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久し振りにブルーチーズが食べたくなってフランスの食材店「So France」に行きました。ちょうど手頃な量と値段の牛乳で造る「フロム・ダンベール」があって支払いにレジに行くと横のショーケース中に今まで気が付かなったフランスのお菓子「カヌレ」が目が留まりました。フランスを旅した時に1回だけサンテミリオンのカフェで食べた時の事を思い出し小ぶりで5ドル(500円ほど)は高めですが試しにと購入しました。
「Bistrot Le Clocher」ではカフェ・クレーム(日本ではカフェ・ラテ)を注文すると、1個サービスのようにお皿に載せられていました。厳寒の2月で心身共に温められた思い出があります。
左がフロムダンベール 右が色が濃い目のカヌレ
So Franceの「カヌレ」は色が黒っぽいですが、ちょっと縦長の独特な形が特徴です。早速食べてみると外側は硬めの食感ですが、中はとろけるように柔らかく旅行の事も思い出し満足度の高い一品でした。
気になってカヌレの誕生について調べてみるとボルドー地方の赤ワイン造りと大きく関わっているお菓子だという事です。ワイン製造工程で不純物などを取り除くために使われるのは卵白の部分だけで、大量に余ってしまう卵黄で何とかお菓子か作れないかと修道院の中で試行錯誤の末生まれたお菓子で1789年のフランス革命で修道院を追われた修道女達が他の地方にもそのお菓子を伝えていくという歴史が絡んだ奥深い話もあるようです。次回は是非「So France」の店内でちょっと高めのボルドー赤のグラスワインに合わせて試してみたいものです。
肝心のブルーチーズのフロムダンベールですが、「世界三大チーズ」には入っていませんが羊乳のロックフォールより円やかで塩分も少なく私には食べやすいチーズです。このチーズも改めて調べて見ると、フランス中央部「オーヴェルニュ地方」発祥のチーズで8世紀頃に造られ始めたようです。「地球の歩き方」の中にオーヴェルニュ地方のボルヴィック村が観光のお薦めとあってヨーロッパでは珍しい軟水のミネラルウオーターの故郷がこの地方にある事を初めて知りました。そしてパリのカフェを形成したのはこのオーヴェール地方からパリへ出稼ぎに行った人達によるものとネットの記事にあって、また1つ新しい事を知るとフランスをまた旅してみたい気持ちになります。
軟水(マグネシウムやカルシウムなどの金属イオン含有量が少ない)のミネラル・ウォーター 「Volvic」・・シンガポールでも結構な高値でよほどの事がないと買いません💦💦
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