仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2005.08.30
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カテゴリ: 東北
 東北運輸局まとめによると、東北の高速バス利用者が04年度に対前年度33%の大幅増となっている。特に、100キロ未満では利用者最多の「仙台-山形」は112万7千人(37%増)。料金の安さ(往復1400円)と増便による利便性の向上によるとみられる、とのこと(河北新報8月30日付け記事)。

 山形県に私が初めて行ったのは、大学4年の時。それまでなぜか縁がなかった。同じアパートに住む友人の車でドライブに行こうということになって、関山を越え、天童や山形市を流したように思う。その時の印象は、宮城県側から見れば奥羽山脈で隔てられているまだ見ぬ世界だが(大げさ!)、いざ行ってみれば時間的には近いところと思った。
 今では結構行っている。冬のスキー、天童や大石田や上山の温泉、そば、サクランボ狩り、山寺、などなど。まだ見ぬ世界どころか、県内と同様の感覚である。もっとも移動手段は自家用車。仙台を抜けるのに時間がかかるのが難点だが、山形県側は渋滞ストレスをあまり感じないのが良い。
 私の移動は車がメインだが、地域全体の経済交流を考えればバスや鉄道が非常に重要だ。特に私は鉄道だと思う。高速バスもフットワークが良く便利だが、鉄道の定時性にはかなわない。ただ、その「鉄道」が仙台山形の場合は「仙山線」であることが問題。時間がかかるのだ。仙台山形間が最速で60分台で、バスの方が早い場合も。加えて、単線であるために増便が難しいらしい。
 こう言うと仙山線の悪い面が強調されてしまうが、私は、バスと鉄道の共存共栄すべきと思う。数分程度の時間の違いは、乗ってしまえば関係ないとも言える。バスの場合は仙台市側での渋滞というネックがあり、これは鉄道にとってはメリット。新トンネル建設などで800億円以上を投じれば、最大25分の短縮が可能という案もあるそうだが(6月10日付河北新報記事)、現実味はない。時間を気にするよりも、仙山線の良い面にも目を向けたい。山寺駅や面白山駅は、他にない風情があっておもしろい。また作並や奥新川なども大都市仙台の奥にある貴重な地域資源だ。都市間輸送という機能だけ考えると、中間のこれらはジャマにすら見えてしまうが、あるがままを素直に受け入れ、大事にしていくことが本当の交流だと思う。

 私は、もっともっと山形と仙台の経済交流が進むことを期待している。山形には、有名な「でん六」をはじめ、ヤマザワ、シベール(仙台ではル・グレン)など、元気な企業も多いと聞く。どんどん山形資本に仙台に進出してもらい、仙台の経済界を活性化させて欲しい!





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最終更新日  2005.08.31 05:28:45
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