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といっても、品川とか高輪とかではなく飯能です(^^ゞ以前、プリンスカードのポイントでランチ券をせしめたので、息子たちの受験が一段落したのを機にそれを使おうという魂胆。同じプリンスホテルなのに、使えるホテルは限られており、しかもバイキング形式になると飯能プリンスホテルしかないんです。そしてその飯能プリンスホテルは、4月から宿泊専門のホテルに衣替えし、レストランは閉鎖されるとのことだったので、急ぎ使うことにしました。ところで「飯能」と言っても、関東以外ではまったく知名度のない町。埼玉県西部の関東平野が尽きるところに位置し、秩父地方への玄関口になります。昔は宿場町でしたが、今はベッドタウンとして発展しています。さて、その飯能プリンスホテル。西武池袋線の飯能駅に隣接して建っています。シースルーエレベータで最上階まで上がると、「トップ・オブ・ハンノウ」という展望レストラン。飯能の市街地を愛でながら、ゆったりと食事をしました。
2010年02月28日
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僕が関わっている検見川送信所は、昨年、千葉市長が視察後のメディアへのインタビューで、「保存する」ことを正式に表明し、取り壊しから一転、保存へ大きく流れが変わりました。その後もメディアへの露出が相次いだことで、知名度も徐々に上がってきており、「知る会」がめざした目的がどんどん形になってきています。これまでの成果を祝し、今後の活動を期して、有志でシャンパン・パーティをしました。もちろん、割り勘です場所はJR新検見川駅近くの住宅地の中にある「ア ピアチェーレ」というイタリアンのお店。もともとはお豆腐屋さんだったということです。すごい業態転換ですね。電車に乗り遅れ、集合時間の午後6時に間に合わず、30分も遅刻してしまいました。お店に着いたときには既に皆さん席についておられ、僕の到着を待っていてくれました。おっと、裏猫あ~さんもいる!さっそく、シャンパンで乾杯!次から次へと料理のプレートが運ばれてきました。どれもこれも美味しい!ビール、ワインと、アルコールがドンドン進みます。そして皆さんと和気あいあいと談笑。そろそろお開き、ということでふと時計を見るともう9時半。何だかこのまま帰るのは中途半端なので、事務局の久住さんたちと駅前の「酒処将軍」で飲み直し。ここで、もはや帰宅を断念しました。久住さんの弟さんを頼り、彼の経営する千葉駅前のお店「壱上」へ。そこでまた酒杯を重ねました(笑)弟さんに千葉駅前のビジネスホテルを手配してもらい、ベッドに転がり込んだのは午前3時前。いやぁ、充実したアルコール漬けの1日でした。【送料無料】シャンパンストッパー付き!!これぞ定番!!爆発的人気スパーク3本で2,980円!!【スパ...
2010年02月27日
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今日はお天気はぐずりだしたものの、昨日の暖かさの余勢を駆って、2月とは思えない気温です。春はそこまで来ていますね。さて2月26日といえば、二・二六事件が起きた日です。今から74年前、当時の内憂外患の状況を打開すべく昭和維新をめざして陸軍青年将校が決起し、政府要人を暗殺して革命を起こそうとした事件。74年前といえば自分の親が生まれてもいないので、僕は知るよしもありませんが、事件の当日は今日の天気とは打って変わり、東京では珍しく大雪だったそうです。天候の違いはあれど、当時と今と比べると、内外の情勢に驚くほどの一致があることが分かりました。当時の内憂外患の主なものは「政治腐敗」と「世界的大不況」だったんだそうです。政治家の汚職は今に始まったことではありませんが、最近は現役首相や与党重要ポストの所業がとやかく言われています。世界的不況は、まさに「リーマン・ショック」ですね。「歴史は繰り返される」とはよく言ったものです。ただ当時と今とで決定的に違うのは、平和の祭典・オリンピックに湧き上がる世界である、ということでしょうか。特に今日は女子フィギュアで、一連の競技のクライマックスを迎えました。今日の午後はTVの視聴率もうなぎ登りだったのでは。僕は会社だったのでTV鑑賞はできませんでしたが、ツイッターのタイムラインからは一度に100人のユーザーからのつぶやき(もはや悲鳴に近い)がリアルタイムであふれかえっていました。印象的だったのは、浅田真央の優勝逃しにため息しつつも、圧倒的に強いキム・ヨナに対して、極端なナショナリズムを出さずに、賛辞を送るつぶやきがたくさん見られたことです。「歴史は繰り返される」のも真ですが、「歴史は積み上げられる」というのもまた真なり、ですね。図説二・二六事件
2010年02月26日
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今朝の日本経済新聞1面に、「電子版 来月23日創刊」という見出しが躍っていました。従来の無料配信される「NIKKEI NET」を発展させ、無料と有料のコースがチョイスできる新たなWebメディアとしてリリースするそうです。産経新聞が既にiPod TouchやiPhoneで読めるWeb版を廉価で提供していますが、あれは印刷物イメージをそのまま電子化したものに対し、日経のそれは単純な印刷物の電子化ではなく、Web版は専門部署でコンテンツを再整理・再レイアウトするんだそうです。既に印刷の新聞を定期購読をしている読者は月額で追加1,000円投資で、・朝・夕刊の電子版・会員限定記事の配信・編成局オススメ記事の配信・投資情報の配信と分析ツールの利用・世界市況のリアルタイム配信等のプラス情報がもたらされるとのこと。ネットの世界では、もはや新聞メディアの情報は閲覧者にとってはタダですよね。それを月に1,000円徴収するビジネスが成功するかどうか。そして果たして投資に見合うコンテンツなのかどうか。自分としては一度契約しても良いかな、と思っています。ネットでは溢れんばかりの情報が無料でどんどんと流れてきています。新聞メディアにとっては由々しき自体ですね。ネットを無視するわけにもいかないし、さりとてネットに迎合すると、そもそも商売が成り立たない可能性がある。今回の日経の取り組みが、今後の新聞の行方を占う試金石になるかもしれません。暴走するネット社会
2010年02月25日
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おかげさまで、次男も第一志望の県立高校に合格しました。長男が通っていた高校と同じです。卒業する長男と入れ替わって入学することに。今年は埼玉県の高校入試の方法が変わったこともあり、例年以上の狭き門になりました。それに試験問題も難易度のかなり高い出題があり(最高レベルの県立高校入試対策だと聞きました。もしそうなら迷惑千万。その県立高校だけ独自の入試にしてしまえば良いのに)、受験後この1週間は、本人も悶々としていたと思います。晴れて合格したことで、梅満開の季節であるにもかかわらず、わが家には一足早くサクラが満開となりました埼玉県公立高校受験必勝マニュアル(2009)
2010年02月24日
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海を越えた米国で、トヨタ・バッシングがかまびすしくなっています。僕は前にも日記に書いたとおり、トヨタの品質の高さには一日の長があり、今回の問題の発端となった急加速問題は、基本設計に間違いはなかったと考えています。折しも今週号の日経ビジネス誌に、僕の考えを補強してくれる米国人評論家の記事が出ていました。それによると、コンピュータによる燃料噴射の電子制御に問題があったとされている急加速問題。そもそもその関連性はまったく証明されていないと。そしてこの種のトラブルはトヨタ車に限ったことではなく、他メーカーの車でも起きているというのです。燃料電子制御の基本設計には「フェールセーフ」、つまりトラブルが生じたら常に安全な方向へ動作するという思想が反映されています。具体的には、電子制御を司る心臓部分・CPUは、基板に必ず2つをセット。片方が壊れてしまっても、もう片方がきちんとバックアップします。万一、両方が壊れてしまったら、燃料がエンジンに供給されない仕組みになっており、否が応でも車は急加速どころか必ず停止する方に動きます。だから今回、米国の当局が疑っている事象は本来ならありえないこと。1つの小さな事件があれよあれよという間に尾ひれはひれがついてエスカレートしていくのは、最近よく見聞きします。日本でも数年前に不二家の品質問題がありました。元はと言えば、賞味期限切れの牛乳を使っていたことが発覚。あーだこーだしているうちにまったく異なる工場のチョコレート製造までとやかく言われる始末で、一気に会社存亡の危機に立たされました。なぜこういうことになってしまったのでしょう。なぜトヨタは品質を極端に落としたわけでもないのに、ここまで叩かれてしまうのでしょう。1つの解として「感性が磨かれていなかった」ということを感じます。最初の事故が起きたとき、トヨタ社内ではその内容が事細かく情報共有されたのは事実のようです。そういう意味では、大企業にありそうな「情報もみ消し」は、ことトヨタでは起きていない。むしろ礼賛すべきことです。しかし、その情報を技術部門に照会し、「基本設計に誤りはない」という結論を得て、そのままうやむやになったのがまずい。彼の地ではド素人ではあっても「燃料系に不備が?」という声が起きているわけで、それに真摯に説明し、トヨタの開発体制・生産体制を余すところなく情報開示していれば、問題はここまで広がらなかったのかもしれません。ただ、そこまでのシナリオを察知できたかどうか。これが「感性がなかった」と思われるゆえんです。これも日経ビジネス誌ネタですが、2年ほど前にフォードでも問題が起きたことがあったそうです。この時は品質問題ではなく、フォードのある車種のファンサイトで、偽造部品が売買されたことを察知したフォード社の法務部門が、当初、ろくに説明もせずにサイトの管理人にウェブサイトの閉鎖と損害賠償を請求したことに端を発します。怒った管理人がフォード社と対決する旨をウェブで表明したとたん、同調する市民がこぞってバッシングを始め、一夜のうちにフォードは悪名高い会社になってしまった。ところがここでフォード社のコミュニティ部門のマネジャーが機転を利かせます。彼は一晩中、ツイッターにアクセスし、フォードに対して憤っているつぶやきを見つけると、すぐさまそのユーザーに対して、「事態の把握と収拾に向けて、法務部門と交渉中。この内容をリツイート(他ユーザーへ転送の意)して欲しい」と発信したんだそうです。その数、一晩で140件。この行動によって、翌日には、フォードに対する風当たりを相当下げることに成功したんだそうです。つまりフォード社のこのマネジャーは、炎上しはじめたブログやツイッターを発見して、すぐにその先の姿をイメージできたんでしょうね。良いサービスをしようが、品質の高い製品を作ろうが、要はやっぱり「感性」なんです。トヨタ自動車は、良い車を安く作ることに定評がありました。ただ、じゃあ感性はどうか。ここが次の攻略すべき課題だ、ということがわかっただけでも、儲けものですね。やっぱりトヨタは強いのです。「感性」のマーケティング
2010年02月23日
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タイトルのセリフ。先日の『関東4チャプター交流会』で、あるメンバーさんから言われた言葉です。「4チャプター交流会」は、ホームページの制作と運営、そして参加者のとりまとめ等、事務的な手続きを僕が担当しています。交流会が無事に成立するためのエッセンス的な活動です。実際の準備や実行は、もちろん幹事役の方が大変ではあるので、僕としては「せめてのお手伝い」のつもりです。「でも、『交流会』だけじゃないですよね」とメンバーさん。埼玉チャプターのWebやセミナーの企画、それに『検見川送信所を知る会』のWeb制作等、そういった場面も引き合いに出し、僕のことを持ち上げてくれました。なーんだか雲に乗った気分を味あわせてくれました。ただし、僕にとっては『埼玉チャプター』にしても『知る会』にしても、「せめてものお手伝い」モードなんです。というのも、さまざまな組織の中で本当に中心を占めるのは、そこの代表になること、というのが持論。僕は組織の方向性を定めたり、何か大きなプランを立てるのは苦手なので、代表はもとより中心に立つことには消極的な向きがあります。逆に、既に決まっている企画や方向性に対し、いろんな味付けをしたり、別のことと関連づけたり、といった脚色にはとても興味があり、しかもラクラクとそれをやってのけたりする。僕の行動様式は、どうもそういうところに収れんされているんですよね。で、その脚色(エッセンス)のところで、他者を出し抜いて、いろんな方法や技術を構築していく。そういうことに心地よさを感じるんです。考えてみれば、会社でもそうです。今、僕はどちらかというとスタッフ的な動きをするポジションにおり、上司のプランを具体的に行動プランに落とし込んだり、あるいは部下の仕事をフォローする役割を担っています。自分で何か新しいことを発想する、というのではなく、ある発想に対して肉付けをし、レールを敷いて、実行段階へ向かわせる、あるいは実行する。そんなことをやっています。そして実行する段階で僕ならではのスキルを意識するしないにかかわらず、埋め込んでいます。結果的に「『まさやん』がいないと、そこが通過できない」という図式。別にそこを通過しなくても達成する方法はあるし、絶対的なものではない。でも、僕を介在させた方が、たぶん達成度は高くなる。効率的に達成させる通過地点に僕が介在する、というのは、小ずるい話ではあります。でも、それで自分自身の存在価値を周囲にアピールし、自分の「社会的に認められたい欲求」を達成させているんですね。会社だけでなく、プライベートな活動の中でも、自分の「価値の場」をどんどん広げて行ってることを、メンバーさんからのフィードバックで改めて感じました。生き方の感性
2010年02月22日
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昨日から訪れている古河市の研修施設。車の中に忘れ物をしたので、駐車場へ向かうと、向かい側に駐車している車の正面に2匹の猫がたたずんでしました。まだ大人ではなく、そうですね、生後1年と少しくらいでしょうか。僕の姿を認めると、片方が「にゃあ」と鳴きます。で、こちらがしゃがむと、2匹とも「にゃあ、にゃあ」と鳴きながら近づいて来るではありませんか。1匹はグレーのトラ。めちゃくちゃ人慣れしています。もう1匹の三毛に至っては、マイVOXYのバンパーにすりすり。か、可愛いっ!お持ち帰りしたいところですが、こんなに人慣れしていると言うことは飼い猫さんですよね。後ろ髪を引かれる思いで、駐車場をあとにしたことです。猫がもてなす宿
2010年02月21日
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茨城県の古河市へ行ってきました。毎年この時期は僕の所属する『日本コーチ協会・埼玉チャプター』の兄弟分組織である、『茨城チャプター』『栃木チャプター』『群馬チャプター』と4つの組織が合同で『4チャプター交流会』というコーチングの合宿研修行っていて、毎年、会場となる古河の研修・宿泊施設『平成館』にお世話になっています。去年は埼玉がホストだったので、落ち着いて研修に向き合うことができませんでしたが、その分、今年はみっちりカリキュラムに取り組めました。今回の僕としてのトピックは、昨年の交流会直後に偶然、楽天ブログで知り合った「taasie」さんが今年の交流会に参加してくださったことです。僕は少し遅れて登場したので現場を目撃していませんが、自己紹介でtaasieさんが、「ブログで知り合ったことがきっかけ」で参加したことを話すと、参加した皆さんが「そんなこと、あるんだ!」とビックリされていたとのこと。ネットの力は、改めて凄いもんだと感じたことです。さて今回も2日目の「振り返り」で「来年もぜひ参加したい」という声が相次ぎ、ごく自然に来年開催が決まりました。2011年2月19日~20日となります。taasieさん、お疲れさまでした。そしてまた来年もよろしくお願いします。
2010年02月20日
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今日は月に一度の神楽坂飲み会。絶食明けなので、食が進む進む(笑)上写真の真ん中は茹で空豆。僕は長年、空豆が唯一の苦手な食材だったんですが、最近になってようやくその美味しさがわかるようになってきました。そして今日の焼酎はこちら喜界島特産 奄美の蒸留酒!【黒糖焼酎】朝日 25度 720ml黒糖焼酎は、ほのかな甘みがあって、これはこれでなかなか旨いですね。
2010年02月19日
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というのも、明日、会社の健康診断があるからです前回は人間ドックを受けたので、2年ぶりの受診。年齢からいくと、毎年人間ドックを受けても良さそうなんですが、僕の会社&健保組合は、僕の年齢だと5年おきにしか補助が出ません。自腹を切ってまでの健康フェチでもないので、今年は会社の健康診断に逆戻り、というわけです。で、今夜から明日の健康診断本番まで、食事を摂ることができません。ちょいと辛いですね。ちなみに、僕の人間ドックの体験談が、「ここカラダ」というWebサイトに掲載されています。なかなかオチが利いてるでしょ?(笑)まるで『ハイキングウォーキング』のQ太郎みたいですね(爆)ひと目でわかる!健康診断
2010年02月18日
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「坂の町」と聞くと、神戸とか函館、小樽なんかがパッと出てきますが、なんのなんの、東京23区内も意外と起伏の激しい街なんです。先週、テレビ朝日の長寿番組『タモリ倶楽部』で、四谷の荒木町というエリアを巡っていました。この町は、周囲から数段低い場所にあって、すり鉢状の地形になっているんだそうです。もともとは湧き水が谷を作っていたんですが、江戸年間に谷を横断するように堤を築き、大名屋敷の庭園にしたのが、このすり鉢地形の発端なのだとか。百聞は一見にしかず。仕事の合間にちょっと立ち寄ってみました。上の写真が、この荒木町の一番低い場所から見上げたところ。いきなり階段が見えてますね。この町の最も底の部分。池になっています。今でも水が湧いているのでしょう。こりゃまた長い階段ですね。で、その階段を上って、上から荒木町を俯瞰して見ました。平板な都会の風景も、坂の上から見下ろすだけで、とても立体的で味のある光景になります。階段の長さも角度も、広島・尾道のそれとは比ぶべくもありませんが、これはこれで、僕にとっては好きな風景です。タモリのTokyo坂道美学入門
2010年02月17日
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戦後の日本は、戦前の全体主義を反省し民主主義を標榜しましたが、どうかすると権利の主張を唱えすぎた感があります。「戦前の良き日本」を体現するような「責任を果たす」ということがおろそかになった果てに、今の日本人の、「自分に重きを置いて他人を軽視する風潮」がはびこっているんだと思います。そういうことを彷彿とさせる事件が自分のお膝元で起こりました。今日の未明の4時過ぎ。目覚ましとしてセットしていたケータイの、メール着信の音で目覚めました。迷惑メールかと思いきや、Yahoo! Transit(交通情報)です。僕は自分のYahoo!アカウントに西武新宿線を登録してあり、同線に支障が生じると、Yahoo!からメールが送られてくるようにセットしているんです。眠気まなこで文面を読むと、「3:30頃、新狭山~南大塚駅間で発生した脱線事故……狭山市~本川越駅間の運転を見合わせ……」な、なにっ! 新狭山駅に行っても電車が走ってない!?「代行バスは出ているだろう」と思い、とりあえずいつもより少し早めに駅に到着するも、バス待ちは既に長蛇の列。いつ来るかも分かりません。しょうがないので、渋るヨメさんを動員し、隣の狭山市駅まで送ってもらうこととしました。折しも今日は県立高校の入試日です。わが家の次男も受験生。次男の昼の弁当を作ろうとしていたヨメさんは僕の動員で予定が狂ってしまいプリプリ「こりゃまずい」と思い、狭山市駅まで残り1kmちょっとのところで「ありがとう。ここでええわ」と途中下車。テクテク歩くこと15分、ようやく電車が動いている狭山市駅に到着しました。その後も電車の運休等が相次いだものの、会社にはいつもより20分延と、それほど大きな影響もなく到着。それでもストレスを感じた「痛勤」でした。不通区間の復旧は伸びに伸びて10:30にようやく開通。事故が発生してから優に7時間も経過しています。このため、沿線の県立高校は軒並み入試の開始時間を最高で1時間近く遅らせることになったそうです。わが家の次男は、受験校が自転車で行ける距離なので、幸いなことに影響は受けなかったのですが、それにしても人騒がせな話です。しかも報道を見て、さらに愕然。この脱線事故、線路の保守をしていた事業用車両と大型トラックが踏切上で衝突し、トラックは横転、事業用車両も脱線した、という内容なのですが、そもそもの原因は、踏切の警報機が鳴って遮断機も下りているのに、先を急ぐトラックが無理やり遮断機を折って踏切内に侵入したんだそうです。真夜中の、通常なら電車が走っていない時間帯なので、トラックの運転手は「踏切が故障したんだろう」程度にしか思わなかったのかもしれません。しかしそれでも踏切の装置を壊してまでムリに横断する行為は、器物損壊であり、何より「列車往来危険罪」が適用される立派な犯罪です。でもその運転手には「(踏切を壊しても)自分ぐらい良いではないか」という甘い考えがあったに違いありません。でなければ、こんな大それた危険行為をしないでしょう。ましてや、こういう人は「もし万が一」の先を読まない。今回のように、通勤通学時間帯に電車がストップすることは、何万人もの利用者と鉄道会社に大きな迷惑と経済的損失を与え、しかも入試日であるということは、極端な話、受験する子供たちの人生にも影響を与えかねないのです。やっぱり自分の利益しか考えない人は、こういう大きな迷惑を世間にかけてしまう。良い大人が、もっと「責任を果たす」ことに重きを置かないといけません。ただ、今の「責任を果たさない大人」を作ってきたのは、本来の意味での道徳心を忘れた日本の教育が荷担してきたような気がしてなりません。「日本の戦後教育のあり方」と、「今日の西武線の踏切事故」を同じ土俵で論じるのは次元が違う、と言われるかもしれません。でも、僕はそうじゃないと考えます。事故を作ったそもそもの遠因の一つに、元来、日本人が育んできた道徳を忘れてしまったことが絶対に含まれていると思うのです。「ココロに余裕を持って、自分より周囲の他人へ配慮する」自戒を込めてもう一度噛みしめたいフレーズです。世界に誇る日本の道徳力
2010年02月16日
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今日の東京は午前中からしとしとと冷たい雨が降り続き、寒い日になりました。で、何気なく新聞をめくっていると、もっと寒い話が…。米国の国防総省(ペンタゴン)が、イランや北朝鮮が発射したミサイルを、ボーイング747からレーザー照射し、空から迎撃する実験に成功したというのです。ボーイング747型機って民間機ですよね。そういう機材に軍事用のレーザー砲を乗せるなんて...彼ら(イラン&北朝鮮)に、民間機を撃墜させる大義名分を作ったに過ぎないような気がするのは僕だけでしょうか。考えてみれば、この国のトップはノーベル平和賞を受章しているんですよね。「国土を守るための迎撃システム」という理屈はわかりますが、それって彼の国を刺激するだけではないでしょうか。『攻撃は最大の防御なり』とは、古くから言い習わされている格言ですが、「攻撃=迎撃・ミサイル発射」ととらえているうちは、たぶんこの世から悲惨な戦争はなくならないでしょう。自分の小さな「箱」から脱出する方法
2010年02月15日
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今朝の埼玉南西部はうっすらと雪が積もっていました。わが家の裏の畑も、ごらんのようにうっすらと白くなりました。「ホワイト」というには少々心苦しいものの、今日は「ホワイト・バレンタイン」となりました。今冬はいつになく暖かくなりそうだ、と思っていたら、意外と平均より気温が低い日が多いようです。
2010年02月14日
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アップル社から『iPad』が発表され、3月には日本でも販売が始まるようです。『iPod』も『iPhone』も半ば横目に見ていた僕ですが、さすがに『iPad』に至っては、無視できなくなりましたもともと電子書籍に興味があり、アマゾンの『Kindole』(キンドル)購入をもくろんでいたのですが、ちょうどそのタイミングでの『iPad』の発表。折しもTwitterをやり始めたことから、外出先でケータイでは「つぶやき」づらく、『iPad』を購入すれば、電子書籍もTwitterも試せるではないか、ということで、にわかに購入意欲が湧いてきたもの。少し前に、注文可能になった場合に、その旨のメール送信がされるよう登録を行いましたが、もう待ち遠しいったらありゃしません。何だか久々に童心に返っていますあ、そうそう。ポータブルで音楽も楽しめるんでした。♪iPad&iPhone&ワンセグOK!●コンパクト&高音質&コードレス●パイプスピーカー●Wireless ...
2010年02月13日
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長男が第一志望の大学に合格したことで、さっそく今日、入学金と授業料の振り込みに銀行へ赴きました。しめて97万円。これだけの現金を扱うのは久しぶりです。ところで、わが家のメインバンクは「三井住友」。振込先として大学から指定されている銀行は「みずほ」。他行宛の振込だと手数料が発生すると思い、細かいところに妙にケチな僕は、三井住友銀行のATMで必要金額を下ろし、みずほ銀行の窓口で大学が用意した振込用紙とともに手続きをすることにしました。ところが第一関門がATMでの引き出し限度額です。キャッシュカード盗や振り込め詐欺等の被害を最小限にとどめるため、現在は1日当たり50万円までしか引き出せないようになっています。お店の人に聞くと、身分証明書があれば1日だけ限度額を引き上げられるとのこと。運転免許証を差し出すと、「じゃあこれに記入してください」と、限度額引き上げ申請の用紙を差し出され、住所・氏名・口座番号等を記入。窓口では下ろした金の用途まで聞かれ、さらに「ATMで現金を引き出した後にひと声かけてください」と、しごく面倒なアクションを要求されました。で、やっとの思いで100万円弱の札束を手にし、隣のみずほ銀行へ行って、振込用紙を差し出すと…。「お客様、この金額だと手数料が525円かかります」な、なにっ! 同じ銀行間なのに手数料取るのかよっ後で調べてみたら、他行間でも手数料は600円程度とそんなに変わらず。しかも大学が用意した振込用紙を使わず、ネット決済すれば、もっと安い手数料で振り込めたようです。いやぁ、目先の損得勘定と思い込みがあだとなって翻弄されてしまいました…金融機関のカモにならない!おカネの練習問題50
2010年02月12日
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おかげさまで、長男が第一志望だった芝浦工業大学へのキップを手に入れました。情報システム学科と通信工学科のどちらも合格。本人は情報システム学科が第一志望なので、そちらをチョイスするとのことです。同大学へは2月3日と2月4日に延べ3学科受けており、2月3日受験分は昨日発表だったんですが、この枠は残念ながら不合格。ですので昨日の夜は、家の中の空気がどよーんとよどんでしまいました調べてみると、40名枠に志望者数が600人超。15倍以上の倍率です。これは厳しい。今日の2月4日受験枠分の合格発表も、本当におそるおそるWebにアクセスしたことです。こちらの方も多少倍率が落ちましたがそれでも10倍強。10名枠を110名で争ったものです。それでも何とか滑り込みました。特筆すべきは、予備校にも塾にも通わなかったこと。受験対策はベネッセの進研ゼミ高校講座だけです。模擬試験では成績が芳しくなく、何度受けても芝浦工大の合格可能性欄は「E」ランクのオンパレードでした。本人的にも相応の焦りはあったと思います。それでも自分の力を信じれば、必ず道は開ける。見事にそれを示してくれました。
2010年02月11日
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1月30日に参加した、西武池袋線・石神井公園駅の高架施設見学会。今からだと数日前になりますが、2月7日にめでたく高架に切り替わりました。ちょうどその日は検見川へ行く予定があったので、少し遠回りして高架化成った石神井公園駅へ挨拶がてら立ち寄り。駅名標にはハングルが入っています。最近はどこの鉄道会社でも中文・ハングル表記が整備されつつありますが、西武鉄道も新しく設置するところから盛り込まれるようになりました。ホームからは、ビルの谷間にしっかりと富士山も望めます。残るは下り線の高架と複々線化ですが、あと数年はかかるそうです。でもこれだけでも周辺の景色はずいぶんと変わったことでしょうね。こんなアイテムを見つけました。JRほどバリエーションは多くないはずで、CDにするほどのものなのかな…西武鉄道 駅メロディ -オリジナル-
2010年02月10日
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2月7日に開催された「検見川送信所を知る会」のイベント「検見川送信所は何を伝えたか?」では、この日記でも再三書いているとおり僕が進行役を務めさせていただきました。皆さんから、進行の出来についてお褒めの言葉をたくさんいただき、それはそれで面映ゆいばかりですが、しかし僕としては「慢心」してはいけないわけで。冷静に考えても、「とてもじゃないが進行役(ファシリテーター)としての役割を果たしたとは言えない」と、かなり辛口の評価をしています。100点満点で50点くらいですかね。というのも、思い返していけばいくほど、ファシリテーターとしての基礎がまったくできていないということに愕然としたことです。ファシリテーターの基礎。それはいろいろありますが、より大きなファクターとして2点。1)発言者の発言内容をきちんと繰り返す。2)自分の意見を発言しない。話し合いの場を仕切るファシリテーターが、上記2点をおろそかにすると、その話し合いは絶対にうまくいきません。1)をきっちりやった場合の効果。ファシリテーターが発言内容を繰り返して発することにより、発言者は自分の意見が、その話し合いの場で認知された感覚を覚えます。すると、その場に対してポジティブな対応に出ます。「もっとこの場で、『ためになる意見』を言おう」という行動につながる。逆にこれが履行されなかった場合。発言者はこの話し合いの場で自分の意見が浸透しなかった感覚にとらわれ、一挙に参画意識が薄まります。引いては、話し合いの場をむしろ壊す方にエネルギーを注ぎかねません。2)をやってしまった場合、どういう逆効果になるか。ファシリテーターはみんなの前に立っている以上、何となく主従関係が生まれます。「主」はファシリテーター。そうすると、活発な議論が展開されることなく、何となく話し合いが収れんしてしまう。ただし、意見を言ってるのは参加者ではなくファシリテーターなので、参加者の参画意識が醸成されないまま話し合いが終わってしまい、「結局、何だったの?」となりやすい。そうすると、参加者をして「自分たちが導き出した結論」という意識がないまま終了してしまい、結果、結論に対するコミットが取りづらくなってきます。たとえば、発言者から質問が出てきた場合、ファシリテーターでも答えられる内容であっても、そこをグッとこらえて、答えを他の参加者に求める。答えを知っている参加者が話すことで、話し合いに参加している全員で、この話し合いを演出している、という運命共同体的な思いが醸成されます。こうなればファシリテーターとしてはしめたもの。後は放っておいても参加者たちが「有意義な答えを出そう」と勝手にあれやこれやと前向きな議論をしてくれます。実は今回のイベントでは、このファシリテーターとしてのごく基本的な要諦が自分としてはほとんど守られていなかった。特に今回は、発言者の質問に直接答えてしまい、本来、もっときちんと答えたかった(であろう)他の参加者の興を削いでしまう(というふうに感じました)場面を作ってしまいました。理屈ではわかっているんですが、とっさの時に、ちゃんとセオリーどおりの運営ができるか。まだまだ場数をこなさないとなぁ、と感じたことです。
2010年02月09日
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昨日(2/7)の「検見川送信所を知る会」イベントに、ブログ仲間の「裏猫あ~さん」も来場されました。昨年2月のシンポジウム以来1年ぶりの再会です。強風が吹く中、プレイベントの見学会からのご参加。寒い中、お疲れさまでした。昨年、本名を伺っていたにもかかわらず、すっかり忘却曲線の彼方にあった僕は、またまた「本名は…?」と聞いてしまいましたいやぁ、失礼いたしました(m_m)さらに裏猫さんほか数名が、僕のケータイにメールを入れてくれたらしいのですが、最近、迷惑メールの多さに閉口した僕は一時的にフィルタリング設定をしていたので、メッセージが差出人に戻ってしまい、ご迷惑をお掛けしました。さて、その裏猫あ~さん。前回のシンポジウムの時も、手作りのマカロンを差し入れにいただいたのですが、今回は手作りシフォンケーキを差し入れていただきましたイチゴのマーブルです。ほんのり甘く、イチゴの香りが口の中に広がりました。とにかく感激したのはスポンジのフワフワ感!これ、もうプロが作った食感ですよ。シフォンケーキの作り方を教える方ではなくまだ教えられる側とのことですが、なんのなんの。もうお店開けるんじゃあないでしょうか裏猫あ~さん、ごちそうさまでした。
2010年02月08日
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今日はかねてより日記でも告知していた「検見川送信所を知る会」第6回イベントの開催日です。朝8時に自宅を出発、いざ千葉の検見川へ向かいました。折しも今日は昨日に引き続き季節風が吹き荒れ、しかも昨日よりもきつい感じ。空は真っ青なくらいのお天気なんですけどね。午前中はプレイベントと称し、検見川送信所の見学会です。砂塵が舞い上がり、とてつもない強風が吹く中ではあるものの、何と20名の参加者。あらかじめ新聞やホームページで告知していたのが功を奏したようです。午後は検見川公民館を会場に、いよいよ本編のイベント。今回は映像にこだわり、過去のニュース報道の上映やパワーポイントを使っての送信所の概説、そして昨年秋の千葉市長による内部視察の動向映像の上映と、立て続けに映像を中心としたプログラムで構成しました。こちらもピーク時には80名の参加者で盛況。司会役の僕も身が入ったことです。ひととおりの上映会が終わった後は、参加者から自由に意見や感想を承る時間を設け、いろいろと貴重な提言をいただきました。今回も盛況裏のうちに、イベントを終えることができたと思います。それにしても、やっぱり司会進行は難しいですね。今回も個人的にはいろいろと課題を残しました。次回にはさらにバージョンアップできるよう、きちんと棚卸しすることとしましょう。イベント用語事典
2010年02月07日
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昨夏、和室前の千本格子にアサガオを植えていました(下写真)が--そのアサガオを植えていたプランターは、千本格子の前でそのままに置いていました。すると、今朝気づいたのですが、チューリップの芽が3つほど出ているんです。実は昨年、チューリップの開花前に枯らしてしまい、球根も何も残らなかった(と思っていた)ので、まさかこんな光景が出現するとは思っても見ませんでした。一応、生きている球根が残っていて、アサガオが全盛の頃も、ちゃーんと土の中で発芽時期を待っていたんですね。ちょっぴり嬉しいチューリップの発芽です。
2010年02月06日
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昨日の日記にも書きましたように、テレビ東京『空から日本を見てみよう』で検見川送信所が紹介されました。千葉市長の内部視察映像には、提供元として「検見川送信所を知る会」のクレジットがしっかり入っていたので、私的には「わが意を得たり」といったところです。そこで、「知る会」ホームページへのアクセス状況が気になり、管理画面を覗いてみました。ごらんのように、2月3日までの数から比べると、2月4日のアクセス数は突出してますね。放送翌日である今日、2月5日もそこそこのカウント数になっています。ま、とは言ってもたかだか200未満なので、しれていますが…(__;)さて時間帯別に見ると…やっぱり放映中である20:00台のアクセスが圧倒的に多いですね。とはいうものの、やはりアクセスの総合計は相対的に少ない。もう少しページビューのカウントを上げたいところです。これからはもっとSEO対策を講じないといけませんねぇ。さて、今回のテレビ放送も追い風に、明後日の日曜日に検見川公民館で第6回イベント「検見川送信所は何を伝えたか?」を開催します。これまで知る会で作成したビデオ映像や送信所職員OB作成のスライド映写による解説などを準備しており、「映像」を切り口に、検見川送信所が伝えてきたものを皆さんと一緒に考える催しです。せっかくの休日ではありますが、ぜひ足をお運びください。最強のSEO対策!
2010年02月05日
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テレビ東京系列で毎週木曜日の夜7:58から放送している『空から日本を見てみよう』。今日はJR総武線の上空を、御茶ノ水から千葉にかけて鳥瞰します。そして、僕が追いかけている『検見川送信所』がほんの一瞬ですが取り上げられることになっています。「検見川送信所を知る会」事務局が昨年の千葉市長の内部視察時の写真をテレ東に提供したようなので、その写真も放映されるかもしれません。ぜひ皆さんもご覧ください。図説日本の近代化遺産
2010年02月04日
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昨日のNHK『プロフェッショナル-仕事の流儀』は、スジ屋さんが登場。「スジ屋」と聞くと、「ん?なに!? そのスジの人!?」と誤解を受けそうですが、そのココロは、列車ダイヤを作成する人のことです。鉄ちゃんの僕は、いつになく食い入るように見たことです。番組に登場したそのスジ屋が担当する路線が「東京メトロ・東西線」だったこともあります。僕の勤務先が東西線も走っている高田馬場で、日頃お世話になっている路線だからです。(毎月の神楽坂の飲み会も、東西線に乗って向かうんですよ)以前から、列車ダイヤ作成にまつわる苦労話はことあるごとに見たり聞いたりしてきましたが、今回の番組を通して、その大変さがとても深く伝わってきました。印象に残ったのは「5秒」にこだわっていること。都心の過密な路線では、5秒縮めるかどうかが、ダイヤの善し悪しを決定づけるんだそうです。そのために今回登場したプロは、地道に駅のホームに立ち、列車の遅れ具合や乗客のボリューム等をじっと観察してそれをダイヤに反映させていく。「列車ダイヤは机の上で作るのではなく、現場で作る」ことを実践していました。何でもそうですが、やっぱり現場の情報が一番肝心なんですね。今回の番組の中では、列車ダイヤ作成において、現場の動きや他部署(特に検車場)との調整に的を絞っていましたが、実は列車ダイヤを作るには他にもいろんな条件を考慮しなければなりません。一番織り込まないと行けないのは「運転曲線」というヤツです。線路が常に高低差も曲線もないのであれば問題はありませんがそういうわけにはいきません。特に日本は国土が山がちで狭いため、勾配や曲線は常につきまといます。曲線ではスピードを落とさねばなりませんし、上り勾配ではだんだんスピードが落ちてきます。そういった駅と駅の間の細かい状況や設備を勘案した上で、作成されるのが運転曲線というものです。詳しくは→こちら運転曲線図がないと、そもそも列車ダイヤのスジ1本すら引くことができません。さらに言えば、乗務員ダイヤというのもあります。1日のウチでどの列車とどの列車の、どの区間に乗務するのかを、みっちり設定したダイヤです。1列車増やすだけでも、乗務員のやりくりをきちんと考慮しなければ、列車ダイヤには設定されていても列車は走らないことになります。労働組合との36協定も踏まえ、しかも毎日同じ列車に乗務するのではなく、まんべんなく割り振らなければならない。1人の乗務員が、今日と明日とでは、まったく異なる列車に乗務するようできています。さらに必要最小限の要員で済むようにしなければならない。ところが列車ダイヤの方から見ると、今日も明日も同じ時間に同じ列車を走らせなければならないわけですから、列車ダイヤと乗務員ダイヤとの組み合わせの妙は、とてつもなく複雑な方程式で成り立っています。そして、「車両運用」というのもあります。たとえば山手線には11両つないだ編成が52あります。単純計算で山手線一路線だけで531両の車両があるわけですね。これもやみくもに揃えたわけではありません。設定した列車ダイヤを元に、交番検査(車で言う車検のようなイメージ)の周期なども考慮して、最低限必要な編成数を割り出し、それぞれの編成に対して数日間のサイクルでどの列車に用いるかを定めます。これが車両運用というものです。なお、車両故障や事故のことも考えて、常に予備編成もスタンバイさせておく必要があります。そういった諸々の条件を考慮してはじき出したのが「山手線の必要最小限編成数は52」という数字なんですね。ちなみに山手線の車両は、「今日は外回り」を走ったなら「明日は内回り」を走る運用になっているとのこと。なぜなら、同じ方向をぐるぐる回っていると、片側の車輪だけがすり減ってしまい、不経済だからだそうです。そういうことまで織り込んでいるんです。スジ屋さんだけで大変な仕事をしているのに、背後にこれだけの膨大で緻密な仕事がある。鉄道が「巨大システム産業」と言われるゆえんです。列車ダイヤのひみつ
2010年02月03日
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南関東は、南岸沿いを低気圧が通った関係で昨日の夕刻から雨が雪に変わり、わが狭山市でも夜に入ってから周囲が真っ白に。今冬初めての積雪です。午前0時ごろには、5~6センチほど積もっていましたが、夜半には再び雨に戻ったらしく、今朝起きてみると、3センチ程度に解けていました。しかし、夜明け前の冷え込みで路面はしっかり凍結。歩くとガリガリと音を立てます。今朝はあまりの寒さに、背中にカイロを貼って出勤しました。暖かくて快適です太平洋側は、春に近づくにつれて、むしろ積雪の確率が高くなるそうですね。2月に入ったとたんの積雪でしたが、春は近い、ということなのでしょう。暦の上では明後日が立春です。
2010年02月02日
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クオリティの高さで群を抜いていた日本製品の地位が揺らいでいます。特に自動車は、トヨタとホンダが相次いで欧米でリコールとなる事件が起きました。巷では「さすがの日本メーカーも限界か」と報道されています。ただ、僕は違った見方をしています。確かに今回問題の生じた自動車は、トヨタ・ホンダのブランドをひっさげてはいますが、実質的な設計・生産はすべて現地で行われています。日本の会社名を名乗りながらも、実際は現地人の手によるもの。「でも、やっぱりブランドはトヨタ、ホンダなんでしょ?」と突っ込まれると、言い訳はできません。本来ならどこで作っても同じ高品質の製商品を届けるのが使命ですから。でもメーカーにしてみればここが苦しいところだと思います。それは、「クオリティ」に対するこだわりが、日本とそれ以外の国ではおそらく大きく違うのではないか、と思うからです。以前、日系電機メーカーのこういう話を聞いたことがあります。ビデオデッキを作っている在米国の日系電機メーカー工場。デッキ本体の背面に、製品番号等を記したラベルを貼る工程がありました。今は機械化されているでしょうが、当時は作業員が手貼りをしていました。その工程を経て、ラインから流れてきたデッキを見ると、そのラベルが、ある製品では右肩上がりだったり、はたまた右肩下がりだったり、果ては貼る位置が同じ背面でもまったく違っていたりする。貼っている作業員は同一人物です。なぜゆえ、こんなバラバラな貼り方をするのか、と問うと、彼は怪訝な顔をして「何でそんな質問をするんだ?」作業員曰く、「貼り方がどうであれ、貼ってあれば良いんでしょ?」という感覚です。日本人にとってはアンビリーバブルな感覚ですね。同じ製品は日本の工場でも作っていて、そこの工場を見ていくと、やはりラベルは作業員が手貼りしていました。でも、どの製品もまったく同じ場所に、尺で測ったかのごとく左右まっすぐの状態で貼られている。ラベルの貼り方をいくら追求したとしても、機械の性能が直接左右されるわけではありません。しかし、その思いやこだわりは、全体の生産工程のクオリティや設計にまで反映されていきます。自動車の例で行くと、日本で生産された同型車種では何ら問題が生じていないとのことです。「貼ってあるからいいでしょ?」的なぞんざいな感覚では、それがいつしか本当の品質に影響を与えていきます。今回の品質問題は、結局、質に対する彼我の違いが如実に出ていると思いました。日本人的な質へのこだわりをどう彼らに植え付けていくか。日本のメーカーに科せられた大きな課題だと思います。
2010年02月01日
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