仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2006.04.03
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カテゴリ: 雑感


それが証拠には、ここ5週間くらい、1つの曲がなかなか先に進まない。確かに難度も上がってきているのだろうが、どうも身を入れて練習していないようだ。
もともとスロースターターというか、他に気を取られるのか、集中するまで時間がかかるようだ(小さいときの私も実は同じ)。ピアノの先生の評も、「やれば結構できるんですよ」という言葉から、「練習が大事ですよ」という感じに変わってきたそうだ。

そろそろ、自主的に興味や達成感をもって進むか、頼まれて義務的にやるだけに堕するか、の「分かれ目」なのか。妻からも、見てやって欲しい、と言われる。

よし、お父さんの登場だ。土曜日曜などに、お父さんが見て(聞いて)やる。

例えば、娘が、音を拾い間違って手を休めては、何度も繰り返す時がある。お父さんは言う。
「音を間違ったのが何だ。いいか、楽譜に並んだ音符を順番に拾うのだけが音楽じゃないぞ。いちいち止まるな。メトロにあわせて、音が違っても良いから最後までやれ。音の高さだけ守ったら音楽になるというんなら、音の長さやスタッカートは全然できていないのだから、おかしいだろう。」

これは相当キツく繰り返して言ったので、娘も呆れているのだろう、最近は反論しない。私としては、音を順番に拾ったらハイできました、などという意識でいて欲しくないというつもりで、クドクド言っている。

お父さんのレッスンは厳しいらしく、娘の嫌な気持ちが、一定の限界を超えると、ガチンコ状態になってしまう。だいたい2回に1度はこうなる。
「やだ」「もう1回やれ」「やだ」「いいから、やれ」「できない」「できないんだから、練習しろ」の繰り返し。涙目の我が子は、席から逃げようとする。押さえつけて、「逃げるな!」とやる。

昨日(日曜日)の朝もそうだった。泣く我が子に、「できないから練習しろ。毎日毎日ただ時間や回数だけこなして、ただ先生にこんにちわ、さようなら、して、いいと思っているのか。自分で今日はこれをやるとか考えて、昨日よりこれができるようになるとか、何でできないのか。とにかく、やれ!」と大声で叱りつける。

短気な私が感情にまかせて怒ってしまう面も強いのだが、今日は絶対に退かないぞ、という姿勢を示したかった。見かねた妻が中に入り、娘も泣く泣く鍵盤に向かって無事今日の練習は終了。

娘の心中は、こうだろう。「お父さんは、あと1回で終わりと言ったのに、終わらせてくれない。もう、いつもこうだ。そもそもピアノ好きでないのに、なんで怒られて練習しなければならないのか。もう、こんなのイヤだ...」

それでも、曲の雰囲気や作曲家の話をしてあげると、自分なりに工夫して弾いたり、リズム感を出してみたりする時もある。私がクドクド言っている、音を拾う作業でないこととか、毎日の練習で徐々に達成できることなども、たぶん理解しているのだろう。

考えようで、ガチンコになるだけ、まだ素直に親子が向き合っているとも言える。ちょっと都合が良い解釈だが。これだけ怒っている父のピアノレッスンでも、娘の方から「今日はやらないよ」と言うことはないから、ひょっとすると、父親よりウワ手かも。

「押しつけ」にしかならないのなら、いつまでも続けさせない。ただ、娘には、もう少し続けて欲しい。自分でやればできる、昨日より今日、という達成感をつかみかけていると思うから。そして、そのための他律的なペースメークも、多少は必要だ。

今日の日記は、実は、妻がブログに書けというので、書きました。怒ってばかりいる父のピアノレッスン、子のトラウマになってしまうと半分本気で心配しているようで。

最後に、今日の写真も庭の隅の巣箱デス。家の中から見た図。毎朝カーテンを開けて、小鳥が来ていないか見るのが、1つの楽しみです。「鳥がきてるよ、早く起きて見なさい」というのが、下の子には、まだ通じます。





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最終更新日  2006.04.03 06:01:36
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