仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2013.03.22
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カテゴリ: 東北
21日告示の秋田県知事選挙は現職の無投票再選で決まった。現職は早くから政党色を隠して全方位県政運営。前回支持した自民、社民に加えて、前回自主投票の公明も支持。維新の会も応援に回る。県政野党の共産までもが自主投票。

民主は年末の総選挙の惨敗から主戦論が急速に衰えて意見集約が遅れた。また、夏の参院選を控え、参院現職が前回社民と連合との三者共闘で当選したことから、今回の対応で参院選にしこりを残すことを避けたという。

批判勢力の退潮で県民の審判を仰ぐことなく再び県政を担うことになる。県議会も身内が大半。馴れ合いになることなく是々非々を貫けるか、自らを律する責任が一層重くなる。

以上は今朝の河北新報の解説だ。秋田県知事選挙は18回目にして初の無投票。

自ら律せよ、はそれで良い。けれども、やはり選挙という有権者の行動機会を与えなかったことの責任はきわめて重い。新聞なら、そこを強く書くべきだろう。誰がどんな言い訳をしているのか、そしてそれをどう評価するのか。

最も問題なのは民主党に違いない。秋田市長選に集中するという実情などもあるのだろうが、いったい責任ある政党としての覚悟などは何処に行ったのか。退潮のときこそ、できることがあるはずなのだ。

話がそれるが、今、民主党は本当に転機だと思う。数が激減したことはもちろんピンチだが、それは立て直しの好機でもあるのだ。自民安倍内閣の支持率が7割とか言われるが、そんな時こそ、冷静に政策を分析し、またポピュリズムに警鐘を鳴らすのも、やはり政治家や野党の務めだ。やっぱり浮かれた勢いだけだったと言われて終わるのかどうか、なのだ。真に長期的視野を持ち、骨太に政策を提示すること。野党はチャンスでもあるのだが。

そして、共産党だ。生活者寄りの政治を標榜し、大資本と結びついた政治政策を非難する。一貫した政治姿勢とよく自己主張するようだが、それなら有権者に選択肢を与えることも是非貫徹すべきでないか。組織力がある政党として日本の政界でアクターを自認するのならば、そうすべきだろう。結局、日和見なのではないか。その批判はなされなければならない。

東北で相次いだ知事選の無投票。民主主義を支える政党政治というものを、よく考える機会にしたい。

■関連する過去の記事
山形知事選挙は無投票か (2013年1月3日)





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最終更新日  2013.03.22 06:08:07
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