仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2009.10.12
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カテゴリ: 仙台
南光台と言えば仙台を代表する郊外型大規模団地だ。旧地名では松森が大部分だが、市内から見ると東照宮や小松島を経由して入ることとなり、南光台入口にあたる地域は、南光沢(原町小田原字南光沢)と呼ばれた地域であることから、その背後の高台の団地という意味で、南光台と命名したと思われる。

南光沢は現在の小松島二丁目、四丁目(住居表示は昭和47年)で、小松島沼(海老沼)、交番などのある一帯である。与兵衛沼にかけての範囲は、春にはツツジ、秋には鈴虫の鳴く風致地区であるが、昭和20年代に宅地造成が進み、さらに、旭ヶ丘や南光台が30年代に造成が始まった。当時はバス停も海老沼前(後に、小松島東北高校入口。現在は、東北薬科大・東北高校前)までだったという。

東北高校が小松島(原町小田原字南光沢57番地)に移転したのは、昭和4年である。財団法人南光学園と称し、東北中学校と東北商業学校を設置した。昭和14年には財団法人東北薬学専門学校設置。戦後は学校法人南光学園に改組し、昭和35年に東北商業高校と東北高校を統合し、東北高校に。なお、薬科大は、学校法人東北薬科大学で別法人。

仙台市内の某高校出身の友人は、東北高校のことをナンコウと呼んでいたという。南光台にあるから南光(高?)なのすかヤ、などとある日突然悟ったように語っていた。

学校のホームページで沿革を見ると、昭和37年に帽章「南光」の文字を「東北」と改む、とあるが、昭和初期の移転と法人改称以来、自他共に「南光」で定着していたのだろう。帽章を変更したとわざわざ記しているのは、「東北高校」でアピールしたい学校側の意向か。

東北高校は泉キャンパスへの統合移転構想(泉パークスクール構想。平成23年移転)を持っていたが、今年7月に断念したことがサイトで説明されている。一元化は延期し、泉と小松島の双方で今後も教育活動を行う。小松島の現一年生は三年次(平成23年度)の泉移籍はしない。なお、本年度から実施している4コース制(従来は9コース)は継続する、とのことだ。

特別進学(創進コース、文理コース) 小松島 180名
総合進学(文教コース)小松島・泉 400名
総合進学(スポーツコース)泉 120名

将来もし小松島を離れるとなれば、法人名も再改称されるのだろうか。

私は一時近くに住んでいたことがある。小松島沼、瞑想の松、五城中から営林署付近の宅地を抜ける道路など散策したもので、懐かしい。その昔は仙台鉄道が、現在の東照宮駅から、小松島小学校の変則交差点、常盤台霊園をまわって、バス通りを横切り東北高校の西側に通じていたという。今は無くなったようだが、南光台に行く市営バスは宮町経由と通町経由(表記は違うかも)の2系統があって(どっちでも構わないのだが)、用事で南光台六丁目まで何度か出かけたこともあった。

参考:田村昭編『仙台のバス停物語1』宝文堂、1996年





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最終更新日  2009.10.12 16:35:31
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