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先日、酉の市が東京各地の神社でおこなわれました。二の酉ですね。この市が終わると師走がきたことを、しみじみと感じさせられます。新宿は花園神社の境内には、このようなイベントに合わせて、テント張りの見せ物小屋がたちます。40年くらい前にも小屋が建っていましたから、結構、古くから行われていたのではないかと思います。 これが看板ですが、演目は昔から変わらず「ヘビ女」が登場します。昔、見物したとき薄暗い舞台の上で、首から上は女で体がヘビという口上をバックに、なにやら怪しげな髪を乱した女性が布団から首を出しておりました。思わず「どこがヘビ女なんじゃい」と声を上げそうになりましたが、その怪しげな雰囲気の中に、どこかもの悲しいような気配がただよい、言葉を呑みこんでしまいました。「ジンタ」の奏でる音楽と、貧弱な見せ物と、うらぶれた雰囲気がそうさせたのだと思いますが、小生は決してこういうデカダン的な雰囲気は嫌いではないなと再確認したのでした。今では看板に「ヘビを生きたまま食べる!」などというキャッチが掲げてあります。首から上が人で、体がヘビではあまりにも荒唐無稽で、子供でもだませないと思ったのでしょうか(^-^)次ぎに目を引いたのは、小屋の壁に掲げられていた極彩色の看板です。銭湯の湯船の上に描かれているような薄っぺらな絵ですが、実に扇情的だと思いませんか。 上の絵は抱いている産着の中から出ている首はヘビで、顔が親父という絵柄ですが、誰がこういうシチュエーションを考えるのでしょうか。一生懸命に、より刺激的に、より扇情的にPRして、なんとかして客を呼び込みたいという心意気だけは買いますが、、、、、、。どうしても、滑稽さと、うらぶれたわびしさを感じてしまいます。でも、本来、見せ物とは何時の時代でも、そのような要素を内包しているものなのでしょうね。昔は売られてきた子供が仕込まれて、サーカスや見せ物に出ていたようですが、今では売れないお笑い芸人や新劇の役者が頑張っているのでしょうか。
2008年11月28日
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昨日、仕事で渋谷駅を通る機会がありました。井の頭線の「渋谷駅」の改札を出て、JRの「渋谷駅」に抜ける通路の壁面に、巨大な壁画が展示されていました。先日、新聞にも紹介されていた、岡本太郎画伯の大作『明日への神話』という作品です。縦5・5メートル、横30メートルという大きさです。どんなに引いて写真に収めようとしても、ワンカットではとてもとても収まりきれません。見上げるほどの高さに展示されている壁画は、通る人々の足を思わず引き止めさせずにはおかないほどです。 この作品は1968年~69年にかけて、岡本画伯がメキシコで制作した作品ですが、一時、行方不明になっていました。それを養女の岡本敏子さんがメキシコで発見。ひどく痛んでいたものを修復し、日本に運んできたものです。原爆が炸裂する瞬間をモチーフとし、明日へのメッセージを込めた作品で、大阪万博で平和のシンボルとなった『太陽の塔』と対をなす作品だそうです。壁画の大きさもそうですが、その迫力ある色使いや構成を見ていると「芸術は爆発だ!」という名言を残した岡本画伯は、やはり天才だったと改めて感じさせられたのでした。
2008年11月21日
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先日、お土産に「トバイチロー」をもらいました。ドイツ人の研究者(イルカの音声)を連れて、築地に見学に行ったついでに、義理の息子が買ってきてくれたものです。しかし、トバイチローといえば歌手の「鳥羽一郎」さんを思い浮かべます。鳥羽さんは「鳥羽」という芸名から分かりますが、三重県の猟師さんでした。が、お土産にもらったトバイチローは、北海道生まれでした。「なんのこっちゃ」と思うかも知れませんが、正体は下の写真です。 なかなか記憶に残りそうな、上手なネーミングだと思いませんか。北海道在住の人には馴染み深い商品名かも知れませんが、小生は初めてです。サケのトバは、ご存知のようにビールのお供にピッタリなつまみですよね。ついつい、酒がすすんでしまいそうです。
2008年11月19日
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昨日の土曜日に「ソバの会」の皆さんが栽培している、秋ソバの様子を見に行ってきました。我が家から自転車で5分の近場です。種を撒いたのは8月の下旬のこと。今年は暑くて、また雨の多い夏でした。1週間ほどで発芽し、現在では50センチ以上に育ち、花が咲いています。 ソバは単独では受粉できません。ですから、昆虫が蜜を吸いにやって来て、その時に花粉が体に付いて運ばれ、はじめて受粉し実が付きます。 上は福井産のソバです。長野県産のソバと一緒に撒いたのですが、長野県産のソバはすでに刈り取ってしまったのに、福井県産はようやく花が咲いたところです。品種によって成長の度合いが、随分と違っていることを改めて知ることができました。さて、このソバに実が付いて刈り取るまでに、もう少し時間がかかるようです。で、無事に収穫できたら実を挽いて粉にし、ソバを打って賞味するということになるのですが、果たして味わうことができるでしょうか。楽しみです。
2008年11月16日
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仕事柄、どうしてもPCの前に座っている時間が長くなります。で、当然今のシーズンは、渓流にも出かけられないので運動不足になります。足腰が弱くなるし、メタボ気味なのでドクターから「運動しなさい」と、言われています。なんせ2年半程まえに、2回目の禁煙をしてから、「アッ」と言う間に8キロも体重が増えてしまい、ドクターに「これは、脂肪肝だ!!」と驚かれてしまったのです。そこで一大決心をして、ジョギングをはじめました。まだ始めて1週間ほどですから、たちまち息が上がってしまい、もう10年近いウオーキング歴と1年近いジョギング歴を持つワイフと一緒に走りはじめても、たちまち置いてきぼりにされます。 下の写真は我が家の近くを流れる野川です。写真を撮ったのは今年の初夏ですから、草が生い茂っていますが、今は秋枯れの風景です。野川は多摩川の支流のひとつですが、この川の両側が桜並木になっていて、ウオーキング&ジョギング・ロードになっています。この野川のロードを世田谷区から調布市まで往復してきます。早朝5時30~6時くらいに起床。まだ薄暗い時間に家を出ると、犬の散歩やウオーキング、ジョギングに汗を流す人が、結構いるんですね~。小生は往復、約5キロを走ったり歩いたりして帰ってきますが、ワイフは8キロを走ってきます。それでも、カロリーは250kcalぐらいしか消費できません。身長172センチ(歳をとって、やや縮んだかも)、体重66~67キロですから、見た目は太って見えないのは幸いですが、メタボ気味でお腹が出てきましたから、釣りでウエーダーをはいたりウエーディング・シューズの紐を結ぶときに腹がつかえて苦しい(^-^)来年の渓流シーズン突入までに、なんとかバナナダイエットとジョギングで、90センチのウエストを85センチ、66~67キロの体重を63~64キロまで落としたいと考えています。果たして成功するでしょうか、、、、、。(^-^;
2008年11月08日
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3年前まで、父と母が住んでいた世田谷区砧の家に、甘い実をつける柿木があります。父が品川区から越してきた35年前に、植えたものです。その柿木が大きくなり隔年に、立派な甘い実をたくさん実らせてくれます。今年の夏、植木屋さんに入ってもらい、庭の雑草を採ったり木を剪定してもらいました。その時、「柿木の枝も落としておきますか」と言うので、すでに青い実がついていた枝を残して剪定してもらいました。その柿が赤く色づいてきたので、採りに行ってきました。 行ってみると、赤く熟したところから、鳥がつついて食べておりました。甘く熟したところから食べるとは、おいしいところは鳥も良く知っているんですね。「全部は採らず、必ず幾つかは鳥のために残してあげるのよ」と、生前、母はよく言っておりましたから、小生も熟して甘くなった実は野鳥に残してきました。本日、かなり採ったつもりですが、まだまだこれから赤くなる実が、枝の上のほうに残っております。柿木は突然ポキリと折れますから、登って上のほうの柿を採るのは、なかなか骨が折れるものですが、せっかく実った柿ですから、幾つかは野鳥に残し、美味しく食べたいものだと思っています。
2008年11月02日
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先日、事務所を渋谷区から世田谷区に移しました。電話やコピー機の移転や、本や資料の整理をし、その合間に締め切りの迫った原稿を書きで、この10日くらい写真も撮りにいけないし、ゆっくりとブログも書けないという状態でした。PCがなければ仕事にもなりませんので、PCを移動したときには、Eメールがちゃんとつながるかも大いに心配になりました。昔は当然ながら原稿用紙を使って、手書きで書いていましたが、そのころには、こんな心配をするとは夢にも思わなかったな~。今ではPCで書いて、Eメールで出版社に送るわけですから、PCが不調ですと仕事が止まってしまいます。生の原稿を郵便局まで持っていって発送したり、わざわざ電車に乗って出版社まで届ける手間はなくなりましたが、実のところ本当に便利になったのか、よく分からんというところが、小生の本音です。引っ越し先での後かたづけには、ど~も、今年いっぱいかかりそうです。
2008年10月30日
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この度、ブログの文字を大きくしたいと思っていて、いろいろ試みたのですが、どうしてもできませんでした。そこで皆さんにお聞きしたところ、ご覧のように無事に大きくすることができました。前回の「テンプレート」では変更できなかったんですね。第一「テンプレート」って何だろうというレベルですから、どうしようもありません。「レイアウト」でしたら分かったのですが。ともあれ、教えてくださいました皆様、ありがとうございました。これで、書きやすくなりました(^-^)。
2008年10月22日
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最近(といっても数年前からですが)、老眼が進んでいるために、小さな文字でブログを書くのも辛くなってきました。文字が小さいと書いたときに誤植が多くなります。おまけに読むのも厳しい。ということで、ブログの文字を大きくしたいのです。それで、いろいろ検索してしてみましたが、どうしてもわかりません。「高機能エディタ」にすると、書くときには文字を大きくできることが分かりましたが、公開すると元のまま。で、読み辛いのは変わりなし。ブログの文字の大きい皆様、どうすればいいのか教えてくれませんか。
2008年10月21日
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昨日、農家の一室で糸紡ぎをしているお母さんたちを見かけました。綿の木を育て、そこから採取した綿を紡いで糸にし、それを機織機にかけて布をつくり、最終的には小物入れなどに仕上げるのだそうです。昔ながらの方法ですから、非常に手間とヒマがかかる作業です。 上の写真は綿の木と、実った綿を取り出したところです。さて、最初は取り出した綿を種と分離するのですが、ローラーの中を通すと、種だけがはなれて向こう側に落ちるのだそうです。 何度かローラーに通すと、ふわふわした綿だけが残ります。種とゴミを除いてきれいになった綿を、今度は「弓」という道具の糸に絡めてパタパタと叩いてやります。すると綿の中に空気が入って、綿はさらにはふんわりとした塊りになります。これを何度か繰り返してから、フワフワになった綿を糸車の端についている針に絡め、糸車を回します。すると徐々に綿はヨリをかけられながら糸になっていくという寸法です。糸によりをかけるときに、太さが均一になるように仕上げるのが難しく、そこに大いなる熟練した技が必要になるようです。さて、完成した糸は藍などで染色をしてから、機織機にかけて布を織るのだそうです。上は昔ながらの機織機ですが、仕上がるのは11月ころになるそうです。時間と手間はかかりますが、機械では出すことの出来ない手作りの味わいと、暖かな風合いが出せることと思います。しかし、こういう作業はすたれていくばかりですから、時間がかかってもこういう技術は残していくことが大切なのでしょう。しかしながら、これほどの手間をかけて布を織っていた昔の人々の苦労を思うと、「昔の人は偉かった」と思ってしまいますね。
2008年10月19日
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渓流釣りも、禁漁に入る川が増えて、まだ釣りが可能な渓流は数えるほどになってしまいました。種の保護のためには、禁漁期間を設けるのは大切なことだと思います。そこで来年の2月、もしくは3、4月の解禁日までの冬の間、フライマンはどうやって過ごすのでしょうか。その1=常設釣り場に行く。その2=来年に備えてフライを巻くその3=ハンドメイドのランディングネットやロッド作りに精進するその4=何もしないで熊のようにじっとしているその5=来年も気持ちよく釣りに行けるように、せっせと家族サービスに励むまあ、こんなところではないかと思うのですが、いかがでしょうか。小生は欲張ってみんな頑張ってみようかとおもうのですが、やはりフライを巻くことが多くなるかもしれません。そこで参考にしようと思っているのが、先日、横浜にお住まいのUさんというプロのタイヤーの方お会いする機会があり、ちょこっとフライを巻いていただきました。上は「Xカディス」という最近人気のフライです。小生もこのフライを巻きますが、Uさんのフライはテイルに「ヂィロン」を使っています。「キャストするときにウイングを立てると、フワリと着水しますよ」と言っておりました。上は「ビートル」です。マティリアルは全てウレタンフォーム。最近、このようなシンセティック素材で巻いたフライが、次々と作出されています。小生は天然素材にこだわってきましたが、天然素材の材料の中には入手できなくなったモノもあるし値段も高価です。ご存知のように「ビートル」などの陸生昆虫は、コカゲロウなどのシーズンが終わるころから有効ですが、ウレタンフォームで巻いたフライは「軽いからよく飛び、よく浮き、よく見える」ということでした。そういう話を聞いたものですから、この冬は俄然、巻いて試してみようという気になりつつあります。(^-^)
2008年10月17日
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いつも長野県に行くときには、関越自動車道、上信越自動車道を利用します。これらの自動車道ができる前は、東京からクルマで6時間もかかりましたが、いまでは、のんびり休み休み走っても3時間で行くことができます。電車なら長野新幹線もできて、東京駅から長野まで1時間、信越本線の急行なら3時間でした。45年ほど前、上野駅からジーゼル機関車で行くと、群馬県の横川駅で急峻な碓氷峠を越えるために機関車を連結します。碓氷峠を越えれば長野県の軽井沢ですが、そこまで登るにはアブト式という、ギヤが刻まれたレールに歯車をかませて登っていきます。急坂にバックしないようなシステムになっているわけですね。そのときに横川駅でしばらく停車しますが、決まって買ったのが「峠の釜飯」という駅弁です。その後、クルマで行くようになり国道18号線(中仙道)の横川に大きなドライブインがあり、本家と元祖が並んで「峠の釜飯」を販売していました。やがて上信越自動車道が開通。横川にサービスエリアができ、下り線で高崎の名物駅弁「だるま弁当」(確か高崎の近くの「だるま寺」にちなんで作られた弁当だと思います)、上り線で「おぎのや」の「峠の釜飯」が販売されるようになりました。上は横川SAです。シルエットになっているのは奇岩怪石の山容を見せる妙義山。非常に混雑しているのは、みなさん「峠の釜飯」を買うのを目的にしているからですね。店内に入るとこんな展示物がありました。釜飯も生まれてから50年になるんですね。確か45年前は250円~290円くらいで買えたと思いますが今は900円。しっかりと味がついた味付けご飯に煮付けた鶏肉、クリ、タケノコ、シイタケ、アンズの実、ウズラの卵などが入っています。昔に比べれば、お釜のサイズがやや小さくなったような気もしますが、味は昔と変わりがないような気がします。このお釜は、お茶碗に1,5杯ほどのご飯を炊くことができるために、持って帰るお客さんが多いようですね。地方に行ったときには、その地方の産物を使った駅弁を食べるのを楽しみにしていますが、今まで印象に残っている駅弁に北陸本線の「カニめし」、山形県は米沢駅の「牛角煮弁当」、京都駅の「精進弁当」、函本線、森駅の「いかめし」などがあります。駅弁は旅の雰囲気を高めてくれるアイテムとして欠かせないような気がします。
2008年10月13日
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本日、早朝の3時半に起床し、母の三回忌の法要のために長野県の須坂市まで行ってきました。須坂市は母の生まれ故郷であり、小生の両親の墓石もここにあります。須坂市といえば、善光寺平のはずれに位置する市で、最近では須坂市動物園にいる、ぐうたら親父カンガルー「ハッチ」で有名になりましたね。上の写真は、須坂市のはずれに鎮座する山の中腹にあるお寺から遠望した善光寺平です。晴れていれば、千曲川をはさんだ対岸に戸隠山や飯縄山の北信五岳の山なみが見えるはずなのですが、今日は重い雲に被われてしまっていました。須坂市の産物というとリンゴとブドウの「巨峰」です。農道を走っていると、写真のように赤くなり始めたリンゴが、手を伸ばせば届きそうな畑に、たくさん実っていました。行きも帰りも関越自動車道、上信越自動車道、「上田菅平」インターを通過し、日本ダボスといわれる「菅平高原」を抜けるルートを通りました。高原の上では紅葉が始まっており、須坂にまで下ると、そこここにコスモスが咲き乱れていました。コスモスの楚々とした風情が、小生は大好きです。かたわらには紅葉した「ホウキグサ」などもあり、実りの秋は、やはり秋らしい彩りに満ちていました。
2008年10月11日
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今シーズン最後の岩手県釜石市&大槌町の渓流釣りです。ススキが河原をおおい、非常に遡行しづらい状態でした。水は冷たく曇ったり、照ったり、雨が降ったり、風が吹いたりと、非常に不安定な天気。最初に入ったのはU川支流のAノ木川。今年、6月にはイワナが出たところです。イワナが出るだろうと期待したのですが、出たのはヤマメ。しばらく釣り登りましたが、フライにシビヤーな反応はあるのですが、フッキングしたのは、これ一匹でした。やがて川に沿って下り、U川の中流に入りました。両岸一杯に水が流れ、川岸には背丈よりも高くススキが生い茂り、遡行するには容易ではありません。流れが意外と重く、場所によってはヒザ上くらいの深さのところもあります。今の時期、流れの速い流芯より、やや緩やかなところに魚は定位しています。そういったポイントにフライを落とすと、反応があります。でも、フライを口先で確かめるような出方で、総じて反応はシビヤーです。口先にちょこっとフライがひっかかっている程度。テンションを緩めるとBLフックを使用しているので、すぐに外れます。さらにU川を下り、魚道のある低い堰堤上のプールに入ってみました。対岸まで20メートル以上はあるでしょう。プールに流れ込むいくつかの筋があります。ダウンにキャストして逆引きしてもドライフライは、水圧に押されて沈んでしまいます。そこで、フライを流れに乗せ、ラインを送り出してやることにしました。ダウンストリームの釣りはあまりやりませんが、この際、手段を選ばずといったところですね(^-^)反応はあるのですが、なかなかフッキングしてくれません。そこでフライを18番とくわえやすい小さなサイズに落としたところ、案の定しっかりとくわえてくれました。上の写真がそのときのヤマメですが、やはり秋ですね。サビが出てきていました。今回はヤマメばかりで、イワナが一匹も出なかったのが少々心残りな釣りとなりましたが、魚の顔を見ることもできたし、終盤の釣りとしては良かったのでしょうね。
2008年10月04日
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先週、岩手県の大槌に渓流釣りに行ったとき見つけた「小さな秋」です。上は大槌川の河口から1キロほど上流に張られた網です。この網は遡上するサケを、この網でストップさせ捕獲するためのものです。網の近くに行ってみると、網にさえぎられてストップした数尾のサケが泳いでいました。サケは群れつくって遡上してきます。大きな群れがやってきて本格的な遡上がはじまるのは、これからなのでしょう。しかしこんなに頑丈に川を遮っても、網を逃れて上流に向かうサケもいるそうです。子孫を残すために必死なのですね。稲の刈り取りが始まっていました。山の中腹から眺めると黄色い絨毯を敷きつめたようにきれいでした。渓流釣りの合間に見つけたクリです。雨が降っていましたから濡れています。帰りに二人のおばさんが、クリ拾いをしていてビニール袋にたくさん拾っているのを見かけました。嬉しそうでした。小鎚川に沿った村にあった看板です。大槌町から宮古にかけて、実は有名なマツタケの産地なのです。地元の人の努力でマツタケが採れるのですが、密かに山に入って採取してしまう不埒者が後を絶たないのでしょう。地元で1キロ1万円のマツタケは東京に出ると3万円になるのだそうです。上のマツタケは密猟したものではありません(^-^)。宮古でちょこっと買ってきたものです。田舎でも高価なのでたくさんは買えません。今年の初物です。小さな秋をところどころで見つけることができました。が、まだ紅葉には早く、今月の中旬まで待たなくてはならないと地元の人は言っておりました。
2008年10月02日
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先週の中旬から3日ほど、岩手県の大槌町、釜石市にシーズン最後の渓流釣りに行ってきました。ついでに、岩手県の遠野テレビでやっている「かっぱを生け捕りしたら1000万円」の賞金につられて、せっかくだからかっぱを捕まえてこようかと、遠野市まで足をのばしてきました(^-^)。上の写真が「かっぱ淵」です。なんでも小烏瀬川の姥子淵というところに馬子が馬を引いて行き、そのままにしておいて遊びに行ってしまいました。するとかっぱが馬を淵に引きづりこもうとしたのですが、逆にひきづられて厩まで来てしまったのが、かっぱが目撃された最初だそうです。この淵は常堅寺というお寺の横にあり、きれいな水が流れています。「時間外にかっぱに餌をやらないでください」と書かれています。看板の近くに赤ちゃんかっぱを抱いて、お乳をやっているお母さんかっぱの置物がありました。なかなか、ほのぼのとした姿ですね(~-~)小さな祠があり、中を覗くとかっぱの置物、縫いぐるみなど、いろいろなモノが奉納されています。中でも注目したいのが、左の箱の中に納まっている丸い赤い物です。これは女性の乳首の縫いぐるみなんですね。実はかっぱの神様にお願いすると、なぜか乳の出が良くなり、祈願がかなった女性が奉納したのだそうです。かっぱ伝説と、乳の出が良くなるという説が結びついた面白い話ですね。さて、「かっぱを生け捕り」するとき注意しなければならないことが幾つかあります。その1、傷をつけないために網や釣り針を使ってはならない。その2、捕まえたらすぐに「生キュウリ」を与える。その3、頭の皿の水がなくならないように注意。その4、捕まえたらデリケートな生き物なので優しくあつかうこと。その5、希少生物であることを自覚すること。などです。さてそこで、果たしてかっぱを生け捕りすることができたのでしょうか。しばらく「かっぱ淵」で様子を伺っていたのですが、天候が不順で大粒の雨が降ってきたので断念せざるを得ませんでした。この日、岩手山に昨年より16日も早く初冠雪を見たそうです。1000万円をゲットするのは、なかなか容易なことではありませんね(^-^)
2008年09月28日
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先日の22日に『フライロッダーズ』08年11月号が発売(地球丸)になりました。今回、小生が担当しているインタビューページに登場していただいた方は、ミュージシャンの伊勢正三さんです。伊勢さんは「なごり雪」や「22才の別れ」など、今もなおカラオケなどでも唄われている、情緒あふれる歌を作詞、作曲したことでも知られていますね。伊勢さんのフライ歴は15年ほどになりますが、フライを始めた時から水生昆虫に興味を持ち、たちまちタイイングにのめりこみ、巻いたフライをテーブルの上などに置いておくと、事務所のスタッフが本物の虫と間違え、ティシュにくるんで捨てるほどリアルなフライを巻いていたそうです。以来、渓流に出かけて行くと、水生昆虫の観察が半分、ロッドを振るのが半分というほど昆虫に夢中になりました。そうして、その観察からイメージしたオリジナルのフライを、随分と作出してきたそうです。フライボックスを見せてもらうと、きれいに整理されたフライが、びっしりと並んでいました。こだわって巻いたフライで、ライズしている難しい一匹を釣る。イメージした通りの釣りができれば、一匹で満足だと彼はいいます。「自分で巻いたフライを本物の虫として食ってくれた魚と、そういう魚を育んでくれた川に敬意を表したい」伊勢さんの言葉です。フライフィッシングはこだわりの釣りで、こだわった方が断然、面白いのですが、今までいろいろな方にインタビューをしてきて、伊勢正三さんほど「強烈なこだわり」を持った人は初めてお目にかかりました。それだけに含蓄のある言葉が、たくさん聞くことができたと思います。書店で見かけましたら、ご一読のほどよろしくお願いいたします。
2008年09月23日
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前回、アウトドア系のムック『ポイント01』(毎日新聞社刊)に記事を掲載するために、秋田県阿仁にマタギの頭領に話を聞きに行った話を書きました。実はその取材から帰って半月ほど過ぎた1985年12月1日に、同じムックに「ニュージーランド釣りの旅」の記事を書くために、カメラマンを連れて、NZ南島に飛んだのです。上の写真が『ポイント01』です。1986年4月1日に出版されたものです。NZ南島のクライストチャーチの空港でフォードのステーションワゴンをレンタルし、テカポ、マウントクック、オアウ、クインズタウン、アトール、テ・アナウ、ワカナ、オマラマと南下し、最後に出発点に帰ってくる旅です。取材期間15日間、NZはサマータイムに入っていました。キャンプ場のコテッジを転々としながら、朝から夕方まで湖や川に出かけ、ビッグワンを求めて釣りをし、キャンプ場に帰ってきてからは、スーパーマーケットで買ってきた食材で夕食をつくってすませます。翌朝、また4時に起きて釣り場にでかけ、夕マズメまで釣って帰ってくるという毎日。夕マズメは夜の10時ころですから、帰ってきて食事を作って食べて寝るのは12時を回ってしまいます。ご飯を炊いて、簡易味噌汁作って粗末な食事をしていたら、キャンプに来ていた女子高生のグループの一人が、サラダを差し入れしてくれました。嬉しかった、、、。しかし連日のドライブ&フィッシングで終盤は、疲労困憊でしたね。上が「NZ釣りの旅」の記事の扉です。15日間、南島を走り回り走った距離は2300キロ。出発点まで帰って来たときにはフォードにガタがきていたような、、、、。なんせちょっと隣町までといっても200キロは離れています。その間、人家はなく羊の牧場の柵が延々と続いています。走っていると、ついつい100キロのスピードを越えてしまうということもしばしばでした。上の写真はレイク・タウポと22年前の小生の釣り姿。今見ると若かったな~(~-~)ロッドは8番です。遠投して探らなければなりませんから、このくらいのハードタックルでなくては太刀打ちできません。しかし、何せ重い。疲れる、肩がこる、腕がしびれるで、まるで苦行をしているようでした。50センチ弱のブラウントラウトです。でかい口が動物的ですね。「こんなのがうようよ」と書きましたが、昔、北米から移殖され、代を重ねてすっかり野生児となっておりますし、生存競争を生き抜いてきた魚ですから、それなりに賢くて手ごわいのです。ヒットすると走る、跳ぶ、逃げるで、なかなかのファイターでした。NZは北島、南島あわせても、日本の国土の7割。羊が人口の10倍くらいか、、、、。野良羊が道路を歩いてるし、町から外れると人口の構造物が少ない。風景が非常に大きく見えます。マウントクックの氷河から流れ出る川がありますが、土砂の流失があっても堰堤などこにもありません。自然が崩れていくのは当然で、人はやたらに自然に手をかすべきではない、といっているようにも見えました。湖と川の国で「フィッシング・パラダイス」と空港のインフォメーションに掲げてありましたが、まさにパラダイスであったのは間違いありません。
2008年09月09日
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熊谷達也氏の小説に『邂逅の森』という作品があります。読んだ方も多いかもしれませんが、この小説は秋田県の阿仁町打当の小作農の家に生まれ、マタギを生業とした松橋富治という青年の成長の軌跡を描いた作品です。時は大正初期のころ。読んでいるうちに、そういえば1985年(昭和60年)の11月、毎日新聞から出版された『ポイント01(ゼロワン)』という雑誌の取材で、秋田県の阿仁までマタギの頭領に会いに行ったことを思い出しました。東京から12時間のロングドライブでした。阿仁町はマタギの集落です。今でこそ民宿を営んだり、猟期以外は出稼ぎに行ったりして生計をたてていますが、その昔はカモシカや熊を撃ち、毛皮や肉や熊の胆を売って暮らしていました。とくに熊の胆は万能薬として貴重で「肝1匁(もんめ=3.75グラム)に金1匁」といわれるほど高価な値で取引されました。上の写真は、昭和初期のころのマタギの人々です。軍隊から払い下げられた村田銃をたづさえて、野山を巡って熊を獲っていたのでした。小生が話を聞いたマタギの頭領は「松橋茂治」さんという名前で、年のころ70歳くらい。頭領を息子さんに譲って楽隠居をしているようでしたが、若い頃に森吉山一帯で、ひとシーズンに45頭の熊を獲ったことがあるそうです。テープを回して延々と話を聞くこと4時間。「巻き狩り」をするときは10~16人くらいのチームを組むこと。「シカリ」(頭領)の指図にしたがい、熊を追い立てる「セイゴ」、鉄砲を撃つ「ブッパ」、全体を見渡す「ムカイマッテ」(物見)と役割分担をすること。春、穴から出てきた熊は、尾根の上に追い立てること。「ブッパ」は尾根の上で待ち構えていて、登ってきた熊が顔を出したところを撃つこと。「熊を撃つときは近くて2メ-トル。怖いもなんもないよ」と言っておりました。つまり一発で仕留めないと危険なこと。怪我をさせて苦しめないこと。手負いの熊が逃げ出すと、追いかけるのは不可能だし、どこに飛んでいってしまうかわからなくなること。このために一発必中で仕留めなければならないのです。上の写真は今は亡き西村晃さんが主演をした映画「マタギ」のワンシーンです。下の写真が古典的なマタギの服装のようです。上の写真は熊を解体している写真。右下は「ナガサ」という猟用刀で、マタギはこの鉈ひとつで小屋架けもします。襲われて鉄砲を撃つ間がないときは、これで刺し殺したりします。左下の写真は鉛を溶かして丸い弾をつくる道具です。ちなみに獲った熊は全員で平等に分けることになりますが、松橋さんは「背中の肉が一番うまい」といっておりました。
2008年09月05日
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小生は釣りに行くとき、一人で行くことが多いものですから、自分が釣っている姿の写真が、ほとんどありません。同行者があるときは、お互いに撮ることもありますが、基本的に魚を撮ることはあっても、ついつい人を撮ることが少なくなる傾向にあります。2年ほど前の夏、法事で長野県の故郷に帰ったときに、ついでだからと鬼無里(きなさ)に泊まってくることにしました。鬼無里は長野市から戸隠方面に向かい、途中から白馬方面に入った僻地です。今でこそ秘境ブームで、道路は整備され観光地化していますが、20年前に行ったときには、崩れそうな道路を行かねばなりませんでした。鬼無里は京都からこの地に流された紅葉が徒党を組んで、旅人の命を奪い金品を強奪。鬼女として恐れられていたのを、京都から派遣された平維茂(これもち)が討って鬼が居なくなったというところから「鬼無里村」といわれるようになりました。村内には東京、西京、二条、三条などの地名も残っています。さてこの伝説の地に裾花川が流れています。犀川の支流です。上流は奥裾花渓谷で、秋には「錦秋の渓谷」として知られています。上の写真は土手の上からワイフが撮影してくれた、数少ない小生の釣り姿です。フライをキャストした瞬間です。対岸は水に削られた一枚岩の断崖がつづく渓で、春の雪解け時は増水してとても入ることはできません。この時に釣れたイワナです。アメマス(エゾイワナ)系のイワナのようですね。このとき、1時間ほど釣り登り、さらに一匹釣ったところで雨も降ってきたために上がることにしました。両岸が切り立っていますから、増水したら下流のダム湖まで流されてしまいそうです。9月の初めのころでしたが、半袖では寒いほどでした。
2008年08月27日
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ここ2~3日、涼しい日がつづいていますね。昨日は、先週のニコタマ(二子玉川)の花火大会につづいて、調布の花火大会が開催されました。雨が降らなければ、一眼レフカメラと三脚を持って、見物に行き気合を入れて写真を撮るつもりでおりました。小田急線の狛江駅から30分も多摩川の土手を調布方面に歩けば、日活撮影所の付近が会場ですから、充分に堪能できるポイントまで行くことができます。ところが昨日の午後から本格的な雨模様。雨だったら午前10時までに中止を決定するとのことでしたが、その時間も過ぎ中止にはならず、強行されることになりました。花火大会の必須見物アイテムである、ビールとつまみと敷物を用意していたのに雨とは、、、。そこでやむを得ず、自宅の2階の窓から見ることにしました。天気がよければ、そこそこ見物することができるのです。19時20分、音が聞こえ始め、花火が打ちあがり始めました。が、な、なんと打ちあがった花火は雨に煙り、おまけに丸い花火の上半分は、低く垂れ込めた雨雲に隠れてしまったのです。まるで花火というより、夜の火事のようです。花火師さんたちも、自慢の作品をお客に喜んでもらえる場であったでしょうに、降りつづく雨に残念な思いだったことでしょう。この日、ニコタマと同じ1万2000発の花火が、1時間10分ほどの時間に打ち上げられましたが、なんとも湿った花火大会となってしまいました。
2008年08月24日
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昨夜、ネットで花火大会を検索していたら、ニコタマ(二子玉川)で、19時から花火大会があることが分かりました。で、急遽、ワイフを誘って行ってみることにしました。花火大好き人間の小生は、腹に響くような「ドーッ!」という音を聞くと、お尻が落ちつきません。花火大会の会場は、二子玉川の緑地と多摩川をはさんで川崎側でも打ち上げられます。打ち上げ総数1万2000発。会場周辺は大変な混雑になるだろう、ということで多摩川の土手まで行けば見物できるだろうと、18時20分頃、ビールとつまみと敷物を持って、歩いていくことにしました。歩くこと2キロ半、30分あまりで土手に到着。すでにたくさんの人が、思い思いの場所に敷物を敷いて歓談していました。しかし、人のことは言えませんが、日本人は花火が好きなんですね~(^-^)。写真はコンパクトカメラで撮影したもので、やはり一眼レフでないときれいには撮れませんね。今シーズン初めての花火です。写真でも判断できるように、二子玉川まではまだだいぶ距離があります。打ち上がってから、かなり間が開いてから、「ドーン」という音が聞こえてきます。遠いためか腹に響くような迫力はありません。多摩川をはさんで川崎側でうちあげられてる花火は、さらに遠いので「プスッ、プスッ」と情けない音しか聞こえてきません。テレビで観る花火大会がつまらないのと同じように、音の聞こえない花火は迫力に欠けますね。ともあれ今年初めての花火大会は、そこそこ楽しむことができました。来週は調布の花火大会です。さて、迫力ある花火を満喫するには、どんな作戦を立てようか思案中です。
2008年08月17日
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我が家の近くにソバを打つ腕を磨き、自分たちで打ったソバを食するという会があります。会員は20名くらいでしょうか。今年の春から「夏ソバ」を栽培してきました。それを収穫し粉にひいて、最終的には収穫したソバ粉でソバを打って食すのが目的です。上は収穫したソバを乾燥させたものです。さて、これからどのくらいのソバ粉が収穫できるかはおいておき、ここから脱穀しソバの実を取り出して、ゴミを払ってソバの実だけを取り出します。まず脱穀するのに、「くるり棒」という脱穀棒を使います。もちろん、昔使われて農具ですね。遠心力を利用して、先端の棒で乾燥させたソバを打ち、ソバの実を落とします。上が「くるり棒」という農具です。当然、ゴミがたくさん出ますから軽いゴミを吹き飛ばし、実だけを選別するのが「とおみ」という機械です。「とおみ」の側面をについているハンドルをまわすと、中に板の羽がありそれが回転して風を送り、ソバの実とゴミを分けることができます。さて、取り出したソバの実を今度は石臼で粉にしますソバ粉はゆっくりとひかないと、熱が出て香りが飛んでしまうのだそうです。よくおソバ屋さんの店先に「石臼でひいた粉を使用」と書いてありますが、機械でひいた粉ではないので「香りがいい、つまり「旨い」ということをアピールしているわけですね。もちろん、今では機械化されていて、このような器具は使われていませんが、昔は農家でよく見かけることができたものですねこの素朴な仕掛けの器具は、どんどん消えていく時代ですから、日本の農家で行われていた昔の作業の様子を知るには、貴重な資料ではないか思います。さて、昔の方法で取り出したソバ粉の味ですが、それは内緒です(~-~)
2008年08月10日
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羽田に行った帰りに、大森海岸駅で降りて、鈴ケ森刑場跡を見てきました。特にお盆が近いから、というわけではありませんが、、、、。鈴ケ森刑場は小塚原刑場とならんで、江戸時代の二大刑場の一つです。旧東海道に面していますから、刑罰を受けて切られた首などがさらされて、街道を行く人の目にとまったことでしょうね。なんでも刑場が造られてから1万人もの罪人が処罰されたともいわれています。小生は何も感じませんが、霊感の強い人はこのそばを通らず迂回して行くそうです。これは打ち首を洗った井戸ですね。金網で被われていました。この刑場で処刑された人に、結構有名な人物もいます。その一人が槍の達人といわれた丸橋忠弥。由比正雪とつるんで江戸幕府転覆を図った人物です。上は「磔台」で、下の石に四角い穴が掘られていますが、ここに柱を立て縛り付けて槍で突いて処刑したそうです。この刑場では放火したことで有名な「八百屋お七」も処刑されています。上の写真は火炙台といわれ台石に丸い穴が開いています。ここに立てた鉄の棒に罪人を縛りつけ、足元に薪を積み上げ生きたまま火炙りにしたそうです。「八百屋お七」をはじめ、火炙りの刑に処せられた罪人は、この台の上で処刑されたわけです。高さ3メートルはあろうかという、大きな髭題目の石柱の左に立っている細い石柱が受刑者のお墓です。この遺跡の隣に受刑者を供養するために大経寺というお寺もあり、江戸時代の様子を、かすかに偲ばせてくれる遺跡として貴重ではないでしょうか。
2008年08月06日
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PRになって、恐縮です。現在、版元の地球丸から発売されていますフライフィッシング・ファンのための雑誌『フライロッッダーズ』(9月号)で、ミュージシャンの高橋幸宏さんにインタビューをしました。高橋さんといえば、細野晴臣さん、坂本龍一さんとともに「YMO(イエローマジックオーケストラ)を結成し、国内外に大きな影響を与えたことで知られています。さて高橋さんですが、もともとは磯釣りで石鯛を狙う磯釣り師でした。ところが、10数年ほど前にアメリカでたまたま振ったフライにはまってしまいました。今では、しばらく渓流に出かけられないと気分が落ち着かないほどのフライマンになっています。この春、女優で歌手の原田知世さんたちベテランミュージシャンたちと「ピューパ」というユニットを結成し、今月「フローティング・ピューパ」(EMIミュージック・ジャパン)というアルバムをリリース。フライマンたちの間で密かなブームとなっています。「釣りに出かけても、必ずしも気持ちがいい日ばかりではない。それでも、フライフィッシングは一日中楽しめる」という高橋さん。ゆくゆくは川が流れる敷地を入手し、そこに渓流魚を放流。ビールを飲みながら魚がライズするのを眺めているような日々を目指しています。「心が落ち着きますよね」と語っていました。書店で見かけましたら、ご一読いただければ嬉しいです。
2008年07月30日
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先日、仕事もかねて足立区の西新井大師まで、電車に乗っていって来ました。西新井大師は、よろず願い事をかなえてくれる、霊験あらたかなお大師様として、江戸(東京)庶民の信仰を集めています。本堂を回っていくと小高な築山があり、そこから水が大きな池に流れ込んでいました。見ていると一抱えもありそうな緋鯉に真鯉が何匹も泳いでいます。その中にいたのが黄金の鯉。染み一つないきれいな金色の鯉です。体長は60センチほどでしょうか。金色の鯉には赤、橙、プラチナ、黄、クリームがあるそうです。しかし、目出度い色ですね(~-~)境内を歩いていると、きれいな風鈴の音が聞こえてきました。この時期、土曜日になると風鈴祭が開かれているそうです。そのPRとして全国の各地の風鈴が展示されていました。上は南部鉄器の風鈴です。岩手の鋳物は有名ですね。江戸風鈴はガラスです。爽やかで涼しげな音がします。岐阜は美濃焼の風鈴。素朴で柔らかな音がします。京都は竹かごに入った変り種。いかにも竹の里であることを感じさせてくれます。これはほんの一部で47都道府県の風鈴が展示され、さまざまな音色を奏でていました。しかし、全国には郷土の特色を生かした、実にいろいろな風鈴があるものですね。
2008年07月26日
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先日、ワイフと一緒に、散歩をかねて家から20分ほど離れた所にあるお寺に行ってきました。ワイフが早朝の散歩の時に、見知らぬお婆さんから「何とかというお寺の蓮がきれいだそうよ」と聞いてきたからです。お婆さんは、お寺の名前を知らず、場所は大体あのあたりというアバウトな情報です。で、お寺を探しながら、竹林や点在する畑や、住宅の細道を歩きながら探して、ようやく見つけたのが天台宗の知行院というお寺でした。境内には一抱え以上もある大きな素焼きの鉢に蓮がびっしりと植えられ、きれいに手入れされていました。高いもので2メートル以上は立ち上がっているでしょうか。蓮は夏の花なんですね。炎天下に大きな花びらが映えてきれいです。すでに開いたものもありますし、ガクが落ちて実だけになったものもあります。花びらを見ていると、蓮華座に座っているお釈迦様もいらっしゃることを思い出しました。これだけ大な花びらなら、お釈迦様だったら座れるだろうな~、と思ったものでした。汗が噴出すような暑さが続く毎日です。もし、花びらに座れたら少しは涼しくなるかもしれませんね。
2008年07月25日
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先日の18日に、台東区入谷の朝顔市に行ってきました。いつもは7月6~8日の三日間、開催されるのですが、今年はサミットの警備の関係から18~20日の開催となりました。その昔、朝顔は薬草(下剤)として中国から伝わってきたものですが、江戸時代には観賞用として作られ、品評会も行われていたそうです。それから入谷の植木職人たちの手により、様々な色彩の朝顔が作出され、市が立つようになり、夏の風物詩として定着したようです。 入谷交差点の交差点にある看板です。地下鉄を出ると、午前中だというのにすごい人出です。毎年、120軒の朝顔業者と100軒の露天商がでるそうですから、市というよりお祭です。 一鉢に4色の朝顔が入って2000円で売られていましたが、飛ぶように売れていきます。人人人の波で、なかなか前に進めません。江戸っ子はお祭好き、というのもうなづける光景です。ようやくのことで鬼子母神の境内にたどり着きました。鬼子母神は霊験あらたかなことから、狂歌師の太田蜀山人に「恐れ入谷の鬼子母神、、、、」と詠われた名刹です。 鬼子母神の境内でも、たくさんの鉢が並べられ販売されています。どうせ買うなら、こういう可愛い売り子さんから買いたくなるのも人情というものでしょうね。浴衣姿のお嬢さんたちもいて、下町の夏の風情満点です。朝顔市に出かけた翌日、関東地方でも梅雨明けが宣言されました。本格的な夏の到来です。
2008年07月20日
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先日、世間が夏休みに入って道路が混み合う前に、両親のお墓参りに行ってこようと、クルマを飛ばして須坂まで行ってきました。須坂は善光寺のある長野市から有名な温泉地のある湯田中温泉に行く途中の町です。千曲川をはさんで、善光寺平のはずれに位置しています。せっかく東京から220キロも走って、須坂まで行くのですから、途中の渓流で釣りをしてこようと思っていました。「六文銭」の旗印や猿飛佐助、霧隠才蔵などの真田十勇士で知られている真田家発祥の地である上田で上信越自動車道を降りて、菅平を抜けて向こう側に降りると須坂です。菅平に登る途中に神川という渓流があります。上小漁協管内の川です。この川に立ち寄っていくことにしました。写真は神川の上流域です。道路に沿っているので、どこでも入りやすい川です。しばらく釣り登りましたが、10センチあまりのチビイワナが一匹釣れただけで、当たりが全くありません。おまけに蜘蛛の糸が、いたるところで川を横切って張ってあり、キャストしたフライが糸に引っかかって宙ぶらりん。いいかげん釣る気も失せて川から上がってしまいました。魚がいればフックキングするか、しないかは別にしても少しは何らかの反応があっていいはずです。なのに居ない、居ない、反応がない、、、。帰ってから調べてみると、漁協はそれなりにヤマメとイワナを放流しているのですが、成魚放流とのことでした。入渓しやすい川だし、解禁して間もなくすると釣り切られてしまうんだろうな~と思ったのでした。お墓参りを済ませたあと、温泉でも入ってこようかと鹿教湯温泉方面に向かいましたが、途中で虚空蔵堂(こくぞうどう)の看板を見つけて予定を変更。「重要文化財」というからには、ますます見逃せません。このようなひなびた参道の突き当たりに、お堂があります。お堂全体は和様で禅宗様を取り入れたもので、室町時代後期に建てられたものだそうです。お堂の古色蒼然とした風情が、しみじみと往時を思い起こさせてくれました。しかし、なぜひなびた片田舎に、このような建物が建てられ、また残されたのでしょうね。
2008年07月17日
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PRになって恐縮です、、、、。先月の25日、アウトドア系の出版社である地球丸から、『渓流のフライフィッシング入門 Q&A100』(本体1700円+税 128ページ)を上梓いたしました。カラー写真を多用し、「渓流魚が定位しているポイント」「フライタイイングと水生昆虫」「フライキャスティングのテクニック」「フライのタックルやウエーダー」「そのほか覚えておいて損のない、ちょっとしたテクニック」などを、事細かく解説しています。フライ歴30年以上の小生の経経験や岩井渓一郎氏、里見氏、小野氏、田代氏など、日本におけるフライフィッシングの開拓者であり、また卓越した理論と技術を持つ方々のテクニックも写真で紹介しています。一応、入門書ですが、最新のテクニックなども紹介していますから、ベテランの方にも釣りを極めていく際に、何らかのヒントになる話しが掲載されているのではないかと思います。まだ、出版されて間もないので入手しにくいかもしれません。その際は地球丸にご注文いただければ嬉しいです。ご一読ください。よろしくお願い致します。
2008年07月14日
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今月の8~9日、各地で「ほうずき市」開かれていましたが、浅草は浅草寺の「ほうずき市」へ行ってきました。すごい人手です。外国から来た団体さん、修学旅行の中学生たち、年配者の方々と、仲見世などはすんなりと歩けないほどでした。浅草寺の境内にはいると、「ほうずき」を販売する屋台がならび、客を呼び込む威勢の良い掛け声が聞こえてきます。お祭ですな~。鉢巻をした威勢のよい、粋な姿の看板娘さんたちの掛け声につられて、飛ぶようにほうずきの鉢が売れていきます。「ほうずきは縁起もので、お金や幸せを招きます」と言っていましたが、一本の茎に実がたくさん生る姿が、豪勢にみえるからでしょうか。どなたか、いわれをご存知の方、教えてください。昔は薬草としても使われ、農家の庭先に良く植えられていたような、、、、。ほうずき市では一鉢800円から2000円ぐらいで販売されていました。来週の18日は下町の鬼子母神で「朝顔市」が開かれます。夏が近づいてきましたね~。
2008年07月11日
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今回で6回目です。岩手の釣り紀行も、これで最終回。岩手県の大槌にいる間、二日続けて早朝に起きてU川に向かいました。クルマで30分も走れば河口から中流域の上流に入ることができます。もとより流程が25~30キロくらいの川で、岩手県内では天然遡上のアユの魚影が濃いことで知られています。で、県内の各地からアユ釣り師がやってくるそうです。しかし、関東地方では、あまり知られていない渓流ですから、一応U川とさせていただきました。U川の中流域です。フラットな流れに見えますが、結構、水量があって渡渉できないところもあります。ここからさらに登ると、魚道のある堰堤があります。底石も多いし流れが複雑で、いかにもヤマメが潜んでいそうです。上の写真の魚道からの流れ出しでしばらく釣り、さらに登るとフラットな渓相になります。一見、渡渉しやすそうですが、底石が多く流れが結構きつく重たい。転倒したら流されそうでした。しかし、川幅があるので、フライは非常に振りやすい川ですね。傍らの石の上を見るとサンショウウオがへばりついていました。そこで肝心の釣果ですが、実にヤマメの魚影が濃い川でした。堰堤の下の流れでも、フラットな上流の流れの中からも、一投ごとにヤマメが飛び出してくれたのです。餌の食べすぎなのかメタボリック気味のヤマメ君です。まあまあのサイズです。エルクをくわえているヤマメ君を、泳がせた状態で撮影してみました。釣ってはリリースし、釣ってはリリースしで、おそらく10匹以上は出たでしょうか。早朝の5時から7時まで2時間の釣果、今回の岩手県の釣りで最も忙しい釣りとなりました。また、機会を見つけて出かけて行こうかと思います。
2008年07月08日
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岩手県4日目。大槌町から2時間のドライブで、一路、岩泉町の龍泉洞に向かいました。龍泉洞は山口県の秋吉洞、高知県の龍河洞とともに、日本三大鍾乳洞のひとつ。調査がされているところだけで3000m、その内700mが公開されています。中には地底湖が幾つもあり、一番深いところで水深98mもあります。吸い込まれそうなブルーを「ドラゴンブルー」というそうです。この鍾乳洞から流れ出る湧き水が販売されていて、世界最高品質を保証する「モンドセレクション大金賞」を受賞したことで知られています。洞窟見学をしてから、鍾乳洞の前にある「みやげ物兼レストラン」で食事をしました。注文したのが「龍泉洞ラーメン」。このラーメンが大ヒット。細麺で醤油味。細麺&醤油味の東京ラーメンが大好きなのですが、札幌では「札幌ラーメン」、飛騨高山では「高山ラーメン」、尾道では「尾道ラーメン」、高知に行けば「高知ラーメン」、富山県に行けばJR富山駅前の広場に出る屋台の「富山ラーメン」、博多では「博多トンコツ・ラーメン」、栃木県の佐野では「佐野ラーメン」と、地元の人が足を運ぶ(極力、観光客相手の店は避ける)ラーメン屋を見つけては食べてきました。それぞれみんな美味しかったのですが、「龍泉洞ラーメン」は、観光客相手のレストランで食べたのに関わらず、実に美味しかったのです。写真を見ても、美味しそうに見えませんか。やや甘めでしたが、ダシが利いていて、それが細麺に良く絡んでいましたね。龍泉洞を見物してから、小本川(おもとがわ)に向かうことにしました。小本川は北上山地の高森を源流として、岩泉町を流れ陸中海岸で太平洋に流れ込む、流程が60キロの比較的大きな河川です。アユ釣りで有名ですが、河口近くから中流域まで大ヤマメが釣れるといわれ、中流域から河口まで国道455号線に沿っていて、どこでも入渓は楽なようです。あまり国道沿いには入りたくなかったので、上流に向かい浅内で小本川の一大支流である大川に入ることにしました。ここも途中まで国道340号線に沿っていますが、クルマの往来はぐんと少なくなります。水量が少ないのが気になりましたが、川に降りられそうなところがあったので入ってみました。遡行していくと、何匹も魚影が走るのが見えます。「おっ、いるいる」と思ったのですが、ふと嫌な予感がしました。水量がやや少ないとはいえ、水もきれい、適度な落ち込みもあって良いのですが。嫌な予感が的中しました。釣れたのはウグイだったのです。早々に川から上がり、上流に向かうことにしました。川を見ながらクルマをゆっくりと走らせていると、取水堰が見えました。堰の上流を見ると、豊かな水量があるではないですか。堰を境に下流と上流では、全く違う雰囲気の渓相です。上の写真は取水堰のすぐ上流の風景です。国道340号線を大渡で右折し、川に沿って県道に入ります。この県道を行くと、分水嶺を越えて川井村の閉伊川の上流に出ることができます。先日、17歳の少女が、殺害されて見つかったところですね。しばらく県道を行くと下町、日蔭、本町の集落を抜け、七滝に出ます。 七滝は滝が七段に連続して連なっている景勝地です。ふと見ると地元の人らしい子連れの青年が2名、中断の滝壷で釣りをしていました。写真は滝の中段の風景です。この下の滝は低くても10mの高さがありそうです。そこで、滝の上流に入り1時間ほどロッドを振ってみました。水量もあり底石も点在し、よい雰囲気なのですが、一度、反応があっただけでついにヤマメの顔を見ることはできませんでした。帰りに七滝の傍を通ると、滝壷から先ほどの家族連れが、ビニール袋を片手に上がってきました。声をかけて袋の中を見せてもらうと、なかにはイワナ、ヤマメ、ウグイが入っていました。いずれも尺上(ウグイは腹が婚姻色に染まり、マルタウグイのように太かった)の大きなサイズでした。道具を見ると餌とルアーで釣ったようでした。下流からは遡れないので、水が出たときに上流から滝壺に落ちたのでしょうね。
2008年07月06日
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岩手に来て3日目、大槌町から峠を越えて川井村の小国に向かいました。時間的な問題もあって、全部を釣ることができるか分かりませんが小国川、薬師川、閉伊川を訪ねてみたかったのです。最初に入ったのが小国川でしたが、先に薬師川と閉伊川を紹介します。薬師川は小国川の支流で、早池峰山を源流としています。下村、神楽の集落を抜けて、川に沿って細い道を行くこと10分あまり。大きな堰堤をすぎると、一層山が深くなってきます。上の写真は薬師川の中流域です。谷が深くなかなか降りる場所が見つかりません。さらに上流に向かいようやく降りられるところを見つけて入ってみましたが、岩盤底の渓相でフライを流してみても、なんの反応もありませんでした。さらに上流に向かい、「タイマグラ」のキャンプ場まで登ってみました。上はキャンプ場ですが、「タイマグラ」とはアイヌの言葉からきているようで、亡き芦沢一洋氏の著書『山女魚里の釣り』によると、「タイ(林)・マオ(多い)・クラ(沢)」からきているのではないかとういうことです。タイマグラのキャンプ場のすぐ上に、いくつものプールを備えた養魚場があり、その上を6~7羽のトンビが飛び回っていました。見ていると養魚場の魚が時折、ライズすると急降下してきては、魚を狙っているようでした。養魚場の上からは入渓しやすくなるらしいのですが、ここまでクルマを走らせて約30分あまり(道が狭いのでスピードが出せない)、意外と時間がかかったのでクルマをUターンさせ閉伊川に向かうことにしたのです。薬師川に沿った林道を走っていると、下のような看板が目に入りました。自然を大切にしている気持ちが伝わってきますね。薬師川は、時間をかけてゆっくりと釣ってみたい川だと、改めて思ったのでした。再び国道に出で小国川に沿って7キロほど下ると、閉伊川にぶつかります。閉伊川は盛岡市と川井村の境の岩神山を源流とし、国道106号線に沿って流れ、宮古で海に流れ込んでいます。岩手県でも屈指の名川といわれていますが、取水堰がところどこにあり、夏場は水枯れするところもあるのです。しかも、水があるところは谷が深く、入る場所を見つけるのが一苦労。閉伊川は規模が大きいだけに、大物が出るそうですが、上の写真のように入渓するポイントが分からないと、なかなか太刀打ちできません。上流に向かうこと20分あまり達曽部沢の合流点に、入渓できるところを見つけて入ってみました。水深も水量もある大場所です。イブニングなら出そうな雰囲気でしたが、釣り始めて間もなく、山の頂からゴロゴロと雷鳴が轟いてきて、ポツリポツリと大粒の雨が、、、。落ち着いてフライを振っているどころではなくなり、早々に上がってしまったのです。さてそこで午前中に入った小国川ですが、国道からはなれたところは穏やかな里川です。薬師川や閉伊川のように、大場所はみあたりませんが、源流に近い集落の裏手でもイワナが釣れるのです。小川のような小国川の源流付近ですが、イワナはちゃんといてくれました。13番のエルクに出てくれた、お腹が鮮やかなオレンジ色をしたニッコウイワナです。上はイワナを水中カメラで撮影した写真。口の先端に白くぼんやりと見えているのがフライです。なんだか目が随分と飛び出ているように見えませんか。魚の視野が広いのも、こんなに出ているからでしょうね。撮影したあと、放したイワナ君は元気に流れのなかに消えて行きました。
2008年07月03日
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琴畑川で1時間ほど釣ったあと、遠野に下りました。遠野は柳田國男の『遠野物語』の舞台です。日本の民俗学の発祥の舞台となった場所といってよいでしょう。クルマを田んぼの間を流れる小烏瀬川に沿って走らせました。上の写真は小烏瀬川の下流域です。もう少し下ると猿ケ石の合流点。道の横に「伝承園」と書かれたドライブインを見つけて、ここで食事を取ることにしました。選んだのは「伝承園定食」。ソバにスイトン、土地の漬物などです。腹が減っていたせいもあるのでしょうが、これがに思った以上、美味しかったのです。名物に旨いものなしとはいわれましたが、最近はそれではお客を呼べないということに、みなさん気がついたのでしょうね。この伝承園は、実は民族資料館で、入園料を払ってはいると、敷地のなかに曲り家、柳田國男の『遠野物語』の話を集める手助けをした佐々木喜善の記念館があります。上は曲り家です。曲がった部分に馬を飼い、人馬が同居していたのです。上は曲り家の裏手の御蚕神堂の「オシラサマ」です。「オシラサマ」は農業の神様で、馬の神様、馬の神様といわれています。壁に沿って人形をかたどったオシラサマが、びっしりと並んでいる光景は、異様な感じがします。伝承園を見物したあと、国道340号線を遡って、小国川に出る予定でしたが、何と真昼間だとうのに、立丸峠付近で道路工事をしていて、2時間工事をして15分間開通、さらに2時間止めて工事をする、、、という具合で、タイミングが悪いと、1時間以上も待たなくてはなりません。いくらクルマの往来が少ないとはいえ、全面通行止めはないんじゃないの、国道なのに、と思ったのです。そこで、急遽予定を変更し、A木川へ行くことにしたのでした。A木川は流程が25キロほどの小渓流です。ここへ行くには、別の峠を越え三陸海岸に出る道を行く事になります。峠を越えると、A木川(まだそれほど知られていない渓流ですから、イニシャルにさせていただきました)の源流です。図らずもまたもや源流から入ることになってしまいました。しばらく下っていくと、入れそうなポイントを見つけたので、クルマを道路の端に寄せて入渓。場所によっては、鬱蒼としたブナや雑木に覆われ、薄暗いイワナの渓です。比較的、大きな岩も堆積していて、写真では分かりませんが、水量もあります。落ちこみや瀬が連続していて、釣り上るのが楽しくなります。しばらく釣り登ったところで出たのがイワナです。鰭に白い縁取りがあるニッコウイワナです。サイズはいまいちでしたが、尾びれもピンとしていて、きれいな魚体だったので嬉しくなりました。海岸からたった20キロくらい登ったところでイワナが釣れるのは、自然が豊かだからでしょうね。次回は別ルートで入った小国川、薬師川、閉伊川を紹介します。
2008年07月01日
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琴畑川は新山高原を源流とする渓流。遠野を流れる猿ケ石川は有名ですが、その支流に小烏瀬川(こうせがわ)があり、琴畑川は小烏瀬川の支流です。流程は約10キロあまり。一部源流域を除けば、女性的な優しい風情の里川ですね。この川に入渓するのに、三陸の大槌町から新山高原を越え、源流から入ったのでした。小鎚川(昨年、この川では台風の通過後の増水状態のなかで、ヤマメを4匹ほど釣り雑誌に紹介しました)に沿った、曲がりくねった細い道を登って行きます。小鎚川の源流が切れる付近まで集落があり、人家が点在していますが、カーブを曲がるごとに見かけたのが、下の写真です。丸い看板の左下にあるのは石油缶で、すりこ木のような棒が針金で結び付けられています。それが村のいたるところに設置されています。つまり、熊が出たら棍棒で石油缶を叩いて、追い払うということなのですね。う~ん、なかなか効果がありそうです。村を抜けて一層曲がりくねる山道を登ること1時間あまり、急に展望が開けたと思ったら、目に飛び込んできたのが風車群です。初めて近くで見ましたが、その大きなことには驚きました。風車が回って、風を切る大きな音が聞こえてきます。何でも、この高原には何十機もの風車があり、大槌町の電力の80パーセントをまかなっているそうです。高原の天辺を抜けると、下り道。琴畑牧場を抜けると琴畑川の源流です。源流はボサに覆われてフライなど振れる余地はありませんが、小さな橋の上から見ると、魚が走るのが見えました。さらに林道を下っていくと滝です。水量もあり琴畑川で唯一、男性的な景観といってよいでしょうね。この滝の近くにあったのが山の神です。人家から外れた薄暗い林道で、こういうものに出会うと「遠野物語」の、おどろおどろしい話を思い出してしまいます。さて、さらに下っていくとようやく、琴畑の集落が見えてきます。ここまで下ってくると川の様子も優しい感じになります。良さそうなところをふと見ると、クルマが停まっているではないですか。ナンバーを見ると「多摩」です。平日にこんなところまで来るとは、なんという閑人なんだと、思ったのですが、自分もそうだったことに思い当たりました。さらに下っていくと、人家が切れる付近で、もう一台4WDを発見。ナンバーを見ると、なんとまたもや「多摩」。多摩の住人は、やはり閑人が多いのだ、と再認識してしまったのでした。人家が切れ、川に沿って下っていくと、ようやくクルマが停められそうなところにでました。川を見ると落ち込みや瀬が続き、フライを振りやすそうな渓相です。流程が10キロくらいの渓流に、関東から3人も釣りに入っているのですから、琴畑川も全国区的な知名度ですね。あと1キロも下れば小烏瀬川の合流点です。釣り師はついつい上流に上りすぎて、貧果に終わるケースが多いものですが、時には下流の方が良かったりしますね。で、ここで1時間ほど楽しんだ結果が下の写真です。まあまあのサイズのヤマメでした。
2008年06月28日
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先週から今週にかけて岩手県に、6日ほど釣りに行ってきました。東京から片道550キロの遠出です。最初に出かけたのは気仙川です。気仙川は陸前高田で海に流れ込む流程の長い川で、中流域はアユ釣りで知られています。1992年に出かけたときは4月の下旬で、まだ非常に寒かった覚えがあります。今回は東北も梅雨入りしたのに、雨が降らず渇水気味でした。入渓したのは住田町地区で最源流に近く、もう少し上がれば滝観洞(ろうかんどう)という、鍾乳洞があります。気仙川は県道に沿った川ですから、どこでも入りやすい川です。関東方面から遠征する釣り師も多いようで、解禁してしばらくするとシビヤーな釣りを強いられるようです。ほぼ源流に近いのに、まるで里川のたたずまい。フライが振りやすいのは嬉しいのですが、なにせ渇水気味でアプローチが難しい。そこでもう少し下って大滝の案内板がある付近に入ってみました。岩盤底あり、落ち込みありで、なかなか渓相は良いのですが、やはり水は少なく魚はなかなか出くれません。ここからしばらく遡行し、平瀬で出たのがヤマメです。サイズは小さいのですが餌が多いのか、太っていました。その後、当たりはなく1時間ほどで川から上がってしまいました。1992年のときはイワナばかりでしたが、なぜかヤマメばかりになってしまったようです。放流のせいかもしれません。住田町は、のどかな田舎です。上の写真は県道沿いにあった「五葉小学校」という学校ですが、すでに廃校になっていました。どことなく、懐かしい感じのする建物だと思いませんか。まっ昼間でも県道をときどきクルマが通過するくらいで、人影の少ない(今、田舎はどこでもそうなのでしょうが)のどかな山里でしたが、気仙川に沿ってクルマを走らせていると、いたるところにこんな立て看板がありました。クルマが走っているような人里まで、熊が出てくるんですね。
2008年06月26日
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父の日のことです。子供たちから「プレゼントは、なにがいい」と聞かれたものですから、「ウェディングシューズ」と答えました。実はここ10年くらいフォックスファイヤーのシューズをはいてきたのですが、もう2回もソールを張替え、町の靴屋さんでほつれをつくろってもらったりながらはいてきたのでした。その間に1足、シューズを買ったのですが、水を含むと重たくなり、使い勝ってがあまりよくなかったのです。それなのに、フォックスファイヤーの、お気に入りのシューズは大分傷んできたので、どこかで新調したかったのです。で、早速、新宿のサンスイまで、子供たちと出かけていきました。買ってもらったのは同じフォックスファイヤーのシューズです。今まで使っていたタイプのシューズが欲しかったのですが、ところが同じタイプは生産が中止になっていたので、同じメーカーの違うタイプを買ってもらうことになったのです。靴の脇がファスナーになっているので脱着が容易で、ソールの爪先とかかとの部分にスパイクピンが埋め込んであるので、埋め込んでないフェルトよりも、2倍は長持するそうです。このウェディングシューズを持って、1週間ほど東北へ釣りに行こうかと思っています。それにしても東北で阪神なみの大地震がおきて、大きな被害が出てしまいました。被災者のみなさまにとっては、大変な事態ですが、心からお見舞いしたいと思います。
2008年06月15日
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季節や水色、水温に関係なく、どんな状況でも良く釣れるといわれているフライがあります。それは「プードル」誰が命名したのか不明ですが、ぷっくりとした丸いお尻の姿が、犬のプードルに似ているから、このような名前になったのでしょうね。フックは、これです。「がまかつ」フックで、アイがタテに開いているので、パラシュートタイプのフライでも、ティペットを横からアイに通しやすいのがいいですね。しかもフックのワイヤーが細いので、実に軽いのです。マテリアルは「ピーコックハール」に「エアロドライウイング(見やすいように蛍光ピンク)」、ハックルはブラウンかホワイトでいいでしょう。お尻をピーコックハールで膨らませたら、ハーフヒッチしてスレッドをカット。アイの近くにエアロドライウイングでポストを立ち上げ、立ち上げたポストの根元に、ハックルを巻いて完成です。ハックルは3回転くらいさせればOKです。さて、このフライは一見するとアントのようでもありますが、良く見るとそうでもない。それでも何らかのテレストリアルに見えないこともない、ということで正体が不明ですが、特に陸生昆虫がでてくるような時期に効果がありそうです。実はシーズンを通して、このフライしか使わないというフライマンもいるくらいで、それだけ良く釣れるということなのですね。
2008年06月07日
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先日、新聞に渓流釣り師にとって、ひじょ~に気になる記事が掲載されていました。奈良女子大共生科学研究センターの先生が、関西地方の渓流で、天然魚の調査をつづけています。その結果、各地の渓流で見かけるのは養魚場育ちの放流魚ばかりで、「昔からいたイワナ、ヤマメなどの天然魚が姿を消している」というのです。天然魚が少なくなっているのは、釣り師ならうすうす実感していることと思います。それ自体は「ああ、やはりね」という感想が出るくらいで、今さら驚くことではないのですが、驚かされたのはその数です。関西地方の渓流だと思うのですが、天然で残っているのは1000匹以下ではないか、というのです。その数は恐竜以来の、大量絶滅寸前だそうです。天然魚が少なくなり、養殖魚ばかりになると、何が問題になるのでしょうか。つまり養殖により個体の多様性が失われるために、病気に弱くなってしまうのです。かつては峠を越えると、姿や色やパーマークの違うヤマメやイワナがいました。天然魚は、多様なために病気に汚染されにくかったのです。放流が盛んなアユに感染症の冷水病が広がった話題は、耳に新しいところです。アユは6割が遺伝的に多様性のない人工種苗で、2割が琵琶湖産、天然は2割しかいないということになります。写真は養殖のイワナです。天然魚は貴重なだけに、釣りたいと思うのも無理はないのですが、源流釣り師が深山幽谷に分け入って、大きな天然魚を大量に釣って、自慢げに手に提げている写真を見ると、実に複雑な気持ちにさせられます。何が何でもリリースを、とは言いませんが、いつまでも渓流釣りが楽しめるように、節度ある釣りをしたいと思うのですが、、、、。
2008年06月06日
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このところの雨で、我が家のすぐ前を流れている、水かさが増した野川(多摩川の支流)に、コイの姿が目立ちます。体長40センチのデブデブに太ったコイです。コイは川の河口から源流部まで生息していて、とってもタフですね。勢いもあるし、抜群のパワーを誇っています。以前、奥多摩で釣りをしていたとき、ニンフにコイがかかりました。雑食性ですから、何でも捕食するんです。何とか寄せようと思いましたが、渓流魚用のタックルでは、とっても太刀打ちできませんでした。流芯に入ったコイは、流れに乗って下り始めると、たちまちティペットを切って遁走してしまいました。コイは精力があるために、それなりにもてはやされますが、その旺盛な食欲と繁殖能力で、実は生態系を破壊する生き物でもあるんです。大きな魚体を揺らせながら泳いでいる姿は、のんびりしていて見ていて飽きがきませんが、生態系のことを考えると、やや複雑な気持ちにもなるのでした。
2008年06月01日
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流れの中のイワナです。なぜ、こんなに近くで撮影しているのに、遁走しないのでしょうか。サイズは26~27センチで、まあまあの型です。実は、このイワナ君は小生が釣って、撮影した後にリリースした魚です。つまり体力回復中で、遁走するパワーが残っていないのです。釣ったのは写真正面の岩のヘチです。手前はチャラ瀬でごく浅いのですが、岩のヘチだけ深くなっていました。サイトフィッシングができそうなほど、水が澄み切っていますから、あまりポイントに近づくと、魚にもこちらの存在を察知されてしまいます。そこで手前にある丸い岩のこちら側からキャストし、岩の頭にラインを載せ、リーダーとティペットだけを流すようにして釣り上げたのでした。FFは、どんなフライを選択し、どのように流せばヒットしやすいかを考えて釣るつりですから、自分がイメージした通にうまくゆくと楽しくなりますね。さて、このイワナ君ですが、しばらく定位していたかと思うと、体力も回復したのでしょう。ハッと正気に戻ったかのように、深場へと慌てて姿を消していきました。実に愛おしいヤツですね。
2008年05月24日
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山梨県の南部町の山中を流れる佐野川。かつては大アマゴが釣れることで、本や雑誌にも紹介された名渓流です。県道から断崖絶壁の林道を走ること40分あまりで、佐野の集落に着きます。5年ほど前に、集落のはずれに、緊急搬送用のヘリポートができたばかりの僻地です。今は老人が多い限界集落ですが、この集落の子供たちが学校に上がる年齢になると、南部町に下りて寄宿舎生活をするような山間です。ここを流れる佐野川は、渓相は良し、水はきれい、アマゴが釣れるで非常に良かったのです。で、先日、出かけてみました。4年前に川沿いにあった養魚場が閉鎖されてから、めっきり魚が少なくなり、村の中で売っていた遊魚券も販売されなくなりました。漁協はあるはずなのに、権利を放棄したとしか思えません。当然放流もされていません。で、結果は坊主。一匹もいないのです。小生は竿抜けを探る釣り方をするので、先行者がいても、必ず何らかの反応があるのです。これは3年ほど前に釣ったチビアマゴですが、これ以来、魚の顔を見ていないのです。半日ほど釣り登りましたが、ついに一匹も釣れずに納竿としました。手持ち無沙汰だったので、こんなイメージ写真を撮って無聊を慰めました。しかし、盛んな放流やC&R区間の設置で、魚が増えている渓流がある一方で、放流されなくなった途端、魚がいなくなってしまう名渓流があるんですね。盛んに養殖されているとはいえ、渓流魚は相変わらず限られた資源であることを実感。そこで改めて乱獲はすまい(最も乱獲できるほど釣れませんが)、食べないのだからキープはすまいと思ったのでした。
2008年05月16日
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もう、ご存知の方も多いと思いますが、9日に釣りに出かけて使った、万能フライといわれる「Xカディス」を紹介します。このフライは、シーズンを通して有効ですが、特に今のメイフライがハッチするような時期に威力を発揮するようです。なぜ「Xカディス」というのか、というと「カディス」のようでもあり、「コカゲロウ」のシャク(ハッチした後の抜け殻)のようでもあり、はたまた「ダン」や「イマージャー」のようにも見えるからでしょう。つまり、あらゆる水生昆虫のダンからアダルトまでをカバーする、なんでもありのフライなんですね。巻き方はエルク・ヘア・カディスとほとんど同じです。●フック:TMC900BLかTMC102Y(ワイドゲイプ)の14番から18番に巻きます。●テイル:ジーロンの「ジンジャー」かエアロドライ・ウイングの「タン」を巻きつけます。シャクの透明なテイルをイメージするなら「ジーロン」、浮力を考慮するなら「エアロ」を巻きますが、結果は大差はありません。●ボディ:FKタブの「タン」を少量づつ巻きつけます。ボディはなるべく、すっきりと巻くほうが良いでしょう。●ボディ:シャンクのアイからの3分の1くらいの箇所にブラウン・ハックルを巻きとめます。ハックルのファイバーは長くても、どうせカットしまうのですからかまいません。パラシュート・タイプのフライには使えないようなモノで充分です。●ボディ:ハックルをセットしたらFKタブを、ヘッドを部分を残して巻きます。その上にハックルを3回転させて巻きとめます。●ウイング:エルクヘアの毛先を揃えて、ヘッドに巻きとめます。エルクの分量を、ついつい巻きすぎてしまう人が多いのですが、ちょっと少ないかな、なんていうくらいで調度良いようです。特にオーバーウイングを乗せるような時は、少なめにするといいですね。●オーバーウイング:本来エルクを巻きとめればOKですが、小生は少々、老眼気味なので蛍光ピンクの「エアロドライ」を乗せています。ナチュラル・カラーのエルクヘアをキャストすると、見失いがちなのですが蛍光ピンクのおかげで、やや沈み加減でも見えますね。最後にハックルをゲイプの幅の半分くらいでカット。ヘッドやテイルをカットすれば完成です。簡単に巻くことができます。フックのサイズで14番くらいから18番くらいまでのサイズを巻いておき、魚の出がシビヤーならサイズを落とすと良いようです。ボディが水面に張り付くように浮いたところは、ダンに見えるようです。このフライは水を含むとやや沈み加減になりますが、波にもまれてやや沈み、浮上してくるところはイマージャーやピューパ見えるのかもしません。浮上してくる瞬間にヒット、ということもありました。上の写真はカワゲラ(ストーンフライ)のアダルトです。こんな昆虫やメイフライがハッチしていましたから、水温もハッチに適した温度になったということでしょうね。上は最後に釣れたヤマメです。小生の「Xカディス」をくわえています。サイズは25センチと、先に釣った28センチのヤマメには劣りますが一番きれいな魚でついつい見とれてしまいました。
2008年05月11日
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ようやく仕事も一段落し、釣りにも行けるようになりましたし、ブログも書けるようになりました。3月以来、渓流釣りも解禁になり、出かけられずにいたために、少々、欲求不満気味でしたが、昨日、午前4時起きをして、神奈川の某渓流に行ってきました。朝6時に入渓して昼の12時までの6時間あまり集中して頑張り、距離にして1キロあまり遡りました。連休明けで釣り人の姿はなく、状態も良かったのでしょう。釣果はイワナ6匹、ヤマメ4匹でした。26センチのイワナ君です。腹がややオレンジかかった、きれいなイワナでした。なぜか早朝はイワナばかりが釣れ、昼近くなるとフィーディングレーン(喰い筋)で、ヤマメばかりとなりました。調べるてみないと分かりませんが、ひょっとするとイワナとヤマメの食事の時間が違うのかもしれませんね。昼近くなって、荒瀬でヒットした28センチのヤマメさんです。山にフジの花が咲きだすころ、サビが消えて魚の活性も高くなり、フライでの釣りが面白くなりますね。実はこの釣りでは「万能フライ」と言われる「xカディス」を試してみたかったのです。結果は素晴らしいものでした。他のフライでは反応はなかったのに「xカディス」に変えたとたんヒットするようになったのですから、、、、、。もっというと、このフライだけでイワナとヤマメ合わせて10匹も出たのですから、今の時期、このフライに勝るものはないかもしれませんね。次回は小生が巻いた「xカディス」を紹介いたします。
2008年05月10日
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フライフィッシングというと、「マニアックな釣り」と思っている人は多いと思います。正解です。だからこそ、面白いわけですが、フライをやる人に凝り性な人が少なくありません。俳優の國村隼(じゅん)さんも、その一人です。國村さんは、昨年から放送されていたサントリーオールドのCMで、娘を訪ねて上京してくるお父さん役に扮し、その渋い演技で話題になりました。彼の渋めの相貌と声から、バイプレーヤーとしてリドリー・スコット監督の「ブラック・レイン」、クエンティン・タランティーノ監督の「キル・ビルVol1」、日本映画の「ローレライ」「交渉人・真下正義」「日本沈没」など、実に多くの映画に出演してきましたが、NHKの朝の連続ドラマ「芋たこなんきん」では、主人公の夫・かもかのおっちゃん役で、お茶の間の顔として定着しました。國村さんは時間が空くと、渓に飛んで行き、フライを楽しんでいます。ニュージーランドの南と北の両島にも、一人で出かけていくほど熱中しています。実は、今月の22日に発売になる「フライロッダーズ」のインタビューページに、國村さんに登場していただいたんですね。1時間にわたってフライの楽しさ、フライ・タイイングの面白さを伺いましたが、國村さんの言葉の端はしに、フライフィッシングに対する熱い思いが伝わってきます。書店で見かけましたら、是非、ご一読ください。
2008年03月15日
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秋川の支流である養沢川に、トーマス・ブレークモア記念社団が運営する「養沢毛鉤専用釣場」があります。関東地方に在住のフライマンなら、一度や二度は誰もが出かけたことがあるほどの、有名な釣り場です。小渓流ですが、約2キロの区間が自然のままの毛鉤専用の渓流釣り場になっています。ここにヤマメやイワナ、レインボーが放流されていて、いつも釣り師に責められていますから、なかなか手ごわいところがあるのですが、それだけに楽しめます。昨年、20年ぶりに出かけていって、半日ほど楽しんできましたが、そこから今シーズの解禁を案内する絵葉書がとどきました。ランデイングネットを背中にした女の子が、切り株にすわって、からまったティペットをほぐしている絵柄です。この絵葉書に「釣りはうまくないほうが楽しいかもしれない…」というコピーが書かれていました。なかなか、オシャレなコピーで、とっても気に入りました。釣りは、数釣れれば楽しいか、というと必ずしもそうではありません。常設釣り場で、マスをたくさん釣るより、自然の渓流で、工夫を凝らして釣った一匹のイワナのほうが、釣りの思い出としては、はるかに深いと思うからです。釣り師は漁師ではありませんから、釣れなくと楽しめる。そんな心境になれれば、釣りがもっともっと楽しくなるかもしれません。
2008年03月09日
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新宿の大久保というと、「コリアンタウン」といわれるほど、韓国料理屋が多いところです。日本の中の外国という感じですね。その繁華街の中に、古い神社があります。古いだけに由緒も正しいのです。この神社は「皆中稲荷神社」といいます。「皆中」は「かいちゅう」と読みますが、もう一つ「みなあたる」と読みます。実は、この神社に「宝くじ」をもって祈願に行くと、良く当たることで知られています。小生は、宝くじは買ったことがないので、あまり関係はないのですが、一応、今シーズンの渓流釣りで、転倒することなく無事に楽しめますように、と祈願してきました。ところで、神社の境内の隅を見ると、こんな看板がありました。神社は飲み屋が建ち並ぶ一廓にあります。夜は酔っ払いが多いのでしょうね。で、ついつい我慢できずに、境内でしちゃうんでしょう。神社の境内でションベンをするなんて、なんと「罰当たりか」と思いました。が、小生もお酒は飲みますので、思わずニヤリとしてしまいました。皆さんも、神社の境内で、オシッコは慎みましょうね。
2008年02月28日
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先日、新宿の繁華街を歩いていたら、発見しました。巨大なナマズです。全長2メートルはあるでしょうか。「ナマズ料理」専門店の看板ですが、かなりの老舗のようです。以前、芦ノ湖で釣ったブラックバス、河口湖で釣ったブルーギル(いずれもフライでヒット。ブラックバスもブルーギルもスズキと同じ仲間なので、それなりに旨い)、故郷の水を落とした田んぼを掘って捕まえたドジョウは食べたことはあるのですが、ナマズだけは食べたことがありません。しかし、この大きくてリアルな看板は目立ちますね。いかにも「俺がナマズだ」と自己主張しているように見えませんか。で、肝心のナマズの味ですが、白身なのでしょうけど、どんな味なのでしょうか。
2008年02月26日
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このところ、東京は雪が降ったりして、寒い日が続いています。先日降った雪が、木陰にまだ残っています。昨日は天気が良かったので、思いついて、ある公園に行ってきました。多摩丘陵が続き、丘の上から見ると、遠くまで見渡すことができました。が、北風が強く、実に寒かった。そんな寒風の中で、紅梅が咲き始めていました。まだ蕾は硬そうですが、確実に春の足音が近づきつつあるのを実感しました。
2008年02月12日
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