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年末年始に聴きたいジャズ・ナンバー(その2) 大晦日ですが、今年最後となる記事更新を、年がかわる前にもう一度ということにしたいと思います。 御大マイルス・デイヴィス(Miles Davis)がギル・エヴァンスと組んだ名盤『スケッチ・オブ・スペイン』に収められた、「ウィル・オ・ザ・ウィスプ(Will O’ the Wisp)」です。とにかく完成度が異常なほど高い演奏をどうぞ。 カタカナにするとややこしいタイトルの曲ですが、“ウィル・オ・ザ・ウィスプ”というのは、鬼火、要するにお墓とかに出てくる青白い火の玉のことです。もちろん、西洋と日本とでは“火の玉”のイメージも異なるわけですが、そう言われてみると、なるほど彷徨える死者の魂という雰囲気が伝わってくると言えそうですね。 1年の締めくくりにしては、何だか妙な選曲となってしまいましたが、皆さまよいお年をお迎えください。そして、来年も本ブログをよろしくお願いします。[収録アルバム]Miles Davis / Sketches of Spain(1959~60年録音) 【2500円以上お買い上げで送料無料】【CD】[SICJ-13]スケッチ・オブ・スペイン(MONO) [ マイルス・デイヴィス ] 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2015年12月31日
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年末年始に聴きたいジャズ・ナンバー(その1) 2015年も残り少なくなりました。年末年始を挟んで、“年末年始に聴きたいジャズ・ナンバー”を何曲かお届けしたいと思います。選曲範囲は、これまでに記事で取り上げたアルバムから、その時の気分で思い当たった曲を動画(静止画+音声もあり)とともにお届けしたいと思います。 でもって、初回は、ケニー・クラークがリーダーとなった、1955年録音の『ボヘミア・アフター・ダーク』の表題曲です。キャノンボール・アダレイがリーダー活動をし始める前の吹込みとしても知られるセッションです。 ジャケットのどこかしら野暮ったさに対し、とにかくカッコよさ全開の演奏。1950年代という時代はまだ自分が生まれてすらいなかったので経験していないわけですが、こういう演奏を聴くと、本当にリアルタイムでその時代を経験したかった、という気持ちになります。[収録アルバム]Kenny Clarke / Bohemia After Dark(1955年録音) 【楽天ブックスならいつでも送料無料】ボヘミア・アフター・ダーク [ ケニー・クラーク ] 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2015年12月30日
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当ブログの累計アクセス数が940000件を超えました。年末の慌ただしい時期にもかかわらず、多くの方々のご来訪、感謝いたします。今年もわずかになりましたが、よいお年をお迎えください。下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2015年12月29日
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歌心満開の“お手本”的アルトの愉しさ ジャンルを問わず、表題を見て“何だこれは?”的なアルバムに出会うことがある。本盤の表題の“37分48秒”っていうのも、下手すると何かのスポーツのタイムかと思わされてしまう。例えば、プロレスで“37分48秒、フォール勝ち”とか…(笑)。 と言うのは半ば冗談であるが、表題の通り、ソニー・スティット(Sonny Stitt)のアルト演奏が37分48秒にわたって繰り広げられるというのが、本盤『37ミニッツ・アンド・48セカンズ(37 Minutes and 48 seconds with Sonny Stitt)』。作った当時はレコードというフォーマットが将来変わるとは思わなかったろうからやむを得ないのだろうけれど、CD化されたら収録時間が微妙にずれてしまった(もはや苦笑するしかない)。結果、筆者の手持ちにあるCDの収録時間は39分2秒。やはり安直な表題は止めておくべきだったというべきか…(笑)。 それはともかく、このアルバムは、ソニー・スティットのキャリアの中で特によかったと評されることの多い1950年代後半のアルトのワンホーン盤の一つである。一言で印象を述べるならば、スティットは爽快に“歌っている”。たとえば、自作曲の3.「ウィンディ・ライド」なんかはその典型例の一つだろう。表題の如く、風に乗って軽快に“歌”を奏でている。安定したトリオ(特にドロ・コッカーのこの軽快に流れるような感じを作り出せるところが筆者的は好み)をバックに実に気持ちよく吹いている。 このような観点に立つともはや捨て曲なしの好演奏が並ぶ、これぞ“お手本”的なアルト演奏だと言っていいように思う。なので上の3.も含めて特定の曲がどうこうというのも何なのだけれど、やはりこれはという曲いくつかには一応触れておきたい。1.「ビコーズ・オブ・ユー」は冒頭にふさわしい、落ち着きを持ちつつも軽やかさが如実に出た演奏。4.「バット・ノット・フォー・ミー」の余裕いっぱいの軽快さも、7.「スウィート・ジョージア・ブラウン」のテンポにのったスピードある軽快さも、通底するのは上で述べたような歌心。最後を締めくくる曲がチャーリー・パーカーの9.「スクラップル・フロム・ジ・アップル」というのもなかなか気が利いている。[収録曲]1. Because of You2. Blue Moon3. Windy Ride4. But Not for Me5. What Is This Thing Called Love?6. Harlem Nocturne7. Sweet Georgia Brown8. Blues For Yard9. Scrapple from the Apple[パーソネル・録音]Sonny Stitt (as)Dolo Coker (p)Edgar Willis (b)Kenny Dennis (ds)1956年末(1957年1月?)録音。 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーを“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2015年12月29日
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INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。ここ最近の記事を追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ右欄(フリーページ欄)からお入りください。 INDEXの更新はこれで本年最後ですが、記事のアップは引き続き行おうと思っています。気が向いたら、年末年始もお付き合いください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ → つづき(H-L)・つづき(M-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-C)へ → つづき(D-H)・つづき(I-L)・つづき(M-R)・つづき(S-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系(ロック・ポップス)編へ アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、各バナー(1つでもありがたいです)をクリックお願いします! ↓ ↓
2015年12月28日
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スティングによる“地味な名作” スティング(Sting)のソロとしての代表作はどれなんだろうか。結構難しい問いのようにも思うのだけれど、地味過ぎて一部の人にしか受けていないんじゃないかというアルバムが何枚かある。その先鋒と言えそうなのが、1991年発表の本作『ソウル・ケージ(The Soul Cages)』である。と同時に、個人的な意見では、これほどの名作はないと言えそうな気もしている。 1985年の初ソロ作の後、スティングはライヴ盤を含む3枚をリリースしたが、曲が書けないスランプに陥り、そんな中で父の死を迎え、その後その危機を乗り越えた。そのようなわけで、本作は、父との別れが、船乗りであった父親に関係する海や航海といったテーマに結びつき出来上がった作品と言えそうである。最初に書いた曲は、5.「ホワイ・シュッド・アイ・クライ・フォー・ユー」だったという。これが書けた後は立て続けに曲が書け、本作の完成に至ったらしい。 地味な曲が並ぶけれども、筆者のお気に入りを順に挙げていきたい。まず、1.「アイランド・オブ・ソウルズ」は、アルバム全体の地味で暗いトーンを象徴するナンバー。似た方向性を持つ収録曲としては、前述の5.「ホワイ・シュッド・アイ・クライ・フォー・ユー」、7.「ワイルド・ワイルド・シー」が特にいい。 他方、テンポを上げた曲としては、2.「オール・ディズ・タイム」と表題曲の8.「ソウル・ケージ」が挙げられる。いずれの曲も、テンポは速くドラムやギターがしっかり鳴っているにもかかわらず、物憂げなところが印象に強く残る。“物憂げ”と書いたが、どうやら父の死に対しての“悲しみ”というのではなく、“弔いの歌”や“鎮魂歌”と形容した方がいいナンバーが並んでいるといった感じが個人的にはしている。 なお、地味なトーンのアルバムであるにもかかわらず、計4曲(上述の2.、5.、8.に加え、3.「マッド・アバウト・ユー」)がシングルカットされた。いずれも大ヒットというわけではなかったが、父親に準えた少年を主人公にした詞の「オール・ディス・タイム」は全米5位(全英22位)のヒットを記録した。[収録曲]1. Island of Souls2. All This Time3. Mad About You4. Jeremiah Blues (Part 1)5. Why Should I Cry for You?6. Saint Agnes and the Burning Train7. The Wild Wild Sea8. The Soul Cages9. When the Angels Fall1991年リリース。 【メール便送料無料】スティングSting / The Soul Cages (輸入盤CD)(スティング) 【楽天ブックスならいつでも送料無料】ソウル・ケージ [ スティング ]下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2015年12月26日
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これまでにこのブログに掲載したクリスマス・ソング、クリスマス・アルバムの記事のまとめリンクです。かなり前の記事もありますので、動画のリンク切れ等はご容赦ください。2015年:ブルース・スプリングスティーン/サウスサイド・ジョニー 「メリー・クリスマス・ベイビー」【動画】ボン・ジョヴィ/クラレンス・カーター 「バック・ドア・サンタ」【動画】トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ 「クリスマス・オール・オーバー・アゲイン」【動画】ボブ・ディラン/リアン・ライムス 「マスト・ビー・サンタ」【動画】2014年:バンド・エイド30 「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」【動画】ナタリー・コール/ナット・キング・コール 「ザ・クリスマス・ソング」【動画】ジョン・レノン&オノ・ヨーコ 「ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)」【動画】ワム! 「ラスト・クリスマス」【動画】2013年以前:イーグルス「ふたりだけのクリスマス(Please Come Home For Christmas)」エイミー・グラント『クリスマス・アルバム』エイミー・グラント「エマニュエル」【動画】エイミー・グラント「テネシー・クリスマス」【動画】エルトン・ジョン「ロックンロールで大騒ぎ(ステップ・イントゥ・クリスマス)」・同【動画】GWINKO 「Gwinko’s Christmas Carol」【動画】グロリア・エステファン「きよしこの夜(Noche de Paz)」【動画】ケイト・ブッシュ「ディセンバー・ウィル・ビー・マジック・アゲイン」・同【動画】小林明子・永井真理子・麗美・辛島美登里 「Merry Christmas To You」【動画】佐野元春 「Christmas Time In Blue ―聖なる夜に口笛吹いて―」【動画】ジョン・ボン・ジョヴィ 「プリーズ・カム・ホーム・フォー・クリスマス(Please Come Home For Christmas)」【動画】ジョン・レノン&オノ・ヨーコ「ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)」トム・ウェイツ 「 ミネアポリスの女からのクリスマス・カード(Christmas Card from a Hooker in Minneapolis)」【動画】トリーシャ・イヤウッド『ザ・スウィーテスト・ギフト』トリーシャ・イヤウッド「サンタが町へ来る(Santa Claus Is Back In Town)」【動画】トリーシャ・イヤウッド「光の中へ(Take A Walk Through Bethlehem)」【動画】ナタリー・コール 「ザ・クリスマス・ソング(The Christmas Song)」【動画】ザ・バンド 「今宵はクリスマス(Christmas Must Be Tonight)」【動画】バンド・エイド「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス」・同【動画】プリテンダーズ 「メリー・リトル・クリスマス(Have Yourself a Merry Little Christmas)」【動画】ブルース・スプリングスティーン「サンタが街にやってくる」・同【動画】ボブ・シーガー&ザ・シルバー・ブレット・バンド「リトル・ドラマー・ボーイ」・同【動画】山下達郎 「クリスマス・イブ(Christmas Eve)」【動画】ラウラ・パウジーニ「きよしこの夜(Noche de Paz)」【動画】ルイス・ミゲル「きよしこの夜(Noche de Paz)」【動画】ルイス・ミゲル『ナビダーデス』麗美 「走るそよ風たちへ」【動画】ワム!「ラスト・クリスマス」 Very Special Christmas 輸入盤 【CD】 【楽天ブックスならいつでも送料無料】クリスマス・イン・ザ・ハート [ ボブ・ディラン ]
2015年12月24日
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2015年~ロックでクリスマス(その4) 早くもクリスマス・イヴとなりました。4回にわたって“ロックでクリスマス”と題してロック・アーティストのクリスマス曲を取り上げていますが、最後は、輪をかけて大物の登場で、ボブ・ディラン(Bob Dylan)の出番です。彼は2009年にクリスマス・アルバム(『クリスマス・イン・ザ・ハート』)をリリースしています。そこに収められた1曲です。 ボブ・ディランは硬派であると同時にいろんなことにもチャレンジしてきたという感じで(そもそもエレキギターを手にしたことも、また、トラベリング・ウィルベリーズへの参加もそうだろうと思います)、 このクリスマス盤では定番曲ばかりを歌い、しかも印税を全額寄付するということをしています。 「マスト・ビー・サンタ」は、ドイツの酒席で歌われていた歌を元にして1960年に作られたそうですが、現在ではすっかり子供たちの間にも定着しているクリスマス・ソングです。他にもいろんな人が歌っておられるようですが、今回は、締めくくりに新世代のカントリー・シンガー、リアン・ライムス(LeAnn Rimes)のヴァージョンをお聴きください。 それでは、皆さん、よきクリスマスをお過ごしください。[収録アルバム]Bob Dylan / Christmas in the Heart(2009年) 【楽天ブックスならいつでも送料無料】クリスマス・イン・ザ・ハート [ ボブ・ディラン ]下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2015年12月24日
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2015年~ロックでクリスマス(その3) 続いて今回は、ロック・アーティストによるオリジナル曲で、見事にロック直球のクリスマス・ナンバーを取り上げたいと思います。 トム・ペティ(Tom Petty)と言えば、いかにもアメリカン・ロックを象徴するアーティストの一人ですが、1992年の発売のクリスマス盤(前回・前々回の曲が収められたコンピレーション盤の続編)に収録された、「クリスマス・オール・オーバー・アゲイン(Christmas All Over Again)」という曲をどうぞ。 “クリスマスはロッキング・タイムだ”。ここまで開き直られると、穏やかなクリスマスを静かな音楽とともに、という意見も吹き飛ばされてしまいそうです。 さて、今回は、ご本人たちによる後のライヴ演奏もご覧ください。元のアルバムが出たのは1992年でしたが、以下のビデオは、2000年にテレビ番組でオンエアされたこの曲の演奏シーンです。 [収録アルバム]Various Artists / A Very Special Christmas 2(1992年) CD-OFFSALE!(オムニバス)/クリスマス・エイド II 【CD】下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2015年12月23日
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当ブログの総アクセス数が930000件を超えました。あらためてご覧の皆さまに感謝いたします。慌ただしい師走の時期ですが、引き続きお楽しみください。 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーを“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2015年12月22日
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2015年~ロックでクリスマス(その2) さて、第2回はボン・ジョヴィ(Bon Jovi)が1980年代後半のコンピ盤(先回のブルース・スプリングスティーンのクリスマス曲が収められているのと同じ盤)に提供したこのナンバーです。 ノリのいいロック調に仕上がっていますが、もともとこの曲は1968年にブルース/ソウル・シンガーのクラレンス・カーター(Clarence Carter)が発表したものです。折角ですので、今回はそのオリジナルのソウルフルなヴァージョンもお聴きください。 クリスマスには落ち着いてしっとりと、というのも一つですが、このボン・ジョヴィのハードめなロック調、そしてソウル感いっぱいのクラレンス・カーターのオリジナルのヴァージョン。たまにはこんなノリのクリスマスというのもいいのではないか、と思ったりしています。[収録アルバム]Various Artists / A Very Special Christmas(1987年) Very Special Christmas 輸入盤 【CD】下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2015年12月20日
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2015年~ロックでクリスマス(その1) 毎年のことではありますが、気が付けばクリスマスはもう目の前…。12月の初旬、せめてジョンの命日あたりにでも、そろそろクリスマス・ソングやクリスマス・アルバムを、と思い出せるといいのですが、いつも忙しくてタイミングを逃してしまっている感じです。 とはいえ、まだ1週間近くありますので、何曲になるかはわかりませんが、今年は“ロックでクリスマス”をテーマに、ロックチューン、ロック系アーティストのクリスマスナンバーというコンセプトでクリスマス曲をお届けしたいと思います。 まずはいかにもな感じということで、アメリカン・ロック界のボスことブルース・スプリングスティーンと彼のバンド(Bruce Springsteen & The E Street Band)による「メリー・クリスマス・ベイビー(Merry Christmas Baby)」をどうぞ。 もとは1940年代に作られたR&Bナンバーですが、ロック系のバンドやシンガーを見ていると、それぞれにトラディショナルなものを“持ち歌”としてシーズンに披露するというパターンが見られるように思います。スプリングスティーンの場合だと、「サンタが街にやってくる」とこの曲とが“持ち歌化”しているようですね。 スプリングスティーンがこの曲を取り上げるようになった背景は分かりませんが、案外、この辺に関係しているかもしれないと思うのは、盟友サウスサイド・ジョニーがこの曲を演っていることです。参考までに、サウスサイド・ジョニーとアズベリー・ジュークス(Southside Johnny & The Asbury Jukes)の1978年にライヴもご覧ください。 [収録アルバム]Various Artists / A Very Special Christmas(クリスマス・エイド1)(1987年) 【送料無料】 Very Special Christmas 輸入盤 【CD】下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2015年12月19日
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若さと渋さが同居するライヴ盤 “バンドが解散後にライヴ盤を発表する”と言えば、いかにも“ありがちなパターン”と言われるかもしれない。とはいえ、それが代表作の一つに数えられるというのは定石ではないように思う。大ヒット作の『ファイアー・アンド・ウォーター』(1970年リリース)とならび、フリー(Free)の代表盤とされるのが、本ライヴ作の『フリー・ライヴ(Free Live!)』(1971年リリース)である。 1969年に結成されたフリーは、2度の解散を経験している。1回目はオリジナルメンバーのブレイクアップ、そして2度目は再構成されたバンドの解散である。本盤は、その1回目の解散発表後にリリースされた。メンバー間の相違からバンドは71年4月に解散を発表していたが、その数か月後にリリースされたこのアルバムは全英4位と受け入れられた(なお、フリーは米国ではさほど人気を獲得しなかった)。 そのようなわけで、いわば絶頂期のライヴを聴くことができる盤。正直なところ、選曲にしても曲の進行にしても、ライヴ・ステージの雰囲気そのままというよりは、編集によるベスト盤的な趣向である。そうではあるものの、各曲の単位で聴いてもその演奏レベルの高さがよくわかる。しばしば言われるように、当時の彼らはまだ20歳そこそこの若者たちだったのだ。したがって、所々で若さも見て取られる一方、随所に、コゾフのギターに代表される“完成された渋さ”がある(なおかつそれをよく体現しうるミディアム・ナンバーが中心を成している)。評としてはありがちだけれど、この両面性こそがフリー最大の魅力なのだろう。 ちなみに8.「ゲット・ホエア・アイ・ビロング」だけは、スタジオ録音のナンバー。リリース当時に“ボーナス・トラック”だったわけではないものの、“本編”とは切り離して聴いた方がよい。再結成フリーへの序曲となるナンバーといったところか。[収録曲]1. All Right Now2. I'm a Mover3. Be My Friend4. Fire and Water5. Ride on a Pony6. Mr. Big7. The Hunter8. Get Where I Belong1971年リリース。*参考:2002年のリマスター盤では7曲が追加収録。 フリー・ライヴ+7/フリー[SHM-CD]【返品種別A】 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーを“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2015年12月18日
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ニルス・ロフグレンのバンド、2作目 グリン(Grin)が、セルフタイトルのデビュー作に続いて翌1972年にリリースしたのが、この『1+1』というアルバム。グリンはギタリストのニルス・ロフグレン(Nils Lofgren)を中心とするバンドで、当時はニール・ヤングやクレイジー・ホースとの交流があった。また、後に1980年代以降、彼はブルース・スプリングスティーン率いるE・ストリート・バンドのメンバーともなり、ソロ活動も展開しながら現在に至る。 ジャケットはニルス・ロフグレンの写真、同背面は残る2人のメンバー(ボブ・バーバリッチとボブ・ゴードン)の写真となっている。当初のLPでは、A面/B面ではなく、それぞれ“ロッキン・サイド”/“ドリーミー・サイド”となっていて、よりロック色の濃い前半と、よりソフトな色合いの強い後半に分かれていた。 その“ロッキン・サイド”のいちばんの聴きどころは、4.「ムーンティアーズ」。曲全体のノリもギターソロもよくできていて、2分で終わってしまうのがもったいないという感じ。実際、後々のライヴでは、この曲は盛り上がりどころとなっていて、演奏時間も長時間化した。さらに、前半からもう1曲とすれば、1.「ホワイト・ライズ」が個人的には好み。 他方、後半のソフト系のナンバーの中でのおすすめナンバーは、7.「ロスト・ア・ナンバー」と10.「ソフト・ファン」。後者は、後に発表される「ビリーヴ」(1973年のグリンのアルバム『ゴーン・クレイジー』に所収)のイントロが冒頭と最後に挿入されている。あと、ついでながら、8.ではグラハム・ナッシュがゲスト参加もしている。 正直なところ、前作同様に全米で大ヒットなんていう華々しさからはある種、縁遠い作品である。ハードにやりたいのか、ソフトロックなのかあまりに中途半端だと言われれば、確かにそうだったのかもしれない。けれども、1970年代の初頭、ロックがさらに進化を遂げていく過程で現れては消えたグリンは、個人的にはいとおしく、長く聴き続けているバンドなのである。[収録曲]1. White Lies2. Please Don't Hide3. Slippery Fingers4. Moon Tears5. End Unkind6. Sometimes7. Lost a Number8. Hi, Hello Home9. Just a Poem10. Soft Fun1972年リリース。↓3作合わせた廉価版があるようです↓ 【メール便送料無料】ニルス・ロフグレンNILS LOFGREN / GRIN / 1+1 / ALL OUT (REIS) (RMST) (輸入盤CD)(ニルス・ロフグレン)下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2015年12月16日
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2015年12月13日
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表題曲の“漲るパワー” ジョン・コルトレーン(John Coltrane, 1926-1967)が第一線で活動したのは10年余りだったが、ハード・バップから脱却し、独自の音楽性を模索していったいわゆる中期(1959~61年)の作品の一つがこの『アフリカ/ブラス』である。この時期、コルトレーンは当初はアトランティック・レーベルに籍を置き、『ジャイアント・ステップス』や『マイ・フェイヴァリット・シングス』などを吹き込んでいるが、1961年にはインパルスへと移籍する。その移籍後第1弾となったのが本作だった。 リラックスして聴けない(ある意味、聴くには気合と体力が必要)なのは、近い時期の他の盤と共通しているのだけれど、本盤の聴きどころは何よりも“漲るパワー”にある。表題曲の1.「アフリカ」が何よりもそうなのだけれど、“ブラス”と言われて一般に人が想像するもの(ビッグ・バンド的なイメージ)とはまったく異なる。ブラスが全体を支配するのではなく、出るべきところだけ出てくる感じなのである。そうして出てきたブラスの上をコルトレーンがモーダルに吹きまくる。そうしたパートのかっこよさは何物にも代えられない。 おすすめ曲は(といってもそもそも収録されているのは3曲だけれど)、断然、上記の1.「アフリカ」。余談ながら、近頃のネットでの音楽配信(楽曲購入)は曲単位で売られるわけだけれど、“1曲いくら”という発想でジャズ・アルバムも販売が進んでいくのであれば、これほどお得なものはないということになるだろう。16分以上続き(よって冒頭で述べたように、聴くのも一苦労)、しかも中身が濃い(否、濃すぎるぐらい)。そもそもLPのA面全部なわけだから当たり前か…。[収録曲]1. Africa2. Greensleeves3. Blues Minor[パーソネル、録音]John Coltrane (ss, ts)Pat Patrick (bs) Freddie Hubbard (tp-2.), Booker Little (tp) Britt Woodman (tb-1.& 3.) Julian Priester (euphonium-2.), Charles Greenlee (euphonium-2.), Carl Bowman (euphonium-1.& 3.)Bill Barber (tuba) Garvin Bushell (piccolo, woodwinds-2.)Julius Watkins (french horn), Jim Buffington (french horn-2.), Bob Northern(french horn), Donald Corrado (french horn), Robert Swisshelm (french horn)Eric Dolphy (as, bass cl, fl)McCoy Tyner (p)Reggie Workman (b-2.& 3.), Art Davis (b-1.&3.)Elvin Jones (ds)1961年5月23日(2.)、6月7日(1.& 3.)録音。 【楽天ブックスならいつでも送料無料】【まとめ買いでポイント最大10倍】アフリカ~ブラス [ ジョン・コルトレーン ] 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2015年12月13日
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しばらく間があいてしまいましたが、INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。 ここ数週間分の記事を追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ右欄(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ → つづき(H-L)・つづき(M-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-C)へ → つづき(D-H)・つづき(I-L)・つづき(M-R)・つづき(S-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系(ロック・ポップス)編へ アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、各バナー(1つでもありがたいです)をクリックお願いします! ↓ ↓
2015年12月11日
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90万アクセス記念~いま聴きたいあのナンバー(その10) 何ともベタな終わり方…とは思いつつも、90万アクセス記念の第10回目はこの曲で締めくくりです。 12月9日(アメリカ時間では8日)というこのタイミングで聴きたくなると言えば、ジョン・レノン(John Lennon)しかありません。1940年生まれで当時40歳だったジョンは、1980年12月8日夜(日本時間9日)、ニューヨークで銃撃されて亡くなりました。今からちょうど35年前、ジョンが生きていれば現在75歳ということになります。 亡くなる直前にリリース(シングルとしては10月、収録アルバム『ダブル・ファンタジー』は11月リリース)され、結果的には死後にチャートで1位になってジョンのソロ曲としては最大のヒットとなったこの曲です。 この曲は過去記事でも一度取り上げていますが、今回は動画付きということであらためて取り上げました。90万アクセス記念はこれまでとし、普段の更新パターンに戻りますが、引き続きお楽しみください。[収録アルバム]John Lennon / Double Fantasy(1980年) 【楽天ブックスならいつでも送料無料】ダブル・ファンタジー [ ジョン・レノン&ヨーコ・オノ ] 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2015年12月09日
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90万アクセス記念~いま聴きたいあのナンバー(その9) すっかり寒くなり、冬の雰囲気になってきました。そんなシーズンにぴったりな(と個人的には考えている)トーマス・ラングの1987年作から、アルバムのオープニング・ナンバーの「フィンガーズ&サムズ(Fingers & Thumbs)」です。 寒々しい雰囲気と情緒あふれるヴォーカル。きらびやかなサウンドが全盛だった80年代の音楽シーンでこういうサウンドが受け入れられるというのは、主流なサウンドに飽きた人々には格好の素材だったのでしょうね(決して悪い意味ではなく、筆者もそれを受け取った一人ということですので)。 今回はさらにもう一つ。この当時のライヴでの歌唱の様子もご覧ください。 21世紀風に言うと、“ジャジー”なポップ・シンガーだったといったところかもしれませんが、これはこれでいい味を出していたのではないかと思っています。余談ながら、オーストラリア出身のドラマーとは別人ですので、お間違えなく(笑)。[収録アルバム]Thomas Lang / Scallywag Jazz(JAZに抱かれて)(1987年) 【中古】JAZに抱かれて/トーマス・ラング 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2015年12月07日
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90万アクセス記念~いま聴きたいあのナンバー(その8) 続いては、80年代に一世を風靡したa-ha(アーハ)のこの曲です。第三作となるアルバムからシングル・カットされたアルバム表題曲「ステイ・オン・ディーズ・ローズ(Stay On These Roads)」です。 過去のいくつかの記事にも書きましたが、a-haの真骨頂は、「テイク・オン・ミー」のイメージにあるようなエレクトロニックなサウンドだけでなく、こういう抒情性に偏ったサウンドにあったのではないかと思っています。アメリカのチャートでは振るいませんでしたが、この曲はヨーロッパでは各国で上位にチャートインしました。 今回はもう1本。A-haは後に解散や再結成をしていますが、以下の映像は、解散中の再結成映像で、2011年8月、前月のノルウェー連続テロ事件の犠牲者追悼コンサートでの演奏の様子です。 [収録アルバム]a-ha / Stay On These Roads(1988年)↓通常の輸入盤↓ A-HA アーハ / Stay On These Roads 輸入盤 【CD】↓こちらはデラックス・エディション↓ 【送料無料】【予約要確認】【CD】[WPCR-16642]ステイ・オン・ディーズ・ロード -デラックス・エディション [ a~ha ] 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーを“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2015年12月06日
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90万アクセス記念のシリーズ途中ではありますが、アクセス数が910000件を超えました。この場を借りてご覧の皆さんにあらためて感謝いたします。引き続きご愛顧ください。 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーを“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2015年12月05日
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90万アクセス記念~いま聴きたいあのナンバー(その7) 今回は、1990年代のノリのいい正統派アメリカン・ロック・ナンバーをお届けします。ピッツバーグを拠点に地道な活動を続けてきたジョー・グリュスキー(Joe Gruchesky)。1970年代末からは“アイアン・シティ・ハウスロッカーズ”、1980年代末からは“ハウスロッカーズ”を率いて活動してきたのに加え、2000年代に入ってからは、ソロ名義のアルバムもいくつかリリースしています。 今回は、1995年に発表した『アメリカン・バビロン』に所収の「ノー・ストリングス・アタッチト(No Strings Attached)」です。 この曲を含む上記のアルバムは、“アメリカン・ロックのボス”ことブルース・スプリングスティーンのプロデュースで作られました。“ボスの友人”という有名人頼みのレコード会社の売り込み方はどうかと思いますが、スプリングスティーンに象徴されるアメリカン・ロックの王道を行っているというのはまさにその通りです。 教師をしながら“副業”でライヴ活動を続けていたというジョー・グリュスキーですが、近年も相変わらず数年おきに新作を発表しています(現時点での最新作は2013年の『サムホエア・イースト・オブ・エデン』)。年齢は非公表(?)のためわかりませんが、決してもう若くはない人です。でも、スプリングスティーン同様、まだまだ現役で張り切って欲しいものです。[収録アルバム]Joe Grushecky / American Babylon(1995年)Joe Gruchesky / Down The Road Apiece Live(1999年) ←ライヴ・ヴァージョン収録↓ライヴ盤の方です。元のアルバムのCDは絶版なのかもしれません…↓ 【メール便送料無料】JOE GRUSHECKY / LIVE DOWN THE ROAD APIECE (輸入盤CD) 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2015年12月04日
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90万アクセス記念~いま聴きたいあのナンバー(その6) 前回のエルトン・ジョンに関連した曲をもう一つ。1991年にリリースされたエルトン・ジョン(および共作者のバーニー・トーピン)へのトリビュート・アルバムに収録されていたナンバーを取り上げておきたいと思います。このアルバムは、大物が大勢参加した豪華盤で、各々がエルトン・ジョン曲のカバーを披露しているのですが、収録曲の中で出色は、ジョン・ボン・ジョヴィ(Jon Bon Jovi)のこのナンバーです。 実はこのカバー・バージョンのことは過去に一度書いているのですが(過去記事はこちら)、当時このブログでは動画貼り付けができませんでしたので、今回改めて取り上げることにしました。ふつう、原曲を超えるカバーというものは、一般論で言うとなかなか難しいわけですが、この「リーヴォンの生涯」に関しては、エルトンのオリジナルをもはるかに凌ぐ出来だと思っています。もちろん、元の曲がよいから名カバーが生まれるわけですが、それにしてもジョン・ボン・ジョヴィのこの熱唱ぶりは、何度聴いても聴き飽きません。[収録アルバム]オムニバス/Two Rooms: Celebrating the Songs of Elton John & Bernie Taupin(スーパー・スターズ・シング・エルトン・ジョン "トゥー・ルームス")(1991年) 【メール便送料無料】VA / Two Rooms: Celebrating the Songs of Elton John & Bernie Taupin (輸入盤CD) 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーを“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2015年12月02日
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90万アクセス記念~いま聴きたいあのナンバー(その5) 5回目の今回は、エルトン・ジョン(Elton John)の2枚組大作にして超名作の『黄昏のレンガ路(Goodbye Yellow Brick Road)』から、オープニング・ナンバーをお聴きください。メドレー形式になった「葬送~血まみれの恋はおしまい(Funeral for a Friend/Love Lies Bleeding)」です。1973年リリースの作品ですが、エルトンの才能開花が真っ盛りの頃のナンバーで、曲も演奏も文句の付けどころのない出来です。 前半の「葬送」は、そのタイトルからうかがえるように、荘厳な雰囲気で始まり、演奏は次第に盛り上がり、やがて後半の「血まみれの恋はおしまい」へとつながっていきます。この後半部分がまた、実にエルトンらしさの発揮されたメロディとノリのナンバーに仕上がっています。 今回は、後年のライヴでの、このメドレーの演奏シーンもご覧ください。ライヴでの再現性が難しそうな楽曲だと想像するのですが、そんなことはみじんも感じさせません。これもまた、エルトン・ジョンの才能ということなのでしょうか。 [収録アルバム]Elton John / Goodbye Yellow Brick Road(黄昏のレンガ路)(1973年) 黄昏のレンガ路/エルトン・ジョン[SHM-CD]【返品種別A】 下記のランキングに参加しています。 お時間のある方は、“ぽちっと”応援よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2015年12月01日
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