仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2011.07.04
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カテゴリ: 国政・経済・法律
初めに断るがTV報道は一方的な思いこみや主観で、映像を切り取る面があるから、真実は必ずしもそうでないかも知れない。

しかし、それにしても破天荒なハナシだ。大臣失格、そのとおりだ。大臣と言うより、政治家、あるいは社会的に地位を持つ人間として、非常に問題がある。

何度も言っているが、私は政治家に聖人君子性を求めないなら(あれば望ましいが)、表面的な口調や態度それ自体を取り上げてどうこう言いたくはない(そういうTV報道の傾向は好きでない)。うわべの愛想の度合いで被災地への配慮が多い少ないという議論だけで良いはずはない。

そこで、松本氏の表面的な態度の悪さについては、東北人として感情が高ぶるけれども、それこそ心を鬼にしてさておくとしよう。それでも、今夜の報道で一番問題だと思うのは、岩手県知事に対して「国はあらゆる知恵を出した。あとはおまえ達がしっかりやれ。知恵を出さない者は助けないぞ」というような意味のことを語っていたことだ。

知恵を出さないから助けないというのは、平時のアイデアコンテストならともかく、この非常時でよくもそんなことがいえる政治家だ、とビックリする。それにも増して驚くのは、国はやることはやり尽くしているという認識だ。これは極めて重大なことだ。マスコミも、ここを取り上げるべきである。

被災地が地元でまず自助努力すべきこと、国に声を上げるべきこと、また、(宮城県知事に語ったとされるように)県が意見をまとめるべきこと(私はこの国と地方の関係についての認識には異論があるが)、はなるほどそうかも知れない。しかし、いまこの国政の混乱と被災地復興方針の揺らぎの中にあって、担当大臣が、国は万策出したなどとうそぶいていて、そんな大臣では良いはずがない。どれだけ被災地が困って、生活の再建のために国の決断と財源を必要しているのか、国政に求められていることが何なのか、それを最も解っていない発言そのものではないのか。いま国の政治家がなすべきことは、被災地がやろうと思っても出来ないこと、まとめようとしてもまとまらないことを、それこそ民意をさぐり緒論をまとめて方針や予算を形作ることだ。地方になすりつけるのなら国家官僚で十分間に合っている。

恥ずべきことだ。もし大臣を辞めないのなら、ビッグマウスに恥じない納得できる成果を出して欲しいとも思うのだが、それは、無理だ。地方が知恵を出さないとか県がコンセンサスを作らないとか、そんなことを言う大臣だから、結局は無策を地元や県の責任にするのが明白だ。

この国の政治。明日に光が欲しい。





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最終更新日  2011.07.05 00:32:59
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