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日本列島は相変わらず、厳しい寒さがつづいていますね。このシーズン、どこが地球温暖化なんじゃい、と思ってしまいます。でも、昨日は岐阜の長良川水系の渓流が解禁になったし、明日は節分で、寒いといっても、季節は確実に巡っているようです。自然の生き物も、そういう変化には、より敏感なのでしょうね。我が家の近くを流れている野川(都内です)に、カワセミが棲みついていますが、毎年、産卵し数羽の子供が孵化しています。そろそろ産卵の時期なので、それを狙って、多くのカメラマン氏たちが、望遠を装着したカメラをもち、いつ飛んでくるか分からないカワセミを、寒風の中で待ち続けています。実はカワセミ君は、餌(小魚)を獲る場所が大体決まっていて、そのスポットを探しておくと撮影しやすいのです。餌場の下には、吐き出した白い小骨などが散らばっていますから、それが目安になります。それに、土手から川面に伸びた小枝やヨシなどは、水中の小魚を見つけやすいことを、カワセミ君は良く知っていて、写真のようなポイントにとまっていますから、そんな場所で待っているのもいいですね。コバルトブルーの羽根が美しいカワセミ君は、いつも人気者になっています。
2008年02月02日
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毎日、寒い日が続いていますが、我が家の近くを流れる野川に棲んでいるカワセミを撮りに、土日ともなると、多くのカメラマンがやってきます。皆が一所懸命に、川面を狙っているときに、小生はあえて雑木林の方を見ていました。へそ曲がりなんでしょうかね。野川に沿って国分寺崖線という20数キロに渡って続く崖があり、保護されているので、手付かずの雑木林になっています。そこをねぐらにしているのでしょうか、コゲラがやってきて、せわしく動き回りながら、盛んに木の中に潜んでいる虫を探しては食べていました。コゲラはキツツキ科の鳥ですが、スズメくらいの大きさしかなく、日本で一番小型のキツツキです。背中の白黒の斑模様が、印象的な野鳥ですね。
2008年01月30日
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前日、近くの川の畔を歩いていて、ふと見上げると、モズが一羽いました。2年ぶりに見かけたのもです。一昨年は梅の花が咲くころに、やって来て、盛んに尾羽を振っていました。「モズの速にえ」を見つけてみたいと思っているのですが、なかなか見つけられませんね。モズは、せっかく「速にえ」を作っても、どこに作ったのか、忘れてしまうそうです。昆虫やカエルなどを食べるだけあり、よくよく見ると、口ばしの鋭い鳥ですが、他の野鳥や動物の鳴き声を良くまねる可愛いヤツでもあります。
2008年01月27日
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毎日、寒い日がつづいていますね。もうすぐ、岐阜県では渓流釣りが、解禁ですね。今年の解禁に先駆けて、小生が編集し、執筆した釣り関係の本「釣り道具作りを楽しむ」が出版になります。実は、このムックは平成17年に出版した「釣り道具作りに挑戦!」が、評判が良かったものですから、ややサイズを縮小し、オールカラー(8ページだけは2色ですが)にし、加筆・編集しなおしたムックです。内容は、★江戸和竿(協力・銀座東作)、★バンブーロッド作り(協力・ロッドビルダー・齋藤氏)、★小生の愛用フライの巻き方、★ランディングネットとネットに編み方(協力・ストーク)、★カーボンロッド・ビルディング(協力・つるや釣具店・山城氏)その他、チップミノー、ナイフなどの製作過程を、カラー写真と文章で紹介したものです。この本を熟読いただければ、製作の過程が良く分かるとおもいますし、もし、自分で釣り道具を作ろうという人には、それなりの参考書になろうかと思います。1月の末か、2月の上旬には、全国の書店に並ぶものと思います。店頭で見かけましたら、どうぞよろしくお願いいたします。書名:「定年前から始める男の自由時間 釣り道具作りを楽しむ」価格:1480円+税サイズ:B5版変形総ページ:144ページ出版社:技術評論社
2008年01月20日
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先日、ウオーキングをかねて、冬の明治神宮に行ってきました。明治神宮の森は、かつて樹木が植栽されて作られた森ですが、今では鬱蒼として、大昔からの森のようです。そのなかに池があって、大きな鯉がいますが、この池に毎年、冬鳥が渡ってきます。キンクロハジロです。黒い顔で地味ですが、目の周りだけが金色に縁取られています。よく観ると可愛い顔です。この逆立ちしているのは、マガモです。逆立ちして水底の水草を食べているところですね。つい、尻の辺りの羽根で何本くらい、毛鉤が巻けるのだろうかと思ってしまいました。おなじみのオシドリです。今年、やってきた数が少なかったようです。こんなにきれいな衣装をまとって、優雅に泳いでいるところは、なかなか風情がありますが、けっこう気の強い鳥なんですね。撮影中も別のオシドリが、盛んにギャーギャー叫びながら喧嘩をしておりました。新宿の高層ビルのすぐ近くに、こんな自然があるのも、いいものですね。
2008年01月16日
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本日は、朝から曇り勝ちで、とても空気が冷たく感じられます。「真冬並みの寒さ」とテレビが伝えていましたが、今までは真冬並みの寒さの日がなかった、ということなのでしょうか。そんななか、世田谷区の用賀に近い、住宅街のなかにあるフラワーパークに「ロウバイ」観に行ってきました。ロウバイでも「トウロウバイ」「マンゲツロウバイ」など、幾つか種類がありますが、観てきたロウバイは「ソシンロウバイ」という種類で、花びらの中も黄色に染まっている(他のロウバイは、花びらの中心が紫色に染まっています)種類でした。葉も全て落ち、寒風のなかで咲く、黄色の花が鮮やかです。それに甘すっぱいような、馥郁たる香りが、とっても印象的でした。
2008年01月14日
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昨年の12月から始まった、新宿南口のサザンテラスと高島屋のあるタイムズスクウェアの電飾が、夜ともなると相変わらずきれいに灯ります。いつまで続くのかよく分かりませんが、今月の末まで点灯されるでしょうか。上の写真はタイムズスクウェア側の電飾です。このように針金の造形物に、豆電球が飾られているのは良いのですが、サザンテラス側の電飾のように、樹木に飾られている電飾もあります。上の写真のように、樹木に幾つモノ豆電球が飾られているのを見て、知り合いに、「木は熱くならないのか。樹木の生育に影響はないのかね」と言ったら、「豆電球は熱を持たないやつを使っているんだ」と言います。で、念のために電球に触れてみましたが、確かに熱くはありませんでした。そこで、「でも、こんなに電球を灯して、エネルギーの無駄遣いだ」と、頑固じじいのように突っ込んでみました。すると、「最近の電飾は、発光ダイオードが使われているから、電力はそんなに浪費されていない」とか。なるほどね。まあ、環境にも優しく、エネルギーも大して浪費しているわけでないのなら、電飾で目を楽しませてくれるのも、たまにはいいか、と思ったのでした。
2008年01月11日
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2008年、皆さま、おめでとうございます。昨年の後半は、何かと仕事に追われて渓流にも出かけられませんでした。いつの間にか禁漁に入り、年末となり、気がつけば年が明けていたという感じでした。本年1月22日に発売になる「フライロッダーズ」では、絵本作家の村上康成さんをインタビューしました。村上さんは郡上八幡生まれで、中津川で育ち「ビーパル」などでもイラストを描いていましたから、ご存知の方も多いと思います。とても可愛らしいヤマメ、イワナを描きますが、毎月、釣りに出かけて行く釣り師としても知られています。それと「フライロッダーズ」では、早春の解禁情報にもタッチしましたが、全国各地にある漁協のスタッフの皆さんと話をしていると、きれいな魚を育成したいといことから、成魚よりも発卵眼や稚魚放流を多くする傾向にあるようです。ピンシャンの尾びれの美型のイワナやヤマメが、釣れるようになるのは嬉しいことですね。話は変わりますが、ウオーキングにはまっている小生は、ここ2年くらい東京各地に点在する寺院の墓地や霊園に眠っている著名人のお墓を巡って歩いています。それを「時代に輝いた」という切り口で、50人のお墓とその人物の生き様、死に様を紹介した本が、1月中旬に発売になります。NHK出版社「生活人新書」のシリーズの一冊です。書店で見かけましたら、お手にとってみてください。あと1ヶ月で岐阜県では早くも渓流釣りが解禁になりますね。シラメ狙いの釣りですが、今年は雪が多そうですから、水も温んで本格的なシーズンに入ると、面白い釣りができるかもしれませんね。今年は昔でかけた秋田や岩手渓流や、ひと昔以上も前に釣り歩いた岐阜県の川をトレースしながら、釣り歩いてみようかと思っています。どこかの渓流で、お会いできるといいですね。
2008年01月01日
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ここ一月以上、取材に原稿書きに、何かと忙しくブログも書けませんでした。釣りにも行けず、ネットの製作もすすまず、気がついたら9月ももうすぐ終わりです。それはともかく、我が家の愛車が走行距離10万4000キロをこえました。今月、車検でタイミングベルトを変えたり、いろいろ点検をして20万円以上はかかるとか。で、しょうがいないの新車に買い換えることに。何かと出費の多い月になりました。
2007年09月25日
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毎日、蒸し暑い日が続いているし、お盆休暇で道路は混んでいるし、出かけるのも億劫になりますね。というわけではないのですが、来年の解禁日を目標に、三個目のランディングネット作りを始めました。本格的には、禁漁に入ってからやるつもりですが、とりあえずフレームの製作から始めました。上からハンドルにする桜材、ネットの木型、薄板、クレモナ糸などです。すでに木枠に薄板をはめて成型している」ところです。新宿の「東急ハンズ」で3枚の薄板(幅15mm×厚さ2mm×長さ90mm)を風呂場の残り湯に一晩漬けて柔らかくしてから、3枚重ねてネットの木枠にはめ、麻糸でグルグル巻きにして固定します。上の写真は枠にはめてフレームを成型しているところです。3~4日ほど放置して形ができたところで、内側の2枚を木工ボンドで接着。一番外側の薄板は麻糸で縛ったときに、糸の痕がフレームにつかないようにするための保護材ですから、実際に使うのは2枚です。2枚の薄板を接着して木枠から外したところです。さて、ここまではいいのですが、これからハンドルを削り、フレームとハンドルを接着し、完成したところで防水を兼ねたニスを何回か重ね塗りして完成させます。それからクレモナ糸を染色し、網針(あばり=漁師さんが浜で網をつくろうときに使う針)で網を編んでつくります。完成すると内径で、天地30センチのネットができます。サイズを覚えておくと、ネットに魚を入れたときに、魚のサイズをある程度、正確に知ることができますね。ゆっくりと楽しみながら作っていこうかと思っていますが、さて、そこまで作るのに、果たして来年の解禁日までに間に合うのかどうかが問題です。
2007年08月11日
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昨日、神奈川県の津久井でランディングネットの工房「silkywood」を営んでいるHさん親子の取材にいってきました。Hさんはかつてバリバリの営業マンでしたが、どうしても釣りがしたい、ネットを作りたいということで独立して頑張っているフライマンでもあります。Hさん製作のランディングネットです。きれいです。Hさんの長男のKちゃん(6歳は)、お父さんに教えられてフライを振るようになり、今ではダブルフォールをこなし、大人顔負けの腕前。毎朝、毎夕のキャスティングは日課になっているほど頑張っています。Hさん親子と山梨県の山中湖近くの湧水群があることで有名な忍野に出かけました。Kちゃんの後姿。ネットもロッドもKちゃんが使えるように、特別にあつらえたものです。忍野の釣り場で、さっそく釣りを。そうこうしているうちに、Kちゃんがお父さんよりもいち早く、ニジを釣ってしまったのです。その昔、米大統領だったカーターがフライを振りにきたことでも知られていますが、忍野はなかなかシビヤーな釣りを強いられることで有名ですね。きれいなニジです。得意満面なKちゃんです。釣ったフライはお父さんが巻いたホッパ^ーです。「これで釣ったんだよ」ほのぼのとしたHさん親子の取材が終わったあとに、せっかくだからと小生もフライを振ってみました。カンカン照りのなかで魚は浮いてこないため、ニンフで探ったところ釣れたのが36~37センチのニジでした。尾鰭はまあまあですが、サイズのわりに顔が幼いような。養殖ですからしかたはありません。Hさん製作のネットは、有名プロショップでも販売されていますが、直接、通販で買うこともできます。「SilkyWood」(シルキーウッド)http://www.silkywood.com/で検索すると、Hさんのネットや釣りブログも見ることができます。桂川、道志川、中津川で40センチオーバーのオオヤマメ(ダム育ちのサクラマス)が出ているそうです。そんな情報も教えてくれるかもしれません。
2007年08月08日
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東北の大槌に行っていたとときのことです。大槌川でイワナと遊んで帰る途中、農家の庭に、こんなに鮮やかな木の実が、たわわに実っているのを見つけました。「フサスグリ」です。ちょうご庭先にいた家人に「見事ですね」というと、「摘んでジャムにするんです。そのまま食べても甘いですよ」そういうものですから、一粒失敬して食べてみました(小生は、幼児のように、キノコなど何でもちょっと口にして試してみる癖があるようです。幸いなことに、まだお腹をこわしたことがありません)。甘すっぱく、やや渋いような味でした。実の大きさは7~8ミリですが、それにしては種がおおきかったような。でも、ルビーのような鮮やかな赤色が、実に見事でした。
2007年07月31日
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先週、事前投票を済ませた翌日、法事で信州の故郷まで行ってきました。せっかく行くのですから、ロッド持参で、おまけに温泉に浸かってこようと計画しました。練馬から関越自動車道に乗り、藤岡で信越自動車道に入り、東京から3時間半で長野まで行くことができます。昔、自動車道路がなかったときは6時間もかかりましたが、何と早くなったことでしょうか。佐久平のSAで一休みし、ついでにソバを食べることにしました。食べてみたザルソバです。量はちょびっとでした。信州といえばソバです。小生は何10回となくソバを食べてきましたが、ソバ音痴なのかど~もソバの旨さが理解できません。あれはソバツユの味できまるのではないかと思っています。行った日の当日は、松川渓谷の一軒宿に泊まることにしました。松川渓谷は須坂市から南志賀高原に登っていく道に沿った大渓谷です。途中に温泉地や温泉宿がいくつかあり、秘湯として知られています。宿泊した「滝の湯」です。甲信随一の広い混浴の露天風呂があります。自炊もできる宿で、部屋にはテレビもありません。聞こえるのは渓谷の水の音だけです。ひたすら素朴です。猿も出れば熊やカモシカも出ます。夕食は地元の野菜のテンプラやイワナの塩焼き、温泉卵に肉じゃが、それにこのとろろソバ。ソバ音痴の小生でも「旨い」と思ったソバです。松川渓谷は大きな滝もある素晴らしい渓谷です。しかし、上流に昔、鉱山があり今でも強酸性の水が吹き出ていて、石は真っ赤かで生き物は何もいないのです。でも本流に生き物はいなくても、支流にはなんらかの魚がいるのではないかと思い、小沢を見つけて入ってみました。隠れ沢のような小さな沢でした。イワナがいるとは思えませんでしたが、フライを投げると、なんと反応があったのです。それも12番のフライもくわえられないようなチビイワナ。落ち込みごとに反応がありましたが、餌が少ないから大きくなれないのか、数が多いわりには環境が貧弱で大きくなれないのかわかりません。ついに一匹もフッキングすることはありませんでしたが、こんな小さな沢にもイワナがいることを確認できただけでも、なんとなく満たされた気持ちになったのでした。
2007年07月29日
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今度は小槌川です。前日の大槌川での釣りが、やや欲求不満でしたから、朝5時半起きで小槌川に出かけてみました。小槌川は名前からしても、大槌川よりも規模が小さな河川であることが分かります。夜の間に、また雨が降ったようです、道路は濡れており、山は霧で覆われていました。どことなく懐かしい感じがする風景。河口から1キロくらい登ったところで川の様子を見ると、河原の草を水が洗っておりました。平水の時は水がなく乾いた河原になっているはずです。道路に沿って走ること8キロあまりで、川は何本かに分かれ本流の源流は幅が3メートルほどの小沢になってしまいます。竿を振るのは無理、と戻りながら、なんとか降りられる所はないかと、探しながらゆっくりと走らせていると、ありました。対岸(右岸側)に農家があり、その家の敷地を失敬して降りれば降りられそうです。右岸側が草つきの斜面になっています。平水なら左岸側の道路に沿って川は流れているのでしょう。川辺まで降りると橋の上からみたより流れが早かった。速い流れのヘチを叩いて、チビヤマメを釣りながら10メートルほど遡っていくと、流芯の流れ出しの脇に、ちょっとしたたるみがありました。早速、フライをキャストしたところ、ヒットしたのが下のヤマメさん。しっかりと14番のエルクをくわえております。撮影してからリリースし、もう一匹(ヤマメは群れていることがよくあるため)くらいはいるだろうと、流れ出しのすぐ下にフライをキャストすると、同じようなサイズがでました。ど~も、この川にはイワナは少なく、ヤマメ主体の川のようです。リリースしてから、さらに20メートルほど釣り登って行ったところで、川幅一杯に流れており、水深も結構、ありそうです。そこで行く手をさえぎられてしまいました。頭上に木立が覆いかぶさっているため、サイドキャストでフライを送るも、水面がギラついてフライが見えません。ここで納竿としました。川から上がってくると農家から小学6年生くらいのジャージを着た男の子が、ランドセルを背負ってでてきました。「おはようございます」と、元気な声。「これから学校ななんだね」と言うと「はい」と礼儀正しい返事が返ってきました。しかし、海と山が接近した三陸には、まだまだイワナ、ヤマメの川として知られていない渓流がありそうです。奥が深いですね。
2007年07月25日
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大槌湾に流れ込む川に「大槌川」と「小槌川」があります。秋にはシロザケ(ドッグフィッシュ)が遡上してきて、サケ祭りが行われるそうです。河口の幅は50メートルくらいでしょうか。「ミャーミャー」と鳴くウミネコが群れていました。大槌川の河口です。ウミネコが群れております。台風が通過したばかりで、海は荒れているし、川は増水していました。地元の人に言わせると「あと二日もすれば川の水が引いて、釣りにはいいんだけどね」ということでした。それに日中なのに気温が15~17度と5月上旬の気温とか。車で川を見に行きました。中流域の様子です。河口から5キロほど上がったところです。夏草が生い茂り、川幅いっぱいの水が流れております。さらに上流に向かい、うろうろしたあげく、ようやく降りられそうなところを見つけて川岸まで降りてみましたが、ポイントを絞るのが難しいほど川の流れははやく岸いっぱいに流れております。でも、濁りはそれほど入っていませんでした。フライの振りやすそうな川ですが、水が多くて入ったものの遡行できません。こういう状況のとき魚はヘチに寄っていたり、小沢に潜り込んでいるものです。そこで上の写真の右岸側(平水のときは河原になっていると思われます)の、草付きの岸すれすれ(岸から5センチくらい)にエルクを落としてやると、一発でヒットしたのが20センチのイワナ君でした。イワナ君。20センチほどです。14番のエルクをほとんど飲み込んでいました。川に降りたはいいのですが、降りたところから上下流10メートルくらいしか動けません。水は手が切れるほど冷たかったし、今年は二度も転倒しているし無理は禁物と、一匹釣ったところで上がることにしました。釣り時間、わずか20分あまりでした。しかし、河口からわずか10キロあまりのところで、イワナが釣れるのですから、さすがに東北の川ですね。こういう川は三陸にはたくさんあり、ほとんど地元の人しか知らないような渓流(釣り雑誌などにも紹介されたことのない)が、たくさんあるということです。海が近いから地元の人は、あえて淡水のイワナ、ヤマメ(アユは別ですが)を食べない。したがって釣る人も遠方からやって来る釣り師くらいで、地元の人もあまり釣らない。「2時間もやればイワナ、ヤマメは10匹は釣れる」と言っておりましたが、あながちオーバーな表現ではなさそうです。このときは、欲求不満の残る釣りとなり、翌朝、今度は「小槌川」に行ってみようかと、密かに決心したのでした。それは次回にご紹介いたします。
2007年07月22日
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台風が東京のそばを通過した連休明けに、岩手県上閉伊郡大槌(おおつち)町まで行ってきました。東北自動車道を走り、片道9~10時間のドライブとなりました。なぜ、大槌町なのかというと、娘が住んでいるからです。実は小生の娘は海の哺乳動物のイルカの研究者で、一応、博士なんですよ。娘を訪ねがてら本命は、大槌川でイワナ、ヤマメを釣ってこようかと目論んだという次第です。仙台から三陸自動車道にはいり、塩釜、気仙沼、陸前高田、大船渡と北上するにつれて、重い雲が垂れ込め、台風の余波がまだまだ残っておりました。雲が重く防波堤の外は波が荒れておりました。釜石を過ぎようやく大槌の町に到着。娘のアパートで一休みしてから、娘の職場に見学がてら出かけて行ってみました。ここに娘の研究室があります。研究所の前の防波堤からみた研究所の全景です。この建物の前には長い防波堤が突き出ていて、その先端に「蓬莱島」という小さな島があります。「グーグル」でも見ることができます。この島は別名「ひょうたん島」といい、井上ひさしが脚本を書いていたNHKの人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルになった島なんです。「ひょうたん島」です。防波堤を伝って島に渡ろうと思ったら、時々こんな大きな波がくるものだから、断念せざるを得ませんでした。大槌湾の防波堤の内側は、こんなに静かです。造船所があるのでしょう、何艘もの大きな漁船が陸に上げられ修理をされているようです。研究所に戻り所内の水槽を覗いてみると、センサーを背中に背負ったウムガメとか、今朝、網にかかったマンボウ(死んでいましたが)なんかがいました。毎朝、漁に出る漁師さんにお願いして、マンボウが定置網にかかると、知らせてくれるのだそうです。全長1メートルほどのマンボウですが、これでもまだまだ小さくて、中にはフォークリフトでなければ、とても運べないような巨大サイズもいるそうです。マンボウの生態を研究している若き研究者君が、解体するというので見せてもらいました。「臭いですよ」といっていましたが、本当に臭かった。2メートルくらい離れていても、鼻にまとわりつくような異様な匂いが漂ってきます。決して腐ったような匂いではありませんが、不思議な匂いです。解体されたマンボウです。肉はもうありません。肉だけは漁師さんに返すのだそうです。若き研究者君の話では、マンボウは魚なのに浮き袋がないのだそうです。では、どうやって浮いたり沈んだりするのだろうかと思ってたら、短い尻尾の成分の90パーセントが水で、どうやら尻尾で調節しているのではないか、ということでした。マンボウを喰った娘の感想によると、「味の薄いイカのようだった」ということです。研究所を後にして、大槌川を見に行きました。案の定、増水していて、河口の近くではウミネコが群れておりました。流れの速い大槌川に浮いているウミネコですカモメとウミネコの見分け方ですが、ウミネコは口ばしの先端が赤くなっています。大槌川は秋になるとシロザケが遡上してきます。増水していてもあまり濁りが入っていないのは、流域は岩盤だからでしょう。さて、こんなに増水していて果たして釣りになるものだろうかと、ふと頭をよぎりました。ど~も長くなりそうなので、釣行記は次回に書くことにいたします。
2007年07月20日
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先日、娘夫婦が「渓流釣りをやってみたい」と言うもんだから、東京の水がめの一つである、奥多摩の管理釣り場に連れていきました。もちろんフライ・ロッドを振るなんて初めての経験ですから、まずロッドをセットし、最初はニンフにインジケーターをつけて釣らせてみました。まあ、なかなか飛ばないのは当然ですが、はじめた途端にかかるはかかるは、、、、。ルアー、フライエリアで、いつも攻められているので、それなりに手ごわいのですが、「何で?」と思ってしまうほで釣れてしまったのです。娘夫婦が釣っているシーンです。比較的流れは重く、水深は150センチ以上はあるでしょう。つらつら思うに、あまり技巧に走らず(もとよりテクニックがないから技巧に走れない)素直な気持ちて釣っているから、釣れるのではないかと思ってしまいました。娘がドライで釣った魚を小生が外してあげているところです。小生はもっぱら、からんだティペットをときほぐしたり、釣った魚から毛鉤を外してあげたり、ドライフライやニンフフライを取り替えてあげたりして見物しておりました。最後に38センチのデブニジを釣って終了としましたが、この日二人で18匹ものニジを釣ったのでした。そのうちデブニジを含めて3匹キャッチし、ムニエルにして美味しく食べました。デブニジの身はきれいなサーモンピンクになっておりました。38センチのデブニジです。ここのニジは元気がよくて鉤を外そうと、よくジャンプするのですが、これは重いだけだったようです。
2007年07月08日
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先週の平日、ちょっと時間ができたので、東京のお隣の某県、K川の「C&R区間」に行ってきました。平日だから、人はいないだろう、と思っていましたが、やはりいつでもいるんですね。この川は今時のマズメ時に、45センチオーヴァーのイワナが釣れる事でも知られています。漁協のみなさんも、ヤブ状態の河原の草を刈ったり、熱心に河川管理をしているし、放流される魚も比較的きれいです。日中の昼間に、ドライで水面を叩きながら、しばらく釣り登って行きました。しかし、釣られてはリリースされている魚たちばかりらしく、反応がありません。魚も瀬には出ておらず、淵に沈んでるようでした。途中ですれ違ったフライマン氏と話したところ、「ドライでは全く反応がない」と言っておりました。それでは奥の手をと思って、ニンフに切り替えて、流れ出しや落ち込みを探ってみました。渇水状態で、あまり魚が動いていないようです。これは上流域の渓相ですね。落ち込みが連続しています。で、やっと出たと持ったら、な~んだという感じ。「C&R区間」にはニジも放流しているのかよ、と思ってしまいましたね。それからさらに釣り登り、こんなイワナや、24くらいのイワナです。一応、尾びれもちゃんとしているしきれいです。あんなイワナが出てくれました。22くらいのイワナです。アメマスに似ています。この日は非常に蒸し暑く、涼みたいと気を抜いたら、またまた転倒しウエーダーの中にも水が浸入し、ベストのポケットにも水がはいり、上半身から下半身までびしょぬれ。ウエーダーのお陰で浮くものですから、しばし涼むかと思ってプカプカ浮いておりました。冷たくて気持ちが良かったのは、それなりにいいのですが、やはり「C&R区間」の釣りは、興奮度において、若干、物足りない気がしたのも事実でした。
2007年07月03日
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1週間前に、家内が学生時代の友人と二人で、アイルランドに10日ほど遊びに行ってきました。小生は仕事の関係で、同行することができません。「お土産は、何がいい」と聞くものだから、「じゃあ、フライでも幾つか買ってきてくれや」と、注文してみました。アイルランドはサケ・マスが遡上してくる川がたくさんありますから、フライ・ショップくらいは何軒かあるだろう、と思っていたら、見つけるのに苦労し、地元の人に尋ねたりして、ようやく首都・ダブリンにあるフライ・ショツプを見つけたそうです。ダブリンにあるフライ・ショップですね。店内の装いは、日本のプロ・ショップとほとんど同じです。で、買ってきてくれたのが、下記のフライです。これは、ドライフライですが、14番くらいのフックに巻いてあります。ご存知、ストリーマーですね。日本でも良く巻かれているフライです。「マラード&クラレット」というフライです。不器用な外国人が巻いたにしては、きれいに巻いていますね。これもストリーマーで英語で名前が書かれていて訳すと「悪魔の爪先」もしくは「ヤギの爪先」という名前になります。「悪魔の爪先」は、まあなんとか雰囲気でわかりますが、「ヤギの爪先」だとしたら、どこがヤギの爪先なんじゃいと思ってしまいます。以下はいずれもドライフライですが、正体が不明のものもあります。店内にいたヒゲモジャの魚臭いようなお爺さん(お客らしい)に、「どんなフライがいいんですか」と聞いたら、「アイルランドでは、これがヒットフライだ」と選んでくれたものだそうです。足がついていますから、「アリンコ」か「コガネムシ」か、まあ、そんな虫を模したフライですね。これは「グラスホッパー」を模したフライでしょうね。頭から足先まで2センチはあろうかというフライです。日本の渓流ではデカすぎて使う気になりません。でも、アイルランドの河川に遡上してくるマスやサケは大きいのでしょうから、こんなサイズのフライでもいいのでしょう。しかし、ハードなロッドでなければ、風の抵抗が大きすぎて、とてもポイントまで飛ばせそうにありませんね。
2007年06月24日
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先日、東北自動車動をひた走って、北へイワナを釣りに行ったときに、じつは一匹だけ「骨酒」用にキープして持って帰りました。そこで、川で腸をだして血合とエラを処理して、綺麗にしてました。ついでに何を食べているのかを調べていたら、こんなモノが出てきました。ちょっと気持ちが悪いのですが、融けかかったヘビの骨です。頭の部分は融けて外れていました。まあ、イワナは肉食ですから、水生昆虫はもちろん、ヘビやカエルを丸呑みするのも分かります。大きくなれば共食いもしますし、そう考えるとなかなか獰猛ですね。イワナは古代魚の子孫でもありますから、貴重な存在でもありますが、野生というのは改めてすごいものだと思わされました。
2007年06月14日
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渓流のさらに奥に分け入っていくと、時には高巻きしたり、渓に降りるときに急峻な崖を降りなければならない場面も少なくありません。地面が濡れて滑りやすいところも多いですね。そんなときに装着するのが「ピンソール」です。簡易アイゼンといっていいでしょう。装着は簡単で、すぐに渓流靴に着けることができます。小生は、今年、山梨の道志川で川の中で転倒し、びしょぬれになって携帯電話をお釈迦にしましたが、そんなとき「ピンソール」を着けておけばよかったと思いました。ウエーディング・シューズに装着したところです。前と後ろをつなぐ鎖が、擦れて切れるのではないか、という心配があるかも知れませんが、これがそう簡単には切れることはありません。これは「ピンソール・ミニ」というもので、渓流シューズのほぼ中央に装着して使います。山菜を採るときに滑りやすい斜面を登ることもありますが、靴底が平らなフエルトでは踏ん張りが利かないことがありますので、そんな時に使うと実に便利です。「ピンソール」は秀山荘など山の装備の小売店で売っていますが、メーカーから直接、取り寄せることもできます。「ピンソール」で検索すると、すぐに見つけられます。なだかPRっぽくなってしまいましたが、どちらかを用意しておくと、渓流や山中で転倒することがなくなりますよ。
2007年06月12日
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遠方に釣りに出かけていくと、今は高速道路が発達して、結構、遠方まで夜行日帰り、もしくは早朝日帰りで行ってくることができるようになりました。「夜討ち朝駆け」は釣り師の常であったわけですが、とかく高速道路を走っていると眠たくなる。やばいですね。で、やはり無理は禁物と南会津に行くときは、宿泊する宿があります。宿といっても自給自足で、かつお酒も持ち込みます。つまみも自分で作ります。南部曲がり家ですね。江戸時代からある年代ものです。中は非常に広く軽く20人以上はいっぺんに宿泊できます。二階もあって昔は養蚕をしていたのでしょう。そこでも宿泊できます。この宿から車で3分のところに町営の温泉があるので、釣りから帰ってきたら汗を流しに行きます。囲炉裏が座敷に二つもあって、夜(今でも冷え込みます)、囲炉裏で火を炊きながら、ゆったりと酒を飲んでいると、時間が過ぎていくのを忘れるほどです。曲がり家の横に回ると、家の壁に沿って薪が積み重ねてあります。真冬には4メートルもの積雪を記録するところですから、なが~い冬を過ごすには、大量の薪が必要になるのでしょうね。今年、あと数回、出かけていくことになるでしょう。
2007年06月09日
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6月にはいり鮎も各地で解禁となり、渓流釣りも夏にはいりつつありますね。気温も水温も上がってくると、日陰のピンポイントを狙うようになりますが、そんな時に小生が良く使うフライを披露いたします。ご存知ヘルクヘア・カディスです。春から禁漁近い秋になるまで、シーズンを問わずいつも使っております。これは16番に巻いたフライですが、反応が悪いと20番、22番のマイクロ・カディスを使うときもあります。まあ、万能フライの一つです。コカゲロウ・ダンです。18番~20番に巻いています。これは良く浮きますが、CDCは波に弱い。で、静かな平瀬で使います。流芯よりもヘチのボサや雑木の茂みが川面を覆っているようなポイントに、サイドキャストで送り込んでやるような使い方をします。ソラックス・ダンです。16~18番に巻きます。このフライも良く浮きますが、比較的、波に弱いために濡れたらこまめにチェンジし乾かしながら使っています。ブナムシです。夏場のテレストリアルを模したフライです。若干CDCが長くなってしまいました。頭上をブナなど広葉樹林が覆っているような渓流で使っています。全くダメなときもあれば、このフライにしか反応しないときもありますから、幾つかは用意しておきたいフライだと思います。
2007年06月08日
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渓流釣りでも、特にフライフィッシングは、何かとこまごました小道具があります。それらを全部、身に着け両手が使えるようなスタイルでないと、フライを振りながら釣り登るのは難しいものがあります。まるで全財産をもって歩くカタツムリみたいなものかもしれません。で、小生が渓流に入るときに、どんなモノを身に着けているかを開陳いたします。これが小生が愛用しているベストです。フライを始めて3着目です。表と背中にある大中小のポケットの数を数えたことがありませんが、おそらく20個以上はあるのではと思います。これは背中の部分ですが、ポケットが多いものですから、たまにしか使わないものを取り出そうとして、どのポケットに入れたのか忘れてしまって、探すのに一苦労するほどです。でも、それはベストのせいではなく、小生の頭が忘れっぽくなっているのでしょう。で、このベストにこんなもを常時収めて、渓流に出かけております。●フライボックス6個●ティペットをカットするカッター●偏光サングラス●ストマックポンプとトレー●フィッシング・ナイフ。もっぱら魚をさばくのではなく、山菜を切り取るために使っております。小生の知人の餌釣り師君は、魚をキープするタイプですが、魚の腹を出すのにハサミを使っております。源流釣り師の瀬畑翁は、包丁を持ち歩いています。釣り師は愛用のナイフの一本くらいは持っていたほうが良いと思いますね。●ペンシル・ライト●水温計●プライヤー●ドライワックス、超速乾性ドライリキッド、スプレー式ドライヤー、ドライシェイク。●噛みつぶし(ニンフをより沈めるときに使用)●リーダー(4~5点)●インジケーター数個●ティペット(バリバス5番、6番、7番と鮎釣り用テグス0.4号など)●ここに写っていませんが、熊除け用のホイッスルこれらをベストのあちこちに入れて渓流を遡行しますが、背中に自作したランディングネットを背負い、首から一眼レフなんか下げていると、結構重たくなります。さらに、お弁当のおにぎりとペットボトルの水を背中のポケット入れると、重量は軽く5キロを越えてしまうでしょね。本当に、肩が凝りそうになります。まあそのうち、もう少し身軽になれるように荷物を削減する工夫をしようかと思います。
2007年06月06日
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先日、車を走らせていたら、ソバ畑を見かけました。ソバの花が満期でした。今頃、満開のだということは、この夏ころには早くも収穫できるのでしょうか。新ソバというと、いつも秋のイメージでしたが、夏でもソバの収穫ができるのでしょうか。ソバ打ちが流行っていて、各地に「ソバ道場」なるものができて、ソバ打ち体験もできるところがありますね。小生は、打つより打ったソバを食べるだけで満足です。ソバの白い花の真ん中にピンクの雌しべ(だと思うのですが)が可憐で、とても綺麗な花であることを、改めて発見しました。それにやはり蜜があるのでしょうね。モンシロチョウやミツバチが盛んに蜜を吸っておりました。地方に行くと、いたるところにソバ屋の看板を見かけますが、それだけソバ・ブームなのでしょうね。確かに日本人はソバ好きが多いような気もしますけど、なぜか地方に行くほどソバの値段が高いような思いがするのは、小生の錯覚でしょうか、、、、。
2007年06月05日
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確か『雨の日の釣り師のために』という本があったような気がします。海外の釣り師が書いた、エッセイだったような、、、、。渓流釣りは川を渡渉したり、時には転んでずぶ濡れになったり、とかく濡れがちですが、それでも雨が降っていると出かけるのを躊躇してしまいます。まあ、増水の危険もありますし、出かけないほうが無難かもしれません。そんな時に、釣りに行った気分を味わうために読む本があります。『カラー版 釣魚大全』です。スウェーデンのトレ・トリカレ社から発行され、角川書店から1976年に翻訳されて刊行されました。総ページ480くらいになる非常に重たい本です。この本は世界各地にいる魚類学者や一流釣り師を動員して、釣りを科学的に解説しています。このような情緒的なイラストが掲載されていたり、こんな魚の解剖図もでています。そうかと思うと、綺麗な魚のイラストですね。淡水の魚ばかりでなく、こんな海の魚も掲載され、その魚の数は約600種もあります。それに加え、このようなキャスティングの解説やら、フライと水生昆虫の関係やら、フライの巻き方など、懇切丁寧に解説してあります。これは表紙裏です。『カラー版 釣魚大全』には、淡水魚から海水魚、釣り方もトローリングからフライまで、様々な角度から解説してあります。雨の日に、何度繰り返し目を通したことか。こんな本が手元にあると退屈しませんね。
2007年06月05日
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昨日の金曜日(6月1日)朝、4時起きしをしました。木曜日に思い立って、現地の釣り師と連絡をとり、金曜日の朝8時に待ち合わせて、A川に行くことに。で、4時に起床し東北自動車道をひた走ること3時間。東京では、昨日の深夜まで降っていた土砂降りの雨も上がって、霧がまいていました。現地の釣り師君によると、源流だから増水の心配はないとのこと。高速を降り町を抜け、峠を越え幹線道路を走ること1時間、それから林道に入り20分。林道の車止めに駐車して、歩き出すと「熊出没注意!」と赤字で書かれた看板が。「今年は多いですね、熊が。先週も親子づれの熊に出会ったばかりです」と彼は言います。「カランコロン」と鳴る、彼のザックに吊るされたカウベルだけが、唯一の熊除けの道具です。林道を歩くこと30~40分。平日とあって静かなもんです。斜面にはカモシカの足跡がたくさんついています。釣り初めて1時間、時間は10時を過ぎ、昨日降った雨とヒョウで冷え切っていた水が、日が出てきたために温んできました。でも、大物のイワナは瀬には出ていないと判断して。倒木の陰や落ち込みの巻き返し(反転流)をニンフで探りました。こんなに薄暗いピンポイントですね。で、いきなり目印が横に引っ張られ、釣れたのが、まだ、若干サビが残っている天然イワナ。目が真っ黒です。顔の大きなイワナ君です。川虫をたっぷり食べているのか、胃の辺りがぷっくり膨らんでいますね。腹ビレに白い縁取りがある、ニッコウイワナです。天然イワナですね。まあ、2時間ほどで両手を越えましたが、釣り登った距離はせいぜい500~600メートルでしょうね。非常に魚影の濃い渓流でした。昼の12時には川から上がると、現地の釣り師君に感謝しつつ別れ、東北自動車道をまたひた走り、夕方には自宅でビールを飲んでおりました。先日の「日記に」「昔ほど目の色を変えてまで釣らなくなった」と書きましたが、久々に目の色を変えるような釣りをしてしまいました。まだ、達観できていない、ということですかね、、、。それから、PRになって恐縮です。地球丸の「フライロッダーズ」7月号での特集で、「夏場の高水温、渇水の渓流で釣る」の原稿を書きました。「初心者」向けですから、ブログを書かれている皆さんには、ご存知のことばかりです。それと、今回は「釣キチ三平」の原作者、矢口高雄さんにインタビューしました。矢口さんは秋田県生まれで、子供のころさんざん釣りをした体験が「釣キチ三平」のなかに生かされているそうです。立ち読みでも結構です。見かけましたらパラパラとめくってみてください。
2007年06月02日
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釣りは自然が相手ですから、釣れる時もあればボーズの時もあります。まあ、昔ほど目の色を変えて釣るようなことがなくなったこともありますが、最近は魚の写真がない。釣れなければ、釣れないで、山菜を採ったり、周囲の自然を観察したりして、それなりに楽しんでいますから、釣れなくとも「つまらない」ということがありません。先日、只見の山の中で見つけた花があります。これは「サンカヨウ」という植物ですが、林の中の陽だまりで見つけました。大きな葉のうえに咲いた白い花が可憐な印象でした。秋になると紫色の実がなります。小生は食べたことはないのですが、甘い実だといわれています。この特徴ある紫色の花は「エンレイソウ」です。山野草ですが、薬草にもなるといわれています。中国では胃腸薬になるそうですね。こんな植物を発見したり、観察して楽しんだりできるのも、渓流釣りをやっているからですね。
2007年05月31日
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先日、福島県・只見に山菜採り&渓流釣りに行ってきました。同行者は源流釣り師でテンカラ名人の瀬畑雄三さんです。渓流を登ることウン時間。ポイントを探っても探っても、魚がいない。あとで分かったことですが、車止めの鎖をまたいでバイクで入った2人組がいたのでした。さんざん釣られた後で入っても、出るわけがありません。そこで山菜採りに切り替えました。これは今人気の「コシアブラ」です。「タラノメ」とは違った味わいがありますね。テンプラにして粗塩を振って食べると最高ですね。「ヤマコゴミ」です。灰汁がないので、湯がいて醤油と鰹節をかけて食べます。煮付けにしてもいいでしょうね。ご存知「ヤマウド」です。山菜の中でも山の香りがして好きな山菜です。ほかに「ワラビ」「ミツバアケビ」などもありました。ところで宮城県のほうでよく食べられている「サンポウダチ」という山菜があるそうです。どなたかご存知の方がいましたら、教えてください。どんな些細な情報でも結構です。
2007年05月29日
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このところ仕事の関係で、フライのベスト・シーズンにも関わらず、なかなか釣りにも行けず、ブログも更新できず、少々欲求不満気味です。先日、本棚の整理をしていたら、22年前にニュージーランドの南島に2週間滞在したときに買ってきたフライ・タイイングの本がでてきました。この中に日本では販売していない、ニュージーランドで使われているストリーマーの巻き方が掲載されています。以前、「ミセス・シンプソン」とういう有名なストリーマーをブログに書きました。このフライで中禅寺湖で面白い釣りをしましたが、以下のフライも大物キラーとして有名なフライです。湖や管理釣り場で大物を釣るのに良いフライですね。上は「マツーカスタイル・フライ」のタイイング手順を紹介したものです。これは「ラビット・フライ」の巻き方の手順ですが、「マツーカ」とほとんど変わりません。上の方法で巻いたフライが下記のフライです。これは「イエロー・タウポ・タイガー」というフライです。タウポというのは南島にある湖の名前ですね。グリーンのボディのフライは「グリーン・オービット」というフライで、銀色のは「シルバー・ドーリー」といいます。なぜかニュージーランド・フライには女性の名前がついているのが多いですね。下は「キラースタイル・フライ」の巻き方です。上は「ハミルズ・キラー」というフライで、ハゼをイメージしたフライです。「ミセス・シンプソン」の巻き方も同じです。このフライを巻くときのポイントですが、フライが回転しないように、左右に同じサイズの羽根をセットし、バランスよく巻くことですね。大物のマスは虫よりも小魚を食べる率が高くなりますから、このようなストリーマーで試してみると面白かも知れません。
2007年05月20日
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渓流釣りに行くと、漁券を購入しなければなりません。昔は「夜討ち朝駆け」で渓流に入ってしまうために、券を購入することができないことも度々ありました。結局、日が昇ったころに漁協の人がバイクでやって来て、高い現場売り券を買わされるはめに。なんとなく腑に落ちない、気がしたものでした。今は券の自動販売機が設置されていたり、深夜営業のコンビニでも買えるようになって、比較的、購入しやすくなったような気がします。自然のなかで気持ちよく遊ばせてもらう代価としては、決して高くはない費用だと思います。先日、渓流釣りに出かけていくときに、購入していた25000分の一の国土地理院のマップを整理していたら、いつの間にか溜まってしまった漁券がでてきました。見ていると値段の変遷なんかが分かって、結構、面白いものでした。上の写真は山梨県の「桂川漁協」のものです。昭和54年ですが、なんと200円。現場売りで400円でした。なんと安かったことでしょうか。これは、岐阜県の丹生川村漁協の券です。800円となっています。これは雪が降ると孤立する新潟と長野の県境一帯の秘境・秋山郷を流れる中津川の漁券です。平成5年で、500円でした。岐阜県は郡上漁協の券ですね。平成2年ですが、こちらも500円でした。新潟は魚野川とその支流一帯を管轄する魚沼漁協の券です。59年は500円。平成6年は700円、平成7年から1000になりました。平成9年の現場売りは、なんと2100円と管理釣り場に近い値段となっていました。宮川上流の漁券で、ビニール製の腕章になっています。この宮川というのは岐阜の宮川ではなく、三重県の日本一の降雨量をほこる大台ケ原を源流とする宮川です。あまりの険しさに、毎年、何人かの遭難者がでるともいわれていますね。色が違うのは3年通ったからです。これは福井県の日野川の漁券(右)です。平成元年3月8日となっています。確かホテルで目が覚めて外を見ると、雪が降っていたような。値段は1500円ですが、これは現場で買ったからですね。左は九頭竜川支流の石徹白川の券です。やはり平成元年の7月に出かけていったものです。いろいろな漁券を眺めていると、その時の釣りの思い出が蘇ってきて懐かしいものですね。
2007年04月30日
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本日、連休前の金曜日、道志川に行ってきました。桂川に行こうか、道志に行ってみるかと悩んで、結局道志に行くことに。道志で釣るのは初めて。まあ連休前でもあるし、人もいないだろうと思っていましたがとんでもない。両国屋というところで釣券を購入。上流に車を走らせること5~6分。川に下りる道を見つけて入っていくと橋がある。渡ると3台も車が停まっていました。断念して、さらに上流に。またまた川に下りる道を見つけて入っていくと駐車場があり、6~7台の車が。餌釣り師、FFマンが何か竿を振っているじゃないですか。手すりに持たれておにぎりをほおばっていた餌釣り師に、「出ましたか」と聞くと、「当たりはあるんですが、ちゃんと喰わないんです」「水温が低いんですか」「ええ、富士山が真っ白ですもんね」確かに雪が降ったらしく、白銀に光る富士山がきれいでした。「しかし、平日なのに皆、暇だな。こんなに人が入っているとは思わなかった」と、自分のことを棚にあげて愚痴ってしまいました。そこで竿を出すのを断念。さらに上流を目指しました。どの当たりまで上がったのか分かりませんが、川に下りる道を見つけて下りてみると、釣り師の姿はありません。で、そこで釣ってみることに。水温8度。ちょっとフライでは低いかな、という感じです。深さは膝前後、フラットですが意外と流れは重たかったですね。エルク一本で、叩きながら釣り登ること、30分。出た、あっ外れた。きた、また、外れた。なんてことを繰り返しながら、しばらく釣り登ったところで、25センチのくらいのヤマメがしっかりとフライをくわえてくれました。「よしよし」と、ネットですくいあげて、さて撮影を、とネットを広げたところ、なんとパシャともんどり打ったヤマメ君(さん、かな)は、ネットの外に(バーブレスフック使用なもんで、ゆるめると自然と外れることが多い)。今度の釣行は、買ったばかりの防水カメラを試してみようと思っていたのに、、、。「オリンパスのミュウ・770.10メートル防水、710万画素」しばし、呆然した我ら(ヤマメ君と小生)。ハッと我に返ったヤマメ君は、脱兎のごとく流れのなかに消えていきました。さて、その後、しばらく釣り登っていく途中で、なんと小生は沈み石に滑って二度も仰向け転倒。ウェストハイのウエーダーからも水がはいり、肩までびしょ濡れ。風に吹かれると、その寒いこと寒いこと。それでもしばし頑張りましたが、体が冷え切って車の中に逃げ込みました。胸のポケットに入れていた、カメラも濡れましたが、防水だから大丈夫、と思ってハッとしました。右側のポケットに携帯電話を入れておいたんだ。慌て取り出しましたが、遅かった。お釈迦です。結局、3時間ほど釣って、びしょ濡れのまま帰ってきました。寒かったので、ヒーターをつけっぱなしでした。で、帰ってからベストとウエーダーを逆さにすると、道志川の水がビショビショとでてきたので、ベストのポケットから全部だして乾燥させています。今、鼻水がとまらないのは、ひょっとしたら鼻風邪をひいてしまったのかも。明日、新しい携帯を買いに行ってきます。
2007年04月27日
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ブラックバス(別名ラージマウスバス)は、ルアー・フィッシングの対象魚として人気がありますが、稚鮎を食べてしまう、と評判がよくありません。以前、芦ノ湖でローボートを「えっちらこっちら」と漕いで、レインボウやブラウンをフライで釣っていたところ、尺上のバスが釣れてしまいました。そこでそのころ「フィッシュ・イータ」(現在は管理釣り場のマス以外は食べませんが)だった小生は、三枚に下ろして皮をはぎ(バスは皮と身の間に、ちょっと匂いがあるので綺麗に剥いで洗います)、塩とコショウを振り、小麦粉をつけバターを溶かしたフライパンでムニエルにして食べました。正直、旨かった。バスは海のスズキと同じ仲間です。ですから、サクッと身離れがいいんですね。確か芦ノ湖の湖尻にある食堂では「ブラックバス定食」なるものが、あったような気もします。ルアーマンは、なぜバスを釣っても食べないんでしょう。稚鮎のために、駆除するのはいい。でも、ゴミにして捨ててしまうのは、あんまりの仕打ちだと思いませんか。釣って放流するのではなく、美味しく食べてあげれば、駆除にもなるのに。日本人は食材を上手に料理することについては、非常に器用な国民だと思います。ブラックバスも、美味しく食べる調理法が生み出されば、みんな食べるようになるのではないでしょうか。、、、甘いかな~。また別の日に河口湖で、膝上まで立ち込んでマスを釣っていたら、ブルーギルが釣れたことがあります。尺下くらいでしたが、平べったくて体高があるので、引きは抜群に強かった。で、釣ったブルーギルを砂浜の上に寝かせておきました。皮膚がザラザラとして、我が国のサケ科の魚のように繊細ではなく、しかも、いつまでたっても死なない。非常に強い生命力に驚きました。で、そいつをキープし、帰ってから腸をだして綺麗に荒い、両側に切れ目を入れて、粗塩を振って塩焼きにしました。正直、これも旨かった。ブルーギルもバスの仲間ですから、白身で肉がしまっていて、臭みもなく海の魚を食べているような味でした。姿が悪いほど旨い、というのは本当です。今度、釣れてしまったら、放流せずに是非、味わってみてください。
2007年04月25日
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本日の朝日新聞に、「熊」の記事が掲載されていました。渓流釣りで3回も熊を目撃した小生としては、気になる記事です。昨年、全国で捕獲された熊の数は5185頭。1923年に始まった統計調査以来、最も多かったそうです。山にドングリが実らなかったこと、中山間地に住む人口が減って熊が人里まで降りてきやすくなったこと、などが大量捕獲につながったとか。捕獲数の内訳。ヒグマ(北海道)339頭ツキノワグマ、4846頭人が怪我をする被害は144件長野県、富山県、北海道で5人が死亡。ツキノワグマに襲われても、大怪我はするものの、滅多には死なないと思っていましたが、そうでもないようですね。捕獲数については、長野県が704頭 山形県が689頭 新潟県が504頭捕獲数の約9割の4679頭が殺されたそうです。こんなに殺され、かつて生息していたニホンオオカミ(明治末に絶滅)のように、絶滅しないのでしょうか。しみじみと「熊には罪がないのにね」と、思ってしまいます。
2007年04月24日
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『人生劇場』という小説があります。原作は尾崎士郎。村田英雄の、同名の唄もあって、良く知られています。尾崎士郎は愛知県吉良町から上京すると、早稲田大学政治学科に入学しますが、『人生劇場』は彼の自伝的大河小説です。内田吐夢が監督した映画「人生劇場~飛車角と吉良常」をはじめ、14回も映画化されていますから、人気を博した小説でありました。映画では飛車角を鶴田浩二が演じ、舎弟を若き日の高倉健が演じています。ちなみに、飛車角のモデルなった人物は実在した「ぶったくりの彦」という、戦前のやくざ者で、自分の愛人(映画では佐久間良子)を売り飛ばした女衒(ぜげん)を殺害したのは事実だといわれています。映画の続編で、飛車角は支那に売り飛ばされた愛人を救い出しに行くという、実に格好のよいストーリーになっています。ところで尾崎士郎のお墓は、川崎市の霊園にあります。比較的広い敷地に、高さ30センチあまりの黒い御影石に、「尾崎士郎」とのみ彫られています。シンプルです。華美に走らず簡潔なだけに、印象深い墓碑です。墓石の両側に茶碗酒が供えられているところを見ると、お酒が好きだったのかもしれません。またこの霊園には尾崎士郎の文学碑もあります。友人の小説家・武者小路実篤は彼を「多くの人を愛し 多くの人に愛され ずばり真情を吐露する男」とたたえていますが、いかにも熱い情熱の男であったを彷彿とさせる言葉が、文学碑に刻まれています。「去る日は楽しく 来る日もまた楽し よもや哀憐の夢は儚ふとも 青春の志に湧きたつ若者の胸は曇るべからず」いい言葉ですね。尾崎士郎という小説家が、いかに熱い気性の男であったかを彷彿とさせてくれるではありませんか。
2007年04月22日
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本日の午前中、胃カメラを飲みました。血液検査したところ、「胃を調べましょう」と言われてしまった。胃の辺りが痛くも痒くも無く、全く自覚症状がないのにもかかわらずですよ。で、二回目の胃カメラ検査となったわけです。一回目は2年前で、全身麻酔をしたお陰で、気がついたときには全て終わっていました。実に楽チンでした。本日の病院はそれができない、というので通常(?)の方法で検査することになったのです。検査室に入ると「これを飲んでください。胃の中の泡を消す薬です」と、小さじ一杯のドロっとした甘い薬を飲まされました。次に「食堂を麻痺させます、これを飲んでください」と、今度は実に苦ーい薬を飲まされた後で、「今度は喉を麻痺させますから3分間、口に含んでいてください」と、同じ薬を口のなかに、、、。しばらくすると舌の「味らい」がしびれてきます。そこで吐き出してから、ベッドに横になりますが、唾液が気管に入らぬように顔も横に傾けます。「じゃ体の力を抜いて、腹式呼吸をしてリラックスしてください」そういわれてもリラックスできるわけないじゃないですか。「もう一度、喉を麻酔します」と、スプレーで喉の奥に薬を吹きかけられますが、この薬がまたまた非常に苦ーい。そこで口にマウスピースをくわえさせられ、目が光っているでかいミミズのようなものを、ドクターはそろそろと口の中から入れていきます。これが苦しい。生体反応なのでしょうね、喉に異物が入ると吐き出そうと喉が反応するから、吐きそうになるんですね。涙がこぼれる、喉の奥が「ゲーゲー」なる。それでもドクターは「もうすぐ楽になりますよ」なんていいながら、容赦なく管を差し込んでいきます。食堂に異物が入っていく感じがします。そのうち胃の中にカメラがたどり着いたらしく、少しは楽になりました。余分な胃液を吸い出すバキュームの音なのでしょうか「シュー・ポン、シュー・ポン」と音がします。およそ検査時間は10分くらいだったでしょうか。1時間も胃の中を調べられていたような気がしました。カメラを取り出すときは、入れるときと大違いで大変楽でした。撮影した胃壁のカラー写真を見ながら、「ちょっと胃が荒れていますね。こことここが膨らんでいますから、組織を取ったので調べてみます」と、ドクターはいいます。「以前の検査でピロリ菌」がいるといわれたんです」「そのせいもあるかもしれません」「退治したほうがいいんですか」「う~ん、みなさんピロリ菌を退治すれば、全て大丈夫だと思っているようですが、そう単純じゃないんですよ」「はーあ」と、分かったか分からなかったような説明を聞かされました。でも、結論からいえば薬を飲むほど荒れてはいないということで、ひとまずは安心できる診断となりました。「胃カメラを飲んだ感想」もう二度とごめんです。費用は保険を使っても8000円以上の出費となりました。この金があれば前から欲しいと思っていた、あのハックルが買えるのにという思いが頭をよぎりました。
2007年04月19日
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下の写真は、ちょっと(だいぶかな、、)鮮明ではないのですが、左が瀧井孝作、右が井伏鱒二です。谷川でヤマメを釣っているシーンです。井伏鱒二は「川釣り」という名随筆(岩波新書)があり、今でも書店で入手できますから、ここでは瀧井孝作のことに触れます。瀧井孝作(1894~1984)は飛騨高山の人で、19歳で故郷から東京に出ます。芥川龍之介や志賀直哉の知遇を得て俳句や小説を書くようになり、最初の結婚の経過を書いた「無限抱擁」で一躍、文壇にデビューします。彼は40歳近くになって、初めて釣りに親しむようになりました。住まいは八王子で、執筆のかたわらナスやキュウリ、トマトをつくり、晴耕雨読のような暮らしをします。釣りの面白さを知った彼は、八王子から近いということもあって相模川や桂川に釣りに出かけ、鮎の『どぶ釣り』や『友釣り』に興じました。相模川の田名に井伏鱒二とでかけて『コロガシ』をやったときに、オモリを川底にひっかけ、残しておくと危険だからと、素っ裸になって潜って回収に行ったりもしています。釣りにはまってから鬼怒川、飛騨の馬瀬川、長良川などへ出かけ、鮎の腸でオムレツを作ったり、味噌汁に入れて食し、余ったら塩を振って「ウルカ」などにしています。ヤマメ釣りでは飛騨の宮川、裏丹沢の早戸川、山梨の下部川、秋川上流の桧原などにも足を運んでいます。彼はこんな言葉を残しています。「ヤマメ釣りは、つれてもつれなくても、何か格別なおもむきがあります。釣り場に行くにも一人か二人きり。三人づれでは釣手が多すぎて、じゃまになるくらい。一人か二人に限ります。淋しい山間の渓流に、しずかに釣糸をさばきながら、谷を渡り歩き、春先で風もまだ冷たい。何か身にしみるようなおもむきがあります」「釣りの味わいは何と言っても、自然のふところに没入しているような感じ、天然自然のふところに抱かれて子供のようになった感じ、世間のことを何も思わず、無心になって心持があらわれるようにすがすがしい」晩年、ある老人から「淋しくてたまらないが、どうしたらよいか」と聞かれてときに、彼はこう答えています。「私はもともと孤独の性で文学に入ったが、私は読書も好き、美術品を見るのも好き、魚つりも好き、何かあれば気がまぎれる。魚つりも孤独からで、何でも好きなのは淋しいからで、この楽しみが生きがいになっている」孝作は77歳になるまで釣りに親しみました。ほぼ40年間あまり釣りを楽しんできたわけです。「とにかくだいぶの時間を(釣りで)つぶしたが、私はすこしも悔いはない」と書いています。中年から釣りを趣味とし、その味わいを噛み締めながら、晩年の人生を充足させることができた釣り師の一人といってもいいでしょうね。
2007年04月18日
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よく「釣り名人」という言葉がありますが、「釣り名人」とは、どんな人のことを言うのでしょうか。「魚を他の人よりもたくさん釣る人」「釣りを通して、森羅万象に精通した人」「釣れなくても、釣りを媒介として自然に親しむことのできる人」上の要素を全部、体得した人、、、など、いろいろ解釈できますね。下の頑固そうな親父は佐藤垢石(こうせき)という「鮎釣り名人」で、小説家・井伏鱒二の釣りの師匠です。垢石(1888~1956年)は群馬県群馬郡東村の出身。利根川と赤城山がなければ、自分は釣りをしなかったと言っています。彼は68歳で亡くなりましたが、それは大好きな酒を飲み続けた結果でした。垢石は早稲田大学英文科を卒業、報知新聞の記者になりましたが、給料をもらうと一晩で酒に遣ってしまうほど。挙句の果てに先祖伝来の田畑や、故郷の家屋敷まで売り払い、借金がかさんで、会社から遁走してしまいます。家族は大変な苦労をしたようで、一種の生活破綻者でしたが、彼は名文家でしたから、釣りの随筆を随分のこしました。随筆にも詳しいのですが、金がないのにもかかわらず、徒歩と電車を乗り継いで、全国に釣りの足跡をのこしていますし、感心なことに釣りに行く前夜は一滴も酒を飲まなかった。それに大変な研究家でした。彼の残した名文句がいくつかありますので、いくつか紹介しておきましょう。「川の釣り師は、魚を釣るだけじゃいけねえよ。塩焼きの仕方、白焼きの仕方、煮浸しの仕方と、この三つを心得なくちゃ。それができたら釣り師というもんだ」「釣り竿を持つには先ず邪念があってはいけない。自分は山川草木の一部であれと念じなければいけない」「魚を焼くには、鮎でもウグイでも松薪の炭火で焼くと飴色の艶がでる。ガスの火で焼くとカサカサに白っぽくなって興ざめだ」まだまだ、あるのですが、長くなるのでとりあえず打ち止めとしておきます。
2007年04月16日
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フライフィッシングは「ドライ」で釣るのが、最も興奮させられると感じるFFマンはすくなくありませんが、ドライではどうしても反応が鈍いときがあります。そんなときに、何を軸にフライを選ぶか、ということにいつも悩まされます。小生の経験でいくと、まずサイズを落とすこと。それによってセレクティブな魚を引き出したことが何度もあります。上の写真は「マイクロ・ルーム」と、名づけたフライ・ボックスで18~24番のフックに巻いたフライです。コカゲロウ・ダン、ユスリカ、ソラック・ダンなどですが、ウイングにエアロドライウイングやCDCなどを使っています。ボディはFKタブやスレッドのみ、なんていうのもありますね。ボックスの上のほうにあるエルクヘアを使ったフライは22番のフックに巻いた「マイクロ・カディス」で、ボディはスレッドだけで巻いています。「そんなに小さなカディスはいないでしょう」と言われそうです。その通ですが、いざという時に結構頼りになるんですね。これは「幼生の部屋」と名づけたボックスで、ヘヤーズ・イヤーやストーン・フライ(カディス)・ニンフです。「マイクロ・フライ」を使っても、どうしても反応しなかったときに使います。小さなマーカーをつけて、表面直下をドラッグ・フリーで流します。水中を流れるものに、魚の警戒心は薄れるようですね。ただマーカーに現れる微妙な反応を見逃さないようにするのが、ニンフの釣りを成功させるコツのようです。さて、セレクティブな魚を釣るとき、皆さんはどんな工夫をしているのでしょうか。
2007年04月14日
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前回の続きです。Y君は、まだ小学生のころに、よく釣りに連れて行った好青年です。東京の大学を卒業すると、建設会社に就職し、やがて結婚して今、奈良県に住んでいます。経理を担当しているくらいですから、まじめです。ある時、小生がFFをやっていて、その面白さを伝えたところ、早速はじめたちまち熱中。奈良県という地の利もあって、シーズンになると頻繁に出かけるようになりました。やがて女の子が二人でき、家族は仲が睦まじいように見えました。が、ある日、「離婚しました」という連絡。小生はFFを教えたことを後悔しました。土日ごとに釣りに出かけ、シーズンが終わると管理釣り場にでかけ、家庭を顧みなくなったのが原因だと思ったからです。が、よくよく考えると家庭に何らかの問題があり、家にいたくなくて休日ごとに釣りに出かけていたのではないか、と思うようになりました。その理由があります。その後、彼は再婚して、やはり奈良県に住んでいますが、渓流釣はやめられないものの、土日ごとに釣りに出かけることはなくなったからです。「二度と同じ徹を踏むなよ」と小生は諭しております。もう一人、傑作な人がおります。Tさんは46歳。女の子3人の父親です。彼はフリーの音響マンで、テレビ局や映画会社から依頼を受けて、鳥の声や川の音を収録する仕事をしています。ある飲み屋で、彼に渓流釣りの面白さを力説したところ、いつの間にかロッドを購入し、仕事で自然の音の収録にいくときに、竿を忍ばせていくようになりました。そのうち仕事と釣りが逆転。釣りの合間に仕事をするようになり、そんなことも重なって、次第に仕事の依頼が減っていきました。奥さんは激怒しました。が、Tさんはめげていません。金が無くても、釣りに行くようになったのです。結局、奥さんは離婚して彼を追い出しました。追い出された彼は、家族で住んでいたマンションの近くにアパートを借り、6畳一間に住んでいました。で、どこかでイワナを釣ってくると、七輪を引っ張り出して部屋の中でイワナを焼いては煙だらけにして、消防車が飛んでくる騒ぎまでおこしたこともあります。夏になり多摩川に釣りに行くと、少しも帰ってこない。で、探しにいくと、自分も簡易テントを建てホームレスの人と一緒になって酒盛りをしていたり、しばらく姿を見ないなと思っていたら、「山形の寒河江川に行ってきました」といって、真っ黒な顔をして現れたりします。聞くと簡易テントを担ぎ、金がないから徒歩と電車を乗り継いで山形まで行き、川べりにテントを建て、しこたま釣りをしてきたとか。周囲の知人から借金をしてまで釣りにいき、結局、彼のハチャメチャな生活ぶりに家族が心配。父親が迎えに来て広島に帰って行きました。風の便りによると、バイクで広島の山の中に通っては、釣りをしているそうです。海あり、川ありの釣り師にとっては絶好の広島に帰って、彼の病気はますます悪化するのではないかと心配しています。
2007年04月13日
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FFや餌釣りを含め、釣りの知人が10数人おります。で、実はこのうち4名が、離婚経験者なのです。Yさんは、渓流釣りのシーズンに入ると平日、休日を問わず午前3時に起きて、バイクで川に飛んで行き、時間になるとそのまま会社に出勤。夏は7時ころまで明るいので、5時に会社が終わると、再び川へ直行し9時ころに帰宅。奥さんはあきれました。で、男の子が二人いたのですが、子供をつれて実家に帰ってしまいました。S君はバンブーロッド・ビルダーでFFショップに置いてもらって販売もしています。それからフライの注文を受けて巻いてもいます。なかなか器用な好青年です。でも、それだけでは喰えないので、品川駅に近いホテルで夜勤のガードマンの仕事をしています。夜勤のガードマンの仕事だと、夜勤明けの平日に釣りに行けるから選んだ仕事だと言っておりました。で、夜勤明けは、すぐさま釣り場に飛んで行ってしまうほどの釣りキチ(差別語だとクレームがつきそう)ですが、結婚したときに新妻(にいづま=初々しい感じで好きな言葉ですが、こういう言葉も死語にちかいかも。最近、できちゃった結婚が多いらしく「どこに新妻がいるんじゃい」と言われそうです)から、「釣りは月に一回にしてください」といわれ「それは無理です」と言って別れました。罪な男です。「奥さんも一緒に連れて行って、楽しさを味あわせてあげればいいのに」と、アドバイスにもならないアドバイスをしたら、「何度か連れて行ったんですけど、面白がらないんですよ」と、こぼしておりました。あと二人いるのですが、その話は後日。釣りに夢中になっているブログ仲間のみなさんも、奥様から「三行半=みくだりはん」(実に古い言葉)を突きつけられないように気をつけてください。まあ、小生も含めててですが。
2007年04月12日
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フライのパターンは、同じように見えて、じつは違うということがあります。それは、自分なりの創意工夫で巻くことが多いので、参考にしたフライとは似てはいるものの、素材の一部が参考フライとは違っている、というケースがよくあるからです。つまり、手元にある素材でとりあえず、代用しますからバリエーションがどんどん増えていくことになりますね。では、違っているから釣れないか、というと、そんなことは全くないんですね。FFは創意工夫(餌釣りも同じだ、と怒られそうですが)のかたまりのような釣りで、フライというのはその最たるものではないでしょうか。想像力を発揮し素材を工夫して、自分だけのオリジナル・フライで魚を釣る。それが面白いところですね。上のフライは別に小生のオリジナルではなく、「ロイヤルコーチマン」という、古典的なパターンでパラシュートタイプに巻いたものです。これも良く知られたフライですね。渓流魚は目に色と明るさを見分けることのできる神経細胞があることが分かってきました。もう十数年まえになるでしょうか、北海道の忠類川で全国に先駆けてサケ釣りが解禁になった初年度に、2泊3日で釣りにでかけました。その時に釣ったフライがオレンジ色のエッグフライ。どーも、サケ科の魚は赤いものが気になるようです。で、ボディに赤いフロスを巻いた「ロイヤルコーチマン」が、時には威力を発揮するというわけです。これも同じくボディに赤いフロスを使った「ライツロイヤル」というフライで、「ロイヤルコーチマン」と同じく14番のフックに巻いたものです。これも昔からあるパターンで、とくに珍しいタイプではありません。比較的、水温が高くなってきて、反応が鈍いときに使うと思わぬ面白い結果をもたらすことがありますね。ところで今朝の「朝日新聞」の1面に、東京湾から多摩川を遡上する稚鮎の写真が掲載されていました。調布取水堰を飛び越えていく元気な鮎の姿です。なんでも暖冬の影響で例年より10日ははやいそうです。鮎師にとっては解禁が待ち遠しいことでしょうね。
2007年04月11日
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フライ・フィッシング(FF)の面白さは、フライを制作するところから始まります。FFを知らない人にとっては、「なんとまあ、マニアックな」と思うでしょうね。夜中にフライを巻きながら、「このフライであの逃がした魚を釣ってやる、いや絶対に釣れるんだ」と信じ込み、完成したフライを見つめながら「ニャー」とほくそ笑んでいるところを、見た人は「これは病気だ」と思うことでしょうね。こんな取り止めのないことを書きながら、そういえばかなり昔、ある出版社の小説雑誌の編集者から「『私の病気』というテーマでエッセイを書いてください」という依頼があり、「私の病気」→「フライを巻く」→「完成したフライに満足してほくそ笑む」→「それを密かに見たワイフが『ほとんど病気だ』とつぶやく」という、しょうもないエッセイを書いたことを思い出しました。上は小生のフライボックスの一部です。一応、整理してあるつもりですが、まるでお祭り騒ぎのようにごちゃごちゃしています。これは部分を拡大したもので、「エルクヘア・カディス」という超有名なフライです。古典的なパターンですが、いまもってよく使われています。小生も大好きなパターンで、よくパイロットフライとして使います。このフライボックスは「エルク」の14番から18番くらいのサイズのフライばかり入っていて、小生は勝手に「エルクの部屋」という名前をつけております。サイズは川の状況によって使い分けており、まず丈夫なエルクヘアで探って様子を見、それで反応が鈍いようなら徐々にサイズを落としたり、パターンを変更したりして探ります。川によっては、このフライしか使わず面白い釣りをしたことがありました。
2007年04月10日
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今年は山菜の発生が、例年よりも早いのではないかといわれました。が、4月に入って東京でも雪が降ったりして、場所にもよるのでしょうが、例年並みという話もあります。渓流釣りに出かけて行って、釣れないときに「山菜でも採取するか」という気になったことも一度や二度ではありません。下の写真は、福島は豪雪地帯の只見にお住まいのSさんという方です。2年前に浅草岳の山中で撮影したものです。6月20日でしたが、雪渓が残っておりました。Sさんは今年、67歳になるはずです。若いときは奥さんと二人で「泊まりヤマ」をしていた山菜採りのプロです。「泊まりヤマ」というのは、山中に小屋をかけて泊り込み、Sさんはでゼンマイを採取、奥さんが茹でて乾燥させ、まとまったところで里に担いで下ろすという仕事のことです。大変な重労働だそうです。ここで紹介したいのは、実はSさんが着ているチョッキのようなものです。これは「蜘蛛っケツ」というもので、山菜を採りにいくときの必需品なのです。「蜘蛛っケツ」の両脇は開いていて、採取した山菜を次々とそこから収納していきます。すると山菜がたまるにつれてお尻の袋の部分が蜘蛛のケツのように膨らんできます。だから「蜘蛛っケツ」という名前がついたとか。これは非常に合理的に考えられていて、身に着けていると両手が開いているので、厳しい斜面でも身軽い登っていくことができるのです。「蜘蛛っケツ」は昔、新潟から「八十里越え」で只見に伝えられたものだそうで、販売されておらず、あつらえてもらうのだそうです。背中の部分を見ると、見事な刺繍がほどこされていて、実におしゃれなものなんですよ。腰に山刀、足にスパイク付きの地下足袋、そして「蜘蛛っケツ」を着た姿に、プロとしての誇りと気概を見る思いがしました。このとき、Sさんに山中を案内していただきワラビ、コシアブラ、コゴミ、タラノメ、ネマガリタケ、フキ、フキノトウ、ウルイなどを採取。山中で鍛えたSさんの足腰に、小生はついて行くのがやっとでした。Sさんの雄姿です。身軽で山で鍛えた足腰の丈夫さには舌を巻きます。採取したネマガリタケと釣ったイワナを宿の囲炉裏で焼いて、美味しくいただきました。
2007年04月08日
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さて「マルクン17」さんから、ダンボール一箱もいただきました「ノラボウ」を食べてみました。「アブラナ」ほど癖がなく、味付けしだいでどんな料理にもマッチする野菜ではないかと思いました。茎を湯がいてマヨネーズとつけてボリボリ齧ると、ほんのりとした甘みがあり、いくらでも食べられてしまいます。また、ゴマや豆腐とあえても美味しい。こんなにも食べやすい野菜が、近くにあったとは全く気がつきませんでした。日本の食文化の多様性を、しみじみと感じさせられますね。これは湯がいて鰹節をかけた「お浸し」です。「ごまあえ」です豆腐とあえた「白和え」です茎を湯がいた「マヨネーズ添え」です湯がいて一夜漬けの元を振りかけた「一夜漬け」です。緑が鮮やかです。そして油揚げを刻みノラボウと炊いた「味噌汁」です。これは「ノラボウ」と一緒にいただいた「エシャロット」です。酒の肴にぴったり。小生も大好きな一品です。ということで、お陰さまで「ノラボウ」をたっぷりと堪能させていただきました。いずれも美味しくいただきました。ありがとうございました。
2007年04月07日
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今日はうれしいことがありました。ブログ友で五日市にお住まいの「マルクン17」さんが、ご自宅の畑でつくった野菜「ノラボウ(野良坊)」を送ってくださったのです。以前、「マルクン17」さんのブログに「ノラボウ」のことが書かれていました。初めて耳にした名前なので、どんな野菜なのか知りたいと思って、その旨を書いたところ、ご親切に早速送ってくださったというわけです。今朝の8時過ぎに宅配便で届いたのですが、なんとダンボール箱にいっぱい入っていました。さらに嬉しいことに、「エシャロット」も入っていたんですよ。そこで、早速、一部を箱から出して撮影しました。上がノラボウです。で、エシャロットです調べてみますとアブラナ科の野菜で、西多摩地区を代表する伝統的な野菜だそうです。なかなか由緒のある野菜なんですね。「マルクン」さんから、食べ方まで教えていただきましたし、西多摩農業改良普及センターでは「漬物」「お焼きの具」になるのではないかと研究中だそうです。それはともかく調理して味わってみるのが楽しみです。後日、調理した「ノラボウ」をご紹介します。「マルクン17」さま、ありがとうございました。
2007年04月06日
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釣り上がって行くと、30センチくらいの深さのとろ場で、マスが定位していました。透明度が高いだけに良くみえます。尺くらいの大きさでしょうか。こういう魚は非常に釣りづらい。近づいただけで、気配を察知してすぐに岩陰に隠れてしまうし、キャストしてフライが水面に落ちただけで遁走しててしまうからです。まあ、フライを投げずに、のんびりしている魚の姿を見ているのも、悪くないもんですね。
2007年04月01日
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昨年は、あちこちで熊の出没が多くて、なんと全国で4000頭も殺されたそうです。ツキノワグマは増えているといわれますが、その一方で絶滅が危惧されているとも言われます。熊に罪はないのにね。岩手県の遠野で聞いた話。「峠を車で超えて下り坂にさしかかったら、道路の真ん中にいた熊と正面衝突。熊は倒れて死んだと思い、そのままにして帰宅。人を集めて回収に行ったところ熊は姿を消していた。どうやら気を失っていただけらしい」秋田県の阿仁町で聞いた話。「阿仁はマタギの里として知られています。畑で仕事をしていたら、突然背後の藪から熊が現れ襲い掛かってきた。びっくりして仰向けに倒れたところ、熊が乗りかかってきたので、柔道の巴投げのような形になって投げ飛ばした。投げ飛ばされた熊は起き上がると、脱兎のごとく逃げていったとか」福島県の南会津で聞いた話「秋、家の前の柿の木に熊がよじ登って、熊が熟した柿を食べていた。そのうちおながかふくれたのか、木の上で居眠りを。木の上から落ちた熊は、慌てて遁走していった」福井県の日野川流域の町・今庄で聞いた話「林の中を歩いていて、大きなミズナラの下を通かかったら、背後でドサリと大きな音が。驚いて振り向くと真っ黒な熊が、藪の中に走りこんでいくところであった。木の上でドングリを食べていたらしい」岩手の竜川源流に出かけたとき、夕方、熊除けの鈴を鳴らしながら、登っていく釣り師がいました。宿に帰って「こんな時間に山に出かけて行って、熊の心配はないのかな」と聞いたら「山が深いから、めったに熊はでてこない」と言っておりました。そういえは熊が自由に徘徊できるエリアが広ければ、なにも人里近くまでやって来る必要がない。だから山が深ければ逆に安心できる、ということになりそうです。さて、今年、熊の動向はどうなのでしょうか。
2007年03月30日
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このところ雨が降って、ようやく少しは渓流に水が戻ってきたようですが、まだまだ渇水して釣りづらい状況が続いていますね。今年は、雪が降ったり暖かくなったりして、雪代が流れ込むのも早いかもしれません。すると水温が下がって魚の活性が落ちてしまいます。FFで釣るのに一番良い時期というのは、本当に短いですね。それでもあの手この手を使って、渓流魚を釣る。FFはもともと魚が沢山釣れる釣りではないので、難しい状況の中で、いかに頭やテクニックを駆使して釣るかが楽しいんですね。上の写真はドライでは出にくいときに小生が良く使うソフトハックル・フライです。左は12番のフックにボディは金のティンセルとピーコック。ハックルはパートリッジです。これは水深があり流れの速いポイントで使います。真ん中は14番のフックにホワイト・ハックルに巻いたフライ。右は16番のフックに雉の剣羽根を巻いた、昔からテンカラで使われていたフライで、いずれも水面直下を流して釣ります。ティペットに軽い目印(フライから40センチくらいの位置)をつけ、どこをフライが流れているかが分かるようにし、アップクロスにキャストしナチュラル・ドリフトさせて釣ります。目印は「浮き」ではありませんから、ルースニングとは違います。で、肝心の当たりですが、糸が止まる、急に横に動く、水中でギラリと魚が反転したのが見える、などのときに合わせます。こういう釣りは「当たりがとりにくいので難しい」と敬遠しがちですが、慣れると比較的簡単にマスターできると思います。ティペットが緩みながら流れていくために、糸にテンションがかかっていません。すると魚が安心してくわえてくれますから、慌てて合わせることもありません。ドライの場合、口の先端にフックすることが多いのですが、ソフト・ハックルの場合、若干飲み込んでいることもあるからです。ドライ・フライを流して反応が思わしくないときに、同じ場所にソフトハックル・フライを流して、面白い釣りをしたことが何度もありますので、一度試してみてはいかがでしょうか。
2007年03月28日
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我が家のそばを流れるN川には、いろいろな野鳥がやってきます。今年は暖かだったこともあり、カワセミがペアーをつくり、土手に横穴を掘って営巣活動にはいりました。毎年、子育ての様子が観察できるのですが、果たして今年は何羽が無事に成長することでしょうか。この鮮やかなブルーの衣装をまとった、カワセミ君は結構な人気者で、土日ともなると遠方からもアマチュア・カメラマンが沢山やってきます。それに反して傍若無人なのが、カワウです。N川にはモエビもいればモツゴもいます。ひょっとしたら多摩川の支流ですからアユも登っているかもしれません。一番多いのがコイで40~60センチくらいのが、溜まりに群れを作って棲息しています。さすがに川のギャングのカワウもコイだけは手出しできません。しかし、コサギやダイサギ、カワセミが捕食しているところに割り込んできて、すごいスピードで潜水しては小魚を食べまくっています。疲れるとのんびり羽根を乾かして一休み。このふてぶてしい顔つきに、カワウの性格が良く出ているように思いますが、いかがでしょうか。
2007年03月27日
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