仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2015.02.06
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カテゴリ: 東北
田村昭『東北お国ぶり』(宝文堂、1970年)で、恐山や下北半島について記した項目の中に、学術的にも研究の対象となった尻屋のいわゆる共産部落、という記述があった。

貧しい漁村であったことから、皆が平等に分配される共同体が形成されていたということらしく、また、他の子を貰いうけて育てることも行われ、民俗学、法社会学などの観点から取り上げられたようだ。ざっとネットで見てみただけなのですが。

田村氏の書には、尻屋33軒の旧家には、鉄炮、槍などの苗字もあって、かつて難破船からかろうじて脱出して上陸した際の持ち物を名付けたと伝承される、とある。

あるサイトでは、強い偏東風の吹く尻屋は難破船の名所で人々は漂着物を拾って生計の助けとした貧しいところだけに、素朴な原始共産制が生まれたのだろう、と記されている。


■関連する過去の記事
尻屋崎の寒立馬(東通村) (2013年6月22日)






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最終更新日  2015.02.06 21:36:49
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