仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2007.08.13
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カテゴリ: 東北
古代社会では法と秩序を守るために一種の秘密結社が機能する。例えばアフリカの未開社会では成人の儀式に先立って一定期間男達が隔離された秘密の場所で老人達から割礼を受ける。いわば一種の生まれ変わりを果たすのだ。

またある部族では、誰かが死ぬと、豹になりすました誰かが、部族民を威嚇し、秩序を破る者を夜中に襲い殺すという。非常時の警察力として機能するというわけだ。

男鹿半島のナマハゲは、小正月に青年が恐ろしい面を付け、簑をまとい、木で作った刃物をもって、箱に小物を入れてカラカラ鳴らしながら家を回って子供をおどす。

仮面、異装、武器、ガラガラなどは未開民族の秘密結社につきもの。そして、小正月は古い年の死と新年の再生の日。ナマハゲは原始的な秘密結社の名残と思われる。

■参考 海野弘『秘密結社の世界史』平凡社(平凡社新書315)、2006年





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最終更新日  2007.08.13 19:13:46
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