仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2006.08.03
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テーマ: ニュース(100358)
カテゴリ: 雑感
私は大いに憤慨している。市の姿勢に対してだ。責任ある姿勢とはとても思えない。

ふじみ野市長の ことば が市のHPにあるが、読むとなおさら腹が立つ。これがこの市長の意識なのか。とても市民の安全を預かる者の言葉ではない。

新聞によれば、合併で市職員の点検の日数が減った、とか、管理委託会社が市に無断で再委託していたとか、さまざま問題があったようだが、何も複雑な問題ではない。明らかに、防げた事故であり、起こるべきでない事故を起こしたのだ。

直前に誰かがはずれた吸水口のフタをもってきた際の、監視員や会社の対応に問題がある、再委託の届け出が無かったから遺憾だ、これから調査する、などと市では言っているようだ。それはそれで、重要なことだが、問題の本質とはかけ離れている。委託先会社のテイタラクが事実だとしても、それに転嫁してはいけない。

単純なことだ。ボルトがはずれて針金で固定していたのを、事故が起きるまでそのままにしていた。県警によると、このプールの他の2カ所の吸水口もボルトがはずれて針金で代用していた。しかも、7月15日の今夏のプール開業時点から備えられていなかった可能性があるという。

いままで、吸水口の状況を目で見た人は、何百人もいただろう。再委託先のアルバイト学生だって見ていないはずがない。利用者からの訴えもあったはずだ。特に7月15日から針金で止めていたのならば、なおさらだ。

断言するが、市の職員がいままで全く知らなかったはずはない。絶対にない。間違いなく、誰かが、見たり聞いたりしているはずだ。開業時に自分の(市営の)プール施設がボルト固定されていたかどうか、確かめるのが当たり前のことだ。見ているはずだ。かりに見ていなければ、それこそ重大問題だが、絶対に目にしているはずだ。そうでなくても、委託先任せで一度もプールに来ていないはずはない。また市職員が私的にプールで泳ぐことだってあっただろう。
そして、担当課の担当者には伝えられていたが黙殺された、のか、あるいは伝えすらしなかったのか、のどちらかだ。

危険なものは危険だ。誰でも分かる。特に、プール事故は昔から頻発しており、例えば学校プールの排水口での痛ましい死亡事故が毎年のように繰り返されてきた。かりに生徒の無理な行動に主因があるとしても、設備上当然あるべき安全性が備わっていれば防げたことを直視しなければならない。事故の都度、当局から全学校に通達が回るが、受け流しているのだ。つまりは意識の問題だ。校長や先生には設備の安全性について知識がないから、などと本音も聞くが、そんな言い訳は生徒に通用しない。そもそも、蓋がボルトで固定されているか、なら、校長だって見ればわかることだろう。

危険なものを危険だと、なぜ感知できないのか。良識、常識、いやそれ以下の当たり前のことだ。委託した会社がどうだとか、点検の日数がどうだとか... 馬鹿も休み休み言え。市民の命の犠牲の重みの前に、市はまずもって自らのだらしなさを恥じなければならない。





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最終更新日  2006.08.03 05:19:28
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