医療用医薬品 0
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富士フイルム 成長するワクチン受託製造市場へ参入バイオ医薬品受託製造子会社を通じて、米国の受託製造会社Kalon社を買収出典:プレスリリース 2014年10月27日、富士フイルムは、富士フイルムの子会社でバイオ医薬品受託製造会社(CMO)であるFUJIFILM Diosynth Biotechnologies USA.を通じて、バイオ医薬品CMOでワクチン製造に強みを持つ、Kalon Biotherapeuticsを買収することを明らかにしました。 FUJIFILM Diosynth Biotechnologiesは、10月22日、Kalon Biotherapeuticsの持分所有者であるテキサス州およびテキサスA&M大学と、Kalon社の持分譲渡に関する契約を締結しました。今後、数か月以内に決済手続きを行い、Kalon Biotherapeuticsの全持分の49%を取得し、本契約に規定されたマイルストーンに沿って持分比率を100%まで引き上げていくとのことです。 Kalon社はワクチンを動物細胞培養法で製造することに強みを持っています。ワクチン製造に必要なウイルスを製造工程内にとどめる、世界トップレベル(イオセーフティーレベルで、レベル3まで対応可能)の高度な封じ込め技術を保有しており、新型インフルエンザウイルスやエボラウイルス、炭疽菌などに対するワクチンを安全かつ安定的に製造することができます。 富士フイルムは、長年の写真フィルムで培った生産技術や品質管理技術などをFUJIFILM Diosynth Biotechnologies USA./FUJIFILM Diosynth Biotechnologies UKに投入し、高品質なバイオ医薬品の効率的な生産を図っています。今後、FUJIFILM Diosynth Biotechnologies USA./FUJIFILM Diosynth Biotechnologies UKが持つ、高度な動物細胞・微生物培養技術(Apollo ™、pAVEway ™)、および昆虫細胞培養技術に、Kalon社の強みを組み合わせて、さまざまなワクチン製造ニーズにワンストップで応えられるサービス体制を構築し、バイオ医薬品事業のさらなる拡大を図っていくとのこと。
2014年10月28日
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オキシトシンの摂食抑制作用の新経路:摂食中枢の逆向き神経回路を発見しました 出典:プレスリリース 2014年10月24日、自治医科大学の研究グループは、室傍核Oxtニューロンが弓状核に投射する、新しい摂食抑制神経回路を解明したことを明らかにしました。 研究成果は「FEBS Letters」に2014年10月18日からオンライン版で公開されています。 神経情報は、脳視床下部において、一次中枢弓状核(ARC)から二次中枢室傍核(PVN)へ伝達されると考えられています。 今回の研究でオキシトシンの脳室内投与はは弓状核プロオピオメラノコルチン(POMC)ニューロンを活性化し、弓状核局所投与は摂食を抑制しました。 単離した弓状核POMCニューロンにオキシトシンと添加すると活性化が生じました。 二次中枢室傍核のOxtニューロンが弓状核に投射し、神経終末がPOMCニューロンに接触していることが組織学的に明らかにしました。 室傍核Oxtニューロンが弓状核に投射する、新しい摂食抑制神経回路を解明しました。これは、教科書的な情報の流れと反対の神経回路の発見です。 オキシトシンは「抱擁ホルモン」と呼ばれ、愛情に関与することが知られています。またオキシトシンはそれ自身がオキシトシンの細胞での製造、分泌を促進することから、この神経経路はその機序に関しての知見を与える可能性があります。 自閉症スペクトラムに関してオキシトシンの経鼻製剤の効果の症例報告があります。エビデンスレベルをあげるためには臨床試験が必要とされますが、自閉症スペクトラムという診断名は色々な病因をもつ病態の集合体である可能性があるため、臨床試験の登録基準の設定は高度な知識が必要となります。
2014年10月25日
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精子と卵子を産み出す細胞分裂に重要なタンパク質脱リン酸化酵素の発見出典:プレスリリース2014年10月24日、京都大学の研究グループは、精子と卵子を産み出す細胞分裂、減数分裂、において保存されたタンパク質脱リン酸化酵素PP4が、重要な役割を果たすことを発見したことを発表しました。 この研究成果はPLOS Geneticsで2014年10月23日(現地時間)からオンライン版で公開されています。 減数分裂は、ゲノムDNAを半分にして精子・卵子を作り出す、特殊な細胞分裂です。 私たちの体の細胞は、普通、母親と父親の両方から受継いだ2セットのゲノムDNA(2倍体)を持ちます。 私たちが精子と卵子を産み出すとき、1倍体の精子のDNAと卵子のDNAが受精により出会い、再び、2倍体のゲノムDNAを持つ受精卵が生まれるために減数分裂を行い、ゲノムDNAを半分にします。(1倍体にする) 減数分裂における失敗は、1倍体ではないゲノムDNA(1倍体よりも多すぎる、もしくは少なすぎる)を持つ精子や卵子を産み出し、これらの精子や卵子は、受精できても、正常な発生ができない症例(流産、死産)、もしくは染色体異常児の出産(21番染色体が1本多いダウン症など)につながります。 研究グループは卵母細胞が豊富な線虫をモデル生物として用いて、減数分裂に必須なタンパク質を探索しました。 その結果、生物種間を越えて、広く保存されているタンパク質脱リン酸化酵素PP4が、減数分裂前期の染色体のふるまいを制御するために機能することを明らかにしたとのことです。 減数分裂前期、父由来と母由来の相同な染色体同士は、隣同士に並んで、相同組み換えを起こすことにより、ゲノムDNA半数化に必須な構造(キアズマと呼ばれます)を作り出します。 PP4を欠損した卵母細胞では、この相同染色体が隣に並ぶ段階と、相同組み換えを起こす段階それぞれに独立して不具合が生じるため、最終的に異常な卵子を形成してしまいます。 若い線虫と、老いた線虫の減数分裂を比較すると、老いた線虫が卵子を産み出す際に、PP4の働きがより重要であることをは興味深いことです。 今回の研究は不妊のプロセスに関する知見を与える可能性があります。
2014年10月25日
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抗てんかん薬 「ラミクタール®錠」小児の定型欠神発作に対する単剤療法の適応で承認申請 出典:プレスリリース 2014年10月24日、グラクソ・スミスクラインは、10月24日付で、同社の抗てんかん薬 「ラミクタール®錠小児用2mg」、「ラミクタール®錠小児用5mg」、「ラミクタール®錠25mg」、「ラミクタール®錠100mg」(一般名:ラモトリギン、以下 「ラミクタール®錠」)について、定型欠神発作に対する単剤療法の効能効果で承認申請を行ったことを明らかにしました。 2012年12月に、厚生労働省は、日本てんかん学会、日本脳神経外科学会及び日本小児神経学会により要望書が提出され、「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において医療上の必要性が高いと判断された結果に基づき、グラクソ・スミスクラインに対して、「成人における部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する単剤療法」・「成人における強直間代発作に対する単剤療法」・「小児における定型欠神発作に対する単剤療法」について開発要請がなされました。2014 年8 月29日に成人てんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)および強直間代発作に対する単剤療法の効能効果で厚生労働省より適応追加の承認を取得しました。 欠神発作とは子供に多い発作の型です。5~15秒の短い意識消失発作が起こり、そのあいだ患者さんは今までしていた動作を一時的に止めてじっとしており、再びもとの動作にもどります。あまり短いと周囲の人も気づかないことがあり、また学校での授業中ボーとしていると指摘され、不真面目な児童と誤解されることもありますので注意が必要です。
2014年10月25日
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ヒトiPS細胞から血管細胞を含む心臓組織シートを構築出典:プレスリリース2014年10月23日、 京都大学 iPS細胞研究所と京都大学、東京女子医科大学の研究グループは、ヒトiPS細胞から、血管構成細胞を含む、心臓組織を模した心臓組織シートを作製し、ラット心筋梗塞モデルにおいて移植後の生着および心筋梗塞の治療応用への可能性を示したことを明らかにしました。研究成果はScientific Reportsに10月22日(現地時間)から公開されています。 拡張型心筋症注や虚血性心筋症注3などの、重度の心筋症の患者さんに対しては、心臓移植が最も有効かつ最終的な治療法とされていますが、ドナー不足は極めて深刻で、心臓移植以外の有効な治療法を確立することが求められています。 重症心筋症の患者さんの心臓では、拍動の源である心筋細胞が失われているだけでなく、心臓を構成している多様な細胞(血管を構成する細胞など)が失われることにより組織構造が壊れ、その結果として機能低下を来すことから、細胞の移植効果をさらに高めるには、心筋細胞だけでなくその他の心臓を構成する細胞も十分に補い、心臓組織構造として再構築することが望ましいと考えられます。 心臓への細胞移植治療を困難における問題点は,心臓に直接注入移植あるいはカテーテルにより冠動脈内に注入移植された細胞が十分に生存して長期的に心筋内に留まる(生着)効率が低いことです。 細胞の生存・生着を高めるような移植方法として温度感受性培養皿を用いた細胞シート技術(東京女子医科大学)に着目し、この細胞シート技術をヒトiPS細胞から分化誘導した心臓構成細胞に用いることにより、心臓組織を模した「心臓組織シート」を作製し、さらに、それを心疾患動物モデルに移植することにより治療効果および細胞生着効果を検証。 分化誘導開始5日目の中胚葉細胞誘導期に血管内皮細胞増殖因子(VEGF)を投与することにより、分化15日目に心筋細胞と同時に血管構成細胞(血管内皮細胞・血管壁細胞)を誘導する方法を新たに開発しました。 分化誘導された細胞の内訳は、心筋細胞(CMと略、トロポニンT陽性):約76.1%、血管内皮細胞(ECと略、血管内皮カドヘリン(CD144)陽性):約10.6%、血管壁細胞(MCと略、血小板由来増殖因子受容体β (CD140b)陽性):約10.9%で、未分化なiPS細胞は約1.2%以下でした(n=13)。 分化誘導開始から15日後の心臓構成細胞を温度感受性培養皿に高密度に播種・培養することにより、4日後に自己拍動性のヒトiPS細胞由来心臓組織シートを回収することに成功しました。 ヒトiPS細胞由来心臓組織シートを3層重ねたものを、ラット心筋梗塞モデル(ラットの冠動脈を糸で縛って固定後1週間経過したもの)に移植したところ、移植後2ヶ月の経過観察期間において、心筋梗塞により一旦障害された心機能の回復を認めました。 移植4週後では、移植群の44%(9例中4例)において移植細胞の生着を認め、最大で心筋梗塞領域の44%を移植細胞が生着・補充していました(平均24.7%)。さらに生着した移植細胞領域内に、宿主ラットの心臓から伸長した血管網が形成されており、この血流供給により移植後4週にわたる長期生着が実現できたと考えられました。 この生着率はヒト-ラット系では高いと見るのか、ヒトでの応用はまだまだ遠いのかと見るのかが分かれるところです。 今後は、シートの多層化など、組織構造を改良し、シートの機能を高めることが期待されます。また、今回移植に用いたげっ歯類(ラット)とヒトでは心拍数も異なるため、ヒトの心拍数に近い大型の動物での検証や、腫瘍化を含む安全性の検証など、iPS細胞による再生医療に向けて研究を進めて行きます。
2014年10月24日
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UCL research helps paralysed man to recover function出典:プレスリリース 2014年10月21日(現地時間)、UCL(ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン:英)はナイフによる損傷により麻痺した男性に嗅神経鞘細胞を脊髄に移植した結果、歩行器を用いて歩けるまで回復したことを明らかにしました。研究成果はCell Transplantationで公開されています。またBBCがドキュメンタリーとして放送を行っています。 嗅神経鞘細胞が神経細胞を回復することをヒトで初めて明らかになりました。自分の嗅神経鞘細胞を用いています。 嗅神経鞘細胞の作用に関しては1985年に発見され、ラットでの効果が確認されたのは1997年でした。ヒトへの応用に関しては2004年から研究がはじまり、今回の成功に至ったのこと。 なお、患者は移植を受ける前に13か月のリハビリテーション療法をうけて回復しないことが確認されています。また、この移植手術により嗅覚も回復したことが明らかになっていますが、今回の移植手術との関連性は担当者は不明であると述べています。 嗅神経鞘細胞を移植するだけで、脊髄の神経細胞が回復するのは一つの驚きです。また、運動機能は脊髄損傷により、末端の神経も何らかの障害を受けるという報告もあるだけに。 万能細胞よりも人の身体の中には色々なことができる細胞を探した方が実用が早い、決して早くはないですね、最初の発見から30年が経過しています。しかし、嗅神経鞘細胞が自分の細胞なので、安全性は高いかもしれません。
2014年10月23日
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特定保健指導の効果に関する調査出典:調査報告書 2014年10月22日、健康保険組合連合会は特定保健指導の効果に関する調査の報告書を公開しました。 2013年度に特定保健指導対象者は83万人で特定保健指導参加者は13万7,460人。 特定保健指導対象者では1年間で悪化したのは非常に少なかった。変化なしが特定保健指導非参加者が88.35%、参加者が81.85%。 特定保健指導対象者が改善した場合には、保険料の割引が検討されています。現状の効果をみると、保険料の割引によって効果を上げる必要があると思われます。このデータを引き続き収集することにより、日本人の腹囲がどれぐらいになればリスクが高まるのかを検討できるデータベースが構築されることが望まれます。現在の疫学的データはメタボリックシンドロームにより将来の心血管病による死亡のリスクが高まることが明らかになっているのはエビデンスがあります。しかし、そのメタボリックシンドロームを改善することにより、リスクが減るかどうかに関してはリスクが減るかどうかに関してはセオリーはありますが、エビデンスとしては弱いものです。(言い切るには少し調査不足ですが) 久山町研究では高血圧治療により、確かに脳卒中の発生率は減っていますが、心血管病のリスクは減少せず、アルツハイマー型認知症のリスクが増えているように見えます。当然この見方は疫学研究の計画立案時に検討はされていないので、見えるという言い方しかできません。 私見ですががんに関しては平均余命の延長により、発癌の可能性が高くなったと思われますが、アルツハイマー型認知症に関しては、何か違うように思います。他の原因があるかと感じています(エビデンス云々の話をしながらサイエンスがない話で申し訳ありません。)
2014年10月23日
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濃厚流動食「アキュア EN2.0バッグ300」新発売について出典:プレスリリース2014年10月22日、旭化成ファーマは濃厚流動食「アキュア EN2.0バッグ300」を10月23日に発売することを発表しました。販売先は全国の病医院・介護施設を想定し、2015年度に年間5,000万円の売上を計画しているとのこと。 近年、病医院・介護施設では高濃度の流動食に対するニーズに加えて、より少量の製品を望む声が高まっています。 高濃度の流動食に対するニーズに応えるため、従来より2.0kcal/mlの流動食製品「アキュア EN2.0バッグ」シリーズを展開している旭化成ファーマは、これまでの400kcalバッグ、500kcalバッグ、600kcalバッグに加えて、300kcalバッグを新たに開発しました。組成は従来のアキュア EN2.0シリーズと同じ。
2014年10月23日
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自家培養表皮ジェイス®に関するお知らせ 出典:プレスリリース 2014年10月22日、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングは同日開催の厚生労働省 薬事・食品衛生審議会 再生医療等製品・生物由来技術部会が自家培養表皮ジェイス®を、先天性巨大色素性母斑の治療を目的として希少疾病用再生医療等製品に指定して差し支えないと判断したことを明らかにしました。 重症熱傷を治療目的として2007年10月に厚生労働省は自家培養表皮ジェイスの製造販売承認を行い、2009年1月に保険収載を行いました。 先天性巨大色素性母斑の治験に関しては2012年10月より、国立成育医療研究センター等において医師主導治験が行われていましたが、2014年1月よりジャパン・ティッシュ・エンジニアリングが治験依頼者となり治験を引き継いで行っています。 先天性巨大色素性母斑は生まれつき黒褐色のあざが体の広範囲にみられる疾患で、悪性化して皮膚がんになりやすい危険性があるとされています。従来、母斑を切除して縫い合わせたり、体の他の部位から採取した患者自身の正常な皮膚を移植したりする治療が行われてきましたが、母斑が大きい場合には適応外になるなど課題は残っています。一般的に、治療が必要な先天性巨大色素性母斑の患者数は、新生児の約2万人に1人とされています。
2014年10月23日
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武田薬品とスキャンポ社のAMITIZA®に関するグローバルライセンス契約締結について 出典:プレスリリース 2014年10月22日、Sucampo Pharmaceuticalsと武田薬品工業は、AMITIZA®(一般名:ルビプロストン)について、グローバルでの開発、販売、供給に関する契約を締結したことを明らかにしました。 本契約で武田薬品工業は、現在独占的販売権を有している米国・カナダに加え、日本および中国以外のすべての国におけるAMITIZAの独占的販売権を獲得しました。 武田薬品工業は14百万米ドルの契約一時金とともに、今後一定の売上収益に応じた追加のマイルストンとしてスキャンポ社に最大35百万米ドルを支払います。Sucampo Pharmaceuticalsは両社が合意した供給価格でAMITIZAを武田薬品に独占的に供給します。武田薬品はすべての開発活動および開発費用を負担しますが、スキャンポ社は最初の6百万米ドルまでの開発費用を負担します。また、武田薬品工業はAMITIZAの販売承認取得ならびに販売活動のすべてを担当します。 AMITIZA(一般名:ルビプロストン)はクロライドチャネルの局所性活性化物質です。米国においては成人の慢性特発性便秘症(CIC)、慢性の非癌性疼痛を有する成人のオピオイド誘発性便秘症(OIC)(24μg 1日2回)の治療剤として承認されています。なお、メタドンなどのジフェニルヘプタン誘導体オピオイド服用の際のオピオイド誘発性便秘症に対する効果は確立していません。また、AMITIZAは米国において18歳以上の女性を対象に便秘型過敏性腸症候群(IBS‐C)(8μg 1日2回)の治療剤としても承認されています。日本では慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)を効能効果にして承認されています。発売元はアボットジャパン、製造販売元はスキャンポファーマ。武田薬品工業は日本と中国における独占的販売権を今回の契約によっても獲得していません。
2014年10月23日
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無汗症患者の原因遺伝子を発見出典:プレスリリース 2014年10月21日、理化学研究所はウプラサ大学(スウェーデン)他との共同研究で、先天性無汗症の原因遺伝子が2型イノシトール三リン酸受容体を発現する遺伝子であることを明らかにしたことを発表しました。 汗は蒸発する際に身体から熱を奪い体温を下げる役割を果たします。汗をかくことができないと熱中症やめまいを発症しやすく、重症化すると意識障害やけいれんなどを起こすこともあります。このような無汗症の原因として、これまでに汗腺の形成不全や交感神経の異常などが報告されています。 パキスタンで特異な先天性無汗症を発症する家系を発見しました。高温多湿の環境では、患者は健常者に比べ皮膚温度が高く、また心拍の異常上昇を示すことも分かりました。しかし、この患者は、これまで無汗症の原因として報告されていた汗腺の形成不全や交感神経の異常は見られず、発汗の異常以外は健常者と変わらないことが分かりました。また、家族全員には症状が出ていないことから原因遺伝子は常染色体劣性遺伝子であることが推測されました。 共同研究グループは劣性遺伝子疾患の原因遺伝子を特定できる同祖接合性マッピング(Autozygosity mapping)法を用いて近親婚家系のDNAサンプルを詳細に調べました。その結果、全ての患者が12番染色体の一部の領域をホモに持っていることが分かりました。さらに、この領域のDNA配列を調べた結果、2型IP3受容体を発現する遺伝子のDNA配列に変異が見つかりました。 P3受容体は、細胞内に存在するカルシウム貯蔵庫である小胞体の膜上にあるイオンチャネルです。IP3受容体は細胞外からの情報に応じて小胞体から適切な量のカルシウムを細胞内に放出し、細胞内のカルシウム濃度を調節しています。IP3受容体には3つのタイプがあり、2型と3型は外分泌腺に多く発現することが知られています。変異した遺伝子からつくられた患者の2型IP3受容体は、イオンチャネル形成領域(カルシウムイオンを通す小さな穴の部分)に、点変異(タンパク質中の1つのアミノ酸の置換)があることから、カルシウムイオンの通過に影響を与えることが予想されました。 野生型マウスと2型IP3受容体を欠損させた遺伝子改変マウスに細胞外刺激としてアセチルコリン受容体刺激薬のピロカルピンを投与し、2型IP3受容体が発汗に重要な役割を果たしているかどうかを調べました。マウスはヒトと異なり、手足の裏にしか汗を分泌しないため、マウスの手のひらの発汗をヨウ素デンプン反応を用いて調べました。その結果、2型IP3受容体を欠損したマウスは、野生型マウスに比べて、指や手のひらにかく汗の分泌量が少ないことが分かりました。 マウスの指先の汗腺を取り出して、汗腺細胞内のカルシウムの様子を調べました(図4)。その結果、2型IP3受容体を欠損した細胞では野生型の汗腺細胞に比べ、アセチルコリン投与によるカルシウムの放出量がおよそ半分に減っていました。これらの結果から、汗腺細胞に発現する2型IP3受容体からのカルシウム放出は、ヒトとマウスの発汗に重要であることが明らかになりました。 これまでIP3受容体が関わるヒト疾患では、特定疾患である脊髄小脳変性症の原因遺伝子として1型のIP3受容体をコードする遺伝子が分かっているだけでした。今回、共同研究グループは、世界で初めて2型IP3受容体に関わるヒト疾患を明らかにし、2型IP3受容体がヒトやマウスの発汗に重要な役割を果たすことを明らかにしました。原因不明な後天性の無汗症にもIP3受容体の機能異常が関わっている可能性があります。今後、IP3受容体の活性を制御することによる無汗症や多汗症の治療法の確立が期待できます。
2014年10月22日
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ヒトの脳卒中を再現した新たな実験動物(サル)の開発に成功出典:プレスリリース 2014年10月21日、国立精神・神経医療研究センターはヒトの脳深部の脳卒中を再現した、新たな霊長類モデルを確立したことを明らかにしました。 脳構造を持つ小型霊長類(コモンマーモセット)を対象に、脳深部の内包と呼ばれる四肢の運動制御に必須の領域のみにヒトの脳卒中メカニズムを模擬した方法で損傷を作る方法を確立しました。つまり、内包に血液を送るとても細い動脈である前脈絡叢動脈の閉塞を外科的に引き起こし、それによって運動機能に限定した障害が引き起こされる事を確認しました。 この研究成果はNeuroscienceに投稿中です。 運動野と呼ばれる領域からの運動意図は、内包と呼ばれる脳深部の核を通過して筋肉に到達し、それによって私たちは自在に手足の運動をあやつることができています(図1)。ところが、ヒトにおいて「血管が詰まる」と呼ばれる閉塞が前脈絡叢動脈に起こると、この内包が損傷を受け手足の運動が障害を受けます。つまり、大脳皮質で生まれる運動の意図は、この内包に伝わった段階で遮断されてしまい、その結果運動命令が筋肉に伝達されず、運動麻痺になってしまいます。そして、この症状が長期化すると、肘の屈曲姿勢などが特徴的である痙性麻痺や筋萎縮などを併発し、症状が慢性化してしまいます。 コモンマーモセットの前脈絡叢動脈を外科的手術によって閉塞させる技術の開発に世界で初めて成功しました。前脈絡叢動脈は内包の血流の大部分を供給しており、ヒトではこの血管の閉塞によって、重篤な運動麻痺が引き起こされます。研究グループはまず、マーモセットの前脈絡叢動脈の解剖学的特徴を世界で初めて明らかにし、それにあわせた手術方法を開発しました。 この技術を用いて前脈絡叢動脈を閉塞させたコモンマーモセットの脳構造をMRIで調べてみると、確かに内包に相当する部分に脳卒中が確認できました。さらに、手術後のコモンマーモセットには2週間に渡って運動麻痺が確認されました。これらの結果は、研究グループが開発したサルモデルがヒトの脳卒中による運動麻痺を忠実に再現したモデルである事を示しています。 今後は、研究グループが開発した霊長類の脳卒中モデルを用いた治療薬の開発やリハビリテーションの確立のための研究が進展する可能性があります。 特にサルの手指構造はヒトに近似しています。従って、げっ歯類では不可能であった手指の麻痺に対する治療やリハビリ開発に有効であると考えられます。さらに、ヒトでは内包だけでなく多様な白質の脳卒中が報告されています。本研究で確立した技術を応用すれば、ヒトにおける様々なタイプの脳卒中をマーモセットにおいて再現し、それぞれに対する治療方法の確立に貢献する事が期待されます。 ラットに、CS-514が効果を示さなかったことを思い出させます。スクリーニングに使うには問題のあるモデルですが、iPS細胞由来の運動麻痺を起こした神経モデルをスクリーニングに用いてリハビリテーションを促進するような薬物を開発し、最終的にこのモデルで検討することができます。 うまく行けば寝たきりを減らすことができる可能性を秘めたモデルと思います。再現性に個人的な技術が必要ないことを祈ります。
2014年10月22日
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血中卵胞機能マーカーに関する共同研究契約締結のお知らせ出典:プレスリリース 2014年10月21日、トランスジェニックは聖マリアンナ医科大学と「血中卵胞機能マーカーの抗体および測定系開発」に関して共同研究契約を締結することを明らかにしました。 トランスジェニックはGANP®マウス技術(抗体を産生するB細胞で発現しているGANPを過剰に発現したマウスを用いて抗体を作製する技術)と聖マリアンナ医科大学により、卵胞機能バイオマーカー候補として絞り込みを行った新しい分子に対する血中測定系の開発を行い、卵巣年齢測定法の確立を目指すとのこと。 卵巣年齢とは、卵巣内に残存する卵子の数を指標とする卵巣の状態を反映するものです。卵子は新たに作られることなく、胎児のときに作られた卵子が卵胞組織内に保存され、加齢に伴い減少して不妊要因の一つとなります。 現在はAMH(抗ミュラー管ホルモン)の検査が行われていますが、個人差が大きいことから、残存卵子数をより正確に反映される卵胞発育過程初期に分泌されるバイオマーカーによる測定システムの開発が求められています。
2014年10月22日
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インフルエンザウイルスに対する抗体作製に関するお知らせ出典:プレスリリース 2014年10月21日、カイオム・バイオサイエンスは複数のインフルエンザウイルス不活化抗原から抗体を作製することに成功したことを明らかにしました。 ニワトリ細胞をもとにして作製された細胞株であるDT40 細胞のもつ抗体遺伝子の組換えを活性化することによって、抗体タンパクの多様性を増大させ、特定の抗原を固定した磁気ビーズで特異的抗体を産生する細胞をつくり上げる仕組みであるオリジナルADLibシステムを用いています。ADLibシステムは、従来技術に比べて、迅速性に優れ、従来困難であった抗体取得が可能となっているとのことです。この研究は理化学研究所で開発された技術で、カイオム・バイオサイエンスが独占的な実施権を所有しているとのこと。また、現在DT40細胞がもつニワトリ抗体の遺伝子の主要部分をヒト抗体の遺伝子で置き換えることで、ヒトの抗体を作り出すことが可能な完全ヒトADLibシステムの付加価値を向上させる予定。
2014年10月22日
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米国FDAが抗てんかん剤「Fycompa®」の強直間代発作の併用療法に関する適応追加申請を受理 出典:プレスリリース 2014年10月21日、エーザイは自社開発の抗てんかん剤「Fycompa®」(一般名:ペランパネル)について、てんかんの中でも重篤な発作型の一つである強直間代発作(二次性全般化発作を除く、以下PGTC)を有する12歳以上の患者様に対する併用療法に関する適応追加申請が、米国食品医薬品局(FDA)に受理されたことを明らかにしました。 本申請はエーザイ・インクが2014年8月19日にFDAに提出していたものです。なお、EUにおいても、同日に欧州当局に対して本適応の追加申請を行っています。 本剤は、自社創製のファースト・イン・クラスの抗てんかん剤です。てんかん発作は、神経伝達物質であるグルタミン酸により誘発されることが報告されており、本剤は、シナプス後AMPA受容体のグルタミン酸による活性化を阻害し、神経の過興奮を抑制する高選択的、非競合AMPA受容体拮抗剤です。本剤は、12歳以上のてんかん患者様の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する併用療法を適応として、欧米を中心に現在40カ国以上で承認され、米国では2014年1月に発売されています。 日本では現在進行中の部分てんかん併用療法とあわせて2015年度中に申請を予定しています。
2014年10月22日
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進行・再発の結腸・直腸がん患者を対象にグローバルで開発中の新規抗悪性腫瘍剤TAS-102がFDAよりファスト・トラックに指定 出典:プレスリリース 2014年10月21日、大鵬薬品工業は、抗悪性腫瘍剤TAS-102(一般名:トリフルリジン・チピラシル塩酸塩、日本での製品名「ロンサーフ®配合錠T15・T20」)が、米国においてFDA(米国食品医薬品局)よりファスト・トラックの指定を受け、新薬承認申請のローリング・サブミッション(段階的提出)を開始したことを明らかにしました。 FDAのファスト・トラック制度とは、深刻な疾患や生命を脅かす疾患を対象に開発されアンメット・メディカル・ニーズへの貢献が期待できる新薬の開発・審査の迅速化を目的としたものです。開発中の新薬がファスト・トラック指定を受けることで、製薬会社は申請資料を段階的にFDAに提出することが可能となり、FDAは全データの提出を待たずに、提出されたデータから順次審査を進めることができます。2014年には6つの薬剤が指定されています。(6月現在) TAS-102はテリフルリジン(FTD)とチピラシル塩酸塩(TPI)を配合した経口のヌクレオシド系抗悪性腫瘍剤です。FTDはDNAの複製時にチミジンの代わりに直接DNA鎖に取り込まれ、DNAの機能障害を引き起こして抗腫瘍効果を発揮すると推測されています。TPI はFTDの分解に関与するチミジンホスホリラーゼを阻害し、FTDの血中濃度を維持します。日本では国内第II相臨床試験結果に基づき、「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌(標準的な治療が困難な場合に限る)」を効能・効果として、「ロンサーフ®配合錠T15・T20」の製品名で本年5月に世界に先駆けて発売されています。
2014年10月22日
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肥満治療薬Contraveの米国における販売開始について出典:プレスリリース 2014年10月21日、武田薬品工業は武田ファーマシューティカルズUSAとOrexigen Therapeutics, Inc.が、Contrave(ナルトレキソン塩酸塩徐放製剤とブプロピオン塩酸塩徐放製剤の合剤)について、米国内での販売を開始したことを明らかにしました。 Contraveは、米国食品医薬品局(FDA)より、ボディ・マス・インデックス(BMI)が30 kg/m2以上の成人肥満症患者、あるいは少なくとも1つ以上の体重に関連する合併症(高血圧症、2型糖尿病、脂質異常症など)を有するBMIが27 kg/m2以上の成人体重過多の患者において、食事療法と運動療法による体重管理に対する補助療法として、販売許可を取得しています。 Contrave服用患者さんのうち、一定の条件を満たす患者さんは、Scale Down社が提供する、体重測定に基づいて一人ひとりへの日々の生活や食事に関するサポートメールが送られるモバイル式体重管理プログラム「Scale Down」を受けることができます。Scale Down社は武田薬品工業とは別の独立企業であり、本プログラムの内容に関して責任を負います。武田薬品工業は、条件を満たす全ての患者さんに対し、指定された期間中は、Scale Downプログラムへの参加会費を負担します。 保険適用あるいは自己負担にかかわらず、Contraveを最も低い価格で利用でき、一人ひとりの患者さんにあわせた薬局でのサポートと薬剤の宅配が利用可能な「Contrave Direct Save」を受けることができます。他のプログラムを利用している患者さんの場合も、「リフィル(一度医師が出した処方箋を繰り返して使える制度)」を行えば、処方開始から3ヵ月目からは、Contrave Direct Saveプログラムを利用することができます。Contrave Direct Saveに加 え、薬局でのオプション利用を希 望される患者さんにはPharmacy Savings Cardを通した割引も行っています。
2014年10月22日
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【研究成果】大腸がん増殖の仕組みを解明出典:プレスリリース 2014年岐阜大学は、大腸癌の膜小胞内に存在するmi-RNA-1246が血管新生を誘導していることを明らかにしたことを発表しました。 この研究成果はBiochimica et biophysica acta-Gene Regulatory Mechanismに9月10日よりオンライン版で公開されています。 がん細胞から分泌される膜小胞の機能はがん細胞の増殖、がん細胞に不利になる遺伝子産物の排除、免疫担当細胞からの攻撃の回避、血管新生などの様々な遺伝子情報を変更するといわれています。 膜小胞内には様々な物質が含まれていることから、膜小胞の機能がどのように働いているかについては不明な部分がたくさんありました。 今回の研究はmi-RNA-1246に注目し、がん周囲の間質細胞に導入し、血管内皮細胞に誘導することを明らかにしました。 このほか、膜小胞内に存在するmiRNA-92aの血管新生作用も明らかにされています。 これまでの制がん剤はがんを生物ととらえて、死滅させることを目標としてきました。膜小胞はがんの増殖情報をその中にくるんでいるとも考えられます。がんの再発予防等の鍵になる可能性を秘めています。
2014年10月21日
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家族性高コレステロール血症の診断と治療に関する検査法の共同開発について 出典:プレスリリース 2014年10月20日、ビー・エム・エルは国立循環器センター研究所との共同研究により、家族性コレステロール血症の原因となるPCSK9タンパク質の血中濃度を測定するサンドイッチELISA検査を開発したことを明らかにしました。 PCSK9 蛋白質は血中では LDL 受容体分解活性を有する「成熟型 PCSK9」とプロセッシング酵素 furin により切断され、LDL 受容体分解活性の低い「切断型 PCSK9」として存在することが知られていましたが、これまで両者を分けて測定することができず、PCSK9 蛋白質が2つの異なる形で存在する臨床的意義も判っていませんでした。 我々の開発により成熟型と切断型のPCSK9の測定が可能となり、これらの生体における意義、特に高脂血症との関わりを明らかにできるようになりました。今後、PCSK9 分子抗体薬などの高脂血症治療薬の薬効機序の解明や効果の予測に利用されるものと考えられます。 なお、この研究成果はThe Journal of Clinical Endocronology & Metabolismに10月15日からオンライン版で公開されています。
2014年10月21日
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VAP-1 阻害剤RTU-1096 の第1 相臨床試験開始についてのお知らせ出典:プレスリリース 2014年10月20日、アールテック・ウエノはVAP-1阻害剤のRTU-1096の第1相臨床試験を開始したことを明らかにしました。 この試験の目的はRTU-1096の単回経口投与における安全性・忍容性および薬物動態を目的としています。 VAP-1阻害剤はVAP-1/SSAOの機能を抑制し、正常化することを期待していることから、対照薬としてプラセボを投与するとのこと。 適応としては様々なことが予想されていますが、アトピー性皮膚炎あるいは乾癬等の皮膚科疾患を当面の目標としているとのこと。
2014年10月21日
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うがい薬の「イソジン」から、医薬品の手洗いタイプ 「イソジンウオッシュ」新発売 出典:プレスリリース 2014年10月20日、明治はうがい薬の代表ブランド「イソジン」から、風邪、インフルエンザや、食中毒対策にかかせない手洗い薬「イソジンウオッシュ」を10月27日から全国発売することを明らかにしました。 医薬品のイソジンの添付文書によると、単純ヘルペスウイルス、アデノウイルス、インフルエンザウイルス、ロタウイルス(サル)、ポリオウイルス、HIV、サイトメガロウイルスに30秒作用させるとウイルスは99.9%以上不活化しました。 風疹ウイルス、麻疹ウイルス、ムンブスウイルス、SARSウイルスには60秒で、カリシウイルスでは10秒で同様の効果が得られています。 コクサッキーウイルス、エコーウイルス、エンテロウイルスに対しても効果が得られています。 エボラ出血熱の汚染物の消毒・滅菌には、厚生労働省の感染症法に基づく消毒・滅菌の手引きについてによれば、患者の体液や排泄物などの消毒には,次亜塩素酸ナトリウム(ミルトン®,ピューラックス®,テキサント®,ハイポライト®など)やジクロルイソシアヌール酸ナトリウム顆粒(プリセプト顆粒®)を用いる。また,金属製小物などにはグルタラール(グルタルアルデヒド :ステリハイド®,グルトハイド®,サイデックス®など)などが適している。なお,アルコール(消毒用エタノール,70v/v%イソプロパノール)も使用可能である。 と記載されている。
2014年10月21日
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「アビガン®錠200mg」のエボラ出血熱向け生産について出典:プレスリリース 富士フイルムは、エボラ出血熱患者への投与拡大に備え、抗インフルエンザウイルス薬「アビガン®錠200mg」(一般名:ファビピラビル、以下「アビガン錠」)をエボラ出血熱対策として海外での使用を目的とした追加生産を決定しましたのでお知らせいたします。 「アビガン錠」は、富士フイルムグループの富山化学工業が開発した抗インフルエンザウイルス薬であり、エボラウイルスに対して抗ウイルス効果を有するとのマウス実験の結果が公表されています。これまでに、西アフリカから欧州に緊急搬送されたエボラ出血熱患者複数人に対し、緊急対応として投与されました。これらは、緊急搬送先の政府機関および医療機関から「アビガン錠」提供の要請があり、日本政府と協議の上、応えたものです。 11月中旬よりフランス政府とギニア政府が、ギニアでエボラ出血熱に対する「アビガン錠」の臨床試験を始める予定です。この臨床試験に対して、当社は「アビガン錠」と薬剤情報提供の要請を受け、フランス、ギニア、日本の関連当局と連携し協力していきます。本臨床試験で「アビガン錠」のエボラ出血熱に対する効果並びに安全性が認められた場合は、より大規模な臨床使用のための薬剤の提供要請が見込まれます。当社は、現時点で2万人分の錠剤を有し、原薬としてさらに30万人分程度の在庫を保有しています。今後、さらなる臨床使用が進む場合に備え、エボラ出血熱向けとしての「アビガン錠」の生産を11月中旬より行います。感染規模がさらに拡大した場合においても十分な量を継続的に供給可能とするため、追加生産により備えておくべきと判断したとのこと。
2014年10月21日
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エスフルルビプロフェン含有消炎鎮痛貼付剤「TT-063」製造販売承認申請に関するお知らせ 出典:プレスリリース 2014年10月20日、大正製薬は、日本で開発を行ってきたエスフルルビプロフェン含有外用消炎鎮痛貼付剤(開発コード「TT-063」)について、変形性関節症を予定適応症として、厚生労働省に製造販売承認申請を行ったことを明らかにしました。 「TT-063」は、大正製薬ホールディングスの連結子会社のトクホンが開発した消炎鎮痛貼付剤で、大正製薬はトクホンと共同開発を行ってきました。 変形性膝関節症の日本人の患者 633 名を対象として実施した第 3 相臨床試験において、「TT-063」を 投与した群と対照薬のフルルビプロフェン水性貼付剤を投与した群とを比較した結果、主要評価項目において対照薬に対する有効性が示され、安全性については臨床上問題となるような事象は認められませんでした。また、変形性関節症の患者を対象として実施した 1 年間の長期投与試験においても、安全性について臨床上問題となるような事象は認められませんでした。 光学異性体に対して有効性が示された薬剤です。フルルビプロフェンはアドフィード(リードケミカル、科研製薬)、ステイバン(トクホン、吉富製薬)、ゼポラス(三笠製薬)の商品名で、内服薬がフロベン(科研製薬)の商品名で販売されています。
2014年10月21日
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抗うつ薬「パキシル(R)錠」のコ・プロモーション終了のお知らせ出典:プレスリリース グラクソ・スミスクラインと大日本住友は2012年4月から行ってきた抗うつ薬パキシルのコ・プロモーションを2014年12月末日にて終了することに合意したことを明らかにしました。 2015年1月以降は、グラクソ・スミスクライン株式会社が単独でパキシルの情報提供活動を行うとのこと。
2014年10月21日
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動物の動く速さをコントロールする。-動物の運動速度を支える神経回路の解明-出典:プレスリリース 2014年10月17日東京大学と東京薬科大学の研究グループは適切な運動速度を支える神経細胞群(PMSIs)の同定に成功したことを明らかにしました。 この研究成果はCurrent Biologyに10月16日からオンライン版で公開されています。 運動中のショウジョウバエ幼虫のPMSIs の神経活動を光を用いて活性化したところ、興味深いことにショウジョウバエ幼虫の動きがピタッと止まりました。 PMSIs の活動を強制的に不活性化した場合に運動出力にどのような変化が現れるのか を調べました。すると、幼虫の運動速度が遅くなることが観察されました。 PMSIs が活動できないと、個々の体節の運動神 経、および筋肉細胞が活動している時間幅が長くなっていることが分かりました。個々の体節が活動している時間が長いと、身体の軸に沿って個々の体節の筋収縮が順々に伝わっていくの に時間がかかるため、結果として運動速度が遅くなるものと説明できます。 脊椎動物の神経細胞とPMSIs は、運動神経細胞にシナプスを形成し、左右の片側に局所的に神経突起を伸ばし、抑制性の神経伝達物質を用い、運動回路の作動中にリズミカルに活動する、という共通した特徴を備えています。 運動速度の制御には、種を超えた共通の機構が使われていることが強く示唆され、本研究が運動制御の原理の解明に大きく貢献することが期待されます。
2014年10月20日
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アステラス製薬:米国コメンティス社とのアルツハイマー型認知症治療薬 共同研究・開発・商業化に関するライセンス契約終了のお知らせ出典:プレスリリース 2014年10月17日、アステラス製薬は、コメンティスと2008年4月に締結しました、アルツハイマー型認知症を対象としたベータセクレターゼ阻害剤の全世界での独占的な共同研究・開発・商業化に関するライセンス契約を終了するを明らかにしました。今回、アステラス製薬は、共同研究・開発の結果を踏まえ、当該ライセンス契約の解約権を行使しました。 ベータセクレターゼはたんぱく質分解酵素の一種で、アミロイドβたんぱく質を産生します。膜結合型の糖蛋白のアスパラギン酸プロテアーゼでアミロイドβたんぱく質産生に関わるアミロイド前駆体たんぱく質の第1段階の切断(β切断)を触媒します。アミロイド前駆体たんぱく質以外に多くの基質が報告され、最近ではβセクレターゼのノックアウトマウスでさまざまな障害が報告されている。
2014年10月20日
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発達期の2つのNMDA 型グルタミン酸受容体サブユニットはシナプス回路の発達と成熟を相反的に制御する出典:プレスリリース 2014年10月16日、北海道大学は発達期の脳に発現するグルタミン受容体の2つのサブユニットのうち、GluN2Bは体性感覚系に対してアクセルの働きをし、GluN2Dはブレーキの役割を果たしていることを明らかにしたことを発表しました。 なお、この研究成果はThe Journal of Neuroscienceで8月27日からオンライン版で公開されています。 臨界期と呼ばれる脳の発達過程では、個体の置かれた環境や与えられた刺激に応じて、シナプス回路が活動依存的及び経験依存的に変化します。この臨界期におけるシナプス回路改築にはグルタミン酸という興奮性伝達物質が深く関わり,NMDA 型グルタミン酸受容体がその改築を媒介します。 臨界期とは生体の発達の比較的早期において,ある刺激(経験)が与えられたとき、その効果が最もよく現れる時期。その時期が過ぎても完全に可変性がなくなるのではなく、敏感期とも呼ばれます。 臨界期において、活動性や使用履歴に応じてシナプスの強化と除去(シナプス刈込み)や、活動性の優劣に応じた回路の拡大・縮小(可塑性)が効率的に起こります。その結果、過剰で重なりの多い未熟な神経回路は、その個体の生活履歴を反映する機能的な成熟した回路へと改築されます。 臨界期の脳にはGluN2B とGluN2D という2種類のNMDA 受容体のサブユニットが発現しています。 皮膚などで捉えた体性感覚情報を伝達する体性感覚系のシナプス回路に焦点を当て,その役割の相違性についてGluN2B 欠損マウスとGluN2D 欠損マウスを用いて比較したところ、GluN2B には体性感覚系の臨界期改築を早く開始させ早く終了させる促進作用がある一方、GluN2D には遅延作用があることが判明しました。 GluN2B は体性感覚情報を末梢から大脳皮質へ運ぶ上行性投射路に発現し、GluN2D はこの投射回路の伝達を抑制する局所回路に発現していることがわかりました。これらの観察結果は,体性感覚系の投射路に発現するGluN2B はその発達を直接的に促進するアクセルとして働き,局所回路に発現するGluN2D は投射路の改築にブレーキをかけることで間接的にシナプス回路の発達を抑制していることを示しています。 大脳皮質が最大に進化したヒトでは臨界期が非常に長くなり、その分だけ環境や教育などの後天的要因の重要性が増大しました。今回の研究成果は,臨界期における神経回路の健全な発達には,シナプス回路への刺激が単に興奮を作り出すだけでなく、それが抑制性ニューロンの機能や分化も伴って成熟することが,興奮と抑制の連携がとれたシナプス回路の調和的発達に重要であることを示しています。 The Journal of Neuroscienceではアブストラクトも読めませんので、抄録は下記参照http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25164652
2014年10月19日
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糖尿病患者の心の負担に日本人特有の要因の存在出典:プレスリリース2014年10月16日、京都大学は高知大学、Delaware大学(米)と共同で日米の糖尿病患者の調査を行い、アジア文化で特徴的な協調性の重視が糖尿病患者の心の負担を増す要因となっていることを明らかにしたことを発表しました。この研究成果はPLOS ONEで公開されています。 文化・社会心理学の研究成果から、人の行動の動機に個人の意思や能力の影響が大きい北米と異なり、アジアでは周囲との関係による影響が大きいことが明らかになってきました。 日本人糖尿病患者とアメリカ人糖尿病患者に対し、協調性、周囲の人との心のつながり、糖尿病の心の負担を調査し、相互の関連を検討しました。 協調性が高いとされる社会で生活する日本人糖尿病患者では、協調性の高い人ほど糖尿病の負担を強く感じており、周囲との心のつながりが強い人では負担が軽減していました。 協調性を重視する程度やサポートの効果には個人差も大きいと思われますが、アジアでは身近な人からの共感や励ましが糖尿病患者の心の負担の軽減やその結果としての治療の成功に効果を発揮しやすいことが示唆されます。 アメリカの手法をそのまま日本に持ってきてもうまく行かない可能性を示唆しています。しかし、今回の研究成果と糖尿の生活習慣改善の方法との関連に関しては、あくまで仮説であり、方法論の比較にはやはり比較試験が必要と思われます。
2014年10月19日
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新しいレーザー光源を用いた生体深部を高速かつ広い視野で観察できる顕微鏡を開発出典:プレスリリース 2014年10月16日、基礎生物学研究所と愛媛大学の研究グループは、2光子・光シート顕微鏡の視野を大幅に広げることに成功したことを明らかにしました。 この研究成果はBiomedical Optics Express誌にオンライン版が掲載されています。 従来の2光子顕微鏡に用いられていたレーザーを用いた2光子・光シート顕微鏡では、光エネルギー密度が不足するために観察できる視野は狭くなってしまい、最大でも0.25 mm以下でした。 従来の超短パルス赤外線レーザーに比べ、パルスの繰り返し周波数が低く、その代わり1パルスあたりのエネルギー密度が高いという特徴を持つ材料加工用に開発されたレーザー(FCPA μ jewel D-1000、アイシン精機の米国研究法人 IMRA America社製)を顕微鏡光源として用いることにより、1mm程度の広い視野での観察が可能になりました。 メダカはがん移植モデルや薬物スクリーニングなど医学研究のモデル生物としても近年注目されており、このような小型モデル動物の生体深部高速ライブイメージングの系の開発は、発生学に加え医学研究への貢献も期待されます。
2014年10月19日
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アンジェスMGのHGF遺伝子治療薬に関する国内の医師主導型臨床研究が第1例目の投与を開始出典:プレスリリース 2014年10月16日、アンジェスMGは重症虚血肢を対象としたコラテジェンの治験を大阪大学が主導となる医師主導型臨床研究で行うこと、その臨床研究の第1例目の患者への投与が開始されたことを明らかにしました。 この医師主導型臨床研究は、コラテジェンが未承認のため、先進医療B制度を利用して行われます。そのため、一般的な臨床理研のように対象患者が患者ボランティアとして無料で治験に参加できるわけではありません。 アンジェスMGは日本以外では2014年第3四半期からプラセボとの比較試験を実施することをプレスリリースしています。 この第3相試験では肝細胞増殖因子遺伝子を足に注射することにより、代替治療が困難な慢性動脈閉塞症の治験を行います。主要評価項目は足の切断あるいは死亡に至る確率のプラセボとの比較です。
2014年10月18日
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神経の形作りを支える細胞内物流システム-細胞内輸送に関わる新しい分子Stripの発見-出典:プレスリリース 2014年10月14日、東京大学は、慶応大学、米スタンフォード大学、米ノースウエスタン大学と共同で、神経細胞の細胞内輸送を調節する分子としてStripタンパク質を発見し、Stripタンパク質が神経の形作りに重要な役割を果たしていることを明らかにしました。 タンパク質は、細胞内の適切な場所へ、適切な量、適切なタイミングで輸送されて初めて、その能力を発揮します。 細胞内のタンパク質は、膜に包まれた状態で、適切な場所に、適切な量、適切なタイミングで振り分けられます。これは細胞内輸送とよばれ、さまざまな生理現象の根幹となっています。 GluedとSprintは、細胞内輸送の一つの様式であるエンドサイトーシス経路に関わるタンパク質です。 エンドサイトーシス経路は、細胞表面にあるタンパク質を膜(小胞)で包み込むことで細胞内に取り込み、さらに細胞内に取り込まれた小胞は、小胞同士で融合することによって成熟し、取り込んだタンパク質を分解するか、膜表面へリサイクルするかという仕分け作業を行っています。GluedもSprintも取り込まれた小胞が成熟する過程に寄与しており、Gluedは小胞が微小管上を輸送される過程、Sprintは小胞同士が融合する過程をサポートしています。 GluedとSprintの両者と複合体を形成するStripタンパク質を見つけたことにより、小胞の輸送と融合は密接な関係にあることが示唆されました。実際に、ショウジョウバエにおいて、Glued、Sprintがつくれないようにした「Glued、Sprintの2重ノックダウン」ではStripノックダウンと同様の軸索伸長異常が観察されました。また、Stripをノックダウンした神経細胞では小胞の局在に異常があることも確認できました。すなわちStripは「小胞輸送に関わるGlued」と「小胞融合に関わるSprint」の複合体形成の足場となることで小胞成熟に関与し、軸索伸長を制御していることが明らかとなりました。以上の結果から、軸索が伸長する際のエンドサイトーシス経路の生理的意義が明らかになりました。 、細胞内輸送は神経細胞の形づくりのみならず、神経系の恒常性維持にも重要であるため、恒常性の破綻した神経変性疾患の理解にも繋がると予想されます。
2014年10月18日
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遺伝子発現の中核を担う転写装置の新たな機構を発見出典:プレスリリース 2014年10月15日、愛媛大学は京都大学、立命館大学、コロラド州立大学、ペンシルバニア州立大学らとの共同研究によって、原子生命体にきわめて近い超好熱菌の転写装置RNAポリメラーゼのX線結晶構造解析に成功したことを明らかにしました。 アーキア型RNAポリメラーゼは進化的に古い状態を保っていることが予想され、真核生物型RNAポロ米良-是とは転写反応に最低限必要な基本原理を共有していると考えられるとのこと。 超好熱性アーキアRNAPポリメラーゼは、11個のタンパク質が寄り集まった大きな「カニの爪」のような形をしています。この「かたち」は、真核生物のものとそっくりです。 真核生物型RNAポリメラーゼのみに存在する「特異的挿入配列」が発見されました。この「特異的挿入配列」を使うことによって、真核生物型RNAポリメラーゼは様々な基本転写因子と結合することが出来ます。これによって多岐にわたる高次生命現象の発現を制御していることが判明しました。
2014年10月18日
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マイクロ流体技術を用いた網羅的・高速DNA分析技術分析技術の開発に成功出典:プレスリリース 2014年10月14日、京都大学とStanford大学の研究グループは共同で、マイクロ流体技術を用いた網羅的・高速・高感度のDNA分析技術の開発に成功したことを明らかにしました。 マイクロ流路(1nm以下の流路)における等速電気泳動という現象を利用して、ターゲットDNA分子とその補足分子で修飾したマイクロビーズを共濃縮し、反応速度を大幅に向上したとのことです。これはDNAのハイブリダイゼーションの速度が濃度に依存することに注目したものです。 具体的には今までの技術では20時間かかる反応を約20分で同等の検出感度を達成することが可能になっています。 本研究では反応速度を高速化するだけではなく、マイクロビーズを利用することによってマルチブレクシング分析技術を特長としています。 ターゲット分子とマイクロビーズ表面の補足分子への反応を記述する理論解析モデルを確立しており、実用化の際に必要となる設計技術への応用が期待できます。
2014年10月18日
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FDAが抗てんかん剤「BANZEL®」(ルフィナミド)のレノックス・ガストー症候群における小児適応に関する追加申請を受理出典:プレスリリース 2014年10月15日、エーザイは、エーザイ・インクが提出していた、抗てんかん剤「BANZEL®」(一般名:ルフィナミド)に関する、小児適応の追加申請についてFDA に受理されたことを明らかにしました。本申請は、2008 年11 月に承認されている「4 歳以上の小児および成人における、レノックス・ガストー症候群(Lennox-Gastaut Syndrome: LGS)に伴うてんかん発作の併用療法」の適応の対象に、1~3 歳までの小児患者様の追加をめざすものです。 FDA は本申請を米国最適小児用医薬品法(Best Pharmaceuticals for Children Act)に基づき、優先審査(Priority Review)に指定し、PDUFA(Prescription Drug User Fee Act)アクション・デート(審査終了目標日)を2015 年2 月12 日に定めました。 LGS は希少かつ重篤なてんかん症候群のひとつであり、その多くは脳症など何らかの脳の器質障害を有し、通常は就学前の小児で発症します。複数のてんかん発作型を示し、発作が頻回に発生することに加え、知的発達の遅れやパーソナリティ障害を伴うことがこの疾患の特徴です。ほとんどの症例で強直発作(筋肉の攣縮)、脱力発作(突然の筋緊張の弛緩)および欠神発作(短時間の意識消失)が認められます。強直間代発作(大発作)やミオクロニー発作(突発的な筋肉の攣縮)などを発現する場合もあります。その中でも強直発作や脱力発作は、転倒発作と呼ばれるLGS に特徴的な発作のひとつで、突然激しく倒れ、しばしば外傷を負います。LGSの患者様は外傷予防のために顔面保護機能付きのヘルメットを装着することもあります。LGS の治療は抗てんかん薬による薬物治療が主体となりますが、薬物治療で発作の抑制が困難な重症例には外科的手術が行われる場合もあります。
2014年10月16日
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自宅で手軽にできる、9,800円のがん遺伝子解析サービス『ディアジーン』7種類の体質に関する解析を追加、計15項目の解析が可能に!出典:プレスリリース 2014年10月14日、エバージーンが提供する、遺伝子解析サービス『ディアジーン』は、10月14日(火)より、9,800円のがん遺伝子解析サービスに7種類の体質に関する解析項目を追加することを明らかにしました。これにより、価格は据え置きのまま、がん8種類と合わせ計15項目の解析が可能になります。また、すでに本解析サービスを利用後で、今回の追加項目の解析を希望する方には、検体の再発送や追加料金も不要で、結果をお知らせします。『ディアジーン』は今年4月発売以降、9,800円から実施できる手軽ながんや生活習慣病、体質などの遺伝子解析サービスとして多くの注目を集めてきました。今後も、さらなる解析項目の追加など、『ディアジーン』の価値向上を図り、多くの人々の生活習慣の見直しや、健康意識を高めるきっかけに役立つサービスの提供を目指していきます。 『ディアジーン』は、がんや生活習慣病、体質などに関係する遺伝子を解析し、スマートフォンやPCなどで結果をお知らせする、遺伝子解析サービスです。遺伝的特徴から、どんな病気になりやすいタイプなのかという傾向とリスクが分かります。 ※乳がん・卵巣がんなどは遺伝的要因の強いタイプがあり、「家族性乳がん」「家族性卵巣がん」のように呼ばれています。このような病気は、少数の影響力の強い遺伝子が確認されており、解析結果が診断に近い性質をもちます。このような影響力の強い遺伝子は、『ディアジーン』では解析サービス対象としていません。つまり、かなりの確率でがんになることが分かるような遺伝子の検査は行わないということです。
2014年10月15日
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ヒトiPS細胞を1個から培養可能・超小型培養装置の開発に成功出典:プレスリリース 2014年10月14日、アークレイは、京都大学との共同研究で、微小流路を用いた超小型細胞培養装置を設計・作製しました。さらに、開発した装置の中でヒトiPS細胞を1細胞から増殖させることに成功し、増殖後も本来の性質を維持していることを確認したと発表しました。 この研究成果はBiochemical and Biophysical Research Communicationsに9月27日からオンライン版が公開中です。 微小流路は流速を自由に設定できるポンプと培養液を保存するためのチャンバー、そしてジメチルポリシロキサン(PDMS)製のチップから構成されます。PDMSチップは2cm四方の中に直系0.5mmの細胞培養用流路構造、安定した流速を得るためのダンパー機能、一定の水圧を得るための抵抗部などを含みます。 本装置は、微小流路を用いることで、細胞の品質に影響を与えるとされる細胞周囲の環境を精密に制御できます。また、外気に触れずに培地を供給・廃棄できるため、細菌などの混入を回避でき、ヒトiPS細胞を安全かつ安定的に培養することが可能です。これらにより、細胞の品質管理が容易となり、今後医療応用分野における標準的な手法になると期待されています。
2014年10月15日
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米国FDA が制吐剤「AKYNZEO®」をがん化学療法に伴う悪心・嘔吐(CINV)の適応症で承認-CINV に関与する2つの神経伝達経路をターゲットにした世界初の経口配合剤-出典:プレスリリース エーザイは、このたび米国において、Helsinn Healthcare S.A.が、制吐剤「AKYNZEO®」(一般名:netupitant/palonosetron)について、催吐性を有するがん化学療法(高度な催吐性を有する化学療法に限定されない) による急性および遅発性の悪心・嘔吐(CINV :Chemotherapy-Induced Nausea and Vomiting)の予防の適応で、米国食品医薬品局(Food and DrugAdministration : FDA)から承認を取得したことを明らかにしました。 NK1(ニューロキニン)受容体拮抗剤netupitant と5-HT3(セロトニン3)受容体拮抗剤palonosetron(製品名:Aloxi®)の配合剤です
2014年10月15日
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アステラス製薬:Harvard Medical Schoolとの網膜色素変性症に関する共同研究契約締結のお知らせ-眼科疾患における新規治療法の確立を目指す- 出典:プレスリリース 2014年10月14日、アステラス製薬は、Harvard Medical Schoolと、網膜色素変性症に対する遺伝子治療も視野に入れた新規治療法の確立を目指し、病態関連遺伝子の同定と検証を目的とした共同研究契約を締結したことを明らかにしました。 アステラス製薬とHarvard Medical Schoolは、網膜色素変性症の病態メカニズムを解明し,新たな治療標的を同定することにより、良好な視覚機能を維持することが難しい網膜色素変性症の患者さんに、新たな治療選択肢の提供を目指します。 本共同研究は、眼科領域おける遺伝子治療の世界的な権威であるHarvard Medical SchoolのConstance L. Cepko, Ph. D.が主導し、アデノ随伴ウィルスベクターを用いて網膜色素変性症の治療につながる遺伝子の同定と検証を行います。共同研究の期間は最長3年間で、本共同研究の結果、有望な治療につながる遺伝子が同定された場合、アステラス製薬は、当該標的遺伝子に関する独占的ライセンスに基づき治療薬の研究・開発及び商業化を行います。
2014年10月15日
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2014年10月13日
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細胞内コレステロールの挙動調節に必須の新しい遺伝子「ノッペラボー」を発見出典:プレスリリース 2014年10月10日、筑波大学、東京大学、および独立行政法人農業生物資源研究所の研究グループは、キイロショウジョウバエを主材料として、ステロイドホルモン生合成器官における細胞内コレステロールの挙動の調節に重要な役割を担う新規遺伝子を発見し、ショウジョウバエ胚の表現型を元に「noppera-bo(ノッペラボー)」と命名したことを明らかにしました。 ステロイドホルモンは、生物の種を問わず、個体の発育や性成熟、恒常性の維持に重要な役割を持つ生理活性物質です。 血中を巡回するコレステロールは生合成器官を構成する細胞に取り込まれ、その細胞内を適切に運搬されることで、細胞中のステロイドホルモン生合成酵素の元に届けられると考えられています。 今回、研究グループは、モデル動物として広く用いられているキロショウジョウバエを主材料として、エクジステロイド生合成に関わる新しい遺伝子の同定を行いました。 ノッペラボー遺伝子はエクジステロイドの生合成を制御しており、ノッペラボー遺伝子が働かないと細胞内コレステロール量が異常に蓄積されることが分かりました。 この遺伝子は哺乳類でも同様な機構が働いている場合には、影響を十分検討しないと実用化できませんが、昆虫にのみに働いている場合に、ノッペラボー遺伝子に対して抑制的に働くという、昆虫を除去するための農薬の新しい切り口になる可能性があります。
2014年10月12日
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糖尿病治療用のバイオ人工膵島「DIABECELL ® (ディアベセル)」に関するライセンス契約締結のお知らせ出典:プレスリリース 2014年10月10日、大塚製薬工場は、Diatranz Otsuka Limitedが開発する糖尿病治療用のバイオ人工膵島「DIABECELL®(ディアベセル)」について、日本および米国における独占的な開発・製造・販売権に関し、ライセンス契約を締結したことを明らかにしました。 、大塚製薬工場はDOL社から日本、米国での「ディアベセル」の独占的な開発・製造・販売権のライセンスを受け、契約一時金と開発の進捗に応じたマイルストーンをDOL社に支払い、「ディアベセル」の日本および米国での開発販売費用は、全て大塚製薬工場が負担するとしています。 Diatranz Otsuka Limitedは大塚製薬工場とLiving Cell Technologies Limitedの合弁による新会社(2011 年10月19日:大塚製薬工場プレスリリース) 「ディアベセル」は、Living Cell Technologies Limitedが開発した製品であり、人移植用に無菌状態で飼育されたブタの膵島細胞をカプセルに閉じ込めたカプセル化ブタ膵島細胞で、糖尿病患者の腹腔内に移植し、インスリン分泌を補充する装置です。重症1型糖尿病治療の新たな選択肢になると期待されています。
2014年10月10日
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認知症患者の「生活の質」を簡便に、客観的に評価することが可能に出典:プレスリリース 2014年10月8日、岡山大学の研究グループが、認知症患者の「生活の質」を簡便に評価するスケールを開発したことを明らかにしました。 研究成果は、2014年8月27日に『International Psychogeriatrics』に掲載されました。今回の研究成果は、2002年作成したもの(31項目)を改良したもの。陽性の感情に焦点を当てた9項目の客観的評価スケールになっています。 進行した認知症の患者では、QOLで大切な本人の主観的な評価を得ることは困難です。客観的なスケールが数多く開発されてきました。多くは主に知的機能や生活能力を評価するスケールで、患者の気持ちを評価するものはほとんどありませんでした。評価項目数も多く、日常の看護の現場で使用することは難しいという欠点がありました。 今回の評価スケールは認知症の医薬品の評価に使用可能です。特に認知症が進行している場合にも使用できることから、薬剤評価をQOLの面から評価できます。
2014年10月10日
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世界初!ピザ型人工タンパク質の設計・製造に成功しました―ナノバイオテクノロジー中核部品の設計・製造方法確立に期待― 出典:プレスリリース 2014年10月8日、横浜市立大学と理化学研究所の共同研究グループが、完全回転対称プロペラ型(愛称ビザ型)人工タンパク質設計方法を開発し、設計通りのタンパク質が実際に製造できることを証明したことを明らかにしました。 この研究成果は、Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of Americaに2014年10月6日(現地時間)からオンラインで公開されています。 タンパク質の設計図である遺伝子がコピーされて増えることで、様々な遺伝子へと変化していったという「遺伝子重複」説があります。 しかし、この説に基づいた完全対称型タンパク質の設計や、構造解析による完全対称型タンパク質検索の試みに対しては現在まで成功例が無いことが、この説の弱点でした。 現在知られている類似タンパク質の遺伝子群は、同一の先祖タンパク質遺伝子が重複、変化してできたものである、という仮説に基づき、先祖タンパク質遺伝子をコンピューターによって予想しました。この先祖タンパク質は、6個の同一タンパク質が自己組織化により合体して、6回回転対称形状を持ち、非常に安定であると予想されました。この遺伝子を人工的に化学合成し、タンパク質を製造したところ、予想通りの形状を持つことを明らかにしました。今回の研究成果は「遺伝子重複」説の弱点を払拭するものです。また、シンプルな設計方法でタンパク質をデザインすることを示しています。 自己組織化で形ができあがるナノスケール部品は、極小電子デバイスの製造などに役立ちます。今後様々な分野のナノバイオテクノロジーへの応用が期待されます。
2014年10月10日
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CDISCサポートサービス出典:プレスリリース 2014年10月9日、ベルメディカルソリューションは同社のCDICサポート体制について発表した。 2013年6月14日通知の健康医療戦略において医薬品医療機器総合機構は「PMDA 自らが臨床データ等を活用した解析や研究を進め、審査・相談において、より合理的で効率的な評価・判断プロセスの構築を進める」と記載されています。それに従い、2014年4月1日医薬品医療機器総合機構は「次世代審査等推進室」を設置しています。さらに、 先進的な解析・予測評価手法を用いた審査・相談体制として、申請データに医薬品医療機器の解析により申請データに新たな価値を賦与することを目指すとしてます。その実行には申請データが電子データでの提出が必須となってきます。現在のところ、申請データの共通フォーマットとしてはCDISCが事実上のスタンダードであり、申請データをこの形式で作成することは、すでに一部の製薬会社では実行されていますが、必須となると想定されます。 ベルメディカルソリューションのようなCROにとってはコモンテクニカルドキュメントの導入以来のビジネスチャンスになると考えられます。 初めてICHが適応となった総括報告書の時と同じでスタートから最終的な申請データをにらんで作業の必要があります。しかし、一度、データベースが標準化できれば同一の分野に注力する場合には、データ作成費用は大幅に削減できることになります。また、大手CROではすでに色々な分野の薬剤のデータ処理を行っていることから、標準化にはノウハウが蓄積されていることになります。 今後は、データの質の議論よりも、データから何が読み取れるかの議論が主流(本来はそうあるべきですが)になり、医薬品医療機器総合機構が解析を行うことにより、医薬品の承認審査過程が製薬メーカーだけの視点とは別の視点が入ることにより、医薬品が市場に出るときには今よりも、データ的には洗練されていることが期待できます。 臨床データの不足による、未知の有害事象の発見に関しても、膨大なデータを有する医薬品医療機器総合機構が類似構造の医薬品を含めた因子探索を行うことにより、今よりは安全性の精度が上がる可能性が期待できます。ただし、この場合には審査にかかる費用の増加の恐れがありますが、これは税金の導入よりも審査のための料金の値上げで行われると想定されます。
2014年10月10日
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富士フイルムのバイオ医薬品受託製造会社高生産性細胞作製技術「Apollo™(アポロ)」を開発-バイオ医薬品の量産に適した動物細胞株を従来比約2/3の期間で作製従来比約5倍のタンパク質産生を実現-出典:プレスリリース 2014年10月9日、富士フイルムの子会社でバイオ医薬品の受託製造会社(CMO)であるFUJIFILM Diosynth Biotechnologies USA., Inc. とFUJIFILM Diosynth Biotechnologies UK Limitedは、高生産性細胞作製技術「Apollo™(アポロ)」を開発したことを明らかにしました。この「Apollo™」により、バイオ医薬品の量産に適した動物細胞株を当社従来比約2/3の期間で作製できます。また、この動物細胞株を用いることで、培養タンク1Lあたり、当社従来比約5倍のタンパク質産生を実現しています。 バイオ医薬品は、遺伝子を組み換えた微生物株や動物細胞株に産生させたタンパク質などを活用した医薬品です。バイオ医薬品の中でも、薬効面と安全面の両立性の高さから市場が拡大している抗体医薬品は、複雑な構造のタンパク質を産生させることができる動物細胞株を用いた生産が行われています。 抗体医薬品の生産においては、(1)使用する動物細胞の性質、(2)遺伝子組み換え技術、(3)優れた動物細胞株を選抜する技術、(4)動物細胞株に適した培地などを組み合わせて、良質な動物細胞株を獲得することが非常に重要です。 FUJIFILM Diosynth Biotechnologies USA., Inc. とFUJIFILM Diosynth Biotechnologies UK Limitedは、、富士フイルムが、2011年に米国Merck&Co.,Inc.から買収したバイオ医薬品CMOです。現在、富士フイルムグループの技術・リソースを活用して、高品質なバイオ医薬品の効率的な生産を図っています。今後、微生物培養および昆虫細胞培養の分野における優れた量産化技術・ノウハウ、受託能力拡大のために増設してきた生産設備に加え、今回開発した「Apollo™」も活用して、バイオ医薬品の受託製造事業のさらなる拡大を図って行くとのこと。
2014年10月10日
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がん関連情報サイト「ONO ONCOLOGY」に一般の方、患者さん向けサイトをオープン 出典:プレスリリース 2014年10月9日、小野薬品工業はメラノーマ(悪性黒色腫)などの“がん”に関する情報を提供するWEBサイト「ONO ONCOLOGY【オノ オンコロジー】」に、一般の方、患者さん向け情報サイトを2014年9月30日に開設したことを明らかにしました。 ONO ONCOLOGY【オノ オンコロジー】(一般の方・患者さん向け)URL:https://www.ono-oncology.jp/contents/patient/
2014年10月09日
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Aspen社との日本における戦略的提携について出典:プレスリリース 2014年10月9日、グラクソ・スミスクライングループは、Aspenとの新たな戦略的提携を明らかにしました。 Aspenはこの提携により、アスペンジャパンを新設し、日本市場に参入することを発表。両社は新会社に対し製品と資金を提供します。この提携によりGSKは同社の成熟した製品ポートフォリオの最大化を図ることができ、オーソライズドジェネリック医薬品を日本市場に導入することが可能となります。 グラクソ・スミスクラインは独占的販売期間を経過した後にその権利をアルペンジャパンに移管して、アスペンジャパンはオーソライズジェネリック医薬品として販売することになります。 先発メーカーがオーソライズドジェネリックを子会社あるいは提携会社に権利を譲っているのは、すでにサノフィと日医工サノフィ、ノバルティスとサンド、武田薬品工業とあすか製薬、第一三共と第一三共エスファなどがあります。
2014年10月09日
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P2X2受容体のポアのゲーティングに伴う、膜電位とATPに依存する構造変化出典:プレスリリース 2014年10月8日、生理学研究所は、膜電位センサーを有しないP2X2のATP結合部位とチャネルポアをつなぐリンカー領域において、ATP結合に依存して、また膜電位に依存して、構造変化が起こることが、点変異により導入したCys残基のCd2+ による修飾速度の違いとして捉えたことを明らかにしました。 P2X2は、細胞外のATPによって活性化される陽イオンチャネルです。P2X2は、2回膜貫通型のサブユニット3個が会合して形成されるが、その分子内に、典型的な膜電位センサーと考えられる部位は存在しません。
2014年10月09日
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非生物由来のコーディング材料を人工心肺製品へ導入開始-ヒトの生体により適した人工心肺製品へ。患者さんのからだへの負担軽減を目指した医療に貢献します。-出典:プレスリリース 2014年10月8日、ジェイ・エム・エスは、人工心肺製品における血液接触面のコーティング材料として血液適合性に優れた合成系材料を、2014年11月より人工肺へ導入することを明らかにしました。 人工心肺製品の新たなコーティング材料として合成系材料のMPCポリマー(リン脂質ポリマー)を採用し、製品への導入を順次行います。MPCポリマーは日本で開発された材料で、非生物由来でありながら、細胞を包む膜の成分を模倣した構造により、高度な血液適合性を有しています。従来は生物由来材料であるヘパリンによるコーティングが主流でしたが、MPCポリマーはコーティング効果の有用性から生物由来材料の代替として使用されています。
2014年10月09日
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塩野義製薬と米国メディミューン社における急性冠症候群を対象としたバイオ医薬品創薬プログラムに関するライセンス契約締結について 出典:プレスリリース 2014年10月8日、塩野義製薬と英国アストラゼネカ社の子会社でバイオ医薬品の研究開発を担う MedImmune(「メディミューン社」)は、このたび、塩野義製薬が見出した急性冠症候群を対象とする新規バイオ医薬品創薬プログラムの全世界における権利をメディミューン社に許諾する契約を締結したことを明らかにしました。 塩野義製薬からメディミューン社に導出した創薬プログラムは、HDL(高比重リポ蛋白)の代謝に対する作用を特徴とするものです。本契約の締結に伴い、メディミューン社は同創薬プログラムに関する独占的な権利を取得し、バイオ医薬品創製に向けた研究、開発ならびに製造を行います。製品化後は、アストラゼネカ社が全世界で販売を展開する予定です。塩野義製薬は、契約内容に基づく対価を得るとともに、日本における共同販売権を留保しております。 HDLは、血管内の余分なコレステロールを肝臓に運ぶことで、血液中のコレステロール値を管理する重要な役割を担っています。HDL の代謝を調節し、その値を上昇させることにより、血液中のLDL(低比重リポ蛋白)コレステロールや中性脂肪を管理するだけでは不十分と言われている心血管疾患(急性冠症候群を含む)の残余リスクをさらに低減することが期待されます。 脂質異常症の改善ではなく、急性冠症候群を対象にしているのは、リスクの高い患者を選択して投与するということでしょうか。エンドポイントが心筋梗塞発作の発現率の低下になる?HDLの血中濃度の上昇にはスタチンよりもフィブラート系が効果があるとの報告が相次いでいることから、陽性対照薬にはフィブラート系が含まれることを望みます。
2014年10月09日
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