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続きまして阿里山です。阿里山は阿里山でも、樟樹湖のものです。#ひとことで阿里山と言っても広いんで。むぅ、この水色。ちょっとタダモノではありません。蓋の香りを見ると爽やかというよりも、甘い方へ寄っています。発酵度が高めに仕上げてあるみたいですね。阿里山というと発酵度を軽めに仕上げて、清らか・透明なお茶が多い印象があるので、ちょっと意外な感じです。味の方は旨みがしっかり詰まっていて、香りの成分も豊富で、喉からの戻りの甘さが良いですねぇ(^^♪高山茶ならではのスッとする清涼感(高山気ってやつですね)も出ています。淹れ方によって、色々化けそうな感じのお茶だと思います。茶殻を見ると、きちんと成熟した葉を使っていることが分かります。なかなか肉厚で滑らかです。高山茶の好みは梨山なもので、どうしても阿里山は研究が手薄です。一度、色々飲み比べて見ねばなりませんねぇ。にほんブログ村9番デス
2012.05.31
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今日は文山包種茶を2種類飲んでみます。まずは腕が良いと有名な茶農家さんの文山。見た目は割と普通です。最近のコンテスト狙いにありがちなお茶ではないですわね。蓋碗の裏に残る香りは、爽やかな感じの普通の文山・・・と思いきや、クッと甘い感じに変化します。む、これは期待できそうなお茶です。飲んでみると、やはり最初は爽やかな口当たりなのですが、徐々に甘い香りに変化。数煎続けて飲むと香りが喉元に溜まってくる感じで、香りの余韻がしばらく続きます。良い意味で「酔わせる」お茶です。茶殻を見て納得。ちゃんと発酵させてますね。茶葉も柔らかです。技法だけではないですね。一般的には爽やかで緑茶のような・・・と表現されがちで、実際、「爽やか」だけで終わってしまうお茶も多い文山。でも、こういうお茶を飲むと、やはり烏龍茶なのだな、と再確認できます。続いて、とある有機茶園の文山。茶葉を見ていただくと分かる通り、ガサッとしています。茎を取る前の毛茶(荒茶)です。この段階で評価をするのはまだ早いのですが。蓋に残る香りは爽やかなところから、ややミルクっぽい香に変化します。こちらも期待できそう(^^♪味わいは、有機らしいクリアなストレートさが印象的です。「濃い」というより「強い」お茶です。強いと言っても、力を誇示するオラオラ系の強さではなく、信念を曲げない意志に似た強さです。一本、芯が通っていると言いますか。このへんが有機の力なんでしょうね。味わいの余韻も続きますし、身体を緩めるタイプのお茶です。#私が飲むと頭痛がする系のお茶です(^^;)茶葉は決して美しくはないですが、力に溢れています。同じ文山とはいえ、技法を持ち味にしたお茶もあれば、土作りから始まる素材の美味しさを持ち味にしたお茶もあります。なかなか面白い2種類の文山でした(^^)にほんブログ村26番と22番デス
2012.05.30
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ここ1週間ほど、なんだか頭がもやーっとした状態でした。風邪でしょうか。あるきちです。さて、連日、今年の新茶をあれこれ飲んでおります。今日は金萱茶。金萱茶というと、「ミルクの香り」「バニラの香り」というような香りばかりがクローズアップされがち。が、こちらのお茶は、そうした印象からすると香りは控えめです。蓋碗の蓋の裏に、ほのかに、しかしハッキリとしたミルク感がある感じです。品種香ですね。その一方で、台湾烏龍らしいフラワリーな香りもします。こちらは発酵の香です。これが金萱の適正な香りの状態ではないかと思います。あくまで烏龍茶な香りに、奥ゆかしいミルクな香りが隠れている感じでしょうか。もう1つ、金萱というと味が軽やかと言います。ややもすると、余韻がないというような表現をされたりします。が、このお茶を飲んでみると、軽快なトーンの余韻があるように感じます。青心烏龍種の余韻がドドドーンという感じなら、金萱種はタタターンという感じです。分かりやすくはないけれど、きちんと余韻は感じます。茶殻を見ても、発酵は適正。良いお茶の仕上げだと思います(^^)こういうのを飲むと金萱というお茶も、きちんと評価し直さないといけないお茶だと思います。「金萱=ミルクの香り」「金萱=量産品種」「金萱=味が薄い」のような方程式は、そろそろ取っ払いたいものです。にほんブログ村まう茶5番デス
2012.05.29
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台湾でも、ちょっとしたブームになっている感のある紅水烏龍。発酵度が高く、焙煎もやや強めで、茶水が文字通り”紅い”烏龍茶。渋い感じの台湾茶席に映えやすいのも人気の一因かもしれません。#タンニンの強い夏茶や秋茶の有効利用という、生産側の都合もありますが。発酵度高め好きとしては、好きなお茶・・・のはずなのですが、どうも今ひとつピンと来ないことが多かったのです。ちょっと嫌な青っぽさを感じたり、ザラッとした飲み口だったり。ところが、まうラボで飲ませてもらった紅水烏龍は、スムーズな口当たりで、とても美味しかったのです。少し分けてもらったので、じっくり家で飲んでみました。茶葉は火も入っているためか、ちょっと黒っぽい感じです。でも艶があって旨そうな感じです。香りをみるため、蓋碗で淹れました。水色は紅というよりはオレンジ系でしょうか。発酵と焙煎で出てくる自然な色だと思います。香りは非常良いです。熟した果物系の甘い香りが引き出され、そこに焙煎の香りがかぶさっています。青っぽいところがほとんど感じられず、かなり丁寧に発酵の作業を行い、適正な発酵をさせたのだろうと思います。飲むと雑味もなくクリアなのですが、非常にあっさりとしています。香りから来る余韻はありますが、味の余韻・厚みというのは少なめな感じです。このへんが秋茶っぽいです。茶殻を見ると、高山茶のような厚さや滑らかさはありません。良くこの茶葉で、美味しさを引き出しているな、と逆に感心します。葉を良く見ると、発酵程度がほぼ均一に仕上がっています。これがこのお茶のポイントでしょうね。技術によって作られているお茶だと思います。と、作り手の仕事ぶりがうかがえる、なかなかなお茶だと思います(^^)土壌の問題をとやかく言われがちな凍頂ですが、凄腕の作り手もおり、やはり歴史のある茶産地なのだと思いました。やっぱり侮れませんね。にほんブログ村こういうお茶こそ、お買い得茶ですね(^^)
2012.05.23
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今回の金環日食。あまり大騒ぎするつもりはなかったのですが・・・地元が町おこし?的に力を入れ始め、ポスターなどを見ている間に、気づいたら手元には日食グラスとNDフィルターがw曇り空でしたが、まずは自宅から試写。これは行けそうかも、ということで、三脚抱えて、近所のショッピングセンター屋上へ。金環日食証明書なるものをいただきました。千葉県、日食中心線に入っているので、気合いが入っているのです(^^;)・・・が、雲が多くなってしまいフィルター越しでは、ほとんど見えない状態に。そこでフィルター無しで、シャッタースピードを調整して撮影を始めました。この時間が食の最大だったのですが、うーん、雲が多い・・・(-_-)このままスカッとは見えないのかなぁ・・・と思っていたら、少しだけ雲の切れ間が!少し終わりかけでしたが、これがベストショットでした。雲がかかって、幻想的な雰囲気でした。これはこれでアリかも(^^♪皮肉なもので金環食が終わった後は、少し雲が少なくなっていました。さて、次の日食グラスの出番は6月6日の金星の太陽面通過なのですが、この日は台北。台湾でも見えるようなので、日食グラスを持って陽明山の上にでも登ってみましょうかね(^^;)にほんブログ村
2012.05.21
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思いのほか、長くなった50万アクセス記念企画。今回でひとまず区切りをつけます。ここまで、「初心者の方が中国茶をどう学んでいくか」という趣旨で書いてきました。最初は、どのようなお茶があるか知ること。次に、それを実際に飲んでみること。そのために、どのようなお茶を選べばよいかどのように淹れたらよいかという、大まかな目安も紹介してみました。また、より深く学んで行く際のいくつかのパターンとして、お茶の味わいや香りが変わる要因茶芸の話資格取得についてにも踏み込んで、紹介してみました。とはいえ、とても広くて深い、中国茶の世界。「これこそが正解」というものはありません。今回ご紹介したのは、あくまで一説に過ぎません。参考になるところは参考にしていただき、違うと思う所は読み流す感じでお願いします。・・・というのは、こういう「ゆとり」が中国茶の学習には、とっても必要なんです。<正解が一つとは限らない世界>中国茶についての情報を色々集めていくと、同じ事柄に対して、複数の説が出てくることがあります。たとえば、烏龍茶の1煎目は洗茶するのか、しないのかこのお茶はホンモノかニセモノかというような論争があちこちで行われています。科学的に説明できる話だったり、中国の国家標準で決まっていることのようなものならば、あまりブレはありません。「知らない方が間違っています。根拠はこれ」と提示して、論争終了です。しかしながら、それ以外のことについて、どちらが正しいというのは厄介です。正解の数が複数あることもあります。お茶というのは、生活に深く組み込まれているものですので、文化的な側面もかなり強く、立場によっていくらでも解釈が成り立ちます。「地方によって違う」とか「追い求めるものがそれぞれ違うから、どちらも正しい」とか。また、お茶の成分や効能については、実は分かっているようで、分かっていないことも多いです。身近なものでありながら、まだまだ研究の余地がたくさん残されているものなんです。ほか「文献に残されていない」とか「利害関係者が健在のため、大人の事情で結論づけられない」など、様々な事情で決着をみていない事柄もあります。よその世界から中国茶の世界に飛び込んでくると、正解が一つではないことに、人によってはイライラします。「どっちかハッキリしてくれ」「なぜ、曖昧な表現なんだ」と思うこともあるでしょう。よくあることなんですそんな世界なんだと、ゆるく構えておいた方が楽しく過ごせます。いろんな説があるものは、色々な言い分を聞いて、あなたが一番納得できるもの。それが正解だと思うようにしましょう。他の人は他の人で良いと思います。#論争を吹っかけると、お互い疲弊するだけで終わります。絶対的な正解が無いのですから、どうやっても一致しないのです。そんなことに気をつけながら、中国茶の世界を歩いてみては、いかがでしょうか。歴史や文化などの周辺知識も含めて、知れば知るほどに新しい発見があるのが、お茶です。美味しく、楽しく、中国茶を飲み、学んでいきましょう(^^♪おしまい。にほんブログ村完読お疲れさまでした~
2012.05.21
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さて、それでは日本の各中国茶団体について、私の知っている限りのことと印象を。まず、先にお断りしておきますが、ひょっとしたら事実を勘違いしている部分があるかもしれません。また、ここに載っているから「オススメ」というわけでもありません。「ここに採りあげられてないから、有力ではないんだ・・・」ということも、ありません。単に私が知らないだけです。あくまで勉強できる機関を探す手助けになれば、という趣旨のものです。その点をご理解の上、お読み下さい。その前に、独自の用語を使いますので、そのご説明を。<「文系」と「理系」>各団体には色々と特徴があります。その中でも、ハッキリ分かれるのが、お茶を基本的にどういう視点から見ているのか、という部分です。まず、お茶の文化・歴史といったところが出発点になっていて、その分野からお茶を見つめていく団体。便宜上、「文系」と呼ぶことにします。色々なテキストやカリキュラムも、そういう組み方になっており、お茶の歴史や文化というところを学ぶには良さそうなところです。もう1つは、お茶の植物としての特徴や化学的な組成といったところにベースを置く団体。便宜上、「理系」と呼ぶことにします。お茶の化学的な変化だったり、農作物としての特徴をきちんと踏まえた上で、テキストやカリキュラムを組んでいるところです。「お茶そのものをきちんと学びたい」という方に向いていると思います。もちろん、これはかなり曖昧な区分けで、どちらか一方しか学べないというものではありません。ほとんどの団体のカリキュラムでは、両方が組まれています。「どちらが得意なのか」程度でお考えいただければと思います。では、団体の紹介を。<NPO法人日本中国茶芸師協会>本部所在地:静岡県Webサイト:http://jcteaia.seesaa.net/2005年設立のNPO法人です。主に中国の国家資格取得ツアーや茶産地訪問ツアーなどを企画するほか、各種イベントでの茶芸披露をしています。独自資格は発行していません。静岡県と浙江省は友好提携をしており、その繋がりから生まれた団体ではないかと思われます。資格取得ツアーは全国各地の空港から出発し、杭州で合流するようです。事前に研修テキストをダウンロードして、自習を行っておくというスタイルだとか。中国側の受け入れ先は、茶文化の学術研究が目的である、中国国際茶文化研究会なので、やや「文系」寄りと思われます。<NPO CHINA 日本中国茶協会>本部所在地:東京都Webサイト:http://www.chinatea.org/1997年に設立された団体です。表参道の遊茶が関わっている団体です。中国の国家資格である茶芸師・評茶員の取得講座を開催するほか、昨年から独自資格、中国茶エキスパートの認定を始めています。中国側のパートナーが中国茶の流通を担う団体である、中国茶葉流通協会であり「理系」寄りと思われます。中国茶エキスパートは、ジュニア、シニア、マイスターの3段階。現時点では、普及者資格といった感じですが、将来的には指導者育成を目指しているようです。カリキュラムを見る限り、初心者から評茶員や茶芸師へのステップアップも考慮されたものになっており、組み方はしっかりしている印象です。資格取得のためには認定講座を受験して試験に合格する必要があるほか、日本中国茶協会への入会が必要です。<中国茶インストラクター協会>本部所在地:東京都Webサイト:http://www.teamaster.org/2001年に設立された団体です。渋谷の華泰茶荘が関わっています。華泰茶荘のインストラクターコース卒業生で構成されており、国内外でのイベント参加や普及イベントの開催、国家資格試験準備講座への講師派遣を行っています。独自資格の発行は行っていません。ここに所属するインストラクターになるには、華泰茶荘が実施している1年間のインストラクターコースを卒業する必要があります。毎回の小テストやテイスティング試験、研究論文の提出、製茶旅行への参加、海外の先生の前での茶芸試験など、多くの難関があります。かなり頑張る必要がありますが、その分、実力はつくと思います。私、ここを出ています。中国側のパートナーは長らく、農業部の下にある中国茶葉学会だったため「理系」寄りです。なお、ネット上で誤解が広まっていますので、訂正をしておきます。「ここの卒業生は茶葉を華泰茶荘から安く仕入れられる」というものです。全然、実態と違います。気持ち割引がある程度で、とても仕入れして商売になるようなものではありません。系列店作りの家元ビジネスなんて、とんでもありませんwむしろ、現地に行って買う人が多いです。元々”プロ養成コース”として設定されたコースなので、産地の業者に騙されないよう、徹底的に似たお茶(鉄観音と本山など微妙なやつ)のブラインドテストをする、なんて訓練も積んでますから。また、茶芸の指導も、かなり自由なスタイルで行われています。統一の方式というものは特になく、型にはめる指導もありません。自由な発想でできるためか、テーブルセッティングなどで個性派な方たちが結構出ています。#そういう方ほど、ここ出身であることを明らかにしていません。組織に頼らず、独自路線を取る人が多いのも特徴と言えるかもしれません。<日本中国茶普及協会>本部所在地:東京都Webサイト:http://www.china-t.org/2005年に設立された団体です。茶語を運営する日本緑茶センターや横浜中華街の悟空、緑苑など多くの中国茶販売業者が関わっている団体です。元々、中国茶業界の統一団体としての設立を目指していたため、サントリーや伊藤園などの大手企業もバックに付いています。中国茶の普及活動イベントを行うほか、独自資格の中国茶アドバイザー、中国茶インストラクターの認定を行っています。認定講座のうち、中国茶アドバイザーは通信教育のみです。中国茶インストラクターは初級・上級・高級の三段階に分かれており、上級インストラクター以上になると、初級インストラクターの指導が出来るようです。なお、初級は集中コースの場合、2日間の講座を受講し、試験に合格。協会に入会すると取得できるそうです。・・・正直、私の感覚では学習期間が短いと思います。ただ、所属インストラクターの方は非常に勉強熱心な方が多く、あちこちの講座や教室、お茶会でお目にかかります。最初のハードルを低くし、その後育成を図るという方針なのかもしれません。<中国茶指導・老師 日本事務局>本部所在地:浙江省杭州市 事務局所在地:東京都Webサイト:http://www.ct-ai.jp/中国国際茶文化研究会が発行している資格「中国茶指導・老師」(日本名:中国茶アドバイザー/インストラクター)の日本側の事務局組織です。2006年の発足時には、XiangLe中国茶サロンの工藤先生が関わっています。この資格は、中国国際茶文化研究会が「中国茶全般を指導できる講師資格を作ろう」ということで設定されたものです。そのため、茶芸師や評茶員などの国家資格よりも、より幅広い内容を学習対象に設定しています。内容については、発行団体の性格から文化に重きを置いたものになっているようです。文化・歴史に関心のある方に適した「文系」な資格だと思います。また、中国側の資格らしく、飲むお茶のガイドラインで緑茶が多いのも特徴でしょうか。授業は全国の登録研修機関で受けられるほか、通信教育もあります。ただし、最終試験は杭州での実施になりますので、一回は中国に行く必要があります。1単位90分の授業を国内で25単位、中国で10単位取得する必要があるそうで、学習期間は割とかかります。講師の方は、設立の経緯からもXiangLe中国茶サロンのインストラクターの方が多いです。<NPO法人中国茶文化協会>本部所在地:東京都Webサイト:http://www.cha-tea.org/2010年設立のNPO法人で、専門家と消費者の団体という位置づけです。各種イベントの実施や情報誌の刊行を行うほか、独自資格の中国茶アドバイザーおよび中国茶コーディネーター資格の認定を行っています。前身は華泰茶荘が設立した任意団体、日本中国茶文化協会でしたが、NPO法人となる際に独立しています。普及者資格である中国茶アドバイザーは1~4級まで設定されています。4級と3級は全国の認定講師が実施する認定講座を受講し、修了検定講座をクリアすれば取得できます。2級以上は検定試験に合格する必要があります。入門~プロフェッショナルまで、段階を追って学べるようになっています。資格申請のためには、資格認定会員として入会が必要です。資格取得後は、年1回、講座の受講か通信教育キットを使って、知識や技術をブラッシュアップすることになっています。指導者資格である中国茶コーディネーターは、現在のところ独自の育成プログラムがありません(準備中)。そのため、取得希望者は提携機関の講師資格を取得する必要があります。具体的には、中国茶インストラクター協会の所属インストラクターになるか、シンガポール留香茶芸の上級茶芸指導講師の資格を取得することになります。資格の相互乗り入れを認める稀な団体なので、今後提携機関は増えていく可能性があります。<一般社団法人日本台湾茶協会>本部所在地:茨城県Webサイト:http://tea-taiwan.org/2009年に設立された、台湾茶の普及を目指す一般社団法人です。設立には台湾茶の輸入を手がけるダッシュが関わっています。独自資格として、台湾茶インストラクターと台湾茶アドバイザー資格の認定を行っています。他、台湾茶の頒布会なども実施しているようです。テキストは、台湾で発行された教材を日本語に翻訳したものを利用しています。私も購入して目を通してみましたが台湾の研究者が執筆しており、しっかりしています。「理系」寄りだと感じました。検定試験は年に1回開催され、アドバイザーもインストラクターも同じ試験を受験し、点数で振り分けられます。試験の勉強については、受験対策講座が1日あるだけですので、基本的にはテキストでの自学自習が前提となるようです。以上、ざざっと紹介してみました。繰り返しになりますが、あくまで参考程度に、活用は自己責任でお願いいたします。変更もあるかと思いますので、最終的には各団体のWebサイトを見たり、教育機関に問い合わせてご確認下さい。続く。にほんブログ村こういう一覧がないと分かりませんよねぇ。。。
2012.05.20
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茶芸師の話が出ましたので、続けて日本にある色々な資格の話を。その前に「資格取得」は中国茶の学習にどう活かせるかを検証しておきます。<資格のメリット・デメリット>資格というものは、ある一定水準の知識と技術を要求しています。資格があるからには、それを効率的に学ぶための「教育プログラム」が存在しています。実は、これがノウハウの固まりなのです。こうしたプログラムは、難しい内容を短期間で詰め込むために、「コンパクト」に「体系立てて」学べるものになっています。つまり、こうしたプログラムに乗っかってしまえば、効率良く短期間で集中的に学べるというのが、資格取得を取り入れる最大のメリットです。ダラダラやるより、ある程度、チャチャッと身につけたいという時は便利です。また、一緒に勉強する仲間(ある意味「戦友」)が増えるので、お茶つながりの友達「茶友」ができます。お友達が増えれば、より中国茶の世界が楽しくなるかもしれません。あとは、誰かに「○○の資格を持っています」と言えるので、「ちゃんと勉強しました」という証明にはなるかもしれません。#資格は実力の証明にはなりませんが、勉強したことの証明にはなります。一方、デメリットもあります。まず、独学する場合に比べると、受講料やら試験料やら、認定料やらを払い込むことになりますので、費用が何かとかかります。もっとも、自分で色々なお茶や茶器を買い、試行錯誤しながら回り道することを考えると・・・結構いい勝負かもしれません。あとは、学んだ先の団体が、あまり熱心に活動しなかったりすると、「自分の保有している資格は、なんだか誇りに思えないなぁ。。」なんてことがあるかもしれません。このへんは発行している団体の意気込みだったり、実績を見るしかありません。もしくは、”自分で運営に参加して組織を変える”かです(笑)そんなメリット・デメリットを踏まえた上で、まずは、中国茶関連の資格を一度整理します。<日本で取得できる資格>「国家資格」と「民間資格」があります。中国茶に関しては、当然ながら日本政府は関与していませんので、国家資格といった場合、中国政府が出している資格のことです。具体的には、茶芸師 → 茶芸館のスタッフを育成するプログラム評茶員 → 茶葉の生産~流通の品質管理を行うスタッフを育成するプログラム茶葉加工工(制茶師) → 製茶に携わる人材を育成するプログラムという資格があります。これらの資格は、基本的には、その道のスペシャリストを養成する資格です。日本人の感覚からすると、やや狭い範囲をカバーする資格だと感じます。多分、「もう少し広い範囲を勉強したい」という方が、ほとんどではないかと。その場合は、日本の各団体・教室が発行している民間資格になります。日本の中国茶団体が発行している資格には、だいたいインストラクターなどの「指導者資格」アドバイザーなどの「普及者資格」の2つがあります。たいていの団体では、行き着くところは指導者資格で、その前のステップとして普及者資格を位置づけているところが多いようです。具体的に言うならば、指導者資格は、「中国茶あるいは茶芸を教える教室を開ける(体系立てて人に伝えられる)」程度の知識と技術を目指しており、普及者資格は「中国茶の初歩的なアドバイスができる(よくある質問に答えられる)」程度の知識と技術を目指しているように感じます。中国茶をある程度知りたい方(平面をなぞりたい方)なら、普及者資格で十分。もう少し詳しく知りたい方(深さの部分を知りたい方)は、現時点では指導者資格まで進まないと、本当に知りたいことを教えてもらえないと思います。私の見ている限りでは、指導者資格にせよ普及者資格にせよ、消費者として「もう少し詳しく知りたいから取得している」という方が半数以上だと思います。プライベート資格と団体発行資格なお、民間資格は発行団体によって、以下のようにも分類できそうです。・お店や個人の発行するプライベート資格・団体発行資格まず、プライベート資格の方ですが、これは文字通り、お店や教室が発行するものです。いわば、そのお店や教室の講座を受けて、試験などをパスした修了証・卒業証のようなものです。このように書くと、「大したことがない」ようにも感じられますが、そうとも言い切れません。たとえばXiangLe中国茶サロンのインストラクターコースのように、有力な卒業生の方があちこちで活躍している資格もあります。一般的な通用度は低いと思いますが、時には知る人ぞ知る・・・な実力派のプライベート資格もあるのです。続いて団体発行資格です。これは、日本の中国茶に関する団体が発行している資格です。日本茶や紅茶は、日本茶インストラクター協会、日本紅茶協会のように資格を発行する組織が、基本的には一本化されています。が、中国茶の場合は、ややこしいことに、いくつもの団体があります。そして、それぞれが独自資格を発行しています。傍から見ると、「似たようなことを教えてるよね」と思うのですが、資格同士の互換性はほとんどありません。具体的には、「ある団体で初級資格を取ったら、中級資格は別の団体で」というのが出来ません(※)。最初から、やり直しになってしまいます。どんなに上位の資格を取っても「他の団体に行ったら、ただの人」なのです。理不尽ですが、そういう仕組みになっています。※ただし、中国の国家資格は発行団体が国なので、編入を認めるケースも中にはあるようです。以前、「中国茶の資格発行団体は、いくつあるんだろうか・・・」と調べてみたことがあります。”資格発行(もしくは国家資格ツアーの実施)をしていてWebサイトを持っている”団体だけでも、10団体ありました(^^;)多くは「○○協会」のような名称で、非営利組織の形態を取っています。そのうち法人格を持っているのは、設立順にNPO法人日本中国茶芸師協会、一般社団法人日本台湾茶協会、NPO法人中国茶文化協会の3団体のみで、他は任意団体です。規模も大小さまざまで、中にはWebサイトの更新が滞っていて、活動の実態がよく分からないところもあります。これらの団体は、設立経緯やバックにある会社やお店、中国側の提携先の違いなど、まちまちです。お互いに思惑や譲れないこだわりも、色々あるのでしょう。Webサイト上で他の団体をけなしているところすらあります。こんな状況ですので、大同団結することは、残念ながらしばらく無いと思います。個人的には、こういう状況も中国茶を学びにくくしている原因の一つだと思います。これだけあると、初めての方はどこへ行ったらいいのか、分かりませんからね。せっかくの勉強してみたい気持ちも萎えてしまいます。<各団体の特徴を知るには?>この状況が変わらないとなると、これから勉強する側としては、・組織の運営がしっかりしており、・きちんとした教育プログラムがあり、・事後のフォローもしっかりとしていて、・資格を持っていて、ある程度誇りに思えるようなところを選んでいく必要があろうかと思います。この情報源としては、正直、クチコミしかありません。が、複数の団体を掛け持ちしている人というのは、流派を掛け持ちする人が少ないのと同じ理由で少なく、お互いの実態がよく分からないのです。そこで、Webサイトに情報が掲載されているテキストや会報を見たことがある私が関係者や所属メンバーの方を知っているという、いくつかの大きめな団体について、ざっくりと特徴を紹介してみたいと思います。続く。にほんブログ村こういう話もあまり聞けませんよね(^^;)
2012.05.19
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深める話の続きです。ここは敢えて、一番私から縁遠いジャンルのお話を(^^;)<茶芸を学ぶ前にハッキリさせておきたいこと>中国茶に興味を持った方が、わりと多く興味を持つ分野、それが茶芸です。やはり、お稽古っぽさがあるからでしょうか。特に女性には人気があります。さて、淹れ方のところでも書きましたが、ハッキリ言って「茶芸」という言葉の捉え方は、人それぞれです。ですので、茶芸を学ぼうとするのであれば、まず「何を学びたいのか」を明確にした方が良いと思います。たとえば、こんな感じでしょうか。・お茶を美味しく淹れる方法を知りたい・中国茶の飲み方(作法)を知りたい・お茶を美しく淹れる所作を身につけたい・友人を呼んでお茶会を開きたい・ハクがつきそうなので中国の国家資格が欲しい・とにかく、お茶の道を究めたい・尊敬できる茶人について学びたいなどなど・・・実際には、目的は一つではないかもしれません。「美味しく、美しく淹れたい。でも資格はいいや」とか、色々組み合わせパターンはあります。いずれにしても、「茶芸を学んで、どういうことをしてみたいか」を考えておいた方が良いと思います。それによって、学び方や選ぶべき先生が変わってきます。もし、学びたいことが「美味しく淹れる方法」や「中国茶の飲み方」だけであれば、ある程度、独学で何とかなると思います。「色々な淹れ方を試して、検証してみる」「誰かが淹れているのを見て勉強する」ということを積み重ねていけば、自分なりの美味しい淹れ方は見つかると思います。これはカラオケの曲を自分で練習して覚えるようなものです。「誰に見せるわけでもない」ということなら独学でも良いでしょう。もちろん、誰かに見てもらう&教えてもらえれば、より早く習得できると思います。工藤佳治先生のXiangLe中国茶サロンR&Dの茶藝コースなどは、美味しく&美しく淹れるに特化したクラスのようです。経験豊富な先生の知恵を借りるというのは、良い選択かもしれません。一方、「美しく見えるように淹れたい」とか「国家資格を取りたい」となると、独学では、なかなか難しいと思います。先ほどカラオケに喩えましたが、この手の”見せる”茶芸を学ぶことは「振り付きで踊って歌えるようになるトレーニング」のようなものです。そうなると、やはり踊り方などを横で見て、手取り足取り教えてくれるコーチがいた方が、心強いです。では、どんな先生につけば良いのかですが、ここで考えておくべきことがあります。<「中国茶芸に流派は無い」は本当か?>どういうわけか、こういう噂が広まっているのですが。流派はありますただ、日本茶道のように「うちは数百年の歴史があります」のように確立されたものは無い、というだけです。「茶芸」なるものが始まったのは、せいぜい40年前ぐらい。今のところは群雄割拠状態というか、戦国時代初期みたいなものです。規模もそれほど大きいところはなく「家元一人で頑張ってます」的な流派が、まだ多い感じです。その中でも、最大派閥なのは、台湾発祥の陸羽茶藝でしょうか。台湾のお茶チェーン・天仁茗茶という大きな後ろ盾があったこともあり、現在では世界各国に支部を出しています。ここは別格に大きいですね。なお、中国の茶芸師試験については、「あまり流派はない」とされています。が、実際のところは、指導する先生の個性というのが、かなり色濃く出ます。養成講座では「こうやりなさい」という先生からの指導が、どこかには必ずあり、指導講師が誰かというのは、見る人が見ればわかるようです。まあ誰に習っても、芸は”技芸”の世界なので、多少の色は付くということです。一人の先生の個性は生徒さんから生徒さんへと受け継がれていくものなんですねぇ。<流派の違いって?>それぞれの流派ごとの違いですが、色々と先生のこだわりや取り決めがあります。「自分の独自の世界を作ること」=「流派を作ること」に繋がるので、当然といえば当然なのですが。具体的には、手の動かし方が違うとか、茶道具の配置が違うとか、茶席コーディネートのトーンが違うとか、使う茶器がオリジナルだとか、色々違うところがあります。どこのレベルが高いとか低いというのは、見る側の主観にもよるので、評価のしようがありません。が、とにかく「どこかが他と違う」というのが、ある意味、各流派のアイデンティティであり、誇りにもなっています。またもや、ざっくりした喩えで恐縮ですが・・・「いつも靴を左から履く」と決めている人が、たまたま右から履いてしまうと「何か一日中気持ち悪い」と言いますこれと同じで、どこかの流派にどっぷり所属していると、他流派のちょっと違うやり方は、何となく気持ち悪くなるもののようです。「いつもやっていることと、ちょっと違うのを見ると違和感を感じる」是非はともかく、これは人間の本能かもしれません。何が言いたいかといいますと、「所作」までバッチリ習い始めてしまうと、他へ移るのは、ちょっと大変かもしれませんよということです。一度、やり慣れた方式・習慣があると、無意識のうちに手が動いたりします。これを意識して、別のやり方に変えていくというのは、白紙の状態から学ぶ以上に大変な作業です。茶芸は身体で覚える、覚え込ませるものなので、先生選びは慎重に、なのです。できれば、体験講座やお茶会などに出かけて、何人かの先生のやり方を、自分の目で見た方が良いと思います。その中で、自分が「見ていて心地よい」あるいは「こうなりたい!」と思う先生を選びましょう。やっぱり、先生との相性というのはありますし、感性に合わないものは習っても仕方ありません。<中国の茶芸師資格を取りたい>この目的がある方は、中国語がネイティブ並みに堪能という方でない限り、茶芸師取得コースのある団体・教室を目指すことになるでしょう。多くのところは、事前の勉強会+1週間程度の集中講習&試験という感じで、大体、中国の杭州へツアーで行きます。費用は滞在期間やホテルのグレード、催行人数によってまちまちですが、ざっと十数万~二十万円ぐらいかかります。結構なお値段ですが、渡航費用まで考えたら、まあこんなものかもしれません。この手のツアーで行くと、通訳が付き、日本語で授業を受けられるようにしてくれます。こうした取得ツアーを頻繁にやっている、国内のメジャーな団体・お店を紹介しておきますと、NPO法人中国茶芸師協会NPO CHINA 日本中国茶協会(with 遊茶)華泰茶荘(with 中国茶インストラクター協会)日本中国茶普及協会あたりでしょうか。この4団体は、評茶員の取得ツアーも実施しています。他にも実施しているお店や団体がありますので、特に地方の方はチェックした方が良いかもしれません。近い方が何かと便利ではありますから。中国の主要都市に在住の方は、日本人向けの中国茶教室で取得できるようですね。ちなみに、茶芸師資格がどんなものであるかは、以下を参照下さい。中国茶の資格について考える(2)-茶芸師について中国茶ニュース:中国人にとっての茶芸師資格とは他国の職業資格を日本人が取得して役に立つかどうか?は、議論の分かれるところです。各自でご判断下さい。なお、資格取得ツアーに参加するタイミングですが、「どこかの流派で、しばらく茶芸を習ってから茶芸師に・・・」というよりは、いきなり資格取得ツアーに飛び込んでしまった方が、楽かもしれません。茶芸に関しては、白紙の状態の方が、教わったことを吸収しやすいからです。自分の中に確立したものがあると、取得ツアーの講師に「こうしろ」と言われても、なかなか従えません。ずば抜けて上手なら、講師も「この人はこういうスタイルなんだ」と納得してくれるでしょうが、中途半端な状態だと、「全面改造」の指導が入ることもあります。こうなると、限られた研修ツアーの日程では大変です。。。試験対策という意味では、何も色が付いていない方が楽なのです。もっとも、お茶の淹れ方が全く分からない&練習をしていない状態では、いくら日本語授業といえども、授業についていけない恐れもあります。事前にどこかで、基礎的な中国茶の勉強or準備講座は受けた方が良いでしょう。このへんは、各ツアー主催団体に問い合わせてみると、良いアドバイスをもらえるのではないかと思います。ご自身が茶芸師を保有している、もしくは茶芸師の指導実績が多い先生だと、事前にお話ししておけば、国家試験向きの茶芸を教えてくれるので、心配は少ないと思います。続く。にほんブログ村こういう話はあまり聞けませんよねぇ(^^;)
2012.05.18
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さて、ここまでの情報があれば、一通りお茶は飲めると思います。そこから、どう深めていくかなのですが、これは人それぞれです。駆け足とはいえ、一通り中国茶の世界を巡ってみると、自分が興味を引かれるポイントというのが見えてくると思います。たとえば、・もっと美味しいお茶を探してみたい・お茶の味わいと香りの違いについて、もう少し詳しく突っ込みたい・このお茶が生まれた背景や歴史、いわれをもっと知りたい・もっと上手にお茶を淹れたい・美しくお茶を淹れたい・茶器について、もう少し詳しく知りたい・中国の茶文化全般についてもっと知りたい・お茶の歴史について知りたい・現地でお茶を買いたい・お茶を飲む空間・茶席を演出してみたいなどなど。これまでの記事は、そうした自分の興味を発見するまでのガイドです。ここからは、自分が興味を持ったことを、どう学ぶか・学べるかという話に入っていきます。まずは、多くの人が気になるであろうことについて。お茶の味や香りの個性が生まれている部分をどう深めるかをご紹介します。<同じ名前のお茶でも、香りや味が違う?>たとえば、あるお店で購入した、凍頂烏龍茶の味と香りが気に入ったとします。それが切れてしまい、別のお店でなんとなく凍頂烏龍茶を買ってみたところ、全然思っていたものと味と香りが違う・・・同じお茶の名前なのに、なぜ?ということが良くあります。また、お茶のグレードもピンからキリまであり、なぜこんなにお茶の値段が違うのか、といぶかしく思われることもあるでしょう。このようなことに興味を持たれた方は、お茶の味を左右する要因を学んでみると良いかもしれません。<お茶の味を左右する要因>お茶の味を変えている要因は、大体以下のような5つの要因が考えられます。あ、これは私が経験上で分けたオリジナルの分類ですので、正しいとは限りませんが(^^;)・製法 発酵度の高さ・発酵の行わせ方 焙煎の程度 作り手の個性 など・茶樹 お茶の品種の違い 茶樹の年齢 根の張り方 など・土地 産地の気候特性 標高 土質 日当たり、水はけ など・気候 製茶時期(春、初夏、秋、冬・・・) 茶摘み前後の天候 生育期間中の気候 など・保存 保存の状態 製茶・焙煎からの期間 など こうした項目が1つでも違うと、同じ名前のお茶でも、違った風合いの茶に仕上がります。飲んでみて「これは何か違うな」と思ったら、原因は大体、上記の中にあります。これらの違いを理屈の上で説明するのは、割に簡単です。が、実際にどう違うのかを理解するためには、やっぱり飲むしかありません。少しずつ、製造時の条件が違うお茶を飲み比べてみて、なるほど、これが春茶と冬茶の違いか発酵度が高いと香りがこう変わるのかというようなことを、1つ1つ確認していきます。違いを舌に覚え込ませる作業が必要です。時間がかかります。かなりの数を飲み、ある程度の傾向が掴めてくると、発酵度が高めで、焙煎も少し強めにした梨山茶が好き。特に冬茶。のような、ややマニアック?な回答が出来ることになります。こういう回答が出来ると、どんなメリットがあるか?ですが、自分好みのお茶にありつける確率が高くなるというメリットがあります。たいていのお茶屋さんは、「これ、なんだか美味しいから買って来ようか」と漠然と仕入れてくるのではありません。上記のような条件を考え・伝えながら、仕入れを行っているのです。プロの共通用語なんですね。お茶屋さんに対して、上記のような言葉を使って伝えられると、向こうも一発でお茶のイメージを解します。「とにかく香りの良いお茶」のような言葉では、漠然としすぎていて、残念ながら伝わらないんです。現地のディープなお茶屋さんや産地に行く際は、これができるかどうかは大事なことだったりします。プロの方がやっていることを真似ようというのですから、なかなか大変です。しかしながら、よく使われるものというのは、やっぱりある程度決まっています。そういうものだけでも覚えておくと重宝します。たとえば、台湾茶を例に取ると、 ・発酵度が高いものと低いものの比較 ・焙煎が強いものと軽いもの、かけていないものの比較 ・お茶の品種による味の違い ・主要産地ごとの風合いの違い ・標高の違い ・春茶と冬茶の違いぐらいをクリアしていたら、まず困らないと思います。日本のちょっとこだわりのあるお店では、このような条件を明示して販売しているケースもあるので、「教材」となるお茶の入手も比較的容易かと思います。逆に言うと、これ以上はマニアックすぎます。「農家まで行って直接買い物をしたい」とか「自分でお茶を作りたい」とか、「お茶を仕入れて販売したい」という人なら、突っ込んで行かないと太刀打ちできませんが、一般人には必要ありません(^^;)より突っ込みたい場合は、お茶の製造法や成分の話を詳しく学べる評茶員の講座を受講するのもありかもしれません。<中国茶は奥が深く、難しい?>中国茶は奥が深い、あるいは難しいと言われる理由の1つは、今回見て来たように、お茶の種類の多さ(幅の広さ) × グレード・個性の違い(奥の深さ)という組み合わせの数が、とても多いというところにあります。種類の多さを平面とすると、グレード・個性の違いは高さ方向に相当します。言うなれば、三次元の構造になっているのです。#プーアル茶とかになると経年変化とかが加わってきて、四次元の世界になります。むーん、ますます難しい(その分、製法などのバリエーションは減るのですが)。「お茶はハマるとキリがない」といわれますが、それはこの奥深さゆえです。特に中国茶の場合は、平面方向にも広いですから、ますますディープでとっつきにくい印象なんだろうと思います。とはいえ、上記のような「三次元の構造になっている」ということと「同じお茶なので、味を左右する要素は大体同じ」ということを知っておくと、中国茶はそんなに怖い世界でもありません。1つのお茶で「公式」をつかんでおけば、あとは応用問題なので。・・・とまあ、中国茶にはそんな性質があります。中国茶の学習は最初の骨組みの部分をババッと作り上げた後は、焦らず、じっくりと時間をかけて、ゆるりと進めていくのが良いのではないかと思います。とにかく、時間がかかりますので。幸いなことに、お茶は健康への悪影響は少なく、むしろ好ましい効果があるものです。中国茶は、ほどほどのペースで進めている限りは、一生つきあえる趣味になると思いますよ(^^)続く。にほんブログ村最初に教えてもらっていたら回り道しませんでしたねぇ。。。(-_-;)
2012.05.17
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さて、ようやく飲み方です。<普段はゴクゴクでも、学ぶ時はチビチビと>お茶の飲み方は自由でいいと思うのですが、お茶を学ぼうとする時は、お茶の特徴が分かりやすくなるコツがあります。それは小さな茶杯で、少量ずつ飲むことです。大きめの茶杯でゴクゴクと飲むのは、普段の習慣としては悪くないのですが、お茶を知ろう・学ぼうとしている時は、どうも感覚が鈍りがちでいけません。一方、「少量しかない」と思うと、人間どういうわけか集中力が高まります。少量だと、お茶の微妙な味や香りの変化に敏感に反応できるんですね。使う器は、一般的に使われている中国茶の茶杯(無ければ酒杯)でよいと思います。「3回に分けて飲むと品が良い」(※)とか言いますが、そのくらいに分けた方が、特徴が分かりやすいかもしれません。すぐにゴクリと飲むのではなく、ちょっと口の中で転がすというか、散歩させてから飲むと口の中の味を感じる器官にまんべんなく触れるので、より分かりやすくなります。※「品」という文字には、「口」が3つありますでしょう。上手いこと言うものです。最初は「全然分からない・・・」と思っていても、こういう飲み方を続けているうちに、だんだん、味覚が鋭くなってきます。たいてい、最初はジャスミン茶やライチ紅茶のような、香りや味がドカンと来るのが好みだったりします。が、徐々に飲み慣れてくると、味の深みや余韻の長いお茶が好きになっていくようです。周りを見ていると、お茶好きさんにグルメな方が多いのも、何となく分かる気がします。知らず知らずのうちに、味覚が鍛えられているんでしょうね。才能やセンスというのももちろんあるのでしょうが、基本的には訓練で身につくものが大きいように感じます。<目で見て、鼻で聞いて、口で味わう>もう一つ、お茶を飲む際のポイントがあります。いきなり口に運ぶ前に、3段階でお茶を見ていくということです。茶杯に入ったお茶が出てきたら、まずは目で見ます。お茶の茶水の色(「水色」とかいて「すいしょく」と読みます)はもちろんのこと、透明感であったり、中には産毛が浮いてキラキラしているかや、紅茶のゴールデンリングやら、表面のとろみなどを見ます。色々見ていくと、美味しいお茶は、やっぱり見た目も美味しそうな感じがします。”良いお茶オーラ”が出るものなんです。そんなところを、まずはしげしげと見ます。次に鼻。香りです。聞香杯がある場合は、聞香杯を使って香りを聞きます。。なお、聞香杯は基本的に烏龍茶の時だけ使います。中国茶だから、何でも聞香杯を使うわけではないのです。香りについては、3段階に分けると良いかもしれません。まずは、熱い時の香り。あまり香りのパターンは分かりませんが、作る工程で問題があるとここで大体分かります。最初のころは熱いだけなので、必要無いかも。続いて、少し落ち着いた時の香り。この段階になると、甘い香りが出てきます。そのお茶の香りのパターンが一番分かる時なので、ここぞとばかりに香りを嗅ぎましょう。最後に、冷めた時の香り。良いお茶は、香りが長く続く傾向があります。これは美味い!というお茶があったら、冷めた聞香杯も是非確認してみて下さい。温かい時とはまた違った、良い香りが出ていたりします。そして、最後に口。ここでお茶を飲むというわけです。実際には、香りを確認しながら飲んでいくという感じでしょうね。飲み干した後の茶杯の内側にも香りが残っていて、簡易な聞香杯のようになります。香りをちょっと確認したい時は、茶杯の香りを確認してみるのも良い手です。<お菓子やお茶請けは2煎目以降に>お茶を飲む時にお菓子やお茶請けが出てくることがあります。これを食べるタイミングですが、2煎目か3煎目を一口飲んだ後ぐらいが一番良いのではないかと思います。最初は、やはりストレートにお茶の味と香りを確認したいので、お茶請けと一緒にしない方が良いと思います。「お茶を飲む時は、一切食べないのだ」という手もありますが、お茶酔いの危険性もあるので、長時間、濃いお茶を飲む場合は、適度な糖分の補給はあった方が良いかもしれません。このような飲み方を知っておくと、中国茶のお茶会に行っても、周りの方と同じように振る舞って飲めるのではないかと思います。なんとなく、中国茶飲みのスタンダードになっている気がします。<同じお茶を何人かで飲む>お茶を学ぼうとしている時に、一緒に飲んでくれる方がいると、色々発見があります。たとえば、あなた:フルーティーな香り・・・Aさん:果物のような香りだけど、これなんだろう?Bさん:桃!桃の香り!Cさん:そうそう、桃!それも青いところが少し残っているやつのイメージ。一同:それだ!というふうに、何人かの声を合わせると、お茶の印象がよりハッキリします。印象を言語化すると、頭の中に整理しやすくなるのです。みんなでワイワイ言いながら飲む経験というのは、とても勉強になると思います。普段は独学でやっている方も、ぜひお茶会やイベントなどに参加して、みんなでお茶を飲む楽しさ・面白さを味わっていただければと思います。続く。にほんブログ村お留守中に伸びきれず。すみません。
2012.05.16
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お茶の淹れ方について、もう少し掘り下げておきます。まず、最初はお茶屋さんの淹れ方マニュアル通りで良いと思います。次のステップとして、学んでおきたいのは、その裏側にある「原則」です。これをマスターしてしまえば、自由自在にお茶を淹れることができるようになります。「緑茶は何度ぐらいのお湯で・・・」なんてのを暗記しなくて済みます。<お茶を淹れるということ>これから茶芸や茶道を追い求めている方には、怒られそうなことを書きます(宣言)お茶を淹れるという作業を科学的観点から見ると、お茶の中に含まれている成分を、お湯(もしくは水)に溶かし込む作業と言えるでしょう。つまり、上手にお茶を淹れることを、実に味気ない表現を使って述べるとすると、茶葉の中に含まれている美味しさの成分を狙い通りに抽出することになります。うーん、本当に味気ないですね(苦笑)しかし、美味しくお茶を淹れることの本質は、ここにあると思います。「真心を込めれば、お茶は美味しく入ります」とかは、この後に出てくる話です。そもそもの前提条件である、お茶の美味しさの成分を引き出す淹れ方が出来ていなかったら、どうやったって美味しく入りません。というわけで、お茶の淹れ方の原則というものを考えてみます。たくさんのポイントがあるのですが、ここでは、分かりやすいものとして、お湯の温度と味・香りの関係茶葉の形状・年月お湯の注ぎ方の3つについて紹介しておきます。なお、私は淹れる分野のスペシャリストではありません。興味のある方は、ぜひ詳しい人に教えてもらってください。お茶淹れは、直接指導をしてもらうのが好ましい分野です。<お湯の温度と味・香り>お茶の風味を決定するものに、味と香りがあります。これらを左右する大きな要素が”お湯の温度”です。お茶の味を左右する大きな要素として、旨みと渋みがあります。旨みというのは、いわゆるアミノ酸に代表される成分が作り出しています。高級な緑茶にはテアニンという物質が含まれている、というのが時々出てきますが、これもその一種です。この旨み成分というのは、お湯の温度の高さには、あまり関係なく溶け出してきます。温度よりも、抽出時間を延ばすことにより、多く染み出てくるタイプの成分です。一方、渋みというのは、いわゆるカテキンやタンニンといった物質とカフェインから出てきます。このうち、カテキンやタンニンは、お湯の温度が高いほど、たくさん溶け出す性質があります。つまり、渋みを押さえたい場合は、お湯の温度を低めにして抽出すれば良いということになります。抽出時間も短くした方が、カテキンやタンニンの溶け出しを抑えることが出来ます。このような特性をうまく生かしていると思うのが、日本の玉露の淹れ方です。玉露の持つアミノ酸の旨みを引き出し、かつカテキンやタンニンのような渋み成分を出さないようにする。そのために低めの温度で、じっくり長めに置いて淹れるわけです。うーん、実に理に適ってますね(^^)続いて、香りです。お茶の香りのもとは、茶葉の中に含まれる芳香成分です。この手の成分は、ある程度の温度に達しないとあまり抽出されない、という傾向があります。ですので、香りを引き出そうと思ったら、とにかく熱々で淹れるのが吉です。烏龍茶の淹れ方を見ていると、茶器を温める急須の上からお湯をかけると、お湯の温度を下げないよう、一貫して工夫していることが分かります。香りが命の烏龍茶らしい淹れ方なのです。ここまでの内容をまとめますと、旨み ・・・ 温度にはあまり関係ない。時間が長いほど良く出る。渋み ・・・ 高い方が出やすく、低いほど出にくい。時間が長いほど良く出る。香り ・・・ 高い方が出やすく、低いと出てこないと、なります。温度が高い方が香りは出ますが、渋みも増えてしまうので、時間を短くしてカバーするなど、最適な妥協点を探っていくことになります。つまり、中国茶の淹れ方をざっと整理するならば、香りを特に大事にするような青茶や紅茶は、香りを引き出しやすい高めの温度で旨みをじっくり引き出したい緑茶や白茶などは、やや低めの温度でじっくりとというのが原則になるわけです。六大分類、きちんと押さえておくと、こういうところで効いてきます。この原則は、淹れてみて、味の微調整をする時にも役立ちます。「ちょっと渋かったなー」と思ったら、温度を下げるか抽出時間を短くする「ちょっと香りが足りないなー」と思ったら、温度を上げてみる「ちょっと旨みが足りないなー」と思ったら、抽出時間を長くするというふうに、応用すればOKというわけです。淹れ慣れている方というのは、こういうコツを感覚でつかんでいるのです。<茶葉の形状・年月>茶葉の形状によっても、成分の出やすさは変わってきます。一般的に新芽の部分を使っているお茶は、味が出やすい傾向にあります。この手のお茶は温度をやや下げた方が、美味しく入ります。高級な緑茶の多くは、小さな新芽を使ったお茶なので、このルールを適用すると良いでしょう。烏龍茶でも、東方美人茶などは新芽を多く使っているので、沸騰後一呼吸置いた程度のお湯の方が美味しいです。一方、成熟した茶葉を使っているお茶や凍頂烏龍茶・安渓鉄観音のように、きつく巻きが入っているお茶は、味がやや出にくい傾向があります。ですので、お湯の温度を高めにする、お湯を直接当てるなどの方法で、成分の抽出を促してあげると良いでしょう。#烏龍茶の場合、一度水分を吸わせ茶葉を解きほぐし、抽出しやすくするという意味で、洗茶も有効な方法です。また、古いお茶の場合は、成分が出てくるまで時間がかかったりします。そこで、お湯の温度を上げたり、洗茶をするなどの方法を用いる方が良いでしょう。プーアル茶で必須とされている洗茶には、ほこりっぽさを取るというだけでなく、一度お湯につけて成分の抽出を促すという意味もあると思います。<お湯の差し方>お湯をどう差すか、というのも味や香りに影響を与えます。まず、茶葉に直接お湯を当てると、成分は抽出されやすくなります。香りも味も出ますが、渋みや雑味も出やすくなります。さらに、お湯を注ぐ高さを高くすると、水圧が強くなりますので、ますます出やすくなります。直接茶葉にお湯を当てず、茶器の壁に当てるようにしてお湯を注ぐと、味はマイルドになります。ぜひ実験してみて下さい。このように、器の中にある茶葉にお湯をどう注ぐかということで、味わいをある程度コントロールすることができます。「ポットの注ぎ口は細い方が良い」というのは、このためです。細い方が、水線のコントロールをしやすいのです。もっと言いますと、茶器の中でお湯をどう回すか、というあたりに突っ込んでいくと、美味しく入ったりします。ここまで行くとかなりマニアックな領域ですが、美味しいお茶の淹れ方を追求したい方は、研究してみるのも良いかもしれません。<茶芸を学べば美味しいお茶の淹れ方を学べるか>ここまで書いてきたような内容を知っていれば、普通にお茶を淹れるぶんには全く不自由しないと思います。さて、それでは中国茶を学ぼうとした方は、必ず見かけるであろう「茶芸」というのは、一体何なのでしょうか?いわゆる「茶芸」を学べば、上記のようなことがマスターでき、お茶を美味しく淹れられるようになるか、というとこれは何とも言えません。「茶芸」というものの捉え方が、先生や団体によって、まちまちだからです。たとえば、中国茶を淹れること全般を「茶芸」と呼んでいるだけの人もいれば、美しく淹れるのが「茶芸」だという人もいますし、美しく・美味しく淹れるのが「茶芸」だという人や、お茶の道を究めるのが「茶芸」だ、と各人各様の解釈があります。中には、「中国の国家資格が受かりさえすれば良い」とばかりに、表面的な形を覚え込ませるだけのこともあります。こうした講座を出れば、確かに、美しい所作で淹れることは出来るようになるかもしれません。が、味が伴っているかどうかは・・・ よく分かりません。本格的に茶芸を勉強したい方は、よく先生の考え方や授業の進め方を確認した上で、講座を選ばれることをオススメします。個人的には、中国茶の右も左も分からないうちに、いきなり茶芸の世界に飛び込むというのはオススメしかねます。中国茶の世界がそれなりに見えていないと、先生の考え方や授業の進め方の説明を理解できないと思いますので。続く。にほんブログ村↑「なるほど!」が1つでもありましたらクリックを♪
2012.05.15
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さて、飲むべきお茶は明確になりました。が、実際に一人でお茶を飲んでいこうとすると、2つの大きな問題があります。それは、・適切なお茶をどう調達するか・お茶をどう適切に淹れるかという問題です。これをどうクリアするかを考えましょう。<適切なお茶をどう調達するか>農作物は何でもそうだと思いますが、ピンからキリまであります。中国茶もしかりです。日本国内で販売されている中国茶を見ていると、500gで1000円!なんて激安で販売されているお茶もあれば、10gで数千円という、単位を間違えたんじゃないか?と思うお茶もあります。迷うところですが、そのお茶の個性が良く出ているグレード・品質というのを、見極めなければいけません。学習のためには高ければ良いというものでもないので、難しいところです。グレードを機械的に、たとえば「50gで1000円のお茶」のように設定してしまうと、ちょっと困ったことになります。お茶によって、適正価格の相場が全然違うのです。「あるお茶は、十二分な予算でものすごく良いものなんだけど、別のお茶は、全然予算不足で”まがいもの”しか入手できない・・・」なんてこともあります。全然グレードが違うもの比較して「こっちが好み」とやってしまうと、本来の魅力を知らないままに判断してしまうことになり、ちょっと勿体無いのです。たとえば、武夷岩茶。ものの本には、特徴として”岩韻が感じられる”と書いてありますが、100g1000円程度で販売されている量産品から岩韻を感じるのは、まず無理です。現地でも人気があり、生産時期や生産地域の限られる希少なお茶は、とても高くなるのです。日本人が代表的な中国茶と見なしているものの多くは”スーパーブランド”であることが多く、そもそも値が張ります。さらに、中国経済はご存じのようにバブっていますから、高級茶では「5年前の5倍の価格がついている」なんてことも珍しくありません。このへんの事情は、やはりその道のプロにしか分かりません。販売している方もしくは教えている方に聞くしかないと思います。たとえば、「中国茶を勉強していて、緑茶の傾向をつかむために3種類ほど飲んでみたいと思っているんですが、どれが適していますか?」と聞いてみましょう。しっかりとした知識を持っているお店の方であれば、きちんと教えてくれると思います。よく分からない場合は、いくつかのお店で用意されている「飲み比べセット」を活用するのも手です。この手のセットは少量ずつ試すことが出来るので、入門者にとっては大変ありがたい存在です。気に入ったお茶があったら、追加で購入すればよいのです。もし、「たくさんのお茶を買い揃えるのは大変だし、淹れるのも不安」という場合は、中国茶教室や色々飲み比べられる講座・イベントを活用するのが良いでしょう。仮に自分の好みに合わないお茶があっても、その場限りのことで済みます。「買っちゃったけど、あまり美味しくない」という不良ストックを抱えなくて済むので、経済的・心理的な負担も軽く済むと思います。<お茶をどう適切に淹れるか>お茶は、茶葉の状態では半製品のようなものです。「淹れる」という作業を経て、本来の美味しさ・魅力が引き出されます。しかし、初めて見るお茶を上手に淹れるには、どうしたら良いのでしょうか。・・・実は、お茶を淹れるプロでも、初見のお茶を美味しく淹れるというのは、かなり難しいことなのです。理想的なのは「そのお茶をよく知っている誰か」に淹れてもらうことです。が、それができない場合は、購入したお茶屋さんのお茶淹れマニュアルに忠実に従ってみるしかありません。これで大外れはしないと思いますが「忠実に」というのがポイントです。上手く行かない場合に問題になる点は、たいてい、・茶葉の量・お湯の温度・蒸らし時間のいずれかにあるので、この点をしっかり確認して淹れると良いでしょう。#微調整の仕方は、のちほどの記事で。特にお湯の温度管理が、もっとも難しい点です。中国茶は”熱湯”を求めることが多いので、本格的に始められるのなら電気ケトルへの投資をオススメします。あとで理由を述べますが、色々な機能よりも、とにかく”注ぎ口が細い”ことを重視すると良いと思います。↑日本で一般に出回っているもので条件に合致するのは、この2つぐらいでしょうか・・・お茶を飲む場所に、アツアツのお湯があるのは大変便利です。なにより、淹れる舞台が台所からテーブルの上に移ることで、お茶が一躍リビングの主役になります。続く。にほんブログ村
2012.05.14
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代表的な名茶だけでも、千種類以上あるといわれる中国茶。しかし、このうち日本で、それなりに流通しているお茶は、せいぜい100種類程度。ややマニアックなお茶を加えても、200種類に満たない程度ではないかと思います。あとは産地違いだったり、グレード違いだったり、形状が違ったりのバリエーションです。ここでは、そんなお茶の中から、代表的なお茶をリストアップしてみたいと思います。・・・あ、あくまで個人的な経験&感覚に基づいたものなので、異論は大いに認めます(笑)<飲んでおきたい中国茶&台湾茶リスト>ざざっと、主要どころ&個性がハッキリしているお茶を並べてみました。ほとんど飲んでいる、という方は、かなりのお茶マニアです(笑)オススメ度(※)・入手性などを考慮し、ランク分けをしています。まず、初めての方は★★★のお茶を飲むと良いと思います。中国茶・台湾茶の特に代表的な銘柄で、日本でも多く流通しているものです。およそ20種ほどですが、一通り飲めば、中国茶の大ざっぱな傾向はつかめるかと。続いて、★★に挑戦しましょう。中国茶・台湾茶のなかでも、かなり有名な銘柄です。あわせて、★★★のお茶ももう一度飲んでみると、より理解が深まります。さらに機会があれば、★や無印のお茶にも挑戦してみましょう。個性派で飲んでおきたいものですが、少々マニアックだったり、入手性が悪かったりするお茶です。※美味しさでのオススメというわけではなく、中国茶の学習的な面からのオススメです。<緑茶>★★★ 龍井茶★★★ 碧螺春★★★ 黄山毛峰★★ 安吉白茶★★ 太平猴魁★★ 六安瓜片★★ 信陽毛尖★★ 雲南毛峰★ 径山茶★ 開化龍頂★ 蒙頂甘露★ 峨眉竹葉青★ 珠茶(平水珠茶・ガンパウダー)★ 廬山雲霧★ 三峡碧螺春(台湾碧螺春) 雪青 顧渚紫笋 恩施玉露 安化松針 都均毛尖<白茶>★★★ 白毫銀針★★★ 白牡丹★ 寿眉 新工芸白茶<青茶>★★★ 安渓鉄観音★★★ 武夷肉桂★★★ 武夷水仙★★★ 鳳凰単ソウ(蜜蘭香、黄枝香、桂花香など数種)★★★ 文山包種茶★★★ 凍頂烏龍茶★★★ 阿里山烏龍茶★★★ 東方美人茶(青心大有種のもの)★★ 黄金桂★★ 大紅袍★★ 鉄羅漢★★ 白鶏冠★★ 水金亀★★ 烏[山東]単ソウ★★ 宋種単ソウ★★ 金萱茶★★ 四季春茶★★ 梨山烏龍茶★★ 木柵鉄観音★ 毛蟹★ 本山★ 半天腰★ 翠玉茶★ 杉林渓烏龍茶★ 東方美人茶(青心烏龍種のもの)★ 蜜香烏龍茶/貴妃茶★ 台湾佛手 白芽奇蘭 永春佛手 石古坪烏龍<紅茶>★★★ 祁門紅茶★★★ 正山小種★★★ 雲南紅茶★★ 紅玉紅茶★ 九曲紅梅★ 坦洋工夫 金駿眉/銀駿眉 英徳紅茶 台湾紅茶(アッサム種)<黄茶>★★★ 君山銀針(黄茶)★★ 霍山黄芽(黄茶)★ 蒙頂黄芽(黄茶)<黒茶>★★★ プーアル熟茶★★★ プーアル生茶(熟成されたもの)★★ プーアル生茶(餅茶・若いもの) 安化黒茶(茯磚茶、黒磚茶、青磚茶、花磚茶など) 六堡茶 千両茶<花茶・添加茶>★★★ 茉莉龍珠★★★ 工芸茶★★ ジャスミン茶(福建産・丸まっていないもの)★★ 杭白菊★★ メイクイ茶★ ジャスミン茶(台湾産) 桂花烏龍茶 着香したお茶(金萱や桂花香単ソウ) 人参烏龍茶日本は烏龍茶の入手性が比較的良く、好む方も多いので、烏龍茶は少し多めにしてみました。中国標準に合わせるならば、烏龍茶は少なく、緑茶が多めになると思います。えー、重ねて申しあげますが、異論は大いに認めます(笑)人によって、このリストは違うはずですし、ランクのつけ方も違うはずです。リストの細かな是非はさておき、上記のリストの茶名を見て、味・香りのイメージのつくお茶の数が増えていけば、しめたものです。おそらく、半分ぐらいカバーしていると、日本の中国茶専門店に行っても、楽しくお茶の並んでいる棚を眺められることでしょう。一度、こういう核が出来れば、「○○茶に似た雰囲気」というような言葉で、説明されてイメージできるようになりますので、お茶の幅はぐんぐん広がっていくのではないかと思います。核が出来るまではある程度、集中的に。核ができたら、あとは焦らずじっくりが理想です。続く。にほんブログ村↑↑↑お役に立ちましたら、是非クリックを♪
2012.05.13
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さて、六大分類の理屈が分かったところで、実践編です。<未知のものを知る唯一の方法>初めて中国茶を学ぼうとする方にとって、中国茶のほとんどは、未知なる味と香りの飲みものだろうと思います。未知のものを知るためには、どうしたら良いでしょうか?自分の今までの経験に無いものを学ぶ場合、方法はこれしかありません。習うより慣れろです。”中国茶の学び方”という看板を掲げているのに、こんなことを言うのは恐縮です(^^;)でも、これが一番大事なんです。いろんなお茶を飲んでみて、お茶の味と香りを自分の五感で感じるのです。・・・とはいえ、手当たり次第、好きなものを飲めば良いというわけでもありません。やっぱり、近道というか攻略法があるんですそれを伝えるのが、この記事の役目デス。<六大分類に沿って飲んでみる>中国茶はたくさんのお茶があるので、何を飲めばよいのか迷ってしまいそうです。私が初心者の方にオススメするのは、六大分類の各茶類のお茶を、2,3種類ずつ飲んでみるというものです。六大分類のお茶の他に、ジャスミン茶に代表される「花茶」という分類もあるので、これも合わせると、大体15~20種類ほどになるでしょうか。これを、短期間のうちに、一通り飲んでみることをオススメします。#具体的にどんなお茶をどんな順番で飲むと良いかは、次回の記事で。なお、初めて飲む場合は、あまりにたくさんのお茶をいっぺんに飲むと分からなくなってしまうことがあります。何日かに分けてチャレンジすると良いでしょう。このようなことをオススメするのには、理由があります。未知なる世界への探検でもある、「海外旅行」をイメージしてみましょう。初めて訪れる国で、言葉も通じず、土地勘もない場合、最初からマニアックな路地にズカズカ入っていきませんよね?多くの方は、最初はメジャーな観光地を回ってみると思います。場合によっては、パッケージツアーでガイドさんに連れて行ってもらうかもしれません。定番スポットを巡りながら、ぐるりと街を回ってみると、だんだん土地の雰囲気というのが掴めてきます。その土地の空気に触れ続けることで、土地勘ができてくるんですね。自分が好きなエリアや興味深いと思う対象も、街を回っているうちに見えてくるでしょう。そうなってきてから、「徐々にローカルな場所を散策してみる」「ちょっとマニアックな場所へ行く」ようになるはずです。中国茶という新しい世界を旅するのも、これと全く同じ原理です。定番を巡りながら、少しずつ、中国茶の世界の土地勘をつかんでいくのです。最初は、メジャーなお茶を六大分類に沿って一通り飲んでみて、「おお、こういう香りと味なんだ」「あ、このお茶は好き」「このお茶はちょっとイマイチ」というのを、まず自分の舌で感じてみましょう。色々飲んでいくうちに、中国茶の世界というのが何となく見えてくると思います。<ウンチクよりも自分の感性>最初に色々飲んでいく際に注意すべきことがあります。余計な情報を覚えることに集中しないことです。お茶には色々なウンチクだったり、さまざまな情報がついて回りますが、最初はあまり深入りしないことです。それよりも、「えっ、お茶ってこんなに味わいが深いものなの?」「こんな香りは初めて!」というような、新しい味や香りの感覚・驚きを、自分の舌で感じることに集中して下さい。そして、そのお茶の印象や好みかどうかをメモっておくと良いでしょう。最初から、お茶の謂われや歴史、製法といったことを覚える必要はありません。まずは、味わいの違いと自分の好みを知ることからスタートでいいと思います。初心者のうちは、「自分の好みを知る」というのが、とってもとっても大切なんです。なぜなら、お茶に関する会話をするのがスムーズになるからです。「どんなお茶を好きか」というのは、お茶好き同士のもっともベーシックな共通言語なのです。たとえば、中国茶専門店に行ったとすれば、こうなります。あなた:最近のオススメのお茶は何ですか?店員:(この方、どんなお茶が好みなんだろう?)普段はどんなお茶を飲まれているんですか?あなた:よく飲むのは烏龍茶で、特に武夷岩茶や木柵鉄観音が好きです。店員:(ニッコリと)火入れをしたお茶ですね。でしたら、ちょうどこちらのお茶が入荷したばかりで・・・と、非常にスムーズな会話で、お買い物が出来るようになります。スバラシイ。中途半端な知識を覚えようと必死になるよりも、色々お茶を飲んで、自分の感性に問いかけ、好みの傾向を探ること。最初は、とにかく、そこに集中しましょう。それが一番の近道なのです。さて、次はどんなお茶を飲んだらよいのかのリストを提示してみます。続く。にほんブログ村百聞は一飲にしかず!
2012.05.12
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さて、中国茶の本には必ず出てくる六大分類について、あるきち流にざっくりと解説してみます。こんなにアカデミックではない説明をする人は、そうはいないと思います(^^;)<六大分類とは>中国茶入門書の最初の方には、お約束であるかのように、 「中国茶は製法によって6つの種類に分けられます」と書いてあります。そして、聞き慣れない「萎凋」「殺青」「揉捻」というような専門用語がズラズラ並んでいます。これ、なんだか難しそうですよね。・・・白状しますと、私も最初、ここで意識が遠のきました(笑)が、実は言っていることは、とっても単純なんです。「日本で造られているお酒には、清酒、焼酎、ビール、ワイン、ウイスキー、ブランデーがあります」と説明しているのと一緒で「中国でつくられているお茶には、緑茶、青茶、紅茶、白茶、黄茶、黒茶があります」と言っているだけのことです。どれも「茶」という名前がついているので、大して違いはないだろうと思われるかもしれません。あるいは、「わあ、青とか白とか、黄色とか黒もあるんだ」という方に意識を取られるかもしれません。が、これらは上記のお酒の分類ほどに違うものだと考えて下さい。同じお茶なんだけど、まったく別物の味と香りというのがポイントです。それだけをシンプルに伝えればいいのに、「製法がどうのこうの・・・」ということを最初に言っちゃうから、ややこしく感じるんですね。さて、その六大分類ですが、各茶種ごとのイメージを、誤解を恐れずに書くとこんな感じでしょうか。緑茶 ・・・ お茶の葉の成分をシンプルかつストレートに味わうお茶白茶 ・・・ 甘み・旨みを柔らかく味わうお茶黄茶 ・・・ 刺激の少ない旨さを味わうお茶青茶 ・・・ 華やかな香りと味のバランスを味わうお茶紅茶 ・・・ 濃厚・芳醇な香りと味を味わうお茶黒茶 ・・・ 熟成によるお茶のコクを味わうお茶それぞれ、太字がポイントです。お茶は、いわゆる「チャノキ」と呼ばれるカメリア・シネンシスという植物の仲間から作られています。原理的には、緑茶も紅茶も烏龍茶も、同じお茶の葉から作ることができるのです。ただ、作り方が違うと、全然別物になるんです。お米を原料としたお酒に、清酒と米焼酎がありますが、全然別物ですよね。それと一緒で、原料は同じでも作り方が違えば、味と香り・成分が全然違うものになるのです。さあ、ここから作り方の話です。#結局、この話をするんですが、まとめてやるのと段階を踏むのでだいぶ違うかと(^^;) <「発酵」がポイント>六大分類のうち緑茶以外のお茶は、元々お茶の葉の中に含まれる成分(※1)を変化させることで、香りや味を変えています。これが、いわゆる「発酵」と言われるものです。「発酵」と聞くと、なんとなくチーズやヨーグルトのように「菌を入れて・・・」のようなものを思い浮かべがちです。が、お茶に用いられる「発酵」のほとんどは、そうではありません(※2)。お茶の葉っぱの中には、葉の中の成分を変える物質(酵素)が元々含まれていて、それを呼び覚ます作業を加えてあげると、勝手にお茶の成分が変化していくのです。この特性を職人さんが上手にコントロールしながら利用することで、さまざまな香りと味のお茶を生み出しています。お茶の「発酵」の進め方には、いろんな方法があって、どれを使うかで引き出される成分が違ってきます。発酵方法の違いで、緑茶以外の5タイプが生まれているんですね。なお、緑茶は発酵させないというのは、茶葉に含まれていた成分を極力変えないように配慮しているためであると言えるでしょう。上記のお茶のイメージに書いた、緑茶は”シンプルかつストレート”というのは、そういう意味です。というわけで、中国茶を知るためには、お茶の「発酵」というものを注意深く見ていく必要があるのです。※1 主にはポリフェノール。カテキンとかタンニンとか呼ばれるものも、全てポリフェノールです。これが発酵によって香りや味の成分に変わるのです。変わりそうな成分を大体変えるのが全発酵(紅茶)、ある程度で止めるのが半発酵(青茶)です。※2 ただし、黒茶の一部には菌類を使い、みなさんが思い浮かべるような「発酵」をさせているものもあります。<「六大分類」を知ることのメリット>たくさんある中国茶も、このように一度ジャンル分けが出来れば、もう少し深く突っ込めますよね。それが、六大分類の一番のメリットです。ただの学術的な分類にとどまらず、飲む側・淹れる側にとっての最大のヒントを与えてくれるものなのです。またもお酒に喩えて、そのメリットを見てみましょう。日本でたくさん作られているお酒も、ある程度分類してしまえば、「なるほど、焼酎には甲類と乙類があって、乙類には芋焼酎、麦焼酎、米焼酎・・・のように色々な種類があるのか」「清酒は産地や蔵によって、味わいが違うなあ。米の品種でも違うね」と、それぞれのジャンルの中で、味や香りが違う理由がハッキリ見えてくるわけです。何となく目についた物を買ってみて、「ああ美味しい」「これは好きじゃない」とやっていくのもいいのですが、「どうも自分が好きなのは、ビールはアサヒで、焼酎は麦だな」と分かった方が、次からお買い物しやすいですよね。お茶のタイプがハッキリすれば、美味しく飲むための飲み方(淹れ方)もある程度分かります。先に挙げたようなお茶のイメージを念頭に置いて、それに合った淹れ方をすれば良いのです。そうなれば、使う道具(器・茶器)も、自ずと決まってきます。イメージにあった淹れ方ができる器を用意すればよいのです。何と言っても、六大分類のメリットは、千種類以上もあるという中国茶の淹れ方を1つ1つ暗記する、なんてことをしなくていいんです。基本的には、6つのパターンを覚えればOKなんです。あとは微調整だけです。このように考えると、「六大分類って、ステキ♪」と思えるのではないでしょうか。余談ですが、もし、日本のお酒がきちんと分類されていなかったとしたら、どうでしょう。ビールをお銚子に入れて、熱燗にして飲むなんて変なことをする人が出てくるかもしれませんwやっている当人は、「日本のお酒はこうして飲むって聞いたけど?これが作法なんだろう?」と大まじめに答えるかも(笑)#笑い話のようですが、中国茶になると、知らずにこういうことをしてしまっているケースがあります。とにかく、六大分類をきちんと押さえておくと、たくさんのお茶の種類に惑わされずに済むのではないかと思います。中国茶の世界を一人歩きするためのパスポートみたいなものですね。続く。にほんブログ村六大分類&発酵が少し理解できたらクリックを♪
2012.05.11
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さて、みなさまGWは満喫されましたでしょうか?(^^)「GWに台湾に行ってお茶にハマった」という、お茶好き予備軍(笑)の方も、おそらくいらっしゃるのではないかと。そこで、中国茶の学び方を、少し整理してご紹介したいと思います。「中国茶をもう少し知りたいんだけど、どこから手をつけて良いのかよく分からない」「勉強しようと思ったけど、なんだか難しそうで挫折した」という方も、参考にしていただけると幸いです。<はじめに>今回の連続記事では、中国茶を学ぶことの最初の目標を、・日本の中国茶専門店で、迷わず好みのお茶を買えること・買ったお茶を、きちんと淹れられること・中国茶のお茶会やお茶イベントで平然と振る舞えること(笑)に置きたいと思います。非常にシンプルですが、なかなかの目標だと思います。学ぶには学ぶなりの目標がなければ、いけませんからね!#ここまでが、私が何とかお伝えできるという限界でもあります(^^;)さて、「お茶を学ぶ」なんて言い出しますと、「お茶なんて勉強する必要無いよ!」とおっしゃる方(特にお茶屋さん)が結構いらっしゃいます。自分が無意識にお茶を選び・淹れられるようになっている方ほど、そういう反応を示されるようです。「お茶は、そんなに特別なものではない」と。まあ、私もそう思います。が、中国茶の幅広いラインナップの中から、好みのお茶を選んで上手に淹れるというのは、それなりのノウハウが必要なんです。目の前にある、1,2種類のお茶を淹れるのならば、そんなに難しくないでしょうが。たとえば、お茶を淹れる動作を簡単に分析してみますと、・お茶と茶器を選択する・茶葉の適切な量を量る・茶器を温める・適温のお湯を注ぐ・適切な時間蒸らす・お茶を淹れ分けるという感じでしょうか。これ、何気ない動作なのですが、1つ1つにコツがあり、そこを押さえていないと美味しく入りません。中国茶は種類がたくさんある分、このコツをお茶によって変えないと行けないので、ちょっと難しい印象があります。あと、茶器も見慣れないものを使ったりしますし。既にできる人は、そうした動作を過去の経験や知識に基づいて、無意識のうちにやっているのではないでしょうか。実はたくさんの情報やノウハウがバックにあって、身体が自然に動いている。「身についている」というのは、そういうものです。お茶は、既に日常に溶け込んでいる人にとっては、「たかがお茶」です。が、急須がない家庭が一般的になってしまった現代社会においては「されどお茶」なのです。こういう情報・ノウハウ・知恵というのを、きちんと伝えてもらわないと、初めての方は入ってこれません。多少整理して、お伝えしていくという努力が必要ではないかと思います。それも、チョロッと立ち話程度ではなく、じっくりと伝える場が。なお、「中国茶を学ぶ」といっても、私が言っているのは、いわゆる「お勉強」や「お稽古ごと」ではありません。日頃のお茶ライフを豊かにするための、ちょっとした「コツ」や「ワザ」「情報」を仕入れていくことです。いわば、中国茶を楽しむための知識や技術を効率良く得るためには、どうしたら良いか?をちょっと考えてみましょう、というのが、今回の連続記事の趣旨です。とはいえ、勉強し始めようと思って情報収集を始めると、茶芸師やらインストラクターやらという文字がチラチラ見えてきます。そういうものが色々ありすぎるからか、「中国茶って何から始めたらいいのか、よく分からない」という声も聞きます。まずは整理してよ、と。そのへんの混乱を少しでも緩和するために、何がどう違うのかというガイド的要素も含め、少し書いてみたいと思います。・・・盛りだくさんになりそうですが(^^;)では、スタートです♪<そもそも、中国茶とは?>基本的に「中国茶」というのは、「中国で作られているお茶の総称」です。場合によっては、台湾で作られている「台湾茶」もひっくるめて、中国茶と呼んだりします。烏龍茶もプーアル茶もジャスミン茶もラプサンスーチョンも、あまたある緑茶も、みーんな中国茶です。・・・と書くと、お気づきかもしれませんが、実は「中国茶」というのは、むちゃくちゃ大ざっぱな分類なんです。あまりに雑な分類過ぎて、中国茶が難しく感じられてしまっているのではないか、という弊害をビシバシ感じております。お酒でたとえてみましょう。一般に「日本酒」といえば、いわゆる「清酒」を思い浮かべるでしょう。なので、「日本酒の美味しい飲み方を教えて!」と言われれば、「冷やか熱燗、ぬる燗でもいいねぇ」と、大体のイメージを伝えることができます。用語の指し示す範囲が狭いと、コミュニケーションが取れるわけです。ところが、「中国茶」というのは指し示す範囲が広いですよね?お酒に置き換えるならば、「日本酒」=「日本で作られているお酒全て」と言っているようなものです。そうなってくると、いわゆる清酒だけでなく、焼酎やビール、泡盛、ワイン、ウィスキーにブランデーと、国産のものならいろんなお酒が混じってきます。そういう状態で、「日本のお酒の美味しい飲み方を教えて!」「オススメの日本のお酒を教えて!」と言われても、困ってしまいます。相手のイメージしているものが、どの種類のお酒か分からないとアドバイスが出来ません。上記の文章の「日本のお酒」の部分を「中国茶」に置き換えてみて下さい。気軽に聞いてしまったり、よく見かける表現ですよね。でも、答えるのは、相当難しいということがよく分かるでしょう。というわけで中国茶入門者は、まず最初に、「中国茶には、どんなお茶の種類があるのか」を大ざっぱに掴むことが必要です。その手がかりになるのが、よく出てくる”六大分類”というやつです。続く。にほんブログ村ぜひ↑クリック↑を♪これで期待度を測ります(笑)
2012.05.10
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先ほど、ブログカウンターが50万アクセスを突破いたしました。いつもご愛読、ありがとうございますm(_ _)m更新をややサボり気味なこともあり、約1年で10万アクセスといったペースです。これからも「ネガティブなことは書かない」をモットーに、ほどほどのペースで、時には役に立つかもしれない記事を書いていきたいと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!にほんブログ村ご愛読ありがとうございます♪
2012.05.03
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三連休の最終日はうらりんさんプロデュースのお茶会へ。以前に参加した夏至の茶事の流れを汲んでいるお茶会です。このお茶会に参加して、うらりんさんは美しい茶席を作る人というよりは、お茶飲み空間の総合プロデュースが、ホントの強みなのだと思ったのでした。あれから、もう3年になるんですねぇ。。。1年半前の前回開催からスケールアップしたそうで、今回は5つの茶席がレイアウトされています。各席6名なので、合計30名の方が一斉にお茶を飲む、大きめのお茶会です。それぞれ、色違いの茶席になっていますが、セッティング全体の監修をうらりんさんがされているそうで、統一感があります。さらに、スポットライトがメインとなる茶器にビシッと当たって、空間から浮かび上がっています。印象的な演出です。他、あちこちに光と影を使った空間作りがされています。こういう光を使った演出を考え、それを実際にプロの方の手を借りながら作りあげてしまうのが、私がうらりんさんを空間プロデューサーだと感じるところです。私には絶対無理です(^^;)淹れ手のみなさんは、うらりんさんが主宰する茶塾「香白韻」の生徒さんです。荷花さんや茶米さん、(麻)さん、まゆりんさんにぷーまきさんと、どこかでお見かけした方が多数(笑)はじめに、ぷーまきさんの席で、文山包種茶と単ソウの東方紅を。東方紅がとっても香り高かったです。続いて、クリスタルボウルのパフォーマンス。「耳で聴くのではなく身体で聴いて下さい」と最初に説明されたように、音というよりは空気の振動がダイレクトに身体に伝わって来ます。これは結構ヤバイかも・・・と思っていたら、やっぱり、疲れている部分にてきめんに来ました(^^;)空気を介して、低周波or高周波治療器を当てたみたいな感じ(正確には体内との共鳴・共振でしょうね)なので、筋肉の緊張がほぐれるのだと思います。私、身体が緩むと好転反応で頭痛が出るのですが、バッチリ来ました。身体で聴いて、身体に効くって感じです。#某所の整体に通い出してから、このへんの感覚が鋭くなってきました。お菓子も特製です。レゴブロックのようなのは、白あんを使っています。パリがテーマでも、和菓子&中国茶というのが、無国籍などこにもない空間を作ってますねぇ。最後に、mocoさんの席に移動して、安渓老鉄観音1985を。鉄観音の品種から来る酸味はあるのですが、老茶的な酸味はあまり感じなく、それでいて深みのあるお茶でした。正直なところ、私は日本の茶道スタイルを中途半端に取り入れたような中国茶会は苦手です。今回のように、ここまで空間から何から作り上げられていると、異次元ワールドを覗き見る気持ちで楽しめます。いわば、テーマパークのアトラクション感覚ですねぇ。ある意味、突き抜けたスタイルのお茶会だと思いました。これはアリです(^^)それにしても、このお茶会の企画~準備・運営・後片付けは、とても大変だったと思います。うらりんさん他、スタッフのみなさんが早く回復されますことをお祈りします(祈)#私なら、間違いなく数日倒れます(^^;)にほんブログ村こういうのもアリですねぇ♪
2012.05.02
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ちょっと暑いぐらいだった日曜日。春風秋月さんのお茶会に行ってきました。ワンコインお茶席ということで、3席1,500円。超高騰気味の中国緑茶を存分に楽しめてこの値段は破格デス。最初に、香音さんの席で碧螺春と西湖龍井を。フカフカの産毛が印象的な碧螺春はじっくりと低温のお湯で抽出。産毛がきらきら浮いて、甘みがたっぷりと出ていました。続いて、龍井。こちらはやや温度を上げて香りを引き出し、キリッとした味わい。小さな芽が印象的。さすが新茶ですw淹れ方を変えて提供してもらうことで、中国緑茶の双璧が楽しめました。続きまして、ちょしさん席へ。最初にちょっと珍しい狗腦貢茶を。湖南省の狗腦山で作られているお茶だとのことです。歴史的な謂われも色々あるお茶のようですが、初めて飲みます。内陸のお茶ということで、ちょっとクセのある中国緑茶かと思って飲んでみたら、意外や意外、非常に柔らかな口当たりのお茶でした。余韻も長く続いて、なかなか美味しいです。良いお茶ですね。続いて、金奨恵明を。何ですか、この細かさはwこれは本当の一番摘みのお茶かもしれません。味はとても繊細なのですが、ものすごい力のあるお茶です。ぐわわわーん、と身体に響く感じでした。美味しいを飛び越して、凄いお茶です。それにしても、いまさら言うのも何ですが、ちょしさんの淹れ方はさすがです。一見、何気ない動作に見えるのですが、お湯の落とし方一つをとってもノウハウと経験の結晶ですね。簡単にできることではありません(少なくとも、私には無理・笑)。香音さんもちょしさんも、地球にやさしい中国茶交流会はスゴイ淹れ手の方々に協力していただいているんだなあと、改めて感じました。#考えてみたら、きちんと茶席についてお茶を淹れてもらうのは、今回が初めてでしたw エコ茶会ではいつも座れないもので・・・(^^;)最後に、店主・高さんの席へ。こちらでは恩施玉露を中国式と煎茶の淹れ方で淹れ、味を比較するという試みでした。恩施玉露は中国緑茶では非常に珍しい蒸青緑茶(蒸し製緑茶)です。中国式で淹れると、あっさりと渋み少なめに入ります。一方、煎茶の方式で淹れると、渋みの中に甘さと旨みが隠れているという感じに入ります。一瞬、日本の緑茶かと思うほど、同じような味・雰囲気になります。これ、お茶の美味しさに対しての日中の考え方がそのまま表れているなあと思いました。中国はとにかく渋みや苦みというのを出さず、甘み・旨みのみを追求しています。評茶の表現でも渋み、苦みはマイナス評価の言葉です。ところが、日本の場合はお茶の苦みや渋みの中に、甘みと旨みが含まれることをもって良しとする傾向があります。甘みや旨みだけでは、ちょっと物足りないと感じてしまうのが、日本のお茶に対しての一般的な感覚かと思います。そういう、お茶に対してのあるべき像の違いというのが、製法や淹れ方に出るのよね、ということを改めて認識できる面白い試みでした。 というわけで、どのお茶も全く手抜きのない良いお茶ばかりで、大満足の会でありました。多少、緑茶酔いはしましたが(^^;)#多分、金奨恵明のせいです。こういう強いお茶は、身体に弱いところ・疲れているところがあるとてきめんに来ます。こうしたお茶会は、春風秋月さんで定期的に開かれているようですので、ご興味のある方はWebサイトを定期的にチェックしてみて下さいね。 春風秋月にほんブログ村3連休はお茶会満喫でした♪
2012.05.01
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