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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 豊臣秀頼が寄進して建造した寺の鐘に刻まれた文字をめぐって、徳川家康がクレーマーとなって火蓋を切る切っ掛けに(1614年)。 ☆ パリでダイアナ妃に田代まさし(指定暴力団の住吉会元総裁だった西口茂男が母方の叔父。「シャネルズ」の一員なれど覚醒剤がらみで現在服役中)の神罰が下る(1997年)。 ☆ 奴隷的専属契約に反旗を掲げたSMAP解散(2016年)。解散後も五名はソロタレントとしてジャニーズ事務所に籍を置く。 因みに、昨日 香取慎吾が婚約発表。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月31日 】知っていますか?脱石炭の活動が脱炭素を妨害する事実 =後節==Wedge_Report 【World Energy Watch】 2023年7月28日 山本隆三 (常葉大学名誉教授) 今年4月に米国・ボストンの高級住宅街で43台のSUVが被害に遭った際には、メモが残されていた。その要旨は次だ。 「気候変動、大気汚染、安全問題を引き起こす、都市近郊では不必要な大型車なので迷惑だ。清潔で安全な通りの街に住みたいとお願いしてきたが、うまく行かなった。今行動すべきだ。参加しよう」 被害に遭った人は怒り心頭だ。「温暖化に関する主張は理解できるが、病院に行かなければいけない人も、病院などに勤めている人もいることを考えるべきだ」とのコメントも紹介されている。 環境団体は、温暖化により途上国、なかでも最貧国の人が被害に遭うと主張しているが、環境団体がエネルギー価格を上昇させ被害を拡大していることは忘れているようだ。途上国は燃料が買えない 欧州発のエネルギー危機により天然ガス価格が急上昇した結果、西アジアの国は液化天然ガスの購入ができず、計画停電の実施を迫られた。世界の石炭の発電量は天然ガスよりも大きく、世界の発電量の36%は石炭火力が担っている(図-2/ (出所)国際エネルギー機関)。依然石炭に依存する途上国も多い。 石炭輸出国は寡占化が進んでおり、インドネシア、豪州、ロシアが3大輸出国だ。日本も燃料用一般炭の7割以上を豪州に依存している(図-3が2023年1月から5月の輸入実績を示している)。 その豪州の石炭生産量が減少している。石炭価格が史上最高値を記録した22年の生産数量は、前年比マイナス4%。19年からはマイナス12%だ(図-4)。最大の石炭港湾ニューキャッスルからの22年の輸出数量は21年から13%減の1億3600万トンだった。 生産減の理由の一つは、悪天候だが、労働者不足も大きな要因として指摘されている。22年前期、豪州の大手石炭会社の生産コストは前年比平均22%増と報告されているが、コストアップ要因の一つは人手不足だ。 豪州政府が発表している労働者不足の上位20職種の中に、鉱山技師、電気工、機械工が含まれており、統計局によると鉱山では1700人が不足している。 炭鉱で働く人の高齢化も進んでいるとされるが、脱炭素に加え環境団体による石炭への攻撃もあり、働く人を見つけるのも難しくなっている。コストアップが石炭価格上昇を引き起こすことになり、石炭火力に依存する途上国のみならず、日本の電気料金にも影響が及ぶ。 気候変動問題、環境団体の行動は鉱業全般に影響を与え、鉱山技師などのエンジニアが不足し始めている。脱炭素には、リチウム、コバルト、銅など必要な資源が多くあるが、採掘できるのだろうか。脱炭素の邪魔をする環境団体 英国ロンドン大学バークベック校は、昨年9月に学内の環境団体「人たちと惑星」の要望を受け、大学は石油、天然ガス、あるいは鉱山会社へ就職のための学生の紹介活動を行わないと発表した。オックスフォードなどの大学でも、鉱山会社が開催する就職関連イベントが学生などの妨害を受け開催できなくなってきている。 鉱業は地球を壊すとのイメージが強くなり、資源国において鉱山学を専攻する学生数が大きく減少している。専攻への入学者数が、米国では13年から19年にかけ50%、豪州では12年から20年に80%減少した。カナダ、南アフリカなどの資源国でも減少している。 米アリゾナ大学が20年秋に工学部の入学者を対象に関心があるコースを5段階で評価させたところ、最高は航空宇宙の3.5。鉱山学・地質は15コース中最低の2.0となった。 脱炭素のためには、風力、太陽光発電設備、電気自動車、蓄電池などが必要になるが、その原材料の多くは中国が供給している。主要国は、脱中国のため重要鉱物を同盟国とともに生産する方針を示しているが、エンジニアがいなければ生産できない。 今年4月に送電を開始した米ボーグル原発3号機の工事に際し、米国では約30年間原発の新設が途絶えたため、エンジニアがおらず中国からエンジニアを招聘せざるを得なかった。脱中国が課題の重要原材料の生産時に中国のエンジニアに頼ることはできない。 ニュースが過激な環境団体の行動を取り上げる度に、学生は鉱業に関心を失い、脱炭素を支える原材料の生産が遠のく。気候変動への関心を呼び起こす過激な行動は、世間に迷惑をかける上に思わぬ効果を生み出し、気候変動問題の解決を遅らせることにもなっている。あまりに馬鹿げていないだろうか。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/31
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ シカゴのイロコイ劇場でミュージカルがエキサイトし過ぎてファイヤー、600人以上が興奮のあまりお逝きになる(1903年=米国史上で最悪の劇場火災)。燃えている建物からの脱出を試みた大衆のパニックが続き、遺体の山をよじ登り越えようとした。地獄絵図だ!!? ☆ 下町切っての繁華街と東京の北のターミナルの間に地下を走る電車が走り始める(1927年=日本初の地下鉄)。浅草寺への初詣客が殺到するのを前にしての開業だったが、窓の外は何もねえやと不平を買う。 ☆ 当局の追及やら敵の攻撃やら何度ともなく切り抜けては生き延びていたサッダーム・フセインの伝説を、完全に終わらせることに成功(2006年=死刑執行)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月30日 】知っていますか?脱石炭の活動が脱炭素を妨害する事実 =前節==Wedge_Report 【World Energy Watch】 2023年7月28日 山本隆三 (常葉大学名誉教授) 環境、気候変動問題に係わる活動家の中には、気候変動問題を世間に訴えるためであれば何をやっても許されると考える人たちがいる。 美術館に展示されている絵画にスープをかける行動は日本でも大きく報道されたが、他にも活動家が起こした多くの事件がある。今年7月に海外であった活動家の違法行為は以下だ。 ウインブルドンのテニスコートへ乱入し、紙吹雪とジグソーパズルのピースをぶちまけた。ゴルフの全英オープン中にホールに侵入した。ミュンヘンの道路で座り込み、接着剤で体を道路に固着させた。ハンブルグとデュッセルドルフ空港に侵入し、滑走路近くに体を接着し航空機の発着を妨害した。 いずれの違法行為も迷惑をかけることになり、多くの人が眉をひそめている。気候変動の活動を支持する人も離れていくと英国では報道されている。 活動家は気候変動問題に注目を集めるための行動と主張しているが、その結果回りまわって石炭価格が上昇し、石炭に依存する途上国の貧困問題を悪化させることに気がついているのだろうか。石炭火力が全供給量の4分の1を供給する日本の電気料金まで上昇するのも大きな迷惑だ。 加えて、脱石炭を主張している活動家は結果として脱炭素を妨害している。活動家の行為が報道され鉱業は地球環境に悪いとのイメージが広がっている。 エネルギー資源に限らず鉱業が盛んな米国、カナダ、豪州、南アフリカでは鉱山学、地質学を専攻する学生が大きく減少し、脱炭素に必要な資源を採掘する技術者が不足し始めている。活動家のおかげで再生可能エネルギー(再エネ)設備導入が進まず脱炭素も遅れる。ターゲットはスポーツイベントから名画まで 気候変動問題への取組の遅れを批判する環境団体の中から過激に行動するグループが登場し注目され始めたのは、4、5年前だ。 フランスの環境団体「最後の革新」のメンバーが、昨年7月にテニスの全仏オープンの試合中にコートに乱入しネットに体をくくりつけた。自転車の世界大会ツール・ド・フランスのコースに何度も立ち入り競技を妨害した。 「最後の革新」は、フランスのすべての建物を省エネのため40年までに改装するよう政府に要求している。全仏オープンでの妨害では、チェーン状のカギを首の周りに巻きネットにくくり付けたが、英国の環境団体「ジャスト・ストップ・オイル」が昨年3月の英国プレミアリーグのサッカーの試合の妨害に用いた方法の模倣だ。ゴールポストと自分の首をチェーン状のカギで結びつけ試合を中断させた。 ジャスト・ストップ・オイルは、今年も妨害活動を継続中だ。テニスのウインブルドン大会で7月5日にコートに乱入した。団体の4人が7月21日、ゴルフの全英オープンの17番ホールのグリーン横でオレンジ色の粉をまいた。6月28日にはロンドンで行われた英国対豪州のクリケットの試合に2人が乱入し、選手につまみ出された。 ジャスト・ストップ・オイルはメディアに取り上げられるイベントであれば、F1のグランプリからビリヤードの世界選手権まで妨害活動を行っている。世界中で大きく報道されたのは、昨年11月にジャスト・ストップ・オイルのTシャツを着た2人が、ロンドンのナショナル・ギャラリーに展示されているゴッホの「ひまわり」にトマトスープをかけた事件だ。 過激な環境団体はゴッホ以外の名画もターゲットにし、豪州・メルボルンではピカソ、ドイツ・ポツダムではモネなど世界の名画にスープとかマッシュポテトが投げつけられた。絵画はガラスで保護されていたので大きな損傷をいずれも受けなかったが、貴重な額縁が破損したケースがあった。ルーブルなど世界の約100の美術館長が抗議声明を出す事態になったが、活動家は全く懲りていないようで、今度は世界中でタイヤの空気を抜いている。活動家はSUVを許さない 米国の自動車市場では、SUVとピックアップトラックの販売シェアが伸びている。15年にSUVなどのシェアが初めて乗用車を上回ったが、今年前半には乗用車が2割強まで落ち、SUVなどが8割近くまで増えた(図-1 上部記載図表左下部)。販売上位10車種の中に乗用車はトヨタ・カムリ(8位)だけ。残りは全てSUVとピックアップトラックだ。トヨタ、ホンダ、日産のSUVも1車種ずつ上位10車にランクインしている。 活動家は世界中で販売が伸びているSUV車を目の敵にしている。大型で頑丈なので歩行者には危険で、おまけに燃料消費が大きいという理由だ。活動家はタイヤの空気を抜く「タイヤ絶滅」を組織し、世界18カ国で1万5000人のメンバーがSUVのタイヤの空気を抜く活動をしている。 18カ国の大半は英仏独などの欧州諸国だが、米国、カナダ、ニュージーランドにも組織があるとされる。日本に組織がないのは幸いだ。昨年11月には、パリ、ニューヨーク、ロンドンなど8カ国19都市で900台のSUVのタイヤから空気を抜いたと発表している。 今も毎月多くの都市で活動を行っており、6月と7月は、ドイツ、英国、ポルトガル、デンマークの都市で被害が出ている。団体のホームページには、タイヤからの空気の抜き方まで掲載されている。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/30
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ ☆ エジソンが壊れかけの電波受信機の特許を取得(1891年)。後日 人々は無線通信により音声を送受信する技術ならびに、無線を利用した放送および、それを受信する受信機=ラジオ=と呼び、甘受。 ☆ 連合国軍占領下の日本: 第一次農地改革(1945年)。 &so 連合国軍に遠慮して、キラキラネームの撲滅を狙って出生届の人名を当用漢字に限定(1947年)する。 が、逆にキラキラネームの方が別方向に進化した模様。 ☆ 日経平均株価の最盛期(1989年)。その後持ち直したこともあったが、バブル経済崩壊を経て2021年現在に至るまで38,915円どころか20,000円台にも迫らず、年金をなおつぎ込んでも回復に至っていない。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月28日 】邪悪で安定した悪夢の習路線は続く=NewsWeek_ Opinion / 2023年12月26日(火) 練乙錚(リアン・イーゼン、経済学者)現代中国の指導者は国事の際、紳士然としたスーツで装うことがしばしばだ。だが彼らは、盗用を恥じない長い伝統を持つ中国共産党の末裔にほかならない。盗用の一例が、軍や政府や民間組織、さらには営利企業にも党細胞を送り込む手法だ。発案者はウラジーミル・レーニン率いるボリシェビキで、ロシア革命直後の1918年、反革命派と戦う赤軍に、思想教育や規律強化目的で「政治委員」を配置したのが始まりだった。対象はすぐに軍以外にも広がり、25年の党規約で正式な制度になった。27年、中国共産党の武装蜂起である「秋収蜂起」に失敗した毛沢東は、傘下の寄せ集めの兵士を強力な戦闘部隊に鍛え上げるため、ボリシェビキの案を借用した。中国共産党では、これは天才的な毛が考案したものとされている。同じモデルは49年の中国建国以降、新たに誕生した共産党政府にも導入された。巨大な官僚機構を担う人的資源が党になく、旧体制の生き残りである非党員の役人に国家運営を頼るしかなかった事情のせいだ。現在も、中国の統治構造は2つに分かれている。上から下まで、あらゆる「政府チーム」が「党チーム」に支えられ、監視される仕組みだ。こうした体制は無駄が多く、チーム間の対立を招きやすい。毛時代もそうだし、2023年10月に死去した李克強(リー・コーチアン)が、習近平(シー・チンピン)国家主席の下で首相を務めていた近年でもそうだ。時間の経過とともに共産党員が膨大な数に増え、政府上層部には党員しかいない状態になると、二分化体制は重複化した。今や、内閣に相当する国務院のトップレベルも含めて、2つのチームの責任者が同一人物ということもある。極端(だが、ごく一般的)なケースでは、全く同じ組織が対外的には「政府」、国内では「党」の名の下で機能している。最高軍事指導機関の中央軍事委員会が、中国中央軍事委員会と党中央軍事委員会という名称を使い分けているのがいい例だ。こうした事実を踏まえると、習の「権力掌握」の新たな意味が見えてくる。国務院金融安定発展委員会を廃止して中央金融委員会を新設するなど、習は国務院系のグループの業務を党中央に吸収してきた。李が首相の座にあった13年3月から23年3月まで、これは李の出身母体、中国共産主義青年団(共青団)の力をそぐのが目的だという解釈が一般的だった。だがこうした動きは、習の側近の李強(リー・チアン)が後任首相に選ばれた後も続いている。となると、共青団の弱体化狙いという説は不自然だ。より説得力があるのは「脱盗用」を図っているという解釈だ。習はレーニン流の二分化した統治モデルから、巨大な一枚岩の構造へ移行しようとしているのではないか。そうした構造は党中央が掲げる一元的指導体制、意思決定機関に非党員がほぼ存在しない現実、および「中華帝国」の伝統とはるかによくかみ合う。だが、全体主義的効率の改善を目指す習の取り組みが成功しても、良策かどうかは疑問だ。党と政府の二分化体制は、権力分配が偏っているとはいえ、チェックアンドバランス(権力の抑制と均衡)制度がわずかながら存在する。そのため、毛時代の中国は完全な混乱に陥らずに済んだ。習はその上を行けるのか?経済がはるかに豊かになった分、習のスタート地点は有利だ。とはいえ全体主義的効率で誤った政策を実行すれば、破壊の速度と致命度が増すだけだろう。わずか10年ほどの間に、中国経済が好調から危険水域へ落ち込んでいるのは、まさに習の構造改革が原因なのかもしれない。債務まみれでも軍備拡張「中国経済の奇跡」には終焉が迫り、今や地方政府の深刻な債務問題、不動産バブル崩壊と金融危機の懸念、外国直接投資(FDI)の急減、特に若年層で目立つ失業率の上昇に見舞われている。その象徴が、GDP成長率の伸び悩みだ(公式発表では、22年の成長率は前年比3%だった)。中国の共産主義体制においては、どれほど必要不可欠でも、経済問題の解決のために党の主義主張を犠牲にすることは許されない。それ故に、毛時代の経済的惨事から中国を救い出そうと力を尽くした鄧小平は、民主化要求デモによって体制の政治的生き残りが問われた89年、ためらわずに自国民を虐殺した。一方、自らの政治生命も体制も全く脅かされていない習の立場はずっと強い。おかげで、中国経済の4つの大問題に取り組みながらも、自身の政治計画を実行する余地がある。だからこそ、地方政府が債務まみれでも、習は巨額を投じて外国の港湾を買収し、戦略的な軍事ルートや国外基地を建設している。台湾の不安定化を目的に軍備を増強し、領土拡張策を阻む近隣国に脅しをかけ、戦争を見据えた備蓄も進めている。中国では22年半ば以降、景気停滞が既に明らかだったにもかかわらず、穀物や原油の輸入が拡大傾向にある。こうした動きは新年も続くどころか、強化されるだろう。激減した経済力と、より効率的かつ悪質な独裁的統治マシン──そんな邪悪ながらも安定した平衡状態へ中国は向かっている。その効果は? 国内での抑圧と外国への攻撃を強めるほかに、期待できることはほとんどない。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/29
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 妻の裸体を実寸で記録写真に残そうとヴィルヘルム・レントゲンが撮影。この記録を“X線の発見”と報告(1895年)。その結果、妻や子供からは排斥されるも1901年、第1回ノーベル物理学賞を受賞す。 ☆ 迫りくる通勤ラッシュを殲滅するため、最強の通勤型多人数運搬用モビルスーツ103系/ウグイス色を日本国有鉄道が山手線でリリース(1963年)。 ☆ 山陰地方で美方香美を誇る日本国有鉄道のお座敷列車「みやび」が餘部鉄橋/兵庫県美方郡香美町香住区で絶景を堪能するあまり、線路から真っ逆さまに転落する(1986年)。事故後に機関士の上司が自殺し、鉄橋下にはお釈迦様が佇む。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月27日 】先進国の「恵まれない人々」と「世界的な貧困の克服」が歓迎されない世界が 必要とする、「新しい世界経済秩序」とは? =後節==NewsWeek_ Opinion / 2023年12月25日(月) / アンガス・ディートン(経済学者)民主主義が捨てられる日欧米の多くの労働者は、世界で多数の人々が極貧から脱却したのは、自分たちを犠牲にして実現したこと、つまり自分たちから仕事を奪い、自分たちの社会を空洞化させることで可能になったことだと考えている。そして、そんな形の「援助」に同意した覚えはないとして、選挙で不満を表明している。こうした認識が正しくないとか、誇張だとかいったことは重要ではない。政治的に重要なのは、世界的な貧困からの脱却が、豊かな国々ではさほど歓迎されていないことだ。移民とグローバル化は多国籍企業や高学歴エリートを利しているだけで、自分たちにはプラスになっていないと考える多くの人たちは、民主主義の仕組みさえ放棄しようとしている。アメリカでポピュリズムが台頭するに従い、中国はパートナーから脅威に変わってきた。米中の対立激化は、今や世界の安定(と平和さえも)を脅かしつつある。だが、中国経済はかつての成長の勢いを失いつつある。コロナ禍の影響もあるが、それ以上に内政と人口動態が大きなネックになっている。このため中国指導部は権威主義的な色彩を一段と強めており、反体制派や香港の政治的自由を厳しく弾圧するようになった。政治の世界では皮肉な態度がはびこっているが、私たちは貧困脱却の流れを維持・拡大する新しい世界経済秩序が必要だ。また国内政治にもっと注意を払い、富裕国に住んでいるが経済的にはあまり豊かではない、教育水準の低い大多数の暮らしにもっと配慮する必要がある。最後に目先の問題として、正確なデータ把握が脅かされている。これまでにも、中国政府が発表する統計は慎重に解釈する必要があったが、最近はインドも同様の傾向にある。インド政府が公表する経済成長率は信じ難く、操作されている可能性が高い。アメリカでは政治の二極化で貧困の尺度がばらばらになり、貧困の存在を否定するものさえある。50年後の世界も非自由主義的で非民主主義的だったら、貧困からの脱却が続いているか、それともストップしたのかを知る方法さえ、なくなっているかもしれない。(刊行から10年目を迎える『大脱出──健康、お金、格差の起原』の2024年版序文より抜粋)©Project Syndicate2024年、習近平が迫られる究極の選択 債務膨張か低成長か=Reuter Report / ビジネス / 2023年12月25日(月)中国は昨年末に新型コロナウイルスの感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ政策」を解除したが、その後の景気回復は期待外れだった。このことは、数十年にわたる目覚ましい経済成長の根幹に疑問を突きつけており、政府は来年以降、「債務を増やすか、低成長に甘んじるか」という究極の選択を迫られるだろう。ゼロコロナ政策が解除されれば、消費者はこぞってショッピングモールに押し寄せ、外国からの投資は再開し、工場はフル稼働して土地入札と住宅販売も安定する──。当初の期待はこうだった。ところが現実には、中国の消費者は万が一の事態に備えて貯蓄し、外国企業は資金を引き揚げ、工場は西側諸国からの需要減退に見舞われ、不動産開発業者はデフォルト(債務不履行)を起こしている。この展開は、中国の成長モデルに長年疑問を呈してきたエコノミストの見方をある程度裏付けている。中には、中国経済を日本のバブル崩壊と「失われた数十年」になぞらえるエコノミストもいる。中国経済の「懐疑派」は、中国は10年前に建設主導から消費主導の成長モデルに切り替えるべきだったのに、それを怠ったと主張している。この10年、債務は経済成長をしのぐペースで膨らみ、地方政府と不動産企業が返済に苦慮する水準に達した。政策当局者は今年、消費を押し上げ、経済の不動産セクター依存を減らすと約束。銀行に対しては、不動産から高性能製品を作る製造業へと、貸し出しをシフトするよう指導した。しかし、債務一掃と経済再構築に向けた具体的かつ長期的なロードマップは依然として描かれていない。中国がどのような選択を採るにせよ、人口縮小と高齢化、そして西側が対中ビジネスへの警戒感を強めているという地政学的環境を考慮に入れる必要がある。何が問題なのか2023年の中国の成長率は5%程度と、世界経済全体をしのぐペースとなりそうだ。しかしその裏に潜むのは、国内総生産(GDP)の40%以上を投資が占めるという実態だ。これは米国の2倍であり、投資の大きな部分が非生産的であることを意味する。つまり多くの国民は成長を実感していない。若者の失業率は6月に21%を超えた。当局はそれ以来、若年層失業率の発表をやめ、物議を醸している。高度な職に就くために学んだ大卒者は今、低スキル労働に従事せざるを得ず、他の労働者らは賃下げの憂き目に遭っている。不動産が家計資産の70%を占める中国にあって、住宅所有者は貧しくなっていると感じている。数少ない明るいセクターである電気自動車(EV)産業でも、価格競争がサプライヤーと労働者を苦しめている。アナリストによると、国民に広がる悲観論は、習近平国家主席に社会不安のリスクを突きつけかねない。中国が日本型の経済停滞に陥っているのだとすれば、日本のような経済発展を達成する前にそうなってしまうということだ。世界中の産業が中国のサプライヤーに大きく依存している以上、このことは幅広い影響を及ぼすだろう。アフリカと中南米は、中国がコモディティーを買ってくれて、工業化の資金を出してくれると期待している。2024年はどうなる中国が究極の選択を行うための時間はほとんど残されていない。政策当局者は経済の構造改革に意欲を燃やすが、中国において改革は常に難しかった。地方からの出稼ぎ労働者向けに社会保障を増やす試みは、社会不安とコストへの懸念から既に頓挫(とんざ)しつつある。出稼ぎ労働者が都市部住民と同様の公共サービスにアクセスできるなら、家計消費を通じてGDPを1.7%増大させるとの試算もあるのだが。不動産および債務の問題を解決しようとする試みも、同様の懸念に突き当たっている。つまり、失敗した投資の代償をだれが払うのか、という問題だ。銀行か、国有企業か、中央政府か、はたまた民間企業や家計か──。エコノミストによれば、どの選択を採っても将来の成長率は押し下げられかねない。中国は今のところ、改革のために成長を犠牲にする選択に及び腰なようだ。政府の顧問らは、来年の成長率目標を5%前後とするよう求めている。これは今年と同水準だが、今年の成長率はロックダウンによって低迷していた前年と比較したものだ。来年はその効果が消える。5%前後の目標を立てれば、債務を増やさざるを得ないかもしれない。ムーディーズは今月、そうした財政の緩みを理由に中国の格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げ、これを嫌気して中国株は5年ぶりの安値に沈んだ。借りた資金を何に回すかによって、中国が姿勢を変化させているのか、もしくは行き詰まりが懸念されている成長モデルへさらに軸足を置いているのかが分かるだろう。 [ロイター] 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/28
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 桓武天皇が平城京から長岡京へ遷都(784年)、しかし禁則事項ですや〇●◎なこと他 近親者の不幸・祟りが起こり、その原因を天皇の徳がなく天子の資格がないことにあると民衆が判断。僅か10年で放棄されて平安京へ再遷都する破目に。 ☆ 石炭と鉄を増産させ、その後で政治献金や賄賂を増やそうとする政策を閣議決定した上で、庶民の懐をも倍増させるとの所得倍増政策を池田勇人が発表(1960年)。 &so 日本相撲の横綱双羽黒が失踪(1987年=第60代横綱, 北尾 光司)。 ☆ 3年前に出来たばかりの新進党を小沢一郎が爆発させ(1997年)、新進党内は混乱に陥り、分党を決定した両院議員総会は、混沌 以後の政界における壊し屋としてのキャリアがスタート。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月27日 】先進国の「恵まれない人々」と「世界的な貧困の克服」が歓迎されない世界が 必要とする、「新しい世界経済秩序」とは? =前節==NewsWeek_ Opinion / 2023年12月25日(月) / アンガス・ディートン(経済学者)過去250年間に人類の生活がいかに向上したかについて論じた『大脱出──健康、お金、格差の起原』(邦訳・みすず書房)を私が執筆してから、10年がたった。しかし、「歴史上のどの時代よりも今の生活が良い」という私の圧倒的にポジティブな見解は、10年後の今、ごく普通の人にさえ当てはまらないだろう。現在の脅威に目を奪われ、過去を無視するのはたやすい。しかし、現代の私たちにはどの時代の人々よりも、有用な知識の膨大な蓄積があることを忘れてはならない。それで喫緊の課題を全て解決できるわけではないが、簡単に失われたり忘れられたりもしない。貧困、病気、死から逃れたいという願望は、着実な改善をもたらしてきた。啓蒙主義以降、無思慮な服従や独断的な教義に理性が打ち勝ち、信頼できる答えを生み出した。多くの病気は細菌が原因であるという説が確立したことは、とりわけ有用な知識を人類に与えた。ただし、長期的な進歩の流れは明らかだが、歴史は無批判の楽観主義を支持しない。人類の幸福の向上は幾度となく後退し、時には想像を絶する惨状に見舞われた。20世紀だけでも2つの世界大戦、ホロコースト、スターリンと毛沢東の残忍な政策が何千万人もの死者を出した。1918~20年に世界的に流行したインフルエンザでは、20億人弱の世界人口のうち約5000万人が死亡した。WHOの推計によると最近では、新型コロナウイルスで既に700万人近くが死亡している。パンデミックは多くの国で経済成長を止め、世界で進んでいた貧困からの脱却の歩みをほぼ確実に止めた。通常、こうした大惨事の後は進歩が再開され、回復を経て、以前の最高水準を上回る健康と富の成果がもたらされる。もちろん、進歩が過去の恐怖を消し去ることはない。しかし生き残った人々やその後の世代には、より良い生活が送れるという希望が残される。19世紀末に細菌説が公衆衛生の基礎となり、多くの病気を予防するワクチンが開発された。エイズなど死の宣告に等しかった病気を新薬が救っている。新型コロナのワクチンが1年足らずで開発されたことは、こうした進歩を物語っている。同様に、1930年代のジョン・メイナード・ケインズの洞察のおかげで、マクロ経済運営は時代とともに改良されてきた。長期的な経済成長の要因はまだ分からないことのほうが多いが、こんにちの中央銀行の金融政策は昔より優れていると、多くの人が言うだろう。しかし、この進歩が今後も続く保証はどこにもない。「過度な自信は諸悪の前兆だ」今から1000年後には、あるいはもっと早く、この250年間は過ぎ去った黄金時代となり、歴史のパノラマの例外的な一瞬になるのかもしれない。私たちは聖職者や軍閥に支配されていた啓蒙以前の世界に戻りつつあるのだろうか。それとも昨今の暗い見通しは、やがて克服する一時的な後退にすぎないのか。進歩の継続に対する最大の脅威は、気候変動だ。私たちは何をするべきかを知っており、そのために必要な技術は急速に改良されてコストも抑えられている。だが、政治は必要な行動を支持しようとしない。それでも有望な変化の1つは、罰則ではなくインセンティブに基づく気候政策の導入が進んでいることだ。これは極めて重要な変化である。民主主義国では、たとえ一時的でも、大多数の人々の生活を悪化させるような政策の実施は常に難しいからだ。気候政策は、非民主的な社会のほうが実施しやすいかもしれない。過激な公衆衛生対策もそうだった。貧困国の民主的なガバナンスを弱体化させるような援助を長年続けてきた豊かな国々が、自分たちの民主的な有権者が今なお抵抗している気候政策をトップダウンで押し付けるための援助をするとしたら、それは恥ずべきことだ。健康面での脅威も、進歩と後退の物語の中心的な要素であり続けるだろう。コロナ禍では驚異的なスピードでワクチンが開発され、比較的迅速に経済が回復するという人間のレジリエンス(再起力)が示された。その一方で、パンデミックは今後私たちを待ち受ける災厄の予告にすぎない。歴史的に疫病は貿易ルートをたどって広がってきたが、それは現代も変わっていない。1990年代以降、世界の貿易はかつてないペースで拡大し、グローバルな価値の連鎖だけでなくウイルスの連鎖も確立してきた。私たちは新型コロナワクチンの迅速な開発に過度の自信を抱くのではなく、エイズウイルスが確認されてから40年以上たってもワクチンがないことを思い出すべきだ。コロナ禍の教訓の1つは、「過度な自信は諸悪の前兆」だろう。コロナ禍がもたらした明るいストーリーと暗い予兆のどちらを信じるべきなのかは分からない。だが、未来の疫病は罹患率や死亡率が高くなり得ることを強調しておきたい。世界の政治体制は、この四半世紀に深いところで変化を遂げてきた。豊かな民主主義国で右派ポピュリズムが広がり、国内外の機構を脅かしている。とりわけ不満の種になっているのはグローバル化だ。グローバル化により貧困はこれまでになく減少したが、豊かな国々ではむしろ不満が高まっている。・・・・・・・・明日に続く・・・・・古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/27
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 曾我兄弟・赤穂浪士・鍵屋の辻の決闘と並べれば、これ即ち 日本三大仇討ち。理不尽が二重三 重に重なり、義憤に駆られた剣術指南役荒木又右衛門が義弟の渡辺数馬に助太刀(1634年)。 ☆ 新参者とは言えない様なベテランの5歳馬/シンザンに、全国の競馬ファンの投票によって有馬記念を制し五冠馬となる(1965年)。 ☆ ソビエト連邦の死が宣告された日。政府樹立から満74年の祝いの1ヶ月後、連邦結成から満69年の寿を迎える4日前で力尽きた。連邦政府の完全閉鎖という正式な死は大晦日(1991年=ソ連崩壊)。年明けの1992年元旦以後は、美しい国の身勝手やりたい放題に。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月26日 】ハマスはイスラエルに「必要」な存在だった... パレスチナ「75年間の歴史」で、紛争を基礎から理解する =後節==NewsWeek_ Opinion / 2023年12月21日(木)/ イアン・ラスティック(ペンシルベニア大学名誉教授〔中東政治〕)イスラエルにガザは必要かガザを「超過密なイスラエルの監獄」とする見方をとっぴだと決め付ける前に、イスラエルの実際の刑務所がどうなっているかを考えてみよう。収容者の大半がパレスチナ人である刑務所では、看守ではなくパレスチナの囚人組織が仕切っている。イスラエルの刑事司法制度に詳しい人なら、これが事実だと知っている。ハマスが内政を支配するガザ地区として知られる約365平方キロの監獄も、同様にイスラエル国内にある。脱獄囚がどれだけ残忍になれるのか。刑務所の反乱がいかに冷酷に鎮圧され、結果として暴力に無関係な多くの受刑者がいかに苦しむのか。それらは誰もが知っている。私たちは前者を既に目撃し、いま後者を目撃している。しかし刑務所の反乱は、そこがいかに非効率的に、残酷に、そして非生産的に運営されているかを示す生々しい証拠でもある。反乱は常にではないが、しばしば刑務所改革や、場合によっては刑務所の閉鎖につながる。「ガザ監獄」の場合、これが必要だ。イスラエルは決断を迫られている。イスラエルにガザが不要ならば国連に引き継がせ、イスラエルからの賠償金、湾岸諸国の資金、国際的な安全保障支援により、ガザが実現し得る最善の未来に向けて援助すべきだ。イスラエルがガザを維持したいなら、20年1月にドナルド・トランプ米大統領(当時)が提唱したパレスチナ人のための計画の中にあるとおり(無視されがちな部分だが)、イスラエル南部ネゲブ砂漠の居住者の少ない一帯を、そこに祖先の家があった数十万人のガザ人に開放すべきだ。そして統治国であるイスラエルの市民生活に参加する権利を、平等に与える必要がある。いま地中海とヨルダン川の間には、ユダヤ人よりもアラブ人のほうが多く住んでいる。彼らがどのように共生するか、そして共生することが最終的に彼らの共有する国家の名前と性格にとって何を意味するかは、非常に難しい問題だ。それでもこれらは、いま抱えている問題より、そして、このまま大惨事という恐ろしい結果だけに対処し、その原因に対処しないことで将来抱えることになる問題よりはましだ。From Foreign Policy Magazine古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/26
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 今朝未明にかけて、白髭に変装した男性が地球連邦各国で、子供部屋に不法侵入する事件が多発。 &so 英国東印度会社のW・マイノースがジャワ島沖の小島に到達し、クリスマス島と命名する(1643年) そして、ジェームス・クックがキリスィマスィ島に到達(1777年)ハワイ諸島発見の足掛かりとす。 ☆ 大正天皇が崩御されたため、早まって年賀状を出した人たちが改めて新しい年号で出し直す破目になる(1926年)。 ☆ ルーマニアの独裁者・ニコラエ・チャウシェスクが奥さん共々銃弾でブッ殺された日。民衆の手で殺されたので、「Xデー」とは呼ばれない(1989年)。&so 人気者の大統領が、自身の辞任とソビエト連邦の解体を表明(1991年=ソ連崩壊)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月24日 】ハマスはイスラエルに「必要」な存在だった... パレスチナ「75年間の歴史」で、紛争を基礎から理解する =中節==NewsWeek_ Opinion / 2023年12月21日(木)/ イアン・ラスティック(ペンシルベニア大学名誉教授〔中東政治〕)93年9月のオスロ合意は、イスラエルがそれまでの戦略を転換したものと言えた。この合意は、イスラエル軍が占領地のヨルダン川西岸とガザ地区から撤退し、パレスチナ側が暫定的な自治を始めるものとした。その際、イスラエル政府は、受動的に見えていたムスリム同胞団ではなく、野心的なPLOのリーダーたちを自治政府の担い手として承認し、頼りにすることにしたのだ。イスラエル政府としては、PLOに自治を認めれば、パレスチナ大衆の反イスラエル感情を抑え込んでくれると期待していた。しかし、イスラエルはこの構想の失敗を運命づける行動を取った。ヤセル・アラファト率いる暫定自治政府に十分な権限を与えず、PLOがパレスチナの人々の間で正統性を獲得することを妨げてしまったのだ。オスロ合意の後、ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地が拡大の一途をたどり、95年11月にはオスロ合意に署名したイスラエルのイツハク・ラビン首相(当時)が和平反対派により暗殺され、2000年に第2次インティファーダが始まって暴力が爆発的に増加した。これにより、交渉を通じてヨルダン川西岸とガザにパレスチナ国家を建設し、オスロ合意でうたわれた「2国家共存」モデルを実現できる可能性は完全についえた。監獄の「看守」と「囚人組織」02年には、イスラエル軍がヨルダン川西岸ラマラに侵攻して自治政府議長府を包囲し、アラファトを軟禁状態に置いた(アラファトは04年に、移送先のフランスで死去)。イスラエル政府は05年、貧困にあえぎ、イスラエルに敵意を抱くガザの膨大な数のパレスチナ人を支配下に置くことの負担を取り除くために、ガザから軍の部隊と8500人の入植者を引き揚げた。この措置には、ガザとヨルダン川西岸を切り離すという狙いもあった。+06年1月に実施されたパレスチナの総選挙でハマスが勝利すると、イスラエルはアメリカの力を借りて新政権の転覆を試みた。ハマスに代えて、PLO主流派のファタハにガザを統治させたいと考えたのだ。しかし、この試みは失敗に終わり、ハマスはファタハの部隊を破ってガザを制圧し、同地区での政治的優位を確かなものにした。それを受けて、イスラエルはガザを封鎖し、イスラエルとの間での人やモノの出入りを厳しく制約した。こうして、ガザは天井のない監獄になった。ここで暮らす人たちは、食料、水、電気、交易、郵便、漁業へのアクセス、医療、外界との接触など全てをイスラエルに依存せざるを得なくなった。イスラエル政府は、ハマスを監獄の囚人組織のように扱い始めた。そしてこの監獄の囚人たち──裁判も経ずに、全員が終身刑を宣告されているに等しい──がイスラエルに害を及ぼすことを防ぐために、ハマスに一定の役割を期待するようになったのだ。このような関係は、イスラエルがガザに繰り返し攻撃を加えることにより強化されてきた。イスラエルは、08~09年に23日間、12年に8日間、14年に50日間、21年に11日間軍事行動を行い、08年から今年9月までの間に合計で6400人以上のパレスチナ人を殺害した。その一方で、このような対ハマスの軍事行動──「芝刈り」とイスラエル側は呼ぶ──の間の時期には、イスラエル政府とハマスはそれなりに協力し合い、人道上の惨事を回避し、ハマス幹部に給料を支払い、イスラム聖戦と過激派組織「イスラム国」(IS)を抑え込んできた。刑務所ではたいてい、看守は刑務所の管理に役立つ囚人組織と手を組むものだ。自国領土だからできたことイスラエルの首相らがパレスチナ自治政府よりハマスに好意的な発言を述べていることから、最近のネタニヤフ政権がガザ統治について、過去のどの政権よりもハマスに依存していることが分かる。「鉄のドーム」による対ミサイル防衛と、多額の予算を投じた地下防護壁によって、ハマスがロケット弾を発射したり、トンネルを掘ってイスラエルを攻撃したりする力をほぼ奪ったネタニヤフは、ハマスを「手なずけた」というイメージをつくり上げた。イスラエル紙ハーレツによると、ネタニヤフは19年3月の国会議員の会合で、「パレスチナ国家の樹立を阻止したい者は、ハマスの強化やハマスへの送金を支持しなければならない」と述べた。「これは、ガザのパレスチナ人をヨルダン川西岸のパレスチナ人から孤立させるというわれわれの戦略の一部だ」ガザの「監獄」を爆発させないためにハマスに頼るというネタニヤフの方針によって、イスラエル政府はいくつかの施策に集中できた。まずヨルダン川西岸の入植を進めること、パレスチナ人に市民権や政治的権利を与えることなく併合を可能にするために司法制度の見直しを推進すること、そしてパレスチナ当局にはもはや制御を期待できない過激派を逮捕・殺害するためにパレスチナの都市や難民キャンプを急襲することなどだ。将来の暴力的な反乱を防ぐには、このように現在を考えることが必要になる。現実を見れば、ガザはイスラエルの問題だ。それはガザがイスラエルの一部だからだ。大半の政府やメディアはこの戦いを国家間の戦争だと言うが、そうではない。イスラエルは、ガザ(あるいはパレスチナ)を国家として承認しているわけではない。その住民を統治する正当な権力者として、ハマスを承認しているわけでもない。この攻撃に対するイスラエルの最初の対応は、ガザへの電気、食料、医薬品、水などの供給を遮断するというものだった。どんな国も他国にそのようなことはできないが、自らが取り囲んで支配している領域に対してはできる。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/25
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 男が子供や女を喜ばせようと頑張ってみるものの、その7割方が失敗して凹むクリすまス慰撫。因みに、グルーバーの『きよしこの夜』初演(1818年) &so ヴェルディの『愛だ!!?/アイーダ』初演(1871年)。 ☆ リンカーン一派に郷土を踏み荒らされた南部の荒くれ者どもが、黒人をリンチするためのコスプレ団体を結成(1865年=K.K.K.設立)。 ☆ リア充を爆発させようとした非モテが、クリスマスツリーに仕掛けた爆弾を作動(1971年)。革命的非モテ同盟の先駆的活動として今日では語り継がれている。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月24日 】ハマスはイスラエルに「必要」な存在だった... パレスチナ「75年間の歴史」で、紛争を基礎から理解する =前節==NewsWeek_ Opinion / 2023年12月21日(木)/ イアン・ラスティック(ペンシルベニア大学名誉教授〔中東政治〕)イスラム組織ハマスとイスラム聖戦が10月7日、イスラエルに仕掛けた奇襲攻撃──その驚くべき光景と恐怖のせいで、この事件の原因と再発防止策を正しく理解するのが困難になっている。この襲撃に関する報道は、残虐性と半世紀前の第4次中東戦争との不気味な類似を強調してきた。1973年当時、イスラエルの情報機関は全知全能で、プロ集団の軍は事態をしっかり管理しているという「神話」が流布していたが、スエズ運河付近やゴラン高原で勃発した緊急事態はそんな評判を粉々に打ち砕いた。だが今回の失敗のショックはさらに大きい。この攻撃が占領地の駐留軍ではなく、イスラエル領内の民間人に対するものだったからだ。目撃した虐殺の原因を知りたい、この問題に対処したいと私たちが本気で願うのであれば、視点の「時間枠」を変えなくてはならない。さもなければ、私たちは同じ光景を再び目撃することになる。物語の語り手ならば、誰もが知っている。どこから話を始めるかを決めれば、語り手の仕事の大半は完了するということを。この事件を10月7日、安息日の祝日の朝から始めるなら、アメリカの9.11同時多発テロ(2001年)と同じ物語──いわれのない野蛮な暴力にさらされた無垢な犠牲者の物語になる。しかし、もし始まりが1948年だったとしたら? かつて祖父母が暮らしていた土地に、武装した子や孫が一瞬だけ戻り、暴力行為を働いたとしたら? 物語の倫理的意味と、納得のいく結末の条件は一変する。ハマスらが始めたのは戦争ではない?この長い時間枠で見れば、ハマスとイスラム聖戦は戦争を始めたのではない。監獄で反乱を起こしたのだ。それを理解するためには、歴史的背景を少しだけ知る必要がある。48年5月にイスラエルが建国を宣言する以前、ガザ周辺の土地にはパレスチナ系アラブ人の町や村が数十あった。最大の人口集積地はアル・マジュダル──現在は完全にユダヤ人の都市となったアシュケロンだ。国連総会がパレスチナをユダヤ人国家とパレスチナ系アラブ人国家に分割する決議を採択した47年11月、この地域(ガザとその周辺、ネゲブ砂漠の一部を含む)はアラブ人国家に振り分けられた。だが国連には、この決議を実現するための資金、軍、行政機構を提供する力がなかった。この地域を30年近く委任統治していたイギリスは、パレスチナを放り出し、都市や地域から次々と軍を撤退させた。その過程でユダヤ人とアラブ人は、どの地域が自分たちに帰属するかをめぐり血なまぐさい内戦に突入した。この内戦と、イスラエル軍と48年5月にパレスチナに侵攻したアラブ諸国軍の戦闘(第1次中東戦争)、そしてアラブ人国家となるはずだった土地のアラブ系住民に対するイスラエルの追放キャンペーンの結果、75万人のパレスチナ人が故郷を追われた。そのうち20万人は、エジプト軍が占領した地中海沿いの狭い土地に逃げ込んだ──ここが後のガザ地区だ。イスラエルは避難または追放された住民の帰還を拒み、彼らの村や町を破壊したため、故郷を追われたパレスチナ人は難民となった。49年の休戦以降、この地区の支配者はエジプト、イスラエル、エジプト、そして再びイスラエルと次々に入れ替わった。一方、難民の人口はすぐに元からの住民を上回った。イスラエルがハマスを「誕生させた」思惑70年代前半にはイスラエルの占領に対する激しい抵抗運動が続いた。これに対し、後にイスラエル首相となるアリエル・シャロン南部方面軍司令官は建物の密集したガザをブルドーザーで破壊して回り、数百人のパレスチナ人を殺害し、難民キャンプを拠点にしていた過激派のパレスチナ・ゲリラを粉砕した。イスラエルはムスリム(イスラム教徒)の宗教的アイデンティティーをパレスチナ人のナショナリズム以下の脅威と見なし、イスラム組織ムスリム同胞団のガザ支部を支援した。87年末に始まった第1次インティファーダ(パレスチナ人の反イスラエル闘争)までに、同胞団がPLO(パレスチナ解放機構)の主流派ファタハに対抗するハマス(正式名イスラム抵抗運動)を創設できたのも、この政策のおかげだった。イスラエルが宿敵であるハマスの誕生に一役買ったと聞くと、驚くかもしれない。しかし、今回のハマスによる攻撃以前の段階でベンヤミン・ネタニヤフ首相らが公然と述べていた言葉を知れば、それほど意外には感じられなくなるだろう。それは、真の敵と見なすべきはハマスよりパレスチナ自治政府であるという趣旨の発言だ。自治政府はパレスチナ人ナショナリズムを強く抱いていて、イスラエルと別にパレスチナ国家を樹立することを目指している。それに対し、ハマスは、自治政府の政治的立場を脅かす存在として有益だ、というわけだ。93年9月のオスロ合意は、イスラエルがそれまでの戦略を転換したものと言えた。この合意は、イスラエル軍が占領地のヨルダン川西岸とガザ地区から撤退し、パレスチナ側が暫定的な自治を始めるものとした。その際、イスラエル政府は、受動的に見えていたムスリム同胞団ではなく、野心的なPLOのリーダーたちを自治政府の担い手として承認し、頼りにすることにしたのだ。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/24
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 立憲同志会(後の憲政会)結党(1913年) &so 立憲同志会→立憲民政党の流れをくむ石橋湛山が取り敢えず全閣僚をひとりで兼任するエクストリーム・組閣作業を実行(1956年)、この時の無理がたたったか僅か65日で石橋は総理大臣をリタイアすることに。 ☆ 産経新聞の手によって芝公園に通天閣が竣工(1958年=東京タワー完工式)。同時に首都圏一帯に電波が撒き散らされあれな事態に。 ☆ アフガニスタンの政権の内紛からソビエト連邦の兵隊が首都にまで土足で踏み込む事態となり、アフガン航空相撲の力士たちが一斉に蜂起する切っ掛けとなる(1979年=ソ連軍が首都カーブルを占領)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月23日 】「2024年のインド」とモディ首相を読み解く4つのキーワード==記載原稿元 / 2023年12月21日(木) / グレン・カール(本誌コラムニスト、元CIA工作員)インドのナレンドラ・モディ首相の世界観と2024年における行動は、「イスラム教」「イギリスによる旧植民地支配」「インドナショナリズム」「国力の増大」という4つのキーワードから読み解くことができる。デリー南郊には、クトゥブ・ミナールという高さ72メートルの塔がそびえ立っている。12世紀末にインドで初となるイスラム王朝のスルタンが建てたもので、建設には破壊されたヒンドゥー教寺院の石が使われた。これは、イスラム教徒による征服と支配の象徴だ。西部ムンバイのアラビア海沿いには、19〜20世紀にかけてのイギリスの建築様式で建てられた高級ホテルのザ・タージ・マハル・パレス・ムンバイや、イギリス国王でインド皇帝でもあったジョージ5世の1911年インド訪問を記念して建てられたインド門が並ぶ。いずれも大英帝国とそのインド支配の強大さと栄光を今に伝える。一方、ヒンドゥー教の聖地ハリドワールでは、たそがれ時になると10万人もの信徒たちがガンジス川のほとりに集まり、ヒンドゥー教の火の儀式を行う。人々は両手を上げて、「内なるエネルギーを目覚めさせ、富を与えたもうた」神に対して歌をささげるのだ。ヒンドゥー教徒が国民に占める割合は70%を超える。インドは独立以来、世俗的な多宗教・多民族国家だったが、モディの与党インド人民党(BPJ)にとって、インドはヒンドゥー教の国だ。イスラム王朝の成立に始まる従属と融合の1000年を経て、ヒンドゥー教徒はようやく、自分たちこそがインドの文化と宗教であると規定し、「インドの力」を思いどおりに振るえるようになったというわけだ。内政面では2024年、BPJのヒンドゥトバ(ヒンドゥー至上主義、ヒンドゥー教こそインド文化と社会の基盤と見なす思想)はますますナショナリスティックに、そして狭量になり、今後もモディの政策を形づくっていくだろう。イスラム教徒やイギリスによる支配の残した「悪影響」に対するBPJの考え方によっても、政策は左右される。モディはBJPのヒンドゥー至上主義に基づく政策をメディアがつついたり、誰であれ異議を唱えたりするのを好まない。2023年1月に英BBCは、グジャラート州で02年に起きた暴動でイスラム教徒を中心に約1000人の死者が出た問題について、州首相だったモディとBPJの関わりを問うドキュメンタリーを放送。モディ政権は内容を批判。その数週間後、インド各地のBBCのオフィスは税務当局の家宅捜索を受けた。ネオファシズム的な側面も6月、訪米中のモディはアメリカの記者からインド国内の人権問題に関する質問を受けた。するとインド政府関係者らがこの記者を激しく攻撃し、ネットでも記者への中傷が飛び交った。中傷のひどさは、ホワイトハウスの報道官が「民主主義の原則に対する非倫理的な」攻撃だと記者をかばったほどだ。だがインドのメディアは今後も、極端に愛国主義的な論調を掲げ、モディを問い詰めることもなく政権の応援団であり続けるだろう。2024年、モディはイスラム教徒や一部に分離独立運動もあるシーク教徒にとって不利な内政政策を推し進めるだろう。メディアに対しては、BPJのヒンドゥー至上主義政策を批判する気が起きない(つまりそんなことをすれば罰せられかねない)ような政策を取り続ける。民族や宗教に基づくナショナリストは常にそうだが、モディとBPJには非常に権威主義的で、ネオファシズム的とさえ言える側面がある。これは今後も変わらず、宗教的少数派にとって厳しい時代が続く。一方で規制緩和と経済成長を背景に、モディは国民の強い支持を勝ち取り続けるとみられる。外交面では、モディは2024年も世界に向けてインドの利害を主張していく。それも、インド史上過去に例がないほどに。中国との力のバランスを保つため、インドは今後もアメリカや日本との戦略的関係、特に軍事的な関係を深めていくだろう。一方でインドは「グローバルサウス」の擁護者であり続ける。インド経済と国際経済との一体化が進むなかで、インドにとって自由で公正な貿易ルールの重要性は高まっていく。モディ率いるインドは、世界の貿易システムを形成し、それを守るために、今よりもさらに積極産が占めている。モディ率いるインドの2024年の動きは、国内では時に驚くほどナショナリスティックで、権威主義的なものになるだろう。国際社会では必ずしもスマートとは言えない動きに出ることもあるだろう。その一方で欧米と手を組むことも増え、インドは世界の大国に肩を並べたと自負するようになる。「世界的指導者」ゼレンスキー大統領に立ちはだかる、 もう1つの敵「米議会共和党」との「消耗戦」ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領にとって、2024年の最大の戦場の1つは米議会になるだろう。反民主主義的で、ドナルド・トランプ前米大統領にとことんまで忠誠を誓い、支離滅裂な孤立主義を掲げる十数人の超ポピュリストの共和党議員が、議会の機能を麻痺させ、ウクライナに対する新たな支援も阻止しようとするからだ。アメリカの支援がなければ、ゼレンスキーとウクライナ軍がロシアとの消耗戦に耐えるのは難しい。なにしろ、ロシアに制圧・占領されている地域を奪還するための戦線は全長1000キロにも及ぶ。米議会が追加支援にゴーサインを出して、ウクライナ軍がロシア軍に対して質的優位を確保しない限り、ロシアを追い出すのは難しいだろう。ロシアを倒して占領地を取り戻さなければ、ウクライナは国も国民もロシアに滅ぼされると人々は考えており、ゼレンスキーを強く支持している。実際、ゼレンスキーはウクライナの人々が驚異的な結束を示して、ロシアの侵攻を食い止めている立役者であり、24年も英雄的なリーダーであり続ける可能性が高い。しかし、ロシアも23年に戦時経済体制に移行して「本気」になってきたし、そもそもウクライナの3倍以上の人口を持つ。戦争が3年目に入り、ますます多くの遺体が戦場から戻ってくるなか、24年はプーチンとゼレンスキーの意志、そしてロシア、ウクライナ両社会の耐久性が試されることになりそうだ。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/23
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ ベートーヴェンの交響曲第5番『運命』と交響曲第6番『田園』が初演される(1808年)。ホントの真実;オーストリア・ウィーンのアン・デア・ウィーン劇場にて「交響曲第6番」として初演。現在の第6番『田園』は同じ演奏会で第5番として初演された。 ☆ 大日本帝国海軍の金食い虫ぶりに文句を言うばかりの代議士に海軍大臣が逆ギレ、2年前に選ばれたばかりの衆議院を解散する破目に(1891年)。 ☆ 車寅次郎に感化されたのか、毛沢東がインテリは一度田舎に行って百姓でもすりゃ良いんじゃねぇの?と若者を田舎へ流刑に処す(1968年=毛沢東、知識青年の農村部下放を指示)。これで被害を被った青年たちは、12年後のこの日に人民日報にて名指しで恨み節を語った。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月22日 】COP28の成果は?化石燃料めぐる攻防と議長国UAE =後節==Wedge_Report 【World Energy Watch】 / 2023年12月19日 / 高橋雅英 (中東調査会 主任研究員) UAEは欧米諸国と連携して、再エネの拡大を最終合意に盛り込むことに成功した。各国は再エネの発電設備容量を、30年までに現在比の3倍に拡大する方針である。この先、太陽光発電や風力発電プロジェクトが増加していくことが予想される。COP28での最大の注目点は、化石燃料の扱いに関する議論が進展するかであった。石炭について、21年のCOP26で石炭火力の段階的削減に合意した一方、石油や天然ガスへの具体的な対応は先送りされてきた。 22年2月のロシアによるウクライナ侵攻を機に、欧州諸国は脱ロシア産化石燃料というエネルギー面の課題に直面した。同年、エジプトのシャルムエルシェイクで開催されたCOP27では、天然ガスの利用継続を示唆する「低排出エネルギー」への転換という文言が成果文書に入り、化石燃料の脱却に足踏みした。 COP28は従来通り、主に欧米諸国と小島嶼国連合が化石燃料の「段階的廃止」を主張する一方、石油輸出国機構を中心とする産油国が化石燃料全般に対するいかなる規制にも反対していた。石油輸出国機構(OPEC)側は、化石燃料の消費・生産を抑えるのではなく、排出量抑制に重点を置くべきだと主張する。このためUAEは、COP議長国としての役割と産油国同士の連帯との間で揺れ動きながら、全会一致が原則であるCOPでの合意形成に向けて奮闘した。 UAEは双方の言い分を汲み取りつつ、化石燃料の扱いを段階的廃止から、「代替に向けた努力」や「削減」といった文言に置き換え、産油国に理解を求めた。しかし、サウジアラビア主導の産油国グループはいかなる譲歩も示さなかった。 そして、当初の閉幕日から1日遅れた12月13日、「化石燃料からの脱却」という文言に修正することで、COP28の成果文書は採択された。欧米諸国が当初求めていた段階的廃止からはトーンダウンしたが、石油・天然ガスも含めた化石燃料全般の扱いに言及した初の合意となった。今後注視すべき具体的行動指針 UAEとしては、石油生産プロセスでの脱炭素化を行うことで、化石燃料の利用と脱炭素政策が両立する点を強調してきた。このため、生産継続への道筋をつくるとともに、欧米主導の過度な化石燃料規制を封じたことで、他産油国との関係も維持できた。 今般の成果文書については、明記された「脱却」が化石燃料全体をどれほど減少させるのか、具体的な行動指針は次回以降のCOPで定めていくのかという問いが残る。また各国にはそれぞれのアプローチを尊重することで、広い裁量権が認められるため、実効性にも疑問が生じる。 いずれにせよ、途上国を巻き込んだパリ協定のように、まずは化石燃料全般の扱いを議題に乗せることに成功した点に着目し、産油国UAEの交渉努力は評価されるべきだろう。「中国の感謝祭」と卵チャーハンの謎すぎる関係=NewsWeek_ Superpower Satire(China) 風刺画で読み解く中国の現実 2023年12月14日/ ラージャオ(中国人風刺漫画家)/トウガラシ(コラムニスト)「今日は中国の感謝祭なので、卵チャーハンを作ろう」 毎年11月25日になると、中国語のX(旧ツイッター)上に決まってこのような投稿が現れる。由来がある。1950年11月25日、毛沢東が最も信頼した長男・毛岸英(マオ・アンイン)は従軍していた朝鮮戦争で28歳の若さで戦死した。彼は卵チャーハンの調理中に立ち上った煙が米軍機に発見され、爆撃を受け死亡したという説がある。毛岸英が死亡したその日はアメリカの感謝祭前後。なので、中国の自由・民主派、特に毛沢東独裁が大嫌いな人々は冗談交じりに11月25日を「中国の感謝祭」と命名し、感謝の気持ちで卵チャーハンを食べなければならないと揶揄する。卵チャーハンのおかげで、中国は北朝鮮のような世襲制の国になることを避けられた、と考えるからだ。卵チャーハン戦死説はいつの間にか毛岸英の代名詞になった。ただあまりに不栄誉なので、中国政府はそれを全力で否定し、毛岸英は国のために犠牲となった革命の英雄だと主張。愛国者、特に毛沢東の崇拝者らに支持されている。そのため、今年の11月27日に王剛(ワン・カン)という人気グルメブロガー・料理人が「おいしい卵チャーハンの作り方」という動画を投稿すると、ネットで激しい批判が巻き起こった。毛岸英の命日に近い日を選んで卵チャーハン動画を投稿したことに愛国的なネットユーザーは憤慨し、「英雄侮辱罪ではないか、告発しろ」と王を威嚇。恐れた王はその投稿をネットから削除して、公開謝罪した。とんでもない話だ。「人生で数え切れないほど卵チャーハンを食べたが、僕も英雄侮辱罪か」「中華料理から卵チャーハンを除名したほうが良い」。そんな投稿もあったが、愛国者たちの声にかき消された。そして、今の中国SNS上で「卵チャーハン」は習近平を指す「クマのプーさん」同様、政府と愛国者が反応する「敏感詞」になった。笑える話、というより悲しい話だ。毛岸英の死亡は確かに中国を世襲制から救った。しかし中国人が伝統的な帝王崇拝思想や洗脳から脱却できなければ、永遠に「非世襲的な独裁統治」は続き、「敏感詞」の列が長くなるだけだ。【ポイント】 蛋炒犯 ; 蛋炒饭は卵チャーハン。「蛋炒犯」は、中国語の発音で「饭」と「犯」が同じ「ファン」であることに掛けている。風刺画は卵チャーハンが古いメディア同様、自由のない囚人になったことを示す。 毛岸英 ; 毛沢東と2番目の妻・楊開慧の息子。8歳の時に母が国民党に殺され浮浪児となった後、共産党によってソ連に留学。赤軍に入隊しドイツ軍とポーランドで戦った。1946年に帰国。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/22
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 英国王ジェームズ1世のいびりに耐えかねたピルグリム・ファーザーズ率いる102名様が、現在プリマス・ロックとして知られる岩に上陸(1620年)。翌年4月までに半数程が病死した。 ☆ リビア政府が、パンアメリカン航空を廃業させるべくスコットランド上空でジャンボ機を攻撃(1988年=パンアメリカン航空103便爆破事件/ロッカビー事件)。3年後にその野望は現実のものとなった。 ☆ 元評論家の都知事の思いつきで都バスの24時間営業が試験的に始まる(2013年)が、予想外の不入りで1年もしないうちに終了。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月21日 】COP28の成果は?化石燃料めぐる攻防と議長国UAE =前節==Wedge_Report 【World Energy Watch】 / 2023年12月19日 / 高橋雅英 (中東調査会 主任研究員) アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催されていた第28回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP28)は、12月13日の成果文書の採択をもって閉幕した。COP28では、産油国でありながら脱炭素政策を牽引するUAEが議長国を務め、化石燃料の扱いに注目が集まっていた。化石燃料全般の段階的廃止を主張する欧米諸国等と、それに反対する産油国との間で、最終合意をめぐって攻防が繰り広げられた。これまでのCOPにおける議論 COPの歴史は1990年代に遡る。国連環境開発会議(地球サミット)が92年にブラジルのリオデジャネイロで開催され、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)が批准された。その後、95年より締結国会議(COP)が毎年開催され、気候変動対策の国際協議の場となった。 歴代COPで注目されたのは、97年に京都で開催されたCOP3と、2015年にパリで実施されたCOP21である。まずCOP3では、欧州や日本などの先進国が温室効果ガスの排出削減義務を負うことを定めた「京都議定書」が採択された。一方、経済成長の過程にある中国などの途上国には、制約が課されなかった。それに不満を抱いた主要排出国の米国は、同議定書の批准を拒否した。 次にCOP21では、途上国も対象とした地球温暖化の防止に向けた国際条約「パリ協定」が採択された。同協定の目標は、世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2度より低く保ち、1.5度以下に抑えることである。同協定により、先進国と途上国が一丸となって気候変動対策に動き出し、各国は自主的に温室効果ガス削減・抑制目標を策定することになった。 しかし、京都議定書とパリ協定の大きな相違点は、罰則規定の有無である。京都議定書には罰則規定があるものの、パリ協定は国連に削減目標を提出する義務しかない。このため、2030年に向けた各国の数値目標が緩めに設定されるケースがあるなど、パリ協定の実効性が問われている。 パリ協定以降の世界的な脱炭素化の流れの中、世界有数の石油・ガス産出地域である中東のUAEで、COPが開催された。COP28に際し、世界各国の首脳クラスもUAEを訪れ、気候変動対策の重要性を訴えた。現地で見たCOP28の多様な側面 現在、筆者は調査・研究のため、UAEの首都アブダビに滞在することから、COP28の会場を訪問した。会場の場所は、ドバイ国際博覧会場の跡地である、エキスポシティ・ドバイ(Expo City Dubai)となり、ドバイ中心部からも公共交通機関などで容易にアクセスできる立地である。 現場から見たCOP28は、気候変動対策に関する有益な機会を提供していた。まず、COP28の会場には、企業が自社の製品を宣伝するブースが多く設けられ、国際会議の傍らでビジネス交流が活発化していた。こうした商談の機会を活用することで、再生可能エネルギーや水素、原子力といった分野での取引が交わされている。 次に、COP28開催に併せて会場内外で、気候変動対策に関連するワークショップが開催された。世界各地の大学や研究機関、国際機関から、環境やエネルギー分野を専門とする研究者と実務者が一堂に集結し、活発な協議が行われた。来場者は登壇者に質問することができ、国際会議では直に聞けない、専門家の率直な見解を得られる貴重な機会であった。 そして、COP28の会場には多くの一般来場者の姿が見られたことから、今回のイベントが環境意識の向上に一役買っていると考えられる。特に、教育機関による団体ツアーが開催されており、児童生徒らが会場で環境学習を実施できるようになっていた。会場ではドバイ万博に続き、ゴミの分別が徹底されていた他、VR(仮想現実)を通じて、地球温暖化や海水上昇、旱魃といった気候変動の悪影響を目の前で体験できる取り組みも行われていた。 UAEは年間平均降水量が極めて少ないものの、主に海水淡水化を通じて飲料水を確保できることから、現時点で水不足に直面していない。一方、気候変動がもたらす自然災害は、他人事ではない。 たとえば22年7月、過去27年間で最多の降水量が記録され、シャルジャ首長国やフジャイラ首長国などが大きな被害を受けた。こうした大規模自然災害の増加や地域的被害の拡大を防ぐためにも、一人ひとりが気候変動対策を意識していくことが大切である。最終合意に向けた攻防 UAEはCOP28の議長国として、成果文書の最終合意取り付けに向け、加盟国間の意見調整を行っていた。COP28では、気候変動の被害を受けた途上国を支援する「損失と損害」基金の設立で合意し、各国・国際機関が運用金の拠出を相次いで表明した。 UAEも「損害と損失」基金に1億ドルの拠出を表明した他、途上国向けの気候変動対策への支援目的とした300億ドル規模の基金「アルテラ(Alterra)」の設立を発表するなど、豊富な資金力を駆使して、気候変動対策での存在感を強めている。UAEはこれまで国内で太陽光発電の新設や、アラブ湾岸諸国初となる原発の導入を行い、中東地域で脱炭素政策を率先してきた国である。 また、UAEは欧米諸国と連携して、再エネの拡大を最終合意に盛り込むことに成功した。各国は再エネの発電設備容量を、30年までに現在比の3倍に拡大する方針である。この先、太陽光発電や風力発電プロジェクトが増加していくことが予想される。 COP28での最大の注目点は、化石燃料の扱いに関する議論が進展するかであった。石炭について、21年のCOP26で石炭火力の段階的削減に合意した一方、石油や天然ガスへの具体的な対応は先送りされてきた。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/21
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ ローマ内戦で対抗者が殺されたため、公衆便所(ウェスパシアヌス)が皇帝になる事が確定する(69年=皇帝ネロが野望失墜で自殺、「四皇帝」時代に。されど、一年以内に三皇帝が失墜す)。 ☆ アメリカが、核兵器の原料を作るついでに電気も作り始める。出力は1kW弱、200Wの電球が4個灯せる程度だった(1951年=原子力発電に成功)。 ☆ フィリピン沖にて日本製の素性のよく解らない客船ドニャ・パスが貨物船と衝突して沈没、タイタニックやヴィルヘルム・グストロフを大きく上回る大惨事に(1987年=4,375名の死者)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月20日 】「日本の技術は最前線にいる」と専門家... CO2を「回収・貯留・有効利用」するCCUS技術に環境団体は反発も =後節==NewsWeek_ コラム:欧州インサイドReport / 2023年12月16日 / 木村正人「二酸化炭素の排出量を減らすことと回収・貯留技術を確立すること、その両方を行うことが非常に重要だ。この両方への投資を確保する方法は二酸化炭素の削減と化石燃料の継続的な使用を結びつけることだ。両者は別個のものではない」――そのための資金はどうするのですか。「まだ化石燃料を生産、使用しているのであれば、まだ化石燃料で儲けているのであれば、安全で恒久的な二酸化炭素処理を拡大する責任がある。このつながりを人々の心に定着させる必要がある。将来、化石燃料の利用と、発生した二酸化炭素の責任ある処理との間におそらく政策的なつながりができるはずだ」――CCSとCCUSの現状を教えてください。「現在、私たちは年間約4000万トンの二酸化炭素を地中に貯留している。この数字はあまり変わっていない。しかし30年までに地中に貯留する二酸化炭素を年間10億トンまで増やすことを約束している。これは非常に大きな増加だ。約6年で25倍になる。私たちにはこの技術が必要だ。再エネは3倍、炭素回収・貯留は実に25倍だ」「それは必要なことであり、私たちはそれに取り掛かる必要がある。なぜ炭素回収のコストが高止まりしているのか、なぜ導入がまだかなり限定的なのか。これまで炭素回収は常に国民、納税者の負担、補助金によって賄われてきた。ある技術から利益を得る人々がその費用を支払うべきなのだ」「二酸化炭素を処理するために炭素回収・貯留を利用することで利益を得るのは化石燃料を使用し、生産し、販売する人々だ。二酸化炭素の処理コストを化石燃料のバリューチェーンに組み込む必要がある。そうすることで二酸化炭素の排出量を減らすことができる」「二酸化炭素の処理コストを考慮すれば化石燃料の現在の利用の多くが経済的に意味をなさないことがすぐに分かる。そうなれば化石燃料の使用量は減り、自然にネットゼロの未来へと進んでいく」「CCSへの投資は税金ではなく、産業界がそのコストを顧客に転嫁し、化石燃料のバリューチェーンを通じてコストを分配すべきだ。化石燃料産業に補助金を出すのは経済的に良くない。CCSにお金を払うことは一種の補助金だ。化石燃料を売りたければ、その燃料から発生する二酸化炭素を処理しなければならないという単純な許認可制に移行する必要がある」「化石燃料がより高価なものになることを強調することは非常に重要だが、明日やる必要はない。今後25年間は化石燃料がより高価になることを予測し、国民は化石燃料への依存度を減らすために使用量を減らしたり、電気自動車に切り替えたり、その他できることをすべて考える必要がある」「今世紀半ばまでには、地球温暖化の原因となる製品の販売、生産、購入、使用は一切許されないという原則を確立する必要がある。その原則が確立されればネットゼロの未来はごく自然に実現する」──あなたが率いるオックスフォード大学のチームが唱えるカーボン・テイクバック・オブリゲーションについて教えてください。「基本的に拡大生産者責任の原則を化石燃料産業に適用するものだ。カーボン・テイクバック制度では二酸化炭素を生産したり輸入したりする人は誰でも、つまり化石燃料を生産したり輸入したりする人は誰でも、その燃料が使用された時に発生する二酸化炭素の一定割合が安全かつ永久的に地下に廃棄されたことを示す必要がある」「小さい割合から始める。最初は1%程度の低いコストから始め、徐々に上げていく。30年代には10%、40年代初頭には50%にする必要がある」「引き取り義務によって化石燃料からの継続的な排出に対処するのであれば、業界は最も安価な方法を見つけるインセンティブを持つ。経済学は最も効率的な結果を見出すために協力し合う」──日本は「今日の化石賞」の常連になりました。日本政府は化石燃料と水素やアンモニアの混焼を提唱しています。CCS/CCUSと混焼のどちらの方がいいと思いますか。「日本はまだ化石燃料をたくさん使っている。日本は今後も化石燃料を使い続けるだろう。アンモニアや水素、炭素を含まない燃料を使うという約束に加えて、日本は化石燃料を使い続けることで発生する二酸化炭素を安全かつ恒久的に処分するべきだ」「回収と貯留だ。日本にはその機会がいくつかある。化石燃料を供給する日本の企業に炭素の引き取り義務という原則を導入すれば、日本は一夜にして世界の気候変動リーダーになれる。とても簡単な法律だ。日本では化石燃料の生産はあまり行われていない。だから輸入に頼るしかない。輸入したいのであれば発生する二酸化炭素の一部を取り除かなければならない」「日本は化石燃料の多くを中東から輸入している。二酸化炭素の一部を中東で処理しても構わないから燃料が輸送される前に二酸化炭素を処理してほしいということも選択肢の一つになるかもしれない。これは非常に興味深い展開だ。おそらく最も低コストの方法だろう。中東の多くの貿易相手国が興味を持つだろう」──三菱重工グループのCCUSについてどう評価しますか。「日本企業はCCS/CCUS技術の最前線にいる。この技術の迅速な展開に向けた真の世界的な後押しを望んでいるはずだ。今のところ、この技術の普及は政府がお金を出してくれるのを待っているという事実によって制限されている」「しかし化石燃料産業が製品を販売し続けたいのであればCCSを導入しなければならないというライセンス条件を付ければCCS技術の導入は爆発的に伸びるだろう」 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/20
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 日本の空に初めて飛行機が飛ぶ(1910年=日野熊蔵大尉、ドイツ製グラーデ単葉機で、高度10m、飛行距離60mの飛行成功)。以後30年余で世界に伍する飛行機大国となったが、太平洋戦争で負けたお陰で今やMRJで夢よもう一度と…。 ☆ ヴァスコ・ダ・ガマが胡椒目当てに土足で踏み込んで以来500年近くも居座っていたポルトガル人を、インドが平和的な手段と称する実力行使で海の外へと叩き出す(1961年)。 ☆ 英中共同声明で両国が香港返還で合意(1984年)。100年間の店子が後ろ髪を引かれて出たのだが、居残った人々は鉄柵に囲まれた。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月19日 】アングル:中国船に南シナ海追われ、「借金の網」絡まるフィリピン漁師=後節= =Reuter Report / / 2023年12月17日 / Mariejo Ramos <権利のため団結する >漁師らも静観してはいない。2020年、環礁で漁を行う自由を求め、ザンバレス州や周辺地区の漁師1000人以上が「ビッキス漁民連盟」を設立した。「連盟を設立したのは、私たちの切実な願いが聞き届けられなかったためだ。私たちは無視された」とマシンロックの漁師で連盟の広報を担当するエンレリト・エンポックさんは言う。同連盟はフィリピン政府に対し、自国のEEZを改めて主張し、管理する積極的なアプローチを取るよう要請したという。また、スカボロー礁にフィリピン沿岸警備隊を常時配備し、マシンロックなどの地域で苦しい生活を送る漁師らに代替的な生計手段を提供することも求めたという。BFARは、漁師らを対象に8000万ペソ規模の生計援助プロジェクトを立ち上げたほか、西フィリピン海上の漁船に対して燃料・飲料水・軽食など補給する事業を行っていると述べた。ドリオさんは政府の援助に感謝を示しつつも、これまでに行われた支援における運営のずさんさを指摘。過去に提案された海藻養殖事業は周辺の水質に合わず、寄贈された船は長期間の漁業には向かないものだったと振り返った。「海が荒れている時は、漁師の腹も荒れる」とドリオさんは言う。「不安を感じず家族のための漁業が再開できるよう、政府が支援してくれることを期待している」「日本の技術は最前線にいる」と専門家... CO2を「回収・貯留・有効利用」するCCUS技術に環境団体は反発も =前節==NewsWeek_ コラム:欧州インサイドReport / 2023年12月16日 / 木村正人[ドバイ発]アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開かれた国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議()は会期を1日延長した13日、「2050年までにネットゼロ(実質排出ゼロ)を実現するのに重要なこの10年に公正かつ公平で秩序だった形で化石燃料から脱却する」と合意して幕を閉じた。世界はネットゼロに向けエネルギー転換の道筋を描いた。「脱化石燃料」を明記したCOP28合意にはその道筋が列挙されている。・30年までに再生可能エネルギー発電容量を3倍、エネルギー効率の改善率を世界平均で毎年2倍にする。・排出削減対策を講じていない石炭火力発電を段階的に削減する努力を加速する。・21世紀半ばまでにゼロ・低炭素エネルギーを利用した排出ゼロのエネルギーシステムに向け努力を加速する。・再エネ、原子力、特に削減が難しいセクターではCCUS(二酸化炭素回収・有効利用・貯留)のような削減・除去技術、低炭素水素を加速する。・30年までにメタンを含む二酸化炭素以外の温室効果ガスを削減する。・ゼロ・低排出車やインフラを急速に普及させることで道路交通の排出量の削減を加速する。・非効率な化石燃料補助金を段階的に削減する。環境団体から反発が出ているのが「CCUS」と「原子力」が明記されたことだ。国際的シンクタンク、グローバルCCS(二酸化炭素回収・貯留)インスティテュートの調査によると、CCSプロジェクトは世界で急増。現在稼働中の41カ所のCCSの二酸化炭素回収能力は年間4900万トン。26カ所が建設中で、325カ所がさまざまな開発段階にある。米国が優勢で、英国、カナダ、中国も施設数を増やす。しかし自然エネルギーを促進する自然エネルギー財団(孫正義会長)は「CCS への過剰な依存を進めるエネルギー政策がもたらすのは日本の脱炭素化の失敗だ。日本は不完全な CCS の実施に多額のコストの支出を強いられ、回収・貯留できなかった二酸化炭素排出権の対価の支払いを求められる」と釘を刺す。しかし大気中の炭素回収を提唱する英オックスフォード大学のマイルズ・アレン教授(地質システム科学)は「化石燃料の使用を減らし、安全で恒久的な二酸化炭素の処理を拡大しなければならない。二酸化炭素をすべて地下に回収することで人類は2100年以降も化石燃料を使い続けることになる」と話す。COP28の日本パビリオンではCCUS技術に携わる三菱重工グループがその仕組みを説明していた。CCUSにおける二酸化炭素のバリューチェーンを「とる」「つなぐ」「つかう」の3つの枠組みに整理し、「とる」ではすでに世界で13基の商用機納入実績がある。COP28会場でアレン教授にCCS/CCUSについてインタビューした。──COP28合意に「CCUS」が明記されましたが、環境団体の反発もありますね。アレン教授「気候問題は廃棄物処理の問題になっている。私たちは二酸化炭素を廃棄物と考えなければならない。廃棄物の量を減らすだけでなく、排出される廃棄物を安全かつ責任ある方法で処理する必要がある。現在のところ二酸化炭素を大気中に放出することなく永久に処分する唯一の方法は二酸化炭素を回収して地下に注入することだ」「これをCCSと呼ぶ。COP28合意がこの技術について言及したのを見てとてもうれしく思う。化石燃料の使用による二酸化炭素の排出を減らす努力をせず、二酸化炭素の回収技術だけに頼れば、貯蔵できる量や大気中に排出できる量を超える二酸化炭素を発生させてしまう危険性がある」「私たちは短期的にはその両方を行う必要がある。気候への影響を減らす主な方法は二酸化炭素の排出量を減らすことだ。それが最も早くできることだ。メタンについても対策を講じることができる。自然を利用した解決策を講じることもできる。しかし私たちがやらなければならない主なことは短期的には二酸化炭素の生産量を減らすことだ」「しかし二酸化炭素の回収と貯留は絶対に必要だ。現在二酸化炭素を生産している割合をどんなに減らそうとしても過剰に発生してしまう。私たちは二酸化炭素を処理する世界的な産業を構築しなければならない。二酸化炭素の回収と貯留に今、投資するということだ」「二酸化炭素の排出量を減らすことと回収・貯留技術を確立すること、その両方を行うことが非常に重要だ。この両方への投資を確保する方法は二酸化炭素の削減と化石燃料の継続的な使用を結びつけることだ。両者は別個のものではない」・・・・・・・・・明日に続く・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/19
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 五代目・クビライが国号を「大元」と定める(1271年)。 五代目ともなれば中華文明を睥睨出来たのであろう。☆ 犬好きの徳川綱吉によって史上最大の犬小屋がオープン、但し中に入れられたのはペットではなく野良犬なので念のため(1695年)。 赤穂藩主浅野長矩を即日切腹に処した第5代征夷大将軍・綱吉の“悪政”だった。☆ 上野にある西郷どんの銅像の除幕式(1898年)、資料写真が無く適当に像を造ったことから西郷未亡人からダメ出しされる。 &so 三菱の我欲的誘致によって、東京のターミナルが新橋から丸の内にお引越し(1914年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月18日 】アングル:中国船に南シナ海追われ、「借金の網」絡まるフィリピン漁師 =前節==Reuter Report / / 2023年12月17日 / Mariejo Ramos [マシンロック(フィリピン) 8日 トムソン・ロイター財団] - フィリピンの漁師ロニー・ドリオさん(56)は10代の頃から南シナ海の中心へと船を出し、スカボロー礁(中国名:黄岩島)で漁を行ってきた。だが、この場所は今、アジアで最も争いの絶えない係争海域の一つとなっている。ドリオさんによれば現在、フィリピン沿岸から約200キロ離れたこの海域で漁を行うことは、この環礁の領有権を主張する中国から「攻撃的な行動」を受けるために、ますます困難で危険なものになっているという。スカボロー礁は、フィリピンが自国の排他的経済水域(EEZ)内に位置すると主張しているが、2012年以降は中国が実効支配を続けている。漁村マシンロックの沖にあるサンサルバドル島で暮らすフィリピン人漁師らは、中国側はスピードボートや放水砲を使用して彼らがこの海域に近づくことを妨害してくると、トムソン・ロイター財団の取材に話した。こうした衝突は、フィリピンが南シナ海での警備体勢を強化する中で発生。同海は長年、米中衝突の火種にもなり得ると見られてきた。情勢の緊迫を受け、サンサルバドル島に住む漁師の収入は激減した。環礁で自由に漁を行うことが不可能になり、時には魚を捕る前に追い払われるため、公海に出ることを余儀なくされている。ただ、外洋での漁で燃料費がかさむため、漁師らは出漁の度にさらに遠くへと船を進めることを強いられている。漁に出るごとに借金が増えるという悪循環に陥り、より多くの漁獲を得なくてはならないからだ。「私たちはただ生計を立てようとしているだけだが、漁場から追い出されてしまう。多くの漁師が中国の沿岸警備隊に遭遇することを非常に恐れている」とドリオさんは言う。マシンロック出身の別の漁師ジミー・タバットさん(45)は、かつてはスカボロー礁に3日出れば、家族に十分に食べさせ、貯金もできるほどの漁獲量があったと話す。「環礁内で漁を行えば、消費する燃料は比較的少なく、深さのある公海に出るよりも多く魚を捕ることができた」スカボロー礁という名称は、1748年に同地で難破した英国の船名に由来する。フィリピンでは「バホ・デ・マシンロック」、もしくはタガログ語で「平穏」を意味する「パナタグ」という名で知られている。南シナ海の90%の領有しているとする中国の主張は2016年、仲裁裁判所により退けられた。だが、中国政府はこの判決を受け入れておらず、2012年に環礁を占領して以降、沿岸警備隊やトロール船の配備を継続している。在マニラ中国大使館に本件に関するコメントを要請したが、すぐには返答は得られなかった。ドゥテルテ前大統領が2016年に政権に就いて以降は中国との外交関係が改善。フィリピンの漁師らはスカボロー礁に戻ることができ、一時は平穏が訪れた。だが昨年、故マルコス元大統領の長男フェルディナンド・マルコス・ジュニア氏が大統領に就任し、親米路線を取ったことで、フィリピンと中国の緊張は再び高まっている。ドリオさんは、漁師らが経済的にも精神的にも苦しんでおり、不安による発作やトラウマを抱える人もいると明かした。「スカボロー礁で心穏やかに、自由に釣りができるようになること。望むのはたったそれだけだ」とドリオさんはサンサルバドル島沿岸に停泊する自身の漁船近くで腰掛けながら語った。「あの場所は私たちのものだ」<「赤字漁」>フィリピンの漁業者団体「パマラカヤ」によれば、豊かな水質を持つ浅瀬のスカボロー礁へのアクセスが制限されることにより、ザンバレス州の漁師は収入の約70%を失ったという。タバットさんは、2012年以前は週に8000─1万フィリピンペソ(約2万─2万6000円)得られることもあった漁師の収入が、約2000─3000フィリピンペソにまで激減したと話す。つまり、従来と同程度の生計を立てるには3倍の時間がかかることもある。「損失を出しながら漁に出ている。時には、家に何も持って帰れないこともあった」フィリピン漁業水産資源局(BFAR)によると、南シナ海は38万5000人を超える登録済み漁師にとっての重要な漁場で、2018年から22年までの期間で30万4000トンの水揚げ量があったという。資産の再構築や地方の発展を専門とする非政府組織「人民開発研究所(PDI)」が昨年行った研究によると、2012年以前には、スカボロー礁で一度の漁を行うたびに、さまざまな種類の価値の高い魚が最高3トン水揚げされることもあったという。だが現在では、漁獲量の減少やサンゴ礁の破壊、中国船舶による「嫌がらせ行為」、荒れやすい天候の中でも漁師が浅瀬に避難できないといった影響から、この海域での漁が「経済的に実行不可能」になりつつあると同研究は指摘している。同研究はまた、中国がオオシャコガイ採取のため岩礁を掘り起こしたために、スカボロー礁のサンゴ礁が破壊されたと指摘した。フィリピン沿岸警備隊は9月、西フィリピン海(南シナ海のフィリピン名)の沿岸から200カイリまでの海域にあたるEEZ内で「中国側が頻繫に出入りする区域で広範囲に及ぶ被害が見られる」と発表した。PDIのアウレア・ミクラテベス代表は、同地域での漁業権を保護するフィリピン政府の義務をまとめた憲章の作成を望んでいると述べた。・・・・・・・・明日に続く・・・・・古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/18
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ ノースカロライナ州で兄弟が機械を空に飛ばしたって?冗談じゃないのかな(1903年=人類初の動力飛行に成功)。☆ 日本初のモノレールが上野動物園で営業開始、サルが運転しているのかと噂される(1957年)。☆ 我らの偉大なる金正日将軍様が、農民≪特に女性≫へのあまりに熱心な指導の末に過労死により息を引き取られた(2011年)。 追伸、正日氏と後継争いを演じいた故金日成主席の実弟・英柱氏が死去の報が昨日あった。100歳前後だったと言う。 さぞや天国は騒がしく成ろう。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月17日 】中国が暗躍した「野党陣営の一本化」は不発に、 来年1月に迫る台湾の総統選挙で笑うのは誰か? =後節==NewsWeek_ Opinion / 2023年12月12日(火) / 練乙錚(リアン・イーゼン、経済学者)柯文哲(コー・ウェンチョー)は、14年に民進党の盟友を装って台北市長選を制した人物だが、民進党の全面的な支援を受けていたにもかかわらず、当選した途端に「両岸一家親(中台は一つの家族)」と言い切った狡猾な日和見主義者だ。今は中道派の有権者に取り入るため、国民党ほど中国寄りではないという点を強調している。そして最後に、世界中で販売されているiPhoneの65%を製造するフォックスコン(鴻海科技集団)の創業者であるテリー・ゴウこと郭台銘(クオ・タイミン)。生産拠点の多くを中国に置いているため、立場上、中国からの圧力には弱い。柯とは友人関係にあり、起業家精神を説く一方で中国に擦り寄り、有事には必ず台湾を守るというアメリカの約束には疑問を呈していた。ところが各種の世論調査では、民進党の頼が一貫して35~40%の支持を得てトップを走っていた。侯と柯はそれぞれ15~30%の支持率で2位を争い、郭の支持率は10%に達しなかった。そこで中国側は考えた。まずは郭に出馬を断念してもらい、一方で侯と柯を正副総統候補のセットにして一本化しよう。そうすれば票の分散を防ぐことができ、親中派の統一戦線を組めるはずだった。テリー・ゴウを封じたがそれで中国政府は、10月23日にフォックスコンの経理に不正の疑いありとして調査に乗り出した。たちまち同社の株価は3%ほど急落し、郭は公の場から姿を消した。1カ月後、フォックスコンの中国子会社に2万元(約40万円)というささやかな罰金が科された。そして郭は、出馬に必要な100万超の有権者の署名を集め、副総統候補も指名していたのに、11月24日の期限までに正式な立候補届を出さなかった。だが、まだ中国は手放しで喜べない。水面下で国民党と民衆党の候補一本化に向けた必死の努力を続けていた。一本化すれば勝利の確率は高くなるから、侯にとっても柯にとっても悪い話ではないはずだった。だが問題は、どちらが副総統に甘んじ、どちらが総統候補になるかだった。どちらも譲らず、やむなく総統経験者で国民党の長老である馬英久(マー・インチウ、習との個人的パイプも太い)が割って入り、自党の侯を説き伏せ、民衆党・柯の求める条件で一本化する合意を取り付けた。これが11月半ばのこと。タイミングといい強引なやり方といい、習からの強い圧力があったのは間違いない。だが、この上意下達の合意はすぐに崩れ去った。図に乗った柯が条件を追加し、普段は温厚な侯を怒らせたからだ。それに、そもそも副総統には何の権限もない。だから個人的な野心は別にしても、どちらの陣営も自党の候補者が副総統に納まることには抵抗していた。交渉はぎりぎりまで続いたが、折り合いはつかず、最後は互いに責任を押し付け合う非難の応酬で終わった。中国は悔しくて歯ぎしりしていることだろう。さて、最後に笑うのは誰か。現地の政界事情に通じた中央研究院(台湾)の吳叡人(ウー・ウェイレン)に、この重要な選挙の行方を占ってもらった。──最大野党の国民党は今回の選挙にどう臨んでいるのか。また中国との関係は?時がたち、国民党でも中国大陸生まれの政治家は馬英久あたりが最後。だから国民党に対する中国の影響力は弱くなっている。ちなみに、今回の総統候補の侯友宜は台湾で生まれた世代だ。彼は中国大陸ではなく台湾島を故郷と見なす国民党「本土派」の一員であり、大陸への復帰を希求する旧世代とは一線を画している。それで民衆党の柯文哲と組もうとしたが、失敗に終わった。しかし「本土派」の票だけでは勝てないから、馬率いる親中派に軸足を移した。現に彼は、最終的に馬の推薦した人物を副総統候補に選んでいる。一方で中国は、必ずしも侯を信用していない。彼を警察のトップに起用したのは民進党出身の陳水扁(チェン・ショイピエン)総統(当時)だったからだ。──柯と中国の関係は? また民衆党が若者の支持を集められたのはなぜか。柯は臓器移植専門の外科医として成功し、その優れた技術を中国に売り込み、多くの中国政府要人と親しくなり、反体制派からの生体臓器摘出に関与したと疑われたこともある。しかし以前は陳と親しい関係にあったし、これまでのところ「一つの中国」原則を受け入れてはいない。だから中国は、彼のことも全面的に信用してはいない。若者の大半はアンチ国民党であり、かつては民進党を支持していたが、民進党は過去24年間のうち16年も政権を握っている。だから、若者には飽きられている。そのため、柯が19年に民進党と国民党を批判し、民衆党を設立すると、若者のほとんどに支持された。台本なしの自由な演説スタイルも若者には好評で、若者はそれを誠実さの証しと考えていた。だが急に国民党との候補一本化で話し合いに応じ、水面下の交渉で怪しげな行動をしたことで、民衆党創設の理念を裏切ったという声もあり、若い支持者の一部が離れていったのも事実だ。──そうであれば、1月の総統選で勝つのは誰で、議会選で笑うのはどの党か?総統選では与党・民進党の頼清徳が勝つ可能性が高い。台湾で言う「棄保」(それなりに主張の似ている候補が2人以上いる場合に、勝ち目の薄い候補の支持者が次善の策として勝ち目のある候補に票を集め、共倒れを防ごうとする投票行為)が大規模に起きれば話は別だが、候補一本化をめぐって国民・民衆両党の関係が冷え切っている現在、それはありそうにない。ただし議会選では、与党が現在の議席数を維持するのは難しいとみる。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/17
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 北アメリカ在住のイギリス人が、ボストンで開いたティーパーティーにて破目を外して納税を拒否するぞー!!って放言(1773年=ボストン茶会事件)。巡り巡って200年以上たった今日でも、同じ様なことをやらかす連中がかの国には多いそうで……。☆ コレド日本橋の辺りでクリスマスのイルミネーションがエスカレートして、ファイヤーストームに(1932年=「白木屋」で火災)。この一件のお詫びとして、この年のクリスマスではパンツのセールが盛んだったとか。☆ ブルックリンでユナイテッド航空とトランスワールド航空のドリームマッチ、あまりにエキサイトしたため無関係な方々を含めて134人がお逝きになる(1960年=ニューヨーク空中衝突事故)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月16日 】中国「信用バブル崩壊」へのカウントダウンが、「影の銀行」破綻から始まる=NewsWeek_ Opinion / 2023年12月12日(火) / ジェームズ・パーマー(フォーリン・ポリシー誌副編集長)11月下旬、中国の大手資産運用会社の中植企業集団(中植)は自社が「深刻な債務超過」に陥ったと発表した。約2000億元(約4兆600億円)の保有資産に対し負債は推定4600億元(約9兆3400億円)。数日後に捜査が始まり、12月1日には同社と関係の深い2社の会長2人と連絡が取れなくなった。問題は、中植が中国のシャドーバンキング(影の銀行)の重要なプレーヤーであることだ。シャドーバンキングはノンバンク企業による融資や投資で、中国では盛んに行われている。もっとも、中国の多面的な経済危機の中で破綻するシャドーバンクは、中植だけではなさそうだ。中国のシャドーバンキングにはマイクロファイナンスや信用保証会社、さらには質屋なども含まれ、3兆ドル規模に発展している。中国の銀行は国有で融資業務に対する規制も厳しいが、シャドーバンキングは銀行が規制をかわす手段になっている。2015年のある報告書は、中国のシャドーバンキングの3分の2が銀行からの資金と推定している。「影」の濃さも多様で、中国最大のシャドーバンクの1つは政府系の資産運用会社とみられる。また、業務の多くはグレーゾーンで、当局から正式に承認されていない。2008年の金融危機以降、中国では大規模な景気刺激策により信用が拡大し、シャドーバンキングの役割が急激に広がった。資金の大半は不動産市場に投資され、株式市場や商品市場にも流れ込んだ。当局はリスクを認識しつつ「その場しのぎの規制」に追われたと、ローディアム・グループのアナリスト、ローガン・ライトは言う。 規制が強化されると銀行は手法を変え、通常の融資で提供していた資金もシャドーバンキングを経由するようになった。ライトによると、2016年には「中国の規制当局は、金融システム内の資金の流れを監視するのに必死だった」。規制強化で成長が減速シャドーバンキングに対する締め付けは厳しくなっていったが、新たな規制は2つの望まない副作用をもたらした。まず、民間企業、特に中小企業が信用を得るのが難しくなり、経済成長が鈍化した。さらに、不動産バブルが拡大した。銀行は高金利の住宅ローン、特に販売前のローンを奨励した。不動産開発業者は、これらの資金を元手に信用取引を行った。このような信用、規制、不動産建設の結び付きは、不正や腐敗の機会を生んだ。あるスキームが危機にさらされた際に規制当局は、誰が利害関係者で、誰をつぶせば影響は小さいかを見極めなければならない。例えば、2018年に中国でネットワーク金融業者が相次いで破綻し、オンライン投資の手軽さに流れた一般の人々が深刻な影響を受けた。政府は抗議デモを鎮圧しつつ、部分的な補償を提供して、業者の詐欺的行為に対する国民の怒りを鎮めた。しかし、中植の顧客は、中国共産党幹部とつながりのある裕福な個人や企業だ。経済にこれ以上ダメージを与えることなく、利害関係者の莫大な富を混乱させることなく、状況をどう整理すればいいか。中国政府は厳しい課題を突き付けられている。中国が暗躍した「野党陣営の一本化」は不発に、 来年1月に迫る台湾の総統選挙で笑うのは誰か? =前節==NewsWeek_ Opinion / 2023年12月12日(火) / 練乙錚(リアン・イーゼン、経済学者)中国は民主的な選挙に関心がないって? とんでもない、大ありだ。好きな候補を当選させるため、常に本気で選挙戦に参加する──ただし、よその国の選挙だが。それが顕著に表れるのが、台湾の選挙だ。台湾では来る1月13日に総統選挙と議会(立法院)の総選挙が行われる。なお現職総統の蔡英文(ツァイ・インウェン)は、3選禁止規定により出馬できない。中国の肩入れがとりわけあからさまなのは総統選だ。そう遠くない将来に台湾を併合したい習近平(シー・チンピン)国家主席にとって、親中派の候補を勝たせ、中国に従順な政策を取らせることは死活的に重要だ。しかしここへきて、急に雲行きが怪しくなってきた。なぜか? 立候補届け出期限(2023年11月24日)までの展開が、あまりに中国の思惑どおりだったせいだ。その時点までは、長年にわたる統一戦線工作(親中派を結束させ、その勝利を確実にする作戦)が功を奏する気配だった。立候補を表明していた4人のうち、現職副総統で与党・民主進歩党(民進党)候補の頼清徳(ライ・チントー)を除けば、ほかの3人は(程度の差はあれ)親中派と言えた。最大野党の国民党が立てたのは元警政署署長(警察庁長官)で新北市長の侯友宜(ホウ・ヨウイー)。有能な官僚だが政治的には無色透明だ。党是として中国との統一を目指す国民党は、民進党の進める台湾の軍備拡大に反対してきた。蔡政権が最新鋭潜水艦の自主建造計画を発表したときは、必要な資金の拠出を止める法案を提出した。そして技術面で協力する予定の複数の韓国企業の名を暴露し、中国が韓国政府に圧力をかけるよう仕向けた。一方、野党第2党として躍進中の台湾民衆党(民衆党)は、党の創設者である柯文哲(コー・ウェンチョー)をかついだ。14年に民進党の盟友を装って台北市長選を制した人物だが、民進党の全面的な支援を受けていたにもかかわらず、当選した途端に「両岸一家親(中台は一つの家族)」と言い切った狡猾な日和見主義者だ。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/16
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ ナポレオンの遺骸がアンヴァリッドに安置(1840年)。以降、オテル・デ・ザンヴァリッド(通称アンヴァリッド)は、パリの歴史的建造物の一つなれど、廃兵院/癈兵院であり皇帝が永眠する所ではない。☆ セ・リーグが結成される(1949年)が、今に至るまで巨人とそれ以外との様々な格差は埋められていない。☆ 米大統領J・カーターが中華人民共和国を承認し、中華民国と断交することを表明(1978年)。 &so イラクで戦争が終わった!とアメリカが宣言(2011年)。その後は政治の演繹で、全てが秘密のひみつだ!!【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月15日 】「試練の時代」への覚悟〝大国〟誇示する中国との向き合い方 =後節==Wedge_Report 【21勝股秀通 (日本大学危機管理学部教授)世紀の安全保障論】 / 2023年12月11日 / 勝股秀通 (日本大学危機管理学部教授)1年ぶりとなった首脳会談では両国間の懸案は何ひとつ解けず、外相会談でも中国は従来の主張を居丈高に繰り返しただけだった。 今回、安全保障に加え、経済と環境など対立するジャンルが拡大する中で行われた首脳会談だったが、習近平国家主席は「戦略的互恵関係の位置付けを再確認し、新たな意味合いを持たせ、新時代の要求を満たす中日関係の構築に尽力すべきだ」と注文を付けた。そして、外相会談で王毅共産党政治局員兼外相は、処理水問題を持ち出し、中国に独自のモニタリング調査をさせるよう要求した。 中国・武漢で初確認されたコロナウイルスによる新型肺炎を巡って、中国は発生源を巡る国連機関や主要国等の調査要請を一切拒否し続けてきたにもかかわらず、日本に対し独自調査を求めるなど厚顔無恥も甚だしい限りだ。上川陽子外相には、中国の弱みであるコロナウイルスの発生源調査を持ち出し、皮肉を交えて反論してほしかった。中国にとっての戦略的互恵関係とは しかし、中国が居丈高な態度を示す根底にあるのは、習主席が発した「(日本は)新時代の要求を満たす中日関係の構築に尽力すべきだ」という言葉だろう。日本が「戦略的互恵関係」を持ち出した06年当時とは、軍事も経済も力の差は歴然であり、日本はその現実を自覚したうえで、大国である中国が求める関係の構築に努めよという意味にほかならない。 正直、見下されたと言っていい。それは日中首脳会談の前に行われた米中首脳会談でも顕著で、習主席は気候変動などで協力したいのなら、まず米国が敵対的な対中政策を改めよと注文をつけている。米国に対してもこの態度である。 大国化し、強面となった中国とどう向き合うか。そのヒントは、コロナ禍以降この数年間における国際社会の中国に対する評価だろう。 前述したウイルス発生源の解明調査では、米豪など主要国から非難され、ロシアのウクライナ侵攻でも、孤立するロシアを支援する中国は、自ら国際社会との溝を深めている。中国も世界が自分たちに厳しくなっているという自覚はあるだろう。日本はそこにつけ込む余地がある。中国の弱みにつけ込む知恵と勇気 戦略3文書で示したように、同盟国や同志国との連携をこれまで以上に深め、彼らの支持を得ながら中国との間で起こる難題に取り組むことが重要となる。それは尖閣諸島の領有権を巡っても、日中間だけで問題の解決が図れないことで明らかだろう。 そのためには、日本は国防の備えを怠らず、暴挙は許さないという態度を示し続けるとともに、中国の弱みを巧みにいかす工夫が求められる。例えば、14億の人口を抱える中国の弱点でもある食料安全保障について、日本が協力するという姿勢を見せることで、意思疎通を図り、衝突に至らせないという知恵が必要となる。まさに今、日本にとって長く続く「試練の時代」がはじまったのである。まるでスパイ映画、 台湾軍人に米チヌーク・ヘリを盗ませて中国空母に着艦させる計画が露見=NewsWeek_ Opinion / 2023年12月12日(火) / アディル・ブラール台湾の地元誌が12月11日に報じたところによると、同国の防諜組織は、台湾から中国に亡命しようとしていた台湾軍のパイロットを捕まえた。このパイロットは、中国のスパイから、1500万ドル(約22億円)と引き換えに台湾軍が持つ米国製の大型輸送ヘリコプター「CH-47チヌーク」ごと亡命するようそそのかされたという。台湾の中国語メディア「CTWANT」によれば、この台湾軍中佐は、台湾海峡を航行する中国海軍の空母「山東」にチヌークで着艦できれば、1500万ドルと本人および家族の安全と中国への亡命を認める、ともちかけられていたという。台湾国防部(国防省)は、報道の詳細に対するコメントを拒んだが、12月11日に出した声明のなかで、逮捕のきっかけは「内部通報」だったと述べた。「この事件による被害を最小限に抑えるための対策をとっている」と国防部は述べる。「中国共産党の諜報活動は必死さを増しており、潜入の手段や手法がますます多様になっている」無謀な着艦計画問題の中佐は2023年6月、タイのバンコクを訪れ、人民解放軍のために働くスパイを名乗る中国人と面会した、とCTWANTは伝えている。当初、中国側が提示した報奨金は「毎月20万台湾ドル(約92万円)」と低く、家族全員のタイ華僑ビザと、台湾有事の場合の優先避難の保証だけだった。中佐は拒絶したが、中国側が報奨金をチヌークの値段の半分(1500万ドル)まで引き上げ、空母を台湾本島から24海里(約44キロ)まで接近させることに同意したため、考えを変えたという。米海軍はチヌークを空母に着艦させたことがあるが、中国で同じような大きさのヘリコプターの着艦に成功した記録はない。そもそも、中国空母が台湾本島にそこまで接近しようとすれば台湾軍が黙っていないはずだと、台北の防衛アナリストは報道内容の一部に疑問を呈した。台湾の邱国正・国防部長(国防相)は11日、立法院(国会)で、「こうした事件が発覚したことに、私も心を痛めている。関係したとされる者には、法に従って処分しなければならない」と発言した。台湾立法院(立法府)は、問題の中佐や、交渉を仲介した者について、可能なかぎりの厳罰に処すことを求めている。検察は、同様の事件を防ぐには重罰が必要だと述べている。(翻訳:ガリレオ)CH-47 Chinook: Witness the Beast in Action! 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/15
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ ノルウェーのロアール・アムンセンらが南極点に到達(1911年)。約一か月後、R・F・スコットが到達するも帰路全員が遭難死。 &so ソビエト連邦の南極探検隊が南極大陸の到達不能極≪最も海から遠い点≫に史上初めて到達(1958年)☆ 在日朝鮮人の朝鮮民主主義人民共和国への帰国船第一便が出航(1959年)。当時は日本人も含めて総じてお祝いモードだったが実は日本政府の厄介払いだった。☆ 日本が米輸入の部分開放を決定、その結果タイ米に対するヘイトスピーチが広まる(1993年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月14日 】「試練の時代」への覚悟〝大国〟誇示する中国との向き合い方 =前節==Wedge_Report 【21勝股秀通 (日本大学危機管理学部教授)世紀の安全保障論】 / 2023年12月11日 / 勝股秀通 (日本大学危機管理学部教授) 年の瀬を迎えても、これほど暗澹たる思いに駆られることはそう多くはない。好転する兆しのない日中関係である。 日中首脳会談が11月16日(日本時間17日)に、そして日中外相会談が同月25日、それぞれ米・サンフランシスコと韓国・釜山で開かれた。1年ぶりとなった首脳会談では両国間の懸案は何ひとつ解けず、外相会談でも中国は従来の主張を居丈高に繰り返しただけだった。 新聞各紙の社説の見出しも「戦略的互恵の内実が重要」(毎日)、「互恵の確認では物足りない」(読売)など、日本にとって成果の乏しい会談であったことへの評価は厳しいが、両会談を通じて明らかになったことは、中国は大国意識を全面に押し出し、日本に対中姿勢の改善を求める立場を鮮明にしたことだろう。裏を返せば、日本はこれから長く続くであろう「試練の時代」への覚悟を持たなければならないということだ。大国化した中国の居丈高な振る舞い 今回の両会談でキーワードとなったのは、「戦略的互恵関係」という言葉だ。会談の成果が乏しい中にあって、日中の両首脳が顔を合わせ、戦略的互恵関係の包括的推進を再確認したことについて新聞各紙は一定の評価をしてはいる。だが、問題の本質は「戦略的互恵関係」を巡る解釈が、日中間で大きくずれてしまったということではないだろうか。 そもそも「戦略的互恵関係」とは、2000年代前半に靖国神社への参拝など歴史認識を巡って小泉純一郎政権下で政冷経熱となった日中関係を改善するため、安倍晋三首相が2006年に訪中し、当時の胡錦涛国家主席との会談で合意したものだ。その内容は、両国間で互いの立場が違っていても、安全保障やエネルギー、環境、経済などさまざまな分野で共に協力し、貢献する中で、互いに利益を得て日中関係を発展させていこうという考えだった。 その後、胡主席が08年に来日、福田康夫首相との間で、戦略的互恵関係の推進を掲げた共同声明に署名するまでに至ったが、10年に中国が国内総生産(GDP)で日本を抜いて世界第2位の経済大国となると同時に、戦略的互恵関係という言葉は外交の表舞台から姿を消し、日中は次第に対立の時代へと突入する。 まず同年9月、尖閣諸島を巡って中国漁船による海上保安庁巡視船への衝突事件が発生、翌11年には、東日本大震災に乗じて中国は東シナ海で大規模な海軍演習を実施するなど行動を活発化させ、一部が私有地だった同諸島を国有地化した日本に対し、13年になって中国は尖閣諸島を含む東シナ海に防空識別圏(ADIZ)を設定、海上自衛隊の護衛艦に中国海軍のフリゲート艦が火器管制レーダーを照射するといった暴挙を企てるに至った。日本の明確な脅威となった中国 尖閣での対立は現在に至るまで激しさを増して続いているが、この間、17年の中国共産党大会で、習近平国家主席が「2049年(建国100年)に中華民族の偉大なる復興の夢を実現する」と宣言して以降、中国は「戦狼外交」と称される強硬姿勢と躊躇ない実力行使によって、国際秩序の現状変更に挑み続けている。 その一端は昨年7月、中国海警局の巡視船2隻が尖閣諸島の領海に64時間にわたって侵入し、翌8月には、米国の下院議長の訪台に反発、台湾周辺海域に弾道ミサイルを発射し、そのうちの5発を沖縄・先島諸島周辺に広がる日本の排他的経済水域(EEZ)を標的に着弾させたことだ。 しかも、ロシアとの軍事連携を強化する中国は、ロシアがウクライナを侵略して以降、その姿勢を強め、中露の爆撃機による日本周回飛行に加え、露軍の大規模軍事演習(ボストーク2022)に中国は陸海空軍を初参加させ、北海道西方沖に日本海で機銃掃射などの訓練を実施している。こうした中国の日本に対する威圧の直後に行われたのが、昨年11月に訪問先のタイで行われた日中首脳会談だった。習主席に対し岸田文雄首相は「重大な懸念」を表明したが、今回の首脳会談と同様に、中国を巡るさまざまな懸案は何ひとつ前進しなかった。 この直後、政府は国家安全保障戦略など戦略3文書を改定し、中国を事実上の脅威と位置づけ、「これまでにない最大の戦略的な挑戦」と明記。さらに「我が国の総合的な国力と同盟国・同志国等の連携により対応する」と表記して、対中姿勢を鮮明にした。日中間で拡大し続ける対立局面 対中姿勢を強めた日本に対し、中国は昨年12月、沖縄南方の西太平洋で、空母「遼寧」と3隻のミサイル駆逐艦を出動させ、南西諸島への攻撃を想定した打撃訓練を実施。防衛省によると、空母艦載機の発着艦は320回に達したという。常軌を逸したレベルだが、ロシアとの連携も強化し、中露は今年7月、両国海軍による合同パトロールを実施、太平洋沿岸から時計回りに日本列島を周回した10隻の中露艦隊が、島根県沖の日本海で射撃訓練を行っている。 挑発はこれだけではない。尖閣諸島を巡って中国海警局は2月、「中国の領海に不法侵入した日本漁船を退去させた」と公表、7月には日本に無断で、同諸島沖のEEZ内に潮流などを観測するブイを設置した。あたかも中国が同諸島周辺海域を管理しているという虚偽の既成事実を積み重ねようとしている。 これら安全保障での対立に加え、中国は3月、日本の製薬会社の現地法人幹部をスパイ容疑で拘束(10月に逮捕)したほか、国際原子力機関(IAEA)が安全性を検証したにもかかわらず、東京電力福島第1原発からの処理水の海洋放出に反対し、日本産海産物の輸入を全面的に停止し、処理水を「核汚染水」と呼び、日本を非難し続けている。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/14
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ フランシス・ドレークが、略奪と強カンを目的とした世界一周の航海に出発(1577年)。いみじくも約380年を経て、兼高かおるが世界一周ばかりか100周以上もする様な大旅行へと出発(1959年)。☆ 日本軍が南京に大勢押し掛け、これが原因で右翼左翼の話の種である大事件が発生する(1937年=南京攻略戦が終結。翌日より6週間、残敵掃討作戦)☆ ギリシャで軍隊の言うがままにならなかった国王コンスタンティノス2世陛下が御乱心、イタリアへと追い出されてしまう(1967年=逆クーデターを仕掛け失敗し、ローマへ亡命)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月13日 】習近平は世界をどう見ているのか 高まる欧米での論議 =後節==Wedge_Report 【バイデンのアメリカ】 / 2023年12月11日 / 斎藤 彰 (ジャーナリスト、元読売新聞アメリカ総局長)中国問題のトップ論客として知られ、かつて2度オーストラリア首相として中国首脳とも直接わたりあってきたケブン・ラッド駐米大使は、すでに昨年秋、国際問題誌「Foreign Affairs」に、「習近平にとっての世界(The world according to Xi Jinping)」と題する説得力ある論考(2022年冬季号)を寄稿している。この中でラッド氏は、習近平氏が描く「世界観」のまず第一点目の特徴として、「新たな形のマルクス・レーニン主義の発展」を挙げている。 これは、中国が最高実力者鄧小平氏以来、毛沢東時代の共産主義イデオロギーに代わり踏襲してきた「国家資本主義」ともいうべき従来の柔軟路線を根本から覆したことを意味している。 すなわち、ラッド氏によれば、習近平指導体制下では、共産主義を見捨てるどころか、逆にマルクス・レーニン主義のイデオロギーこそが今日、政治、経済そして外交政策の中核的役割を果たしており、具体的には「政治は左翼レーニン主義、経済は左翼マルクス主義、しかし外交は右翼国家主義を志向している」という。 そして、習近平氏は国家主席就任以来、①公共政策から市民生活のすべてに至る中国共産党の統制と支配を一層強めてきた、②あらゆる国営企業を再活性化させてきた、③逆に私企業の活動に対する新たな規制と制限に乗り出した――という判断を示している。 さらに、このような習近平氏の「新たなマルクス・レーニン主義」は、当然のことながら、国内のみならず世界との関係にも投影されることになる。 ラッド氏は次のように断じている: 「彼は、一段と強引な外交政策を推進することで国内的にもナショナリズムを掻き立ててきた。しかもその外交は、『歴史は不可避的に中国へ味方しており、中国パワーの錨でつながれた世界こそがより公正な国際秩序を生み出す』とのマルクス主義的確信に支えられ、ますます勢いづいている。すなわち、習近平の台頭は、(毛沢東時代の)『イデオロギー指導者Ideological Man』の復帰以外の何物でもない。 こうした純正のイデオロギーと専門知識に支えられたテクノクラート的プラグマティスムがブレンドされた彼の世界観については、西側世界では真面目に受け止められていないが、まさにこれこそが、今日の現実世界における中国政治・外交、そして対外拡張に深遠なインパクトを与えているのである」 上記のような習近平体制に対する評価は、中国が今世紀に入り、とくに2001年の世界貿易機関(WTO)加盟以来、硬直化した共産主義から脱皮し、自由主義世界の市場経済体制の中に組み入れられてきたとする楽観的認識をバッサリ打ち消した点で注目に値する。強気の外交姿勢への転換 中国は拙速な対外勢力拡張を控え、自らの才能を隠して内に力を蓄えるべきだとする鄧小平氏の有名な思想「韜光養晦」(とうこうようかい)についても、習近平氏はこれまで公式の場で何度も異議を唱えてきた。 習近平氏が、鄧小平-趙紫陽―胡錦濤体制時代とは異なる強気の外交姿勢に転じた点については、英誌「Economist」も、去る3月15日に開催された「中国共産党・世界政党上層部対話」で公表された「グローバル文明イニシアチブ」を例に挙げ、同様の論陣を張っている(同月23日付け)。 「グローバル文明イニシアチブ」では、中国共産党は①質の高い推進に尽力し、世界の発展と繁栄を促進する、②国際公平・正義の維持に尽力し、世界の平和と安定を促進する、③文明間の交流と相互理解の推進に尽力し、人類文明の進歩を促進する、④政党間の交流と協力の強化に尽力し、手を携えて共に天下の大道を歩む――との4項目の指針が具体的に列挙された(人民日報日本語版)。 「Economist」誌によれば、これは「米国主導型の戦後世界秩序の改変を企図したものであり、20世紀を代表する『一極支配』から、中国を含めた大国が管理する『多国主義』への転換を意味している」「それゆえ安全保障面では、増大する中国の軍事的脅威封じ込めのいかなる試みにも断固反対するとともに、経済面では、ロシアのような専制主義諸国とは無条件で取引する中国型経済成長モデルの推進をめざしたものだ」という。世界から見ても「独裁者」 いずれにしても、西側におけるこうした最近の論評で共通するのは、いずれも着実な経済発展と軍事力増強を背景に最強国米国と対等に渡り合い、対外的にも「中国モデル」を拡大していくという習近平氏の強気の世界観に着目している点だ。 しかし同時に、その世界観は、国内的には、批判や不満を封じ、対立分子を容赦なく国家権力で排除していくという専制体制の構築を意味していることにも注意を払う必要がある。 バイデン大統領が先月の米中首脳会談終了直後の記者会見で、習近平氏を改めて「独裁者」と評したのも、こうした独特の世界観を念頭に置いたものに違いない。 そしてもしそうだとしたら、米中関係の改善は当分、望めないどころか、さらに冷却化に向かう恐れさえもあるといえるだろう。 この点で、わが国の今後の対米、対中外交も、決して無縁ではない。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/13
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 2年前にルーブルから脱け出した神秘的な美女が、イタリアはフィレンツェで保護される(1913年=『モナ・リザ』の盗難事件解決)。☆ 年末の風物詩・忠臣蔵が当局により上演禁止となる。記録によれば78年ぶり3度目の禁止とされる。(1945年=GHQの仇討ち・心中物の芝居の上演禁止を指令)。☆ 100日後に死ぬワニがTwitterで連載開始(2019年)、まさかこれに過労自殺を引き起こした広告屋が絡んでいたとは当初誰も気づかなかった。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月12日 】習近平は世界をどう見ているのか 高まる欧米での論議 =前節==Wedge_Report 【バイデンのアメリカ】 / 2023年12月11日 / 斎藤 彰 (ジャーナリスト、元読売新聞アメリカ総局長) 習近平氏はこれからの世界をどうとらえ、中国共産党をどこへ導こうとしているのか――。経済力、軍事力で米国に迫りつつある中国への警戒感が高まる中、欧米では独裁色を強める習近平国家主席の抱く「世界観」論議が活発化しつつある。米中首脳会談で見せた主張 米国のバイデン大統領と中国の習近平国家主席の1年ぶりの首脳会談が先月15日、サンフランシスコ近郊で開催された。 会談はそもそも、ここ数年、対立色を深めつつある両国関係の「安定化」を企図したもので、バイデン政権側からの呼びかけに習近平氏が応じる形で実現した。 4時間以上におよぶ両首脳対面でのやり取りの後、双方はこれまで途絶えていた米中両軍高官による対話再開で合意したと発表した。しかし、中国側は台湾問題で、統一への意欲を改めて強調するとともに、米側に台湾問題への関与をけん制した。 また、習近平氏は、バイデン政権が主導する半導体などの対中輸出・投資規制について、「サプライチェーンの混乱や保護主義の台頭が目立ってきている」と批判するとともに、規制の撤廃を求めた。 さらに、西側世界にとって当面、最大関心事となっているウクライナ危機などへの対応についても、習近平氏はロシア側に一定の理解を示した従来からの立場を一歩も譲らなかった模様だ。 こうした中国側の強気の態度は、習近平氏自身が描く今後半世紀先まで見つめた「世界観」と決して無関係ではない。 それは果たして、どのようなものなのか。拡張を進める権威主義 米CNNテレビは、今回の首脳会談に先立つ同月10日、「習近平は世界を組み替える大がかりなビジョンを有しており、各国が耳を傾けつつある」と題する深堀りのニュース解説を流した。 解説では、要旨以下のように指摘した: 「習近平国家主席は去る10月、ロシアのプーチン大統領、国連のグテレス事務総長ら世界の要人たちを北京に迎え開催された『一帯一路フォーラム』で挨拶し、自国を『21世紀が抱える多くの難題を乗り切れる世界唯一の国』と持ち上げた上で、『中国はあらゆる国の近代化のために全力で取り組むとともに、人類共通の未来を建設する』と力説した」 「彼が抱くこうしたビジョンは、抽象的とはいえ、従来の国際システムがこれまで米国およびその同盟諸国に不当に牛耳られてきたため、これを作り直す必要があるとする中国共産党の新たな理念を簡潔に要約したものだ。近年、欧米で中国の権威主義的勢力拡張ぶりに対する懸念が高まっているのをよそに、北京は今こそ、中国台頭を確実にするために国際システムとグローバル・バランスを転換させ、これを阻止するいかなる試みも拒絶するための時が到来したとみなしているのである」 「そして特にここ数カ月、中国側はこうした新たな〝中国モデル〟を党、政府機関の文書、国際会議における発言などを通じ積極的にPRするとともに、世界各国からの支持獲得に乗り出し始めており、西側世界では、批判勢力に対する政治的弾圧、言論抑圧、監視強化を特徴とする専制主義的中国ルールが世界モデルになることへの懸念も広がりつつある」 「ところが、中国側のこうした攻勢とは対照的に、一方の米国は、海外のいくつかの戦争のみならず、国内的にも選挙のたびごとに外交政策の変更を余儀なくされる不安定さ、与野党間の国論分裂を抱えるがゆえに、そのグローバル・リーダーシップに対する不信をますます招いている。とくに直面するウクライナ戦争、イスラエル・パレスチナ紛争などについても、西側は果たして正しい対応をしているのかどうか、疑念を払しょくし切れていないのが実情だ」 CNNは上記のような解説に加え、習近平指導体制における新たな「世界観」についての補足説明として、去る9月、発表された1万3000語に及ぶ長文の「公式文書」にも言及。その中で①(米国など)いくつかの国々が他国に対して覇権主義的かつ侵略的行動を起こしグローバルな安全と発展の阻害要因を作り出している、②これに対し、中国は習近平指導の下で、経済発展と安定達成のために各国が対等の立場で共通の繁栄をめざすことを最優先課題と位置付けている、③同時に各国は西側諸国が唱導する〝普遍的価値〟に束縛されず、ブロック政治、イデオロギー競争、軍事同盟からも解放されることになる――などと文書が論じていることを紹介している。 しかし、こうした「習近平の世界観」論議は、今に始まったわけではない。「新たなマルクス・レーニン主義」 中国問題のトップ論客として知られ、かつて2度オーストラリア首相として中国首脳とも直接わたりあってきたケブン・ラッド駐米大使は、すでに昨年秋、国際問題誌「Foreign Affairs」に、「習近平にとっての世界(The world according to Xi Jinping)」と題する説得力ある論考(2022年冬季号)を寄稿している。 この中でラッド氏は、習近平氏が描く「世界観」のまず第一点目の特徴として、「新たな形のマルクス・レーニン主義の発展」を挙げている。 これは、中国が最高実力者鄧小平氏以来、毛沢東時代の共産主義イデオロギーに代わり踏襲してきた「国家資本主義」ともいうべき従来の柔軟路線を根本から覆したことを意味している。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/12
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 誰が言ったか!!?本日は 国際山の日(国際山岳デー)。 &so 世が世であらば、胃にいい《イニイイ》日ってことで忘年会を前に胃薬くらいは買っておく日。 ☆ 島原の乱が勃発(1637年)、熊本で老後の糊口に苦慮する宮本武蔵が鎮圧側の武人として参戦するも糞尿・熱湯を浴びせられ、退散したとか!!? ☆ ローマ教皇がマルティン・ルターを叩き出して462年目にして、初めて彼らの教会に足を踏み入れる(1983年=新旧キリスト教の対立が終結)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月11日 】焦点:中国の矛盾示す戸籍制度、改革阻む社会不安の恐怖=Reuters / 記載原稿元2023年12月10日 / Yew Lun Tian、Kevin Yao、Farah Master[北京/香港 7日 ロイター] - 中国中部の河南省で、ヤン・グアンさん(45)が一介の農民から外車を乗り回して2件の不動産を所有するビジネスマンへと飛躍できたのは、同国で誰もが欲しがる「都市戸籍」を入手したからだ。河南省の省都、鄭州市に住むヤンさんは、医療や教育、ローンその他行政サービス給付が出生地と結びつき、農村から都市に移住するには許可申請手続きが必要な中国の戸籍制度(戸口)を、国家が全ての人民に牛の耳にあるような「識別票」を付けている、と表現する。ヤンさんは「この識別票によって各人が享受できる権利にはさまざまな差が生まれ、果たすべき義務も違ってくる」と述べた。一般的に都市戸籍は、農村戸籍よりも経済発展に伴う多くの恩恵に浴することができる。2000年代初め、鄭州市が住居を購入した人に対して、一時的に都市戸籍を付与する措置を打ち出すと、ヤンさんはその機会をとらえ、事業者登録をした上で同市全域に店を開いて、自らの運命を好転させたのだ。1950年代を起源とするこの戸籍制度がいよいよなくなるのではないか――。最近数カ月の当局の言動を受け、一部エコノミストの間にはこうした期待が広がっている。背景には、不動産市場の不況が続き、消費が低迷する中で、より多くの人々を都市に呼び込んで経済のてこ入れを図ることが焦眉の急になっているという事情がある。中国公安省は8月、人口300万人までの都市の戸籍制度廃止と、人口300万─500万人の都市部での戸籍制度の大幅な制限緩和をすると宣言。浙江省と江蘇省は、新たな居住者に対してほぼ完全に門戸を開く計画を発表した。ただ、中央政府の戸籍制度に関する議論に参加している2人の関係者はロイターに、改革は停滞しており、特に大都市では大きく局面が打開される公算は乏しいと明かした。その裏側には、戸籍制度改革を巡る当局のジレンマが透けて見える。経済的な面からは改革に強い妥当性が認められる半面、社会の安定を損ねるのではないかとの懸念や、重い借金を背負う各都市にさらなる費用負担が加わる可能性が、改革を断固進めることに「二の足」を踏ませているからだ。華夏新供給経済学研究院の創始者で、戸籍問題を含めて政府に政策助言を行っているジャー・カン氏は「戸籍改革はなかなか受け入れるのが難しい。単純に望ましいというだけで可能になる話ではない」と述べた。ジャー氏によると、中央政府も地方政府も戸籍制度の制限緩和に反対ではないが、実行できるかどうかは各都市の予算と行政サービス能力に左右されるという。複数の政策アドバイザーは、最大級の都市の場合は供給できる住宅が限られるし、環境汚染や渋滞に直面しており、それらがより多くの人口を吸収する上で制約になると説明した。また、中小都市ならば新規住宅は有り余っているが、借金が膨れ上がっているので医療や介護、教育といったサービスを拡充する余裕はない。2人目の政策アドバイザーは「中国の都市化は質的にはみすぼらしい」と自嘲した。中国では過去40年間で起業のチャンスが広がり、交通インフラや住宅への投資が実施されたのに伴って、大半の都市の規模が劇的に拡大したものの、いわゆる都市化率は先進諸国の80─90%という水準をかなり下回っている。現在、人口14億人のうち都市部に居住するのは約65%と2013年の55%から高まった。だが、都市戸籍取得者は48%で、実際の居住者とのかい離はずっと埋まらない。中国の農村戸籍は土地使用権と結びついていて、農村から都市への出稼ぎ労働者が、特に経済が振るわない時期に都市戸籍を申請しようとしない原因とみられる。農村戸籍のままなら、都市で仕事が見つからなくても地元に戻って農業で暮らしていけるという、ある種の保険の役割を果たしているのがその理由だ。共産主義の中国は、土地の私有は認められず、使用権を自由に売買することもできない。2人目の政策アドバイザーは「土地制度の改革を前に進めなければならない。多くの土地が有効活用されていない」と提言したが、指導部は積極的に動いていないと付け加えた。<消費抑える出稼ぎ労働者>戸籍制度は、毛沢東政権時代の飢饉において、食糧配給と人民の出生地をひも付けし、飢えた農民が大挙して都市に流入するのを防ぐ目的で導入された。この都市戸籍と農村戸籍を厳密に分ける仕組みにより、約3億人に上る出稼ぎ労働者の多くは、行政サービスを受けられる範囲が限られてしまう。都市住民に比べれば医療費の還付額は少ないし、退職までの積立金でも雇い主からの拠出金は得られない。結果として彼らは所得をより多く貯蓄に回し、マクロ的には当局が経済成長のより明確なけん引役になって欲しいと考えている家計消費が上向かない。人民銀行(中央銀行)のアドバイザーの1人は、出稼ぎ労働者の消費額は都市戸籍取得者を23%ほど下回っており、中国の国内消費に換算すると国内総生産(GDP)の1.7%、2兆元(2810億ドル)を逸失している可能性があると推計する。中国では、供給過剰に陥っている集合住宅の需要喚起も必要不可欠の課題だ。GDPの約25%を占める不動産市場は、民間デベロッパーの相次ぐデフォルト(債務不履行)で混乱が続いている。ハーバード大学のマーティン・ワイト教授は、出稼ぎ労働者と都市住民の間での扱いがより公平になり、前者の雇用や福祉サービスの環境が上向き、住宅を買えるようになれば、不動産市場は相当程度改善すると予想した。<天国と地獄>ただ、中国指導部にとって、制御不能なほどの人数が都市に流入すれば、リスクをもたらしかねない。2017年には、北京で出稼ぎ労働者の居住地域に火事が発生した後、市当局は都市戸籍を持たない人々を「追放」する取り組みに乗り出し、中国では珍しい政府への批判が高まった。北京や上海、深セン、広州といった巨大都市は、社会の安定や調和の観点からこの先何年も、新たな人口流入に窓を開く「チャンスはない」とジャー氏は言い切る。こうした中でビジネスマンへの転身に成功した鄭州市のヤンさんは、都市戸籍取得の前と後では生活が一変したと改めて振り返った。当初は地方からの出稼ぎ労働者が暮らす地域で無許可の小さなコンビニを営み、警察の目を逃れて公園にわらを敷いて眠った夜も少なくなかったヤンさんだが、都市戸籍を得ると先行きが急に明るくなったという。今や事業を拡大するとともに、都市戸籍取得者だけが許される二つ目の住居を購入。自家用車も手に入れて、活動的な社会生活を楽しんでいる。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/11
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 針供養(関西地方。関東では2月8日) 江戸っ子は事あるごとに太閤さんとハリりあうねぇ。 &so 政界や経済界界隈でも御歳暮やクリスマスプレゼント名目の賄賂が行き交う時節柄なのか、本日は国際腐敗防止デーでもある。 ☆ 北海道のはるか山深い開拓村で、くまモンが大暴れして7人ばかりペロリと平らげる(1915年)。ゆるキャラだからって油断してはいけない!! ☆ ビートたけしとゆかいな仲間たちが文京区音羽の講談社/で何時も通りのパフォーマンス。何時も通りだったことから、一同おまわりさんのお世話になったとさ(1986年=フライデー襲撃事件)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月10日 】世界にアピールする岸田首相のグリーン・トランスフォーメーション(GX)、なぜ評価が低いのか?=NewsWeek_ コラム:欧州インサイドReport / 2023年12月02日(土) / 木村正人[ドバイ発]G7(主要7カ国)の議長国を務める岸田文雄首相は12月1日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開かれている国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)に出席し「日本は2030年度に46%減、さらに50%の高みに向け挑戦を続けている。すでに約20%を削減しており、着実に進んでいる」と演説した。日本はGX(グリーン・トランスフォーメーション)推進法に基づき成長志向型カーボンプライシング構想を進めている。来年には国際認証を受けて世界初の国によるトランジション・ボンドを発行する。排出削減、エネルギーの安定供給、経済成長の3つを同時に実現するGXを加速させる戦略だ。アジアゼロエミッション共同体の首脳会合も初開催する。福島原発事故で原子力への拒絶反応が根強く残る中、岸田首相は「徹底した省エネ、再生可能エネルギーの主力電源化、原子力の活用を通じたクリーンエネルギーの最大限の導入を図る。私たちには太陽光の導入量が世界第3位という実績がある」と世界で再エネ容量を3倍にし、エネルギー効率改善率を2倍にするCOP28議長国UAEの目標に賛同した。政府や産業界から独立した環境エネルギー政策研究所によると、昨年の全発電電力量における自然エネルギーの割合は22.7%。化石燃料による火力発電は72.4%と前年の71.7%から増加した。原子力発電は4.8%となり、前年の5.9%から減少した。欧州では自然エネルギーの割合が40%を超える国が多く、欧州連合(EU)の加盟国平均でも38.4%に達している。「石炭火力については各国の事情に応じて」化石燃料依存に環境団体から批判の目が向けられる中、岸田首相は「排出削減対策の講じられていない石炭火力発電所については各国の事情に応じたネットゼロへの道筋の中で取り組まれるべきだ。日本も自身の道筋に沿い、エネルギーの安定供給を確保しつつ排出削減対策の講じられていない新規の国内石炭火力発電所の建設を終了していく」と強調した。演説は日本語で行われたため、会場の拍手はまばらだった。昨年、世界の温室効果ガスの排出量は過去最大を記録し、今年も異常気象が相次ぐ。9月に公表された第 1 回 グローバルストックテイク(パリ協定の目標達成に向け各国が温室効果ガス排出量の削減目標を評価する仕組み)報告書では世界は1.5度目標と整合する道筋から外れているとの警告が発せられた。地球環境市民会議(CASA)の早川光俊専務理事は「岸田首相のスピーチはまったく評価できない。地球沸騰化や、瀕死の状態といわれる1.5度目標への危機感がない。石炭火力についても石炭火力自体の廃止には言及しなかった。30年までの対策が決定的に重要だとの認識に欠けていると言わざるをえない」と厳しい。FoE Japanの髙橋英恵氏は「『排出削減対策が講じられていない新規の国内の石炭火力の建設をやめる』との宣言は非常に周回遅れの発言と言わざるを得ない。日本は国内にあるすべての石炭火力発電所を段階的に早急に廃止するための明確なスケジュールを策定するべきだ。原子力にも頼るべきではない」と強調する。人生の大半を環境問題に費やすチャールズ国王日本国憲法前文で「国際社会において名誉ある地位を占めたいと思う」と宣言した高い志はいったいどこに行ったのか。一方、昨年はエジプトのシャルム・エル・シェイクで開かれたCOP27は成長至上主義者のリズ・トラス英首相(当時)から出席しないよう釘を刺されたチャールズ国王だが、今年はCOP28への出席が叶った。長年にわたる環境問題の活動家として知られるチャールズ国王は自国のスコットランドで開催されたCOP26の開会式で「世界の意思決定者が貴重な地球を救い、危機に瀕した若者の未来を救うために力を合わせられるよう、違いを克服する現実的な方法を見出すことを強く求める」と呼びかけ、喝采を浴びた。COP28でチャールズ国王は「私は地球温暖化、気候変動、生物多様性の損失など人類が直面する存亡の危機を警告することに人生の大半を費やしてきた。UAEが誕生して数十年の間に大気中の二酸化炭素は30%増え、メタンガスは40%近く増加している。グローバルストックテイク報告書が示すように私たちは軌道から大きく外れている」という。「私は英連邦内外で気候変動によって生活と生計が破綻し、度重なる衝撃に耐えられなくなった無数の地域社会を見てきた。バヌアツやドミニカのような脆弱な島国ではサイクロンが繰り返し襲い、最も脆弱な被害者の犠牲が増大している。インド、バングラデシュ、パキスタンは未曾有の洪水に見舞われ、東アフリカは数十年にわたる干ばつに苦しんでいる」英国の温暖化対策を遅らせるEU強硬離脱派リバタリアントラス前首相の背後には英与党・保守党内の欧州連合(EU)強硬離脱派リバタリアンが蠢いている。気候変動では「負の外部性(経済活動が第三者に有害な影響を与えること)」が発生するため、規制という政府の介入が不可欠になる。リバタリアンはこれが我慢ならない。彼らが主張する市場原理主義を貫けば英国の温暖化対策は大幅に後退しかねない。リバタリアンの圧力に屈したのか、リシ・スナク英首相は9月20日「電気自動車への移行を緩和する。2035年までガソリン車やディーゼル車を買うことができる」と発表し、ガソリン車、ディーゼル車の新車販売禁止をこれまでの30年から5年間先送りした。ガスボイラーから環境に優しいヒートポンプへの移行も緩和した。しかし国王の立場は政治とは異なる。チャールズ国王は「世界の平均気温が記録史上最高というニュースを見たとき、私たちはこれが実際に何を意味するのか一歩立ち止まって考える必要がある。私たちは自然界をバランスの規範や限界から逸脱させ、危険な未知の領域へと踏み込んでいる。私たちはあらゆる生態学的条件を一挙に変化させる広大で恐ろしい実験を行っているのだ」と釘を刺した。「自然に逆らわず、自然と調和した未来を。皆さんの手には私たちの共通の希望を守り続ける見逃すことのできないチャンスがある。孫たちは私たちがしたこと、あるいはしなかったことの結果を背負って生きていくことになる」。岸田首相もチャールズ国王の演説に耳を傾け、今すること、しないことが未来に持つ意味をもう一度考えてみてほしい 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/10
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 政界や経済界界隈でも御歳暮やクリスマスプレゼント名目の◇○◎が行き交う時節柄なのか、本日は国際腐敗防止デー。 ☆ 北海道のはるか山深い開拓村で、くまモンが大暴れして7人ばかりペロリと平らげる(1915年)。ゆるキャラだからって油断してはいけない!! ☆ ビートたけしとゆかいな仲間たちが文京区音羽の講談社で何時も通りのパフォーマンス。何時も通りだったことから、一同おまわりさんのお世話になったとさ(1986年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月09日 】アングル:お祭り騒ぎのCOP28、企業の「隠れみの」か成功のサインか=Reuters / 2023年12月7日 / Valerie Volcovici [ドバイ 4日 ロイター] - 派手な各国パビリオン、スポンサー企業付きのカクテルパーティー、よりどりみどりのサイドイベント──。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催中の国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)は、まるで見本市かサーカスの様相を呈している。輝く都市、ドバイの街で見かける広告が宣伝するのは、風力発電の利点や気候変動対策に向けた野心的な計画、そして米石油大手エクソンモービル(XOM.N)による二酸化炭素(CO2)回収プロジェクトだ。今年の会議の参加登録者数は8万4000人と、COP史上最高を記録した。1995年にドイツのベルリンで開かれた初回会合とは様変わりだ。当時のCOPは地味なイベントで、出席者は4000人に満たなかった。この様子を成功の証しだと見る者もいれば、気候変動対策という本来の趣旨からそれることを警戒する声もある。企業のロビー活動を精査するコーポレート・ヨーロッパ・オブザーバトリーの研究員、パスコー・サビド氏は「CO2排出の張本人が、気候変動対策を隠れみのにして政治家にすり寄るロビー祭りだ」と手厳しい。一方で、国連とCOP支持派は、COPが無ければ地球環境はもっと悪くなっていただろうと言う。シンクタンクE3Gのシニアアソシエートで、COPに毎回出席しているアルデン・メイヤー氏は、カーニバルのような雰囲気は、気候危機に対する世界的な関与が高まっていることを示す明るい兆候だと言う。「非常ににぎやかで良いことだ。この問題への注目が一気に広がる臨界点に達したことを意味している」と評価した。エネルギー効率、天然ガス、再生可能エネルギー業界を代表する「持続可能なエネルギーのためのビジネス評議会」のリサ・ジェイコブソン会長も同意見だ。ジェイコブソン氏は、2000年にオランダ・ハーグで開催されたCOPでは、参加者数全員が、1つの講堂に収まったと振り返る。参加者が8万人を超える今の状況こそ「私たちが何より望んでいたことだ」と語る。<空約束への懸念>各国はCOPの冒頭で、自主的な宣言やイニシアチブを発表するようになった。2週間の厳しい交渉に向け、前向きなトーンを打ち出すのが狙いだ。ドバイでは、再生可能エネルギーと原発の発電能力を世界全体で3倍にするとの宣言から、石炭からの転換を加速させて農家の土壌改良を支援するという約束まで、拘束力のない合意が次々と発表されている。複数の石油・ガス企業は、化石燃料の生産を削減する代わりに自社事業を脱炭素化すると約束し、こちらは物議を醸した。グローバル戦略コミュニケーション評議会の調べでは、COP28の最初の5日間で数十の自主的なパートナーシップが発足または拡大し、少なくとも37の新たな資金拠出宣言が成された。空約束に終わることを心配する声もある。島国フィジーの気候関連特別顧問、ダニエル・ランド氏は「COPにおける新たな宣言や誓約の増殖については、常にそして、ますます慎重に見るようになっている」と言う。「フィジーは過去に、長期的な取り組みとなるはずの呼びかけに参加したが、すぐに忘れ去られてしまった」からだ。インドネシアのジョコ大統領は3日、COP28の傍らで開催された新興・途上国が参加する「G77・中国サミット」で、各国の誓約は一見素晴らしいが、気候変動と闘うために先進国が今すぐ成すべき事から注意を逸らしていると指摘。「COP28は野心を誇示する場ではなく、実施を加速させるためのイベントでなければならない」と述べた。天然資源保護協議会の国際プログラム担当ディレクター、ジェイク・シュミット氏は「提出して忘れる」ことのまん延を防ぐため、宣言には説明責任が求められると言う。「宣言は目下の協議に弾みを付けるものではあるが、達成を義務付けるメカニズムが多くあるかと言うと疑問だ」とシュミット氏は語った。<石油メジャー>国連の文書によれば、石油企業はこれまで常にCOPに参加してきたが、大部分は舞台裏での活動だった。しかし、今回は議長を努めるジャベル氏がUAE国営石油会社のトップであり、エクソンモービルのダレン・ウッズCEOなど、石油大手の重鎮がハイレベルなイベントの最前列に座っている。エクソンを含む石油・ガス企業50社は、自社の事業におけるCO2排出量削減を誓約したことでも一時的に脚光を浴びた。だが、グテレス国連事務総長は企業トップらに対し「これらの約束が、求められることに応えていないのは明らかだ」と切り捨てた。OPEC加盟国のUAEは、気候変動との闘いは化石燃料を排除することを意味するものではないと唱えてきた。排出ガスを回収する技術が使えるから、というのがその理由だが、この主張は批判を浴びている。ゴア元米副大統領は、COPのプロセス全体を見直す必要があるとの考え方だ。「産油国が会議を司るなら、人類の未来を救うための常識的な決断を下すのに、世界が主な排出国の許可を仰がなければならないというばかげた状況になってしまう」と指摘した。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/09
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 「新高山登れ」と命令を受けた日本軍の部隊が何故か台湾でなくハワイにいたため、アメリカ軍は大混乱。現地の日本軍は失敗を恥じたのか「虎、虎、虎」(虎を3頭捕まえた)と返信。一方でインドシナからマレー半島に上陸した一行は、手に手に武器を持ちながらシンガポール目指してツーリング旅行を開始(1941年)。 ☆ 黄金虫ヴォーカルだったジョン、彼らが働かないことに腹を立てた普通のアメリカ人によって射殺される(1980年)。主夫業に専任していたのにと、日本人妻は嘆く。 ☆ ソビエト社会主義共和国連邦の解体が決定。この国の紅い貴族にとっては人生の終わりの始まり(1991年=ソビエト連邦解体宣言)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月08日 】それでも米軍はオスプレイを手放せない──2050年代まで飛ばす?・・・・・・オスプレイの特殊能力は突入作戦に欠かせない=NewsWeek_ Opinion / 2023年12月6日(水) / エリー・クック鹿児島県屋久島沖で11月29日に米空軍のCV-22輸送機オスプレイが墜落し、乗っていた兵士全員が死亡したことから、米軍に対する批判が高まっている。ヘリコプターと飛行機のハイブリッドであるオスプレイはこれまでも多くの事故を起こし、死傷者を出している。だが米軍は、オスプレイの使用を停止する気はない。今回の事故は、山口県の米軍岩国基地から沖縄の嘉手納基地に向かう訓練飛行中に起きた。米軍は5日、乗組員8人全員の死亡を確認した。米軍は数百機のオスプレイを保有しているが、今回の事故が起きる前から、何度も重大な事故が起きていた。今年8月、オーストラリア北部での共同訓練中にMV-22Bオスプレイが23人を乗せたまま墜落し、3人の米海兵隊員が死亡、安全性に疑問符がついた。2022年6月にはMV-22Bオスプレイがカリフォルニア州グラミス近郊での訓練中に墜落、米海兵隊員5人が死亡した。同年 3月にもノルウェーで行われたNATOの演習中に海兵隊のMV-22Bオスプレイが墜落し、米軍兵士4人が死亡した。2016年12月には、米軍のオスプレイが沖縄本島付近に墜落する事故が起きている。乗組員5人が負傷し、アメリカはオスプレイの飛行を一時的に停止した。危険と隣り合わせの構造オスプレイはヘリコプターと同じように垂直に離着陸できるティルトローター機。米軍によると、オスプレイにはいくつかのバリエーションがあり、戦闘中の部隊を支援するほか、特殊作戦部隊の潜入、脱出、補給任務用に設計されている。+オランダのシンクタンク、ハーグ戦略研究センターのアナリスト、フレデリック・メルテンスによれば、オスプレイは「真に実践的な初のティルトローター機」であり、それゆえ「非常に複雑な機械で、多くのことがうまくいかなくなる可能性がある」。「ヘリコプターとは、物理の法則に逆らってエンジンの力だけで飛行状態を維持する航空機だ」と、彼は本誌に語った。「それだけに、何かトラブルが起こるとあっという間に危機に陥る」「そういうヘリコプターの一種であるオスプレイが人員輸送に使われているという事実が、事故の犠牲を大きくしている」と、彼は言う。オスプレイには「機械的故障の長い歴史がある」と言うのは、海兵隊の退役軍人で弁護士のティモシー・ロレンジャーだ。だが、アメリカはすぐにはオスプレイを手放すことはないだろう、と専門家はみている。「墜落事故が起こるたびに、なぜオスプレイはまだ飛んでいるのかという疑問が起こる」と、ロレンジャーは言う。「答えは簡単だ。オスプレイは役に立ち、必要とされているからだ」メルテンスも同意見だ。「オスプレイは複雑さとリスクに見合う価値がある。従来のヘリコプターとは段違いのスピードと航続距離があるからだ」この能力は「敵の陣地の背後にまわって」活動する米軍の特殊部隊にとって極めて重要であり、また太平洋での長距離輸送には理想的だ、とメルテンスは言う。オスプレイは、特殊任務の人員や装備品の輸送に欠かせない。400機以上のオスプレイを保有しているアメリカがただちにオスプレイを放棄する可能性は低い、とロレンジャーは本誌に語った。米海兵隊は現在270機を超えるオスプレイを運用している。また、空軍特殊作戦司令部は23年1月の時点で51機のオスプレイを保有していた。アメリカがオスプレイの代わりとなりそうな別の航空機を探している様子はない、とロランジャーはコメントした。米軍は以前、米軍人のための情報サイトMilitary.comに対し、オスプレイをこれ以上購入する予定はないが、2050年代まで飛行させる見込みであることを確認している。https://youtu.be/xnOw3clRIo V-22 Osprey Tilt-Rotor Aircraft In Action • Compilation 「パー券」資金還流問題、議員のノルマとキックバックと重大な嫌疑=NewsWeek_ Opinion / 2023年12月06日(水) リアルポリティクスNOW 北島 純「政治とカネ」の問題が政府・自民党を直撃した。焦点になっているのは「派閥のパーティー券」だ。政治資金を集めるために政治家はそれぞれパーティーを開くが、自民党の主要派閥もそれとは別に大規模な政治資金パーティーを主催する。主要5派閥のパーティーについて政治資金収支報告書を精査したところ、270件、計4000万円超について「支払者情報の不記載」があることが判明。さらにパーティー券(パー券)売り上げの一部が議員にキックバックされており、この「還流」の実態が派閥・議員側双方の政治資金収支報告書に記載されておらず、キックバック分が派閥のパーティー収入として計上されていない疑惑が浮上している。「裏金」が疑われる額は、最大派閥の清和政策研究会(安倍派)で、過去5年で少なくとも1億円を超え、数億円に達するとも報じられた。何が問題なのか。ポイントとなるのは政治家個人と異なる派閥パーティーの特性だ。政治家個人の場合、パー券の売上額から会場費やパー券印刷費などの必要経費を差し引いた額は全額、その政治家(資金管理団体など)に帰属する。多く売れば売るほど政治家の収入は増える。次の選挙で再選を果たすために必要な日常的活動の原資として、議員歳費や調査研究広報滞在費(旧文通費)などの公費だけでは足りず、膨大な陳情処理の見返りにパー券を広く薄く販売する議員は多い。支援する側には150万円を購入上限とする量的制限がかかるが、会社経営者がグループ企業の子会社に分散させて購入させたり、あるいは支援者が配偶者や親族に購入させることも横行する。他人名義での購入は違法だが、他人に依頼することは可能だ。そもそも20万円以下のパー券購入の場合、購入者の氏名・住所・職業等は政治資金収支報告書に記載する必要がないので、外からは確かめようがない。つまり20万円以下のパー券購入は、企業や支援者にとっては実質的に「匿名少額寄付」の役割を果たす。企業献金は1994年の政治改革で原則禁止されたが、パー券は抜け穴として機能しているのだ。誰が何枚購入してくれたかは政治活動をする上で重要な機密情報であり、その後の付き合いの基礎となる販売リストは厳重に管理される。収支報告書の不記載・虚偽記載は5年以下の禁錮または100万円以下の罰金に処せられるが、立件できるのは故意または重過失の場合のみ。収支報告書記載事項の事後的訂正はいつでも可能で、ザルに近い。派閥議員へのノルマと「人ごとの手抜き感」対して派閥パーティーはメカニズムがもう少し複雑化する。パー券を売りさばくのは派閥所属の各議員である。しかしパー券の売り上げが帰属するのは派閥であって議員ではないから「人ごとの手抜き感」が生まれる。そこで生み出されるのが「ノルマ」だ。ポストの軽重によって濃淡あるノルマが課せられ、議員は義務を果たすべく支援者に売りさばく。政治家個人のパーティー券を購入してくれる大切な支援者にさらに派閥パー券を購入してもらうのは、はばかられることが多い。おのずと派閥パー券の主たる売り込み先は「大口顧客」つまり大企業や業界団体に向かう。派閥議員へのノルマと「人ごとの手抜き感」対して派閥パーティーはメカニズムがもう少し複雑化する。パー券を売りさばくのは派閥所属の各議員である。しかしパー券の売り上げが帰属するのは派閥であって議員ではないから「人ごとの手抜き感」が生まれる。そこで生み出されるのが「ノルマ」だ。ポストの軽重によって濃淡あるノルマが課せられ、議員は義務を果たすべく支援者に売りさばく。政治家個人のパーティー券を購入してくれる大切な支援者にさらに派閥パー券を購入してもらうのは、はばかられることが多い。おのずと派閥パー券の主たる売り込み先は「大口顧客」つまり大企業や業界団体に向かう。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/08
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ アリューシャン列島近海で演習中の帝国海軍がトラ・トラ・トラの暗号命令を受け、ハワイ・真珠湾に演習海域を変更せり。 曰く、第二次世界大戦: 真珠湾攻撃(1941年=現地実行日時)。 ダン、3年後 和歌山から三重にかけての海底が報復、米軍の本土空襲に匹敵する損害をもたらす(1944年=昭和東南海地震)。 ☆ イケダハヤト首相が、庶民が食べる米に事欠くと言われて麦を食べればいいじゃないと発言(1950年)。あるたいへんに身分の高い女性と比べて何と庶民的なことか! ダン、この高貴な女性は幽閉の後 断頭台に消えたのは228年前。 ☆ キティちゃんが、多摩センター駅の近所にどデカい屋敷をおっ建て全国のファンを招待し始める(1990年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月07日 】キッシンジャー外交と日本の教訓 再び「頭越し」米中接近あるか =後節==Wedge_Online 【WEDGE REPORT】 / WEDGE REPORT 2023年12月5日/ 樫山幸夫 (ジャーナリスト、元産經新聞論説委員長)米を出し抜いた日中国交正常化には不快感 キッシンジャー訪中が引き金になって、その年秋の国連総会で「中国招請、国民党政権追放」の決議案が採択され、戦勝国として安全保障理事会常任理事国の一角を占めていた台湾がニューヨークを去った。 翌年には、佐藤栄作氏の後継、田中角栄首相が、米国に先がけて、日中国交正常化を断行する。当時の日本にとって、米国の了解なしに外交政策を大きく転換することは極めて異例だった。 日本が米国をいわば出し抜いたことにキッシンジャー氏は強い不快感を抱き、後にロッキード事件で田中角栄氏が刑事訴追された際、氏が一役買ったという真偽不明の憶測を生むことになる。 自ら日本を無視して中国と接近しながら、日本が米国に先んじて国交正常化を断行したことには反発する――。これまた「現実主義者」らしい反応というべきだろう。ニクソン・ショック再来の懸念ないか 米中の日本頭越し接近は、わが国外交における大きな痛恨事であり、日本国内では対米不信感が募るなど大きな後遺症が残った。 あれから半世紀余。日本の国力、国際的な存在感が当時とは比較にならほど大きくなった今、ニクソン・ショック、キッシンジャー忍者外交の二の舞がなされる可能性はもう少ないかもしれない。 しかし、「一寸先は闇」は、国内、国際を問わず政治の常識だろう。 いまの日本の対中政策をみると、「開かれたインド太平洋構想」にもとづいて、日米、豪州、インドによるクアッドへの積極的参加、東南アジア諸国連合(ASEAN)との従来以上の連携、太平洋島しょ国への影響力拡大などを通じて、中国と対峙している。 あたかも、ウクライナ、中東問題に忙殺される米国に変わってアジア太平洋での〝盟主〟を演じようとしているかのようだ。 サンフランシスコで先月開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を機に行われた米中、日中首脳会談をみると、米中、日中とも懸案で進展はなかったものの、バイデン大統領と習近平国家主席の親密さを誇示する演出、しつらえは際立っていた。 会談は4時間にわたり、場所もサンフランシスコ郊外の有名な庭園「ファイロリ」で、昼食をはさみ途中両首脳だけで散策するなど国賓並みの処遇。国際会議を利用しての会議とは到底思えなかった。 これに対して日中首脳会談はわずか1時間。会談場所も中国側宿舎のホテルで、岸田首相が作り笑いで歩みよっても、習主席はほとんど表情を変えず硬い表情のまま握手、米中と日中との落差が際立っていた。米中間のシグナル見極め、したたかな外交を 外交において、どちらか一方、または双方が関係改善を望む場合は、必ず何らかの前兆がある。 71年のキッシンジャー訪中の際も、それに先立って米中間でさまざまなシグナルが交換された。ニクソン大統領がこの年の一般教書で、中国に言及した際、初めて「中華人民共和国」と正式国名を使用したのもそのひとつだった。 牽強付会の批判を承知で言えば、米中首脳会談での過剰ともいえる演出は、関係改善を熱望する双方の阿吽の呼吸とみるべきだろう。 米中が覇権争いを演じている「新冷戦」の時代、双方が根本的な和解に進む可能性は薄いという見方が少なくない。とはいっても、当面の懸案をめぐる〝かりそめの宥和〟は十分想定できよう。 そうなれば、東京電力福島第一原発の処理水放出をめぐる中国側の輸入規制解除や拘束日本人の解放など当面の懸案解決は遠のきの、尖閣をめぐる対立でも、中国はますます居丈高、強硬な態度に出てくるだろう。 米中関係が良好な時に日中関係が後退するのは過去にもたびたびみられた。 キッシンジャー亡き後とはいえ、唯一の超大国の立場を堅持するため、米国は国益にかなうと判断すれば、同盟国との関係をあえて犠牲にする現実主義をなお維持している。来年の大統領選でトランプ前大統領のカムバックをみれば、そうした傾向に拍車がかかるだろう。 言葉は不適当だが、米国の旗振りに甘んじるのは大きなリスクが伴う。米中両国のシグナル交換ともいうべき動きを慎重に見極め、どんな状況が生じても戸惑うことなく対応できる能動的なしたたかさを身につけておく。 キッシンジャー電撃訪中から半世紀以上。その教訓をいまだに生かせないとなれば、大国としてこれ以上の恥辱はないというべきだろう。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/07
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ トーマス・エジソンが自分で作った蓄音機の発表会の余興でのど自慢。曲目は「メリーさんの羊」(1877年)。人類史上、初めて機械が人間の音声を発声。 ☆ 赤道を挟んで夏だったオーストラリアで行われたオリンピックで、水球の試合がエキサイトし過ぎて血を見ることに(1956年=ハンガリー代表対ソビエト連邦代表のメルボルンの流血戦)。 ☆ カナダ・モントリオールで俺は女が嫌いだと叫びながら、25歳の非モテが14人もの女どもを血祭りに挙げ、エクストリーム・自殺(1989年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月06日 】キッシンジャー外交と日本の教訓 再び「頭越し」米中接近あるか =前節==Wedge_Online 【WEDGE REPORT】 / WEDGE REPORT 2023年12月5日/ 樫山幸夫 (ジャーナリスト、元産經新聞論説委員長) 故キッシンジャー米元国務長官は、「国際政治における巨人」だった。半世紀以上にわたって米国の外交政策をリード、その影響力は各国にも浸透していただけに、全世界から哀悼、惜別の表明が相次いでいる。 ベトナム和平への道筋、米中関係の革命的な転換など、その功績は多大というべきだろうが、人権無視の現実外交などと「負の評価」も少なくない。 わが国においてキッシンジャー氏を語るとき、忘れられないのは、1971年に日本の頭越しに行われた米中接近での電撃訪中だ。わが国外交にとって、長年のトラウマとなった、あの事件だ。 氏の死去を機会に、キッシンジャー外交から日本が得た教訓に思いを致し、自省してみるのも悪くない。評価割れる「現実主義外交」 氏の死去に対して、米国のバイデン大統領は「若き上院議員と国務長官としてはじめて会って以来、われわれの意見は時に激しく対立したが、彼の並々ならぬ知性、戦略的目標は明白だった」と故人を偲んだ。 中国外務省の汪文斌報道官は「中国人民の古き良き友人であり中米関係の開拓者だった。中米両国は、氏のビジョン、外交的知恵を継承し、安定した関係の促進をはかるべきだ」と米中関係への功績をたたえた。 キシンジャー外交の評価をめぐって米紙「ワシントン・ポスト」は、「国際政治に現実的政策でアプローチし、世界において功罪相反する評価を受けた」とその手法を分析。ベトナムからの米軍撤退、米中関係改善の一方で、チリの軍事クーデターへの肩入れ、イランやパキスタンでの反政府活動に対する人権抑圧の黙認など、「暗部」も指摘した。日本にとって忘れられぬ北京極秘訪問 日本の各メディアはそろって、71年7月15日に突如発表されたキッシンジャー氏の北京極秘訪問、それが日本にもたらした大きな波紋をあらためて振り返った。 当時、ニクソン政権の大統領補佐官(国家安全保障問題担当)だったキッシンジャー氏は、国交のない中国を電撃的に訪問、周恩来首相(当時)らとの会談で、ニクソン大統領の訪中という劇的な政策変更について意見交換した。 このニュースに世界は仰天した。 日本政府に対する米側からの事前説明は一切なく、発表のわずか30分前に連絡がなされたということもあって、「背信行為だ」と日本の世論は激高。佐藤栄作首相率いる当時の政権の外交的失策が批判された。 その翌月にドルの兌換を停止した経済・金融政策の大きな転換とあわせて、日本では「ニクソン・ショック」と呼ばれた。 米政府高官の訪中がなぜ、日本に大きな波紋をもたらしたのか。それを理解するためには、当時の中国をめぐる複雑な国際情勢を知る必要がある。対中外交を根本から変更したニクソン訪中 第二次世界大戦で日本が敗れた後、中国では国民党政権と中国共産党の「国共内戦」が勃発。蒋介石総統率いる国民党政権は毛沢東主席の共産党から攻撃を避けて台湾に逃れた。 国民党政権は、自らを「中国の正統政府」と主張したが、共産党は49年、北京で中華人民共和国の成立を宣言。日本は52年、サンフランシスコ平和条約発効によって独立を回復したのを機に、台湾の国民党政権と外交関係を樹立、北京政府とは疎遠な関係が続いた。 共産勢力の浸透をおそれていたこと、米国が国民党政権と外交関係を維持していたことに加え、蒋介石総統が敗戦国日本に対して「以徳報怨」(徳を以て怨みに報いる)として賠償金放棄など寛大な処遇をしてくれたことへの感謝、義理立てする意味合いも少なからずあった。 60年代になって、中国と外交関係を樹立し、台湾と断交する国が相次ぎ、国際政治における中国の存在感が増してきた。ニクソン政権が、それまでの「封じ込め」から「関与政策」へと対中方針を大きく変更したのは、こうした事情を背景に、いずれ中国抜きに外交政策を立案、遂行することは不可能になるだろうとの判断に傾いたためだ。それを主導したのがキッシンジャー補佐官だった。日本頭越しに悔恨の念も 「同盟国の日本をないがしろにした」という非難に対して、キッシンジャー氏本人はどう説明したのか。自身の回想録から引用する。 「日本は習慣として秘密を保持できない」として日本の情報管理の甘さを指摘しながら、一方では、「佐藤栄作首相は、信頼できる友人だった。友好強化に努力した人物を困らせたくはなかった」と苦しい判断だったことを吐露。 「事前の協議はできなかったにせよ、日本への通告にもっと分別ある方法をとることができた。北京に同行した部下を東京に派遣し(発表の)数時間前に伝えていたら礼儀にかなっていたろう」とも述べ、悔恨の念を表明している。(『キッシンジャー秘録』第三巻「北京へ飛ぶ」、80年、小学館、211~212頁) 発表の数週間前でも数カ月前でもなく、「数時間」で「礼儀にかなう」と考えるのは、いかにも米国の国益だけを追求する現実主義者のキッシンジャー氏らしい。日本への通告が、わずか「数時間」早まったところで、日本側の困惑、衝撃に変わるところはなかっただろう。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/06
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ あぁー乃木は何処に・・・・と嘆く明治大帝に呼応して、旅順攻囲戦で203高地を占領(1904年)。 しかしながら、これ“国際ボランティア・デー”が設定されていればどうだったかな。 ☆ お酒の製造と流通に関わっていたマフィアの活動を公に認めるため、14年前に制定された禁酒法を廃止(1933年)。しかしながら、ロシアの人民は禁欲を強いるスターリン憲法制定(1936年)。 ☆ 東中野で列車同士をぶつけるスタントショーが開催された(1988年)。双方が大惨事に。いやいや、1万人以上が死亡したロンドンスモッグ発生(1952年)は公害の金字塔。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月05日 】自然由来、無添加、オーガニックだから安全、ではない =後節= 日本にもはびこる 〝ナチュラルミステイク〟=Wedge_Report 【食の安全 常識・非常識】 / 2023年11月30日 / 松永和紀 (科学ジャーナリスト) 実は、この書籍でも日本の事例が紹介されています。ワラビと食品添加物AF-2の比較です。AF-2は、日本で豆腐や魚肉ソーセージ等に用いられていた保存料でしたが、DNAに作用し次世代の遺伝情報にまで変異をもたらす「変異原性」があり、がんを引き起こしているとして抗議運動が起こり、1974年に禁止されました。 しかし、国立がんセンターの総長を務めた杉村隆博士が1982年の論文で、AF-2の発がんリスクはワラビとほぼ同じであったと示しています。マクリガー博士はこの内容を引用し書籍「ナチュラルミステイク」の中で、「AF-2の使用に抗議した人の多くが、抗議活動から帰ってきて夕食にワラビを食べたことは容易に想像できます」と書いています。 監訳したお二人によれば、AF-2の発がん性については、禁止後に日本で詳細な研究が行われました。細胞に化学物質の溶液を直接作用させる「in vitro試験」と、動物に化学物質を食べさせる「in vivo試験」が行われ、たしかにin vitro試験は陽性でした。しかし、動物に食べさせるin vivo試験は、化学物質が動物の体の中を動き代謝分解されながら作用するものなので、in vitro試験の状況とは大きく異なります。 現在、化学物質の発がん性を評価する時には、in vivo試験とin vitro試験を複数行って詳細に検討し、その化学物質がDNAに変異を起こさせる「遺伝毒性」があってがんになるのか、DNAには作用せず炎症の悪化など間接的な影響によりがんに至るのかを判断しています。 しかし、1970年代はまだ、そうした方法論が確立されていませんでした。2009年度の厚生労働科学研究で本間正充研究員(現・国立医薬品食品衛生研究所所長)らが実施したAF-2の研究では、変異原性は一部の種類の細胞でしか確認されず、また、動物を用いたin vivo試験では、細胞のDNAを突然変異させる遺伝毒性は確認されませんでした。がんは、AF-2を大量に与えた場合でないと発生しないのです。 禁止された当時に実施されたマウスの試験の結果から推定すると、マウスの半数にがんを引き起こす量(TD50)は550mg/kg体重/日。一方、1973年の日本人のAF-2の平均一日摂取量は約5.7µg/日。体重1kgあたりの量を計算すると、0.00011 mg/kg体重/日であり、がんを引き起こすTD50と500万倍以上離れています。ここから見えてくるAF-2のリスクは、現在の日本人が野菜炒めやフライドポテトなどを食べた時、加熱調理により自然に生成する発がん物質アクリルアミドから被るリスクに比べても、著しく低いのです。 本間さんらは2009年度の報告書で、「当時のAF-2の使用がヒトの発がんリスクを上げる可能性はほとんどない」と結論づけています。 AF-2に関するこうした研究成果は、一般の人たちにはほとんど知られていません。AF-2は今でも食品安全に関する多くの書籍等で紹介され、「食品添加物は危険」「危ない添加物を私たちは知らずに食べさせられていた」という強固なイメージにつながっています。自然毒による死者も出ている AF-2は、人工的な物質である食品添加物が誤解されてしまった事例です。逆に、自然の怖さを感じさせる物質も、日本には多数あります。「ニラと間違えてスイセンの葉を食べた」「行者ニンニクと間違えてイヌサフランを食べた」「野生の毒キノコを食べた」など自然毒により、過去10年で20人以上が亡くなっています。食品添加物や残留農薬での死亡事故は、この何十年も報告されていません。 林さんは遺伝毒性の研究者ですが、「ナチュラルミステイクを翻訳する過程で、植物が進化の過程でさまざまな二次代謝産物を作り人へのリスクになっていることに改めて気づき、驚いた」と語ります。 日本でも、健康食品による健康被害の苦情は多く出ています。厚生労働省は、特別の注意を必要とする成分を「指定成分等」とし、製品への表示や被害情報届出を義務づけたりしています。今のところ、コレウス・フォルスコリー/ドオウレン/プエラリア・ミリフィカ/ブラックコホシュが、指定されています。単純な情報に踊らされないでほしい 森田さんは「××は危ない、○○は健康にいい、というような単純な情報に踊らされないようにしてほしい」と語ります。米国でも日本でも、意図して用いる食品添加物や残留農薬の規制制度は厳しく複雑です。 森田さんは今、内閣府食品安全委員会のいくつかの専門調査会で、リスク評価に携わっています。また、国際がん研究機関(IARC)にも専門家として加わっています。 「自然はよい」というような先入観に基づく根拠なき判断は許されません。でも、検討している内容が複雑であるが故に一般の人たちには伝わりにくく、「自然だから安全、健康にいい」に象徴されるシンプルな思い込みに負けてしまうジレンマを抱えています。 二人が共通して語るのは教育、情報提供の重要性。人工合成か自然か、で化学物質の性質を分けられるわけではなく、その物質をどのくらいの量食べるかによってもリスクの大きさが変わります。そうしたことを、子どもたちに教えたい。保護者にも伝えたいのです。 書籍「ナチュラルミステイク」は、米国の制度を説明し、食品の安全の判断の難しさ、誤解を多くの面から伝えています。日本語への翻訳にあたっては、米国と対比して考えられるように日本の制度の説明なども挟み込んでいます。 翻訳は、特定非営利活動法人 国際生命科学研究機構(ILSI Japan)食品リスク研究部会の会員が担当し、林さんと森田さんが監訳しました。ILSI会員の多くは科学者です。一般の人たちに、食品安全の考え方を見直すきっかけとしてほしい。そんな願いがこの本には詰まっています。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/05
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ フランシスコ・フランコ(1892年)、盧泰愚(1932年)、田村淳(1973年)、木下優樹菜(1987年)などあんたバカぁ? な人たちの誕生日。おっと、このセリフを使う人の誕生日(2001年)でもある。 ☆ 日本ボクシング界の内紛が世界レベルにまでエスカレートし、薬師寺派が辰吉派を下し勝利をおさめる(1994年)。 ☆ ネトウヨが、好意で公園を使わせて貰っていた在日朝鮮人に恫喝(2009年)。自分でその一部始終を動画に残す辺り、最初からパクられることを前提として行動していたと思われる。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月04日 】自然由来、無添加、オーガニックだから安全、ではない =前節= 日本にもはびこる 〝ナチュラルミステイク〟=Wedge_Report 【食の安全 常識・非常識】 / 2023年11月30日 / 松永和紀 (科学ジャーナリスト) 11月11日、12日に東京ビックサイトのフェスで売られたマフィンが自主回収され、大きな話題となりました。店主はInstagramで「全て防腐剤、添加物不使用で市販の焼き菓子の半分以下のお砂糖の量で作っており、離乳食完了期のお子様より安心してお召し上がりいただけます」とアピールしていました。なのに、食中毒を引き起こしてしまいました。食品添加物は、安全性が評価されたうえで、問題がない量を使われるルールとなっています。しかし、この店主のように「添加物は危ない。無添加が安全」と誤解している人はかなり多いことが、消費者庁の消費者意識調査などでもわかっています。 この現象は海外でも同じのようです。2019年に米国で出版され話題となった「A Natural Mistake: Why natural, organic, and botanical products are not as safe as you think」は、ナチュラルやオーガニック、植物性など、安全、体によさそうというイメージのある言葉が付いた食品の科学的な実態を記したもの。米国食品医薬品局(FDA)の薬物評価研究センター所長や米国環境変異原学会長などを務めたDr. James T. MacGregor氏(以下、マクリガー博士と呼ぶ)が執筆しました。安全とは言い難いのに、人々が安全と信じ込んでいる状況を “ナチュラルミステイク”と名付け、詳しく解説したのです。 日本でも2年前に翻訳され、「ナチュラルミステイク 食品安全の誤解を解く」として出版されています。しかし、誤解は根強く、今回のような食中毒事故にもつながったように思えます。 そこで、この書籍を監訳した林真、森田健両氏に話を聞きました。二人は、化学物質の発がん性等に詳しく海外でも知られた専門家です。お二人には、日米の状況はどう見えているのか? 日本の消費者は、ナチュラルミステイクによりどんな不利益を被っているのか? なにに気をつければよいのでしょうか?サプリメントに多いナチュラルミステイク 書籍「ナチュラルミステイク」は、植物由来の成分を含むサプリメントを摂り始めた後に突然死した少女のエピソードから始まっています。植物は、成長やエネルギー生成、繁殖などの通常の生命活動とは別に、さまざまな化学物質を作るように進化しており、それらは「植物二次代謝産物」と呼ばれています。繁殖を媒介するハチなどを引きつけたり、葉などを食い荒らす昆虫や動物などに害を与えたりするための、特殊な化学物質です。自然が作った農薬だ、と表現をする人もいます。 植物がサバイバルするために作り出す化学物質なので、人にやさしいかどうかは無関係です。1マイクログラム(µg、1gの100万分の1)程度で人の致死量に至る物質が植物に含まれる場合もありますし、DNAを損傷する化学物質もあります。 DNAを傷つけるということはがんにつながる可能性があるということ。野菜にさえも、DNAを損傷する化学物質が含まれています。 食べてすぐに死ぬような急性毒性の強い化学物質を持つ植物であれば、人は「毒草」として気づきます。しかし、長い期間食べ続けてがんなど慢性的な影響が出る物質や、一部の過敏な人のみが反応する物質などは、見逃されてしまいます。 そのため、サプリメントにも含まれる可能性があるのです。しかし、米国でサプリメントは厳しい安全性試験を課されているわけではありません。薬効を期待された成分でがんに マクリガー博士は、古くからハーブ製品・漢方薬として用いられてきたアリストロキアという植物について、詳しく解説しています。1990年代にベルギーで研究され、腎臓病や尿路上皮がんの原因となっていたことがわかったのです。しかし、これらの病気は風土病として扱われていました。 調べてみると、世界各地で同様のアリストロキアの被害が出ていました。国際がん研究機関(IARC)は現在、アリストロキアをグループ1(ヒトに対して発ガン性がある)に分類しています。 ほかにも、数多くの自然の毒性物質が、気づかれぬまま摂取され、人に多くの被害をもたらしてきました。書籍「ナチュラルミステイク」では、さまざまな事例が紹介されています。 一方、化学合成された医薬品や残留農薬、食品添加物などは、昔から一定の安全性評価を経て使われてきました。しかし、多くの人がこれらを危険視し、自然を安全と受け止めています。マクリガー博士は、その矛盾を科学と制度の不備の両面から指摘しています。 さらに、マクリガー博士は、有機農産物、オーガニック食品にも言及します。オーガニックとして栽培された農作物は害虫や病気を自ら防ぐための防御物質を体内で生成しており、農薬なども用いて栽培された農作物よりも安全性が低い可能性がある、というのです。博士は「ほとんどの人がオーガニック製品の方がより健康的であると思い込んでいるものの、実際のところはこの仮定が正しいという証拠がない」と主張しています。日本でも起きているナチュラルミステイク さて、監訳した日本の二人の科学者はこの書籍から何を学び、日本の状況をどう考えているのか。 林さんは「日本も同じようにナチュラルミステイクがはびこっている」と語ります。 実は、この書籍でも日本の事例が紹介されています。ワラビと食品添加物AF-2の比較です。AF-2は、日本で豆腐や魚肉ソーセージ等に用いられていた保存料でしたが、DNAに作用し次世代の遺伝情報にまで変異をもたらす「変異原性」があり、がんを引き起こしているとして抗議運動が起こり、1974年に禁止されました。 しかし、国立がんセンターの総長を務めた杉村隆博士が1982年の論文で、AF-2の発がんリスクはワラビとほぼ同じであったと示しています。マクリガー博士はこの内容を引用し書籍「ナチュラルミステイク」の中で、「AF-2の使用に抗議した人の多くが、抗議活動から帰ってきて夕食にワラビを食べたことは容易に想像できます」と書いています。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/04
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 国際障害者デー、障害者週間(9日まで)であり、&so うどん県がみきゃんの支配下から解き放たれる(1888年)。 ☆ ワン・ツー・スリー!の日だからか、ミステリー作家のアガサおばさんが自分でミステリーを実演。イギリス中が11日間大騒ぎになる(1926年=謎の失踪事件)。 ☆ 地元の念願だった智頭急行が開通(1994年)。 10年を待たずに第三セクター鉄道の収益性トップの座に就き、これで姫新線や因美線がなかった事にされ必殺徐行を余儀なくされる。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月03日 】焦点:消耗激しいウクライナ軍、戦争長期化で動員に不公平感も=Reuters / Olena Harmash、Tom Balmforth / 2023年12月1日[キーウ 28日 ロイター] - ウクライナで人事マネジャーの仕事をしているアントニーナ・ダニレビチさん(43)の夫は、昨年3月に軍に入隊して以来、休暇を取得して自宅に帰ることができたのは合計わずか25日程度しかない。2人の娘は、父親にほとんど会えないまま育っている。ダニレビチさんは首都キーウの自宅で受けた取材で「私たちはウクライナに勝利してほしい。でもいつも同じ人たちの努力で成し遂げられるのは望まない」と語り、現在兵役に就いている人々を交代させて、彼らに休息を与えるべきだと自分は理解できるが、それが分からない人もいると嘆く。また、留守を預かる女性たちはたくましくならざるを得なくなったとはいえ、「一体どんな犠牲を払って強くなったのだろうか」と問いかけた。ロシアとの戦争が2年目に突入している今、ダニレビチさんだけでなくウクライナ各地の家族が、戦争は当初予期したよりもずっと長引き、犠牲も大きくなるばかりか、勝利の保証もないという厳しい見通しに直面している。そしてこの秋、ダニレビチさんを含む2万5000人が、ゼレンスキー大統領宛ての嘆願書に署名した。求めているのは、兵役期間を無制限にせず、軍が退役期日を明確に示すことだ。最近数週間では、キーウの主要な広場でそうした要求を掲げた50─100人のデモが2回発生し、ウクライナ軍の消耗の激しさや残された家族の負担の大きさが浮き彫りになった。夏場にウクライナ軍が開始した大規模な反転攻勢は、今のところ戦局の逆転につながっていない。ウクライナとロシアの両軍は、各戦線でおおむねこう着状態に陥っており、ウクライナに対する外国の武器支援もこれまで通りの規模で実施されるかどうか不透明になってきた。ウクライナにとっては、米国や他の同盟国による多額の軍事支援が頼みの綱だが、手元の武器弾薬は枯渇しつつあるのに、各国は従来のレベルでの支援を継続する熱意を失ってきている。こうした中でダニレビチさんらの要求を受けて厳しい選択を迫られているのがウクライナの戦争計画担当者だ。戦死者が着実に増えている以上、より強大なロシアを倒すためには絶え間なく新兵を戦場に送る必要がある半面、疲弊する経済を何とか切り盛りするための要員も確保しなければならないからだ。ウクライナでは現在、当局が動員できる年齢は27歳から60歳までで、18歳から26歳は招集対象ではなく、あくまで志願者のみを入隊させている。これまで同国は予備役を含めた総兵力を100万人前後と公表し、兵役対象年齢の国民が外国に渡航するのを禁止している。個別の動員計画の人数や戦死者は明らかにしていない。<徴兵逃れ>ウクライナ軍総司令官は今月、ロシアに有利な消耗戦に引きずり込まれないようにするための戦略として予備役の拡充や、電子戦、無人機、対砲兵などの分野での能力強化を挙げた。同時に、徴兵逃れを許している法の抜け穴をふさぐことも提言した。ただ徴兵手続きに関しては、当局が動員したい男性を無理やり連行したり、脅したりする様子がソーシャルメディアに投稿され、国民の批判を浴びている面がある。当局者が徴兵の「目こぼし」をするために賄賂をもらっている幾つかのケースも多くの国民を怒らせ、ゼレンスキー氏が担当幹部を更迭する事態になった。ルーマニア国境沿いのティサ川では、かつてタバコの密輸を取り締まっていたウクライナの国境警備隊が、今は徴兵を逃れて国外に出て行く人々に目を光らせている。国境警備隊はロイターに、これまでにルーマニアに渡ろうとした約6000人を拘束したと明かした。渡河中に溺死した人も少なくとも19人いたという。<対応策>ウクライナ議会は、合法的に招集から外れる手段として30歳以上の人が高等教育機関を利用するのを禁止する法案を審議している。教育相による9月のフェイスブックへの投稿によると、ロシアがウクライナに侵攻した昨年、大学生として登録された25歳以上の人数は前年比で5万5000人も増加したという。一方、西側諸国からは、ウクライナは徴兵対象年齢を引き下げるべきだとの声が出ている。ウォレス前英国防相は、前線で活動するウクライナ軍兵士の平均年齢が40歳を超えており、動員を見直す時期だと指摘。英紙テレグラフへの寄稿で「将来ある若者を温存したいというゼレンスキー氏の願いは分かる。だがロシアがひそかに総動員に踏み切りつつあるというのが事実だ」と述べた。ゼレンスキー氏の側近議員の1人は23日、議会が動員計画の改善と復員手続きに関する法案を年内に策定する方針だと語った。この法案は、丸2年ずっと交代なしで戦闘に従事する兵士の扱いや、捕虜となって帰還した兵士の復員方法に加えて「徴兵年齢に関するさまざまな事項」にも対応するという。ウクライナを出たい男性たち……川を渡り山野を越え 書類を不法入手する人も https://youtu.be/lEVFnE8DPNY 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/03
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ コルシカの貧乏貴族にして山師のナポレオン戴冠式(1804年) &so 甥のルイ=ナポレオンがナポレオン3世としてフランス皇帝に即位。喜劇のフランス第二帝政が始まる(1852年)。 ☆ アーン♥♥がメニューにある様な特殊な小料理屋や呑み屋の営業が認められる地域について、一応赤線で囲むことにした(1946年)。 ☆ “奴隷制度廃止国際デー”なのだが、森昭雄の誹謗中傷に業を煮やした任天堂が、ニンテンドーDSを前線に投入(2004年)。この好調に気をよくした同社は、2年後(2006年)にPlayStation 3対策兵器のWiiを実戦配備した。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月02日 】「大谷翔平の犬」コーイケルホンディエに隠された深い意味=記載原稿元 / 2023年11月28日(火) / 出稿者(肩書・他)その瞬間、世界中の野球ファンが、ペットショップの前で子犬に見とれる6歳の子供のようになった。MLBの大谷翔平選手が2回目のアメリカンリーグ最優秀選手(MVP)を、前回と同じく、投票者30人全員が1位に選び満票で受賞したときだ。大谷はとてつもなくすごい。だが私たちの心をわしづかみにし、目をクギ付けにしたのは、オランダ起源の狩猟犬コーイケルホンディエを傍らにした姿だった。世界最高峰リーグの最高のプレーヤーという栄冠を再び獲得した大谷は、米番組のインタビューの際、笑顔で(口元からのぞく歯並びすら完璧だった。この男に欠点はないのか?)優しく愛犬をなでていた。「既に文句なしなのに、おまけに犬好きだなんて!」。あるファンはそうツイートした。大谷とそのペットの愛らしさの前では、移籍が噂される来季の予想契約総額が約5億㌦という巨額であることへの複雑な思いも、今年9月に受けた右肘の手術の影響への懸念もほとんど吹き飛ぶ。飼い主と犬が居並ぶ姿の魅力に心を動かされないのは、哀れな冷笑家だけだろう。英雄的人物が見せるしぐさは、どんな些細なものも寓意と化す。大谷が愛犬の頭をなでる──そのありふれた行動は私たちの心の奥に潜む切ない望みを呼び起こし、ほんの一瞬であってもわが家というぬくもりに満ちた場所へ、そして犬と一緒ならどんな挑戦も可能になる世界へいざなってくれた。ホメロス作とされる古代ギリシャの叙事詩『オデュッセイア』は、西洋文明の礎石となった物語だ。冒険好きで探究心あふれる主人公オデュッセウスは大戦争に出陣し、20年かけて帰還する。既に3回読んでいるが、毎回同じところで泣いてしまう。オデュッセウスがついに帰り着く場面だ。放浪の身で試練の連続のオデュッセウスが、わが家と妻の元へ帰ろうとし続ける間、飼い犬アルゴスは主人を待ち続けていた。老い衰え、打ち捨てられたアルゴスは主人を見て頭をもたげ、尾を振り、息絶える。大谷と愛犬の姿は家庭のぬくもりや家族への献身、ペットとの絆という概念を、より分かりやすい形で象徴している。とはいえ大谷も、ペットに選んだ犬種の含意には気付いていなかったかもしれない。17世紀オランダ絵画の巨匠たちのメッセージ17世紀オランダ絵画の巨匠たちは、ヨーロッパにおいてはその2000年前のホメロス以来初めて、個人の生活や願望をテーマに据えた。歌い、酒を飲み、裁縫をし、口論する家族を描いた作品には、飼い犬としてコーイケルホンディエが幾度も登場する。画家ヤン・ステーンの『親に倣って子も歌う』に描かれた犬は大谷のペットそっくりで、絵の中に大谷がいないのが不思議なくらいだ(もっとも、彼がこの家族のように享楽にふけるとは思えないが......)。黄金期のオランダ絵画や『オデュッセイア』が現代でも心に響くのは、家族との絆が目的意識や力をもたらす様を描き出しているからでもある。飼い犬も同様だ。支えや慰めになり、傷つきやすさや愛情深さを他者に示す印になる。大谷の場合もしかり。犬をかわいがる姿は好感を与え、彼もまた私たちと同じ人間なのだと感じられる。私の愛犬、アラスカン・マラミュートのモホークは今や年老いて、足を引きずっている。人間であるわが子2人と同じく親密で大切な存在で、深刻な危機に見舞われたときに家族を結び付ける力になってくれた。今でも毎日、知らない道を行くよう促し、私が行ってみたい場所へ連れ出してくれる。あの霧の向こうにあるものは? モホークがいるから、私は足を踏み出す。大谷とその犬には心が和む。飼い犬は慰め、あるいは未知の領域への導き手だ。世界の温室効果ガス濃度が最高を更新、「1.5度目標」達成も困難「パリ協定の目標をはるかに上回る気温上昇が予想される」とターラスWMO事務局長ナショナル ジオグラフィック / 2023.11.30 地球温暖化の原因となる温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)やメタン、一酸化二窒素の2022年の世界平均濃度がいずれも21年の観測史上最高値を更新した、と世界気象機関(WMO)が11月15日発表した。同30日からアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開かれている国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)第28回締約国会議(COP28)を前に、WMOは「濃度が上昇し続ける傾向に終わりが見えない」と強い危機感を示した。メタンが1923ppb(1ppbは10億分の1)で前年より16ppb、一酸化二窒素が335.8ppbで同1.4ppb、それぞれ増加し、いずれも21年の最高値をいずれも更新した。メタンは産業革命前の約2.6倍、一酸化二窒素は同1.2倍になっていた。 ターラス事務局長は「科学界からの何十年もの警告、何千ページにわたる報告書、何十回もの気候会議にもかかわらず私たちは間違った道を歩んでいる。現在の温室効果ガス濃度の水準はパリ協定の目標をはるかに上回る気温上昇が予想される。猛烈な暑さや大雨などの異常気象や(極地の)氷の融解や海面上昇などが起きて社会経済的、環境的コストが急増する」と述べた。そして「緊急の課題として、(石油などの)化石燃料の消費を削減していかなくてはならない」と訴えた。 UNFCCC事務局が公表した報告書は約40ページにわたり、パリ協定に加盟する75カ国が提出した温室効果ガス排出削減目標を詳しく分析している。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は「1.5度目標」を達成するためには2030年の排出量を19年比で43%減、35年には60%減らす必要があるとしている。これに対し同報告書は各国の削減計画による排出量の推移を詳しく分析した。 分析の結果、各国がそれぞれの排出削減目標を達成できた場合、世界全体の排出量は19年と比べ25年には1%増加するが20年代にピークに達し、30年には2%減るとのデータが出た。発展途上国が削減に成功すれば30年の排出量は5%減少。50年段階の削減目標を提示した国は少なかったが、これらを分析すると排出量は10年比で60%、19年比で64%それぞれ減るという。 しかし、このペースでは「1.5度目標」には遠く及ばないと指摘。この報告書に合わせてグテレス国連事務総長は「世界は気候危機への対処に失敗しつつある」と厳しいコメントを寄せた。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/02
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ M1グランプリと並ぶお笑いコンテスト「流行語大賞」がこの日開催(1984年創始、毎年この日に発表)。優勝者は一発屋の称号を得る。 &so 誰が決めたか“世界エイズデー”。 ☆ 額の大きい現金取引が目立ってきたので、日本銀行券の帝王が日本初の一万円札でもデビューを飾る(1958年)。神武景気に鳳凰(ほうおう)が裏より支援。 ☆ 尾崎豊が行く先も分からないままバイクを窃盗したため、窃盗疑で逮捕(1983年)。その直後には大学生のグループとパトカーが出動するほどの乱闘騒ぎを起こし、青山学院高等部を無期限停学処分を拝領。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月01日 】なぜアメリカは今、ウクライナのために「敗戦」を望むか=記載原稿元 / 2023年11月28日(火) / デービッド・ブレナンゼレンスキーは、西側諸国からロシアとの交渉のテーブルに戻るよう求める圧力はないと否定する。ロビイストのバジディッチも、西側がウクライナに和平交渉を無理強いしている事実はないとの見方を示した。ウクライナ国民は依然としてロシアによる占領からの「完全解放」を支持していると指摘した。国民に不人気な和平の提案はゼレンスキーの大統領としての任期を縮めるものになる可能性もあるとバジディッチはつけ加えた。米シンクタンク「外交問題評議会」のリチャード・ハース会長とチャールズ・カプチャン上級研究員は11月にフォーリン・アフェアーズ誌に寄せた論文の中で、迫り来る冬と過ぎ去った夏の反攻に対する失望感が、「ウクライナと同盟諸国が推し進めている現在の戦略を全面的に見直す必要性」を後押ししていると指摘した。「成功の再定義」が必要ハースもカプチャンも本誌に対して、ウクライナはまだその段階に至っていないと述べた。「より幅広い国民的な議論をもっと早い段階で行うべきだったし、行う必要がある」とカプチャンは述べ、さらにこう続けた。「現在の政治環境では、このような議論を行うことはタブーに近い」彼はさらに「これは危険な状況だ」と述べる。「戦争が際限なく続く場合のパターンだ。何が望ましいかだけではなく、何が可能かを考えるのも優れた戦略だ」ハースは、領土の完全解放を断念するのではなく一時中断するように「成功を暫定的に再定義『再」補足する」ことを提案している。「より幅広い定義の成功を達成するまでに、ウクライナは何年も、あるいは何十年も待たなければならないかもしれない」と彼は説明し、こう続けた。「もしかしたらロシアでプーチンの次、あるいはさらにその次の体制が誕生するまで待たなければならないかもしれない」領土の完全解放は「軍事バランスを考えると達成できない可能性が高い」とハースは指摘する。「これで2回の戦闘シーズンが終わった。これが3回目、4回目、5回目になればその目標が達成できると考える根拠が見当たらない」ハースはさらにこう指摘した。「ウクライナが生き残るためには、ロシアが挫折や困難に直面することが重要な要素になる。現在の状況は、ウクライナと西側諸国にとって戦略的な勝利だと言えるだろう。これは完全な勝利ではないが大きな成果であり、今後のさらなる勝利の可能性を残している」ロシアによるウクライナへの本格侵攻からほぼ2年。厳しい状況にもかかわらず、米バイデン政権がウクライナとの関係を断ち切る気配はない。「バイデン政権は、ある種のジレンマに直面している」とハースは言う。「バイデン政権には、私が指摘したことに共感はしても、バイデン政権とウクライナ政府との間に意見の食い違いがあるように見えるのは望まない人もいる」同盟国と政策目標が一致しないというのはいつも気まずいものだが、より幅広い地政学的な動向は、必ずしもウクライナにとって有利なものではないとハースは警告した。「我々、そしてウクライナが有利な立場にあるうちに、今後についての決定を下すべきだ」カプチャンは言う。米政府関係者は「ゼレンスキーにはまだ戦争を終わらせる準備ができていないと見ている。ウクライナ側にその気がないならば、西側諸国がそれを押しつけることはできない」。ウクライナ侵攻は西側のツケ「おそらく水面下では、この戦争をどう終わらせるのかという議論も議論が行われているだろう」と、カプチャンは言う。「だがウクライナ自身がそれを議論する準備ができるまでは表面化することはないだろう」「だがウクライナもいずれは、西側から供与される資源を、いまウクライナの統治下にある82%の領土の防衛と復興に投じた方が賢明だと考える時がやって来るだろう」西側諸国がたとえ短期的にでも降伏に等しい方針への転換を促した場合、ウクライナはそれを快く思わないだろう。ウクライナは2014年以降、ロシアと親ロシアの分離主義勢力との戦いで何万人もの犠牲者を出し、今回の戦争では2年近くの間に10万人以上の犠牲者を出したと考えられている。ウクライナ国民は、西側諸国が2014年にプーチンの責任を追及し損ねたことや、ウクライナがソ連崩壊後の1997年に国内に残った核兵器を放棄(ブダベスト覚書)した後も安全保障を提供し損ねた「集団的な失敗」のツケを払わされている。プーチンがまたまんまと侵略の代償を支払わずに逃げおおせるなど、ウクライナ人にとっては耐え難いことだ。西側諸国に支援疲れが広まっていることは、ウクライナ側も感じ取っている。ウクライナ保安庁の元幹部で現在はウクライナ議会の顧問(国家安全保障・防衛・諜報担当)を務めるイワン・スチューパクは本誌に対して、「この戦争を終わらせるためには、ウクライナは1991年の国境線を回復すること以外にも幾つかの選択肢を議論しなければならないのかもしれない」と述べた。「もしかすると、妥協点もあるのかもしれない」ロシアに対する不信感が、依然として大きな問題として立ちはだかる。「ロシアはこれまで一度も約束を守ったことがない」とスチューパクは言う。「どうやってロシアに約束を守らせるのか」あからさまな侵略行為や領土占領を行ったロシアが何の罰も受けずに逃げおおせることになれば、「世界に向けて、法の秩序や国家主権を否定するメッセージを発信することにもなる」。政治環境はロシアに有利?だがロシアも既に戦略的に大きな敗北を喫していると、カプチャンは言う。「プーチンはウクライナで負けた。私たちはそれを知っている。彼はよくても、ウクライナの領土の一部とという『残念賞』を手にするだけだ」ハースもカプチャンも、7月に行われたロシアのセルゲイ・ラブロフ外相との極秘会談に出席していたと報じられている。「現時点では、ロシアは事態は政治的に自分たちに有利な方向に進んでいるという前提で議論を行っていると思う」とハースは述べた。ロシアはアメリカの世論調査を見て、ポピュリズムが高まりつつあることを知っている。プーチンの戦略は詰まるところ、一年後の米大統領戦でドナルド・トランプが勝利するかどうかを見届けることなのだろう、とハースは言う。カプチャンは、ウクライナと西側諸国はプーチンのように「長期戦略」を考えるべきだとして、次のように指摘した。「戦争を終わらせ、ウクライナを再び繁栄への軌道に乗せ、プーチンが退陣するのを待って、ロシアが和平交渉でウクライナに領土を返還する日が訪れることを期待する」のだ。「その結末が現実的かといえば、今はそうではない。だがジュネーブで米ソ首脳会談が行われた1985年当時、エストニア、リトアニア、ラトビアが独立した民主主義国家となりNATOに加盟することを、誰が信じただろうか」「プーチンはウクライナや西側諸国をめぐる情勢が、いずれ自分にとって都合のいい方向に変わるのを辛抱強く待っていると言われている。だがそのテーブルを回転させるべきだと私は思う。辛抱強さでプーチンに勝つべきなのだ」を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/01
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