仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2006.08.13
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カテゴリ: 仙台
河北新報の世論調査で、梅原市長の市政を評価するかどうかの世論調査結果があった。

 評価する 6.3
 どちらかといえば評価する 35.5
 あまり評価しない 39.2
 評価しない 13.1

という総合評価(問1)であり、前二者の計が4割。高いとは言えない。

評価する理由(問2)のトップは、親しみやすさと改革意欲。評価しない理由(問3)は、市民感覚の欠如。

私はいつも思うが、政治手法や個人のキャラクターをもって評価が高低する政治運営ほど貧しいものはない。中身や出力がどうなのか。もちろん、一定の成果を生むがために必要又は有効となる政治手法ということもあろうが、要は道具と目的の関係であって、道具だけが取り沙汰されて、良い悪いという議論は空虚だと感じてしまう。
少し前までの県政がそうだった。道具だけを論じていられるのは、平和で豊かで、心底困っていない世相の表れか。世の中を動かすのは庶民に共有される切迫感だ。首長のキャラクターが好き嫌いなどとノンビリ言っていられるのは、仙台市民も現状安住なのだろうか。

端的にコトバで言えば、「市長」の評価などはどうでも良い。市政の評価だ。アクが強くても何でも良いから。そして、「政治手法」とか「市長の感覚」がどうとか議論される貧しい市政風土ではなく、中身の議論を深めたい。

さて、その中身だが、東西線建設の推進派25%は随分と少ないと感じた。だいたい東西線が財政を好転させるはずはないから、本当に財政状況を冷静に考えれば、建設しない方が良いに決まっている。推進派の考えは、交通基盤として仙台に東西軸が必要なのだ、市財政をみてもそんなに負担にならないのだから、という。財政状況の見地からは、推進する理由は全くない。

梅原市長も昨年の選挙では、当初は東西線について特別の意見を持たなかったが、ある時点から加速的推進を明確に打ち出した。個人としてどこまで東西線を熱望するか、また財政問題を考えているか、よくわからない。

近所に駅ができるとか、何らかの開発利益を狙ってる人は別として、大体の人はそんなに是非とも東西線が欲しい、ということではないだろう。それにしても、随分と慎重派が多いように感じた。市民の議論を深めたい。





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最終更新日  2006.08.13 10:00:37
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