仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2011.02.06
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カテゴリ: 国政・経済・法律
春場所は中止となるようだ。前代未聞の不祥事だ、相撲界の体質改善は全く進んでいなかった、などと報道も待ってましたとばかりに連日大騒ぎだ。

私は八百長メール報道に接して、いくつか不思議な点を感じていた。

まず、(1)なぜメールは復元できたのか。

技術的な面では難しくないのだそうだ。最初は、力士は自身の携帯から削除していたというから携帯電話会社に照会したのだろうが、だとするとどういう手続でやれたのか(八百長相撲をした力士が何の罪になるのか。もちろん人として責任は重いが)、なぜ会社は応じたのか、などと多いに不審に思ったのだが、どうも端末自体に記録が残るのでこれを復元するのだそうだ。

(2)なぜ今出てきたのか。

発覚は、野球賭博事件で関与した力士の携帯の通話だという。だとすれば、しばらく前に情報はあったのだろう。警察からマスコミに流れたのが最近だったと言うことか。普通に考えれば、マスコミが報道する前に、関係者が事情を知り、それなりに対処するだろう。

対処とは、何も悪いことにフタをするという意味ではない。事を察知して、然るべき時に自主的に公表することも含めて、早めに手を打っておけば、このように後手後手でドラスティックな対応になることもあるまいに。ファンの理解を得られないとして春場所を中止すると言うが、ファンにしっかり実情と対策を説明することがまず急がれていたのだろう。

そのようないわば「猶予期間」も、感じ取って事を起こすという、感覚も気力も、なかったということか。大変残念である。

(3)マスコミはなぜ急にこうも騒ぐのか

言うまでもなく記事としては多いに受ける。ああ、やっぱりか、と大衆に受け止められるからだ。白鵬の頑張りなどで角界の再建を、などという論調で来たとしても、やはり真反対のバッシングの方向が、受けるのだろう。

マスコミに責任はないが、それにしても、これまでも噂があったなど体質論を論じるのなら、少しはいままで更正に向けた論陣を張ってくれても良かったような気もする。今となっては、絶望感を煽るだけしかないのか。


などなど論じたい点は多いが、とにもかくにも相撲界の体質は相当なもののようだ。思い切って、相撲協会は解散し、現在の親方連とは切り離した形の事業体が主催する形で、国技の伝承を担うこととしてはどうか。

部屋制度、年寄株などコンベンションが多すぎる。ヨソの空気が入りにくい環境だったことは間違いない。考えようによっては、これだけマスコミにおとしめてもらったのだから、再生に向けて、何でも出来る。

相撲ファンに支持される国技の伝承を第一に考えるなら、経営形態はどんな形であっても選択可能なはずだ。





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最終更新日  2011.02.06 12:17:36
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