ったら、悪質な犯罪者だが、ホテルが見えるあたりまで来れば、それこそ万が一スマホで通報されても、「間違えた」で、すむ。このごろの観光客はスマホを持っている。MizumizuもSimカードを入れ替えたスマホを持っていた。そして、数字が分かってない客ならぼったくり(最初に50,000ドンを出したときに、0を切るマネをしたが、そのときの客の反応で、数字がどれくらい分かっているか、分かるはずだ)、Mizumizuのように数字が分かってる客だったら、細かいお金を強い口調で要求し、そのドサグサでお金を抜く。そんな手筈だったのではないか? しかし、残念ながら、Mizumizuはスリ天国のイタリア、フランスを自由旅行で渡り歩いてきた人間。スリには狙われたことがあるが、すられたことは一度もない。イタリアの人気のない路地で、段ボールを突き出して金目のものを狙ってきた少女2人組(やり方はジプシーだが、見かけは完全な白人だった)がいたが、逆に突き飛ばしてやった。「お~」と急に被害者みたいな声を出してたっけ。ドロボーのくせに、急に被害者ヅラすんなよ!と汚らわしいものでも見るように、睨みつけてその場を去った。プラハでは、市内バスでスリの男女グループに狙われたが、気づいたところで、「何やってんのよ!」と、力づくで捕まえてやろうとした。作戦が失敗したスリグループは、慌ててバスから転げ落ちるようにして逃げ出していったっけ。あの時も他にも白人の客がたくさんいたが、非力そうな東洋人と見て、ターゲットにされたのだ。今回のホーチミンのタクシーは、結果として、27,000ドンの7,000ドンを踏み倒し! 20,000ドンしか払わなかった。ホテルの部屋で念のため、残金を照らし合わせてみる。前回の旅行で余ったドンもいくらか持っていたし、その日に所持していたドン札が何枚かまでは覚えてなかい。だから、数十円、数百円レベルの細かいところまではよく分からなかったが、少なくとも千円レベルでの被害はなかったハズ。というか、多分残金も合っていたし、いくら新聞紙に気を取られたとはいえ、ウエストポーチの中からも、ショルダーバッグに入っていた財布からも、紙幣を抜かれたようには思えなかった。本当に、ただお釣りがなかっただけなのだろうか?いや、それにしてはあまりに行動が変だ。ないならないで、最初の故障ドライバーのように、「これだけしかない」と見せればいい。一銭も持ってないなんて、ありえない。Mizumizuはこう見えてガードが堅いし、新聞紙ドライバーの「その方面」のスキルが「まだ」高くなかっただけかもしれない。もちろん、真実は闇の中だが。ホーチミンのタクシードライバー。ロクなもんじゃない。しかし、ハッキリ言って、ヨーロッパのぼったくりタクシーのほうがタチは悪いと思う。ニース(フランス)のメーターこっそり違法操作ドライバーの悪辣な表情ったらなかった。居丈高で、東洋人の女を明らかに見下していた。弱い者からは平気でぼったくる、という強引な悪質さに比べれば、ホーチミンのベトナム人はそこまで根性ねじくれた「ワル」な感じはしなかった。結果として踏み倒されて、諦めているわけだから。この「事件」は、ホーチミン滞在2日目の出来事。実は1日目にも、目的地に連れて行けなかった「白タク」をMizumizuは踏み倒したのだ。なぜ「白タク」に乗ってしまったのか、なぜ踏み倒したのかについては、また後日。ここで教訓:とにかく、現金はあまり持ち歩かないようにしよう。ホーチミンの店は、数百円レベルでもカードが使えるし、カードが使えないような地元民向けのような店はとても安い。例えば、地元民だらけの店でバインミーとイチゴのスムージーを頼んだが、どちらも25,000ドン(125円)だった。カードをメインに使えば、1日3000円分も持っていれば、それでも多すぎるぐらいだ。大きなお金を持っていなければ、大きく取られることもない。小額だったら、たとえ盗まれても、痛手は小さい。パスポートは街中では要らないから、必ずセーフティボックスへ。Mizumizuは自分のパスポート番号を記したページのコピーだけをウエストポーチに入れて持ち歩いていた。これがあれば、身分証明にもなるし、免税手続きなどもできる(ホーチミンでは必要ないが)。帰りのチケット(このごろは1枚ペラの紙のことが多い)も必ずセーフティボックスへ。そして、タクシーの運転手が騒いでも、財布の中身は極力見せてはいけない。10,000ドンや20,000ドンぐらいなら、切り上げて払いさっさと降りたほうが、結果として安心だ。ドサクサに紛れて、金目のものをとられたり、落としたり、置き忘れたりしたら、そちらのほうが痛手だ。ホテルで10,000ドン札を多めに替えてもらっておくといいかもしれないが、ホテルには置いてないこともある。Mizumizuは実はホテルで100,000ドン札を細かくしてもらったとき、10,000ドン札をもっとくれ、とスタッフの女性に言ったのだが、「10,000ドン札は、それが最後の1枚」と言われ、50,000ドン札1枚、20,000ドン札2枚、10,000ドン札1枚しかもらえなかったのだ。
2017.04.30
ホーチミンで水上人形劇を堪能し、劇場を出て、タクシーを拾う。客待ちのタクシーが並んでるかな、と思ったらそうでもなく、バスが多い。それでも数台のタクシーが入り口付近に待機して、ドライバーが2人ほど車外に出て客引きをしていた。そのうちの1人にホテルからもらった住所の書いてあるホテルの名刺を見せる。あとから思えば、これが失敗だった。客引きをしているタクシーにロクなのはいない。少し離れて、道路を流してるMAI LINH社やVINASUN社などのタクシーを止めたほうが安全だったと思う。しかし、流してるタクシーは案外お客さんが乗っていて、すぐ拾えないことも多いし、MAI LINHやVINASUNが止まってくれるとは限らないのだ。いったん止まってくれたタクシーを信頼できるか否かすぐに判断するのは観光客にとっては至難の業だという思いもあった。ホテルの名刺を見たドライバー、「お前行けよ」という感じで、隣のドライバーに名刺を渡す。不安がないわけではなかったが、ホテルから51,000ドンで来たし、遠回りされたところで100,000ドン(500円)以内にはおさまるだろうと思っていた。午後6時前というまだ早い時間帯だし、それほど不安はなかった。後ろにMizumizu母と2人で乗り込む。右側通行の車は来た方向とは逆に走り出すが、それは交通事情から考えて仕方ない。次の角を右折。方向は合っている。道は非常に混んでいる。ややわざとらしく、「Many...(←車がいっぱいというような意味だろうと思う)」と、カタコトの英語の単語を口にするドライバー。直感的に、あまりイイ感じがしないので、「Oh...」と愛想のない、低い声で答えるだけのMizumizu。すいてる道、ホントは知ってるでしょうに、とも思うが、変に車の少ない道を遠回りされても不安になる。大きな道を行っているし、だいたいの場所は頭に入っているから、この道で問題はないハズ。と。なぜか、急にドライバーが「あれ?」というようなジェスチャーをして、ノロノロ減速し始め、道の脇に停めてしまった。「故障した」というようなことを言ってるようだが…おかしくないか?たった今走り出したところで故障? 古い車でもないのに? 停めたところで、わざとらしく何度かキーを回し、エンジンがかからない、というような様子のドライバー。もっとキーをしっかり回せば、かかるんでは?とも思うが、後ろからでは、よく分からない。そして、なぜか車を降り、前のバンパーあたりを歩きながら覗き込みむ。なんかワザとらしい。エンジンがかからないときになんで、バンバーの下を見るのだ? 見て何が分かるのだ??とはいえ、車の運転には詳しくないし、どうにもできないので、黙って座ったままのMizumizu。Mizumizu母も「何か変」と感じているようで、黙ったまま。ドライバーが後ろに来て、ドアをあける。「故障したので出てくれ」と言ってる様子。走り出してすぐこんなことになって困るなあ、なんか変、と思いつつ、仕方がなく出るMizumizu+Mizumizu母。どこか不自然なので、同情したり、理解を示したりする気になれない。じとーんと不機嫌顔。お金も出さないでいた。ドライバーは、「申し訳ないと思っていますよ」とでも言いたげだ。変に親切げに、体を寄せてMizumizuたちを後ろのほうに誘導し、後ろから来たタクシーを止めてくれた。タクシーはすぐに来て、スムーズに停まった。全然待ちもしなかった。まるで連携プレーのようにスムーズ(←あとから考えたら、もしかしたら本当に連携していたのかもしれない)。故障ドライバーが、新しいタクシーのドライバーに何か言っている。行先ならホテルの名刺がある、とピラピラさせるMizumizu。すると、これまた変に親切げな新しいタクシーのドライバー、「乗って、乗って」という感じ。故障ドライバーが「なぜか」親切に前のドアを開けてくれ、新しいドライバーが、「乗れ乗れ、名刺を見せて」というジェスチャーをするので、そのままうっかり前に乗ってしまった。注意:流しのタクシードライバーに「前に乗れ」と言われても、必ず後ろに乗りましょう。ドライバーの「横」というのは、なにかと危険。2人のうち1人が前、1人が後ろというのも、連れの動向が前と後ろで見えなくなるので、とてもマズイ。故障ドライバーの「故障」を100%信用していなかったので、お財布は出しておらず、お金も払っていなかった。メーターは12.0、つまり12,000ドン(60円)か、14.0、つまり14,000ドン(70円)ぐらいだったと思う。注:ベトナムのタクシーのメーターは、お札より0の数が少ない。12,000ドンを12と表示したり、12.0と表示したり。12.00というのもあったように思う。これがまた日本人にとっては混乱のもとだが、要は「区切り点に注意」ということだ。ホーチミン市内なら、よほど遠くに行くか、ひどい渋滞にはまらない限り100,000ドン(500円)を超えることはない、というのも覚えておくとよいあまりにスムーズに後ろのドライバーが来たので、お金の話はできなかった。窓ごしに、故障ドライバーが、「Money」と言うので、微妙に疑いの目でジロジロ見つつ、金を入れているウエストポーチの中をのぞくMizumizu。来るときにタクシードライバーが1,000ドン負けてくれたので、お釣りは来なかった。だから、細かいお札は持っていない。持ってる紙幣で一番少ない金額は20,000ドンが2枚。あとは50,000ドンと100,000ドンだ。注意:タクシードライバーに財布の中身は見られないようにしましょう。そのためにも前に座ってはダメ。前からだと横に座ったドライバーから財布の中をのぞかれてしまう。100,000ドン札(500円)なんて、ホーチミン市内でタクシーに乗る分には要らない。多額のお金を持ってると分かってしまうのは、とても危ない。20,000ドンを出して、故障ドライバーに「Change, please」と言うと、困ったようにベトナム語で何か言っている。そして、自分のもってるお札をビラビラと見せ始めた。これをくれ、と言ってるようでもあり、「これしかないから、お釣りはない」と言ってるようでもある。彼が見せてるお札は1,000ドン(5円)とか2,000ドン(10円)ばかりだ。10,000ドン(50円)札をもっていたら、それを渡して済ませたのだが、しかし、あいにくMizumizuが持ってるお札は、20,000ドンが最低(それが2枚)。50,000ドンを出して、「あとはこれしかない」というところを見せると、横の新しいドライバーが、手をのばしてきて、0を1つ切るマネを手でして、「ノー、ノー」と言う。桁が違うよ、と教えてくれているようで親切そう。あとから考えたら、この親切も芝居だったのかもしれない。後述するが。いや、桁が違うのはもとから分かっていますよ。こう見えてイタリア・リラ時代にイタリアを自由旅行して歩いた旅のツワモノなのだ。0が増えても数字は分かっている。0だらけのベトナムドン札を見て、日本円に換算するときは、たとえば、50,000ドンなら、まず0を2つ(手で)隠す。すると500になる。それのちょうど半分ぐらい。だから50,000ドン札なら250円ぐらいだ。そうやってお札を見て頭の中で必ず確かめるようにしてる。実際にお札を使う場合は、この方法が一番確実だ。必ず「0を2つ(手で)隠して」みる。その半分。これを徹底すれば、うっかり桁の違うお札を払ってしまうことは、まずない。故障ドライバーは、20,000ドン札を強引にさっと取って行ってしまう、なんてことはしなかった(そんなことしたら、ぼったくりなので、Mizumizuは怒りを爆発させて新しいタクシーを降りて追いかけただろう)。そこまで悪質ではなかったということでもある。ただ、1,000ドン札をバラバラ見せながら、何か言っている。「5,000ドンでもいいから」というようなことを言ってるようでもあるが、とにかく、ないものはないのだ。向こうからすれば、10,000ドン札もなく、最低紙幣が20,000ドンというのは予想外だったかもしれない。走り出してすぐ故障して、お釣りも持ってないドライバーに、20,000ドンを払う気もない。そもそもメーターはそこまでいってない。10,000ドン札があったらそれをあげただろうが、たまたまとは言え、ないものはないのだ。大きなお札を見せて、細かいのは「ないから」という感じで頭を振ると、あきらめたように故障ドライバーはその場を去った。結果として、踏み倒し!しかし、変に諦めがいい… やっぱり何か後ろ暗いことがあるのでは? あとから考えれば、そうやって故障ドライバーがなんだかんだ言って、お財布の中身を出させ(あわよくばいくらか取るのはもちろんだが)、横に座った新しいドライバーが客の所持金をのぞきこんで確かめていたのかもしれない。確証はないが。新しいドライバーは、走り出した。ホテルの部屋からも見えた見慣れた超高層ビルBitexco Financial Towerが見えたので、「あっちね」なんて方向を指したりするMizumizu。これがBitexco Financial Tower。スカイデッキという展望台もある。サイゴンのスカイツリーだと考えれば分かりやすい。市内の地図はある程度頭に入ってますから! 無事近づいてきてはいるようだ。と。ドライバーが急に車を停めた。そして、「ここだ」という。えっ。明らかにそこはホテルの前ではない。そのときは、そこまで分からなかったが、タクシーが停まった場所は、人民委員会庁舎を背に、ホテルの反対側の一方通行の道に入り、Ho Chi Minh Squareというところを少し過ぎたあたり。ホテルの前(Times Square)に着くためには、もう少し一方通行を直進し、左折して反対側の一方通行の道を少し戻る感じになる。これが人民委員会庁舎。ホテルは、人民委員会庁舎に「向かう一通の道」のほうに建っている。Mizumizuはすぐホテルの場所が分からない。そもそもここじゃないでしょ、と運転手を「ノー、ノー」と険しい顔でにらみつける。メーターは27.0だったか27.00だったか。メーターの0表示は忘れたが、つまりは27,000ドン(135円)。ホテルから劇場まで51,000(255円)だったのだから、それよりはるかに少ない、つまりぼったくりではないが、ホテルに着いてないし(苦笑)。Mizumizu母は、ホテルの派手な外観のライティングを覚えていたよう。すぐホテルが反対側の道の先にあると気づいたようで、「あそこよ、ホテルはあそこ」と後ろで言っている。これがThe Reverie Saigonホテルの外観。高いビルだし、赤紫の流れるようなライティングがとても目立つ。夜の目印だ。しょうがない。ホテルまで歩くことになるが、27,000で済んだから。と、20,000ドン札を2枚差し出して、「テン(ten、つまり10,000ドンのこと)、プリーズ」と言うMizumizu。正確には13,000ドンだが、3,000(15円)は、おまけして払ってあげるつもりだった。ベトナムでのお金の呼び方は、10,000、つまり1万なら「000」を省略してテンという、5,000(5千)ならファイブ、だ。これがまた日本人の混乱を招くもとなのだが、とにかくお札を見て0を2つ隠し、半額にすれば日本円での感覚がつかめるはず。ベトナムドンを見て、日本風に「万」の単位で考えようとすると混乱する。10,000(1万)はテン(10)だ。ベトナムドンはそうやって考え、日本円に換算するときはお札の0を2つ隠して半額、だ。すると、タクシードライバーは、実におかしな行動を取ったのだ!<明日に続く>ホーチミンのタクシーの利用については、以下のサイトを事前に読んでおきましょう。http://tripping.jp/asean/vietnam/ho-chi-minh/14386
2017.04.29
ハノイが本場で、現在ではホーチミンでも上演されている「水上人形劇」。大人気だという話通り、金曜日の午後5時からの公演、時間にはほぼ満席になった。数分遅れてスタート。劇場は古びていて、お客がぎっしり入ると、公演の最後はちょっと空気が悪くなる。エアコンもあまりきかないが、ぎりぎり暑すぎるということはない。舞台中央に濁った池。両脇に楽器をもった奏者がいて、伝統楽器を奏でながら、歌やセリフもこなす。時々ペットボトルの水を飲みながらの、わりあいリラックスした雰囲気。「前のほうの席だと水がかかる」なんていうネット情報があったので、防水ジャケットを持って行った(笑)のだが、全然必要なかった。前から3列目なら水はまったくかからないし、最前列だと、ちょっとかかるかもしれないが、ラフなTシャツを着てれば問題ないレベル。不運なことに前の席に、縦にも横にもデッカイ男性が座ってしまった。しかも…右のヤツは、本格的なデジタル一眼レフで写真を撮りまくり、迷惑このうえなし。左のヤツも、手を前にかざしてさかんに写真を撮っている。あんたら真剣に撮りすぎ! 観えないっちゅーの!おかげで、体を右左に移動させつつ観劇するMizumizu。水上人形劇の詳しい説明は、以下のWikiを読んでください。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E4%B8%8A%E4%BA%BA%E5%BD%A2%E5%8A%87_(%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0)この人形劇、水をうまく使っての「動き」が実に面白かった。オムニバス形式で短い演目が展開されるので、言葉が分からなくても楽しめる。舞台の水を水田に見立てての田植えのシーンでは、植えているしぐさのあと、ちゃんと緑の苗が水上に出てくる。子どもが魚と戯れるシーンでは、本当にばちゃばちゃと水しぶきを立てながら泳いでいる雰囲気が出ている。捕まえられた魚が、人の腕の中でバタバタ体を動かすところなど、本当にリアルだった。観る前は、「水中にもぐって下から動かしているのかな?」と思ったのだが、そうではない。真下から操っていると思うほど巧みに動くが、それは不可能だと観始めてすぐ分かった。どうやって細部を操っているのか、想像もつかない。それぐらい舞台の池を大きく使って前後左右に人形が自在に動く。写真はうまく撮れなかったので、こちらのサイトをご覧ください。http://www.jtb.co.jp/kaigai_guide/report/VN/2014/07/puppet-show.htmlしかし、この人形は動いているのを観てこそ真価が分かる。目鼻立ちが大きく、顔もデカいのはあくまで舞台でナマを見たときに分かりやすいようになのだ。水上で動くさまは、実に生き生きと魅力で、時にユーモラス、時にダイナミック、そして時にエレガントですらある。最後のほうは賑やかに龍が火を吹いたりして終わった。御簾の向こうから人が出てきてご挨拶。潜って操っているのではないから、当然ながら頭は濡れていない。人気があるのも納得の、素晴らしいパフォーマンスだった。ホーチミンもしくはハノイに行ったら、絶対に観よう!ツアーバスで来てる人が多く、個人客は帰りは自分たちでタクシーを拾うことになる。しかし、この時拾ったタクシーが、とんでもなかったのだ!!
2017.04.27
The Reverie Saigon(ザ・レヴェリー・サイゴン)のデラックスルーム。http://www.thereveriesaigon.com/room/deluxe-room/Mizumizuたちの部屋はツインだったが、部屋の雰囲気はホームページ通り。非常に豪華で清潔だった。部屋の大きな窓からゆったりと蛇行したサイゴン川が広く見え、夜は街の灯りがきれいで、眺めが非常に良かった(見たい人は泊まってください・笑)。エレベーターホールからは、観光名所にもなっているサイゴン大教会(聖母マリア教会)や人民委員会庁舎(左の黄色い洋風建築)が眼下に見える。右奥のサイゴン大教会(聖母マリア教会)につながる通りが、有名なショッピング通りのドン・コイ通り。東京でいえば銀座に当たるようなロケーションにあるホテルということだ。高級ホテルの条件、それはコンシェルジュのサービスが行き届いているか否か。その面でも、The Reverie Saigonは完璧だった。ホーチミンでは水上人形劇を見ようと思い、日本でネット情報を見たのだが、案外人気で窓口ではチケットは「売り切れ」と言われ、旅行社を通すと買えた、などという口コミもある。旅行社が押さえてしまっていて、個人だと買いにくい場合もあるようだ。旅行社のオプショナルツアーだと、サイゴン川のディナークルーズがついて45ドルとか、そのくらい。ディナークルーズにはあまり興味はない。そこで、ホテルのコンシェルジュを利用することに。朝飯のついでに、コンシェルジュに相談すると、「今日の公演は、●時と●時と●時。チケットはxxx,000ドンからxxx,000ドンで(詳しい数字は失念)、最初に現金で払ってもらい、午後●時にここでチケットを渡せる」というような手筈でいくという。なるほど。前払いということですね。いったん部屋に戻り、外出する前に現金を携えて、再度コンシェルジュデスクへ。今日の午後5時からの公演を予約したいと言うと、どこかへ電話をかけるコンシェルジュ。一人23万ドン(1150円)だと言うので2人分の現金を渡す。「午後4時にはチケットが来ている。ここから劇場まではタクシーで20分(←確か)ぐらい」というような説明を手際よくしてくれる。買い物などに出掛けて、午後に部屋に戻って休憩。午後4時にコンシェルジュデスクに行くと、ちゃんとチケットが用意されていた。5時の公演には少し早いが、渋滞もあるかもしれないので、すぐにタクシーの手配を頼んで劇場へ。ホテルから劇場まではタクシー代51,000ドン(255円)だった。4時半ぐらいに着いて、少しまだ早いぐらい。あいにく1,000ドン札も10,000ドン札もなかったので、50,000ドン札+20,000ドン札を出して、「Change, please」と言ったら、なぜか20,000ドン札を返してくれた。19,000ドン(95円)のお釣りを出さずに、1,000ドン(5円)負けてくれたということだ(笑)。劇場はまだ開いていなかったので、ちょっと劇場周辺を歩いたのだが、別に見て楽しいような店も近くになかった。水上劇場そばのTruong Dinh通り。背の高い街路樹が美しく、気持ちよさそうな大通りなのだが、クルマとバイクがご覧の通り、すごい数で空気は最悪。すぐに劇場敷地内に戻ると、中に入れるようだったので、座って待つことに。前から3列目の良い席だった。この水上人形劇、使われる操り人形の写真は、こんなん↓なので、正直、「見る価値、ホントにあるのかい?」とやや懐疑的だった。だが、ネット上の口コミの評価がえらく良いし、公演時間は50分とほどよい長さ。チケットも1000円ちょっととお手頃なので、行くことにしたのだが、行って正解。ってか、「見る価値あるの?」などと言って、スイマセンでした。素晴らしい伝統芸能、心から感服し、かつ楽しませていただいた(詳しくは明日)。
2017.04.26
The Reverie Saigonの朝食、雰囲気&サービスだけでなく、質・量ともに満足のいくものだった。パン、チーズ(ブリーまでおいてあったのには驚き!)、ナッツ、ヨーグルト、卵や肉類といった洋風のものから、中華、和食だと巻き寿司、生のフルーツ、スムージーやジュース、なぜか朝からシャンパンもあり、選択肢は豊富。焼き菓子を中心としたスイーツもたくさん並んでいる。これなら好き嫌いの激しい人でも、何か好みのものが見つかるだろう。例えばMizumizuは2日目に並んでいたマンゴーのスムージーがとても気に入って、何本も飲んでしまったのだが、Mizumizu母は、一口飲んで「わ、ダメこれ」。味の好みというのは、本当に人による。スムージーはなぜかタバスコのビンみたいのに入って、日ごとにフルーツの種類が違うものが出されていた。3泊してマンゴースムージーが1日しかなかったのがやや残念(笑)。でも、他にも美味しいものはたくさんあるので、「気に入ったもの」に執着する必要性は感じなかった。さらに、メニュー表が手渡され、フォーのような麺類や、パンケーキのような洋風の軽食など、いろいろなものを作ってもらえた。メニューには正確な日本語が書かれていて分かりやすい。ふと見ると、上のほうにベトナムドンで値段らしきものが書かれていて、確か日本円で3300円とか、そのぐらいだった。このホテルは英語が完璧に通じる。「これは別料金なの?」とスタッフに聞くと、「ノー」だという。チェックアウト時にも請求されなかったので、今回のツアー料金に含まれていたようだ。好きなだけ頼めるといっても、そんなには食べれない。せいぜい1品か2品で十分。1皿の量が少なめなのが、逆に嬉しかった。ベトナムといったらコレでしょ、のフォー。チキンとビーフから選べる。温かな作りたてのフォーはやさしい味。スープの味も上品。チリソースや黒味噌、ハーブや唐辛子で味を調節できる。前回のベトナム滞在(ダナン、フエ、ホイアン)では、あまりアタリのフォーに出会えなくてがっかりしたのだが、The Reverie Saigonのフォーはことのほか美味しく、逆に行くつもりでいた街中の「(ガイドブックが言う)フォーの名店」に足を運ぶ意欲がなくなってしまった。こちらはベトナム風の焼きそば。焼きそばにはウルサイMizumizu母が、非常に気に入った一皿。Mizumizu母は、これに少し甘みのあるベトナムの黒味噌を入れて食べるのが好きなのだが、ベトナムではそうしないのか、調味料は来なかった。そこでスタッフに頼んでもってきてもらう。Mizumizu母は大満足。このほかにも豚のナントカというローカルフードを頼んだのだが、ほんのり甘辛い味付けで、日本人の口に合う料理だった。初日にMizumizuはパンケーキも頼んだのだが、個人的には2日目に頼んだこちらのフレンチトーストのほうが気に入った。こちらはココナッツウォーター。これは穴のあいていない状態で置かれていて、スタッフに「これを」というと、穴をあけてストローをさして持ってきてくれる。バンコクで1度、ホイアンで1度だけこの手のココナッツウォーターを飲んだことがあるが、どちらも気に入らなかった。だが、The Reverie Saigonのココナッツウォーターは、変なクセがなくて、甘さが心地よく、「人生で初めて美味しいと思ったココナッツウォーター」になったのだった。日替わりで中身が変わる巻き寿司。1日2~3種類ぐらいあって、お酢の打ち方が上品で上手。米からして本場・日本のものとはちょっと違うが、それが逆に新鮮で、十分美味しくいただけた。醤油とわさびも用意されている。The Reverie Saigonの朝食。100%満足なり。このように楽しく、心地よく、思い出に残る朝飯というのは、ありそうでなかなか無いものだ。朝から食べ過ぎてしまうことだけが、まずい(笑笑)。
2017.04.25
4月20日から24日までベトナムのホーチミンに行ってきた。ちょうど今日の朝8時に成田に着いて、お昼前に帰宅したばかり。時差は2時間なので時差ボケもなく、飛行機は深夜便だったが、まあまあ寝れたので割合に元気だ。今回利用したのは、日本旅行社の「海外ツアー 極みの旅」の中のホーチミンの豪華ホテルに泊まる企画。「極上を知り尽くした大人のための素敵な贅沢 ザ・レヴェリー・サイゴンに泊まるホーチミン5日間」というもの。成田から出発、エコノミークラス、デラックスルーム指定。ホーチミン空港とホテルの間の送迎のみガイドが付きあとはフリー。ホテルは3泊で、最終日はレイトチェックアウトで現地時間の21時まで部屋を使うことができる。お値段は、空港税は別途(1人5000円ちょっと)で、ツアー代金は1人134,900円だった。ホーチミンだけでこの値段というのは高いようにも思うが、The Reverie Saigonというホテルがそもそも1泊5万ぐらいする超豪華ホテルなので、今回の3泊企画は、宿泊代だけで往復の飛行機代がタダでついてるという考え方もできる。ホーチミン空港は市内中心地から遠いので、タクシーの手配がちょっと面倒。たいていはホテルに送迎を依頼するのだが、案外高くつく。それがもともとついているのは助かる。もちろん旅行会社としては、行きの車中でオプショナルツアーを勧めて、それで申し込んでもらえれば儲かるという算段もある。しかし、オプショナルツアーは別に頼みたくなければ頼まなければいいだけの話だ。The Reverie Saigonは、まだできてそれほど経っていないホテル。こういう超豪華ホテルは初期によくこの手のプロモーションをやる。ホイアンに行った時もその手のプロモーション価格で豪華ホテルに宿泊して満足したので、今回も同じような趣旨の企画に申し込んだワケなのだが、大正解。非常に満足のいく滞在ができた。ホテルの施設はベネチアガラスや大理石をふんだんに使った豪華絢爛たるもの。7階にあるチェックインカウンターは見上げるような大ホールに、モザイクと大理石の装飾。ふっかふかの絨毯。ホームページを見て、びっくらこいたが、行ってみたら写真通りで二度びっくらこいた。一体いくらかけたんだろう、この内装に…と想像もつかない。趣味から言うとアラブの大金持ちや中国人の富裕層をターゲットにした感じだが、お客は欧米人のほうが多かった印象。わりあいみんなラフな格好でホテル内をうろうろしていた(まあ、外が35度とかいう気候だし)。アジア人はやはり多数派は中国系だろうか。日本人には一組ぐらいしか会わなかった。ツアーは何人が定員なのか分からないが、おそらくは少ない。空港――をちょうど出たところにお迎えのドライバーやガイドがずらっと並んでいるのだが――では、Mizumizu+Mizumizu母だけをガイドが待っていた。こちらが朝をいただくホテル内6階にあるカフェ。大理石がすごい。複雑ならせん階段で7階にあるフロントからおりてくる。吹き抜けになっていて開放感抜群…というか落ち着かないほど豪華(笑)。きびきびと働くスタッフ。サービスも行き届いている。ホイアンで泊まった「ホイアンナンバーワンのホテル」は、朝食の質にやや不満があったが、今回の朝食は文句なかった(詳しくは後日)。施設の豪華さ以上に素晴らしかったのが、スタッフのサービス。特に7階のチェックインカウンターの向かいに常駐しているコンシェルジュにレストンランの予約やら水上人形劇の予約やら、お願いしまくって、ラクをさせてもらった。その都度ホテルのコンシェルジュカードに予約の詳細を書いてくれて、地上階のフロントデスクにそれを見せればタクシーがやってくるという至れりつくせりのサービスの連携。ちなみに、ホテルから呼んでもらってもタクシーは乗車後にメーターが上がるので、高くなるというわけではない。ただ、タクシーのサイズによって、初乗りが12,000ドン(60円)のクルマと21,000(だったか25,000だったか?)のクルマがあった気がする。初乗りが高いのは立派なSUVだったと思う。はっきり憶えていないのだが。ホテルは設備も大事だが、やはりキモは人的なサービスだとMizumizuは思っている。The Reverie Saigonは、間違いなくバンコクのオリエンタル・ホテルや、ドバイのブルジュ・アル・アラブと肩を並べる世界トップクラスのホテルだった。ホーチミンはそれほど優れた文化遺産があるわけでもないが、雑貨店を見たり、ベトナム料理を食べたり、あとはホテルでノンビリしようという人には心からオススメできるツアーだ。ワイルドチックなオプショナルツアーも用意されているので、アクティブな人はそれを利用すればよいと思う(Mizumizuは今回はMizumizu母と一緒のノンビリ旅が目的だったので、利用しなかった)。ホテルに行く車中でガイドが、パンフレットを渡してくれる。ホーチミンのタクシーは正直言って質がよくない。明らかに渋滞する道にわざわざはまって時間をかけるドライバーもいたのだが、それでもベトナムはタクシーがまだ安いので助かる。市内だけで、それほど遠くにはいかなかったとはいえ、タクシー代は最高でも80,000ドン(400円)ですんだ。ホテルからタクシーを頼むと、ホテルのアドレスカードにタクシードライバーが特定できる番号を必ず書いてくれるので、何かあったらクレームができる。必ずこのカードはキープしておくことだ。街中で個人でもタクシーを拾った。ハッキリ言って変なドライバーばかりだったのだが(詳しくは後日)、「悪質なぼったくり」はなかった。Mizumizuたちが拾った街中で流してるタクシーは、初乗りが9,000ドン(45円)とか12,000ドン(60円)だったと思う。この旅行会社のツアー企画、5月末までやっていて、まだ空きもある(4月26日に確認したら6月以降も企画は続くようで、空いてる日もまだ多い)。ネットでも電話でも簡単に申し込める。趣味に合いそうだな、と思った方は、さあ予約!(笑)
2017.04.24
4月10日の夜、何とはなしにテレビを見ていると、緊急速報の音声表示。どこかで地震でもあったかと思いきや、浅田真央選手引退のニュースだった。そのあとは、テレビは浅田真央一色。次々に特番を組むテレビ局。改めて浅田真央という存在が、フィギュアスケートという範疇を超えた一大スターであることを思い知らされた。最後の試合となった全日本で、Mizumizuが秘かに注目していたのは、実は本田真凜選手。浅田真央の「次」のスターがいるとしたら、その候補者は本田真凜しかいない。競技者として素晴らしい選手は多くいるが、説明のつきにくい「華」というものを備え、チケット代を払ってでも見たいと思わせるファンを多く呼び込める選手はなかなかいない。これから世界に羽ばたくであろう本田真凜が、どれほどの輝きを見せるのか、浅田真央が登場する舞台だからこそ見比べてみたかったのだ。結果は――試合結果ではなく――やはり浅田真央の「魅せる力」に及ぶ選手は、まだまだいないな、という感想に終わった。ジャンプに回転不足が多いにしても、ちょっとした体の使い方を含めたプログラムの密度は圧巻だった。フリーなど、あっという間に終わってしまった感がある。伸び盛りの若い力には魅力はあるが、高橋大輔氏が述べたように、浅田真央はやはり「別格」だった。このブログで何度も書いているが、美しいものは誰が見ても美しく、凄いものは誰が見ても凄いのだ。スポーツ選手は「強い者」に人気が集まる。だが、浅田選手に関して言えば、試合で結果が出なくてもファンが離れることはなく、したがってスポンサーも離れず、一種、宗教的とも言える人気を誇り続けた。もちろん、それは彼女の魅せてくれたパフォーマンスが空前絶後だったから。ソチのフリーは、「伝説」という言葉さえ安く感じられるほど。阿修羅のように鬼気迫り、女神のように気高く、リンクがそのまま天上世界に移行してしまったかのような表現世界。誰も近づくことさえ許されないような至高の世界だった。朝日新聞DIGITAL編集部が、「引退を表明した浅田真央選手。その歩みを、様々な形で振り返ります。ソチ五輪ショートプログラム16位からの鮮やかな切り替え、印象深い生い立ち、そしてすべてを勝負・演技にかける姿勢。ウェブ技術を駆使してお送りします」として、美しい写真とともに、デジタル特集を組んでいるが、http://www.asahi.com/olympics/sochi2014/lastdance/その中に出てくるフリーの得点。その演技構成点の低さには、今更ながら失笑してしまう。「滑走順」と解説者が言い訳したが、「スーパーのレジ係」になってしまったジャッジの点など、このようなものだ。世界中に驚きと感動を与え、誰しもが賞賛する演技の「パフォーマンス」にも「振付」にも「解釈」にも、このような点しか出せなかったことも、今後物笑いのタネ語り草になるだろう。ソチの女子シングル金メダリストの演技は忘れても、浅田真央のフリーは誰も忘れることはできない。これから時を経るにつれ、その輝きは褪せるのではなくますます強まり、ソチの女子フィギュアと言えば浅田真央のフリーということになるだろう。連日の浅田真央報道を見るにつけ、これほどのスターがこれから先、出るだろうかと思わずにはおれない。得点から言えば、ロシアの「最強女王」メドベージェワが、史上最高得点を更新し続けているが、浅田真央時代にあったような熱狂はすでにそこにはない。今後、どれほど採点システムを攻略しつくした女王が出ようが、浅田真央ほど国中を熱狂させ、泣かせ、笑顔にするスターは出ないように思う。そして、これほどまでに商業的な成功をもたらす選手も。これからも、浅田真央のファンには、アイスショーに足を運ぶことで彼女を支えてあげてほしいと思う。これだけのニュースになったのだから、今年のTHE ICEの動員に問題はないだろう。だが、1年たち、2年たち、5年たったら?5年たっても、10年たっても浅田真央には滑り続けていてほしいと思う。フィギュアを一時的なブームに終わらせずに、アイスショーがショービジネスとして成り立つようになってほしいと思う。男子では高橋大輔がいる。女子では浅田真央。この2人のスターが、これからますますアイスショーを盛り上げていってくれれば。バレエやオペラを見に行くように、人々がアイスショーを見に行く。時には新作を楽しみに、時には伝説のプログラムを見るために。それがMizumizuの今の一番の期待だ。浅田真央ファンはこれからも、長く地道に、彼女を支えていってくれればと願っているし、Mizumizuもそうするつもりだ。
2017.04.12
2017世界フィギュア男子シングル。ショートが終わった時点では、「ベテラン」の快進撃が印象的だった。ハビエル・フェルナンデス選手109.5、パトリック・チャン選手 102.13点。その中に、まさにRising Sunの宇野選手が食い込んできたのは、彼の才能と今の実力からすれば当然と言えば当然。だが、羽生選手とネイサン・チェン選手がトップ3にいないというのは、予想外だった。何度も書いているが、「羽生結弦時代の男子シングル」は「誰が勝つかまったく分からない時代」なのだ。このショートの順位を予想できた人が、果たしていただろうか? 基礎点が非常に高い4回転を複数入れてくるプログラムは、常にハイリスク・ハイリターン。ショートでは規定のジャンプが跳べなかった場合の減点が厳しいので、優勝候補の実力者であっても、1つの失敗が大きく点数に響いてくる。5位という予想外の低い順位、トップと10点以上の差という点数を見ると、羽生選手の世界王者奪還はまたもならなかったかと、すでに諦めていたMizumizuだったが、時代を変えた「氷帝」は、そんなふつーな予想を、圧倒的なジャンプの完成度で一蹴してみせた。羽生選手のフリー、本当に信じられない。冒頭の2つの4フリップ、4サルコウ。単独ジャンプとしてはこれ以上ないというぐらい、美しく、完璧な着氷のジャンプだった。後半に入っての4サルコウ+3トゥループには度肝を抜かれた。ショートでは失敗したジャンプ。今季試合でまったく決まっていない。それをこの大一番にピタリと決めた。これは彼にとって大きな自信になったハズ。本当に驚かされた。普通に考えれば、ここはセカンドジャンプを2トゥループにおさえ、そのあとの得意のトリプルアクセルの次につけるジャンプを3トゥループにしてもよかったハズなのだ。ショートでの失敗を考えると、そういう回避策もあったと思うが、羽生選手は得意のトリプルアクセルのあとではなく、あえて試合で確率の悪い4サルコウのあとにつけてピタリと降りて見せた。この貪欲で挑戦的な性格。若き日の皇帝プルシェンコを彷彿させる。四大陸では失敗した3A+1Lo+3Sの超難関ジャンプも無難にこなした。この難しい3連続を無難にこなせるというだけで、もはや神。故障以来、控えていた4トゥループも非常にきれいだった。来季、足の状態が良くなれば、4トゥループに3トゥループをつけるという選択肢がまた出てくるだろうし、そうなればジャンプの安定性はさらに揺るぎないものになるだろう。とにかく、ハードスケジュールでけがをしないように、羽生選手の課題は、もはやそれだけだ。 宇野選手も、ジャンプがさらに安定してきた。彼の場合、着氷の「こらえ」がかなり気になっていたのだが、だんだんそれが「ピタリ」になってきているように思う。あっという間に4ループと4フリップをものにしてしまう才能と努力もすごいが、後半に超難しい3A+1Lo+3Fをさらっと降りたのには本当に、気絶しそうになった。ユーロスポーツの解説者が宇野選手の演技を見て、「信じられない、これが現実なんて」と言ったのには、まさに同意。リアルで、男子シングルは信じられないジャンプの進化を遂げている。ちょっとミスがあったとは言え、300点越えを果たした世界王者が、台にのれないなんて、そんなことがあるんですか? ちょっと前なら信じられない話だ。だが、今回290位で6位だったネイサン・チェン選手だって、ジャンプがもう少し決まれば、すぐに300点を越えてくるのだ。300点出せる選手がこんなにも…メダル争いは熾烈にならざるを得ない。そうした現状の中で、1つ言えるのは、男子シングルにも「少年潮流」が見え始めたこと。この流れを決定的とまで言うのは時期尚早かもしれない。だが、今回優勝した羽生選手こそ20歳超えだが、2位、3位はともにまだ20歳前。事実上、4回転ジャンプの出来で勝負が決まる現在の男子シングルでは、こうなってくるのが当然だ。どうしても体の重いベテラン選手になると、ショートならまとめることができても、長いフリーの中で、高く跳ばなければいけない高難度ジャンプを複数決めることは難しくなってくる。ショートでメダル圏内にいながら台のりを果たせなかったチャン、フェルナンデス選手に比べて、台にのった3人のアジア人選手は、全員非常に細い。300点プレーヤーであるチェン選手もすらりとして、体躯には少年の面影がある。今のままの採点では、体が軽く、若く、元気な「少年」が勝つことになる。若い選手はベテランとは表現力で劣るというのは、フィギュアの定説だが、宇野選手などは、そんな定説を覆す天才だ。フリーの、あのある意味「すれっからし」感のあるピアソラのボーカル入り楽曲を、とても品良く艶っぽく、ちょっとしたトゥの使い方だとか、上半身のスムーズな動きだとか、巧みなターンやステップだとか、劇的な表情だとかで表現してみせる成熟度と自信は、日本人離れしている。生来の育ちの良さを感じさせる宇野昌磨というキャラクターも、羽生結弦にはない世界を氷上に構築して、私たちを魅了する。あくまで個人的には、なのだが、スケーターとしては羽生結弦より好きなタイプだ。羽生選手が皇帝プルシェンコを継ぐ者なら、宇野昌磨は不世出の天才高橋大輔のレガシーを受け継ぐ者だろう。この2人の対決を(けがさえなければ)五輪で見られる私たちは幸運だ。そして、羽生結弦と宇野昌磨にとっても幸運だ。だが、ルールは明らかにいじる必要がある。すでに演技構成点の係数をあげて、演技構成点を底上げするという案が出ているが、それは良い考えだ。技術点を楽に100点越えする選手がこうたくさん出てくるとなると、演技構成点の割合はもっと増やしたほうがいい。そのほうがベテランにとっても闘いやすい。羽生・宇野は別格の表現世界を作る若き天才だが、そうはいっても、パトリック・チャンやハビエル・フェルナンデスの見せる、成熟した男性的な世界が男子シングルから消えていくのは悲しい。円熟味というものは、この競技ではもっと評価されていい。スピンやステップの基礎点を上げる、3回転ジャンプの基礎点を上げる、という手もあるだろう。大きな改革は五輪後になるだろうけれど、4回転が決まるか否かの、博打打ち同士の闘い、みたいな競技にはしてほしくない。
2017.04.03
【3167】 ウイダーインゼリー マルチミネラル グレープ味180g【6個単位でご注文下さい】【36個で1ケース 1ケース送料600円2ケース送料700円】【北海道は別途500円送料加算】このごろ、安いものはやたらと安く手に入る。だが、粗悪品も多い。それは分かってはいるのだが、ちょっとした電化製品やOA機器なら、安くてもそこそこ使えるだろうと、どこかで信じている部分もある。だが、どうやらそれもほとんど根拠のない、時代遅れの信仰になりつつあるのかもしれない。そう思わせる出来事が立て続けに起こった。1つはAnkerという、どこの会社かもよく知らないところから通販で買ったウルトラスリムBluetooth ワイヤレスキーボード。これを買おうと思ったのは、Asus社製のノートパソのキーボードのエンターキーとMキー、それにスペースキーが反応しなくなったためだ。タブレットのようにも使えて、モニタにキーボードを表示させればどのキーも打てるのだが、それだと入力のスピードが落ちてしまってストレスになる。キーボードの3つのキー以外に大きな不具合はないので、買い替えるかわりにワイヤレスキーボードでしのごうという発想からだった。Asus社製のノートパソは、そもそも初期の段階から接続のトラブルが多く、USBポートが反応しない、なんてこともあった。ネットで解決法を調べたらUSBを全部はずして再起動させれば直る、みたいな記述があり、やってみたら本当に直り、しかも、だんだんそのトラブルは少なくなっていった(ように思う)。クレームすれば修理してくれるのだろうが、格安製品を作る会社なので、交換ではなくあくまで修理。時間もかかるし、修理したら直るという保証もない。トラブルが起こるたびにネットで調べて、なんとなく解決できて、そのまま使っていたが、3年ぐらいでとうとうキーボードの3つのキーがいかれてしまい、それは直せなかったというワケだ。で、Ankerから持ち運びの簡単そうな小さいワイヤレスキーボードを2000円弱で買って、Bluetooth 接続でつなげ、使い始めたのだが、どうも数字の上の記号がズレたり入力できなかったりというトラブルがあった。8の上の記号は( のはずなのに、なぜか )になってしまったり、@マークが入力できなかったりというトラブルだ。しばらくそのまま使っていたが、自然治癒する気配もないので、メールでAnkerサポートにクレームした。サポートからは「他のデバイスでも同じ症状が出ますでしょうか」などと聞いてくるので、面倒臭いと思いつつ、他のデバイスにもつなげてみたが、やはり同じだった。で、交換ということになり、新しい製品が送られてきた。だが、結局新しいものでも、同じトラブルが最初から出た。念のためAsusのノートだけでなく、Dellのノートにもつないでみたが、同じだった。どう考えても不良品じゃないの?しかし、もともと非常用だし、Asusのノートがそもそもあとどれくらい持つのかも分からないし、記号は別の方法で入力することもできるので、「もういいです、ちょっと不便ですが、まったく使えないわけでもないので、このまま使います」と言って済ませた。またわざわざ返品して、もう一度代替品を送ってもらうのも、2000円ばかりを返金してもらって別の新しいキーボードを買うのも面倒だったから。もう1つは、SEIKOのアナログ目覚まし時計。旅行用にと買った1000円前後の、これまた安物。しかし、買って1か月もたたないうちに遅れだした。電池のせいかとも思い、電池交換して様子を見ていたが、やはりかなり遅れる。まあ、一晩で大きく遅れることはないから、必要な夜は、寝る前に合わせればいいのだが、さすがに面倒だ。だいたい、こんな単純なクオーツが、なんで最初からこうも調子が悪いのか理解できない。思いっきりMade in Chinaと書いてはあるが、一応SEIKOブランドで売ってるモノだ。同じような目覚まし時計で、古いCASIOのも持っているのだが、こっちはいつ電池を替えたのか、記憶にないぐらいほったらかしで使っているが、ほとんど狂わない。面倒だな~と思いつつも、保証書を引っ張り出して、SEIKOのサポートに電話した。先方は一応電池の古さを疑ったようだったが、別に電池には問題はない。で、交換してもらうことになった。送り返すと、1週間もせずに代替の新品が送られてきた。きのう受け取ったところだが、今のところ順調に動いている。これがまた1か月たってどうなのかは、分からないけれども。というわけで、安物で手軽に間に合わせるつもりが、サポートとのやり取りや送り返す手間などなど、案外面倒なことになった。と、同時に疑問に思ったことがある。こんな安いもの(1000円前後と2000円弱)で、サポートの時間を取ったり、新品を用意したり、回収品や代替品の送料を負担したりして、儲かるんだろうか?もちろん、不良品がごくごく僅かなら問題ないかもしれないが、Mizumizu「だけ」にたまたま、その「ごくごく僅か」の不良品がこうも連続して当たるものだろうか?なんとなーく、だが、けっこう不良品は多いんじゃないんだろうか。買ったほうが保証書をどこかにやってしまい、安いものだからと諦めているパターンも多い気がする。不良品の交換というコストリスクも含めて値段を設定してるとすると、相当に安く作らないとメーカーとしてはワリに合わないはず。安く作って大量に売らないと。かくして、安かろう悪かろうの商品が巷にあふれるということか。1000円や2000円でそこそこのものが買えるのはありがたいと言えばありがたいが、頻繁に不良品をつかまされるのでは、全然ありがたくない。かつての日本はこんなことはなかった。そういえば、パソコンやその周辺機器も安くは買えるようになったが、もたなくなってきた。パソコンもモニタもルータも、最近の寿命は5年ぐらいだろうか? パソコン類で何が面倒って、買い替えたときの設定だ。買い替えの頻度が短くなったおかげか、コンピュータ音痴だったMizumizuもだいぶ慣れてきて、つないだり設定したりがさほど苦ではなくなってきた。手頃な価格でモノが買えて、さらに一度買えば10年は放っておいても使える…なんてことには、もうならないのだろうな。
2017.03.27
キリンビバレッジ/トロピカーナ エッセンシャルズ マルチミネラルベトナムの伝統建築の美の要素として欠かせないのが、床に敷かれたタイル。ホイアンのホテルの廊下もホテルの部屋も建物内の居室では、チーク材の落ち着いた色調に、鮮やかな柄のタイルを合わせて清涼感と華やかさを演出する。ホイアン旧市街の歴史的建造物にもそして、フエの王宮にも色鮮やかなタイル、タイル、タイル…
2017.03.16
ホイアンはバインミーの本場らしい。バインミーって何?小ぶりのバゲットに肉や野菜などの具を挟んだベトナム風のサンドイッチらしい。で、ホイアンでベストと言われるバインミーの店はBahn Mi Phuongというらしい。ガイドブックで華々しく宣伝されているこのベトナム風サンドイッチ。食べる前は、なんだかなーと思っていた。はさんである具材がバラエティに富みすぎて、どういう味なのか、想像もつかない。でも、やはりベトナムに行ったからには、名物と言われるモノを、美味しいと言われる店で食べてみなくては。ネットで評判が高いのは、Banh Mi Phuongという店。「ベトナムで一番美味しい」と安易な太鼓判を押してるサイトも。場所は、旧市街の東北の端。日本橋からだと歩くが、行き方自体はシンプルだ。日本橋から西にのびるチャンフー通りをひたすらまっすぐ歩く。観光名所の中華会館を過ぎ、福建会館を過ぎ、関公廟の手前のNguyen Hue通りにぶつかったら左に行き、次の通りPhan Chau Trinhを右折してしばらく行ったところの左にある。ネットでは行列がある、などと書いてあったが、Mizumizuが行ったときは人はそんなにいなかった。ゆえに、気づかずに通り過ぎてしまった。それくらい小さな店だ。店頭でテイクアウトもしてるようだが、店内の庶民的なテーブルで座って食べた。地元民にも人気とネットでは書いてあったが、Mizumizu来訪時は、ほとんど白人しかいなかった。やはりこういうバゲット系は、欧米人に受けるのだろう。メニューというか、具材の取り合わせがたくさんあって、迷ったが、とりあえずオススメというものを選ぶ。それに適当にドリンクも注文。初めて食べるので、右も左も分からない。ウエイトレスの女性はそこそこ英語を話すのだが、何を言っているのかよく分からないので、適当に身振り手振り(+笑顔)でコミニュケーションを図る。見た目ヘビーなのが気になっていて、特に同行のMizumizu母は、そんなに量を食べられないので、残すかなと心配していたのだが…Mizumizu(食べてる母に)「どう?」Mizumizu母「美味しい」と、この具材たっぷり、ボリュームたっぷりのバインミーをきれいに2人とも完食した。肉も卵も酢漬けにした野菜も、それぞれがあまりキツイ主張をしない。全体的にやさしい味だ。それでいて、それらが一体となると、どんどん食べてしまいたくなる味覚のハーモニーが生まれる。バゲットもパサパサ感がなく、といって湿った感じもなく、サクサクややモッチリで最高だった。そして、安い。1つ25,000ドン(140円弱、2015.11月の値段とレート)。もう1回ぐらい食べに来たかったのだが、旧市街で失敗レストランでランチを無駄にしたりして、2度目の機会がなかった。短期滞在だから仕方がないとは言え、残念。ホイアンに行く方は、ぜひ寄ろう。一度は食べるべし、Banh My Phuongのバインミー。Banh My Phuong住所:2B Phan Chau Trinh, Hoi An電話:0905-743-773営業時間:6:00~21:00定休日:なし
2017.03.13
ソル・レオーネ ホールトマト(400g)【ソル・レオーネ(SOLLEONE)】Reaching Outでショッピングを終えたころ、ランチどきになってしまった。できれば、通りがかりの店では食べたくなかったのだが、下調べして行きたいと思ったレストランは近くにはない。仕方ないので、店の(やや)がさつな中国系のおねーちゃんに、「ここらへんでフォーが食べられる店はない?」と聞いてみた。フォーなら、そんなにハズレはないだろう。「ここを出て右に行って、最初の角を左に曲がって、また次の角を右に曲がってまっすぐ行くとローカルフードが食べられる店がある」と、おねーちゃんがテキパキと、というか、どーでもよさそうに紹介してくれた。右→左→右ね、簡単だ。お礼を行って、さっそく言われた通り歩く。どうやらここだろうという店に着く。佇まいは旧市街らしく古びて立派。立て看板にホワイトローズとかフォーとかの写真が並んでいる。しかし、お昼どきだというのにお客がいない… わずかに一人、たった一人、白人男性がさみしげに店に面した外の席で食べていた。ハズレの予感、プンプン。しかし、近くにその手の店もないし、入ることにする。入ると、暗い。電気代を節約してるのか? とても奥に座る気にならず、入り口近くの席に座る。お客はゼロ。昼どきの旧市街だというのに。入り口近くは普通なら落ち着かない席だが、お客が誰もいないので、通る人もいない。外に近くて明るいからいいや(←すごい選択だ)。どう考えてもハズレとしか思えなかったが、それでも人生には思いがけない逆転ホームランがあるかもしれない(ほとんどないが)。フォーとホワイトローズを注文。ほどなくして運ばれてきた。ホワイトローズは普通に美味しい。というか、ネット情報によれば、ホイアンのホワイトローズは1軒で作られていて、それを各レストランに卸しているという話だから、この店で作ったものではないのだろう。だがタレは自家製らしく、このうえなく適当、かつまずかった。ホワイトローズ自体も、あの素敵なレストランDao Tienとは具が違ったし、皮の触感もかなり違ったので、ホイアンのすべてのレストランが同じ店で作ったホワイトローズを卸してもらって出しているだけとは思えない。ホワイトローズは完食できたが、驚いたのはフォーのあまりのまずさ。麺もひどいし、スープも化学調味料の味しかしない。どうやったらこんなにシンプルな料理をここまでまずく仕上げられるのだろう? しかも、これをお金を取って人に出すとは!?日本のフォーだって、ここまでひどいものはない。日本でこんなモノ出したら、いくら世界的な観光地でもやっていけないだろう。外で一人寂しく食べてた白人旅行者も、うっかり入ってさぞや後悔しただろう。こんなところに長居は無用。ホワイトローズだけ食べて、フォーはほとんど残して会計をしてもらった。お釣りの出る札を出したら、給仕をしてくれたお姉さんが、オーナーらしきおじさんを呼んできた。ズボンのポケットから裸のままの札束やら小銭やらを出して、がさつに応対するおじさん。もうね、聞くまでもなく、頭のてっぺんからつま先まで「中国人でござい」のオーラが出てる。出した料理を客がほとんど食べなかったことなど意に介していない様子で、きっちりとお釣りをよこす。わずかな会計なのに、それは給仕の女性にはやらせないわけね。どこまで人を信用してないんだろ。タクシーを拾える場所はどこか聞いたら、「出て、右へ行ってまっすぐしばらく歩くとタクシーがいる場所に出るから」と教えてくれた。旧市街の中だとタクシーは呼べないので、いったん出ないといけないのだ。さっきReaching Outでがさつに道を教えてくれたおねーちゃんと、雰囲気があまりにソックリ。親類かもね(笑)。短い滞在期間の中の貴重な(?)一食を、ここまでハズしてしまい、本当にがっかりした。もう少し頑張ってマーケットのほうへ歩けば、メチャうまのバインミーの店があったのに。
2017.03.11
フルスペクトラムミネラル (アイアンフリー) 120粒微量ミネラルまでバランス良く取れるマルチミネラル Full Spectrum Mineral Iron-Free 120capsReaching Out Tea Houseのお姉さんに連れて行ってもらった姉妹店のReaching Out Arts & Crafts Shop。粗悪品が多いマーケットからこういった「オンリーワン」の品物を扱っている店に来るとホッとする。買う気まんまんだったベトナム式コーヒードリッパーは、値段を見たら案外高かった。1つ4500円ぐらいだったかな? はっきりは覚えていないのだが。まあ、質の高さを考えれば、別に割高ではないのだが、ベトナムだからもうちょっと安価に手に入るかな、などと思っていた。しかも、この店に来る直前に、マーケットでもともと安いステンレス製のベトナム式コーヒードリッパーを2つ買ってしまっていた。一応ステンレスだし、マーケットの中では高品質の部類だったと思う。しかも、もともと安いのに、さらに値段交渉なんかして、ちょっと負けてもらったのだ。2つで70,000ドン。当時の現地レートが0.0055なので、2つで385円。日本でも東急ハンズにほぼ同じものが売られているが、1つ800円以上する。コレね。↓ベトナムコーヒードリッパー ステンレスちなみに現地マーケットではスプーンや箱はなし(別に、要らない)。言い訳めくが、マーケットは実はこういう「値切り」を前提にして、最初はかなり吹っかけていることも多い。マーケットで最初の言い値の半額近い値段で買ったランチョンマットが空港でさらに――日本円にすれば数十円レベルだが――安い定価で売られていた時は軽くショックを受けた(笑)。やっぱ、商売ですからね。敵ながら(敵じゃない)、あっぱれ。さらに、家にもこれまた安いアルミ製のベトナム式コーヒードリッパーがすでに1つあるのだ。こんなやつね↓ベトナムコーヒー アルミドリッパー フィルター ベトナムコーヒー フィルター 内祝い お歳暮 プレゼントなどのギフトにオススメ | ベトナムコーヒー フィルターここで、また買うとなるとドリッパーだけやたらと増えてしまう。200円以下のドリッパーで淹れようが、4500円ので淹れようが、味は変わらないだろうし、200円と4500円って、20倍以上だしなあ。2倍じゃなくて、20倍って… まあ、そりゃ落ちていくコーヒーを待つときの気分は変わるかもしれないが、それよりなにより、ドリッパーはそもそも日常的に使う「道具」。だが、この手の高級感のある材質のものは、洗うのも気をつかうし、洗った後そっと水滴拭いてあげたりしなければキレイに保てない。手がかかるのだ。安いステンレスやアルミ製なら惜しくないし、ほいほいっと雑に扱える。Mizumizu+Mizumizu連れ合いは、ベトナム式のドリップコーヒーが好きで、わざわざ東京でベトナムの豆を買い求めて、ベトナム式に淹れて飲む習慣があるのだが、他の家族および友人知人に出す可能性は、はっきり言ってゼロに近い。Mizumizu自身も別にベトナム式だけにこだわらず、普通のドリップコーヒーも淹れて飲むし、エスプレッソマシンもあるから、エスプレッソもよく淹れて飲む。そもそも家でコーヒーを飲む人間が2人なのに、そんなに要るか? ドリッパー。…と、勇んで来たわりに、値段見て買う気ガタ落ちになったMizumizuに、店員のおねーちゃん、「なぜ買わないの?」と妙に押しの強い質問をしてきた。Reaching Out Arts & Craftsの職人はハンディキャップを持った人が多いようだった(あるいはもしかしたら、全員がそうなのかもしれない)が、この彼女は、手話はできるが健常者。さらに、この態度は明らかに中国系。「なぜなら、私には高いから」と、中学校の英語の教科書にのってる構文みたいな答えを、露骨にするMizumizu。「お~~」納得したんだか、不満なんだか、意味不明のリアクションをするおねーちゃん。とりあえず、彼女のために書いておくが、別に無礼な態度ではない。思えば、「なぜ買わないの?」「高いから」という初歩的英会話、何度繰り返してきただろう。香港でも、タイでもこういう会話をした覚えがある。そして、香港でもタイでも、店員のおねーちゃんはみんな明らかに中国系だった。「でも、これは全部がハンドメイドで、他にはない品物だし…」いかにもマニュアルに書いてありそうな、値段の正当性を主張するおねーちゃん。「そうだと思う。初めて見た。とても良い品物ですね」と、クールに絶賛しつつ、全然説得されないMizumizu。その代わり、いかにもベトナムチックな蓮の葉を模ったシルバーのチャームが目に留まり、値段を聞くとお手頃なので買うことにした。細身のティラチェーンと合わせてあり、チェーンは別売りだということで、「チェーンなら手持ちがいくつかあるなあ…」と若干迷ったが、こういう細身のティラチェーンは持っていないし、ちょうど長さがやや深いVネックのトップスに合わせやすそうだったので、チェーンも買うことにした。マーケットと違い、自社製品を定価販売する店。値段交渉の余地はないが、もともと日本には値切り文化はないし、個人的にはこのシステムのほうが気楽で好きだ。大量生産の同じものを、その店の「裁量」で売る店だと疲れてしまう。薄いうねうねとしたフォルムとシンプルな葉脈の掘り込みからは、彫金と鍛金の技術の確かさが伝わってくる。蓮の葉をやや意匠化したデザインで、ベトナムらしいモチーフ。主張しない細身のティラチェーンが、少し大きめのチャームをさらに引き立てている。ほかのチェーンでは、やはりここまでしっくりこない。全体的に、洗練され「過ぎない」ところもいい。あまりに技巧をこらした工芸品になってしまうと、値段も当然はね上がるし、そもそも日常的に身につけられない。シルバーのアクセサリーは、宝石を使ったものと違ってお手頃だし、職人のセンスがデザインに素直に表れるところが気に入っている。旅先ではよく職人の手作りシルバー製品を買うMizumizu。ついでにこの細身のティラチェーンに、昔北欧で買った馬のチャームをつけてみたら、ぴったりだった。この馬のチャームは、チャーム単体で買ったのだが、案外一般的な小豆チェーンと合わない。小豆だとしつこくなり、チャームと喧嘩してしまう。といって、太めのスネークチェーンにも、これまた合わない。長さも案外難しい。短すぎるチェーンだとチャームが重い感じになり、長すぎるチェーンだと小さすぎる感じになる。合うチェーンがなくて、つける機会がなかったが、今回買ったチェーンは長さ・デザインともに、このやや難しいチャームともバッチリだった。カフェで見た蓮の葉の茶こしはそれほど高くなかったし、ドリッパーと違って必ず使うだろうから、買うことにした。ただ、ちょっと想定外だったのは、この茶こしは、カフェで使われていたように、あくまでも中国茶向けだ。中国茶用の茶碗だとぴったりなのだが、紅茶カップには小さすぎる。紅茶用の茶こしはもっとハンドル部が長いものが売られていたのだが、デザイン的に蓮の葉のもののが好きだったし(チャームも蓮の葉、茶こしも蓮の葉。どんだけ蓮の葉が好きなのだ?)、紅茶にも使えると思って買ったが、手に持って紅茶を淹れると、簡単に熱が伝わって、「あっちっち」となる。やはり中国茶用の茶碗に置いて使うしかない。店の入り口はこんな感じ。風情があると言えばそうだが、道からみると正直、かなりボロッチイ。この店は中から撮ったほうがいいのだが、店内の撮影はNGだと言われたので、残念ながら豊穣なる室内空間は現地に行って確かめてほしい。道からだけ見て、知らずに通り過ぎてしまうには、あまりに惜しい店。ホイアンに行ったら、かならず入ろう。後日談だが、アルミのドリッパーとステンレスのドリッパー、違いは、コーヒー豆を押さえる「圧」。ステンレス製のほうは調整ができ、アルミのほうは単に上から「のせる」だけで調整ができない。が、淹れたコーヒーの味に大差はない気がする。あまりぎゅっと豆を押さえるとコーヒーが落ちる時間が遅くなり、それで例えば味にコクが出るかというと…そうでもない気がする。
2017.03.09
ギフトのお店 シャディ 楽天市場店ベトナムのホイアンに行ったら、ぜひとも訪れて欲しいカフェ、それがReaching Out Tea House。旧家を改造してカフェにしたといった佇まい。店員さんたちは聾唖者なので、声ではなく、指でメニューを指し示して注文する。誰も声を出さないので、店内はことさら、静寂。ゲストも大声でおしゃべりする人はいない。皆静かに極上のドリンクをゆっくりと楽しんでいる。そんな場所。3種のベトナムコーヒーが楽しめるテイスティングメニューがあったので、それを注文したら、工芸品レベルのドリッパーで供されてのけぞった。精緻な鍛金の技術の高さには並々ならぬものがある。「これどこで買えるの?」と、筆談で店員さんに訊ねたら、「私たちの店(実際には姉妹店の工芸品店)。あとで連れて行ってあげる」ということを身振り手振りで伝えてくれた。ベトナム式ドリッパーからと雨だれのように落ちるコーヒー。カフェの中も湿気が多い。雨のある日、軒先から落ちる雨だれを見つめながら、それと呼応するようにポタポタと音をたてるコーヒーが入るのを気長に待つ暮らし。このカフェが誰かの住居だったころ、きっと誰かがそんな日常のひとこまに楽しみを見出したはず。想像の中で、追体験させてもらった。コーヒーはローカル(その地方で収穫された豆)、モカ、アラビカの3種類の味。豆の味で真っ向勝負している。美味しかったが、この手の味なら日本にもある。独特な焙煎をする、薫り高いベトナムコーヒーを期待していたので、多少肩透かし。もちろん、十分に素晴らしいコーヒーだが。ベトナムコーヒーに欠かせないコンデンスミルクと砂糖。この器もさりげなく工芸品レベル。そしてカワイイ。本当に、いちいち素晴らしくレベルの高いカフェで驚いた。宿泊したホテルのフランス人女性(コンシェルジュも務めている感じだった)に紹介してもらったのだが、さすがに良いところを知っている。立派な骨董品レベルの急須と茶碗で供されたのは、冷たいウーロン茶。コールドなのに、ウーロン茶のうまみがしっかり出ていた。単に氷を突っ込んで、ウーロン茶の味を台無しにしている日本のカフェとは雲泥の差。ウーロン茶は元来、「冷」で淹れてもこれだけ豊穣な味があるのだ。中華系の文化が根強く残るホイアン。中国茶をよく知っている。茶碗の上にのっている蓮の葉の形をした茶こしは、やはりこのカフェの姉妹店の工芸品店で作られたもの。これは現在、Mizumizu邸とMizumizu母邸にある。お茶請けのお菓子。ちょっと食べてしまった後で失礼(笑)。両端のは、見ての通りクッキー。右端のはゴマ入りで、ゴマの風味が口いっぱいに広がる上質のもの。真ん中のナゾの切れ切れの物体は、ココナッツチップスという名称で日本でも同様のものが売っているが、味はこれまた雲泥の差。ココナッツの自然な風味がふんだん。写真はコーヒー味だが、プレーンも店内で小売してくれるので、日本へのお土産に持って帰った。ココナッツ好きのMizumizuには、最高の自分へのお土産になった。もっとたくさん買ってこなかったのが悔やまれる。クッキーももちろん美味しかったが、クッキーなら日本にもいろいろある。この限りなくナチュラルな味わいのココナッツのお菓子は、日本ではお目にかかれない。もう一度、ここのココナッツ菓子を食べに行きたいくらい。声を出さない店員さんたちが、芸術のような手振りで互いに意思疎通を図りながら、仕事をテキパキとこなしていく姿も美しかった。Reaching Out Tea House、ホイアンに行ったらMUST GOのカフェだ。
2017.03.08
フロム蔵王ドゥーブルフロマージュ4号女子フィギュアの「少女潮流」にはマイナスの面も大きい。1つの氷上「芸術」として捉えた場合、彼女たちには、例えば、フィギュアだけではなくバレエも見るであろう日本の目の肥えた聴衆たちに、「お金を払ってでも見に行きたい」と思わせる深みがないかもしれない。全日本では、非常に高密度の浅田真央選手の演技を見れば、三原選手をはじめとする少女たちの演技は、まだまだ子供のそれだった。ヨーロッパ選手権でのコストナー選手も別格だった。四大陸では長洲未来選手の円熟が素晴らしかった。だが、こうしたベテランは、ジャンプでどうしても若い選手には勝てない。オトナの鑑賞に耐える芸術という側面をもつのがフィギュアの魅力ではあるが、それでも、フィギュアスケートは、何といってもスポーツだ。若い選手のもつ勢い、若さだけがもつエネルギーを評価しないのなら、スポーツとしての未来はない。身体能力の優劣を競い、より難しいことをやった選手が勝つ。そういう明確さを置いて、主観がものをいう「表現力の評価」にあまりに重きをおいてしまえば、スポーツとしての公平性が毀損されてしまう。この2つの考えの中でフィギュアスケートという競技は、常に揺れながら、それでも技術の進化と人々を魅了する表現の追求という、難しいバランスを取ってきた競技だと思う。例えば、長野五輪では17歳と15歳の少女が金メダルを争い、ソルトレークでも、軍配は、20歳を超えて円熟期を迎えた敵地の女王ではなく、現地開催の勢いでジャンプをポンポン跳んだ17歳にあがり、フィギュアはこのままティーンの選手の競技になるのかと思われた。だが、トリノで金メダルを争ったのは、20歳を超えたベテランの3選手だった。ここのところ表彰台の一番上にのっている選手が、少女であり、短期間で入れ替わっているとしても、未来永劫その流れが続くかどうかは分からない。それがフィギュアスケートという競技だ。だが、次の五輪はもう目前。平昌まではこの流れが続き、体の軽い少女たちに有利で、ベテランの選手には不利な状況、というのはもはや決定的だと思う。三原選手に話を戻すと、個人的に非常に好きなタイプの選手。バランスの良いジャンプの強さ、特に、長く日本女子に足りなかった「あぶなげなく降りる3回転+3回転」と「ルッツとフリップのエッジの踏み分けの正確さ」という技術面での確かさをもっているということも、その理由の1つなのだが、彼女の醸し出す清潔さ、溌剌とした若さにも強く惹かれる。それは、過去の名選手が世界トップへ駆けあがっていったころに共通しており、一種のデジャブ、ある種のノスタルジーをMizumizuの胸に呼び覚ます。ショートの『ロンド・カプリチオーソ』は、ミシェル・クワン選手が、「ジャンプいくつ決めたんでしょう?」とNHKのアナウンサーに言わしめたころに使った曲だ。クワン選手といえば、『サロメ』で芸術面でも開眼したように言われるが、ジャンプという技術的な側面で世界に注目されたのはその前のシーズンの『ロンド・カプリチオーソ』だった。フリーの『シンデレラ』は、フレッシュな三原選手の魅力をあますところなく引き出した名プログラムだと思う。可憐なボーカルで始まるプログラムは、彼女の年齢にフィットしている。まさに、今の彼女でなくては演じられないプログラム。冒頭のボーカルはすぐに終わり、スピード感のある音楽が始まる。その音の勢いにのってスピードをぐんぐん増す三原選手の滑りは、どこまでも健康的で若々しい。「どんなプログラムになるんだろう?」「どんなジャンプを冒頭のジャンプに跳ぶんだろう?」という2つの期待感が高まる。三原選手を知らない人でも、このスピードの上がり方には「おっ」と目をとめるだろう。滑りにスピードはあるのはもともとの才能だろうが、音楽がさらにその印象を強める役割を果たしている。ジャッジの目の前、フェンスぎりぎりのところをスッーと弧を描きながら滑っていく姿を見た時は、感動で胸がいっぱいになった。ところどころ細かく入る足さばきもチャーミングだ。振付は佐藤有香だとか。そう言われれば、佐藤有香選手がワールドを獲った時のプログラムの印象――若々しく、明るく、健康的――につながるものがある。https://www.youtube.com/watch?v=CZD_N4FY3B0&t=450s↑採点に対する不信感と不満でいっぱいで、やたら不機嫌なボナリー選手とは対照的な佐藤選手の邪念のない演技、堂々とインタビューに答える冷静な態度が素晴らしい。そういえば、ボナリー選手は、この大会で日本の観衆の態度にも傷ついたそうだ。ハイハイ。こっちは、晴れの表彰式での佐藤選手の、ボナリー選手を見つめる困惑した表情にめっちゃ心を痛めましたがね。ボナリー選手の採点に対するクレームが語り継がれてしまうことになった大会だが、このとき佐藤有香選手が優勝できたのには、隠れた別の事情もある。独特の表現力で、当時非常に評価の高かったルー・チェン選手が疲労骨折で出場できなかったのだ。もし、ルー・チェン選手が怪我していなかったら? あるいは、開催地が日本でなかったら? 佐藤選手の金はなかったかもしれない。そして、もし彼女がこのときワールドを獲っていなかったら、今のアメリカでの活躍はあるだろうか?人生とはそうしたものだ。誰かの不運が誰かの幸運になり、とんでもない不運のあとに、不思議な幸運が訪れる。いつどんな形で大きなチャンスがめぐってくるか分からない。「優勝候補の疲労骨折」「佐藤有香」という不思議な符合は三原選手にとっては吉兆かもしれない。昨今の女子フィギュアは、「大人っぽい演技ができる少女」にやたら高い演技・構成点を出す傾向があるが、これには賛成できない。ロシアの少女たちは確かに大人の雰囲気をもってはいるが、大人っぽくても少女は少女。コストナー、浅田、長洲選手といった選手たちのもつ深みは、彼女たちにはどうしたって、ない。逆に少女時代にしか演じられない世界があるし、あっていい。長野五輪のリピンスキー選手の『アナスタシア(Once Upon A December)』はそうした、15歳のリピンスキーに見事にハマった名プログラムだった。https://www.youtube.com/watch?v=dPUE1QtjvmQ三原選手の『シンデレラ』にも、それに通じる魅力を感じる。過去の名選手が世界のトップへ駆けあがっていった時の姿を彷彿させる三原選手の今回の快挙。彼女の確かな技術、溌剌とした若さ、尽きせぬエネルギー、迷いのない集中力、可愛らしさ、明るさに大いに期待したい。そして、佐藤有香振付のこの目を見張るプログラムが、彼女のシンデレラ・ストーリーの始まりとして、語り継がれるものになりますように。
2017.02.25
【2月限定★大決算セール】ミネラルバランス 120粒サプリメント/サプリ/マルチミネラル/Jarrow Formulas/ジャロウフォームラズ/アメリカ宮原選手の怪我で心配されたフィギュアスケート四大陸選手権の女子シングル。終わってみれば、国内大会では3位だった初出場の17歳が優勝。こき使いすぎで、大事な試合の前に大切な選手に怪我を負わせる(そして怪我はすべて本人のせい)のがお家芸化している、日本スケート連盟のお偉いさんもホッと胸をなでおろしただろう。初出場で初優勝という快挙だが、背景にあるのはもはや決定的となったフィギアスケートシングルにおける「少女潮流」だ。これについては過去にエントリーしたが、http://plaza.rakuten.co.jp/mizumizu4329/diary/201504020000/平昌五輪に向けて、もうこの「潮流」に変化はないように見える。17歳の「少女」の四大陸初出場・初制覇は、まさにこの流れに掉さすもの。Mizumizuの個人的な印象は、「久々に世界で戦えるレベルの女子選手で、しかもあぶなげのないジャンプを跳ぶ選手を見た」というもの。もっと個人的な感想を書かせていただくなら、「物凄く好きなタイプの選手で、演技を見てスカッとすると同時に、感動で胸がいっぱいになった」。非常に個人的な感想には、それにたまたま共感できる人以外にはあまり大きな意味を持たないので、まずは「あぶなげのないジャンプを跳ぶ」ことの価値について書いておきたい。今のフィギュアスケートが、ジャンプの「回り切り」に非常に重点を置いていることは繰り返し述べてきた。高難度ジャンプを「なんとか」降りたとしても、回転不足では減点が厳しく、あまり意味をもたない。逆にコケたとしても、回り切っての転倒だと見なされれば、それなりに高得点が得られる。それについての批判は何度も書いたので、ここでは繰り返さないが、良し悪しは別にして、今はそういうルールのもとで(ある程度は)厳格に採点がなされている。三原選手の強みは、なんといってもエッジと回転不足に疑いのないジャンプ。特に、女子の場合は女王の条件ともいっていい、ルッツ、それに連続ジャンプのセカンドにもってくるトリプルトゥループの正確さ。全日本で女王に輝いた宮原選手もルッツの「入り方」と「エッジ」は素晴らしい。ルッツは非常に難しいジャンプだが、何度跳んでもスムーズに、惚れ惚れするような流れからきれいにアウトエッジにのってルッツを跳んでくる。プレパレーションは完璧…なのだが、肝心のジャンプの高さと幅が…宮原選手がルッツを連続ジャンプのファーストに使うと、Mizumizuはもうヒヤヒヤ。時にはテレビの画面からでも露骨に分かる回転不足のまま降りてきてしまうし、セカンド以降のジャンプは回っていているので大丈夫かなと思ったジャンプでも、スローで再生されると、最初のルッツがグリッているのが写し出され、「Oh! No!」と、ムンクの『叫び』みたいな顔になってしまうのだ。三原選手の場合は、3ルッツ+3トゥループを完全に回り切って降りてくる。しかも、それを試合で非常に高い確率で決めてくる。セカンドの3トゥループをあれほど余裕をもって降りてくる選手は非常に珍しい。樋口選手も3ルッツ+3トゥループをフリーに2回入れるという「離れ業」のできる、非常に優れたジャンパーなのだが、セカンドの3トゥループがファーストジャンプに比べてやや苦しいこともあり、確率という面で不安がある。また樋口選手は、難度の高い連続ジャンプを決めても、他のシングルジャンプで失敗してしまうというパターンがあり、元来のジャンプの質の高さが生かしきれない恨みがある。三原選手は、ルッツ+トゥループだけではなく、特に「苦手なジャンプ」がないようだ。いや、本人の中ではあるのかもしれないが、ループもサルコウもきれいだし、フリップのエッジも(今のところは)イチャモンがつかない。このようにすべてのジャンプをバランスよく跳べるというのが三原選手の驚異的な才能だ。例えば、村上佳菜子選手。ダイナミックなトリプルトゥループ+トリプルトゥループは非常に評価が高かった。女子離れしていたし、二段階でグンッっと上がるようなディレイドジャンプは素晴らしかった。だが、年齢を重ねると回転不足を取られることが増えてしまった。またルッツのエッジは矯正できなかったし、ループも苦手。ループになると突然「よっこいしょ」の重そうなジャンプになってしまう。ソチのあと、日本の「エース」になると期待されていた逸材だが、成績が伸び悩んでしまったのは周知のとおり。今回の全日本では単独のループも外してきた。今のルールでは、難しいジャンプに突出した才能をもっていても、バランスよくジャンプが跳べなければ、世界のトップを取るのは困難だ。ある意味、旧採点時代の良き伝統が戻ってきたともいえる。「バンクーバー特製2年間ルール」でゆがめられたジャンプの評価がソチを経て、かなり矯正されてきた。ソチ五輪で、キム・ヨナ選手がソトニコワ選手に勝てなかった「隠された最大の理由」は、単独ループを避けたせいだ。1つ3回転ジャンプを避けると、連続ジャンプのバリエーションも限られるから、積み上げられる点数も抑えられる。三原選手にはこうした欠点がない。全日本、四大陸とも、連続ジャンプ、単独ジャンプ、すべてのジャンプに加点。スゲーできませんよ、こんなこと。(続き)
2017.02.24
【人気商品SALE特価】亜鉛 50mg 90粒 [サプリメント/健康サプリ/サプリ/ミネラル/亜鉛/亜鉛補給サプリ/KAL(カル)/お徳用/大容量/約3ヵ月分/約90日分/栄養補助/栄養補助食品/アメリカ/国外/タブレット/通販/楽天]杉並のこのあたりは、庭に柚子を植えているお宅が多い。荻窪が別荘地だったころの名残かもしれない。とはいえ、今は一坪200万円するような宅地。相続が起こると土地がだんだん細かく切り売りされ、庭そのものが無くなっていく傾向にあるが、それでも、冬になると小ぶりだが鮮やかな黄色の果実をつけた木を見る機会も増えてくる。Mizumizu宅には柚子はないが、ご近所で毎年自宅の庭で採れた柚子を分けてくださる方がいる。こちらもお礼に採れたての柚子で作ったゆずゼリーを持って行ったりする。庭の木から果実を採り、ちょっとしたおやつを作る。昔なら、あるいは今であっても田舎なら、それは「贅沢」なことではないのかもしれない。だが、都会暮らしをしている身には、それがいっそ最高の贅沢に思えるのだ。キッチンに満ちる爽やかな柑橘類の香り。毎年楽しみな冬の風物詩。
2016.12.18
「ほっといても治る」とドクターに言われながらも、一進一退でなかなか治らなかった腱鞘炎。ついでに、あちこちに連鎖的な痛みも出て、「もう治んないんじゃないの?」などと悲嘆にくれたり、「もしかして、リュウマチとかもっと悪い病気じゃないの?」などと心気妄想にとらわれて眠れなくなったりしていたのだが、時間こそ思いのほかかかったものの、ちゃんと治ってきた。すっきり完治とはいかず、手首を内側にひねった時に、ぴりっとした痛みが出たり、右手の親指の関節が腫れが引いていなかったりしているが、もうサポーターもいらないし、日常生活で不自由を感じることもほぼなくなってきた。夏の間、数週間だが自宅におらず、エアウィーヴで寝れなかったせいか出ていた首の痛みも、自宅に戻ってエアウィーヴ睡眠に戻ったら、かなり軽減してきた。ヨカッタヨカッタ。さてさて。今日、近所のカフェに初めて行ったのだが、そこでのアルバイトと思しきウエイトレスのおねーちゃんとの会話。Mizumizu(メニューを見ながら)「カリモーチョって何ですか?」おねーちゃん(あせりながら)「えっと、あの、お酒…」Mizumizu(お酒ったってワインやビールの類とは違うでしょ?)「お酒って何の?」おねーちゃん(ちょいあせってはいるものの、悪びれもせず、明るい声で)「えっと、あの、私お酒飲まないんで、分からないですぅ」ハアッ?? オドロキませんか? この答え。明らかにバイトとはいえ、店で働いている人ですよ? 「私はお酒を飲まない」から、知らないのは当然ってか? 飲むのはアンタでもアンタの友達でもないでしょ? お客でしょ? あなたは仕事中、あなたは注文を受ける人ですよ? 一瞬、沈黙するMizumizu。自主的に、「少々お待ちください」と聞きに行く様子もないねーちゃん。「他のもの頼んでほしいなー」とでも言いたげな、「自分はラクしたい」オーラを発散させている。そうはいきません!Mizumizu(冷たい声で)「知っている人に聞いてきていただけますか?」おねーちゃん(そう言われれば素直に)「あっ、はい」(聞きに行く)しばらくして戻ってきて、「ワインとコーラのカクテルだそうです」と、この程度のことはちゃんと伝書鳩がわりになった。はいはい、おりこうちゃん。ヨクデキマシタネ。欧米の観光地のカフェの「雇われ」が、だいたいこんな程度なのは承知している。自分が働いている店で売ってるモノに関しても、商品知識なんてものはなく、覚えようという気もない。無知を補うために「気を使う」なんていう文字は彼らの辞書にはなく、逆にできるだけ手を抜くための努力は惜しまない。だから、こちらがやってもらいたいことは、1から10まで口頭で伝えなければいけない。だが、日本もこのレベルに追いついた…というか、落ちてきたらしい。いよいよ日本も、海外からの観光客にお金を落としてもらわないと、頭が悪くて向上心も責任感もない、自国の労働者を食わせていけなくなってきたということか。ヤレヤレだ。
2016.09.23
【お取り寄せスイーツ】牧場アイスケーキギフト『アイスケーキティラミス』【バースデーケーキ・ランキング入賞・誕生日プレゼント】【楽ギフ_包装・楽ギフ_のし・楽ギフ_のし宛書・楽ギフ_メッセ・楽ギフ_メッセ入力】【P27Mar15】腱鞘炎、こんなにも完治しないものなのか?手首が少し痛く、肩が重だるい。日常生活で手首をひねる動作が、まだ怖い。はーーー。ひどい時期はもう脱した。それは確実。良くなったり後退したりを繰り返し、少しずつ完治に向かっている。そうは思うが、さすがにここまで引っ張られると、落ち込むわ。以上、現状報告でしたとさ。おわり
2016.08.19
【再販開始】スカンツ ワイドパンツ 2type 7分丈 9分丈 ワイドパンツ 無地 ストライプ ミディアム ワイド ガウチョ パンツ ボトムス 【lgf0337】レディース ボトムス スカーチョ 無地スカーチョ 柄スカーチョ【即納&予約】【7月30日入荷予定順次発送】春新作 メ込価格:1380円(税込、送料無料) (2016/7/26時点)腱鞘炎、完治目前と書いてからはや1ヶ月。「もうすぐ自然完治するだろ(しそう)」と思ってリハビリ治療をやめてしまったせいか、治りが遅い。手首をひねったときなど、まだ「グキッ」と来る。おまけに右手をかばうせいか、右の肩も痛くなり、左手首もあやしくなってきた。医者は「ほっといても治る」と言ったのだから、重い腱鞘炎ではないと思うのだが、痛いものは痛い。身体のどこも痛まない人生を送っている人が心底うらやましーや、あーあ。
2016.07.26
長いことほったらかしのブログに毎日3000人もの来訪者。ありがとうございます。実はMizumizuは腱鞘炎2ヶ月目(「前兆」の手の痛みを含めれば、ほぼ4ケ月)。ステロイド注射を避けたせいか、治るのに時間を要しております。しょーじき、ここまで痛いとは思わなかった。ここまで不自由とは想像してなかった。トホホ。原因は明らかにパソコンの使いすぎ(つまり仕事のしすぎ)。ようやく完治が見えてきたところ。手が治ったら、また書きます。ではでは。
2016.06.27
今のフィギュアスケート男子が羽生結弦の時代であることは間違いない。だが、Mizumizuが以前このブログで書いたように、それは誰が勝つかまったく分からない時代なのだ。NHK杯、グランプリファイナルと神演技を披露し、「これじゃ誰も勝てないんじゃないの?」と思われたかもしれない羽生選手の強さ。ところが、肝心なワールドでまたもやクリケットクラブの盟友に金メダルを持っていかれた。天子は神ではないから、失敗することもある。フェルナンデス選手が生涯最高の演技をしたことは間違いない。本当に素晴らしいフリーだった。2種類の4回転を跳べるフェルナンデス選手がすべてのジャンプをノーミスで美しく決めれば、羽生選手が叩きだした驚きの高得点に並ぶ点を出すことができる。それをシーズンで最も緊張するはずの最も格式の高い試合でやってのけた。フリーの演技に入っていくときのフェルナンデス選手は、笑顔だった。あの精神的な「ゆとり」は、必死になりすぎて表情がお面でもかぶったように硬くなり、肝心な場面で実力を出せなくなる日本人選手も是非見習ってほしいところだ。羽生選手のフリーの総合得点は、技術点93.59点、演技構成点92.02点。転倒に伴う最後の減点として-1があるので、最終的に184.61点。グランプリファイナルでは、技120.92点 / 演98.56点。技術点の差が27.33点もある。ワールドフリーのプロトコルはこちら。http://www.isuresults.com/results/season1516/wc2016/wc2016_Men_FS_Scores.pdfファイナルのプロトコルはこちら。http://www.isuresults.com/results/season1516/gpf1516/gpf1516_Men_FS_Scores.pdfルールをよく知らずに見てる人は、なぜそこまで点が下がるのか、理解できないかもしれない。フリーで羽生選手がコケたのは1回だけ。他のジャンプもきれいには決まらなかったし、得意のトリプルアクセルからの3連続もうまくいかなかった。とはいえ、コケた後半の4サルコウのあとに、トリプルアクセル+3トゥループを成功させるなんて、やはり五輪で金メダルを獲る人は違う。四大陸のフリー再現が期待されたチャン選手が、相変わらず大技で失敗すると、連鎖的に後半のトリプルアクセルで失敗を重ねるのと対照的だった。このトリプルアクセルの力の差が、結局はこの2人の金と銀を分けたのだ。あるショーでランビエール選手と羽生選手が続けて滑ったのを見た時、その技術と表現の洗練度の違いに、正直Mizumizuは、「なぜランビエールに五輪金がなく、羽生選手が金なのだろうか」と思ったのだ。だが、その答えは簡単だ。ランビエール選手もトリプルアクセルが苦手だった。彼もあの時代に高確率で4回転を決めながら、そしてあれほどの華と技術と革新性をもちながら五輪で金メダルは獲れなかった。トリプルアクセルの圧倒的な強さが羽生選手を常に救ってきたが、今回のライバル、フェルナンデス選手はトリプルアクセルに欠点を持たない。4サルコウの習得も羽生選手よりずっと早かった。今回はその4サルコウを羽生選手がフリーに2度入れたことが2人の明暗を分けた気がする。グランプリファイナルでは、羽生選手は4サルコウではなく4トゥループを2度組む構成で、ワールドでは難度の高い4サルコウ2度に変えた。なぜこんなリスキーなことをしたのかよく分からない。さらに高得点を狙ったうえでの挑戦なのか、あるいは4トゥループより4サルコウのほうが調子がよかったからなのか。だが、どちらにしろ、4サルコウを2度入れるということは、どちらかを連続ジャンプにしなければならず、これまで試合でやっていきているならともかく、シーズン一番の大舞台で「挑戦」するなど、いくらなんでも賛成できない。とはいえ、これは結果論。その是非についてとやかく言うのがこのエントリーの目的ではなく、同じ選手が同じシーズンの試合で、30点近くも技術点が上下することの是非について問いたいのだ。ルール上は、これは当然のことなのだ。ワールドフリーで羽生選手は最初に4Sを単独で跳んだ。そうなると同一ジャンプは次は連続にしなければいけない。単独になってしまうと基礎点が7割しかもらえない。連続にしなければいけない2つ目の4サルコウでコケた。それでも回り切ったと判定されたので、基礎点が8.09、そこからGOEマイナスで4.09。最後に転倒のマイナスがあるから、実質的には3.09点だったということになる。一方のフェルンナンデス選手は後半に単独の4S を跳び、基礎点11.55点。きれいに決まったのでGOEは3点をつけたジャッジがほとんどで、14.55点という得点をジャンプ1つで得ている。コケてるのに3点もらってるのがどうかという問題点もあるが、これがアンダーローテーション(<)判定、ダウングレード判定(<<)だと、さらに点が下がってくる。同じ転倒でも、回り切っているかいないかで基礎点が違うのは今のルールがそうなっているから、そうなのであって、その是非については何度も書いているので今は言及しないが、問題は、高難度ジャンプが決まるか決まらないかで、10点から点が変わってくるということだ。それでいて、今は転倒が「致命的」なミスではなく、回り切っていれば基礎点が入るから、選手は無茶なジャンプ構成を組み、トップ選手の転倒が増え、高難度ジャンプを回り切ってコケて勝つ、「転倒王者」が次々と生まれる。今回のフェルナンデス選手も例外ではなかった。4回転が非常にレアで、きれいに決めることのできる選手が少なかった時代なら、4回転の基礎点が破格であっても、それはそれで筋が通っていたと言えばそうかもしれない。だが、今は複数回の4回転がトップ選手の構成の「標準」になりつつある。つまり4回転というジャンプの希少性、重みは相対的に下がっていると言える。にもかかわらず、4回転の基礎点は3回転に比べて非常に高く、きれいに決まればそのジャンプ1発で13点などということになり、失敗すれば10点から点を失う。複数回入れれば、それは単純な掛け算の問題で、さらに得る点・失う点が膨らんでいく。それでいて、フィギュアの醍醐味の1つであるステップは、非常に難しい「レベル4」を取り、かつGOEで「3」を並べたとしても、最大限やっと6点しか取れない。だから、ボーヤン・ジンのような若い選手が出てきて、誰も跳べなかった4ルッツを安定的に決めたりすると、主観で上げ下げできる演技構成点で意味不明なアホみたいな点差をつけなければいけなくなるのだ。最近のクリケットクラブ組の2人に対する演技構成点は、ジャンプが決まってくれば、「10点、10点、10点」。昔あった「ものまね王座」決定戦というテレビ番組の、きびしい論調で真剣に歌を審査していた審査員の淡屋のり子がいなくなった後の視聴率稼ぎみたいになっている。今回アメリカ王者のリッポン選手は、4回転こそフリーに一度で、それもアンダーローテーション判定ではあったが、なんといっても4回転ルッツをおりてはいるし、ショート、フリーとも転倒もなく、全体的に素晴らしい出来だった。それなのに開催国のナショナルを制したベテラン選手の、あの円熟した完成度の高いパフォーマンスに対して、演技構成点はあまりパッせず、フリーでは、羽生選手と6.38点差、フェルナンデス選手とは実に12.72点差。クリケットクラブをソデにした報復ですか? アメリカ母国開催とはいえ、シングルは女子のほうを優遇するからゴメンナサイ採点ですか? 日本企業のスポンサー名だらけの会場で、アメリカももっと金出せよのISUの圧力ですか? まったく。フリーの比較羽生 93.59/ 92.02リッポン 93.08/85.64話をジャンプの基礎点に戻すが、4回転の基礎点が3回転以下のジャンプと差がありすぎるうえに、GOEでマイナスやプラスがつく、それも最近は気前よくGOE「3」をつけてくるので、男子シングルはあまりにもハイリスク・ハイリターンになりすぎ、それがスリリングな逆転劇を生む要因でもあるが、同じシーズンの同じ選手の出す点数のあまりの上がり下がりの原因にもなっている。実力が拮抗しているトップ選手の差を、客観的に「細かく」見て点数化することを目標に始まったはずの新採点システムなのに、試合が終わると1位と2位に圧倒的な点差がつきすぎてしまい、それが八百長疑惑を招く温床になっている。これは割合簡単に解決できるはずだ。トリプルアクセル以下のジャンプ、それにジャンプの種類の間についている「基礎点の差」を小さくする。具体的に言えば、トリプルアクセル以下のジャンプの基礎点を引き上げて、相対的に4回転ジャンプの価値をもう少し下げる。4回転のジャンプの基礎点を下げる必要はない。トリプルアクセル以下のジャンプの点数を上げれば、相対的に4回転ジャンプの価値は下がるからだ。GOEを細かく5段階ぐらいにするのはまったく構わないが、反映割合を下げて、あくまで基礎点重視に戻す。同じジャンプを跳んでいるのに、GOEであまり点差が出ないようにする。3回転や2回転のジャンプを基礎点を上げれば、ハイリターンを狙って、4回転ジャンプを3度も4度も入れる必要性も下がり、もっと難度を下げて完成度重視の作戦へ変更することも容易になる。そして、スピンやステップの基礎点をもっと引き上げる。特にステップの点数に占める割合が現行ルールでは低すぎる。スピンやステップも大事なエレメンツと言いながら、その基礎点が2点台とか3点台で、4回転ジャンプが最低でも10点台というのは、差がありすぎるのではないか。こうしてスピンやステップでもっと点を積み上げることができるようにし、確実に跳べるジャンプで構成するプログラムへの流れを促していけば、結果として1人の選手の技術点が試合によってこれほど上下する傾向にも歯止めがかかるだろう。高難度ジャンプがなくても「トータルパッケージ」だとか「コンプリートパッケージ」だとか、あっという間に死語になった意味不明の「こじつけ用語」で、キム・ヨナ&パトリック・チャン金メダルへのお膳立てをした「バンクーバー特製ルール2年限定バージョン」の時代に戻ってもらっては困るが、今の「同じ選手なのに、試合によって30点上下は当たり前」ルールでは、とても客観性を重んじた採点システムとは言えない。それにしても、チャン選手のフリーの出来の悪さは信じられない。四大陸のフリーを見逃した人は、彼がどれほど優れたスケーターであるか分からないかもしれない。コケないパトリックなんて、それだけでレア…というのはジョーダン(にならないの)だが、もう彼もフィギュアスケーターとしては「おじさん」なんだから、ワールドの前に四大陸に派遣して疲れさせるのはやめてもらえないですかね。カナダのスケート連盟さん。
2016.04.02
羽生結弦は、「天使」か「天子(天に代わって国を治める人物)」か?Mizumizuはかつてこのブログで問いかけた。天性のジャンプ能力を誇示しながらも、常につきまとう肉体的な脆弱性への懸念。細くしなやかで、それゆえに脆さも感じさせるルックス。少年期と青年期のはざまで奇跡的な華やかさをもって氷上に降り立ち、あっという間に消えてしまう、はかない天使のような選手になるのか、あるいは「ロシアの皇帝(ツァーリ)」と呼ばれたプルシェンコのように、その圧倒的な強さでフィギュアスケート史に燦然と名を刻む「日出処の天子」となるのか。今シーズンのNHK杯、グランプリファイナルで、羽生結弦は、すでにその答えを出した。だが、シーズンで最も重要なワールドでどんな演技をするのか、楽しみでもあったが、心配でもあった。終わってしまえば、4サルコウ、4トゥループ+3トゥループ、トリプルアクセルを軽々と決めて圧巻の点数を叩き出したが、それが本当は大きなリスクと背中合わせの、異次元の難しさであることは、フィギュアスケートを知っている人間には簡単に分かる。先の四大陸選手権は非常に質の高い競技会で、誰が勝つか最後までまったく分からなかった。Mizumizuは、久しぶりというぐらいにワクワクと選手たちの演技を見た。特に中国選手のジャンプの精度は素晴らしかったし、パトリック・チャンのフリーはと言えば、恐らく長いフィギュアスケート史上においても屈指のハイクオリティ演技だったといっても過言ではない。ワールドでも特に中国選手に対して、四大陸の再現を楽しみにしていたのだが、フタをあけてみれば、ハン・ヤン選手もジャンプ失敗、ボーヤン・ジン選手も完璧な4ルッツ+3トゥループを決められなかった。現王者のフェルナンデス選手は、彼にはわりによくある4サルコウでの転倒、チャン選手は相変わらずの3アクセルでの転倒。期待の宇野選手もコンビネーションのセカンドが2回転になってしまった。コフトゥン選手もせっかく高難度の連続ジャンプを、(彼の課題であった)回転不足なく降りながら、次の単独4回転が3回転になり、3トゥループの繰り返しで大きく点を失った。残念と言えばそうだが、「こうしたものだ」と言えば、そうなのだ。4回転を2種類入れてくるトップ選手も出る中で、男子シングルはショートからリスキーな高難度ジャンプに挑まざるを得なくなっている。高橋大輔が「もう(現役には)戻れない」と言ったぐらい、今の男子のジャンプのレベルはソチ五輪をはさんで、急激に進化した。緊張した大舞台では、その選手の弱いところがどうしても出てしまう。若い頃から苦手な3アクセルで失敗するベテランのチャン選手。難しい単独ジャンプを決めながら、最後の3回転+3回転を入れられない若手の宇野選手。世界トップレベルとはいえ、ワールドでのショートプログラムの出来というのは、こうしたものなのだ。その中で、羽生選手だけは違っていた。あの演技だけを見ていると、いつも同じことができるようにすら見えるが、インタビューを聞けば、必ずしも練習ではうまくいっていなかったという。ま、あのジャンプが日常的に跳べたら天子どころか、神だろうけれど(笑)。今日は、グランプリシリーズで力を使い果たしてしまい、シーズン最終の肝心のワールドでピーキングがうまくいかなかった羽生選手の姿もなかった。幻想的なショパンの旋律も、底知れない力強さに満ちて聞こえた。トップ選手でも次々失敗する高難度ジャンプ構成のショートをあれだけの完成度で決めてくるというのは、それだけ羽生選手の実力が異次元だということ。運動能力も異次元だが、あのキャラクターも日本人離れしている。難しいジャンプを次々と決め、アドレナリンを放出しまくり、最後に「吠える」。思えば、羽生選手が最初にワールドに登場した時も、ジャンプよりスピンよりなにより、最後のステップに入る前に、ウオッーと叫んだ瞬間の表情に、Mizumizuは圧倒された。実はあれが、Mizumizuにとっては、その後のソチの金メダルよりも、ワールド金メダルよりも、「羽生結弦のベスト」な一瞬だったのだ。それを書かなかったのは、「吠えてる」姿はフィギュアスケートの技術とは直接関係がなく、選手にとってはあまり名誉なことではないからだ。だが、氷上で人々の心をつかみ、魂を揺さぶるには、技術以上のキャラクター(性格)というものが必要なのだ。フィギュアスケートが運動競技としての以上の魅力を持ち、ショービジネスとして成り立っている理由もそこにある。今回のワールド、ショートの演技のあと、「見たか!」と叫ぶ羽生結弦は、完全にイッちゃって…じゃない、物凄い迫力だった。演技も異次元なら、ああやって感情を爆発させることのできるキャラクターもまさにスレスレ…いや、超一流の表現者のものだ。そしてキスクラでは、一転して礼儀正しい日本人青年に戻り、コーチやファンへ感謝の意を伝えて見せる。その姿は時代劇の悪代官並みにしたたか…いや、選手の模範そのものだ。聞けば、羽生結弦が勝てば勝つほど、「アンチ」が増えて、彼の言動にいちいち悪口を浴びせているらしい。いいじゃないですか? 最も人気のある者は常に最も憎まれる者でもある。これからもしたたかに、美しく、そして、できれば、「コケろよ!」と全世界のアンチから呪詛されても高難度ジャンプを冷静に決めるような、さらに異次元の選手になってほしい。「日出処天子至書日没処天子無恙云々」(日出処の天子、書を、没する処の天子に致す、つつがなきや云々…)。かつて世界の大国だった隋の煬帝に不敵な書を送り、激怒させた日出処の比類なき天子のように。そして、一部の観客からは、「あの態度は何だよ」と言われても、演技の後、「俺が一番だろ?」と人差し指を突き上げて自分自身の演技に酔う姿を見せてほしいのだ。どこででも、何度でも。
2016.03.31
男子シングルのグランプリファイナルは素晴らしい試合だった。羽生選手のショートのトンデモな得点を見て、他の選手が意気消沈するのかと思いきや、さにあらず。フリーで高難度のジャンプを次々と跳び、成功させていく世界トップ6の選手たちの技術と情熱に圧倒された試合となった。松岡修造氏も開場の熱気について言及していたが、ある意味、勝負はショートで見えてしまった試合で、これほど観衆が熱狂し、選手の素晴らしい演技に惜しみない拍手を送る光景は、「暗黒のバンクーバー五輪」前後に失われてしまった男子フィギュアの人気の復活を印象づけるもので、長くこの競技のファンをやってきたMizumizuとしては、それが何よりうれしい。ストイコが「武闘的」な4回転を成功させる。プルシェンコが「不敵な」高難度ジャンプを連発する。そのたびに観衆が湧き立つ。あの男子フィギュアにあった熱狂が失われて、何年が経っただろう。勝たせたい選手を何としても勝たせるために、その選手の長所をやたらと評価し、他の選手の短所をことさら貶める意図的な採点がまかりとおり、不可解が採点が出ると、「スケートはジャンプだけではなく、トータルパッケージ」などという、後づけの苦し紛れの正当化解説を聞かされ、あれほどフィギュアを愛していた北米の観客は、すっかりフィギュアスケートの会場に足を運ばなくなった。ジャッジの出す点が変なのは、もう分かり切っている。だが、素晴らしい演技はやはり、誰が見ても素晴らしいのだ。今回のグランプリファイナルの男子シングルの試合は、「誰にでも分かる凄さ」のもつ凄さをまざまざと見せつけた。2時間半を超える長い番組。しかも生でもない試合の平均視聴率がなんと平均20・7%(関東地区)。最高視聴率が29・2%。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151214-00000089-spnannex-ent13日にテレビ朝日で放送された「フィギュアスケートグランプリファイナル世界一決定戦2015」(後7・25~10・10)が平均20・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と高視聴率を記録したことが14日、分かった。同日に放送された好調のTBS日曜劇場「下町ロケット」(日曜後9・00)第9話の18・2%を上回った。瞬間最高視聴率は午後10時8分の29・2%。男子初の3連覇を達成した羽生結弦(21=ANA)が表彰台で笑みを浮かべる場面だった。 13日は「男子フリー」「女子フリー」を放送。既に結果が分かっている録画放送ながら、高視聴率を叩き出した。フリーに続いて午後10時10分から放送された「エキシビション」も平均19・2%をマークした。 男子は14年ソチ五輪金メダリスト・羽生が12日のフリーで219・48点、合計は330・43点で、ともに自身がNHK杯でマークした世界歴代最高得点(フリー216・07点、合計322・40点)を更新。2位のハビエル・フェルナンデス(24=スペイン)にファイナル史上最大の37・48点差をつけ、男子初の3連覇を飾った。凄い数字だ…(汗)。この数字は、人々が必ずしもフィギュアに「勝負の面白さ」は求めていないことを示している。「凄いものは誰が見ても凄い」。そして「凄いものは見たい」。このシンプルな人々の要求を、今回のグランプリファイナル男子シングルは満たしてくれた。これほどレベルの高い男子シングルの試合は、かつて見たことがない。点差を見ると羽生選手の圧勝だが、彼は1つミスれば、20点レベルで点を失うような非常にリスキーな構成で試合に挑んでいる。これにはシステムの問題(現場のジャッジの採点行動の問題ではなく、ルールそのものの問題)も絡んでおり、例えばチャン選手のショートの低すぎる技術点など見ても、システムをいじって、点数があまり下がりすぎないように手を入れるべきではないかと思う。それは後日また書くとして、これほど急速に男子シングルのレベルを引き上げたのは、もちろん羽生結弦だが、もう1人隠れた立役者がいる。それは金博洋(ボーヤン・ジン)だというのがMizumizuの見方だ。
2015.12.14
闘いを終えた羽生結弦の麗しき写真とともに投稿されたプルシェンコの言葉(原文ママ)。This is what I am talking about after almost six years of Vancouver games! All the boys thank you ,for pushing our sport to no limit. Yuzu - now you are my hero! Javi -great fight!, thank you boys!!!https://www.instagram.com/p/_NPbH3my-n/
2015.12.13
ミネラルバランス 120粒 の購入なら米国サプリ専門店【楽天市場 米国サプリ直販のナチュラルハーモニー】ミネラルバランス 120粒【消費期限目安:2017年8月まで】サプリメント/サプリ/マルチミネラル/Jarrow Formulas/ジャロウフォームラズ/アメリカランタンの街ホイアン。もしここに日帰りでしか行けないというのなら、ゼッタイに夜行くことをお薦めする。日が沈み、ランタンに灯りがともると、ホイアンは幻想的でマジカルな雰囲気に包まれる。旧市街の中心部の通りには街灯がない。店頭に吊るされたランタンだけが柔らかく照らし出す街は、ノスタルジックで美しい。車もバイクも通らないので、安心して歩ける。シクロも乗るなら夜がいいだろう。日本橋はライトアップされ、昼間以上に観光客が集まって来る。お祭りのような賑わいだ。店も夜遅くまでやっている。昼間見えたアラも夜は身を隠す。昼間は購買意欲のわかなかったシルクのランタン。夜は思わず買いたくなる。冷静に考えたら、1つ2つ買ったところで、自宅のインタリアにはマッチしないのだが。夜の灯りに誘われて、昼間は買わなかった小物類を買ってしまった。黒い色調のクッションカバー。高級品ではなく、汚れたら捨てられるお手頃なものを選ぶ。120,000ドン(660円)。こちらはコースター。ヤモリのデザインにVietnamの文字を組み合わせたものとフエのドラゴンボートを描いた、典型的な観光土産。ヤモリ模様は、今回妙に気にいって、Tシャツも同じようなヤモリ模様のものを買った。実は結構ヤモリには親近感があるのだ。少なくとも、嫌いではない。子どものころ、夜になると現れて自宅の窓の外に張り付いている姿をよく見ていた。夜ひとりで起きていて、寂しい気分になると現れる。それが不思議と慰めになった。東京に住んでいる今も、我が家にはヤモリが居ついているようで、昼間ベランダに続くドアを開けると、ふいに猛スピードで狭いところへ逃げ込んでいく姿をたまに見る。そういえば、タイのチェンマイに行ったときも、深夜ホテルのベランダに出てみたら、壁に張り付いてじっとしていたっけ。「だるまさんがころんだ」遊びのごとく、こちらが目をそらしたら、素早く逃げた。子どものころからずっと身近にいる動物で、そのネーミングもあるのか、何となく「家を守って」くれているような縁起の良さを感じる。触れてみたいとは思わないのだが(笑)。コースターは裏がコルク張りで、表の塗りもキレイだ。値段は1つ150円前後だった気がする。このように、小物類も質は思ったよりもいいのだが、値段はそれほど安くない。単に安くてカワイイものなら、もしかしたら、日本の方が、今は豊富かもしれない。
2015.12.10
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2015.12.09
長い時間をかけて、NHK杯男子シングルについての長文エントリーを書いたのだが、一瞬のミスですべて消してしまった(涙)。今は書き直す気力がない。だから、端的に書こう。2015年11月、NHK杯。羽生結弦のショート&フリーを生で観た人は幸運だ。あなたがたが目撃したのは、長いフィギュアスケート男子シングル史上、最高の演技。これまで誰も到達したことのない領域。誰も打ち立てたことのない金字塔だ。今夜の羽生結弦は、過去の男子シングル競技におけるレジェンド全員を、遠い昔話の世界に追いやった。フィギュアスケート史上屈指の選手である皇帝プルシェンコの最盛期さえ、敬意とともに墓廟の中へ閉じ込めた。「敬意」とMizumizuが書くのは、プルシェンコがいなければ、羽生結弦もなかっただろうと思えるからだ。それは羽生選手がプルシェンコに憧れていたからというだけではなく、「ボイタノ時代に逆戻り」「男子シングルが死んだ夜」とまでストイコが評したあのバンクーバー五輪で、「4回転を跳ばなければ、もはやそれは男子シングルではない」と当時のルールに挑戦状を叩きつけ、反ロシア感情の強い北米に乗り込んでいったプルシェンコがいなければ、今のこの男子シングルの急速なジャンプの進歩はなかったと信じられるからだ。ショートに4回転が2種類必要になる。こんな時代が本当に来るとは。 フリーで、4回転2種類3回、後半にトリプルアクセルを連続ジャンプにして2本。こんな離れ業を、しかも圧倒的な完成度でやってのける選手が出るとは。そして、それが日本人だとは。凄いものを見せてもらった。ショート&フリーを通じて、羽生結弦は神のように崇高で、悪魔のようにしたたかだった。 炎のように闘争的で、氷よりもクールだった。今日は男子シングルに、新しい次元が切り拓かれた夜。 歴史が変わった瞬間を、ついに私たちは目の当たりにした。
2015.11.28
ミネラルバランス 120粒 の購入なら米国サプリ専門店【楽天市場 米国サプリ直販のナチュラルハーモニー】ミネラルバランス 120粒【消費期限目安:2017年8月まで】サプリメント/サプリ/マルチミネラル/Jarrow Formulas/ジャロウフォームラズ/アメリカ東南アジアの雨季、高級ホテルは室料を値引くことが多いが、そうやって呼び込んだ客になるたけおカネを落としてもらおうと、いろいろな「戦略」を仕掛けてくる。チェックインの手続きが終わると、さっそくフロント係が、「実は今夜1週間に1度のスペシャルディナーがございまして」と、リボンを掛けてきれいな冊子にしたメニューを手渡してきた。5品のコースメニューで1人368,000ドン(2000円ちょっと)だという。へぇ、けっこうお安いじゃない。でも、実はこれに5%のサービス料金と10%の付加価値税が別途かかるのだが、それに気づいたのはチェックアウトの支払の時だ。 「はい、とてもリーズナブルで、特別な料理です」とたたみかけてくるフロント係の女性。チェックインしたばかりだと、現地のこともよく分からないし、昼間街を見学して、じゃあ、夜はホテルでゆっくりするか、とすぐに思考がそっちへ流れる。メニューを見ると、貝のグリル、モーニンググローリー(空芯菜)のサラダ、海老のココナッツスープ、牛テールのシチュー。デザートはフランベしたバナナとライチのシロップ。グッと心惹かれるほどでもないが、食べてみてもいい感じ。 なので、お願いすることにした。夜用意されていた席は、このホテルの「特等席」であるプールサイド。ランタンを吊るし、プールには紙の灯篭を浮かべて、ロマンチックで幻想的な雰囲気。「飲み物は何にされますか?」ということで、あまりアルコールは飲めない2人なので、スパークリングワインと白ワインをグラスで頼んだのだが、そこに男性スタッフが登場して、「それぞれの料理にあった、お酒のコースもある」と勧める。なるほど、こうやってさらに落としてもらうおカネをアップさせるわけね。 タイもそうだったが、ベトナムも料理のわりにはアルコール飲料の値段が高い。「それぞれの料理に合わせた酒」なんて飲めないので、グラスワインで十分だと説明して断った。 ちなみにグラスワイン2杯で480,000ドン。サービス料と付加価値税を足すと日本円で3000円をこえてくる。たいしたワインではないのに、やはりアルコール飲料の値段は日本並み。とはいえ、ここは南国。暑すぎない、心地よい夜風に吹かれて、雰囲気抜群のプールサイドでのディナーがスタート。が! 途中で物凄い雨になってしまった(涙)。一応しっかりした屋根があるのだが、とうとうたまらず、室内へ。室内のレストランで案内された席は、すみっこのほうで、灯りが乏しく、寒々しくて雰囲気ガタオチに(苦笑)。料理はと言えば、貝のグリルは変にガーリックが強すぎ、空芯菜も(もともとあまり好きな野菜ではないのだが)味付けが薄いわりに奇妙なクセがあり、海老は火を通しすぎたのか味が抜けていた。ココナッツスープというので白濁したものを想像したのだが、透明で、パンチがない味。ココナッツの香りもあまりしない。Mizumizu個人としては、さまざまな肉の食感が楽しめる牛テールのシチューと、それに添えられたさらっとした香り米だけは非常に気にいったのだが、逆にMizumizu母は牛テール独特の臭みをまったく受け付けなかったようで、ほとんど食べなかった。デザートは初めて食べる品で、格別な感動はなかったが、個性的で、そこそこよかったかなという感じ。日本ではお目にかかれないものであることは確か。まぁ、よく言えばチャレンジングだが、 凄く美味しいかと聞かれると、たいしたことはなかった。全体的にぼんやりした、曖昧な味なのに、変なクセがあり、それが「気の利いた」ではなく「奇妙な」アクセントになっていた。この印象は、タイのチェンマイでフランス人に高評価の旧市街の高級ホテルのレストランで食べたディナーに共通したものがあった。 まぁ、でもサービス料&税込でも、ワイン付きディナーで2人で8000円いかない。せっかくホイアンの5つ星に泊まったことだし、一度は食べておいてよかったとは思っている。ちなみに、3泊してチェックアウトした時、「1週間に1度」の特別ディナーだったはずのメニューが、ちゃっかりフロントデスクにまた置かれていたのだった(笑)。
2015.11.27
あるフランス系の青年がベトナムに旅行に来た。キュートなデザインのいいTシャツをお土産に買いたくて、探したが、見つからなかった。だから、彼は決めた。作ってしまおうと。そんなブランド誕生の逸話に、なるほどと頷かされる店、Ginkgo。 ホイアンでたまたま立ち寄ったのだが、コットンの質の良さと、デザインのユニークさに唸ってしまった。Ginkgoとはイチョウのこと。その名の通り、どこかにイチョウのマークがあるのが、このブランドの特徴だ。こちらがMiuzumizuお買い上げのノースリーブロングシャツ。 ホイアンの想い出にふさわしいランプと、ごちゃごちゃした配線の面白さが気にいった。フロントとバックで見頃の丈が違うのもいい感じだ。この写真、日本に帰ってきたあと、スーツケースから引っ張り出してすぐ吊るして撮ったものなので、シワになっている、ご容赦を。こちらがホームページから借りて来たモデル着用の写真。赤のショートパンツを合わせているが、膝丈ぐらいの黒のフレアスカートとも合うし、寒くなったらこの下にタートルネックのセーターを着てロングタイトパンツと合わせてもサマになる。日常的に応用のきく重宝なクロージングだ。値段も370,000ドン(2000円ちょっと)と、 この品質を思うと非常に安い。手描き感覚タップリのデザインは、とてもユーニク。素材はオーガニックコットン。柔らかでやさしい肌触りが品質の良さを裏付ける。後ろ肩のところに、ブランドマークであるイチョウが。よく見ると刺繍のアップリケで、裏地にちゃんと補強布が縫い付けてあった。 細かいところまでキチンと作ってある。Mizumizuはよく旅先でTシャツを買うのだが、これまでで最悪の品質を誇ったTシャツはNYのスミソニアン博物館で買った、恐竜のデザインのTシャツだった。デザインが気にいって買ったのだが、素材は粗悪という二文字がぴったりのコットン。すぐにヨレヨレになり、汗の臭いなど吸収せずに、逆に発散してしまう。どこからああいう粗悪なコットンを輸入していたのだろう?(おそらくは、中国だろうが)。あのころを思うと、観光地でこうしたユニークでハイクオリティなものが見つかり、しかも、それが東南アジアのベトナムだということに隔世の感を覚える。Ginkgoのデザインはお上品な「洗練」ではなく、面白さのある「上質」を訴求している。たとえば、コチラ。ベトナムの信号機のデザインなのだが、左側に「ベトナムの交通法」と書いてあり、右側には、緑 I can go (行ける)黄色 I can go (行ける)赤 I still can go (まだ行ける)。ベトナムのカオスな道路交通事情を目の当たりにしたあとだけに、爆笑してしまった。 ブランド立ち上げのころのエピソードにもユーモアがたっぷり。「成功はすぐにやってきた。初日に7枚のTシャツを売り上げたのだ!」。2007年8月、1日7枚の売上から始まったGinkgoだが、今はベトナム各地で店舗を展開している。面白みのある上質なデザインと良心的な価格。まさに「お土産にベトナムチックで上質なTシャツを買いたい」という旅行者の期待にスバリ応えてくれる店だ。
2015.11.26
トゥボン川とともにあるホイアン。10月後半から11月にかけて毎年のように台風による洪水に襲われると聞いて、最悪の事態も想定して来たが、幸運なことに、終日ひどい悪天候ということはなかった。気温もこの時期は30度いかない感じ。Mizumizu母は暑さに弱いので、30度越えだったら昼間の街歩きは無理かも、などと思っていたが、杞憂に終わった。蚊もいなかったので、もってきた蚊よけスプレーもほとんど使わずじまい。川には堤防のようなものはなく、水位も常に高い。ちょっと水かさが増せばすぐ溢れてきてしまう。堤防で洪水を防ぐのではなく、水を逃がすことで水害をやり過ごすことを選んだということだ。思えば日本も昔はそういう街が多かった。山口県の萩もそうだ。とはいえ、頻繁に街が水に浸るので、自動両替機などは故障が多いらしい。旅行者は注意が必要だ。ホイアンの街といえば、黄色い建物の外壁が有名。中国で黄色が縁起のいい色とされていたかららしい。来る前は、「黄色い建物って、どーよ? ボロいのにケバい街じゃないでしょうね?」と懐疑的だったが、ほどよく色が抜けた外壁は、南国の植物の緑、チーク材のくすんだ黒っぽさ、それに入り口につるされたシルクのランタンのとりどりの色とも調和し、美しかった。車もバイクも乗り入れ禁止なので、安心して散策ができる。通る車両はシクロ(人力車)のみ。このシクロ、るるぶ2015版では、「ホーチミンのシクロは30分で50,000ドンから60,000ドンが相場」と書いてあったのだが、ホイアンのシクロのおじさんに聞いたら、いきなり「30分で250,000ドン」と言われた。タクシーに比べてあまりに高い吹っ掛けに、値段交渉をする気も失せて立ち去ったが、おじさんはけっこうしつこく後ろから追いかけて、「ツゥーハンドレッド!」「ワンハンドレッドフィフティ!」などと言っていた。150,000でも高いわ! シクロというのは、どうも好きになれない。シクロを漕いでるおっさん、おじいさんは、気の毒になるくらい痩せて貧相な人が多い。貧困層の老人に漕いでもらって自分がふんぞり返るのも嫌だし、だからといって法外な吹っ掛けを「人助け」と思って払う気にもなれないのだ。それでも夜に旧市街をシクロに乗ってめぐるのは、良さそうだ。街灯もなく、ランタンの灯りだけに照らされた夜のホイアンを…そうも思ったのだが、なんとなくチャンスがなくて結局乗らなかった。昼間は、旧市街をぶらぶら歩く。「フーンフンの家」「クアンタンの家」など、有料の歴史的家屋を見て回った。その場その場で5枚綴りのチケットを1枚ずつ切られていく。5枚全部1日で使い切る必要はなし(有効期限というのはないようだった)。様式はだいたい似通っていて、装飾を施したチーク材、精緻な螺鈿細工で飾られた家具などが置いてある。間口は狭いが奥に長く、途中に中庭がある。ちょっとした池があったり、植物を植えた鉢が置いてあったりする。日本的な要素もあると言うのだが、ほとんど感じなかった。あくまで中華風。数百年前の中国文化の影響力の大きさを見る気がした。有料の歴史的な建造物でなくても、旧市街の店は高級店になればなるほど、雰囲気がある。ホイアンは洋服の街。オーダーメイドの店も多い。今回はお世話にならなかったが、ブラックシルクのタイトスカートぐらいなら作ってもらってもいいかもしれない。もし次にベトナムに行くことがあったら考えよう。ぐるっと歩いているだけだと、みな同じような店に見えて、はじめのうちは買い物欲もあまり湧かなかった。だが、じっくり見ると思た以上に個性的な店が多いことに気づく。気づいてからは、爆買いが始まってしまったのだった(笑)。
2015.11.25
ホイアンの旧市街は、日本橋付近が「一等地」だが、そこに複数の店舗を構えるシルク&コットンの衣類・インテリアブランドmetiseko。ここは今回Mizumizuが見て回った中では、トップのデザイン性とクオリティを誇る店だった。まず入ったのは、日本橋のすぐそばにある小さめの店舗。ベトナムの自然をモチーフにしながら、明らかにフランスのセンス、そして北欧デザインのエッセンスも取り入れている。シルク製品がとりわけ目を惹く。 非常に薄く、南国の微風をうけて袖や裾がたなびく姿はさぞやチャーミングだろうと想像できる。デザインはヨーロッパ的な洗練も感じるが、やはり「ベトナムでしか、ないだろう」と思わせるもの。それは、もしかしたら外国人のイメージする「ベトナム」かもしれないが。いろいろ見ていたら、店員に熱心に試着を勧められ、うかうか着てしまった(笑)。デザインは気にいっても、着てみると案外似合わないモノもある。がっかり。が、逆の場合もある。 こちらが、着てみたら案外似合ってMizumizuお買い上げとなったトップス。熱帯らしい大きな柄だが、どこか保守的でもある。幅広い年齢層に合うデザイン。深いVネックはわずかに曲線に描くように縫ってあり、ウエスト部分がしぼってある。7分袖なので、たっぷり広がった袖口も邪魔にならない。着てみると、さすがはシルク。肌になじむ極上の着心地。シルクはあとあとの扱いが面倒なのだが、この着心地の誘惑には勝てず。値段は、2,150,000ドン(約12,000円)。思ったより高かった(汗)。今回の旅行で思ったが、ベトナムもいいものは、もうそれほど安くはない。逆の言い方をすれば、品質やデザインも向上してきていて、日本と差がなくなってきているというべきかもしれない。 最近日本に頻繁に出回っている、発色も着心地もよくないヤスモノのシルクを思うと、ベトナムと日本が逆転してしまったようにすら感じた。日本橋から少し離れたところにmetisekoは、もう1店舗構えており、そこは非常にハイセンスな内装で、ちょっとしたミュージアムのようだった。 入ると迎えてくれるのは、高い天井にチークの張り材、 そして華やかなランタンだ。ホイアンの旧家はたいてい、細長く、間口は狭いが奥にちょっとした中庭を設けている。その伝統を踏襲したのか、店の奥にパテオがある。 植物やランタンといったモチーフはベトナムだが、感覚は明らかに西洋的。薄い白いカーテンが風を受けてたなびく様がまた幻想的で心地よい。 ホイアンで見た最高に美しいパテオだった。ここの維持・管理だけでも大変そうだ。インテリア商品も素晴らしく美しく、そして値段はとってもお高い(笑)。写真はシルクの布をたくみに組み合わせたパッチワークのベッドカバーとそれに合わせたクッション。 あまりに店が素敵なので、昼間も再訪した。Mizumizu母はベンダントをお買い上げ。 metisekoはハノイにも店があるよう。 動画の販促サイトもある、こちら。
2015.11.24
ホイアン旧市街観光の目玉、来遠橋(日本橋)。16世紀に日本人がつくり、当時あった日本人街と中国人街を結んでいたという。細い運河にかかった短い太鼓橋で、石造りのがっちりとした土台に、中華風の屋根がついている。日本風なところはまったくないのだが、「ジャパニーズブリッジ」と言えば、英語を話せない現地の人でも方向を教えてくれる。Mizumizuにとって不思議で、かつひそやかに誇らしくもあるのは、この橋を人々が「日本人がかけた」と言い伝えてきたことだ。いつのころからなのかはハッキリしない。建設当初からずっとそう言われてきたのかもしれないし、ある時に、歴史を振り返り、「これは日本人がつくった橋だ」という逸話が蘇って受け継がれたのかもしれない。だが、どちらにせよ、これはとても小さな橋だ。壊してしまおうと思えばいつでもできる。最初にこの橋をかけたのが日本人であったとしても、その記憶を消してしまおうと思えば、残していくより、それは容易はなずだ。建設当初日本人街があったというが、その後の鎖国政策などもあって、日本人はホイアンから消えてしまう。ホイアンの街も、中国の影響が強く残り、かつ中国系と一目で分かる人たちはいまだに住んでいるが、直接日本的なモノや人が残っているわけではない。にもかかわらず、この中華風の装飾の橋が、 「日本橋」なのだ。「ここに日本人がいた」「ここで日本人が仕事した」という記憶が、ホイアンの人々の心に残り、名が残ったということに、日本人に対するホイアンの好意的な感情を見る気がする。中国系とおぼしき人たちは、ベトナム人とは明らかに一線を画してホイアンの街に根付いている。日本人はどうなったのだろう? 日本に帰国した人も多かったかもしれないが、おそらくホイアンに残った人は、現地のベトナム人と同化していったのではないだろうか。日本人というのはそういう生き方を選ぶ民族だと思う。ホイアンの街に感じる不思議なノスタルジーも、何かこの「日本橋」という名が残ったという事実とどこかでつながっている気がする。この街の人はどこか日本人に似ているのだ。店の店員の物腰や働き方も。この感覚は香港やタイでは、あまり感じたことがない。ベトナムドンはかつてのイタリアリラなみに、0が多いが、その分かりにくさに乗じたつり銭ごまかしというのが一度もなかった。 不慣れな東洋人とみると、当たり前のようにつり銭をごまかしてきたかつてのイタリアとはえらい違いだった。商売をしている人は、総じて熱心だが、厚かましいということはない。旧市街から少し外れた場所であっても、いつ来るとも分からないお客さんを辛抱強く待って店を開けている。年に何度も見舞われるという洪水も当たり前のこととして受け入れて生きている。2日目に大きな停電があったのだが、街のあちこちで、自家発電機をぶんぶん回しながらなんとか商売を続けていた。その生き方も、やはりどこか昔の日本人に似ているのだ。 とっくに消えてしまった日本人の残した橋を、「あれは日本人がかけたんだよ」と言い伝えてきてくれたこと。ホイアンに感じる不思議な郷愁と親しみの念は、こうしたこの街の人々のもつ気質から来ているのかもしれない。 日本人橋から見た、東側の旧市街の様子。こちらは街の中から見た日本橋の入り口。 このあたりに、昔は日本人街があったのか?古い家を土産物屋にして、その前に大きな甕をおき、ハスの花を育てている店があった。ベトナムといえば、ハス。蓮茶を買うつもりで来たのだが、見当たらずにとうとう買い損ねた。どこにでもあると思っていたのだが、案外なかった。日本橋の付近は旧市街の中でも、洗練された店が多い。日本橋に近づくにしたがって、だんだん質のいいものを売る店が増える感じだ。黄色い建物に、ブーゲンビリアやハイビスカスといった鮮やかな南の花が美しく映えていた。日本橋の南に川があり、その向こうに中州があって、そこにタクシーがたむろしている。中州から旧市街の入る大きな橋のところには、チケット売り場がある。このチケットは旧市街の有料の歴史的建造物に5つ入れるもの。5つ以上入るときは2度買う必要がある。有料の建造物はかなり数があるので、どこを見るかあらかじめ選んでおいたほうがいいかもしれない。まー、正直言うと、ナンタラの家という旧家はどれも同じような造りだったから、有名どころを選んでおけば5つ以上見る必要もない気がするが。日本橋は通行だけなら無料と書いてあったが、入り口に人がいて、有無を言わさず観光客からチケットを取っていた。「通るだけ」と言えば、不要なのか? よく分からない。 ちなみに、日本橋からHotel Royalへというのは、タクシーの運転手が嫌がった(タクシーは旧市街に入れないので、正確に言うと日本橋の南の川の中州)。「歩いて5分だよ。近すぎる」と言うわけだ。「私の母は足が痛いの」と言って乗せてもらって、20,000ドン(例によって17,000ぐらいを切り上げて払っている。110円)。ホテルから「日本橋まで行きたいから、タクシーを呼んで」と言ったときも、ホテルの目の前にたむろしている(わりと立派な)タクシーは来ず、結構待たされてどこかから小さなタクシーがやってきて乗せてくれた。たったの10,000ドン(55円)だった。ベトナムのタクシーは車種によって初乗り料金が違うよう。だいたい、12,000ドンだったが、(たしか)8,000ドンのもあった。車高の低いボロめのタクシーが安かった。ちょっと分かりにくいのは、タクシーのメーター。初乗り12,000ドンだったら、12.0というふうに表示されているので注意。 <蛇足>日本人の墓(Mizumizuは行かなかったが)を見に行って、「お線香詐欺」にあった人のブログ。http://4travel.jp/travelogue/10220541 気を付けましょう。
2015.11.22
ホイアンのホテルに着いて、少し休んだところでランチの時間になった。事前に調べておいたDao Tien というレストランに行きたいと思い、ホテルのフロント(コンシェルジュ)に、今日これから行きたいが予約できるかどうかを聞いてもらう。電話で予約を取ってくれ、タクシーの手配も頼む。ホテルはホイアンの旧市街の西にあり、Dao Tienは旧市街の東側にある。旧市街にはタクシーの乗り入れが禁止されているのだが、Dao Tienは少しはずれているので、タクシーで至近距離まで行くことができた(真ん前まで車を乗りつけることも可能なのだが、そこまでする必要もなかった)。ホテルから Dao Tienまでタクシーの料金は40,000ドン(220円)。 実際には35,000ドンちょっとぐらいだったのだが、切り上げて払う。タクシーが停まったところにはレストランの看板があり、そこにスタッフが待っていてくれて、「今予約された方ですか?」と言って店まで案内してくれた。見事な連携サービスにびっくり。川沿いのテラス席から入るDao Tienの入り口。欧米人中心ににぎわっていた。キャンバス地のルーフとホイアンらしいランタンの演出が素晴らしい。テーブル席には清潔な白いクロス。南国らしい豊かな植栽越しに川が見える。天気もよく、明るく、最高の気分。はるばる来てよかった!まずは、ホイアンといったらコレでしょのホワイトローズ。米粉でつくった皮に海老のすり身などのフィリングをのせた、見た目は開いた餃子みたいなホイアン名物。「ナンプラー」といって持ってきた甘酸っぱいタレをかけていただく。タレも美味しかったが、ナンプラーという感じはしなかったなあ。Dao Tienのホワイトローズは、ホイアンに古くからある井戸水を使って作っているそうな。オススメと言われて頼んだ、卵と野菜のライスペーパー巻き、ピーナッツソース添え。ソースはややインパクトがなくて、タイで食べたピーナッツソースのが好きだな、と一瞬思ったのだが、これはこれで楽しく堪能した。「ホワイトローズとどっちが好き?」と人懐っこいウエトレスの女性に聞かれたので、「どっちも美味しいけど、ホワイトローズのほうが好き」と答えたら、「私も」と言っていた。こちらは野菜のポタージュ。ちゃんとつくってある。別に絶品スープではなかったが、こういうベーシックな料理の味がしっかりしている店は信頼できる。妙に気にいってしまったミント・レモネード。ミントの青臭さも含めた新鮮さがいい。実は今回のベトナムではフルーツ系のジュースがはずれまくり。唯一気にいったソフトドリンクが最初に飲んだコレだった。ランチはこれだけでお腹がいっぱいになってしまった。もう1つの名物「揚げワンタン」が食べられず残念。お値段は全部で、390,000ドン(2147円。レート0.0055)。VISAカードだけ受け付けていて、現金が不足していたので、カードで払った。後日、夜に「揚げワンタン」を食べに再訪したのだが、チリソースがもうひとつだった。やはりここのイチオシはホワイトローズ。次が卵と野菜のライスペーパー巻き、ピーナツソース添え。夜来たときは、悪天候で雨も風も強かった。だが、ここのテラス席、ルーフ部をかなり頑丈にしつらえてあるらしく、ほとんど雨が落ちてこなかったのには、ちょっと感心したのだった。 天気がよければ雰囲気は最高。味もサービスもいい。タクシーも頼めば呼んでくれる。夜タクシーを呼んでもらったら、店の目の前まで来てくれた。ホイアンに行ったら是非行こう、Dao Tien。
2015.11.20
結論から言うと、今回ホイアンで3泊したHOTEL ROYAL HOI AN - MGALLERY COLLECTIONは、素晴らしく美的で、清潔で、人的サービスも良く、申し分のないホテルだった。だいたいのホテルは、インターネットのホームページの写真のほうが実際よりいいものだが、 HOTEL ROYAL HOI AN - MGALLERY COLLECTIONに関しては、ネットで見た写真どおりか、むしろ逆に実際のほうが素晴らしいくらいだった。まだ新しいので知名度が低く、雨季でお客さんが少ない時期とはいえ、3連泊2人朝付きで39800円(しかもデラックスルーム)というのは破格だった。ホイアンは日帰りですませる人も多いが、実のところ懐の深い街だったし、腰を落ち着けて3泊するのも、ある程度の年齢に達した人にならお薦めできる。 こちらがホテルの部屋。木材と布の使い方がベトナムの洗練を感じさせる。しかし、このクッション。実はかなり邪魔(笑)。夜のベッドメイキングでウォーキングクローゼットの上部にメイドが片づけてくれるのだが、昼間のうちにベッドに寝っ転がろうと思うと、クッションのやり場に困る。バスルームもデザイン性重視で、実は結構使いにくかった。どかーんとデカい風呂桶・・・いやバスタブが鎮座しているのだが、そこには石鹸やシャンプー類を置く場所がない。しょうがないから斜めになってるバスタブの縁においたら、ツルッと滑り落ちて、お湯の中にボチャン。シャワーヘッドはスマホを長くしたようなスクエアな形で持ちにくい。あとから気付いたのだが、バスタブの横にあるシャワールームで髪や体を洗い、このバスタブではお湯に体を浸すだけにすればいいのだ。だが、シャワールームは狭く、水はけがあまりよくない(水はけをやたら気にするのは日本人だけかもしれないが)。シャワーヘッドはバスタブのところにあるのと同じで、モダンでオシャレな形だが、使いにくい。で、バスタブに水を入れたり、抜いたりすると「重さ」が変わって、どこかに当たるのか、「ドン」という音がする(苦笑)。デザインは重視するが、こういう水回りの施工はあまり気にしないのか?ランタンの街、ホイアンのホテルらしく、机の上にはランタン風の照明。アンティークな雰囲気だが、モダンなデザインで、部屋の美しさをより高めていた。ベランダに出ると、真下にプールが見える。東洋チックでモダンなデザインの、細かいモザイクタイルが敷き詰めてある。こういうところは、間違いなく最上級のホテル。泳ぐと金色の小さなモザイクがきらきらと光を放って非常に美しかった。水の温度もちょうどよく、水そのものもきれいだったが、天井はないので、雨が降ると雨水はそのままプールに降り注ぐ。惜しむらくは、専門の脱衣場がなく、水着に着替えたいと言ったら、もろにトイレに案内された。 もちろん非常にきれいなのだが、トイレはトイレだしなあ・・・。夜ライトアップされたプールは、幻想的でロマンチック。プールの向こうには川と中州が見え、視線を遮る高い建物はまったくない。窓からの眺めも「滞在型」ホテルでは大事だが、申し分なし。ホテルの従業員は皆英語を話すのだが、全員が全員うまいわけではない。だが皆、とても感じがよかった。フロント(およびコンシェルジュサービス担当)の女性は堪能。コンシェルジュサービスは非常によかった。タクシーを呼ぶのはもちろんだが、ちょっとややこしい行き先だとスタッフがドライバーに説明してくれるし、 レストランの予約をしてくれたり、日本とイタリアに絵葉書をエアメールで送りたいと言った時も、手数料なしで(1枚15,000ドン)でやってくれたし、街の両替屋の営業時間を知りたいと店の名刺を見せたら電話をかけて聞いてくれる。こういうキメ細かさは、もしかしたらお客さんが少ないからできたのかもしれない。 だが、東南アジアのこの人的サービスの良さに慣れると、もはやヨーロッパの――特にフランスの――建物だけは高級なホテルになんか泊まりたくもなくなる。フランスのサービス業の人間の程度の低さは、本当に最悪。ニースのホテルだったか、フロントに数回電話して、簡単なことを聞いたり頼んだりしただけで、モロに迷惑そうな態度で応対した(というか、なるたけ応対したがらない態度を見せた)女性スタッフがいたっけ。ああいう人間がまざって働いていないというだけでも、東南アジアの高級ホテルはストレスなくつくろげる。ちょっと疑問だったのは、部屋の掃除。なぜか、こっちが部屋にいるときを見計らったかのようにやって来る。2日目だったか、10時ぐらいに出かける直前に来たので、「すぐ出て、午後2時ぐらいにいったん帰るから」と伝えたのに、帰ってきてみたら掃除されていない。で、部屋に着いたとたんに、ベルを鳴らす。連泊だから、タオル交換ぐらいでいい、と言われることを期待してるような行動だった。やることはやってもらいたいので、「掃除して。私たちはロビーにいるから」と言って部屋を出て、気持ちのいい風の吹き抜けるロビーでくつろぎながら、掃除が終わるのを待ったりした。客がいない間に完璧に掃除しておくのが真の高級ホテルだと思うのだが、 そこまでは期待できないようだ。だが、値段を考えれば、こういうことは別に文句をつけるほどの話ではない。このホテルに決めたおかげで、期待以上に快適で楽しく、退屈しないホイアン滞在になった。
2015.11.19
出発直前のダナンの天気予報は、涙を誘うものだった(笑)。Mizumizu+Mizumizu母が出発する当日までは晴れマークもあるものの、到着当日から雨マークと雷マークのオンパレード。羽田を深夜1:30に出発し、ホーチミンに早朝6時着。9時50分にダナン行に乗り、11時15分にダナン着。ダナンは小さい空港だった。事前に移動手段についていろいろ調べた。ダナンからホイアンは車で40分ほどで、空港から普通にタクシーを拾って行ってだいたい2000円ぐらいらしい。だが、「ぼったくりタクシー」がないわけではない。今回は女性2人旅。ますます危ない。防衛策として、在ホーチミン日本総領事館が発行している「ぼったくりタクシー防止カード」なるものも存在しているようだが、だからといって遠回りされないとは限らないし、そもそもベトナムの普通のタクシーの運転手は英語ができないから、ダナンの街中へ行くならともかく、別の街であるホイアンまで空港で拾ったタクシーで行くのは不安もある。そこでホテルの送迎サービスを利用することにした。値段は普通のセダンで630,000ドン(3400円ほど)。とってもリーズナブルだ。ちなみに、メルセデスも選べて、もうちょっと値段が高かったが、別に車種なんでどうでもいいので、普通車にした。ダナン空港で荷物をピックアップして外へ出ると、あちこちのホテルのプラカードをもったドライバーが待っている。やはりホテルに送迎を頼むのがスタンダードのよう。Hotel Royal Hoi Anもすぐ見つかった。運転手は、無言のまま笑顔で迎えてくれ、荷物をもって車へ案内してくれる。着いたとたんに雨だったら、かなり意気消沈したと思うのだが、意外にも天気は悪くなかった。車に乗り込むと、ドライバーは無言のまま、丁寧におしぼりと水を差しだす。水は飛行機の中でも貰ったんだけど(笑)。クルマはきれいなトヨタ車だった。無言のまま走り出す運転手。運転はとても丁寧。ダナンの街中を通ると、ウワサに聞くベトナムのバイクの洪水の洗礼を受ける。ギリギリに車をすり抜けて走るバイク。よくこれで事故頻発しないなぁと感心する。街中を出て、海岸沿いの幹線道路を走るころには、バイクはほとんど姿を消した。いえーい、南シナ海だ!ヤシの木の向こうの青い海を見て、バカンス気分が盛り上がってきた。そのままマーブルマウンテンを横目に見て(巨大なエレベーターも見えた)、ホイアンへ。迎えに来てもらうってラクだな~。 くつろいだ気持ちでホテルまで移動できた。運転手は最後まで丁寧な物腰で、しかし無言を貫いた(笑)。ベトナムは、調べれば調べるほど公共交通機関を利用しての移動は個人外国旅行者にとって非常に大変だと分かったが、公共タクシー&チャータータクシーは安く、特にチャータータクシーは車もきれい、運転手も運転が丁寧で快適。これに今回はずいぶん助けられた。ちなみに、3日後。ホイアンからフエに移動するときは、だんだん天気が悪くなり、途中寄ったLang Coビーチの南シナ海はこんなだった↓ 最終日をダナンのビーチリゾートで、とチラと考えもしたのだが、しなくてよかった。単に雨ならともかく、こんなに荒れた茶色の海を見ていたら、気分が滅入ってしまう。
2015.11.18
4泊のベトナム旅行の最終夜をどこにするか決めないまま、10月も中旬を過ぎた。台風が来て、ホイアンからフエに移動できない最悪の状況になったとき、空港に近いダナン泊にするか。あるいはホイアン延長という選択肢も考えてのことだったのだが、出発10日前になってベトナム中部の天気予報を見ていると、どうやら旅行中に大きな台風にはぶつからないだろうと希望が持てた。あまりよく分からないなりに、ベトナムや赤道付近の雲の様子などを見ても、台風のコドモは見当たらない感じ。そこで、世界遺産の建築群が売りのフエに行くことに決め、フエのホテルを予約することにする。さて、どこにしよう?ネットで見ると、フエでも指折りの高級ホテル「インペリアル」も雨季のためか割引をやっている。だが、フエは名所の見学中心になるし、ホテルは別にそんなに豪華でなくてもいい。天気は大丈夫そうとはいえ、万が一の大雨の場合、フエまで行けなかったら、前払いの宿泊費は無駄になってしまう。そんなことも考えていると、ネットでやたらと評判のいい安宿(失礼!)が見つかった。Holiday Diamond Hotelhttp://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g293926-d2697629-Reviews-Holiday_Diamond_Hotel-Hue_Thua_Thien_Hue_Province.html#REVIEWS 一瞬、ホリデーイン・ホテル系列かと思うが、違う。2つ星のホテルなのだが、ネットの評判がえらくいい。「スタッフの対応がいい」「食事がおいしい」「ホイアンのホテルまで迎えを頼んだら、4500円ほどでタクシーを手配してくれた」「名所めぐりで、時間がないといったらバイクタクシーを手配してくれた」。 ちょっと困惑したのは、このホテルのホームページ、あたかも5つ星のような表示があることと、地図の位置がいい加減だということだ。 http://hueholidaydiamondhotel.com/locationロケーションはどうやら車の入れない細い路地にあるらしい。だが、まあホイアンまでタクシーを手配してくれるというなら、直接連れて行ってもらえばいいことだし、何より値段が安い。デラックスツイン、朝付きで1泊3000円ほど。 1人1500円(笑)。これなら、突然の悪天候でキャンセルせざるを得なくなっても惜しい値段ではない。予約は、その時に一番の安値を提供していたネットサイトのAgodaを通じて行い、予約確定した翌日に、ホームぺージにあったgmailにメールを送り、ホイアンのホテルまで迎えを頼めるのか、値段はいくらなのか聞いてみた。すると即行で返事が来た。来たのだが・・・ Option 1: From Hue to Hoi An, you also can stop to visit ( not stop-depend on you ) Hai Van pass, Lang Co beach, Marble mountain and your hotel in Hoi An with cost:55usd/car. Option 2: From option 1, you will continue to visit more My Son Holy land,and then to your hotel in Hoi An with cost: 80usd/car. と、フエからホイアンに行くオプションを書いてきただけ(笑)。おいおい、ホイアンからフエだよ、と再度確認のメールを送る。途中の観光は不要、11時ぐらいにホイアンを出発。ただダナンで食事を取りたい、行きたいレストランはMi Quang 1Aと決まっているから、そこに寄って、さらに風光明媚なハイ・バン峠は通りたい(ダナン~フエ間は峠越えルートとトンネルルートがあり、峠越えのが時間はかかるが景色がいいのだ)。それでいくらになるの? と聞いたところ、またもすぐに返事が来て、今度はちゃんと話が通じていた。Hoi An at 11:00am: Royal Hotel Hoi An →Mi Quang 1A (Lunch )→Hai Van pass→our Hotel with cost :50usd/car (4 seats car) フエ観光をした人のブログを読んでいると、フエ郊外の名所めぐりをするのにタクシーをチャーターしようとホテルに頼んだら80米ドルだと言われ、驚いけど他に方法がなくて払った、なんて書いている人もいる。 30分ほどで行ける郊外の名所めぐり半日で80米ドルも取ってタクシー手配するホテルに比べたら、片道3時間もかかる長遠距離のホイアンまで迎えに来てくれて、50米ドルなら十分リーズナブルだ(実際にはカード払いにしたので、3%の手数料が上乗せされた)。4500円というネット情報より上がっているが、許容範囲だろう。日本なら新宿から成田までリムジンバスで行っても2人で6000円だ。 すぐにOKのメールを送ると、ホイアンのホテルのルームナンバーを知らせてくれという。それは行ってみないと分からないので、 ホイアンのホテルに着いてメールを送ることができたら知らせるけれども、Hotel Royalで名前を言ってくれれば大丈夫だと返事をした。了解、とまたすぐ返事が返ってきた。 このメールの速さは素晴らしい。 というわけで、 最終夜の予定も立ち、いよいよベトナムへ飛ぶだけとなったのだった。
2015.11.17
今回、羽田発着の便でホーチミン乗り換え、ダナン行きのベトナム航空国内線をJALを通じて予約したワケなのだが、ベトナム航空国内線ってのはとんでもなく信頼できないと思い知ることになった。まず、出発の数週間前。JALから電話があり、行きのホーチミン→ダナン行きの便が変わり、50分遅れの出発になると言われた。早朝6時について、9時発予定だったのが、9時50分発になるので、ほぼ4時間もホーチミン空港で待つことになるというわけだ。かなり、ムカッとはしたが、今さらどうしようもないので承諾した。ところがコトはこれだけでは終わらなかったのだ。結局最終日の夜はフエに泊まることにして、フエのホテルに向かうタクシーに乗っていたら、ピコッっと、カエルが飛び出すような、スカイプの「メッセージ入りました」音が聞こえた。スカイプで連絡してくるのは、日本のMizumizu連れ合いだけなので、カバンからごそごそとスマホを取り出すと、「今、JALから連絡があり、至急本人からJALに連絡が欲しいということだ。個人情報に関わることなので、夫でも内容は言えないそうだ」 という。JALに連絡しろって、今ベトナム旅行中なんですが? どこのJALにどうやって連絡しろと? しかし、おそらくは、 飛行機の変更で、多分またベトナム航空の国内線ではないかと予想はついた。「飛行機の変更だと困るから、個人情報なんたらとか言ってないで、家族に出発時間の変更なら伝えてくれるようJALに言ってくれる?」とスカイプでメッセージを送る。そのとおりにしてくれて、案の定、19:55の出発の便が欠航となり、18:40になると、大事な話はとりあえずスカイプ経由でMizumizu連れ合いから聞くことができた。JAL担当者にスマホの番号を伝えてもらうと、ちゃんとかかってきたのだが、「Eチケットを取り直していただかないといけないのですが」などと言う。 はあっ? JALのサイトに入ろうにも、暗証番号を控えてきていないし、いつもEチケットはプリンターで出力するのだが、プリンターはもっていない。出発は明日だ。焦りまくって、ネットで取り直すのは自信がないと伝えると、「番号が変更されるので、それを調べてまた折り返す」とのこと。その番号を控えていけば、大丈夫だということだった。もしベトナムのMizumizu自身に連絡が取れなかったら、個人情報ナンタラとか言っていないで日本の家族に番号を伝えてくれ、そうすればスカイプで連絡は取れ合えるので、と念を押す。帰国直前にこんな連絡が来て、本当に驚き、心配になった。番号の連絡はJALからスマホにちゃんと入り、とりあえず乗れないという事態は避けることができたと安心したのは、出発前日の夕方。それでも、心配なので、ダナン空港に早めに行くことに。で、最終日、早めに空港に行ったら早すぎて、また無駄にダナン空港で待つ。カウンターが開くのを待って、すぐに便の変更の話をしたら、「パスポートをお願いします」と言われ、JALが伝えてきた番号など不要のまま、拍子抜けするぐらいあっさりチェックインできた。パスポート番号は、日本から出国する前にJALを通じてベトナム航空から照会があり、伝えてあったのだ。どうも、それでもうコトは足りた様子。カウンターのねーちゃんに、「なぜ突然、19:55の便がキャンセルになったのか」と、一応聞いてみたが、答えは、一言。I don't know.やっぱりネ。そう言うと思った。知らないハズないと思うのだ。行きも変更、帰りも突然変更。しかも、両方とも、乗り換え客にとっては、待ち時間が1時間延びる、不便な方向に。おそらくベトナム航空のダナン行はしょっちゅうこういうことがあるんだろう。乗客が少ないから1便キャンセルしてまとめちゃおう、ぐらいの発想かもしれない。しかしね、酷い悪天候でもなんでもないのに、前日に便がキャンセルになって、時間が「早まる」なんて、そりゃないでしょ?JALからの電話をMizumizu連れ合いがたまたま取ることができたからよかったが、 連絡つかない可能性のが高いし、そうなったら、当日までこっちは知らずに旅行をしていた。で、国内線だからと、うっかり1時間ほど前につけばいいやとギリギリまで観光でもしていたら、乗れなかった可能性大じゃないですか!こんなこともあるとは。事前対処はどうしたらいいのだろう? フライトスケジュールを当日の朝、航空会社に問い合わせる? いや、やはり国内線であっても、当日2時間前には飛行場に着くようにすることかもしれない。個人旅行はこういうところが面倒だ。
2015.11.16
今回のベトナム滞在。スマホでネット接続やテザリングをするつもりで情報を集めた。スマホ片手に海外旅行をしている人たちのブログを読むと、SIMカードを現地で購入して、簡単にやっている様子。しかし、スマホ乗り遅れ世代のMizumizuには、不安がいっぱい。自分のスマホがSIMフリーであることは確認済みだが、本当にちゃんと動作するだろうか?値段はどのくらい? ということで、事前に参照したサイトは、以下。http://s-max.jp/archives/1627129.htmlこれを見るといろいろプランがあるようだが、1日ごとにSIMカードを入れ替えるのは面倒だし、トラブルが起こった時、自分で対処できるかどうか分からない。4泊5日と滞在期間は短いのだが、Mizumizuの場合(旅行者としてはレアケースだと思うのだが)、添付では送れないような重いファイルをダウンロードする場合もあるので、通信容量が600MBではちょっと心もとない。ということは、30日有効、通信容量1.5G、120,000ドン(660円)にしておけば安心だ、とアタリをつける。 当日は、早朝の6時にMizumizuたちはホーチミンの空港に着いた。国際線を出て国内線までちょっと歩くのだが、国際線を出るときに、両替とSIMカードを売っている店が1つだけあいているのを見かけた。が、そこではSIMカードは30日有効・通信容量1Gで150,000ドン(810円)と1種類しか扱っていない様子。選択肢がないし、まあこれなら、国内線のほうにもあいてる店はあるだろう、あわよくば、もうちょっとプランを選べる店があるかもと淡い期待も持って通過する。ところが、国内線ターミナルのほうの店も1つしか見つからず、しかもしっかり朝8時からの営業だった(汗)。乗り継ぎの便は9時すぎなので、時間は十分ある。国内線のターミナルビルに入って、荷物を預け直す。セキュリティを通過してからでもSIMカードを売る店はあるかな? と期待したが、なかった。なので、8時まで待って、Mizumizu母を搭乗口付近に残し、いったん外に出て店に行った。ネットで見たような選択肢はその店にもなく、 30日有効・通信容量1Gで150,000ドンと1種類だけ。まぁ、これは売るほうの気持ちは分かる。選択肢があっても旅行者が迷って延々と説明を求められたりしたら面倒だし、30日有効・通信容量1Gだったら、まずどんなニーズにも応えられる。で、自動的に30日有効・通信容量1Gで150,000ドンのSIMカードを買うことになったのだが、ベトナムドンを持っていない(汗)。目の前に銀行があるのだが、店の人に、「今日は土曜日だからあかない」と言われる(汗)。しょうがないので、クレジットカードのキャッシングでもするかと思ったら、「私たちが両替するから」と言われた。レートを聞くと、5000円で800,000ドン(0.00625)とえらく悪い。「どこで替えても同じよ」とウソを言う店のおばさん。ネットで、すでにベトナムで一番いい両替は街中の両替屋だと情報を得ている。「ちょっとなー」としぶっていると、850,000ドンにしてくれた(レート0.00588)。 ちなみにホイアンで「レートがいい」とネットで見た街中の両替所ではレート0.0055で両替できたのだ。だから、「どこでも同じ」なんてのはもちろんデタラメだが、ここは空港だし、店だし、土曜日の早朝で選択肢はないし、仕方がない。こういう場合は、たくさん替えないことだ。ホイアンのレートの良かった街中の両替所:35 Travel Agency (旧市街のマーケットのそば) 1万円替えて1820,000ドン (レート0.0055)。5000円換算だと、ホーチミンの空港の店では850,000ドンだが、こちらでは910,000ドンになったということ。差引60,000ドンで、円換算だと5000円当たり、330円お得(笑)だということ。SIMカードの入れ替えは、店のおねーちゃんに頼む。さっさと雑にやってくれるねーちゃん。すぐにインターネットはつながった。 またセキュリティを通過して、国内線の搭乗口へ戻り、ノートパソコンを取り出して、テザリングができるかチェックする。簡単にできて、メールは順調に入ってきた。ヤレヤレ。これが一番心配だったので、ほっと一安心。 スマホのGメールを同期させているのだが、Gメールは同期といいつつ、かなり時間差がある。あまりアテにならないのだ。 次に、ラインが使えるかチェックする。そのまま使える。スカイプだけがおかしくなり、パスワードを入れて再ログインしてもできない。パスワードが違っているのかも。しかし、正しいと思ったパスワードでもログインできないので、スカイプにワンタイムパスワードを発行してもらって試みる。ワンタイムパスワードは、えらく長く(汗)、コピーもできないので、手で別紙に書き写して慎重に入れるという、なんとも原始的で間違いやすい方法。1度失敗して、ワンタイムパスワードを2度発行してもらったが、2度目になんとかつながった。ふー。 たっぷりある乗り継ぎ時間のおかげで、全部チェックできた。 便利な世の中だ。予想外のトラブルが起こらなければ、だが。 これでテザリングがなぜかできなかったりしたら、おそらく自分ではどうにも解決できないだろう。
2015.11.15
ベトナムに行きたいと思っていた。まだ行ったことがない。ベトナムの文化遺産や雑貨、中国やフランスの影響を受けた料理にも興味がある。 南北に長いベトナム。行くならまずは、中部の世界遺産都市フエ、ホイアンがいいかなと漠然と思っていた。そんな時に、Travelzooからホイアンの5つ星ホテル3連泊40%引きという宣伝が入ってきた。Travelzooはレストランの割引クーポンを時々買うのだが、案外当たる。今回はHotel Royal Hoi An MGallery Collectionという新しいホテルのプロモーションのよう。眺めのいいデラックスツインルームで、朝付き、3連泊でトータル3万9800円。Travelzooでクーポンをまず買い、予約はホテルに直接自分で行うシステムだという。5つ星ホテルが1人1泊6,633円という計算だ。ホテルのホームページを見ても、イイ感じだし、これはかなりお得な企画でしょう。Mizumizu母を誘ったところ、「行きたい」とメールで返事が来た。 クーポンだけ先に買って、泊まりたい時に予約が取れないとまずいので、まずは、日程を決めることから始めた。6月のことだ。ホテルのクーポン自体は12月末まで有効なのだが、なにせ外国、しかもベトナムの地方のホイアンだから、きっちり予定を組まずにホテルのクーポンだけ買うのは危険。まず考えたのは9月のシルバーウィークだが、この時期は案の定、飛行機代が高い。ならば11月初めの飛び石連休を、と考えた。ホイアンに行く場合、一番近い飛行場はダナン。成田から直行便が出ているのだが、直行便だと、日中まるまる移動に使うタイムスケジュールになってしまう。羽田から出ているJALのホーチミン行きで、ベトナム航空のホーチミン―ダナン線を利用すれば、行きは深夜(01:30)に出発、早朝にホーチミン、3時間ほどの乗り換え時間を待てば、午前中にダナンに着けることが分かった。外国の航空会社が出している格安航空チケットだと、乗り換えの待ち時間が非常に長くなるということも調べた。 この日程で予約が取れるかどうかを 、ホテルにメールで問い合わせる(英語のみ)。するとすぐ返事が来て、予約可能だという。すぐ返事が来るのは信頼できるホテルだ。JALを通したホーチミン経由ダナン行の便もネットで予約できた(1人往復6万9500円)ので、そこで初めてTravelzooからクーポンを購入。ホテルへメールして予約を確定させた。ちょっと手続きの順番は面倒だったが、 順調に終わり、ヤレヤレとベトナム中部の情報を集め始めたら。そこで、とんでもない事実にぶち当たる。ベトナム中部は、南部や北部とまた気候が違い、10月・11月は台風も来て、洪水になることもあり、旅行するには最悪。できれば避けるべき。なんだという。ガーン!知らなかった。 なんとなくタイのチェンマイと緯度はさほど変わらないから、11月は気候がいいような気がしていた。まぁ、だいたい東南アジアの高級ホテルが値段を下げるのは雨季の気候が悪い時期と決まっているが、ホイアンは「洪水で街が一時的に水没」するのも珍しくないらしい(しかも、それが10月末から11月に集中)。ホイアン3泊にフエ1泊のつもりでいたのだが、ホイアンからフエはクルマで3時間かかる距離だ。最悪の場合、ホイアンからフエに移動さえできないかも? ダナンからホイアンはクルマで40分ほど。最悪の最悪で台風が来ても、Hotel Royal までは行けるだろうし、 5つ星の新しいホテルならホイアンを毎年のように襲う洪水対策(だいたい1日程度で引くらしい)はそれなににできているだろうし、洪水で身動き取れなくても、ホテルで休んでいればいいし・・・ と最悪のシナリオを考えるMizumizu。しかし、フエまで行けないような天候の場合は、最終日はダナンに泊まることも考えて、フエのホテルは直前まで予約しないことにした。
2015.11.13
グランプリシリーズに浅田真央選手が参戦したせいか、拙ブログへのアクセス数が急上昇(汗)。やはり凄い、浅田真央人気。もちろん素晴らしい選手で、フィギュアスケート史に残る名選手であることは間違いないが、他の日本女子も頑張っていると思う。本郷選手の成長も目を見張るものがあり、これからの彼女のスケートも非常に楽しみだ。フリーの技術点から見れば、浅田選手を6.56点も上回っている。さすがに浅田真央を下して全日本女王のタイトルを手にした鈴木明子選手を指導したコーチについているだけのことはある。浅田選手について言えば、滑り出しからもはや、何もかもがティーンの若手選手とは別次元だった。ショートでは、これまで少し弱いかな? と思っていたポーズの力強さと美しさが印象的だった。初めから終わりまで、「は~、キレイ」「は~、すげぃ」「は~、うまい」と鳥肌立ちっぱなしのMizumizu。ジャンプで度胆を抜かれたのは、フリーのトリプルアクセル。凄い完成度かつハイクオリティだった。成功率はともかく、質ではロシア選手に軍配を上げかけたMizumizuだが、あの力強いトリプルアクセルを見せつけられては意見を変えざるを得ない。間違ってもあのレベルのトリプルアクセルが、アンダーローテーション判定なんてことがないようにお願いしますよ。ルッツは案の定(?)、公式戦になると「!」ではなく「E」判定になってしまった。ジャパンオープンではルッツのエッジ違反減点は最低限だったので、これなら武器になるとショートに入れたのだと思うが、「E」では、減点が酷く、3回転を跳ぶ意味がなくなってしまう。フリーでは気にしたのが、ルッツをトリプルにできなかった。やはり、ルッツには赤に近い黄色信号がともったかな、という印象。浅田選手の場合は、構えているときはアウトエッジだが、いざ跳ぶ時にエッジがスライドしていってしまう。左側からの画面だとよく分からない(アウトに乗って踏み切るところまでいっているように見える)のだが、後ろからだとかなりハッキリwrongだという印象だった。 「だった」というのは、今シーズンの浅田選手のルッツのエッジがどの程度アウトに乗って踏み切れているのか、今回のテレビの画面の方向からではよく分からないので、あくまで過去のクセに言及することしかできないから。 ただ今回、確かに踏み切る直前にエッジがインサイドにスライドしているかな、というのは思った。本人は「アウトに乗って踏み切れるようになった」と発言しているので、スライドしていっている自覚はないのかもしれない。肉眼ではよく分からないし、エッジの矯正というのは改めて大変なことだ。 おまけにスペシャリストの判断も一貫性・正確性に疑問符がつくし。ルッツのエッジ違反は「!」程度だと判断してもらえれば武器になる。「E」では、ほぼトリプル跳ぶ意味がなくなる。浅田選手のルッツに関してはもう少し試合を見たいところだが、「E」判定があるとなると、ショートに入れるのは危険だろう。一貫して浅田選手に冷たかったメディアも、キム・ヨナ選手が引退したとなったら(かどうかは知らないが)、浅田選手の高難度構成を手のひらを返したように持ち上げていて、逆に気持ちが悪い。抜群の人気を誇る浅田真央に乗っかって盛り上げ、視聴率を取ろうということしか考えていないのだろう。プロトコルを見れば、やはり3回転+3回転のセカンドにつけるトリプルループはアンダーローテーション判定だ。それに加えて、ルッツはE、フリーの2A+3Tの3トゥループも回転不足では、正直、バンクーバー前と、判定上はたいした変わりはないではないか。ルール改正で減点幅が変わっただけのことだ。セカンドにつける3回転については、Mizumizuは一貫してループではなくトゥループにすべきだという主張だ。ソチでのあの素晴らしい3回転+3回転の トリプルループさえアンダーローテーション判定なのだから、今後も期待できない。スローで再生すれば恐らくどこか足りていないのだろうし(それがどの程度なのかはともかく)、セカンドを回り切ろうとすると今度は最初のジャンプが省エネで足りなくなる。このパターンを今後、25才を過ぎた女子選手が脱することができるとは思えないのだ。フリーのダブルアクセル+3トゥループも回転不足判定だが、この 3トゥループはかなりよくなったと思う。以前は、もう明らかに回転不足と思えるものが多かったが、認定されていいレベルまで来ており、これについては明らかに進歩が見られた。あの年齢で、これまで以上に進化するなど、しかも休養をはさんでここまで持って来るなど、本当に人間離れしている。天才としか言いようがない。エッジ違反や回転不足判定は置いておいて、浅田選手自身が試合という舞台を楽しんでいる様子が何より嬉しかった。 この気持ちを失わずに続けて欲しい。中国にも多くの浅田真央ファンがいるということが、今回よく分かった。技術的に見ても、スケーティングはさらに伸びやかになり、余裕のある表現といい、円熟とはこういうものだというお手本だろう。 見せて、魅せる――やはりフィギュアスケートはこうでなくては。若い選手がポンポン跳ぶだけの競技にしてはいけない。 プロトコルはこちらから。 http://www.isuresults.com/results/season1516/gpchn2015/gpchn2015_Ladies_FS_Scores.pdf
2015.11.09
【送料無料】眠りの世界に品質を。快眠・安眠を支える抜群の体圧分散と寝返り特性。1枚で和室やフローリングにもお使い頂くことができます。エアウィーヴ 四季布団 シングルロング airweave【お布団 タイプ】【カバー両面仕様】【1枚敷きが可能】 浅田真央の現役復帰に合わせたのか、新宿高島屋の駐車場から店内に入ってすぐのところにある、おなじみのエアウィーヴのポスターが錦織選手から浅田選手のものに変わった。 購入当初は、「カタイ」とか「腰痛再発か?」などと書いたMizumizuだが、ある程度長く使ってみての今の感想は・・・ エアウィーヴ、最高でしょう!! ということになる。 この夏から秋にかけては非常に仕事が忙しかった。朝から晩までパソコンに張り付いて、平均して1日8000文字入力するようなハードなデスクワークで、肩も腰もかなりの負担を強いられているハズなのだが・・・肩こりがなくなった!エアウィーヴを使う前は、 仕事が立て込んでくると、決まって重だるい肩こりに悩まされていた。そこから気分が落ち込み、集中力が続かなくなっていた。「若い頃みたいに、サクサク仕事が片づかなくなったなあ。これも年かしらん」などと半ば諦めの境地になっていた。眠りが浅いのが、よく同じイヤな夢も見ていた。ところが最近、非常に仕事がはかどるのだ。寝具でこれほど、仕事が快調になるなんて、まるでCMの決まりきった宣伝文句みたいで言いたくないのだが、本当だ。眠りが深いのか、夢もおぼえていないし、目が覚めたあと布団の中でグズグスすることなく起きることができる。この「起きたときのスッキリ感」は、エアウィーヴ以外では体験したことがない。ただ、やっぱり「硬い」感じが否めないので、今はエアウィーヴの下に1枚マットレスを敷いて寝ている。自分にはこちらのほうが合っているよう。最初は、あまりポジティブな感想を書かなかったエアウィーヴだが、長く使ってみて、「買ってよかった」と思えた。寝具としては高めだが、毎日の生活の質を向上させてくれるツールとして考えれば、極めてよい商品だ。
2015.10.28
旅好きのMizumizuが、アメリカ旅行(含むハワイ)でやたら噛みついてきたトピックがある。それは「チップ」。ネットの日本語情報サイトでは、アメリカのチップの相場を既成事実化して解説したものが多く出回っている。例えば、コレhttp://top.his-usa.com/city/kihon_list.php?tc=LAS&tgt=209日本にチップの習慣がない為に、戸惑う方も多いかもしれませんが、アメリカでは半ば強制の習慣、に近いほど、チップは払うのが当たり前となっています。レストラン伝票を受け取ったら必ずオーダーに間違いがないかチェックして、税金(TAX)が含まれる前の総額に、朝食、ランチなら15%程度、ディナーなら20%程度を置いておくのが目安です。といってもこれはあくまで目安なので、電卓を使ってきっちりと15%を計算する必要はありません。簡単な計算方法としては、ラスベガスのTAXは8.1%(2015年現在)なので、伝票に書かれたTAXを単純に2倍にすると16%になります。それを目安に、良いサービスであれば、いくらかプラスする、という方法もお薦めです。あのねぇ…Tipは、あくまで「心づけ」なのだ。地域社会でお金回していた昔むかしの、レストランもさほど高くなく互助意識の強かった古き良き時代のアメリカならともかく、観光地値段で何でもかんでもやたら高く設定している場所で、「16%にいくらかプラスがお薦め」なんて、一体全体いくらぼったくったら気がすむんですか?支払料金の15%・20%なんて、それが「心づけ」と言えますか。それは立派なサービス料金だ。「半ば強制」だというなら、「チップ」なんて言わず、正規のサービス料金として最初から設定し、それで納得した客だけが入るようにすればいい。さらに、この「チップ制度(もはや習慣ではない)」の最大の問題点は、クレジットカード支払が主流の外国人観光客の場合、チップは実際にサービスしてくれた労働者ではなく、店側に入ってしまうということ。この不透明性にも、何度となくこのブログで噛みついてきた。本当に「チップ」が必要な低賃金労働者にダイレクトに入らない。店側に入ったらそれがどう分配されるか、客には分からない。このおかしな制度(表向きは「習慣」)に、アメリカの特にNYで、「廃止」の気運が出てきているという。http://www.iza.ne.jp/topics/world/world-8523-m.html日本人旅行者を煩わせるチップ制度…米国内で「廃止論」高まるNYの人気レストラン、チップ廃止へ運営会社USHGが発表。11月から来年にかけてグループ内の店で順次廃止する「廃止することで1800人の従業員の報酬が均等化される」(USHG・マイヤーCEO)一部メニューは値上がりするが「客が支払う金額は、今とそれほど変わらない」(同CEO)名店「スシ・ヤスダ」などNYの日本料理店では廃止の動きが顕著に米オンライン雑誌も「20%も心づけを支払うのは『悪しき慣行』」との記事を掲載「働きぶりへの適切な対価を得ることができれば、接客態度も改善するはず」(NY在住者)クレジットカード払いが増え、チップの額が店の収入になる場合が多くなっているさらに、オバマ政権が打ち出した最低賃金引き上げ論議が廃止論に脚光をあてたアメリカのやることは筋のとおっていないことも多いが、おかしな風習に内部からこういう声がちゃんと出てくるところを見ると、やはりデモクラシーは機能しているな、と思う。翻って日本人はどうだろう。今はもう中国人にその座を奪われたかもしれないが、アメリカ観光の最上級の「外国人のお客様」であり続けた時代、「アメリカのチップおかしいだろ」と声をあげていた人が、どれくらいいただろうか?観光業界の人間は、現地での軋轢を嫌がるし、そりゃ、言いなりに「チップ(という名の上乗せサービス料金)」を、なんならもっと上乗せして払ってくれればその方がいいに決まっている。だが、たいした根拠もなく、どう考えたって元来の目的通りに分配されなくなっているモノを唯々諾々と払い続けるのはおかしいのではないだろうか?最低賃金をきちんと引き上げる。曖昧で、ともするとぼったくりの「チップ」を客に強要するのではなく、上乗せするなら明解な数字を示したサービス料をあらかじめ客に提示する。商売の基本だと思う。ともすると「ぼったくり」と書いたのは、アメリカのボストンで不快な経験があるからだ。中国人が経営するさびれたレストランで、チップを他の客と同様にテーブルに置いて会計を済ませたら、そのあとで中国系のボーイが肩をたたいてきて、「チップが少ない。20%寄越せ」と脅すような口調で言ってきた。ちょうど他の客もいない時間帯で、閉鎖空間になってしまった店でMizumizu母と女性2人だけ。「あぶない雰囲気」を感じたので、多めに手渡してさっさと出てきたが、はっきり言って路上で因縁つけて小銭を巻き上げる輩と変わりなかった。別にMizumizuはチップを払いたくないと言っているわけではない。日本円で100円から200円程度の「心づけ」なら、ヨーロッパやアジアの観光地では、ベルボーイなどに気軽にわたしている。この程度の金額ならチップとしては常識の範囲だと思っている。ともあれ、アメリカの法外チップという悪しき習慣が、悪しき習慣として徐々に認識され、廃止の方向に向かうなら、喜ばしいことだ。
2015.10.26
ジャパン・オープン2015を観た。驚いた。まず驚いたのは観客数。オリンピックの余韻も去り、ファンが競技離れを起こすこの谷間のシーズンで、さいたまスーパーアリーナ―を埋め尽くす客、客、客の姿。「浅田真央復帰」のもたらす熱波をまざまざと見た気がした。そしてCM。浅田真央、浅田真央、浅田真央の連発ではないか。浅田真央による浅田真央のためのイベントと言っても過言でないくらい。先の五輪では、成績だけを言えばメダルを逃した選手だ。しかも、25歳と女子フィギュアスケーターとしては、普通ならピークを過ぎた年齢だ。にもかかわらず、これだけのスポンサーがつく。いかに浅田真央という存在が破格であるか。Mizumizuは「浅田真央という一大産業」と評したことがあるが、その輝きは休養を経て、ますます増したようだ。そして、演技。この時期の試合で復帰するのは、少し早すぎるのでは? と思ったが、とんでもなかった。あの年齢で、あれだけのスタイルを保ち、かつあれだけの高難度ジャンプを跳ぶ。本人の努力が尋常でないことは当然うかがえることだが、結局のところ、何をやっても才能がすべて。これほどフィギュアの神様に愛された選手が、過去いただろうか?すらりと細い、ロシアの某コーチの悪口を敢えて借りれば「子供体形」を保っていられること自体が、すでに奇跡に近い。実際には子供体形ではないが、例えば、現・世界女王のトゥクタミシェワ選手は18歳ですでに、あれだけ女性的な肉がついてきてしまっている。Mizumizuは、トゥクタミシェワのトリプルアクセルは、質だけを見れば(成功すればだが)浅田真央選手以上だと思っているのだが、あの体形を見ていると、「いつまで跳べるだろう?」という不安を抱かずにはいられない。18歳の世界女王が転倒してしまったトリプルアクセルを、25歳の元世界女王が決める。逆ならわかる。18歳が決め、25歳が跳べなくなっている、というのなら。25歳の女子フィギュアスケーターがトリプルアクセルをあれほど力強く跳び、(個人的にはやや回転が足りていないようにも見えたのだが)降りる。これだけで、もうひっくり返るような驚きだ。今回はこの大技に入っていく時に、まったく迷いというものがなく、思い切って跳んでいた。「勝負師」浅田真央の男気を見る思いだった。長い休養を経たあとの演技がどうなるかは、五輪女王のソトニコワ選手を見ればわかる。怪我からの復帰とはいえ、オリンピックの時の爆発的なジャンプはすっかり色あせていた。1つ1つのジャンプの高さと幅はさすがだが、連続ジャンプをほとんど入れることができなかった。浅田選手は15歳で世界の舞台に踊り出て以来、大きな怪我がない。いや、実際には怪我した状態で黙って言い訳せずに出場していただけかもしれないが、長期にわたって休まなければいけないような大きな怪我がなかった選手だ。本当に、どこまでフィギュアスケートの神様に愛されているのだろう?「回転不足判定を厳しくするのは、選手の怪我を防ぐため」などと、さかんに吹聴し、試合によってバラバラな判定の理不尽さからファンの目をそらせようと躍起だった大昔の元ジュニア選手がいるが、これほど回転不足判定を受けながら、ほとんど回転不足判定を受けない選手より、浅田選手ははるかに怪我の少ない選手なのだ。「回転不足のまま降りるクセがあると怪我につながる」というのなら、浅田選手はなぜ、15歳から25歳までの長きにわたって、大きな怪我なく、(さかんに回転不足判定を受けながら)試合に出続けることができたのだろう?今回の演技では、技術的にも、進歩が見られた。素晴らしかったのは、ダブルアクセル+トリプルトゥループ。このセカンドジャンプがあからさまに回転不足で降りてくることが多かったのだが、今回は文句が付けられないほどクリーンに降りた。そして、Mizumizuが一番心配していたのは、ルッツ。今季のルール改正は、エッジの正確性をより細かく見るようになっている。浅田選手のルッツのエッジがどう判定されるか注目していたが、「!」マークで、GoEがわずかに減点とまずまず。テレビではスローのアップが出なかったし、今回テレビに映った角度ではアウトエッジで跳んでいるようにも見えたのだが、浅田選手の場合、跳ぶ直前にエッジがスライドしてしまうので、見る角度によってはwrong edgeなのかもしれない。だが、減点は最小限で、これならルッツを跳ぶ意味もある。まあ、日本のイベント試合で、浅田真央のスポンサーばかりだったから、配慮があったのかもしれない。フィギュアスケートの採点が、開催地やスポンサーに左右されるのは、いくら関係者が口をつぐんでも、もう皆わかっていることだから、そこは否定するつもりはない。もし、ジャッジが公平だというのなら、常にこのくらいのトリプルアクセルは認定し、ルッツの判定もせいぜい「!」で、減点もこの程度にとどめる、一貫した態度を取ってほしいものだ。可能であれば、フリップにつける連続ジャンプを、ループに頼るのはやめてトリプルトゥループをつけてほしいのだが、年齢的にも、そこまでは期待できないかもしれない。しかし、ダブルアクセル+トリプルトゥループの完成度を見ると、3フリップ+3トゥループも十分回転不足にならずに着氷できそうな気がするのだが…そして表現力。もともとうっとりするような、浮世離れした雰囲気のある選手だが、いい意味で、「地上に降りてきた」感がある。これまではポーズの弱さが気になっていたが、ポーズのメリハリもついて成熟したムードが漂っている。決して安いお色気に走らず、気高さと凛とした佇まいはそのままに、観客も感情移入しやすい振付になっていた。どこか薄絹をまとった天女のようなムードは、よくフィギュアで使われる蝶々夫人の、したがってよく聞くサウンドを特別なものにした。かつてクリスティ・ヤマグチ(表現力で高く評価された五輪女王)も蝶々夫人を演じたが、アメリカナイズされた「ゲイシャ感」が、ややステレオタイプの古い日本のイメージにつながってしまっていた。浅田真央の蝶々夫人は、オペラの蝶々夫人とは離れて現代的であり、「フジヤマ」「ゲイシャ」の古い日本のイメージから、世界がすでに自由になったことを示した。ここまでやるとは、本当に凄い。期待以上だった。これからも浅田真央から目が離せない。
2015.10.05
先日ご紹介したミネラル(亜鉛)サプリ、再入荷した模様。試してみたい方はどうぞ。ミネラルバランス 120粒 の購入なら米国サプリ専門店【楽天市場 米国サプリ直販のナチュラルハーモニー】ミネラルバランス 120粒【消費期限目安:2016年6月まで】サプリメント/サプリ/マルチミネラル/Jarrow Formulas/ジャロウフォームラズ/アメリカ【20P05Sep15】
2015.09.24
南阿蘇の名店フレンチとして名高い、ブラッセリー・ラシュレ。軽々しくは言えない「完璧主義」という言葉がまさにぴったりだった。訪ねたのは夏。残念ながら雨模様の暗い日で、場所も辺鄙な山の中(は言い過ぎかもしれないが、コンクリートジャングルの東京の人間からしたら、山の中の一軒家に来たとしか言えない場所にあった)。だが、清掃が行き届いた店内に迎え入れられると、空気まで凛と澄んでいるかのよう。チラッとのぞいた厨房も隅々まで清潔だった。インテリアはゴージャスではなく、シンプルに趣味よくまとめられている。窓が額縁の役割を果たして、戸外の緑が目に優しい。夏にふさわしい、フルーツと野菜づかい。涼やかな淡い色彩は目にも涼やか。周囲に配した濃いグリーンが、全体に淡く、したがって弱い色調に「重み」を加える役割を果たしている。この色彩・色調のセンス、並々ならぬものがある。次に来るのは、自分でソースをかけていただくリゾット(お米とトウモロコシ)。ソースは、いかにもフレンチ風の軽やかにスパイシーなカレー風味。確かにヨーロッパでこんな味に遭ったことがあった。柔らかいリゾットと対照的な食感を楽しめるシガ―風の揚げ物が付く。そうそう、フレンチというのは、一皿で食感の違いを味わえる料理を重んじるのだ。その姿勢は、日本の西洋料理では消えてしまう場合が多い。ここで供される一皿には、ヨーロッパの名店に引けを取らない洗練の風味と食感のメリハリが確かにあった。この店は地元の食材にこだわっている。ローカルな素材を使って、インターナショナルな水準の料理を供する。そんなMizumizuの好みを、期待を上回るクオリティで満たしてくれる。色彩感覚も素晴らしい。やはり九州の外食文化のレベルは高い。本当にこの店のシェフの力量には驚かされた。皿は料理人のキャンバス。目にも涼しく、皿いっぱいで夏を感じさせるデザート。フォルムは「丸」の連続。ガラスの器までが「作品」の一部。視覚の喜びは、スプーンを口に運んだとたんに味覚の喜びに変わる。この店、シェフと給仕役の奥様以外に、スタッフがいなかった。むろんコストのこともあるだろうけれど、実際のところ、シェフの腕にかかっている「料理」という仕事で完璧主義を貫くためには、こういうスタイルにならざるを得ないのだと思う。弟子と高級食材をうまく使い、宣伝に多額の資金を投入している「有名店」では味わえない、本当に1人のシェフの才能・力量で真向勝負をしている店。こんな店、東京にはないかもしれない。そして、この完璧主義は遠くからくる観光客には不便な面もある。予約は1ヶ月前から受付で、それより前だと受けない。ランチのみで、ディナーはなし。そして時間も指定される。実際、8月のお盆という、観光地の店にとってはかき入れ時に、Mizumizu一行が5人で訪れた時間帯には、もう一組のカップルしかいなかった。シェフ1人でさばける数のお客しか取らないという姿勢。これだけの完璧主義の仕事を見せられたあとでは、納得する話だが、正直予約した時には戸惑った。時間まで向こうから2択で指定されると、それに合わせて他の観光の予定を組まなけばいけないから、遠くから行く観光客にとっては都合が悪い。だが、そういう融通の利かなさ(客側からすると)を我慢してでも、先方の指定に合わせて行くだけの価値のある店だ。Mizumizuは前日に南阿蘇に入り、午前中のトロッコ列車に片道だけ乗って(立野11:25→高森12:22)、次の普通の列車で折り返し(高森12:53→立野13:21)、立野に戻ってきてからクルマでブラッセリー・ラシュレに直行するプランを立てた。予約は13:30。立野駅からラシュレまではクルマで10分程度なので、これは時間のロスがない。カーナビで行くと、違った場所に連れていかれることもあるそうなので、注意。Mizumizu一行は、ちょっと通り過ぎてしまったが、店に電話して道を聞いたら、すぐに教えてくれた。
2015.09.12
サプリは好きなほうですか?世の中にはサプリにやたら頼る人と、サプリは警戒してまったく見向きもしない人がいる。それが両極だとすると、多くの人はどちらか寄りの中間帯にいるだろう。Mizumizuも、そう。どちらかというと「ややサプリ好き」に寄った中間帯に位置している人間だと思う。若い頃は、サプリは「自然な食材からの吸収力を弱める」という話をわりあい真に受けて、飲まないようにしていた。だが、「花の色は移りにけりな」。いつしか時は過ぎ、吸収力の低下より、加齢による身体の衰えのほうをマジで心配しなければいけなくなった。で、サプリ。実は案外、いろいろなものを試している。が、宣伝が派手で値段が高いサプリに限って、しばらく続けても何の効果も感じられないが多い気がする。ビタミン剤のようなものは常備しているのだが、飲まなくなるとほったらかし状態。そんなMizumizuだが、ここのところ半年以上続けているサプリがある。それが、こちら。ミネラルバランス 120粒 の購入なら米国サプリ専門店【楽天市場 米国サプリ直販のナチュラルハーモニー】ミネラルバランス 120粒【消費期限目安:2016年6月まで】サプリメント/サプリ/マルチミネラル/Jarrow Formulas/ジャロウフォームラズ/アメリカ【20P05Sep15】「ミネラルバランス」。ビタミンD3、K、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、ケイ素などが含まれていて、だんだんに気になりだした指の爪のもろさと、髪の量感の低下(ペタっとした感じで、スタイリングしようにもふわっとならない)に効果があるという。もともと食事のバランスが悪いMizumizuが、これだけのミネラルを自然な食材から採るなんて無理な話だ。そして、この商品、値段も高くない。なので、最初は特に期待しないで買ってみた。1日に摂取していいのは6粒までと多いが、1日せいぜい飲んでも1粒だけにした。で、数か月…確かに髪の毛が元気になったではないか!「元気になった」というのは、見た目は量感が増したということ。でも髪の毛が増えたというより、毛根が元気になったというのが実感としては近い。ペタっとしがちだった髪が、わりとふんわりとまとまる。そして、爪の割れも以前ほど気にならなくなってきた。活力は増した…かなあ? それはちょっと分からない。だが、髪と爪の状態が改善したのは、まぎれもない事実。これだけ、ある効果が実感できたサプリは珍しい。ということでMizumizu母にも薦めてみた。数か月たって、やはり、なんとなくだが、髪が以前よりふんわりしているように見えた。Mizumizu母はどちらかというとサプリを嫌うタイプだが、続けてみたいというので、追加分をプレゼント。「髪」や「爪」に、Mizumizuと同じような問題を抱えている方はお試しあれ。ただし、増毛効果とは違うと思うので、そこのところを過剰に期待しないように。追記:昨日、上記のエントリーをあげたところ、今日ですでに売り切れてしまったようです(汗)。すぐに再入荷されると思いますので、欲しい方は、しばらくお待ちを。
2015.09.06
そういうワケで、1年間1万円の会費を払う高島屋ゴールドカードを作ることにしたMizumizu。手続きは新宿店舗で行ったのだが、ポイントの仕組みや付帯サービス――例えば旅行保険など――の説明も丁寧だった。保険サービスは、高島屋がダイレクトにやっているサービスではいから、こちらが質問してすぐに担当者が分からない場合もある。そういう時は電話で詳細を熟知している担当者に聞いてくれる。海外旅行時の保険が付くといっても、それはこのカードでチケット代を買ったときに限るという条件のあるケースも多い。そういった見落としがちな部分についてもしっかりチェックするMizumizu。「リボ払いはどうなさいますか?」と聞かれて、即効「不要です。すべて一括で」と言えば、カードを(そこには存在しない)秤にのせるマネをしながら、「だいぶ(口座に)入っていらっしゃいますね」などとユーモアをまじえた嬉しがらせを言う営業の男性。別に口座残高が多いんじゃなく、「ローン」だの「キャッシング」だの「リボ」だの、カタカナ語をくっつけても、それは結局、「100万のモノを120万(場合によっては130万だろうか?)」にする商売だとしか思ってないMizumizuは、その手の「金融商品」は自分にとって損だし、嫌いだから利用しないというだけだ。これは、簡単な掛け算と引き算の問題で、Mizumizuが重視するのは「総額で」いくら払うかということ。「月々で」いくら払うという思考はまったくゼロ。分割払いにしないと買えないようなものは、初めから買わないのがポリシーで、そもそもそういうものは欲しくならない。申し込みから少し時間を置いて、カード到着。さ~、使い倒すぞ~。トクしちゃうぞ~と、カードを携え高島屋へ。するとカードを持つ前は、関係ないから目にも入らなかった「ポイント優待」の表示がやたらに目につく。実はこのポイント優待――つまり日頃は8%なのを10%にするとか――のイベントを、高島屋はしょっちゅうやっている。そして、つぶさに見て回ると、三越より断然自分の趣味に合うデザインのファッションが多いではないか。それに20万、40万というレベルの衣類を見ていた後だと、5万、7万という価格帯が、とても「お手頃」に見える。「三越より立ち止まる頻度が多いね」とは、Mizumizu連れ合いの観察(笑)だが、あっちで引っかかり、こっちで引っかかり、気がつくと、トップスだとかスカートだとかを、「今なら10%ポイントが付きますので」のダメ押し営業トークにのせられ買っている。ゴールドカード会員専用のラウンジは、新宿店ではかなり期待外れだった。土日はあまりに利用者が多く、座れないほどだし、コーヒー、お茶、オレンジジュースが飲めるとはいえ、それは高速道路のサービスエリアにあるドリンクの自販機が、種類が少なくなって置いてあるのと同じような感じで、味もよくない。違うのはサービスエリアのベンダーマシンにはお金を入れないといけないが、高島屋新宿店ではその必要がない、ということ。日本橋店のほうのラウンジは、もっとスペースもゆったりしていて、注文を聞いてから担当者が運んでくれる。味も新宿店より明らかに上。ただし、ここも土日は混みあって、待たされることもしばしば。とはいえ、待ちスペースにも椅子が置いてあるから、新宿店のように、混んでいたら立ち飲み状態で空席を待つなんていう、駅の待合室状態になることはない。駐車券はもちろんくれるのだが、よく考えると、行くたびに、5万、7万と使っていたら、別にゴールドカードなんて持ってなくても同じことだ。万まで行かなくても、数千円でカワイイものがあれば、ついつい買ってしまい、「タダで停めさせてもらって使い倒す」はずが、明らかにこちらの持ち出し(という言葉が正しいかとうかはともかく)のが増えている。ポイントを積み立てたあとにもらえるお買い物券にも、実はしたたかな高島屋の戦略が隠れている。というのは、このお買い物券、1枚が2000円で、おつりが出ない。そして使えるのは高島屋だけなのだ。2000円というのが物凄く絶妙な(売り手にとって)ライン。というのは、例えば一番気軽に利用できる地下の食料品コーナーでは、案外一店舗2000円は超えないのだ。ただ、ちょっと高めの商品なら2000円を超えてくるから、その手の商品を買うか買わないか迷った時、「そうだお買い物券あるし」というのが背中を押すことになる。お買い物券には使用期限はない――というのはカード作成時には、「わ~、良心的ぃ」とお客の心をキャッチする役割をうまく果たすわけなのだが、ポイントの積立期間には制限があり、あと何ポイントでお買い物券が出る…なんてことも、ラウンジの機械でチェックできるから、その分じゃあ早めにまた何か買うか、ということにもなる。これで積立期間にも制限がなかったら、そういう「追い立て」効果はないだろう。恐るべし、高島屋。本当に、実によく考えられているではないか。で、楽天のほう。楽天と高島屋は、一見すると別に直接の競合相手には思えない。楽天は通販モールだし、高島屋は直販百貨店(もちろん通販サービスもあるが)だ。前者はどちらかというと手軽さと安さが売りで、後者は明らかに手厚いサービスと質の良さが売り。だが、買い手にとっては、特に何でも「総額」で考えるMizumizuにとっては、買う場所がどこであれ、そこで出してる金額が増えれば、その分別の場所での出費は控えるようになる。気が付けば、楽天で買うのは明らかに街中の店より安く買える量販品に限られるようになってきて、買い物頻度が極端に減ってきた。だから、Mizumizuに起こったこの現象は、充分に「楽天から高島屋に取り込まれた」と言っていいと思う。戦略だけではなく、高島屋の現場の努力もたいしたものだと思う。特に日本橋店の駐車場サービスの人員配置は、かなりのもの。駐車場だけに、これだけ人を置いたら人件費はいくら? などと思うが、シニア層を雇用することで、明らかに1人頭の人件費は抑えている。どのスタッフも対応は非常に丁寧で、「おもてなし」されている気分にさせてくれる。繁忙期は人が足りず、スタッフもカッコだけは一人前だが、対応はまるで不慣れなド素人のような長崎ハウステンボスにも見習ってほしいもの。こういうスタッフ1人1人の仕事ぶりを見ていると、「さすが華のお江戸の高島屋」だと褒めたくなる。百貨店業界に逆風が吹くネット時代だからこそ、いろいろと工夫して生き残りを図る。カードでの優待で人を誘い、仮想空間のモールでの買い物では味わえない、リアルの愉楽で囲い込む。高島屋も頑張っているなあと思う。皆がネットで買い物をし、デパートがなくなってしまったとしたら、それは誰にとってもあまりに寂しい。いったん取り込まれた仮想空間から、現実空間に戻ってきたMizumizuは、人が人と直接コミュニケーションを取る対面販売の良さを見直したのかもしれない。
2015.07.07
高島屋の2015年3-5月期の販売実績は堅調、という記事を見た。http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0P60TN20150626昨年3月の駆け込み需要の反動による落ち込みは依然残るものの、一昨年に比べれば増収増益。特に営業利益22.3%増という数字は目覚ましい。これは嬉しいニュースだ。というのは、今やMizumizuはすっかり高島屋に取り込まれているからだ。詳しく説明しよう。Mizumizuは少し前まで、よく日本橋の三越を利用していた。駐車場・契約駐車場の使い勝手の良さでなんとなく行くのが習慣になったようなものだった。で、三越という百貨店、サービスはいいし、びっくりするような質のよいものも置いていて目の保養になるのだが、衣料分野が「シニア向け」すぎるのが難点だった。全般的に価格帯が高く、例えば洋服を見ていて、「これはいいな」と思うと、軽く20万は超えてくる。客層も、身に着けてるモノで「お金持ってます」オーラを振りまきつつも、足元はラクなウォーキングシューズで来るシニア層がメイン。もちろん、若いお客向けのファッションも置いているが、お高いものを見たあとだと逆に見劣りがしてしまうし、そもそもピンとくるものが少ない。そして、もう1つ。Mizumizuは少し前まで、楽天カードに取り込まれていた。楽天カードの長所は、なんといってもポイントの使い勝手の良さ。貯まったポイントを別の買い物に利用できる。還元率も明確で分かりやすい。Mizumizuが楽天カードを持ったころは、他社のカードのポイントなんて客寄せのオマケみたいなもので、現実には、欲しくもないような景品との交換しかできなかったり、「何ポイント貯まったらいくら(ただし有効期限あり)」というムダが出るシステムがほとんどで、うっかりしたらポイント有効期限が切れて、何の役にも立たなかった…ぐらいのものだった楽天カードはその点、ずっとユーザーフレンドリーなポイント制度だった。「だった」と過去形で言うのは、Mizumizuが楽天カードを作った当時はそうだったのだが、その後、楽天カードに客を奪われた競合他社も巻き返しを図り、楽天カードに負けない簡単・明瞭・使い勝手のいいポイントカードも増えてきたからだ。ともあれ、カードを使えば使いたくなる。ポイントを使うことで、実質割引で買える楽天市場のショップでの買い物が増えたMizumizu。街中の店では、あまり買い物をしなくなった。楽天での買い物のデメリットと言えば、やはり一番は、「ついで買い」をしてしまうこと。通販の場合は、「送料」がネックで、「何千円以上なら送料無料」と言われると、ついついその金額を上回る額の買い物をしてしまう。自分ではムダなものは買い足していないつもりでも、後からよく考えると、「別にその時買わなくてもよかったんじゃ」と思うこともしばしば。街中の店より1点あたりは安く買ったつもりでも、案外「ついで買い」で余計な出費をしているとも言える(それが楽天ショップの狙いだろうけれど・笑)。結果として、出費総額が増える。また、価格が比較できるとは言え、実際には各店舗でバラバラな送料が、コミだったり別途だったりするので、どの店が一番安いのか、比較するのに時間を要する。計算すれば出るもんだから、あっちの店をクリック、こっちの店をクリックして計算機を叩き、30分、1時間と時間を費やしたあげく、トクする額は百数十円だった…なんてことも。よく考えれば、無駄な作業だ。「時は金なり」――そんなことやってるくらいなら、仕事を進めたほうがいい。それに街中の店も、このごろはお客がネットの情報を見て比較することを知っているから、ネットで出回るような品はそんなに割高にはしていない。というか、割高にしている店はやっていけなくなった、という言い方のほうが正しいかもしれない。楽天カードのメリットがだんだん薄れてきたな、と思っていた時に、たまたま入った高島屋で、猛烈な「タカシマヤカード入会勧誘攻勢」に遭った。最初はポイントだけ貯まる年会費無料のカードを作るつもりだったのだが、年会費1万円の「タカシマヤゴールドカード」のサービスが、かなりいいと気付く。新宿・日本橋店での駐車場が、たとえ買い物しなくても3時間から5時間タダ。メンバーズサロンの利用がタダ(無料のドリンクサービス付き)。空港でのラウンジ利用がタダ。衣料品などは8%~10%のポイントが付き、お買い物券として還元される(ダイレクトに付くわけではなく一定期間ポイント積立期間があるとか、食料品のポイントは1%と悪いとか、仕組みは結構ややこしいのだが、要は高額商品を買った場合はかなり還元率はいいと理解すればよろしい)。高島屋以外で買い物をしても、還元率は悪いが(0.2%)ポイントは付く。「え? つまり~、買い物しないで駐車場代わりに使ってぇ、さらにタダでカフェ代わりにも使えるじゃん? 洋服なんかは、実質8%引きとか10%引きになるじゃん?」これは、かなりいいっしょ?都内に住んでない人には理解できないかもしれないが、都心では駐車場代というのがバカにならない。たとえば、デパートは2000円~3000円買えば2時間駐車できるとか、家電量販店なんかに比べれば使い勝手はいいのだが、2000円買い物したら5回でもう1万円だ。それは、高島屋は、1万円の年会費で1回につき3~5時間、タダで駐車させてくれるというわけ。「わ~、太っ腹~」と思ったのだ。カードを作るときは。「これでタダで停めさせてもらって、タダでコーヒー飲ませてもらって、ついで他の場所にも行ったりして~」と、「使い倒し」をもくろんだのだ。カードを作るときは。で、その結果、どうなったか?続きは次回!
2015.06.26
2016年のサミット開催地が三重県志摩市賢島に決まった。と、聞いて思ったのは、「へ~、ここを選ぶとは、さすがに目が高い」ということ。賢島には1度だけ行ったことがある。もう十何年も前のことだ。観光というより、志摩観光ホテルの総料理長の高橋忠之シェフの「アワビのステーキ」と「伊勢海老のスープ」を食べに行ったようなもの。当時は志摩観光ホテルベイスイートなんて豪華バージョンはなく、志摩観光ホテルもかなり時代遅れの印象で(そもそも名前からして古臭い)、高橋シェフの料理を食べに全国から食通が集まってくる、というのがMizumizuの認識だった。有名になるとシェフは独立してしまうものなので、事前にわざわざホテルに、「高橋シェフはいらっしゃいますか?」と確認した。「はい、おりますが?」と、少し驚いたような声が返ってきた。賢島へは鉄道で行った。改札口を出ると、さびれた駅前にねずみ色のバンが停まり、その前にお迎えの男性が礼儀正しく立って待っていた。ホテルは古い造りで、窓もまるでアパートのそれみたいだったが、真珠筏が浮かぶ英虞湾の眺めは、緑の山とせめぎ合って素晴らしく、ホテルの人々の感じも非常によかった。これで設備がもっと豪華だったら、素晴らしいリゾートホテルなのに…と、当時思ったが、今はそれが現実になった。全室スイートルームのホテルも増設されたし、志摩観光ホテルのほうも改装中。サミットも決まったし、再開の折には以前とはまったく違う「お高い」ホテルに生まれ変わっているだろう。「高級」なお金を取る新興のリゾートホテルのサービスには、何かと文句をつけるMizumizuではあるが、ここに関しては不思議と悪い印象がない。設備は古かったが、伝統あるホテルという感じで、それに当時の志摩観光ホテルの宿泊代はかなり割安で、そのかわりフランス料理のフルコースを食べれば値が張るというふうだった。有名な「アワビのステーキ」と「伊勢海老のスープ」を含むフレンチのフルコースは…一言で言えば、「舌にはよいが、胃には悪い」という感じ。良くも悪くも「重い」料理なので、まぁ、一度は食べておくべき高級な料理には違いないが、そう何度も食べたくなるものでもなかった(なので、一度しか行っていない)。あまり知られていないが、カンテサンスの岸田シェフも実は、キャリアのスタートは志摩観光ホテル。http://www.quintessence.jp/chef.html革新的な才能は、伝統の中から生まれる。東京で最年少で三ツ星を獲得したシェフの原点が、高橋忠之シェフの店だというのは、Mizumizuには偶然ではなく必然。賢島は真珠の島なのだが、店のさびれっぷりは哀しいものがあった。宝飾品はある程度、「イメージ」を買うものだと思う。うらぶれた通りの、傾いたような店で売られたら、逆に価値が下がって見える。いくら腐るものではないとはいえ、「いったい何年売れずに残ってるの?」と突っ込みたくなるような真珠のアクセサリーや指輪を並べた、買わずに出たら申し訳ないような人気のない店を冷かして歩くのは、まったく楽しくなかった。真珠に詳しい人間なら、そういうハコに関係なく、モノを見極めることが、あるいはできるのかもしれないが、Mizumizuは真珠通ではなかった(し、今もそうではない)。せっかく英虞湾という景勝地にあるのに、とつくづく残念に思ったものだ。サミットを機に、商店街も洒脱に生まれ変わってくれたらと思う。英虞湾の美しくも特異な眺め、美味しい食材、そしてもちろん真珠という特産品。賢島には世界的なレベルで、一級の観光地になれる条件が揃っている。過去にサミットが開催された洞爺湖のザ・ウィンザーホテル洞爺と沖縄のザ・ブセナテラスも、サミット前からMizumizuのお気に入りのホテルだった。以前に行って好印象だった志摩観光ホテルが、サミット会場となる(であろう)のは、その宣伝効果を考えたとき、非常に喜ばしい。日本だけでなく、世界中から目と舌の肥えた観光客が足を伸ばしてくれれば。その価値は十分にある島だ。
2015.06.08
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