仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2008.01.29
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カテゴリ: 東北
夜中からフレッツ・スクウェアで吹奏楽コンクール全国大会の演奏を聴いている。なんて便利な素晴らしい世の中になったことか。これで何夜(朝)目かだが、聴き出すと止まらない。

全国トップクラスの演奏はどれも素晴らしいが、中学の部では特に湯沢南中学校の演奏に惹かれた。素直で伸びやかなサウンド。

中学の場合はどうしても個々の技量は進んでいないから、細やかにみれば粗雑さは残るし、ダイナミックも作れない。それでも、和音が美しく響くし、バランスも整っている。例えばブラスがリズムを柔らかく刻み出す時など、うっとりするほどの音楽になっている。

生徒一人一人が回りの音を良く聴いているのだろうし、全体の中での役割を徹底的に理解しているのだと思う。高校でも言えることだが、個人の技量は当然プロとは格段に差があるが、合奏として醸し出す音楽は、決して学芸会的な感動ではない。本当の音楽として伝えるものがある。個々人がアンサンブルの意識を高くもって、練習を積み重ねているから、なのだろう。

そう言えば、秋田は泣く子も黙る吹奏楽のメッカだった。僕が中学の頃だが、中学なら山王中、高校なら花輪高、秋田南高、横手高、というあたりだったろうか。合唱でも全国的に高いレベルを示していたように思う。

ふと気になって、東北吹奏楽連盟のサイトで 過去の金賞団体 を見てみた。湯沢南中は昭和40年代から伝統のある学校だったのだ。そして、近年では湯沢北中学校も金賞を獲得しているが、つい最近は再び湯沢南中が金賞となっている。指導の先生が異動したのだろうか。

そして僕は例によって地図を開いてみた。湯沢は訪れたこともない。この素晴らしい生徒達がどんな町で練習を重ねていたのか。聖地普門館で金賞の栄誉を獲得して、大きな思い出となっただろう。湯沢の山河で育ち、全国の舞台に立った子ども達は、どんな気持ちでステージに上がったのだろうか。僕が湯沢の子どもだったら、どんな気持ちで...
(タイトルの湯沢南中の思い出、とは、ちゃっかり成りきってみた、そういう意味です。)

一般に吹奏楽でトップレベルの中学はある程度の規模も必要で、学年4クラスか5クラス程度はあるはずだ。だから、「南中」とは称しても市の中心にあり実質は市立第一中学校なのか、などと勝手に想像してみた。すると、地図で結構興味深いことに気が付いた。

市役所を中心にして国道13号沿いに1.5kmほど北上すると「湯沢東小」、同じく南に1.5kmほどに「湯沢西小」がある。方位は南北なのだが。そして、中学校となると、北の「東小」よりちょっと北に「湯沢北中」、南の「西小」のちょっと南に「南中」がある。こんな位置関係だ。

湯沢市の都市規模からすると、官庁街の近くや昔の城跡付近などに拠点校となる小学校、中学校があるのが普通だと思う。その上で、比較的最近になってから町の外延部に「南中学校」「第二中学校」などを設置するというパターンだ。しかし、湯沢はあえて町の南北に分離している所を見ると、拠点校が規模拡大したために、対等に二分したのではないだろうか。新設校だとすると、町の北に置くか南に置くかで調整ができない事情があったのかも知れない。

以上は勝手な想像だ。それにしても、南中も北中も吹奏楽で東北トップのレベルを示したということだから、湯沢はすごい。





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最終更新日  2008.01.29 06:20:17
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