仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2006.07.19
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カテゴリ: 東北
仙台駅で何気なく手にしたパンフレットは、盛岡さんさ踊り。花火大会の写真もある。そういえば、もう7月も半ばを過ぎた。これから8月にかけて、東北も短い夏本番。夏祭りの季節だ。

この盛岡さんさ踊りのパンフには、「東北5大夏祭り」と銘打っている。

一般には、東北の3大(夏)祭りと言えば、青森ねぶた、秋田竿燈、仙台七夕、で決まりだろう。小学校の頃からそう覚えている。

しかし、「4大祭り」だと、山形の花笠が入るのか、或いは岩手チャグチャグ馬コなのか、と迷う。多分、これは我こそ4番目だ、という地域が主張するのだろう。一般には山形だと思うが。
それから、「6大祭り」という言い方も聞く。6県から満遍なく選ぶとすれば、例えば、福島の代表格である「相馬野馬追」を加えるだろう。子供の頃に聞いたのはこれだったように思う。しかし、組み合わせパターンには異説も多かろう。弘前を加えたり、とか。

ところで、盛岡さんさ踊りの「第5番」とはどういうことか。そもそも従来はあまり聞かなかったように思う。最近になって観光イベント化したのだろうか。

ある旅行者のツアー「東北五大夏祭り5日間」では、上記3大祭りのほか、山形の花笠と「五所川原の立佞武多」だった。さんさ踊りは、ない。もっとも、これは「5大祭り」というより、祭りを5つ組み込みました、という意味か。日程の組み合わせ方もあるのだろうが。

ここで気付く。季節の問題も絡んでいるのだ。「n大祭り」というのと「n大夏祭り」というのでは、対象時期が異なる。「夏祭り」は当然夏に限られる。
逆に言うと、盛岡さんさ踊りは、(チャグチャグ馬コが6月なのに対して)「夏祭り」として堂々と自己主張して、ツアーにも組んでもらう、というアピールだろう。しかも8月1日で、ツアーのトップの位置を狙っている。
ツアー対象となることも踏まえれば、「夏祭り」は8月上旬に限られることになる。交通の事情もあり、高速道から遠いところは立候補できないだろう。
これに続けとばかり「6大夏祭り」と銘打って6番目の座を自称する都市もあるようだ。

この点では、7月下旬の相馬野馬追も、「6大祭り」には入れても、「6大夏祭り」にはなれないのだ。

さて、これらの著名な祭りで、仙台七夕以外に見たことがあるのは、青森ねぶた。小学生の頃、青森におばさんが住んでいて、夏休みに祖父と行った。祖母だったかも知れない。祖父と祖母と、それぞれ一度づつ連れて行ってもらい、どっちかの時に見た。普通列車で1日かけて行ったはずだ。
暑い夏、夜に張りぼてが光って動いて、夜の海に流したような光景の記憶。あれが青函連絡船だと教えられ、列車が岸壁から船に入る場所を不思議に思いながら眺めたような気もする。夜に買ってもらったアイスの舌触り、ちょっとザラついて、程よい甘さで、新鮮な感覚だったのを覚えている。30年以上前の夏だ。





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最終更新日  2006.07.19 22:28:42
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