星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

PR

プロフィール

星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2023.09.01
XML


今日は「大統領選挙」のためシンガポールは祝日です。実は来星してからずっとシンガポールの大統領ってどんな役割があるの?という疑問を持ったままで今更ながらこの機会に調べてみました。

 1.多様かつ多民族なシンガポールの象徴、そして国民統合者としての役割
 2.シンガポールがこれまで築いてきた資産や公共サービスの管理者としての役割

 「象徴」という言葉から日本の天皇が浮かびますが、シンガポール憲法が定める「共和制国家」の元首となる「大統領」は任期が6年、中華系、マレー系、インド系等の多民族国家のためそれぞれの民族から平等に役回りのように選ぶ特徴もあり、1991年の憲法改正によって「国民投票」で選出されています。

 2017年から2023年まではマレー系の初女性大統領「ハリマ・ヤコブ氏」が8代目として就任し、対抗馬無しのため無投票で選ばれています。よって今回の大統領選選挙は12年振りとなるようです。

 そして来星して驚いた事の1つは投票率の高さで「国会議員選挙」でも90%を超えています。実は理由は簡単で「罰金王国 シンガポール」らしく投票しないと罰金50ドルが科される上、永久に選挙人名簿から削除される危険性があるからです。その代わりにというか投票日は祝日となり無理なく投票出来る環境作りはしっかりしています。

 ただシンガポールの議会のしくみは日本と違って「一院制」で選挙回数も4~5年に1回程度という少なさで、未だ強権国家で政府への批判やデモが禁止されている国の国民にとっては選挙を通して「自分達の意思をしっかり表明出来る貴重な日」という印象もあり、そのことも投票率の高さの理由なのかもしれません。

 今回の「大統領選」の候補者は
3人で、そのうちの1人はシンガポールがマレーシアから独立して58年間ずっと政権を担っている「PAP(与党・人民行動党)」出身者で(他の2人は投資ファンドと保険会社の元最高責任者)で有力候補となっていますが、どれほどの票差で当選できるのかはPAPにとっても国民の意見に耳を傾ける良い機会だと考えているようです。

 日本で選挙のたびに投票率の低さや投票率を上げるための民間レベルの努力(投票会場の近くにイベントコーナーを設ける等)がニュースになりますが、選挙の回数がシンガポールに比べて断然多い日本でも投票率が高い他国の状況も参考にして何か一計がないものかと思います。国の明るい未来には「政治の力」は勿論不可欠で優秀な政治家を産み、育てるまず一歩が「投票」なのではと考えさせられます。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023.09.01 11:02:11
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: