仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2012.11.27
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カテゴリ: 宮城
朝の新聞を見てハッとした。石巻出身の彫刻家である高橋英吉のことは知っていた。その企画展が川内の県美術館で開催中というのだが、石巻文化センターに収蔵していた作品のうちで無事だったものなど20点を展示しているというのだ。

石巻文化センターは南浜町で海岸に近かったから、壊滅状態だった。文化センターや市立病院の被災は何度か見ていたが、このことには何故か、気がつかなかった。高橋は美術家としての将来を嘱望されながら、南洋で戦死した。その秀逸の作品約50点が、ここに収められていて、震災に遭ったのだった。新聞記事で受けた衝撃は、この事実だ。

センターの収蔵作品のうち、1階の収蔵庫にあった作品は海水に浸かり、現在修復作業中。新たな施設の再開まで美術館で保管するそうだ。

企画展に展示しているのは震災の当時にセンター2階で航海中だったため被害を免れたもの。代表作である「海の三部作」や「不動明王」も含まれているようだ。

いつか私も観てみたいと思っていた。仙台にあるのなら是非足を伸ばしたい。

力強い美しさを表現した高橋英吉の作品は、時を越え、震災を乗り越えて、石巻に勇気と誇りをもたらしてくれるだろう。

■関連する過去の記事
高橋英吉と幸子さんの父娘展 (10年3月12日)
悲劇の天才彫刻家 高橋英吉 (10年1月24日)





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最終更新日  2012.11.27 06:04:55
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