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昨年の9月14日の午後のことでした。そこは、ときどき立ち寄る、とてもアットホームなブックカフェ。「よかった、よかった。菅さんが勝ったよ!」と、中年の主婦が入ってきました。この女性とは、このブックカフェで話をすることが、これまでに何度かありました。わたしは、女性のあまりもの喜びように、「あの脳ナシの、目立ちたがり屋が総理になると日本は不幸に・・・」と、言ってしまいました。それ以来、この女性と顔を合わすことがあっても挨拶すらしなくなりました。このとき、『菅さんの能力は?』と質問してもこの女性は答えられなかったでしょう。間接的にですがこのような人たちが前回の衆院選挙で民主党を勝利させ、危機管理能力が微塵も感じられない現政権を作ってしまったのではないでしょうか?長い間、ブログを休んでいましたが、これから、ゆっくりとしたペースで更新させていただきます。きょうの1冊は、洋書絵本ではありません。わたしの大好きな絵本で、村人を助けたタヌキの話です。今の日本に救世主はいないのでしょうか?ごろはちだいみょうじん作 中川正文絵 梶山俊夫1969年1月 福音館書店サイズ:B5 P.27 ハードカバー弁天さんのはずれの森にごろはち、というタヌキがいました。ごろはちは、婚礼祝い帰りの、ほろ酔い気分の村人から、手土産を奪ったり、それは、それは、いたずらが大好きでした。村人たちは、いたずらをされたくないので、ごろはち大明神と奉っていました。ある日、村はずれで大騒ぎがはじまりました。多くの人たちが道のようなものを造っているのです。やがて、その道のようなところに二本の鉄棒がひかれます。村人たちは「鉄道いうもんがついて、汽車が通るらしい」と、口々に話しています。寒い日、朝早くから花火があがり、多くの村人が集まってきました。汽車が来るというのです。首を長くして待っていたら、遠くから汽車がやってきました。しかし、汽車を始めて見る村人たちは信じられません。「なんや、煙はいとる、へんてこりんなものや!」「かぶとむしの、おばけみたいなもの・・・」「ごろはちに騙されとるのや!」「もう、おまえさんには騙されん!」多くの村人たちは線路に飛び出してきました。駅長が止めても村人たちは聞きません。この様子を藪の中から見ていたごろはち、「わるさしとるのやない」と走ってくる汽車の前に立ちはだかります。機関士はびっくりして汽車を止めようとしますが、間に合いませんでした。「おまはんら、このタヌキのおかげで、命拾いしたんやぞ」駅長が冷や汗を拭きながら村人たちに言いました。
2011.04.11
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今回の大災害の被害を受けられた方、また、その関係者の方に心よりお見舞い申し上げます。数日ブログを休んでいる間に、この想像を絶する大災害。被災された方々には、言葉では言い表せない苦悩や苦痛があると思います。わたしも16年前に神戸で被災しましたので、ほんの少しかも知れませんが、被災者の方々と気持ちを共有できていると思っています。当初は、各テレビ局でヘリコプターからの映像が流され、24時間体制で特別番組が放送されていました。その番組も、週が明けワイドショーにバトンタッチされているようです。時には強引と思われるワイドショーの取材は控えてもらいたいものです。やっと始まった行方不明者の捜索、避難所の方々の支援。しかし、自治体や救援隊が、まだ把握していない被災地もあるように思えます。1日も早く、被災地全体が把握されるように願っています。被災地の復旧が、ある程度進むまで、このブログを休ませていただきます。
2011.03.15
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わたしの大好きな映画に「ゴースト ニューヨークの幻」があります。1990年に封切られた映画で、アカデミー賞脚本賞を獲得した名作です。かわいらしいデミ・ムーアと、味のあるウーピー・ゴールドバーグの演技が見どころです。昨年、日本でもリメイクされた「ゴーストもういちど抱きしめたい」が封切られています。アメリカの絵本の世界でもゴーストは人気で、愛らしいゴーストが登場している絵本を見かけます。きょうの1冊はビンから現れたゴーストです。THE GHOST IN DOBBS DINERBy Robert Alley1981年 アメリカサイズ:176×222 P.39 ハードカバードッブスのレストランはハイウェー沿いにあって、人気のあるレストランです。毎日、コック、ウエイトレス、ボーイ見習いが忙しく働いています。ある日のランチタイム、コックはピクルスを使い果たしてしまいました。ドッブスさんは、バックヤードでピクルスを探しました。ドッブスさんの目にとまったのが、汚れた緑色の古いビン。ドッブスさんは疑いもなくビンの蓋を開けます。すると、そのビンから煙のようなものが出てきました。そして、「わたしの名前は、サミュエル・シーツ」「世界を漫遊しているゴーストです」と言うのです。ゴーストはレストランが気に入り、手伝うことになりました。掃除や料理を運んだり、手際よい動きです。それだけでなく、おいしいスープまで作ってしまうのです。それを見たコックやウエイトレスは面白いはずがありません。お客もゴーストを見て怖がります。コックとウエイトレス、ボーイ見習いが市長に訴えます。ゴーストに驚いた市長は警察官と共にレストランに駆けつけます。しかし、レストラン内を探してもゴーストは見つかりません。ドッブスさんは、あるアイデアを思いつきました。それは、市長がおいしい食べ物に弱いので、ゴーストに市長の夕食を作らせたのです。食べ終わった市長は大満足。料理を作ったのは、ゴーストだと聞かされ、市長は驚いてしまいますが・・・・・洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.03.04
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きょうの1冊はドイツのABC絵本「クマの大きい辞書」です。英語のABC絵本で紹介しましたが、英語にはXYZの単語が少なく作者の苦労がうかがえます。このドイツ語のABC絵本にはXとYがありません。コンサイス独和辞典で調べてみますと、たしかにXとYの単語は少なく、2文字で1ページに足りません。一方、英語に比べてKから始まる単語が多く、この絵本でも30以上の単語が紹介されています。また、この絵本の楽しいところは、本文が始まる前にクマがこの絵本を制作しているイラストが数ページにわたって描かれているところです。 DAS GROSSE W?RTERBUCH DER B?REN By Olivier Dunrea1994年 ドイツサイズ:268×312 P.135 ハードカバー(画像はすべて部分です)洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.03.03
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きょうの1冊はベトナムの絵本です。手元にベトナム語の辞書がないため、訳すにはWEB上の辞書を利用するしかないのですが、とにかく、ベトナムの文字には補助記号が多く、ベトナムの文字に対応していない、わたしのパソコンですので、この絵本の単語全てをWEBの辞書で調べるとなると多くの時間が必要です。ところどころの単語を調べ、あとはイラストからの判断ですので、簡単なストーリーしか紹介できません。ベトナムは他民族国家ですが、その大半を占めるキン族の言葉が現在のベトナム語になっています。ベトナム語の、そもそもは漢字語で全てを漢字に置き換えることが出来るようです。地名の ベトナム(越南)・ハノイ(河内)や、人名のホーチミン(胡志明)など、また、クオック・グー(国語)や、「ありがとう」の カムオンは、あくまでも推測ですが(感恩)じゃないかと思います。 LONG TIN CUA THO ベトナムサイズ:185×185 P.16 ペーパーバック(タイトルの文字表記は補助記号がないため正しくありません)満足そうに食事をしていた、ひょうきんなウサギのトロンは、オオカミに見つかってしまいます。ビックリしたトロンはニンジンを投げ捨てて逃げ出します。しかし、オオカミの目的はニンジンでなくトロンそのもの。必死になって逃げるトロン。ほかの小さな動物は、この騒動を物陰にかくれて見ています。逃げて、逃げて、逃げて、トロンは大きな牛に出合います。牛に助けをお願いしたトロン、牛の足にしがみつきます。牛はオオカミを追い払いますが、オオカミがいなくなると、なにもなかったように、ひょうきんなトロンに・・・それを見た牛も呆れ返っています。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.03.02
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動物には生息地帯がありますが、きょうの1冊は、それを興味深い組み立てた学習本の一種とも言えます。 WHO LIKES IT HOT?By May garelickPictures by Brinton Turkle1972年 アメリカサイズ:219×190 P.28 ハードカバ暑い夏。暑いのが好きなもの。そうでないもの。暑いのが好きなのは・・・鳥は暑いのが好きなようです。それは鳥の餌の虫や木の実がたくさんあるから。暑いときには、蚊や蜂が飛びます。昆虫は暑いのが好きです。カエルも暑いのが好きです。暑くなり過ぎると水の中にダイビングします。蛇は灼熱の太陽のなかで体を焼いています。そして、蛇だけでなくトカゲもおなじです。爬虫類は暑いのが好きです。哺乳類はどうでしょう・・・暑いのが好きな哺乳類はラクダです。北極グマが砂漠にくると、立つこともできないでしょう。ペンギンやセイウチも暑いのは好きではありません。エスキモー犬もおなじです。ブリザードでトカゲは見ないし、北極グマが座っているところでインコが飛び交うことはありません。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.03.01
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きょうの1冊は文・絵ともSyd Hoffの作品です。少年と擬人化された動物の登場は、Syd Hoff お得意のパターンです。 JULIUS By Syd Hoff1959年 アメリカサイズ:156×224 P.64 ハードカバデイビーはお父さんとアフリカに行きました。それはサーカスのための狩に行ったのです。デイビーはキリンやライオン、そしてゾウを見つけますが、お父さんは、それらの動物には見向きもしません。お父さんの目的はゴリラなのです。お父さんたちが休憩していたときです。デイビーはヤシの実を蹴って遊んでいました。茂みにヤシの実を蹴ったときです。誰かがヤシの実を蹴り返してくるのです。デイビーは「誰かいるの?」と聞きますが、「人間じゃないよ!」「ぼくはゴリラで、名前はジュリアスさ」デイビーとジュリアスは、すっかり仲良くなります。そして、ジュリアスは動物たちと別れ、サーカス団に入ることになりました。ある日、サーカス団に入ったジュリアスの鼻にハエがとまります。ジュリアスはハエに興味津々。飛び立ったハエを追いかけていきます。サーカス団の人たちは、ジュリアスがいなくなって大騒ぎ、みんなでジュリアスを探しますが、ジュリアスは見つかりません。デイビーがフットボールをしているところに、サーカス団の人たちがやってきました。デイビーがブッシュに蹴りこんだボールが蹴り返されてきます。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.28
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きょうの1冊は先日につづき、エスキモーの絵本です。わたし自身、知らなかったのですが、エスキモーは差別用語になっているらしく、昨年の夏、森永の冷菓のブランド名「エスキモー」が変更になったようですが、このような理由からでしょうか。 IGLOOK’S SEAL By Bernard Wiseman1978年 アメリカサイズ:156×224 P.46 ハードカバ6才のイグルックは、お父さんと初めての猟に出ることになりました。ポイントに着いた2人は身を屈め、あたりのようすをうかがいます。しばらくすると、親子のアザラシが2人の前に現れました。お父さんは親のアザラシにモリを投げますが、アザラシは氷の穴に逃げ込んでしまいました。お父さんが子どものアザラシに向かってモリを構えたときです。子どものアシカの前にイグルックが立ちはだかり、家に連れて帰ると言うのです。子どものアザラシは魚のスープを与えられ、日に日に大きくなっていきます。食べる魚の量も増えてきます。イグルックは毎日のように魚を釣ってきますが、大きくなったアザラシには足らなくなってきました。ある日、イグルックの両親はアザラシを海に帰すように言います。アザラシと一緒に海に向かったイグルックですが、海ではアザラシと魚取りをはじめます。夕方になり、たくさんの魚をソリに積み込んで帰ってきたイグルックとアザラシ。配られた魚に村人たちは大喜びです。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.26
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きょうはSyd Hoff がイラストだけを担当した1冊です。これまでにも “DANNY and the DINOSAUR”などを紹介しましたがSyd Hoff の単純な中にも味のあるイラストをお楽しみください。 The Boy Who Could Find Anything By Joan Lowery NixonPictures by Syd Hoff1978年 アメリカサイズ:156×224 P.70 ハードカバなんでも見つけてしまう少年がいます。少年の名前はデヴィッド。デヴィッドの引き起こす小さなトラブルで、探し物が見つかります。フランクリンさんの庭の木にぶら下がっていたときです。ぶら下がっていた枝が折れてしまいます。すると、木の上から麦わら帽が落ちてきました。フランクリンさんが探していた帽子です。リンダがネコを探しているのを手伝います。リンダの家の庭で、デヴィッドは、つまずいて転んでしまいます。すると、ポーチの下でネコが見つかります。ネコがポーチの下で赤ちゃんを産んでいたのです。リンダは大喜びです。次には、リンダの隣の家のサンチェスさんからも頼まれます。サンチェスさんは、料理中にコショウの缶を無くしたそうです。キッチンに入ったデヴィッド、テーブルの上に置かれている大きな容器に目がとまります。いやしん坊のデヴィッドは、味見をしようと指を入れてみます。指に触れるものがあります。なんと、コショウの缶が入っていたのです。このあとも、アダムスじいさんの入れ歯。トミーの弟。トミーのお父さんの書類まで全てを偶然に見つけてしまうのでした。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.25
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昨年1月、日本の調査捕鯨船「第2昭南丸」に体当たりした環境保護団体シーシェパードの「アディ・ギル号」ですが、損傷が大きく、同団体の船で曳航していましたが、途中で放棄され重油が流れ出ていたとか・・・環境保護団体は名ばかり。同団体は環境保護を語る営利集団のように思えます。同団体に寄付しているアウトドア用品メーカー「パタゴニア」やハリウッドの俳優たちには考え直してもらいたいものです。 OOTAH’S LUCKY DAY By Peggy ParishPictures by Mamoru Funai1970年 アメリカサイズ:156×224 P.64 ハードカバー猟に出たオータは、セイウチに出会います。しかし、あまりにも獲物が大きすぎて、オータは手を出すことができません。そうしているうちにセイウチは穴から海へ入ってしまいました。オータは小さな氷の穴を見つけ釣り糸を垂らします。しばらくすると、大きなセイウチが、ふたたび氷の穴から体をのぞかせたのです。オータは夢中になって、セイウチに向かってモリを投げました。モリは命中してセイウチを一撃です。オータは達成感でいっぱいでした。この大きさなら村中の人を満腹にします。村中のストーブの油が取れます。しかし、大きなセイウチをソリに乗せることができません。オータが困っていたときです。突然、セイウチが宙に浮きソリの上に・・・なんと、もう1頭のセイウチが穴をふさいでいたセイウチを押しのけたのです。村に獲物を持ち帰ったオータを村中の女の人たちと子どもが出迎えました。獲物は、みんなの食料になり、犬たちの餌になり、すべてのイグルーにあるストーブの油にもなるのです。しばらくすると猟に出ていた男たちも帰ってきました。男たちの手には魚が握られているだけでアザラシもセイウチも捕れなかったようです。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.24
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昨日のブログで和歌山県の勝浦に行ったことを書きましたが、その勝浦の西隣に「古式捕鯨発祥の地」の太地町があります。映画「ザ・コーブ」の舞台となったところで、エコテロリスト団体、シーシェパードの攻撃を受けたところです。シーシェパードは、先日も日本による南極海での調査捕鯨に自称、高速迎撃船で暴力的妨害活動を繰り返し行っていました。農水省は危険を回避するため「今期の調査捕鯨を断念」を発表しました。日本で鯨肉を食するのは、昔から受け継がれた食習慣です。この食習慣に対し暴力行為で阻止しようとするシー-シェパードはカナダのアザラシ猟にも暴力行為をつづけています。きょうの1冊はエスキモーの少年の物語。すべての生活は猟で支えられています。イラストが日本人が担当したことにも注目です。 OOTAH’S LUCKY DAY By Peggy ParishPictures by Mamoru Funai1970年 アメリカサイズ:156×224 P.64 ハードカバーエスキモーの少年、オータは朝早く目覚めました。それは、とても寒い朝で、彼は、お腹が空いていました。ストーブの油は切れていて、鍋の中には食べる物もありませんでした。氷の家、イグルーの外では村の男たちの声が聞こえます。これから男たちが猟に出るところです。オータも男たちと一緒に猟に出たいのですが、子どもは連れて行ってくれません。オータは自分の犬とソリを用意して猟に出ることにします。オータのソリは雪原を走ります。走りつづけたときです。前方に黒い点が見えます。オータは、その黒い点をアザラシだと思いました。アザラシの肉は、とてもおいしく、その脂肪はストーブの油にもなります。オータは、アザラシであって欲しいと思いながら走りました。その黒い点は、だんだん大きくなってきます。黒い点に近づいたときです。それはアザラシよりも大きいセイウチでした。【つづく】洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.23
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土曜日から紀伊半島の最南端に位置する勝浦温泉に行ってきました。朝、車で神戸を出発、阪神高速から阪和道を経由して300kmのドライブです。途中、南部(みなべ)の手前で大渋滞、ちょうど「みなべの梅林」が見ごろの時期とか、観梅の人たちの車が渋滞の原因だったようです。阪和道を出て、熊野古道方面を経由して勝浦に向かったのですが、立ち寄った「道の駅」で絵本が置かれていました。それは子どもたちが退屈しないように置かれている絵本で、その中に興味深い本がありました。手塚治虫 作の『おかあさんのむかしむかし』の初版本で、多くの人たちに触れられたにもかかわらず、美しい状態の1冊でした。わたし自身、この絵本を始めて目にしたのですが、帰宅後、調べてみますと、作者が子どものころに母親に聞かされた「おはなし」をアレンジして、漫画家生活40周年を記念して出版された絵本のようです。神戸から5時間、無事に勝浦温泉に到着したのですが、一番に目に付いたのが、若い女性が多いことです。ホテルのフロントで聞きますと、どうやら大学生たちの卒業旅行だとか・・・国内卒業旅行といえば、定番が「ディズニーランド」ですが、最近の温泉ブームからか、勝浦も若い女性で賑わっていました。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.22
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一昨日と同様 “The BIG BLANK” から農場を舞台にした “Eddy B. Pigboy” を紹介します。アメリカはフランスのような農業国ではありませんが、スケールの大きい農場が多いからでしょうか、農場をモチーフにした絵本が多く出されています。 Pete Pats Pigs By Olivier Dunreaアメリカサイズ:168×240 ハードカバーぼくの名前はエディ。ぼくの家は農場だよ。家族は、両親に二人のお姉さんと弟。そして、愛犬デイジーがいるんだ。ぼくは農場の仕事を手伝っているのだよ。それはブタのお世話なんだ。ある日、母ブタが子ブタたちと柵から出てしまったんだ。ぼくは必死になってさがしたよ。だって、野生動物に襲われるからね。子ブタの泣く声を聞いたときは、胸をなでおろしたよ。それは丘の上から聞こえてきたんだ。苦労したけど、母ブタと子ブタたちを柵の中に連れ戻したよ。きっとブタたちも、ひと安心したのだろうな。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.21
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これまでに独特な雰囲気を持った、スース博士の絵本を何冊か紹介しました。スース博士は生涯、44冊の作品を書いています。ここに “The BIG BLANK” という短編を集めた絵本があります。その中にスース博士の2ページの短編が納められています。おそらく44冊に含まれない作品だと思われます。韻を踏んだスース博士の文章、和訳をすると著者の意図が失われますので、原文のまま紹介します。(きょう、これから和歌山県最南端の温泉へ行きます。 Netの環境により、日・月曜日はブログを休むかもしれません) Pete Pats Pigs By Dr. Seussアメリカサイズ:168×240 ハードカバーPete Briggs pats pigs.Briggs pats pink pigs.Briggs pats big pigs.(Don’t ask me why. It doesn’t matter..)Pete Briggs is a pink pig, big pig patter.Pete Briggs pats his big pink pigs all day.(Don’t ask me why. I cannot say.)Then Pete puts his patted pigs awayIn his Pate Briggs’ Pink Pigs Big Pigs Pigpen.洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.19
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ペットと言えば犬と猫が代表的、最近では変わったところでブタとか癒しのウサギなども人気のようです。テレビで2回ほど見たのですが、奈良県に雄鶏をペットにしている人がいます。この雄鶏、自動車の屋根に乗ってドライブします。時速60kmまでなら耐えるそうで、右左折するときには、上手く体重移動をして落ちることはありません。奈良から50kmはなれた大阪までなら平気だとか・・・絵本のネタになりそうな雄鶏です。きょうの1冊もきのうと同じく、ヒヨコの登場です。 LITTLE CHICK’S STORY By Mary DeBall KwitzPictures by Cyndy Szekeres1978年 アメリカサイズ:159×223 P.32 ハードカバーメンドリが5つの卵を産みました。1つは鶏小屋で、農家の少年に。1つは納屋で、農家の少女に。1つは草むらで、アライグマに。1つはスミレの咲く野原で、ウサギに。そして、最後の1つはメンドリ自身のために。彼女は、羽根にいっぱい空気をいれて自分のための卵を抱きます。昼も夜も毎日。お天気の日も。風の吹く日も。そして雨の降る日も。ある日、彼女は歌を歌いだします。「わたしの可愛いヒヨコちゃん。わたしの宝物。ぽかぽか陽気で風はさわやかだよ。さ~殻を割って出ておいで!わたしのヒヨコちゃん」可愛いヒヨコの誕生です。ヒヨコは彼女を見上げ「お腹が空いているの」 と・・・彼女はヒヨコを餌箱まで連れて行きます。満腹になったヒヨコは彼女の羽根の下にもぐり込み、彼女のお話しを聞きながら眠ります。 ヒヨコは大きく成長してある日5つの卵を産みます。1つは鶏小屋で、農家の少年に。1つは納屋で、農家の少女に。1つは草むらで、アライグマに。1つはスミレの咲く野原で、ウサギに。そして、最後の1つは自分自身のために。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.18
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『弾よりも速く!』『力は機関車よりも強く!』『高いビルディングもひとっ飛び!』これは昭和31年よりテレビで放映されたアメリカのテレビ映画「スーパーマン」のイントロダクションです。主人公のスーパーマンは、クリプトン星から小型ロケットで地球に来た異星人で、クラーク・ケントと名乗り、新聞社で働きながら、事件が生じたときにスーパーマンとなって、事件を解決する、痛快なアメリカ映画でした。当時は最高視聴率が70%を越える人気番組で、段階の世代以上の人には、思い出の番組ではないでしょうか。きょうの1冊は他の星から来たヒヨコの物語です。 SUPER CLUCK By Jane O’Connor and Robert O’ConnorPictures by Megan Lloyd1991年 アメリカサイズ:159×223 P.62 ハードカバーチャックは他のヒヨコと同じように見えます。しかし、チャックはネルストン星からロケットでやってきた卵だったのです。多くのニワトリたちと地球に来たのですが、ニワトリたちは、自分たちの星でないことに気付きロケットで再び飛び立ちました。卵は地球に置き去りにされました。運よく地球のメンドリ、クラックは卵に気付きます。クラックは小屋に卵をはこび温め始めます。卵がふ化し、他のヒヨコより大きいチャック・クラックが誕生しました。チャック・クラックは高く飛びあがることもできるし、雄鶏たちもビックリするほどワンパクでした。ある日の夜、影が小屋の中に入ってきました。影の生き物は耳が大きく、とがった鼻、そして長い尻尾をもっていました。その生き物は小屋の中の卵をかき集め持ち去ろうとします。チャック・クラックは、生き物の動きを監視し、立ち去る生き物を尾行しました。生き物は自分の家に戻り、卵を料理する準備をはじめています。チャック・クラックは多くの卵を前に叫びます。すると卵にヒビが入り、ヒヨコが頭を覗かせます。チャック・クラックは全てのヒヨコをバスケットに入れ、高く飛び立ったのでした。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.17
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きょうの1冊は乗り物(車)の絵本です。車の絵本は多く出版されていますが、その殆どが色々な車を紹介する絵本です。きょう、取り上げる絵本も同じで、消防車、ダンプカー、郵便車、キャンピングカーなど他の絵本には無いほど多くの車が紹介されています。また、最初の数ページで面白い扱いをしていますので、その部分だけを紹介します。 TRUCKS AND CARS By Norman OlsonIllostrated by Steven Smith1973年 アメリカサイズ:214×142 P.36 ペーパーバッとても早いトラックと自動車は面白いかたちです。それは、馬の代わりにモーターがついているワゴンでした。多くの人たちは「馬のいない馬車」は嫌いでした。それは大きくて、黒い煙をもうもうと出し、大きな雑音も出していました。馬を怖がらせることも、しばしばでした。最初に自動車を運転した人は、とても勇敢な人でした。それは多くの問題があったからです。車は故障することが多く、それを見ている人に 「馬を用意してください!」 と・・・そして、かれらに笑われていました。ドライバーは土ぼこりと小石から目を守るためにゴーグルをつけていました。道路は泥道だったり、でこぼこ道でした。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.16
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きょうの1冊は1962年に出されたペーパーバックで、本文は2色刷りで、紙も“わら半紙”の質素な廉価版です。しかし、この雰囲気が50年の経過とともに、いい味を出しています。 Rabbit and Skunk and the Scary Rock By Carla StevensPictures by Robert Kraus1962年 アメリカサイズ:207×151 P.44 ペーパーバックウサギがスカンクを呼び止め、いっしょに昼寝をしよう、と誘います。ウサギとスカンクは、その場所を探します。見つけたのは大きな岩の影、昼寝をするには最高のところです。スカンクは寝転がって目を閉じます。ウサギはニンジンを握りしめています。ニンジンを持っていると、安心して眠れるのです。すると、“OW! OW! OW! OW!”大きな岩から声が聞こえてきます。“GUZZMMMMM”“Wooop WooP Woop!”“YIP! YIP! YIP!”大きな声は止まりません。ウサギは怖くなり逃げ出します。スカンクはウサギの後を追い、「岩は話さない!」「調べてみよう」 とウサギを岩まで連れ戻します。スカンクはウサギの持っていたニンジンを取り上げ岩の向こうに投げます。すると “OW!” と声がします。ニンジンを2つ投げると “OW! OW!”3つ投げると “OW !OW! OW!” と声がします。岩の向こうでマーモットが面白がってウサギとスカンクを、からかっていたのです。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.15
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転校の経験がある人は、あの、なんともいえない気持ちがわかると思います。不安、期待、はずかしさなど、まさに借りてきたネコ状態です。きょうの1冊は転校生がテーマです。不安な気持ちをサポートしてくれるのは・・・この物語は短編集 “Uptown, Downtown” の中の1作です。 New Boy in the Class 1965年 アメリカサイズ:172×235 ハードカバーある朝、パーク先生が転校生の紹介です。「きょうから新しい友だちが増えました」「名前はロイくんです」「みんなで、おはようロイくん、と挨拶しましょう」クラスの全員が声をそろえ挨拶しました。でも、ロイは挨拶できず、うつむいたままでした。パーク先生はヘンリーの横にロイを座らせます。しかし、ロイは先生の顔を見ることができません。クラスのみんなの顔も見ることができず、ただ、下を向いているだけです。「このクラスを、すぐに気に入るわ!」「すぐに、友だちもできるからね」パーク先生は、やさしく声をかけ微笑みます。ロイの顔は緊張でいっぱいです。つぎの日、パーク先生はロイに本を渡します。この日のロイは少し微笑むことができました。ロイは日に日にクラスに打ち解けるようになります。そして、ある朝です。パーク先生は転校生のマーティンを紹介します。マーティンは、ロイのときと同じように、うつむいています。パーク先生は、マーティンをロイの横に座らせます。マーティンは席についても下を向いたままです。ロイは、やさしく話しかけます。「このクラスを、すぐに気に入るよ!」「すぐに、友だちもできよ!」「ぼくには分かるんだ!」洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.14
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子どもが生意気なことを言うと、親は 『ひとりで大きくなったように・・・』 と言うことがあります。きょうの1冊は、成長の過程を教えている絵本です。きょうの単語 Peek-a-boo = いない いない ばーこの本ではハイフンが入っていますが、一般的にはPeekabooとハイフンの入らないことの方が多いようです。 The Jackson Family’s New Baby Boy By Ulises Wensell1978年 アメリカサイズ:205×205 P.31 ペーパーバックジャクソン家に男の子が誕生しました。名前はデイヴィッド。退院の日です。家族は興奮気味に待っています。デイヴィッドは毎晩、深夜に目を覚まします。するとママはミルクを飲ませます。飲み終わると、パパがベッドを軽く揺らします。デイヴィッドは、あまりお風呂が好きではありません。スティーヴは、おもちゃであやします。ジェニーはタオルで“いない いない ばー”をします。週末には、おじいちゃんとおばあちゃんは、デイヴィッドと公園を散歩です。スティーヴとジェニーは友だちと遊びます。デイヴィッドの歯が生え始めたときです。花屋さんで花を口に入れました。ある夜、部屋の片隅でバナナを口にほうばっているのをパパが見つけました。デイヴィッドが始めて歩いたとき、スティーヴとジェニーは大喜びでした。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.13
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先日、絵本のベストセラーを紹介しました。一般的なベストセラー、例えば「1Q84」などは、短期間のうちに200万部が発行されています。それに対して絵本のベストセラーは、年月をかけて発行部数を増やしています。「しろいうさぎとくろいうさぎ」は240万部のベストセラーですが、初版は1865年で40年以上も発行され続けています。わたしの手元にある同書の奥付を見ますと、2000年7月 115刷になっています。一方、発行部数の少ない絵本もあります。このような絵本は増刷もすくなく、やがて絶版になってしまいます。当然、発行部数が少なくて絶版になってしまった絵本は、入手するのも高価な上、困難になります。これも手元にある絵本ですが、「どうぶつえん」 作:三浦園子 1986年 福武書店 は、安くても5000円程度、2万~3万円で売られていることもあります。多くの絵本を持っておられる方は一度、その価値を調べてみてはいかがでしょう。どうぶつえん洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』http://bockybooks.hp.infoseek.co.jp/
2011.02.12
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半世紀前、時々、小学校の校門前に現れたおじさん。針金を曲げて作った、鉄砲や三輪車などを売っていました。また、木箱にヒヨコをいっぱい詰め込んで売っていました。当然、ヒヨコを買った子どもたちもいたのですが、育ってニワトリになった話は聞いたことがありません。きょうの1冊はヒヨコの登場です。このヒヨコ、SHERLOCK CHICKの絵本はシリーズで出されていますが、アメリカではヒヨコをモチーフにした絵本を時々見かけます。 SHERLOCK CHICK AND THE GIANT EGG MYSTERY Adapted by Don Ferguson1989年 アメリカサイズ:175×226 P.38ある日、ヒヨコの名探偵、シャーロック・チックが大きな木箱を見つけました。そこにやって来た友達のネズミ君とシマリス君。シャーロックと一緒に木箱を開けます。すると、巨大なタマゴが転がり出たのです。シャーロックたちは驚きました。今まで見たことのない大きなタマゴです。お母さんなら知っているかも・・・しかし、お母さんも初めて見るタマゴだと言います。でも、タマゴは暖めなければなりません。お母さんは大きなタマゴによじ登り、暖めはじめます。あまりにも大きいため、ネズミ君もシマリス君もお手伝いです。シャーロックは木箱を一周し、手がかりを探します。そして、箱の裏にラベルを見つけます。そのラベルにはアフリカから送られた、と記してあります。また、4枚の切手が貼られていて、それぞれライオン、ゴリラ、ゾウの絵がありますが、1枚は破れていて、残っている絵から2本の足が分かりました。シャーロックが、そのことを言うと、「もし、タマゴの中がライオンだったら」 とネズミ君。「またはゴリラ?」 とお母さん。「またはゾウ?」 とシマリス君。「ライオン!ゴリラ!ゾウ!」 お母さんは叫びます。「逃げなきゃ!」 ネズミ君も叫びます。みんなタマゴから飛び降りて走り出します。「ちょっと待って!」「ライオンもゴリラも、そしてゾウもタマゴから出てこないよ!」シャーロックが、みんなを呼び戻します。そして、もう一度、みんなでタマゴを暖めます。どれくらいの時間がたったでしょう。「なにか動いたように思うわ」 お母さんがつぶやきます。するとタマゴに大きなヒビが・・・タマゴから出てきたのは、大きな鳥の赤ちゃんでした。それは、やぶれた切手に残っていた足2本、ダチョウでした。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.11
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多くの絵本に擬人化された動物が登場します。では、どのような動物がモチーフになっているのでしょう。いずれも日本国内で出版されている絵本に限りますが、わたしの手元の資料によると、一番多いのがクマで 350冊以上が出されています。つぎに多いのがネコで 340冊。ネズミも人気があって 210冊。意外なのは犬が 160冊と少なくブタ 110冊、キツネとゾウ100冊 とつづきます・このブログをご覧いただいている方で、絵本を書こうと思われている人もいるようですが、擬人化された動物を登場させるならば、ペリカンなんてどうでしょう。キャラクターとして扱いやすいと思いますが、現在、ペリカンが主役の絵本は「ターちゃんとペリカン」 作:ドン・フリーマン「ポールとペリカン」 作:ブライアン・ワイルドスミスの2冊だけだと思われます。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.10
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洋書絵本の紹介 No.216わたしが小学3年生のときでした。自転車に乗ってスピードを出し、道路端の電柱にタッチして遊んでいました。道を外れると3メートルほどの落差がある石垣。運転をあやまったわたしは、見事に頭から墜落です。頭を強打し、流れ出る血を見て、『あ~、これで死んでしまうのか・・・』と思いました。今なら、このような場所には必ず手すりやガードレールが設置されています。しかし、半世紀以上前は、いたる所に危険が存在していたものです。きょうの1冊は、いたずら盛りのカバくんの登場です。怖いもの知らずのカバくん、周囲が止めても聞きません。 Yes, No, Little Hippo By Jane Belk MoncureIllustrated by Vera K. Gohman1988年 アメリカサイズ:220×190 P.31 ハードカバーベッドでジャンプするカバくん。おねえさんが止めても、得意げにジャンプをつづけます。高く、もっと高くと、ますますエスカレートするばかり。でも、ベッドから落ちて泣き出します。結局、お母さんに抱きしめられて眠りにつきます。翌朝です、いたずらなカバくん、今度は、イスに登り始めます。それを見た、おにいさんは止めても、やめようとしません。ついにはイスが転倒して、カバくんは床にたたきつけられます。なんとか、お母さんに助けられ、外で遊ぶことになりました。外では、ともだちの女の子のゾウが、じょうずに自転車に乗っています。カバくんも負けていられません。さっそうと自転車に乗ります。とても速く走り、下り坂に・・・・・友だちのゾウが止めますが、おかまいなし。でも、道からはずれて、ほうり出されます。また泣き出すカバくん。泣いていたカバくん、お父さんに助けられます。気をとり直して公園で遊びます。なわとびをしたり、ジャングルジムに上ったり。お父さんの見守る中、満足なカバくんです。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.09
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最近、映画化された「白夜行」の原作は、東野圭吾の同名の長編ミステリー小説です。1999年に発行され、その部数は200万冊のベストセラーです。絵本のベストセラーには、どのような作品があるのか、そして、どの程度の発行部数なのか、興味があり調べてみました。1位は 「いないいないばあ」 作:松谷みよ子 絵:瀬川康男 で450万部2位が 「ぐりとぐら」 作:中川李枝子 絵:山脇百合子 で430万部そして3位に 「はらぺこあおむし」 原題The Very Hungry Caterpillar作:エリック・カール 310万部 とつづきます。では、洋書絵本で和訳されているものはどうでしょう。「はらぺこあおむし」 につづき 、「てぶくろ」 作:エウゲーニー・M・ラチョフ 280万部「しろいうさぎとくろいうさぎ」 原題The Rabbits' Wedding作:ガース・ウィリアムス 240万部「三びきのやぎのがらがらどん」 原題The Three Billy Goats Gruff作:マーシャ・ブラウン 230万部そのほか 「どろんこハリー」「いたずらきかんしゃちゅうちゅう」「おばけのバーバパパ」なども100万部以上が発行されています。洋書絵本を選ぶとき、まず絵が基準になります。そのつぎに、和訳されている人気の絵本が好評です。はらぺこあおむししろいうさぎとくろいうさぎ三びきのやぎのがらがらどん洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.08
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昨日は無断欠席をし、申し訳ありませんでした。これからも時々、あるかもしれませんが、懲りずにお付き合いください。きょうの1冊は、ディズニーのライオンキングです。この物語は映画やミュージカルでお馴染みで、1994年に発表された、比較的新しい作品です。 LION KING Adapted by Don Ferguson1994年 アメリカサイズ:216×292 P.96動物たちの尊敬を集める、ジャングルの王、ムファサは、息子のシンバに自然界を支配するバランスや生命の環「サークル・オブ・ライフ」を教えます。しかし、遊び盛りのシンバは、ガールフレンドのナラと遊んでばかり。ムファサの弟スカーは、王の地位をねらい、ムファサ親子の殺害を計画して、子分のハイエナたちに襲わせたり、ヌーの大群の暴走の中にシンバを誘いこみます。息子を助けようとして、大群の中に入ったムファサは傷つき、最後には、スカーに殺されます。そして、シンバをジャングルから追放します。ある日、シンバは成長したナラと会い、スカーが君臨するジャングルの様子を聞きます。父の魂を引き継いだシンバは、スカーとハイエナたちとの闘いに勝ち、ジャングルを平和に治めます。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.07
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きょうはサボらせていただき、ほんの少しだけの紹介です。いつもの絵本はBocky Books の在庫からの紹介ですが、きょうの1冊は、わたしのコレクションからです。登場するのはチャーリー・ブラウンとルーシー。ルーシーの好きなことは、チャ-リー・ブラウンをからかうこと。(最下部の画像は見返しです) Be My Valentine Charlie Brown By Charles M. Schulz1976年 アメリカサイズ:175×242 P.38 ハードカバールーシー 「チャーリー・ブラウン、なにしているの?」チャーリー・ブラウン 「バレンタインを待っているんだ」ルーシー 「いいじゃない、幸運を祈るわ!」ルーシー 「チャーリーには必要ね」チャーリー・ブラウン 「それは言う必要ないよ!」洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.05
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Pinocchio Meets the Cat and Fox By Carlo CollodiIllustrated by Dlane Paterson1982年 アメリカサイズ:219×237 P.28 ハードカバー金貨が増えていることを楽しみに畑に戻ったピノキオ。それを見たオウムが木の上から言います。「ネコとキツネが畑の金貨を掘りだしていたよ」「金貨を持って走って逃げたよ!」ピノキオは自分の耳を疑いました。ピノキオは必死になって畑を掘り返します。しかし、金貨が出てくるはずがありません。ピノキオは裁判官に申し出ることにします。「ネコとキツネに金貨を盗られました」と、訴えますが、ゴリラの裁判官はピノキオの言葉を信じません。犬の警察官が現れ、ピノキオを独房に閉じ込めます。4ヵ月後、ピノキオは釈放され、べゼットじいさんの待つ家に帰ります。努力することと勉強がきらいなピノキオ、学習本と引き換えにサーカスを見たことから、悪夢が始まります。サーカス小屋でもらった金貨5枚は盗られるし、最後には独房にまで入れられてしまう。童話の主人公としては珍しいタイプです。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.04
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ピノキオは木彫り職人のゼベットじいさんが作りました。ピノキオは子どものように可愛がられ、やがて学校に通うようになりますが、学校への途中、学習本と引き換えにサーカスを見ます。この絵本には、このくだりがなく、ゼベットじいさんも登場しません。ピノキオの物語の一番面白い場面、ネコとキツネとの関わりを重点的に書いています。 Pinocchio Meets the Cat and Fox By Carlo CollodiIllustrated by Dlane Paterson1982年 アメリカサイズ:219×237 P.28 ハードカバーつぎの日の朝、妖精は木に吊るされたピノキオを見つけ、動かなくなったピノキオを家に連れて帰ります。目を覚ましたピノキオに「薬を飲まないと死ぬ」と妖精が言うと、ピノキオは「にがいのはイヤだ!」「飲むくらいだったら死んだ方がマシだ」と言い返します。すると、ウサギたちが棺を担いで現れます。ピノキオは棺を見て、ようやく薬を飲みます。妖精に金貨をどうしたのかと聞かれ、ピノキオは「森で無くした」と答えます。すると、ピノキオの鼻が伸びてきます。鼻が長くなったピノキオはポケットから金貨を出し妖精に見せると、鼻が元に戻ります。妖精の家を出たピノキオは、再びキツネとネコに会います。ピノキオは金貨を増やすため、キツネとネコに言われ、金貨を畑に埋めます。一度、街に行ったピノキオですが、金貨が増えているはずの畑に戻ります。すると、オウムが現われて・・・・・つづく洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.03
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きょうの1冊は以前(10/14)にも紹介した「ピノキオ」です。ピノキオはネコとキツネにだまされますが、前回の絵本では、サラッと流しています。きょうのピノキオは、だまされるところから始まります。 Pinocchio Meets the Cat and Fox By Carlo CollodiIllustrated by Dlane Paterson1982年 アメリカサイズ:219×237 P.28 ハードカバーピノキオはキツネとネコに出会い、金貨5枚を手に入れたことを話します。キツネとネコは「金貨を増そう!」とピノキオを誘います。キツネとネコはピノキオと一緒に食堂でたらふく食べた後、カシの木の下へ行くよう言います。途中、コオロギが現われて「行くな」と警告するのですが、ピノッキオは言うことを聞きません。ピノキオがカシの木の下へ行くと、フードを被った追いはぎが現われます。それはキツネとネコですが、ピノキオは気付いていません。ピノキオは、うまく逃げ出し、森の中で妖精の家を見つけ助けを求めます。しかし妖精は「誰もいない」と言って扉を閉めてしまうのです。ピノキオは、追いはぎに捕まり、木に吊るされます。(つづく)洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.02
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THE TALE OF Mr. JEREMY FISHER By Adelaide HollIllustrated by Don Madden1969年 アメリカサイズ:231×235 P.30 ハードカバー少年キムはジェラルディンという名のネコを飼っています。ジェラルディンは7匹の子猫を産んだところです。キムのパパとママは言います。「8匹のネコは、我が家には多すぎる」と・・・・・キムは、ジェラルディンと子猫1匹を残して、子猫6匹をバスケットに入れ外に出ました。隣の家のマクギンティさんのところへ行きます。キムは、ひとり住まいのマクギンティさんに、子猫を飼ってもらえるように頼みます。そして、マクギンティさんの金魚2匹と交換します。つぎにマーフィーさんの家に行きます。マーフィーさんには、船長をしている兄が持って帰ってきたオウムがいます。ところが、このオウムがうるさくて、子猫と交換すると言うのです。同様に、果物屋のウィギンスさんとは子犬と2匹の子猫を交換し、グリーンさんとは雄鶏と・・・メイさんのところに行くと少女のミリセントが泣いています。きのうサーカスを見に行って、トラが気に入ったらしく、トラを飼いたいと泣いているのです。そんなミリセントでしたが、最後に残ったトラネコを見て泣きやみます。キムは引き換えにトカゲをもらいます。自慢顔で家に帰ったキム「どうだい!素晴らしいだろう!」 洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.02.01
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サッカー日本代表アジアカップ優勝、おめでとう!今大会は、疑問の残るレフェリーの判定や、故障者続出で不利な流れがあったにもかかわらず、それらを乗り切って優勝したことに、強くなった代表を感じます。得点シーンを振り返りますとセットプレーやPKの得点ではなく、決勝戦の得点、絵に描いたようなボレーシュートに代表されるように、流れの中から得点できたことに成長を感じます。また、途中交代の選手が大仕事をし、幸運もありましたが、ザック采配が光りました。きょうの1冊はピーターラビットのシリーズから“THE TALE OF Mr. JEREMY FISHER” を紹介します。主人公が、考えられる限りの不運に遭うカエルの姿が、ユーモラスな短編です。 THE TALE OF Mr. JEREMY FISHER By Beatrix Potter1904年 イギリスサイズ:220×285 P.7 ハードカバージェレミーは雨合羽を着て、ゴム長靴を履き、スイレンの葉のボートで漕ぎ出しました。狙いは小さな魚です。ところが釣れた魚は大きなトゲウオです。ジェレミーはトゲウオに刺され大変です。つぎに針にかかったのは大きなマス。ジェレミーは池の中に引きずり込まれます。マスにかじられますが、着ていた雨合羽が不味かったので命拾い。おまけに狙いの小さな魚に笑われてしまいます。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.01.31
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これまでに何冊かのABC本を紹介してきました。それは、それぞれに子どもたちが興味を示すように工夫されています。アルファベットが理解できるように、大文字と小文字があること、そのアルファベットからはじまる単語は、これを教えるために、楽しく学習できる工夫です。きょうの1冊はネズミの家族を登場させることによって、ABCが楽しく学べそうです。また、他のABC本と同様にXYZに苦労がうかがえます。それは単語が少ないうえに、子どもたちに理解できる言葉でなければなりません。きょうの英語 As happy as can be = この上なく幸せ The Mouse Family ABC By Rosalind SuttonIllustrated by Pamela Storey1962年 アメリカサイズ:197×235 P.27 ハードカバーAはリンゴです。真っ赤で食べると、とても美味しいです。さぁ~、アーチー、デイジー、ドン、そしてフロ、リンゴでカゴをいっぱいにして・・・Bはボールです。ネズミたちは楽しみます。ドンがボールを投げると、デイジーが打ち返す。ほかのネズミは走っています。Xは木琴です。それは楽器でネズミたちは、それで陽気な演奏をします。Zはジグザグです。ネズミたちはスキーが大好きで、斜面を登って、ジグザグに滑り降ります。ネズミたちは、この上なく幸せです。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.01.30
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洋書絵本の表紙をめくりますと、見返しが美しくデザインされています(昨年8/4に紹介)。見返しをめくりますと、ほとんどの絵本に“To ○○○”と活字が並んでいます。それはmotherだったり、たぶん作者の子どもなのでしょう、個人名だったりします、その作品を通じて、なにかを伝えようとしているようです。きょうの1冊には“TO MY MOTHER, WHO STALKS THE PAGES OF ALL MY STORIES”のメッセージが・・・ RABBIT’S NEW RUG By Judy DeltonPictures by Marc Brown1979年 アメリカサイズ:164×215 P.32 ペーパーバックウサギが新しい敷物を買ってきました。それは花柄で、これまでウサギが見たことがない美しさでした。ウサギは、うれしくてしかたありません。そこで、友だちに見てもらいたくて電話します。キツネはイチゴジャムを作っていましたが、すぐにやって来ました。フクロウは寝ていましたが、すぐに飛んできました。アライグマもすぐにやって来ました。友だちたちは、ウサギに壁際に立つように言われます。敷物が踏まれないためにです。友だちたちは、壁際に立っているだけでは、おもしろくありません。キツネもフクロウも、そしてアライグマも怒って帰ってしまいます。毎日、ウサギは敷物の掃除をして、美しさに満足していました。ウサギは、この数日、さみしい毎日を過ごしていました。ウサギは友だちをパーティに誘います。敷物は友だちでないことに気付いたのです。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.01.29
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「子は親を見て育つ」あるいは「子は親の背中を見て育つ」といいます。特に女の子は母親の全てを見ているようです。人形で遊ぶ、その姿や言葉は日ごろの母親そのものです。アメリカでも同じようで、きょうの1冊はエロイス・ウィルキンの“Baby Dear”を紹介します。初めての弟(妹)が出来たときの難しさ、それを考えての幼児教育なのでしょう。 The Whale who wanted to be small By Esther WilkinIllustrated Eloise Wilkin1962年 アメリカサイズ:169×202 P.24 ハードカバーかわいい赤ちゃんは、わたしの新しいベビードールです。特別な日にパパがわたしにプレゼントしてくれたのです。ある日、パパはママと新しい赤ちゃんと一緒に病院から帰ってきました。ママは赤ちゃんを愛しています。わたしも、わたしの赤ちゃんを愛しています。わたしたちは赤ちゃんにミルクを与えます。ママは赤ちゃんのオムツを取り替えます。わたしも、わたしの赤ちゃんのオムツを取り替えます。ママとわたしは赤ちゃんに服を着せます。ママは乳母車に赤ちゃんを乗せます。わたしも、わたしの赤ちゃんを乳母車に乗せます。わたしたちは、赤ちゃんと一緒に散歩に行きます。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.01.28
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きょうの1冊は、めずらしくハワイで書かれた絵本です。雰囲気を出すためにハワイ語風の名前をカタカナで紹介しますが、タコは“Tako the Octopus”になっています。きょうの英語 Sea Anemone = イソギンチャク The Whale who wanted to be small By Gill McBarnet1985年 アメリカ(ハワイ)サイズ:186×255 P.29 ハードカバーハワイの島の光り輝く青い海に小さな体になりたい鯨のカナニがいました。カナニが小さくなれば、友だちの魚たちと遊べるからです。ある日、海鳥のイワラニが叫びながら飛んできました。「捕鯨船が近づいて来ているよ!」「どこかに隠れなければ・・・」でも、カナニが隠れるのに十分な所はありません。カナニは困っていました。タコがやって来て言います。「わたしの墨を体に擦りつけると、捕鯨船に見つからないよ!」カナニは墨を擦りつけますが、大きな体を隠すだけの墨はありません。ウナギのキリラがやって来て言います。「わたしの洞窟へ案内しよう!捕鯨船に見つからないから!」その洞窟の中は闇のように暗く、とても良い隠れ家です。しかし、カナニの体を隠す広さはありませんでした。きれいな声が岩陰から聞こえました。それはイソギンチャクのレイナニでした。「どうして体に花を付けないの?」「捕鯨船が花を見たら、イソギンチャクだと思うよ!」カナニはビーチの“レイ売り”を思い出しました。カナニは多くのレイを体に着けましたが、彼女はまだイソギンチャクのふりをする、鯨にしか見えません。隠れる場所が見つからないカナニは、怖くなって泣いてしまいます。そこに大きな鯨が現れます。カナニのおじいさんのカプネカネです。「カナニや、どうしたんだい、そんなに泣いて?」カナニは捕鯨船が来ること、色々な方法で隠れようとしたが、大きな体で隠れることができないこと、泣いている理由を話しました。おじいさんのカプネカネは、やさしく話します。海鳥のイワラニが見たのは捕鯨船でないこと、それはホエールウォッチングの船だったこと、だから、船の前でジャンプして、大きな体を見せると喜ばれること。カナニは今でも大きな体をジャンプさせています。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.01.27
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きょうの1冊は絵本ではありませんが、番外として “COMMODORE PERRY IN JAPAN” から歴史の授業では学ばないことを紹介します。今から160年前の1851年1月、ペリーは「日本遠征基本計画」を海軍長官へ提出しています。おもな内容は、艦隊を見せることによって、近代国家の軍事力を示す。友好を訴えるより、恐怖感を与えるほうが効果がある。オランダの妨害を避けるため、長崎以外へ寄港する。などなど。ペリーの乗船するミシシッピ号は1852年11月に出向し、大西洋を横断して、南アフリカのケープタウンを経由セイロン島・マラッカ海峡を通り、1853年5月に琉球王国を訪れた。王国側に大統領の親書を手渡す。同年6月3日、浦賀沖に停泊した。日本では「黒舟」と言われていますが、同書の英文でも“BLACK SHIPS”と書かれています。 COMMODORE PERRY IN JAPAN By Robert L. Reynoldsサイズ:183×252 P.153 ハードカバー琉球王国宮殿で撮られた写真浦賀沖の艦隊上陸したアメリカ人が見た風景洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.01.26
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きょうも“ELOISE WILKIN”のイラストを紹介します。英語で擬声(音)語は、どのように表現するのか、とても興味があるところです。たとえば、カタカナで書くと「グルグル」ですが英語ではGURとGLEの組み合わせで、よりリアルな表現がされていると思います。。 Baby Listens By Esther WilkinIllustrated by Eloise Wilkinサイズ:169×202 P.22 ハードカバーあかちゃんは、どのような時に、どのような音を聞いているのでしょうか?TICK TOCK TICK TOCKそれは、あかちゃんの時計です。GURGLE GURGLE GLUB GLUBバスタブから水が流れる音です。WHIRR-R-R-R泡だて器の音です。PITTER PATTER PATTERDING DONG DING雨音とベルの鳴る音です。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.01.25
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昨日につづき “Eloise Wilkin”の紹介です。エロイス・ウイルキンのイラストは多くのL.G.Bで見ることができますが、中には増刷されていない絵本もあります。きょうの1冊は1949年に発行された “GUESS WHO LIVES HERE” ですが同年に1度、増刷されただけで、以後、の増刷はされていません。したがって、L.G.Bコレクターには垂涎の1冊といえます。“Eloise Wilkin Stories” の中に収められていますので、内容の確認はできますが、印刷技術の発展や紙質などの違いがあり、当時の雰囲気は味わえないのが残念です。ほとんどのL.G.Bは24ページに収められていますが、この “GUESS WHO LIVES HERE” は42ページのボリュームです。エロイス・ウイルキンお得意の幼児本で、エロイス・ワールドの紹介です。 GUESS WHO LIVES HERE By Louise WoodcockIllustrated by Eloise Wilkinサイズ:169×202 P.42 ハードカバーこの家には誰かが住んでいるよ。彼はグリーンのオバーオールと、ストライプのセーターを着ていて、自転車に乗るのが好きで、積み木で遊んでいる。誰だろう!それは、テリーだよ。この家には誰かが住んでいるよ。彼女はエプロンをしていて、毎晩、おいしい食事を作っている。夜になるとテリーをベッドに連れて行きキスをするんだ。誰だろう!それは、テリーのママだよ。この家には、ほかにも誰かが住んでいるよ。彼は、とても背が高く、歩くのも早いのだよ。彼は毎朝、仕事に出かけ、時々、テリーにプレゼントを買ってくるのだよ。誰だろう!それは、テリーのパパだよ。この家には、ほかにも誰かが住んでいるよ。彼は茶色い毛をしていて、いつも “Bow-wow!” とか “Woof-woof!” と言っているよ。誰だろう!それは、テリーの犬。ウルフィーだよ。庭の大きな木にも誰かが住んでいるよ。彼女は藁で巣をつくり、子どもたちに餌を運んでいるんだ。誰だろう!それは、コマドリのお母さんだよ。ほかに、牛乳の配達やポストマン、家に寄宿しているネズミまで登場させています。 洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.01.24
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先日、LGBの “Eloise Wilkin Stories” の中の1作を紹介しましたがこの絵本の最後に、エロイス・ウイルキンの短い詩があります。そえられたイラストが美しいので紹介しますが、詩の和訳は、とても難しく、じゅうぶんではないと思います。 ELOISE WILKIN Stories / BUSY TIMMY Illustrated by Eloise Wilkinサイズ:169×202 P.209 ハードカバーわたしたちが、おばあちゃんの家から帰るとき夕暮れが夜を連れてくるのです。わたしたちが歩く通りには、雪が降り積もり、踏みしめる一歩一歩が音をたてます。日没の赤い空の輝きわたしたちは、その美しさに目を奪われます。太陽は西に沈みます。夕焼けの中で小さな足跡が家に向かいます。ELOISE WILKIN洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.01.23
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昨年7月に洋書絵本の紹介を始め、きょうで200日、200冊目の紹介です。きょうも昨日につづき“GIANT TREASURY OF PETER RABBIT”の中から“THE TALE OF SQUIRREL NUTKIN”を紹介します。 GIANT TREASURY OF PETER RABBIT / THE TALE OF SQUIRREL NUTKIN By Beatrix Potterサイズ:219×287 P.10 ハードカバー湖のそばの森に住むナトキンはいたずらで生意気な赤リスです。秋になるとナトキンたちは、小枝でいかだを作り、ぴんと立てた立派な尻尾を帆にして湖に浮かんでいるフクロウ島へ熟した木の実を集めに行きます。リスたちはフクロウのブラウン爺さんに、いつもプレゼントを届けます。そして木の実を取ることを許してもらうのです。でもナトキンだけは、ブラウン爺さんをからかいナゾナゾをだして遊びます。そんなナトキンを、ブラウン爺さんは無視します。リスたちは木の実を採って夕方には家に帰り、次の日も別のプレゼントを持って島にやってきます。ナトキンは、いつものようにブラウン爺さんをからかうだけ、木の実を集める事もしません。リスたちが島に通いはじめて6日目のことです。ますます無作法な行いをするナトキンはそれまで無視をしていたブラウン爺さんに飛び掛ります。ナトキンはブラウン爺さんに捕まり、家の中で皮を剥がされそうになります。しかし暴れて尻尾が切れたためかろうじて逃げ出します。今でも仲間がナトキンにナゾナゾをだされると、ナトキンは相手に棒をぶつけたり悪口を浴びせたりします。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.01.22
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きょうの1冊は、“GIANT TREASURY OF PETER RABBIT”の中から“THE TALE OF TWO BAD MICE”を紹介します。この物語は、ベアトリクス・ポターが1904年に発表しましたが、登場してくる2匹のネズミは、ポターがネズミ捕りで捕まえたネズミを飼い、それをモデルにしたと伝えられています。 GIANT TREASURY OF PETER RABBIT / THE TALE OF TWO BAD MICE By Beatrix Potterサイズ:219×287 P.10 ハードカバー赤いレンガの壁、白い窓、その窓にはモスリンのカーテン、それは、きれいな人形の家です。ここに住んでいるのは2人の人形。ある朝、彼女たちは出かけていきました。そこに現れたのが2匹のネズミ、トム・サムとハンカ・マンカです。2匹のネズミは、人形の家に忍び込みます。最初に見つけたのが、テーブルの上のご馳走です。さっそく食べようとしましたが、パンもハムも硬くて食べられません。陶器で出来た食べ物ですので、ナイフもフォークも役に立ちません。トムとハンカは陶器の食べ物を壊し、家の中を荒らしてしまいます。そのうえ、ゆりかごやイスなど家具を自分たちの穴に持ち帰ります。そんな人形の家を見て、持ち主の少女は、家の入口に警察官の人形を置きます。2匹のネズミは罪滅ぼしなのでしょう、トムは拾った銀貨をイブの夜に人形の靴下に入れ、ハンカは毎日、朝早く人形の家の掃除を続けます。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.01.21
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これまでに何冊かの「リトル・ゴールデン・ブック」を紹介してきました。数多く出されているL.G.Bの中で、わたしの好きなイラストがあります。それは、エロイス・ウィルキン(11/2と12/11でも紹介)で、何年か前には、彼女の傑作13作をまとめた“ELOISE WILKIN Stories” が出されています。きょうは、その中から “BUSY TIMMY” を紹介します。きょうの英語: sound asleep=ぐっすり眠る ELOISE WILKIN Stories / BUSY TIMMY By Kathryn and Byron JacksonIllustrated by Eloise Wilkinサイズ:169×202 P.209 ハードカバーティミーは、おにいちゃんだよ。服は自分で着られるしドアだって自分で開けられるよ。お風呂に入るときも、だれの手も借りないよ。だって、おにいちゃんだもの。夕食だって、ひとりで食べられるよ。そして、ベッドも、ひとりでもぐりこみます。そうです、ティミーは、おにいちゃん。彼は、ぐっすり眠っています。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.01.20
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「不思議の国のアリス」はディズニー作と思っている人が多いのではないでしょうか。原作は古く 「不思議の国のアリスの冒険」“Alice's Adventures in Wonderland” の原題で、19世紀の半ばに出版されました。あまりにも有名な物語ですが、原作者がイギリスの数学者であることは、あまり知られていません。ALICE in WONDERLANDAdapted by Teddy SlaterIllustrated by Franc Mateuサイズ:169×202 P.24 ハードカバー光り輝く春の日に、アリスはお姉さんと一緒に川辺に座っていました。そして、お姉さんに歴史の本を読み聞かされていました。アリスは退屈でしかたありません。ネコのダイナと遊んでいたときです。懐中時計を持ったウサギが「たいへんだ!遅れてしまう!!」と言いながら大きな穴に飛び込んで行きました。アリスも追いかけてその穴に飛び込んで行きました。穴の中のアリスは、体が小さくなったり、大きくなったり、アリスの流した涙が池になったり、不思議なことばかりです。アリスが森を歩いていると、チシャ猫が木の上から道案内をしてくれました。そしてアリスは三月ウサギがいる、お茶会に参加します。それはいつまでも終わらないお茶会です。その後も穴の中でいろいろなことに出くわします。気がつくとアリスは土手の上で、眠っていたのです。アリスのひざの上ではネコのダイナも眠っていました。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.01.19
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きょうの1冊は、ときどき紹介しています“Uptown, Downtown”から“RED TAXI” を・・・・・いままでアメリカで意識したことがなかったのですが、信号の青は“green”と言われているのですね。 THE RED TAXI 1965年 アメリカサイズ:171×236 P.7 ハードカバー赤いタクシーの運転手。彼の名前はダンといいます。「駅まで急いで!お願い」ダンのタクシーを止めたのは家を出るのが遅くなってしまった、ジェリーとお母さんでした。ダンは言います。「急ぐけど安全運転が優先だよ」赤いタクシーは走り出しました。信号が青から赤に変わりました。ダンは停止します。でも、ジェリーのお母さんは「行って!急いでいるの」次には大きなトラックが道をふさいでいます。「急いで!お願い、急いで!」「列車に間に合わなくなる!」ジュリーのお母さんは叫ぶように言います。赤いタクシーは、この後も交差点で消防車に道を譲ったり、スムーズに走ることができません。そのたびにジュリーのお母さんは叫びます。「急いで!お願い、急いで!」駅に近づいてくると車が増え、赤いタクシーは右に左にすり抜けて駅の前に到着しました。ジュリーのお母さんは一安心「ありがとう!急いでくれたので間に合ったわ」「早く、そして安全にね」 洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.01.18
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きょうの1冊は硬質スポンジで作られた、変わった絵本です。乗り物の絵本の一種ですべてのページがタイヤの表面を切り取った形になっています。黄色い建設車両が、はめ込まれていて乗り物に興味を持つ男児には、たまらない1冊ではないでしょうか。 ROUGH ROAD by Kate DavisIllustrated by Bob Filipowith2000年 アメリカサイズ:215×165 P.8洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.01.17
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昨日は国連についての絵本を紹介しました。国連の設立目的に紛争の解決がありますが、地球上には紛争あるいは、その火種は多く、アジア、中東、アフリカ、東欧など数十ヶ所の地域におよびます。その原因は複雑ですが、民族、領土、宗教が大きく関係しています。日本においても、北方四島、竹島、尖閣の領土問題があります。あまり知られていませんが、カナダにも紛争の火種があります。それは、ケベック州(Qu?bec)のフランス系とイギリス系の対立です。きょうの1冊は1938年にカナダで発行された絵本です。この絵本はケベックの生活が美しい絵とともに紹介されています。文中では “The Cur?”のように、英語にアキュート・アクセントが使われています。ここでは美しい絵(版画)を紹介します。(表紙の画像はダストカバーが無いものです) French Canada by Hazel Boswell1938年 カナダサイズ:234×160 P.82 ハードカバー洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.01.16
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まもなく阪神淡路大震災から16年を迎えます。壊滅状態だった街並みは、めまぐるしい速さで復興しました。しかし、この復興の陰に隠れ、現在でも苦しんでいる人がいます。先日、ハイチ地震から1年が経ちました。一向に進まない被災地の映像を目にしますが、瓦礫の山を見ますと国連の無力さを感じます。きょうの1冊は、子どもたちに国連の設立、その役目を教える絵本です。 Let’s Find Out About the UNITED NATIONS by Martha and Charles Shapppictures by Angela Conner1962年 アメリカサイズ:185×220 P.42 ハードカバーこの大きな世界には、多くの異なった国があります。多くの人々が、これらの国に住んでいます。人々は異なる言葉を話し、異なった服装をしています。大家族の人々のように、たいてい、世界の諸国家は一緒にくらしていきます。しかし、家族の人々が意見を異にするように、国は、時々、意見を異にして、戦います。国が戦うとき、それは戦争と呼ばれます。このような問題に、いくつかの国が集まって、その解決について話し合いました。これらの国が結合して国連が作られました。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.01.15
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きょうの1冊は、飼い主の帰りを待ち続けた「忠犬ハチ公」を思わせます。しかし、それは最初だけで、結末は消化不良状態です。リチャード・ギアの映画「HACHI」のようには展開しません。 Tell me some more..By Anita jeram1995年 アメリカサイズ:260×213 P.26 ペーパーバック世界一従順な犬が、門の前で誰かを待っています。ハリーが門から出てきてイヌに声を掛けます。従順なイヌは尻尾を振ってハリーについて行こうとします。「ダメ!」と言い残しハリーは行ってしまいました。せんさく好きな鳥が聞きます。「なぜ、1日中すわっているの?」でも、従順な犬は答えることができません。ただ、座ってハリーを待つだけです。大粒の雨が降ってきてせんさく好きな鳥は飛び立ちます。通りを歩いていた人たちも走り出します。雷が鳴り、稲光が走ります。雨はやがてアラレにかわりました。アラレは強く降り続きます。再び日差しが戻るとせんさく好きな鳥が飛んできました。従順な犬はハリーを待っています。「なんて変わった犬なのでしょう!」通りがかった人たちは言います。従順な犬の目が猫をとらえます。鼻をピクピクさせて、いまにも跳びつきそうです。そのときです。ハリーが戻ってきました。「Good boy!」「猫はいいから、海へ行くよ!」洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.01.14
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連日の“Uptown, Downtown”からです。きょうはスタイルを変えて紹介します。 Mr. Charles 1965年 アメリカサイズ:171×236 P.5 ハードカバーチャールズというネコがいました。チャールズの家は市街にあり、その建物には、三つのフロアーがあります。朝です。チャールズは、家族の住む一階に行きました。チャールズは、そこで朝食です。チャールズは、子どもと遊びます。そして、おばあさんがミルクを入れてくれます。チャールズは、子どもが好きです。チャールズは、ミルクも好きです。チャールズは、一階の家族と朝食するのが好きです。しかし、朝食が終わると、子どもは学校に行ってしまいます。チャールズは階段を二階へ上がりました。おかあさんがチャールズを見つけ、窓を開けます。そこは、家族の住む部屋。「ねこちゃん!ねこちゃん!」2階には、赤ちゃんがいます。昼ごはんは、赤ちゃんと一緒に食べます。赤ちゃんはベビーフード、チャールズはキャットフードです。チャールズは、赤ちゃんが好きです。チャールズは、キャットフードも好きです。チャールズは、二階の家族と昼食するのが好きです。しかし、昼食が終わると、赤ちゃんはお昼寝です。チャールズは階段を三階へ上がりました。おじいさんがチャールズを見つけ、窓を開けます。チャールズは、おじいさんと夕食です。チャールズは、おじいさんの夕食が好きです。そして、おじいさんも好きです。夕食が終わると、おじいさんは眠りにつきます。朝になると、おじいさんは窓を開けます。「グッバイ、チャールズ君、夜になったら来るのだよ!」」チャールズは、一階に降り朝食です。洋書絵本のオンライン書店 『Bocky Books』
2011.01.13
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