全39件 (39件中 1-39件目)
1
今日は神代植物公園の近況をお伝えします。いずれも6月28日に撮影しました。今は紫陽花と薔薇が綺麗です。桜の木を背景にして紫陽花を撮影します。再びオールドローズのグロリアムンディと紫陽花です。薔薇園の脇にある藤棚では面白いものを見つけました。これです。たくさんの豆が生っていたんですね。藤は花ばかり見ていましたが、この時期になると実がなります。さすがにマメ科のつる性植物ですから、えんどう豆のような実がなるんですね。ただし食用には適さないようです。鯉や亀が棲む池のほとりでは、鴨さん夫婦が羽を休めています。芝生広場の東側では、アオイ科のムクゲも咲き始めました。このムクゲは大徳寺祇園守と名づけられていました。ムクゲには変わった名前が多いですね。韓国では「無窮花(ムグンファ)」と呼ばれ、国花となっています。花はすぐにしぼんでしまいますが、次から次へと咲き、絶えることがないので無窮(永遠)の花とされたそうです。次は今の時期、そこらじゅうで咲いている美容柳(ビヨウヤナギ)です。昨日出かけた葉山でも咲いていました。最後は新品種の薔薇園から、ピンクの薔薇です。このような薔薇もあるんですね~。薔薇園はまだまだ楽しめそうです。
2008.06.30
コメント(6)
今日は猫ちゃんの写真の紹介です。いつもテニスクラブに行く途中、栗畑の脇を通っていくのですが、その栗畑で時々猫ちゃんに遭遇します。以前、オペラ座の怪人のような猫ちゃんを撮影したのと同じ栗畑です。下の写真の猫ちゃんですね。その栗畑で、また別の猫ちゃんを見つけました。この子です。ふわふわした毛は「オペラ座の怪人猫ちゃん」とは違いますが、顔の模様の感じがちょっと似ています。親戚かなと思ってしまいます。この子は首輪をしていますから、ちゃんと飼われているみたいですね。こんな子も同じ栗畑にいました。猫ちゃんたちにとっては、この栗畑はちょっとした社交場となっているようです。さて、次の写真をご覧ください。テニスコート脇の通路に謎の爪跡が残されていました。なんとこれはイタチの足跡なんですね。実はこの前日、私はイタチを目撃しています。イタチはこの通路を走って、5メートルの金網フェンスを越えて隣家の庭に隠れました。しかも、そのイタチを二羽のカラスが追いかけているんですね。金網フェンスの上で、逃げていったイタチをにらみつけています。イタチが逃げて場所を移動すると、二羽のカラスはそのイタチを追いかけるという、文字通り「いたちごっこ」を繰り広げているようです。やがて、隣家の庭先で隠れていたイタチは、その家の庇の上に飛び上がり、そのまま駆け抜けて、雑木林のほうへ一目散でかけていきました。私はその姿を数メートルのところで見ていましたから、そのとき初めてイタチだと確認できたわけです。雑木林へ逃げていったイタチを再びカラスが上空から追跡、やがてそのカラスも見えなくなりました。想像するに、おそらく誰かに飼われていたイタチ君が逃げ出したのでしょう。そして、お腹が空いたのでカラスの巣を襲撃した。これに怒ったカラスがイタチを撃退するために追っていたのではないでしょうか。目撃したのは、6月4日ごろ。その後、このイタチ君を見ることはありません。どこかで生き延びているのか、飼い主のもとへ戻ったのか。東京23区内には、いまでも100匹ほどの狸が生息しているとされているぐらいですから、イタチ君も生き延びているのではないかと思っています。
2008.06.28
コメント(10)
6月10日。この日は京急線三崎口駅そばの三戸海岸から城ヶ島までの海岸線歩きます。三崎口駅から三戸海岸に向かって歩く途中の畑に咲いていたのは・・・かぼちゃの花でした。この辺りはかぼちゃ畑なんですね。これは松葉菊です。松葉菊はツルナ科の常緑多年草で、南アフリカ原産の観賞用植物です。サボテンギクとも言いますね。三戸海岸に到着。変わった板状の巨石が二枚、砂浜に横たわっていました。誰が何のために置いたのか不明です。三戸海岸を過ぎた辺りから、岩場が再び多くなってきます。その岩場に鎮座するトンビ君。風格がありますね。小網代湾。ここは海岸線を岩場伝いに行くか、ボートでしか行けない静かな場所です。海岸線も引き潮でないとまず行けません。私も何度か靴を脱いで海に入りながら岩場を歩きました。写真の家も、持ち主はボートを使って行き来しているそうです。シーボニア・マリーナが見えてきました。マリーナを通り過ぎてさらに先へと進みます。(続く)
2008.06.28
コメント(10)
御用邸のある葉山公園から長者ヶ崎へと歩を進めます。遠くに見えるのが長者ヶ崎です。長者ヶ崎は先端までは行けますが、通り抜けができないようになっています。そこで山側の道を使って反対側に回り込みます。これが長者ヶ崎を南側から見た風景です。長者ヶ崎を越すと、高級別荘や住宅が立ち並ぶ秋谷(横須賀市)に入ります。白い壁と青い海。まるでエーゲ海のよう・・・・・・ちょっと無理がありますね。でも秋谷には億の物件が並ぶのは本当です。まさにウォーターフロントという感じですね。ブティックなどのお店が入っていました。立石公園に到着。なぜ立石と呼ぶかというと、これがあるからです。海から突き出た大きな岩が立石ですね。公園に生えていたカナリーヤシ。カナリーヤシは、フェニックスとも呼ばれます。カナリー諸島原産の常緑高木で、比較的寒さに強いので公園や街路樹などに植栽されています。立石を南側から撮影します。秋谷海岸をあとにして、マリーナのある佐島へと向かいます。佐島には天神島という植物の豊かな島があります。写真には撮りませんでしたが、ハマダイコン、ミヤコグサなどが生えています。天神島からの海の風景です。このあと、自衛隊の敷地があるので海岸線は歩けなくなります。仕方なく市民病院から荒崎入り口までバスで移動しますが、そこから再び徒歩で、ソレイユの丘を経由して荒崎公園へ。午後6時には荒崎公園に到着。夕日が沈む時間を静かに楽しんで、一日が終わります。(続く)
2008.06.27
コメント(8)
江ノ島から三浦半島先端の城ヶ島までの海岸線を、自衛隊の敷地など一部を除き全て踏破したこともあり、今日は三浦半島西側の海岸線を紹介しましょう。この日は逗子を出発して、荒崎海岸までをほとんど歩き通しました。およそ6時間の行程です。まずは葉山の森戸海岸です。富士山が水平線のほぼ真正面に見える海岸ですね。その右手の方には江ノ島を見ることができます。森戸神社の猫ちゃん。ちゃんと飼われている猫ちゃんですね。お顔がちょっとペル(グレイ)に似ています。さらに森戸海岸から南下していくと・・・昆布を干していますね。このように海岸線をずっと歩けるようになっています。次は芝崎海岸(公園)で撮った松ですね。今は小さいですが、やがては大木に育つのでしょうか。上の写真の後方に見えている島が江ノ島です。次も芝崎海岸に咲いていた花。ノイバラの一種で照葉野薔薇(テルハノイバラ)だと思います。ノイバラよりも花が大きく、葉っぱに光沢があります。そのテルハノイバラと浜昼顔のツーショットです。さらに南へと進みます。葉山の一色海岸。葉山の御用邸がそばにあります。巨大な塀に囲まれ、警察官が常駐しています。大浜海岸に咲いていた浜昼顔。長者ヶ崎、秋谷の立石、荒崎海岸へと続きます。(続く)
2008.06.26
コメント(10)
昨日は午後から快晴となり、まるで真夏のような太陽がさんさんと輝いておりました。私は神代植物公園で、空と花の観察です。まずは雲から紹介しましょう。このような雲の列が延々と続きます。写真には撮りませんでしたが、このほかに巨大な太く長い雲が一つ横たわっておりました。植物園は、今は紫陽花が見ごろです。その紫陽花と桜の木を背景にして、以前ご紹介したグロリア・ムンディを撮影します。泰山木の花も咲いていました。中学生のとき、ちょうど窓からこの泰山木が見えて、よく授業を聞かずに見ておりました。ホオノキの花に咲き方が似ていますね。この時期の定番となっている花菖蒲も紹介しておきましょう。もうシーズンも終わりという感じでした。この花菖蒲は、神代植物公園の本園深大寺門入り口から歩いて5分ほどの神代植物公園水生園で咲いています。ここには水田があり、稲の栽培もしています。晴天は夕方になっても続きます。これなら綺麗な夕日が見えると思い、新宿にある都庁展望台へ向かいます。夕日の反射が新宿の高層ビルを染めています。巨大な夕日。この時期としては珍しく、空気が澄んでいるので遠く秩父や丹沢の山並みが見えています。やがて富士山も輪郭を現してきましたが、写真ではわかりづらいので今回はご紹介しません(もちろん写っていましたが)。見慣れていない人なら見過ごしてしまうような、心眼レベルの輪郭でした(笑)。最後は夕焼けの中の雲の写真です。左やや上のほうにUFOのような光体が二つ写っていますが、これは展望台の窓ガラスに反射していた室内灯が写りこんでしまったものだと思われます。窓ガラス越しに撮ると、こういうことがよく起こります。それが嫌でレンズは窓ガラスに押し付けて、加えて左手でひさしを作って映りこみを防いだはずだったのですが、写ってしまいました・・・でも、本物のUFOだったりして(笑)。
2008.06.25
コメント(6)
今朝のブログで紹介した月とUFOの写真はわかりづらかったようですから、もうちょっと拡大した写真を掲載します。矢印付です(笑)。で、下のUFOらしきものを拡大したのが、今朝の写真でした。次は19日の満月の写真。曇り空でしたが、真夜中ごろには雲間からお月様が顔を出してくれました。19日はひめのゆめさんたちと渋谷で食事をした後、真夜中すぎ、家のそばで撮影しました。喜楽さんがリーディングで選んでくれたカクテルが「月のうさぎ」でしたから、私にとってはまさにお月見の夜でした。秋山さんがペルとゲルの正式な和解の日であるとした今日24日の太陽もご紹介しましょう。今日の太陽はすごかったですよ。この写真からでも強烈なエネルギーが伝わってきますね。今日のほかの写真は明日、ご紹介します。
2008.06.24
コメント(10)
今日は面白い雲の形をご紹介します。6月12日の昼間の半月を撮影しました。羽根に包まれた半月でしょうか。お月様が揺りかごの中にいるようです。上の写真では光の点になっていますが、実は月の下のほうにUFO(!)が写っています。そこだけアップしてみましょう。謎の光体、つまり未確認飛行物体ですね。二箇所で光っているように見えます。撮影したときは気づきませんでした。同じ半月の写真です。こちらは雲が笑った顔のように見えますね。次はうなぎでしょうか。変な形ですね。6月1日の撮影です。これは6月15日撮影した竜巻雲?竜巻に見えなくありませんよね。たなびく雲です。6月1日の撮影。ただのたなびく雲でも、想像力を使うと、人間の顔に見えたり、鳥に見えたり、竜に見えたりするところが面白いです。雲にはいろいろな形があり、見ていて飽きませんね。最後は6月15日に撮影した、逗子マリーナの南国風夕焼け。空が赤みがかったピンク色に染まり、とても綺麗でした。
2008.06.24
コメント(8)
今日ご紹介するのは、宮廷画家ルドゥーテ(1759-1840年)が描いた、この薔薇です。なんと、薔薇の花の中央から茎が伸びて、そこからさらに薔薇の花が咲くという二段咲きの薔薇なんですね。先日、ルドゥーテ生誕250年記念展「薔薇空間」を観に行ったときに、このような薔薇があることを知りました。この薔薇の名は、ロサ・ケンティフォリア・プロリフェラ・フォリアケア。このように、突然変異的に何段にも発芽して花を咲かせることをプロリフェラ(分芽繁殖)と呼び、それはそのまま薔薇の名前に使われています。学術的には真の変種を構成できない奇形とされ、接木によってさえも永続させることはできないそうです。薔薇の分芽繁殖は、贅沢な栽培や肥料のやりすぎで生じるとされていますが、あまり環境とは関係なく、花がふんだんに咲けばこのような奇形が生じやすいとの説もあるそうです。突然変異はガリカ系でよくみられ、時には4,5個の蕾が一つの軸から咲くこともあるそうです。五段咲きの薔薇の花とはすごいですね。一度見てみたいものです。このように咲く薔薇はほかに、ロサ・ダマスケナ・ケルシアナ・プロリフェラ、ロサ・ガリカ・アガタ(変種プロリフェラ)があると、ルドゥーテの『薔薇図譜』で紹介されています。
2008.06.23
コメント(4)
▼宇宙人の話7―ところで、そのペルとかゲルとかエルという呼称はだれが決めたんですか。「大昔の太陽系会議で決まりました。そこで決まった言語を太陽系語、ソレックス・マルと言います」―ソレックス・マル?「そうです」―ほかにどのような言葉が決められたのですか。「宇宙人の乗っている大型のUFO(宇宙船)をベントラと呼びます」―ああ、よくUFOを呼ぶときに唱える呪文に出てくる言葉ですね。「そうです。あの呪文は、同胞はわれわれの元へ集え、という意味です」―ほかには。「地球のことをサラスと呼びます」―サラスですか。竹内文書では地球のことを地美(ちみ)と名づけていました。「サラスは地球人が地球を呼ぶときに使う言葉で、宇宙人たちは地球のことをチャンとかチと呼びます」―チャン、チ?「悲しみという意味です」―なぜ悲しみなどと呼ばれるのですか。「いろいろな意味で誤作動が起きて、バランスを取るのが非常に難しい状態の星になってしまったからです」―そんなに沢山の誤作動が起きたのですか。「ゲルの通信波による急激な進化、ペルによる進化への直接介入。そして、いつしか地球は、宇宙の秩序を壊した人たちが転生してくる、一種の流刑地となってしまったのです。つまりこの宇宙でバランスを崩した人たちが、バランスを取ること、幸せとはバランスを取ることだということを学ぶために来る惑星になったのです」―バランスを取るのが困難になった星に、あえてバランスを取ることを学習しに集まったのが地球人であるともいえますね。しかし、悲しい歴史があるのですね。「ええ、地球人の進化の過程でさまざまな悲しみの思念が発生したことから、宇宙人は悲しみの星と名づけたんですね」―そうした悲しみの一因になった、宇宙人ゲルとペルの和解は、地球にもいい影響を及ぼすのでしょうね。「彼らはある程度未来を正確に予測できますから、当然地球にプラスになると考えて決断したわけです。行き詰まりを打開する新しい知恵がきっと生まれるはずです」―6月24日前後には、地上でも何かその兆しが現れるかもしれませんね」「そうですね。先月の満月もすごく綺麗でした。19日の満月から24日にかけて、空は賑やかになるのではないでしょうか」―今日は興味深い話をありがとうございました。(これで秋山さんとの一問一答は終わります。インタビューは6月10日に行われました)
2008.06.22
コメント(12)
▼宇宙人の話6―それぞれの宇宙人の特徴を簡単に教えてください。「ペルは一つのものを全体に発展させ、進化した宇宙人です。一人はみんなのために、という感じでしょうか。社会構造は一極集中で、地球で言えば蜂や蟻の社会に近いです。一人のリーダーがいて、その下で全ての民がそれぞれの役割を持ち、文化を発展させていきます」―1人はみんなのために・・・何かラグビーの標語みたいですね。ラグビーもキャプテンの下でそれぞれの役割に徹して、試合が展開していきます。「とにかく彼らは、なんにでもひたむきで、ポジティブ・シンキングをします。悩むということが基本的にないし、悲しむこともほとんどない。ネガティブに物事を考えないんですね。思考は常に前向きで、疑問を持つよりもとにかく行動し、ひたすら前進しようとします」―ますますラグビー選手に思えてきました。確かに蟻や蜂にも似ていますね。「そうですね。彼らは女王蜂と無数のクローンで一つの生命体を構成しているという感じでしょうか。セットになっているんですね」―ゲルはどのような宇宙人ですか。「ペルとは正反対で、いかに個人を保持するかということに全力を挙げて進化した宇宙人です。地球で言えば、山に籠る隠者や哲学者みたいなものでしょうか。他人と競わないで個性を深めるにはどうしたらいいかを追求してきました」―なるほど、黙々と独りで走る陸上選手みたいな感じですね。ドンドン自分を極めていくというか、自分の内面を掘り下げていくタイプでしょうか。「ええ、彼らはそうやって進化してきましたから、ペルとは生き方の哲学がまったく合わない。自分たちが進化してきた根幹の部分でぶつかってしまうので、摩擦が生じたんですね。でも地球人と違って、宇宙人たちのレベルになると、生き方が異なるからと言って戦争をするようなことはありません。むしろ何とか相手を理解しよう、異なるものを受容しようという努力をします」―それが今回の和解に繋がったのでしょうね。ではエルにはどのような特徴があるのですか。「エルは何事もバランスを取ろうとすることで進化してきた宇宙人です。中間を取るということが宇宙を進化させることだと信じています」―まさに仲裁役というわけですね。「ええ。この3タイプの宇宙人の鉱石についての好みを言えば、ペルは金を好み、ゲルはダイヤモンド、エルはクリスタルを最も好みます」―面白いですね。鉱石の好みも違ってくるんですか。「そうです。この3タイプの宇宙人のほかに、4つ目のタイプとして昆虫から進化した宇宙人もいるようです」―昆虫人ですか。「ええ、カマキリのような感じの巨大な宇宙人です。二足歩行をして、ものすごく頭がいいです。地球の軍関係者に対してテレパシーでコンタクトを取っているようです」―バルタン星人を思い出してしまいました(笑)。そう言えば、チャネラーの北川恵子さんが以前、昆虫(ハエ)のような顔をした宇宙人に会ったことがあると話していました。本当に沢山の種類の宇宙人が存在するんですね。(続く)
2008.06.21
コメント(8)
▼宇宙人の話5―小金井公園で! 皆が見ているではないですか。「たぶん、だれも気づかなかったと思います」―姿を消して現れたのですか。「光のシールドに覆われていました」―秋山さんだけにはゲルが見えるわけですね。「ええ、ただ何か光のようなものが見えた人はいるかもしれません」―信じられないような話ですね。どのような話をしたんですか。「これからはもっと現れるようにするから、と言っていました」―もっと現れるようになる? 人類の目の前に現れるのですか。「そんなことをしたら、地球人は宇宙戦争だと言って、パニックになるでしょうね。そういうことはしないと思います」―ゲルはどのような姿をしているのですか。「ドーベルマンが二本足になって進化したような感じでしょうか。耳も尖っています」―ドーベルマン?「短い毛が生えていて、触った感じも似ていました」―ペルにも会っているんですね。「ええ。ただしペルと自由に会話するためには、インプラントをしなければならないんです」―インプラント?「通信機を埋め込む作業ですね。最初は断っていましたが、どうしても話し合わなければならないことがあって、承諾しました」―手術したのですか。「手術はしません。彼らはテレポーテーション(瞬間移動)の技術を使って埋め込むのです。瞬間的にパッと入ります。私の場合は、あごのところに通信機が入っています」―通信機が実際に入っているのですか。「そうです。この間歯医者に行ってレントゲンを撮ったら写っていたんですね。医者は、あごに腫瘍があるので除去したほうがいいと言っていました。普通はレントゲンに写らないんですが、私の場合、細胞が敏感で通信機の周りの細胞が固まってしこりのようになってしまったのだと思います」―これはただの宇宙人のインプラントですから大丈夫です、とでも答えたのですか(笑)。「いいえ、そんなことを言ったら、別の病院に連れて行かれてしまいます(笑)。それなら放っておいてもいいです、とだけ答えておきました」―ヒューマノイド系のエルにも会っているんですよね。「ええ、最初に接触してきたのがエルでした」―3つのタイプの宇宙人に出会って、どのような印象を持ちましたか。「科学技術にかなりの差がありますが、それぞれの進化の方向に特徴があります。ここで断っておきますが、どの宇宙人のタイプが上だとか下だとかいうことはないんですね。ただ進化の方向が違うというか、位相が違うだけなんです。地球人は科学技術や潜在能力の開発では確かに宇宙人に比べ劣っていますが、宇宙全体から見ればユニークな存在であり、対等なのです」(続く)
2008.06.20
コメント(6)
▼宇宙人の話4―黒龍江省のレプティリアン? どこに住んでいたのですか。地下?「そうです、地下です」―それを天使が追い払った、と。「ええ」―想像を絶するようなことが起こっているんですね。ところで、和解によって新しい知恵が地球に流し込まれるということですが、それ以外に何か具体的なことは起こらないのですか。「少なくともペルは、ゲルの嫌がるようなことはしなくなります。また、宇宙人が地球の霊的世界に介入できるようにもなります。これまではある取り決めがあって、霊的世界への介入はできなかったのです。ただしペルとゲルが和解したことにより、それが可能になると聞きました」―すごい情報ですが、秋山さんはこの情報をどこから得たんですか。「私にはペル、ゲル、エルそれぞれに知り合いがいますから」―知り合い? 彼らに直接会って聞いたのですか。「そうです」―では、巨人族のゲルにも会ったことがあるのですか。「あります」―最近ではいつ会いましたか。「昨年9月23日、ヤビツ峠で開かれたOFU主催のUFO観測会でも現れました」―あの精神世界の達人ことトーマさんがレポートを書いていた観測会ですね。「そうです。観測会の最後の場面で、谷の下のほうから大きな柱状の雲が昇ってきたんですね」―柱状の雲?「ええ、ちょうどそこにある柱ぐらいの(と言って、直径2メートルぐらいの柱を指す)大きさの雲です」―その雲は何だったのですか。「それが身長4メートルほどのゲルでした。皆さんも見ています。たぶん不思議な雲にしか見えなかったでしょうけど」―秋山さんにはゲルの姿が見えたのですか。「ええ、シールドに覆われたゲルが、谷の下のほうから空中を飛んでやって来たのがはっきりと見えました」―あの観測会はすごかったらしいですね。レポートを読むとトーマさんが興奮しているのがよくわかります。「初めて見ると、興奮するでしょうね」―秋山さんにとっては普通なんですか。「私は何度も見ていますから、いかにマンネリに陥らないようにするかが、私の課題です」―見飽きてしまったんですか。「そりゃ、UFOが出てくればわくわくしますが、何度もやっていますから、マンネリに陥りやすいんですね。でも感動しなくなると、出てくれません。だから、常に初心に帰らないといけないわけです。UFOを呼ぶときは純真な気持ちに戻ります」―ほかでもゲルに会っているんですか。「今年のお正月、娘と小金井公園にいるときに会いました」―正月の小金井公園で、娘さんと! 皆が見ているではないですか!(続く)
2008.06.19
コメント(6)
▼宇宙人の話3―歴史的な変化? いったい何があったんですか。「ペルとゲルが歴史的な和解をしたのです」―ええっ! 和解したのですか! いつ和解したのですか。「今年の五月初旬ごろです。6月24日に正式に和解することになっています。―大ニュースですね。「ええ、宇宙的な大ニュースです。昔から、ペルとゲルの対立を仲裁しようとして、ヒューマノイド系の宇宙人であるエルが地球に来ていましたが、仲裁はなかなかうまく行きませんでした。ところが、ペル側に劇的な変化が生まれました」―何が起きたのですか。「数年前、ペルの女王蜂が亡くなったのです」―女王蜂?「実はペル(グレイ)には、メスは一匹しかおらず、生殖能力があるのは、その女王蜂と取り巻き連中だけなんですね」―映画の『エイリアン』みたいですね。「あの映画は意味がないわけではなかったんですね。だからペルは、ほとんどがクローンで増えます。試験管で育ち、試験管で大きくなります。彼らは、指1本あれば、完全に固体を複製できる技術を持っています。その彼らにとって、一番大事な女王蜂が死んだのです」―衝撃は大きかったでしょうね。「ええ、何しろ何千億年、もしかしたら何兆年の寿命がありますから」―そんなに長生きするんですか。「そうです。そして若い女王蜂に変わりました。その新女王が方針を変えたのです」―具体的に何をしたんですか。「地球からUFOを引き上げさせ、ゲルと和解するよう命じたのです」―変節の理由は何だったのですか。「おそらく、このままではペルもいずれは絶滅するという危機感があったのだと思います。彼らの科学文明は、地球人類よりも一万年ほど進化しています。しかし、何かが足りないと感じていた。もしかしたら、進化の方向を間違ったのではないか、と」―科学文明の進歩だけでは乗り越えられない壁があると感じたのですね。「そうです。彼らのいいところは、何事にもポジティブに考えることで、悩むとか苦しむといったことがほとんどないことなんですが、逆に言うと地球人のように起伏の激しい感情が理解できない。その感情を理解すれば、彼らの進化の行き詰まりを打開できると考えたのです。その一環として、これまで対立したゲルと和解し、進化の可能性を地球人から学ぼうとしたのではないかと思います」―地球人が彼らの模範となるわけですか。「まあ、そうなんですが、地球人もこのままではどうなるかわかりませんよね。地球人は恐れの感情が強く、恐れに耐えられないために戦争をします。早晩、戦争して滅亡してしまうかもしれない。それでは模範になったものじゃありませんね。かと言って、手取り足取り教えたのでは、自分たちと同じになるだけです」―にっちもさっちも行きませんね。でもゲルと和解することと、地球人の進化との間にどのような関係があるのですか。「ゲルとの和解は異なるものを受容するということです。和解によって、新しい知恵が生まれる。その知恵を地球人に流し込むことによって、地球を救済できると考えているのです」―でも、和解はうまく行くのでしょうか。ペルには戦闘的なレプティリアンもいると言うではないですか。「彼らもまた、グレイの女王蜂の影響下にあると考えています。すでに中国・黒龍江省のレプティリアンは天使に追い出されたと聞いています。この和解は地球人を救うためのものですが、ペルを救う和解でもあるのです」(続く)
2008.06.18
コメント(6)
▼宇宙人の話2―誤作動? 地球で何が起きたんですか。「隕石が地球に落下して恐竜が死滅した後、まだエルが地上の支配者となるのかどうかわからない段階で、宇宙法上違反なのですが、緊急避難的にゲルの宇宙船が地球に不時着したのです」―宇宙法違反ですか。「他の惑星の進化の自由選択を犯してはならないという宇宙法みたいなものがあるんです」―すると、不時着そのものが宇宙法違反だった?「それ自体は緊急避難的なものだったのでやむをえなかったのでしょう。ところが、ゲルが使った通信波によって、地球上のサルに急激な変化が起きてしまったんです」―サルの進化が早まった、と。「意図的でないにしても、地球の進化に介入したことになったのです。これは明らかに宇宙法違反です」―それでどうなったのですか。「このことを知ったペルが面白がって見学に来て、地球に干渉するようになったのです」―ゲルが介入したのだから、俺たちだって介入してもいいだろうということですか。「そうです。ペルは地球にあからさまに干渉し、そしてゲルも、サルから進化した地球人に宇宙文明を教えました。世界中にその痕跡が残っていますね。もっとも顕著な痕跡がエジプトのピラミッドとスフィンクスです」―スフィンクスはゲルの象徴でもあったんですね。そういえば、古代エジプトでは、頭がジャッカルで体は人間というアヌビス(エジプト神話に登場する冥界の神)が、ピラミッドの壁面に描かれていますね。「ええ、あと世界中の洞窟の壁画にも、サイクロプスのような巨人が描かれています」―こうして対立の図式が始まったのですね。「そうです。ペルは直接戦争したわけではありませんが、人間に鉄の武器を与えたりして、ゲルやゲル系の人間と戦うように仕向けたりもしたんですね。少なくとも、ゲルの嫌がるようなことをした。日本の神話では、似たような話がヤマタノオロチ伝説や桃太郎伝説に描かれています。鉄の剣を与えて、巨人を退治させた話がそうした伝説として残ったんです。ジャックと豆の木もそうですね。空の上で平和に暮らしていた巨人を、ジャックが一方的に殺してしまうんですから。ゲルはすでに話したように山の上で、つまり空の上で巨石の保護シールドの中で暮らしていました」―ペルによる人間を使った代理戦争ではないですか。「ええ、一種の代理戦争です。ペル派の民族にはぺとかパのP音が入り、ゲル派の民族にはゲとかギというG音が入ることが多いです。だからペルシャはペル派、ギリシャやゲルマンはゲル派です。これまでの最大の代理戦争がギリシャとペルシャの戦争でした。人類の戦争の歴史は、実はこの対立を知っていると、すべて説明できてしまうんです」―大元をたどれば、ペルとゲルの対立だった、ということですか。「そういうことになります。だけど、これはごく最新の情報ですが、その対立に歴史的な変化が起きたのです」(続く)
2008.06.17
コメント(6)
▼宇宙人の話1(秋山さんとの一問一答はいよいよ、秋山さんの得意分野?である宇宙人の話になります)―日本の歴史に関しては異論がありますが、それは置いておいて、ピラミッドの話に戻ります。よくピラミッドの背景には宇宙戦争があったという話を聞きます。この宇宙戦争とは何ですか。「地球人は戦争が好きだから、すぐに宇宙戦争だといって興奮しますが、『スターウォーズ』のような、惑星間のドンパチはありませんでした。ただ、二種類の宇宙人の対立があり、地球の人間がそれに巻き込まれて戦争を起こしたということはあります」―2種類の宇宙人の対立があったのですか。「グレイタイプの宇宙人と巨人族系宇宙人の対立です」―グレイと巨人族?「グレイは恐竜から進化した宇宙人で、硫黄や鉄がないと生きていけません。沼地に棲む河童がまさにグレイです。とても嫌な生臭い臭いがします。グレイのように、爬虫類・両生類から進化した宇宙人をペルと呼んでいます。一方巨人族は、身長4メートルの巨石文明を持つ宇宙人で、犬から進化しました。ダイダラボッチやナガスネヒコがそうです。山の上などに巨石を使って保護シールドを築いて暮らしていました。彼らは保護シールドがないと生きていけませんでしたから、常にヘルメットを被っていました。それが一つ目の巨人に見えたので、サイクロプスとも呼ばれていました。犬や熊、ライオンなどから進化した、巨大な宇宙人をゲルと呼びます」―人間はどちらにも属していませんね。「ええ、サルから進化したヒューマノイド系の宇宙人はこれとは別で、人間のように哺乳類のラットから進化した宇宙人をエルと呼びます」―そのペルとゲルが、エルが住む地球という惑星で対立していたということですか。「そうです」―なぜ対立しなければならなかったのですか。「その背景を理解するためには、宇宙の進化の大まかなパターンを説明しなければなりません」―進化のパターン?「ええ、この宇宙では、ペルが進化するのが普通なんですね。恐竜が地上を支配し、二足歩行になって進化して文明を築く。ところが地球は隕石のせいで恐竜が絶滅してエルが地上の支配者となった。そして極まれになんですが、エルが滅ぶとゲルが支配者になるわけです」―自然の状態ではペルが進化するケースが圧倒的に多いのですか。地球人としては衝撃的な事実ですね。「そうです。大半がペルになります。ところが地球では、さらに誤作動が発生するのです」(続く)
2008.06.16
コメント(4)
▼ピラミッド(引き続き秋山さんとの一問一答です。今日のテーマはピラミッドです)―位山のようなピラミッドはほかにもあるのでしょうか。「あります。いわゆる神奈備(カムナビ)型の山は、ほとんどがそうだと言って間違いないでしょう」―近々、静岡県藤枝市のビク石に行こうと思っていますが、あれもピラミッドなんでしょうか。「ビク石は拝殿ですね。ピラミッドの本殿は高根白山です」―ビク石は拝殿だったんですか。「そうです」―去年、富山県の尖山の北西斜面を探検したとき、このような石組みを見つけたのですが(と言って、尖山の石組みを見せる)。「ああ、人工的なものですね。これと同じような構造がビク石の北側斜面にもあります。巨石がゴロゴロしています」―ビク石の近くにも同じような神奈備型の山がありますか。「下田富士なんかは完全なピラミッドですね。同じ下田市の寝姿山はジグラットです」―確認ですが、ここで言うピラミッドとは何ですか。「ピラミッドは本来、UFOの停泊場だったんですね。」―停泊場?「そうです。あの尖った先端にUFOが停泊するのです。だからピラミッドは宇宙人との交流の場だったんですね。その目印としてライオンを配置したのです」―ライオンとはスフィンクスのことですね。「ええ、誘導ランプのようなものでしょうか。その痕跡は、今でも神社の狛犬としても残っていますね。エチオピアやジャマイカでもライオンを神聖視しています」―しかし、尖った先端に停泊するとは面白いですね。そう言えば、尖山の頂上に光体が何時間も停泊していたという目撃情報がありました。「山頂にとどまることで周りをよく見渡せるし、地上の人からもよく見えるわけです」―ピラミッドは地球の地軸を調整するために宇宙人が設置したと言う方もいるのですが。なんでも北極星の方へ軸を向かせるとか。「へぇ~、面白いですね。そうかもしれません。宇宙人は立体的に星を投影するカレンダーを持っていましたから、天体の運行と地球の自転をピラミッドによって調整していた可能性はあります」―白山にも登ろうと思っているんですが。「白山菊理姫のキクリ、すなわちククリは古代朝鮮語で剣のことだと思うんです。実際、白山市には鶴来という地名があり、剣の意味だとされています。鶴来には金剣宮という古い神社もあります」―キクリは剣のことなんですか。「ええ、菊理姫とは剣姫のことです。朝鮮半島から剣を持って渡来した崇神が上陸したのが鶴来です。彼らはまず山と井戸を抑えた。山が白山で、井戸は金沢市の兼六園にある金城霊澤です。金沢の地名の由来にもなっていますね。白山のそばのある、オパールが産出することで知られる医王山も失明が治るとされる水が出ますね。崇神はこうした地を確保しながら、支配していったのだと思います」―崇神が大和朝廷を作ったのですか。「そう思います。日本の神話に出てくる神武から開化までの9代の天皇は、すべて崇神がやったことを9つにわけたように思われます。白山はそのときすでに、とても神聖な山でした。本当はああいう聖なる山は登らないほうがいいんでしょうね。朝鮮半島の白頭山、白山、日立へと続くラインを感じます」―崇神はどこから来たのですか。「ペルシャだと思います」(「宇宙人の話」へ続く)
2008.06.15
コメント(8)
再び秋山さんとの一問一答です。▼チベット問題―先日電話で、チベット暴動に対する中国政府の弾圧事件は、このままにしておくと50年後の日本にカルマとなって返ってくる可能性があると秋山さんは言っていましたが、今の状況はどうでしょうか。「完全な誤作動です。チベットの神様は怒っていますよ。日本にいてもそのことはわかりました。チベットの事件が起こる前、私は初めて靖国神社の神楽祭に行ったのですが、まったく場違いな大黒様が現れたんですね。そして西の方へドスンドスンと怒ったように去っていきました。何かあるなと思っていたら、チベット問題でした」―問題は深刻ですか。「かなり深刻です。僧侶が1万人近く捕まって、秘密裡に処刑されていっています。日本もあれだけ仏教にお世話になってきたんですから、何か行動を起こすべきなんですが、政治家は右も左も中国から多大な恩恵を得ているので歯切れが悪いです。そもそも、中国のチベット支配はひどいものでした。チベットに病気持ちの売春婦を意図的に大勢送り込み、チベット人に性病をうつしまくったんですね。言語を奪い、文化を奪って、健康も奪っていった。そうすれば、抵抗できなくなるからです」―四川省の大地震と関連があるのでしょうか。「ええ。ラサのポタラ宮は元々、あの地域の地殻活動を抑える目的で作られた神殿なのですが、それが血で汚されてしまったんですからね。当然、ああいうことは起こるでしょう」―本当ならオリンピックなどやっている場合じゃないと?「発表されているだけでも核兵器13個が今回の地震で埋もれてしまったわけですから、何かあったらどうするんでしょうね。再び地震があったら・・・」―チベット問題は根が深いですね。「背景には中国のバブルがあると思います。イギリスの投資家はバブルで儲けて、うまく売り抜いて、インドへの投資へ資金をシフトしていた。中国側にはインドに流れてしまうイギリスの資金を再び中国に取り戻そうという思惑もあったようです」―だからわざとチベット問題を起こしたと?「その可能性はあります」―先ほど、日本も何か行動を起こすべきだと言っていましたが。「そこが問題ですね。日本は今、勇気のない平和の求め方をしています。勇気ある平和の求め方というのは、行動することで平和をつかむもので、同じ平和でもまったく意味が違ってくるんですね。不安定な平和で満足していると、その漠然とした不安が地震を呼び込んでしまいます。あるいは(北朝鮮の)ミサイルを呼び込むことになるかもしれない。つまり、なよなよした平和に浸って満足していると、過激な行動を引き起こして再認識を迫るような現象が起こりやすくなります」(「ピラミッドの話」へ続く)
2008.06.14
コメント(6)
先日、撮影した位山のオーブと白鳥町の空の写真を秋山眞人さんに「鑑定」してもらいました。そのときの一問一答です。秋山眞人さんとの一問一答は次の通り。▼写真鑑定―この写真(藏立岩で撮影したオーブの写真)を見てください。これは何ですか。「鮮明に写っていますね。オーブに間違いないですね。どこで撮られたんですか」―位山です。「ピラミッドですね。こういう場所が日本に残っているんですね」―位山はピラミッドなんですか。「そうです。磐座があって、太陽石があって、入り口に板状の石(祭壇石)がある。ピラミッドの本殿か拝殿であることは間違いありません。位山の近くに拝殿のようなところがありますか」―位山の頂上と祭壇石を結んだ方向に拝殿と思われる山があります。「そうですか。ならば、位山がピラミッドの本殿ですね」―この光の玉から何かわかりますか。「・・・竜巻、天狗・・・カチャトロフという古い言葉が聞こえますが、よくわかりません。私も同じような写真を持っています。ある場所で毘沙門天(注:もしかしたら私の記憶違いで、秋山さんは別のご神霊を挙げたかもしれません)が現れたので、いま写真を撮れば写るよ、と言って撮ってもらったものです」(藏立岩で撮ったのと同じように明るい光が写った写真を見せる)―同じような大きな光の玉が写っていますが、秋山さんには毘沙門天の映像として見えたのですか。「ええ、映像化して見えます」―オーブとは何ですか。霊魂、エネルギー?「情報が詰まった因子みたいなものでしょうか。でも光っているのでエネルギーでもあるんですね。エネルギー体・・・霊界因子と呼ぶときもあります」(ひめのさんとオーブの写真を見せて)ーこれはひめのさんに霊が降りてきたときの写真だと思いますが、上にももう一つオーブが写っています。「そうみたいですね。頭の上にあるもう一つの光も、順番を待っているように見えます」―(次に白鳥町で撮影した雲の写真を見せて)これはUFO雲でしょうか?「これはUFO雲ではなくて、神渡りみたいですね」―神渡り?「そうです。神々が喜んでいるときや、お祭りや儀式のときに、鳳凰や天女のような雲が次から次へと形を変えながら現れる雲の列のことです」―神々の祝福の雲なのですか。「神と言っても、定義によりますが、そのとおりです」―神の定義とは何ですか。「私の定義では、同時に多数存在できるもの、です」―「同時に多数?」「たとえば、普通の人間は、意識はひとつしかなく、一箇所にしか存在できませんね。これが天使になると、二箇所に行けますが、存在するときはどちらか一方になります。ところが大天使や神々のレベルになると、同時に何箇所にも存在でき、それぞれの場所でこのように会話したり活動したりすることができるんですね。この写真は、その神様が喜んで移動している雲の列だと思います」―UFO雲とはまったく違うものですね。「そうです。UFO雲の写真をお見せしましょう」(写真を示す)「これがUFO雲です。普通の雲とはまったく異なる存在感がありますよね」―この雲の中にUFOが隠れているんですか。「ええ、ほかの雲が移動しても、UFO雲はそこにとどまっています。時折、瞬間移動して同じような存在感のある雲を軌跡として並行に残すこともあります」―この写真(紫の光の柱が写っている写真)はどうですか。光学的なものなのか、霊的なものなのか。「これも面白いですね。くっきりと柱のラインが浮かび上がっていますから、光学的なものではないように思います。これと同じような柱をピラミッドで撮ったことがあります」(ここで秋山さんの友人でカメラマンのNさんが合流。オーブの写真を見ます。Nさんは聖母マリア系の霊感は強いが、UFOやオーブには懐疑的)N「こういう写真は撮ったことがありません。どうやったら、撮れるんだろう。雨が降っていたんでしょ?」秋山「雨が降っていなくても撮れるんですよ」N「なんだかよくわからないな。光学的なもののようにも思えるし・・・」秋山「似たような写真は人為的にも撮れます。カーペットを叩いて埃が舞ったときに、フラッシュを焚いて撮影すれば、埃に光が反射してオーブみたいに見えることがあります」N「では、フラッシュの反射じゃないですか」秋山「いえ、フラッシュを焚かなくても写るんです」N「私は銀塩フィルムで撮影していますが、こんな光を撮ったことは一度もない。デジカメだから撮れるんではないですか」秋山「デジカメは赤外線も捉えることが出来るみたいなんですよね。だからオーブが写るんだと思います」(その後、Nさんがヨーロッパで体験した不思議な話を聞いて、写真鑑定の話は終わり。「チベット問題」へ続く)
2008.06.13
コメント(8)
今日、ご紹介する神代植物公園のオールドローズは、オルレアン・ローズです。1909年にフランスのレヴァヴァシュールが作出しました。花は半八重咲きで、紫がかった鮮明なローズ色。花の中心は白くなり、やや甘い香りがします。ポリアンサローズ(ノイバラ系とチャイナローズを交配した小型で多花性の薔薇)の確立に寄与し、フロリバンダローズの橋渡しとなった品種だそうです。さて、オルレアンといえば、パリから100キロほど南にある地方都市です。また、ブルボン家の遠縁の家柄で、今日ご紹介した1830年7月27日の「七月革命」で国王となったルイ・フィリップもオルレアン家出身でした。劇作家シラーはジャンヌ・ダルクをモデルに歴史悲劇『オルレアンの少女』を1801年に書いています。ジャンヌ・ダルクの出身地はオルレアンではありませんが、17歳でフランス軍を率いてオルレアンを解放したことから、このタイトルになりました。そのような歴史ある名前がついた薔薇さんです。6月7日に撮影しました。
2008.06.12
コメント(4)
▼ユゴーの薔薇12(ユゴーの生涯2)二日空きましたが、ユゴーの生涯の続きです。ユゴーの『エルナニ』は、物語の筋よりも台詞の斬新さで観客の度肝を抜きました。それまでの古典派の劇では、感情を抑えた大げさな美辞麗句が並ぶような台詞が多かったのですが、ユゴーの台詞は情熱むき出しで、韻文の音と力強い韻律が並びます。『エルナニ』の公演初日(2月25日)には、「感情を赤裸々に表現するのは下品だ」とする古典派支持派と、「古臭い表現はもううんざりだ」とするロマン派支持派が駆けつけ、小競り合いが勃発します(エルナニ事件)。だが、いざ幕が開くと、ユゴーの台詞は詰め掛けた観客を魅了し、公演は大成功。続いて発表した小説『ノートル・ダム・ド・パリ』も大評判となり、ロマン派の黄金時代を築くことになります。劇作や小説で大成功を収めたユゴーですが、このころ衝撃的な事件も起こります。一つはこの年(1830年)の7月にフランスで起きた7月革命です。この革命によって、1815年の王政復古で復活していたブルボン朝は打倒され、ブルジョワジーが推すルイ・フィリップが王位に就きます。本来ならブルボン朝から年金をもらっていたユゴーも非難の槍玉に挙がりそうなものですが、革命を起こした側がロマン主義の仲間であったことから、ユゴーに危害が及ぶことはありませんでした。古典主義の打倒は、古い体制に対する不満の表れでもあったんですね。また、この混乱の最中に、次女アデールが誕生します。アデールの波乱な人生を象徴する出来事でもありました。しかし、さらにショッキングな出来事は、その二年後ぐらいに訪れます。なんと愛妻アデールがユゴーの友人で文芸批評家のサント・ブーヴと恋に落ちて、駆け落ちでもするようにユゴーのもとを離れます。傷心のユゴーは1832年夏、ロマン主義運動の同志でもあったブーヴとの交際を絶ちます。寂しさに打ちひしがれたユゴーは翌33年、その寂寥感を紛らわすため、自分の書いた戯曲に出演していた、若くて美しい女優ジュリエット・ドルエと愛人関係になります。ユゴーは、ジュリエットの役を書く目的もあり、創作活動にますます励み、相次いで劇作を発表します。それに応えるようにジュリエットは、慎み深い、忠実な「伴侶」として終生、ユゴーに尽くします。文学界における名声を不動のものとしたユゴーですが、苦労や苦悩も多く経験しています。1836年には、アカデミー・フランセーズに二度落選、翌37年には妻アデールを愛したために発狂(!)してしまった次兄ウジェーヌが入院先の病院で自殺します。1840年にはアカデミー・フランセーズの会員に三度目の落選。それでもとうとう、翌41年に念願のアカデミー・フランセーズの会員に選出されます。45年には貴族院議員にも任命され、政治活動の基盤を構築します。ただし、不幸な出来事も続きます。1843年には、結婚したばかりの長女レオポルディーヌが、19歳という若さで、夫とともにセーヌ川で溺死してしまうんですね。ユゴーは再び悲しみに沈みます。(続く)
2008.06.12
コメント(2)
昨日の夕陽です。港町に夕陽が沈んでいきます。夕陽が湾を赤く染めていますね。島影に沈み行く夕陽。この日も地平線近くには雲が立ち込めていて、夕陽は雲間に隠れてしまいます。そして、空をピンク色に染めます。港には火が灯ります。空と海にピンク色が広がっていく幻想的な光景。三浦半島先端の三崎港と城ヶ島から撮った夕暮れの光景でした。
2008.06.11
コメント(4)
今月1日に三浦半島の道端で見つけた3つの花をご紹介します。アルストロメリアです。彼岸花(ひがんばな)科、あるいは百合科として分類されています。 スウェーデンの植物学者「アルストレメール」さんの名前にちなんでいるそうです。ブラジル、チリ、ペルー原産で、昭和初期の頃に日本に導入されました。 5~7月ごろ開花します。花びらの斑点が特徴ですね。 「百合水仙(ゆりずいせん)」「インカの百合」とも呼ばれています。次は名前がよくわかりませんが・・・アブラナ科の花だと思います。広義の菜の花ですね。 最後は、この花。毎度お馴染み(?)の葱坊主ですね。私の冷蔵庫の中で時々花を咲かせております(笑)。冷蔵庫で見るとドキッとしますが、こうして見ると、綺麗です。春先、ネギに花が咲きますが、お坊さんの頭のようなので「ネギ坊主」といいますね。橋の欄干にある擬宝珠に似ているところから「葱の擬宝」とも呼ばれています。今日は久しぶりに天気がいいので、これから外出です。薔薇シリーズはお休みします。
2008.06.10
コメント(6)
今日ご紹介するのは、モーツァルトです。ピンク色のかわいらしい薔薇ですね。松田聖子の「ピンクのモーツァルト」も、この薔薇のことを歌ったのでしょうか。花は小輪で一重咲き。小さな花が大きな房を作って咲きます。花色は深紅色で花芯は白色。芳香があり、初夏から夏まで咲きます。1937年、ドイツのP・ランバート氏が作出しました。ハイブリッド・ムスク系のオールドローズです。
2008.06.09
コメント(6)
▼ユゴーの薔薇11(ユゴーの生涯)ヴィクトル・ユゴーの波乱の人生についてもご紹介しましょう。ユゴーは1802年2月26日、職業軍人ジョゼフ・レオポルド・シジスベール・ユゴーとソフィ=フランソワーズ・トレビュシェの三男として生まれました。父方の人々は農民や職人が多く、母方の人々は船員や法官で、最初から生まれも育ちもまったく違う上、共和党員で生粋のボナパルト主義の父親に対して、母親は根っからの王党派でした。政治的な思想の違いなどから夫婦仲は冷ややかで、ユゴーは母と一緒にパリを離れて、コルシカ島、エルバ島、ナポリ、マドリードなどヨーロッパのあちこちを転々として暮らしていました。10歳のときに再びパリに戻り、12歳ごろからは寄宿学校生活が始まります。ナポレオンによる帝政が終わると、父親は貴族の地位を剥奪され、フランス軍の一大隊長にまで没落します。ユゴーは14歳ごろには試作や翻訳をノートいっぱいに書き付けるようになります。母親もその才能を認め、文学的な活動を奨励します。18歳ごろになると、ユゴーは幼馴染のアデール・フーシェと恋仲になり、結婚を考えるようになります。ところが母親はその交際に猛反対、結婚を認めません。しかしその母親も1821年に病死すると、ユゴーは翌22年にアデールと結婚、同じ年に処女詩集『オードと雑詠集』を出版します。この作品を当時の国王ルイ18世に高く評価され、年金を受けるようにもなりました。これで生活基盤も安定、小説、戯曲、詩、評論などを次から次へと発表、1825年には23歳という若さでレジオンドヌール勲章を受章するなど、次第に名声が高まっていきました。私生活でも、アデールとの間に5人の子供が生まれます。長男は生まれて3ヶ月足らずで死んでしまいましたが、二男二女の4人の子供は健康に育ちます。次女が『アデルの恋の物語』のモデルとなったアデール(母親と同じ名前)であることはすでにご紹介しましたね。また、少年時代には疎遠であった父との仲も改善、それまで疎んじていた、父親が敬愛するナポレオンを讃える詩すら書くようになりました。その父親も1828年に他界します。文壇においては、ロマン主義を信奉するグループに入っており、しばしば自宅でロマン派の会合を開くようになります。これは当時アカデミー・フランセーズ(フランスの学術・芸術協会)を支配していた古典派との対立を生みました。そしてその対立に事実上の終止符を打ったのが、1830年に上演されたユゴーの劇作『エルナニ』でした。(続く)
2008.06.09
コメント(2)
昨日神代植物公園に行った理由の一つが、実はヴィクトル・ユゴーという名の薔薇の写真を撮ることでした。「薔薇を愛でる会」の時にはまだ蕾で咲いていなかったので、もう咲いているだろうと思ったら・・・すでに断頭台の露と消えて・・・ではなくて、剪定された後でした。この三週間で花を咲かせ、そして散らしてしまったんですね。結構、せっかちな薔薇さんです。ただし、一本だけ蕾の枝を残してあったので、その一輪が咲けば、ご紹介できるかもしれません。今日ご紹介するのは、オールドローズではなくて、モダンローズのスペクトラです。1983年にフランスで作出されました。華やかな薔薇です。メインのバラ園では、昨日主役を演じておりました。
2008.06.08
コメント(4)
▼ユゴーの薔薇10(無敵艦隊)せっかくユゴーが歴史を題材にして薔薇の詩を書いたのですから、今日はその歴史を振り返ってみたいと思います。そもそもこの詩が収められている『諸世紀の伝説』は、人類史の年代に従って編纂された叙事詩の詩集なんですね。ユゴーはこの中で、人類の進歩に対する宗教的・社会的な信念を強く滲ませています。「眠れるボアズ」は旧約聖書時代の詩でしたが、「王女の薔薇」は16世紀後半のスペインが舞台ですね。史実は無敵艦隊の敗北です。無敵艦隊とは、1588年にスペイン王フェリペ2世がイギリス本土上陸作戦のために派遣した大艦隊のことです。当時、ローマ・カトリック諸国の指導者として最も力があったのはスペインでした。ところがその目の上のたんこぶが、プロテスタントの保護者であるイギリスの女王エリザベス一世でした。経済的にも、イギリスの「海賊」によってスペインの大西洋航路は常に脅かされていましたから、どうしてもイギリスをたたいておく必要があったのです。艦隊は同年5月28日にリスボンを出発、途中で嵐と食料補給などで手間取り、ドーバー海峡にさしかかったのは、7月末になっていました。戦闘はイギリス側が最初に仕掛けます。8月7日夜、追い風を利用して火薬を積み込んで火をつけた中型船6隻を無敵艦隊に向けて放ちました。いわゆる「火船攻撃」です。無敵艦隊側もある程度、火船作戦を予想していましたが、これほど大規模な攻撃を予想していなかったので、それまで保っていた三日月陣形は崩壊、大混乱に陥ります。そこへイギリス海軍の攻撃が始まったものですから、大変です。無敵艦隊は風向きが変わって窮地を脱したのを機会に、ほうほうの体で逃げ延びるのがやっとの有様でした。同年9月末までに本国に帰着できた無敵艦隊の艦船は、出発前のおよそ半数に減り、死者は数千人に達したということです。一方のイギリス側の戦死者は100人程度というのですから、イギリス海軍の圧勝に終わりました。このように海戦では、確かに風は勝敗を決める大きな要素になりましたが、暴風のせいで無敵艦隊が敗北したわけではなかったのですね。でもユゴーは、人知を超えた、神の意思とも言える暴風が歴史を変えたのだと、詩の中で謳っていますね。凶暴で残虐な専制君主のフェリペ2世は、運命の神秘的な力によって、打ち負かされたわけです。イギリス海軍の勝利により、イギリスは制海権を強め、その後の大発展への一歩を踏み出します。一方それまで栄華を極めていたスペインは、この敗戦をきっかけにして没落が始まります。歴史の一大転換点だったわけです。ユゴーはその転換点を、王女が手に持った薔薇が一陣の風によって散る様として描いたんですね。なお、ユゴーがモデルにした実際の幼い王女マリア(フェリペ2世の末娘)は、1580年に生まれ、83年に幼くして亡くなっています。生きていれば8歳でしたが、実はその5年前に亡くなっていたんですね。劇的な効果を高めるために、あえてマリアを登場させたようです。(続く)
2008.06.08
コメント(4)
今日は久しぶりに神代植物公園に行ってきました。なんと、5月17日の「薔薇を愛でる会」以来、3週間ぶりです。メインのバラ園ではすっかり主役が入れ替わり、すでに剪定された薔薇も多く見られました。その中で、オールドローズ園で今日一番輝いていたのは、グロリア・ムンディでした。花は半八重咲きで、大きな房咲きとなります。四季咲き性で春から秋まで咲き続けます。貴重な種の一つだと書かれていました。1929年にオランダのデ・イルター氏が作出したそうです。ポリアンサ系です。作出年が新しいので、モダンローズに分類することもあるようです。
2008.06.07
コメント(4)
▼ユゴーの薔薇9(王女の薔薇5)今日で「王女の薔薇」も最終回です。最後まで物語性が強いですが、その物語が象徴するものはとても詩的です。Quand Beit-Cifresil, fils d'Abdallah-Beit,アブダラ=ベイの息子、ベイ=シフルジルは、Eut creuse le grand puits de la mosquee, au Caire,カイロのイスラム教寺院に大きな井戸を掘ったとき、Il y grava: 'Le ciel est a Dieu; j'ai la terre.'次のような文字をその井戸に刻んだ。「天は神のもの。地は私のもの」Et, comme tout se tient, se mele et se confond,専制君主というものは、みな似たり寄ったりで区別がつかず、Tous les tyrans n'etant qu'un seul despote au fond,基底部分ではただの暴君にすぎず、Ce que dit ce sultan jadis, ce roi le pense.そのサルタンが井戸に刻んだようなことを、フェリペは考えていたのだ。Cependant, sur le bord du bassin, en silence,一方、その間にも、池のほとりでは黙ったまま、L'infante tient toujours sa rose gravement,幼い王女が相変わらず、薔薇を重々しく握っていた。Et, doux ange aux yeux bleus, la baise par moment.その青い目をした優しい天使は、時折、薔薇に口付けしていた。Soudain un souffle d'air, une de ces haleinesそのとき突然、一陣の風が、平原を駆け抜けてQue le soir fremissant jette a travers les plaines,夕闇を恐れおののかせる息吹の一つが、Tumultueux zephyr effleurant l'horizon,水平線をかすめて飛ぶ騒々しい西風の神が、Trouble l'eau, fait fremir les joncs, met un frisson水面をかき乱し、燈心草をざわめかせ、遠くにあるDans les lointains massifs de myrte et d'asphodele,銀梅花とツルボランの茂みを震わせて、Vient jusqu'au bel enfant tranquille, et, d'un coup d'aile,静かにたたずむ美しい王女のところまでやって来た。そして風は、Rapide, et secouant meme l'arbre voisin,素早い羽ばたきの一撃で、近くの薔薇の木までも揺るがして、Effeuille brusquement la fleur dans le bassin,王女が持つ薔薇の花弁を突然むしり取り、池に散らしたのだ。Et l'infante n'a plus dans la main qu'une epine.王女の手に残されたのは、棘のついた茎だけ。Elle se penche, et voit sur l'eau cette ruine;王女は身をかがめ、池に散った薔薇の残骸を見つめた。Elle ne comprend pas; qu'est-ce donc? Elle a peur;王女にはわからなかった。いったい何が起きたのか?Et la voila qui cherche au ciel avec stupeur王女は怖くなり、呆然として天を仰ぎ、そして探した、Cette brise qui n'a pas craint de lui deplaire.不敵にも王女に不快なことをした、あの風はどこにいるのか、と。Que faire? le bassin semble plein de colere;どうすればいいのか? 池も怒りに満ちているようだ。Lui, si clair tout a l'heure, il est noir maintenant;ついさっきまで澄んでいた池も、今は黒々と濁っている。Il a des vagues; c'est une mer bouillonnant;波立つその姿は、激しく沸き立つ海のようだ。Toute la pauvre rose est eparse sur l'onde;哀れな薔薇の花は、水面に散らばっている。Ses cent feuilles que noie et roule l'eau profonde,そのいくつもの花びらは、水の深みに沈んだり渦巻いたりして、Tournoyant, naufrageant, s'en vont de tous cotes回転したり難破したりしながら、荒れ狂った風が引き起こしたSur mille petits flots par la brise irrites;無数の小さな波の上を、四方八方に流れていく。On croit voir dans un gouffre une flotte qui sombre.人々はそこに、海の深みへと沈んでいく艦隊の姿を見たにちがいない。--'Madame,' dit la duegne avec sa face d'ombre「王女様」と、陰気な顔をした付き添いの老女が、A la petite fille etonnee et revant,あっけに取られて、ぽかんとしている小さな王女に言った。'Tout sur terre appartient aux princes, hors le vent.「この地上にあるすべてのものは王様ご一家のものでございます。ただ風を除いては」スペイン無敵艦隊の歴史的敗北を、一陣の風に散った王女の薔薇に例えたんですね。見事な描写です。実際に無敵艦隊が「神風」によって敗れたかどうかについては異論がありますが、ユゴーの詩の中では、にわかに巻き起こった暴風を敗因として強調しています。冒頭にサルタンの話が出ていますが、これはユゴーの創作ではないかとみられています。明日は、スペイン無敵艦隊の敗因とその後のスペインについて考察する予定です。(続く)
2008.06.07
コメント(4)
今日のオールドローズは、フラウ・カール・ドルシェキです。カール・ドルシェキ夫人とは誰なんでしょうね。ここでもコガネムシさんたちが遊んでいます。和名は不二(ふじ)。花は剣弁高芯咲きで、花色は純白。花弁基部はレモン色で、香りはありません。多花性で花後かなりたってから返り咲きするそうです。1901年、ドイツ、ランベルト氏作出。往年の名花と書かれていました。ハイブリッドパーペチュアル(HP.)系オールドローズ(HP.)系 バラ科
2008.06.06
コメント(2)
▼ユゴーの薔薇8(王女の薔薇4)今日はイギリスへと侵攻するスペイン無敵艦隊の描写が続きます。フェリペ2世はその様子を(幽体離脱して?)俯瞰するんですね。Morne en son noir pourpoint, la toison d'or au cou,黒い胴衣を身にまとい、首には金羊毛勲章をぶら下げて、On dirait du destin la froide sentinelle;彼は運命の冷たい見張り番のようだ。Son immobilite commande; sa prunelleじっと動かずにいるだけで威圧感があり、彼の瞳はLuit comme un soupirail de caverne; son doigt洞窟の換気穴のように光る。彼の指は、Semble, ebauchant un geste obscur que nul ne voit,誰にも見えない、かすかな仕草をしながら、Donner un ordre a l'ombre et vaguement l'ecrire.闇に向かって命令を下し、おぼろげにその命令書を書いているように見える。Chose inouie! il vient de grincer un sourire.信じられないことが起きた! 彼は今しがた、歯軋りをしながらだが、微笑んだのだ。Un sourire insondable, impenetrable, amer.不可解で、底知れぬ、辛らつな微笑だった。C'est que la vision de son armee en mer彼が微笑んだのは、大海を進む彼の艦隊の姿が、Grandit de plus en plus dans sa sombre pensee;彼の暗い思考の中で、次第に大きくなってきたからだった。C'est qu'il la voit voguer par son dessein poussee,入念な計画通りに艦隊が航行する姿を彼は見る。Comme s'il etait la, planant sous le zenith;まるで彼は実際にそこにいて、空を飛びながら俯瞰しているようだった。Tout est bien; l'ocean docile s'aplanit,すべてがうまく行っていた。海はおとなしく、波もなかった。L'armada lui fait peur comme au deluge l'arche;あの大洪水が箱舟を恐れたように、海は王の艦隊を恐れている。La flotte se deploie en bon ordre de marche,その艦隊は整然とした行進を続け、Et, les vaisseaux gardant les espaces fixes,すべての軍艦は隊列を乱すこともなかった。Echiquier de tillacs, de ponts, de mats dresses,上甲板、甲板、そびえ立つマストが織りなす幾何学模様は、Ondule sur les eaux comme une immense claie.巨大なすのこのように海の上を波打っている。Ces vaisseaux sont sacres, les flots leur font la haie;この艦隊は神聖であり、波が艦隊の周りに垣根をめぐらしている。Les courants, pour aider les nefs a debarquer,帆船の上陸作戦を手助けするために、海流もOnt leur besogne a faire et n'y sauraient manquer;なくてはならない、そこに欠かすことのできないものだ。Autour d'elles la vague avec amour deferle,艦隊を取り巻く波は、愛情を込めて砕け散る。L'ecueil se change en port, l'ecume tombe en perle暗礁は港に変わり、波しぶきは真珠になって落ちていく。Voici chaque galere avec son gastadour;こちらには看守を乗せたガリー船、Voila ceux de l'Escaut, voila ceux de l'Adour;あちらにはフランドルの軍勢やバスクの軍勢が応援に駆けつけた。Les cent mestres de camp et les deux connetables;数多くの連隊長と二人の司令官もいる。L'Allemagne a donne ses ourques redoutables,ドイツは恐ろしいウルク船を提供し、Naples ses brigantins, Cadix ses galions,ナポリは二本マストの小帆船、カディスはガレオン船、Lisbonne ses marins, car il faut des lions.リスボンは水夫を派遣した。勇猛な男たちが必要だったからだ。Et Philippe se penche, et, qu'importe l'espace?フェリペは身を乗り出す。物理的な距離など関係ないのだ。Non seulement il voit, mais il entend. On passe,彼は艦隊の様子を見るだけでなく、音まで聞くことができた。On court, on va. Voici le cri des porte-voix,兵士たちは艦上を歩き、走り、動き回る。メガホンで叫ぶ声、Le pas des matelots courant sur les pavois,舷しょうを走る水兵たちの足音も聞こえる。Les mocos, l'amiral appuye sur son page,見習い水兵たち、近習に寄りかかる提督の姿もある。Les tambours, les sifflets des maitres d'equipage,太鼓の音、乗組員の班長が鳴らす笛の音、Les signaux pour la mer, l'appel pour les combats,航海の信号、戦闘準備のラッパ、Le fracas sepulcral et noir du branle-bas.総員戦闘準備の合図で湧き上がる陰気で暗いすさまじい音。Sont-ce des cormorans? sont-ce des citadelles?まるで数多くの鵜? まるでいくつもの要塞?Les voiles font un vaste et sourd battement d'ailes;船の帆は、壮大かつ重々しく羽ばたいている。L'eau gronde, et tout ce groupe enorme vogue, et fuit,海鳴りが聞こえると、この巨大な艦隊は逃れるように進み、Et s'enfle et roule avec un prodigieux bruit.帆を膨らませ、異常な音を立てて走っていく。Et le lugubre roi sourit de voir groupees不気味な王は、400隻の船に集められた、Sur quatre cents navires quatre-vingt mille epees.8万人もの剣を持った兵士の姿を思い浮かべて微笑む。O rictus du vampire assouvissant sa faim!ああ、飢えを癒している吸血鬼のゆがんだ唇!Cette pale Angleterre, il la tient donc enfin!あの青ざめたイギリスを、彼はとうとう手中に収めたのだ!Qui pourrait la sauver? Le feu va prendre aux poudres.誰がイギリスを救えようか? イギリスの命運も風前の灯。Philippe dans sa droite a la gerbe des foudres;フェリペは右手に雷の束を持っている。Qui pourrait delier ce faisceau dans son poing?彼が握っている束を誰が解くことができようか?N'est-il pas le seigneur qu'on ne contredit point?この男には、誰も口答えすることができないのではないか?N'est-il pas l'heritier de Cesar? le Philippe彼はシーザーの後継者ではないか? ガンジス川からDont l'ombre immense va du Gange au Pausilippe?オジッリポの丘まで巨大な影で覆いつくしているフェリペではないか?Tout n'est-il pas fini quand il a dit: Je eux!「俺はこうしたい!」と言えば、すべてに決着がついてしまう。N'est-ce pas lui qui tient la victoire aux cheveux?勝利の女神の髪を握っているのはその男ではないか?N'est-ce pas lui qui lance en avant cette flotte,あの艦隊を前に進ませているのも、Ces vaisseaux effrayants dont il est le pilote行く先を指示して、あの恐ろしい艦隊を動かしているのも、Et que la mer charrie ainsi qu'elle le doit?そして海が使命として艦隊を運んでいるのも、あの男ではないか?Ne fait-il pas mouvoir avec son petit doigt彼は小指一本で、あの翼を持った黒い竜ともいえる、Toits ces dragons ailes et noirs, essaim sans nombre?無数の軍艦の群れを動かしているのではないか?N'est-il pas, lui, le roi? n'est-il pas l'homme sombre彼こそが支配者ではないか? あの怪物のような竜巻もA qui ce tourbillon de monstres obeit?従うという、あの暗い男ではないか?風前の灯というイギリスの命運はどうなるのでしょうね。明日のブログで決着します。(続く)
2008.06.06
コメント(4)
今日ご紹介するオールドローズは、アンヌ・マリー・ド・モンラヴェルです。モンラヴェルはフランス南西部のワインの産地名にもありますから、おそらくモンラヴェル地方のアンヌ・マリーさんという意味だと思います。ただし、どなたなのか存じません。写真では、コガネムシさん(マメコガネ?)が花の上で手をつないでロンドを踊っていますね。花は完全八重の純白です。多花性で、小輪の花を大きな房状につけ、開花期には葉が見えないほど花が咲きます。樹形は極めて矮性です。1879年 フランスのランポー氏作出。ポリアンサ系(日本の原種ノイバラと、ロサキネンシスミニマとの交配から生まれた四季咲き小輪房咲きの薔薇の系統)だそうです。
2008.06.05
コメント(4)
▼ユゴーの薔薇7(王女の薔薇3)今日は冷酷なフェリペ2世の描写が、これでもかこれでもかというほど続きます。確かにスペインがキリスト教の名の下で、この地球の歴史上行った数々の残虐・野蛮行為は悪名高いものですが、フェリペ2世はその権化みたいな存在なのでしょうか。Philippe deux etait une chose terrible.フェリペ2世は恐ろしい存在だった。Iblis dans le Coran et Cain dans la Bibleコーランに出てくる悪魔も、聖書のカインも、Sont a peine aussi noirs qu'en son Escurial亡霊のような皇帝から生まれた、エスコリアル宮殿に住む royal spectre, fils du spectre imperial.この亡霊の王とは、腹黒さの点で辛うじて肩を並べられるぐらいだ。Philippe deux etait le Mal tenant le glaive.フェリペ2世は剣を手にした悪の化身だった。Il occupait le haut du monde comme un reve.彼は世界の上流階級を夢のように支配した。Il vivait; nul n'osait le regarder; l'effroi彼は生きていたが、だれもあえて彼を見ようとはしなかった。Faisait une lumiere etrange autour du roi;恐れる者は王の周りに奇怪な光を見出した。On tremblait rien qu'a voir passer ses majordomes;彼の召使頭が通り過ぎるだけで、みな震え慄いた。Tant il se confondait, aux yeux troubles des hommes,恐怖に駆られた人間の目には、王は底なしの淵やAvec l'abime, avec les astres du ciel bleu!青空の星々と見分けがつかなかった!Tant semblait grande a tous son approche de Dieu!それほど彼は神に近い存在に思われたのだ!Sa volonte fatale, enfoncee, obstinee,不可避で、深く刻まれた、執拗な彼の意志は、Etait comme un crampon mis sur la destinee;まるで運命に打ち込まれた鎹のようであった。Il tenait l'Amerique et l'Inde, il s'appuyait彼はアメリカと西インド諸島を手中にし、Sur l'Afrique, il regnait sur l'Europe, inquietアフリカに覆いかぶさり、ヨーロッパを支配していた。Seulement du cote de la sombre Angleterre;唯一つ気掛かりなのは、あの暗いイギリスだ。Sa bouche etait silence et son ame mystere;彼の唇は何も語らず、彼の魂は謎だらけ。Son trone etait de piege et de fraude construit;その王権は罠と欺瞞で作られていた。Il avait pour soutien la force de la nuit;彼は心の支えとして、闇の力を頼りにした。L'ombre etait le cheval de sa statue equestre.暗い影が、王の騎馬像の馬であった。Toujours vetu de noir, ce tout-puissant terrestreこの地上における絶対的支配者は、常に黒い服を身にまとい、Avait l'air d'etre en deuil de ce qu'il existait;自分自身の喪に服しているようだった。Il ressemblait au sphinx qui digere et se tait,彼は獲物を食べては黙り込むスフィンクスに似ていた。Immuable; etant tout, il n'avait rien a dire.何事にも動ぜず、自分がすべてであったから、何も言う必要も無かった。Nul n'avait vu ce roi sourire; le sourire誰もこの王が笑うのを見たことがなかった。そもそもN'etant pas plus possible a ces levres de ferこの鉄の唇に笑みなど浮かぶはずもなかった。Que l'aurore a la grille obscure de l'enfer.それは地獄の暗い鉄格子に、曙の光が差し込むようなものだ。S'il secouait parfois sa torpeur de couleuvre,時々、蛇のようにけだるい体を動かすことがあっても、C'etait pour assister le bourreau dans son oeuvre,それは死刑執行人の仕事を助けるためであった。Et sa prunelle avait pour clarte le reflet彼の目の中で光るのは、火刑台の炎の照り返し。Des buchers sur lesquels par moments il soufflait.彼は時々、その炎が燃え上がるようにと息を吹きかける。Il etait redoutable a la pensee, a l'homme,彼は、思想や人間や生命や進歩や権利にとってA la vie, au progres, au droit, devot a Rome;恐るべき敵であったが、ローマ教皇だけには献身的であった。C'etait Satan regnant au nom de Jesus-Christ;彼はイエス・キリストの名の下に世界を支配している悪魔であった。Les choses qui sortaient de son nocturne esprit闇夜の彼の魂から放たれるものは、Semblaient un glissement sinistre de viperes.マムシが不気味に這う姿に似ていた。L'Escurial, Burgos, Aranjuez, ses repaires,エスコリアル、ブルゴス、アランフェスといった彼の棲家では、Jamais n'illuminaient leurs livides plafonds;その鉛色の天井に明かりが灯ったことがなかった。Pas de festins, jamais de cour, pas de bouffons;祝宴もなければ、王宮の華やかさもなく、道化もいなかった。Les trahisons pour jeu, l'auto-da-fe pour fete.裏切りが遊びであり、異端者の火刑が祭りであった。Les rois troubles avaient au-dessus de leur tete動揺する諸国の王たちの頭上では、Ses projets dans la nuit obscurement ouverts;彼の企みが夜の闇の中で密かに花開いていた。Sa reverie etait un poids sur l'univers;彼の夢は世界中の人々にのしかかる重圧だった。Il pouvait et voulait tout vaincre et tout dissoudre;彼はすべてを征服し、破壊することができたし、またそう望んでもいた。Sa priere faisait le bruit sourd d'une foudre;彼の祈りは、響きの鈍い雷鳴のようだった。De grands eclairs sortaient de ses songes profonds.巨大な雷光が彼の胸の奥底から放たれていた。Ceux auxquels il pensait disaient: Nous etouffons.彼に思われただけで、人々はよくこう言った。「息が詰まりそうだ」Et les peuples, d'un bout a l'autre de l'empire,その帝国の国民はだれもかれもが、Tremblaient, sentant sur eux ces deux yeux fixes luire.その両目の光が自分に注がれていると感じて、身を振るわせた。Charles fut le vautour, Philippe est le hibou.カルロスが強欲なハゲタカなら、フェリペは陰険なフクロウだ。いかがでしょうか。ユゴーはかなりフェリペ2世を陰湿で残忍な人物に描いていますね。19世紀のフランス人が16世紀のスペイン王をどのように見ていたかがわかって興味深いです。フランスとスペインは昔から戦争を繰り返していました。最後の行に出てくるカルロスは、フェリペ2世の父親カルロス1世(在位1519~56年)のことです。スペイン王国の繁栄のために幾多の戦争を起こした王でもあります。次回はいよいよ、スペインの無敵艦隊とイギリスの艦隊が戦闘で激突します。果たして戦争の行方は・・・。(続く)
2008.06.05
コメント(2)
今日、ご紹介するオールドローズは紫玉です。花は中輪のぽんぽん咲き(ボール咲き)。花色は咲き始めは赤く、開くにつれて紫色が濃くなります。写真の薔薇はまだ咲き始めで、紫と言うよりは赤いですね。気温が高くなると、ダマスク香を帯びた香りを放ちます。日本で自家受粉したガリカ系の品種と考えられているそうです。
2008.06.04
コメント(4)
▼ユゴーの薔薇6(王女の薔薇2)かわいらしい幼い王女の描写の後は、王のフェリペ2世が登場します。でもこの王のことを、ユゴーは暗くておぞましい人物として描くんですね。その明と暗の対比をお楽しみください。Le jour s'eteint; les nids chuchotent, querelleurs;日の光は消え、鳥の巣では喧嘩好きな雛たちが騒ぎ出す。Les pourpres du couchant sont dans les branches d'arbre;夕暮れの茜色が木の枝々を染める。La rougeur monte au front des deesses de marbre大理石の女神像の額も赤くなり、Qui semblent palpiter sentant venir la nuit;まるで夜の訪れを感じて胸を高鳴らせているようだ。Et tout ce qui planait redescend; plus de bruit,空を滑空するすべてのものは地上に降りてくる。もはや物音も聞こえず、Plus de flamme; le soir mysterieux recueille光も見えない。神秘の夕べは、太陽を波の下に、Le soleil sous la vague et l'oiseau sous la feuille.小鳥を葉陰へと仕舞い込んでしまう。Pendant que l'enfant rit, cette fleur a la main,花を手にして、少女が笑っている間に、Dans le vaste palais catholique romain日の光を浴びると司教の冠のように見えるDont chaque ogive semble au soleil une mitre,尖頭アーチ状天井のローマカトリック風の広大な宮殿では、Quelqu'un de formidable est derriere la vitre;窓ガラスの後ろに恐るべき人物の姿があった。On voit d'en bas une ombre, au fond d'une vapeur,下から見上げると、濃い靄の深みに、一つの人影がDe fenetre en fenetre errer, et l'on a peur;窓から窓へとさまよっているのが見え、人々をぞっとさせる。Cette ombre au meme endroit, comme en un cimetiere,その人影は、墓地の彫像のように、ひとところにたたずみ、Parfois est immobile une journee entiere;時には一日中、じっと動かずにいることもある。C'est un etre effrayant qui semble ne rien voir;この恐ろしい人物には、周囲の様子がまったく見えないようだ。Il rode d'une chambre a l'autre, pale et noir;その男は、暗い青ざめた顔をして、部屋から部屋へと渡り歩く。Il colle aux vitraux blancs son front lugubre, et songe.彼は白いステンドグラスに陰鬱な額を押し当て、物思いにふける。Spectre bleme! Son ombre aux feux du soir s'allonge;青白い幽霊だ! 彼の影は夕日を浴びて長く伸びている。Son pas funebre est lent, comme un glas de beffroi;彼の足取りは陰気で遅く、鐘楼の弔いの鐘のようだ。Et c'est la Mort, a moins que ce ne soit le Roi.もし王でないなら、死神にしか思えない。C'est lui; l'homme en qui vit et tremble le royaume.それは王であった。王国がその男の中で生き、おののいている。Si quelqu'un pouvait voir dans l'oeil de ce fantome,今この瞬間、肩を壁に持たせて立っている、Debout en ce moment l'epaule contre un mur,その亡霊のごとき王の瞳の中に見えるもの、Ce qu'on apercevrait dans cet abime obscur,その暗い深淵の中に見えるものと言えば、Ce n'est pas l'humble enfant, le jardin, l'eau moiré幼子のことでもなければ、庭園でもなく、Refletant le ciel d'or d'une claire soiree,晴れた日の夕暮れの黄金の空を映す、きらめく水面でもない。Les bosquets, les oiseaux se becquetant entre eux.また、木立でもなければ、くちばしをつつき合う鳥たちでもない。Non; au fond de cet oeil, comme l'onde vitreux,そうだ、そのどんよりした水のような瞳の底に映っているもの、Sous ce fatal sourcil qui derobe a la sonde深い海のようなその瞳を時折曇らせるCette prunelle autant que l'ocean profonde,不吉な眉の下にうかがえるものと言えば、Ce qu'on distinguerait, c'est, mirage mouvant,それは動く蜃気楼、Tout un vol de vaisseaux en fuite dans le vent,風を受けて疾駆する帆船の飛翔。Et, dans l'ecume, au pli des vagues, sous l'etoile,星空の下、波のうねりと飛沫の中で、L'immense tremblement d'une flotte a la voile,船体をすさまじく震わせる、帆を広げた艦隊。Et, la-bas, sous la brume, une ile, un blanc rocher,そして、あそこに、濃霧の彼方に姿を現すのは、Ecoutant sur les flots ces tonnerres marcher.雷鳴をとどろかせて波の上を進む艦隊に耳を澄ます、白い崖の島。Telle est la vision qui, dans l'heure ou nous sommes,そのとき、人間の支配者である冷酷な王の頭をEmplit le froid cerveau de ce maitre des hommes,満たしていたのは、そのような光景であった。Et qui fait qu'il ne peut rien voir autour de lui.だからこそ、周囲の様子など王の目にはまったく入らなかったのだ。L'armada, formidable et flottant point d'appui海に漂う、テコの支点とも言うべき、この恐るべき大艦隊、Du levier dont il va soulever tout un monde,王がこれを使って全世界をも持ち上げようという大艦隊は、Traverse en ce moment l'obscurite de l'onde;この瞬間にも、暗い波間を進んでいる。Le roi, dans son esprit, la suit des yeux, vainqueur,王は勝ち誇ったように、その姿を想像の中で追っていく。Et son tragique ennui n'a plus d'autre lueur.悲惨な心配事を晴らしてくれるのは、この艦隊の姿だけだ。この艦隊こそ、歴史に名高いスペインの無敵艦隊のことで、白い崖の島とは、イギリスのことです。無敵艦隊が波を切り裂きながらイギリスへと進攻する光景が浮かんできますね。(続く)オールドローズの写真は夜、アップする予定です。
2008.06.04
コメント(2)
神代植物公園のオールドローズ園から、まだご紹介していない薔薇を取り上げます。ロサ・ルゴサ’スカーレット’です。和名はベニハマナシ。逆に言うと、ロサ・ルゴサがハマナス(浜茄子)、あるいはハマナシ(浜梨)の学術名です。まだ咲きはじめなのでわかりづらいですが、花は一重咲きです。この花びらが開いて、一重になるんですね。ハマナシだけあって耐寒性に優れた種で、日本の育種家鈴木省三氏が作出しました。ですが、交配種や作出年などは不明だそうです。フェリペ2世の末娘マリアの手の中で咲き誇っていた緋色の薔薇のイメージということで、選びました。明日もほかのオールドローズをご紹介します。
2008.06.03
コメント(2)
▼ユゴーの薔薇5(王女の薔薇1)大変長らくお待たせいたしました(待っていらした奇特な方もいらっしゃいますよね?)。薔薇シリーズの再開です。なんと今日で167回目なんですね。長いシリーズになりました。今日ご紹介するのは、ヴィクトル・ユゴーの「王女の薔薇」です。「眠れるボアズ」と同様に、『諸世紀の伝説(La Legende des Siecles)』に収録されています。LA ROSE DE L'INFANTE(王女の薔薇)Elle est toute petite, une duegne la garde.彼女はとても幼いので、付き添いの老婆が彼女を守っている。Elle tient a la main une rose, et regarde.彼女は手に一輪の薔薇を持って、じっと見つめている。Quoi? que regarde-t-elle? Elle ne sait pas. L'eau,何を? 彼女は何を見つめているのか? 彼女は知らない、Un bassin qu'assombrit le pin et le bouleau;水を、松や白樺が影を落とす池を。Ce qu'elle a devant elle; un cygne aux ailes blanches,彼女の前では、1羽の白鳥が白い羽根を休め、Le bercement des flots sous la chanson des branches,そよ風にさやぐ枝の下で波が静かに揺れ、Et le profond jardin rayonnant et fleuri.光と花にあふれた奥行きのある庭園が広がっている。Tout ce bel ange a l'air dans la neige petri.その美しい天使のような少女は、まるで雪の精。On voit un grand palais comme au fond d'une gloire,目に映るのは、栄光にあふれたような豪華な宮殿、Un parc, de clairs viviers ou les biches vont boire,庭園、雌鹿たちが水を飲みに来る澄み切った生簀、Et des paons etoiles sous les bois chevelus.そして、こんもりと茂った森の下で星々をちりばめたような羽根を広げる孔雀たち。L'innocence est sur elle une blancheur de plus;無垢な彼女はいっそう清らかに見える。Toutes ses graces font comme un faisceau qui tremble.優雅さという優雅さがすべて、そよぎながら集まったかのようだ。Autour de cette enfant l'herbe est splendide et semble少女の周りでは草が輝き、Pleine de vrais rubis et de diamants fins;本物のルビーと綺麗なダイヤに飾られているように見える。Un jet de saphirs sort des bouches des dauphins.樋嘴(ひはし)の口からはサファイアがほとばしる。Elle se tient au bord de l'eau; sa fleur l'occupe.彼女は水辺に立ち、薔薇の花に気を取られている。Sa basquine est en point de Genes; sur sa jupe彼女の胴着はジェヴァのレース編み。スカートに織り込まれたUne arabesque, errant dans les plis du satin,アラベスク模様は、サテンのひだの間をさまよいながら、Suit les mille detours d'un fil d'or florentin.フィレンツェ金糸の無数のうねりを追っていく。La rose epanouie et toute grande ouverte,壺の口のような新しい蕾から飛び出ながら、Sortant du frais bouton comme d'une urne ouverte,今まさに咲き誇っているその薔薇の花は、Charge la petitesse exquise de sa main;彼女のかわいい小さな手を覆いつくしている。Quand l'enfant, allongeant ses levres de carmin,彼女が赤い唇を突き出しながら、Fronce, en la respirant, sa riante narine,笑みをたたえた鼻にしわを寄せて、その薔薇の香りを嗅ぐとき、La magnifique fleur, royale et purpurine,その堂々とした緋色の素晴らしい花はCache plus qu'a demi ce visage charmant,彼女の魅力的な顔をほとんど隠してしまうので、Si bien que l'oeil hesite, et qu'on ne sait commentそれを見る者はみな、遊んでいる彼女とDistinguer de la fleur ce bel enfant qui joue,花の区別ができなくなり、戸惑ってしまう、Et si l'on voit la rose ou si l'on voit la joue.薔薇を見ているのか、それとも、彼女の頬を見ているのか、と。Ses yeux bleus sont plus beaux sous son pur sourcil brun.彼女の青い瞳は、清らかな茶色い眉の下で、より一層美しい。En elle tout est joie, enchantement, parfum;彼女の周りは、喜びと魅力と芳香で満ちている。Quel doux regard, l'azur! et quel doux nom, Marie!紺碧の空のような、なんと優しい眼差し! そしてなんと優しい名前、マリー!Tout est rayon: son oeil eclaire et son nom prie.すべてが輝いている。彼女の瞳は光を放ち、彼女の名前は祝福を受ける。Pourtant, devant la vie et sous le firmament,しかしながら、これからの人生を前にして、大空の下にたたずむ少女はPauvre etre! elle se sent tres grande vaguement;かわいそうな人! 漠然とではあるが、自分がとても偉い女性だと感じている。Elle assiste au printemps, a la lumiere, a l'ombre,彼女の眼前に広がっているものは、光と影が織りなす春の景色、Au grand soleil couchant horizontal et sombre,地平線へと暗く沈んでいく大きな夕陽、A la magnificence eclatante du soir,光り輝く壮麗な夕暮れの世界、Aux ruisseaux murmurants qu'on entend sans les voir,目に見ることはできない小川のせせらぎ、Aux champs, a la nature eternelle et sereine,野原の景色、穏やかで永遠に続く自然。Avec la gravite d'une petite reine;小さい王妃のような厳かな態度で、これらの自然に向き合っていた。Elle n'a jamais vu l'homme que se courbant;彼女は服従する男しか見たことがなかった。Un jour, elle sera duchesse de Brabant;いつの日か、彼女はブラバント公妃となり、Elle gouvernera la Flandre ou la Sardaigne.フランドルかサルデーニャを治めるだろう。Elle est l'infante, elle a cinq ans, elle dedaigne.彼女は王女であり、五歳であったが、すでに世の中を侮っている。Car les enfants des rois sont ainsi; leurs fronts blancs王家の子供たちとは皆、このようなものだ。白い額には、Portent un cercle d'ombre, et leurs pas chancelants暗い影の輪が刻まれ、おぼつかない足取りは、Sont des commencements de regne. Elle respire来るべき統治の始まりを告げている。王女は、彼女のためにSa fleur en attendant qu'on lui cueille un empire;皆が帝国を摘み取ってくれるのを待ちながら、花の香りを嗅いでいる。Et son regard, deja royal, dit: C'est a moi.すでに女王の威厳を備えた彼女の眼差しは、こう言っている、この花は私のものよ、と。Il sort d'elle un amour mele d'un vague effroi.おぼろげな恐怖の混じった愛情が、王女から発せられている。Si quelqu'un, la voyant si tremblante et si frele,もし誰かが、こんなにも震えて、か弱そうな王女を見て、Fut-ce pour la sauver mettait la main sur elle,手で体に触れようものなら、それが彼女を救う目的であっても、Avant qu'il eut pu faire un pas ou dire un mot,一歩も踏み出さないうちに、一言も話しかけないうちに、Il aurait sur le front l'ombre de l'echafaud.処刑台の影が落ちてくるのを感じただろう。La douce enfant sourit, ne faisant autre choseそのかわいい王女は微笑んでいる。ただ、Que de vivre et d'avoir dans la main une rose,生きて、手には一輪の薔薇を持ち、Et d'etre la devant le ciel, parmi les fleurs.空の下、花々に囲まれてそこにいる。ここまでがイントロみたいなものでしょうか。広大な庭園で薔薇を手にたたずむ少女は、無敵艦隊を擁する16世紀のスペイン王フェリペ2世の末娘マリー(マリア)のことです。さて、彼女に何が起きるのか。歴史と照らし合わせながら、ユゴーの詩を読み解いていきましょう。(続く)後で薔薇の写真をアップする予定です。
2008.06.03
コメント(2)
昨日は久しぶりに晴れました。ということで、さっさと外出して、最後はいつものように夕日を眺めて一日を終えます。昨日の夕日です。やはり水平線の近くは雲に覆われていて、太陽も雲に隠れてしまいます。それでも7分後、再び太陽が雲間から現れます。柔らかいピンク色に空が染まります。そしてよく目を凝らすと・・・富士山の輪郭が浮かび上がっていたんですね。ちょっと拡大してみましょう。薄っすらとですが、淡い富士山の影絵です。静岡地方も、よく晴れているみたいですね。雲の下に隠れた太陽は、最後の輝きを空に映し出します。この夕日を見るために、一日中歩き続けていたのかなと思えてきます。人生もまた、そのようなものなのでしょうか。さて、明日こそきっと、薔薇シリーズが再開されます!???
2008.06.02
コメント(8)
今日は、東京・渋谷の山奥にある実家の庭をご紹介します。これがその庭です。中央付近にはピーマンが、右手にはトマトが植えられています。さおのようなものが何本も立っていますが、これは糸瓜やひょうたんのつるが昇っていくためのものです。左上に見える木が、スズメさんがたわわになるカラタネオガタマの木です。春には、バナナのような香りがする花を咲かせます。次は今とは反対側から撮った写真です。最近まで私の家のベランダで暮らしていたゴールドクレスト君が植えられています。その後ろには私が子供のころから巨木だったケヤキの木があります。ここは実質2階なのですが、ケヤキの木は実質4階のはるか上まで枝を伸ばしています。奥に見えるのが紫陽花ですね。額紫陽花ですね。花が咲き始めていました。ピーマンももうすぐ収穫できそうです。次の写真は・・・グミ(茱萸)です。グミは大和言葉であり、お菓子のグミ(ドイツ語でゴム)とは無関係だそうです。だからお菓子のグミは、この木からとるわけではありませんよ。最後はローズマリー。薬草ですね。匂いを嗅ぐととてもいい香りがします。学名 Rosmarinus は「海のしずく」を意味するそうです。姪の名前と同じです。姪は馬が好きで、今年大学を卒業し、今は馬の世話をする仕事をしています。雨の日の実家の庭の風景でした。
2008.06.01
コメント(8)
全39件 (39件中 1-39件目)
1