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あれから正確には52日後の昨日。
現在も私のベルギ-での銀行口座は凍結されているので、緊急事態は続いているものの、実際の生活は少しずつ表面的には落ち着きを取り戻してきた感じです。やらなきゃいけない書類や手続きは山ほどありますが…。
ただ前からちょっと気になっていたので、先月の支出がどの程度だったのかチェックしてみました。
かなり支出が増えてしまったようでした。
妻の死亡という一大事が起こったわけなので支出が増えるのは当然なのですが、やはり全般的に金使いが荒くなっているみたいだなぁ。
1人なのでなるべく簡単に支度できるものばかり購入していたので、日本食品を含む食費が倍近くになったのがその原因です。
食材を買って何か料理すれば安く抑えられるはずですが、それができない、というよりやりたくないと言った方が当たっているのかもしれない。
とにかく手間と時間をかけて何か料理を作る、ということが面倒くさくて出来なくなったのです。
今は一人暮らしなので、要は自分が好きなものを手間をかげずに食べられればいい、ということなんです。だから日本食料品店のお弁当や太巻きなどを週一で買うので、その分の費用がかなりかさんでいます。
こちらには日本のコンビニのように手頃な価格の総菜や弁当を売っている店は無いので、そういう物を頻繁に買えば当然家計に響いてくる。分かっちゃいるけどやめられない、ということ。
妻が病気ながらも元気でいたころは、妻が少しでも食べられるように、出来る範囲のなかで体にいい食材を買ったり、食べやすく柔らかい食事を作ったりと、それなりに苦労しながらも『美味しい』と言ってもらえるのを期待して日々食事を作っていました。
でも妻がいなくなってからは喜んでくれる相手がいなくて、ささやかな愉しみさえもなくなってしまった食事の準備や食卓は、正直全く味気ない寂しい時間と空間になってしまいました。悲しい時間のために張り切る人なんていませんよね。
誰も話し相手のいない食卓のために、そして自分一人のために、何か美味しいものを作ろうなんて気分には到底なりません。
こんなことを書いていたら、涙を流しながら書いている自分に気付きました。
昨日今日と初夏のような清々しい気候の日が続いていますが、気分は空模様と同じようにはいかないものです。
『寂しい』と思う時には、堀江謙一著『太平洋ひとりぼっち』を読んでいます。
1962年に世界初の単独太平洋横断に成功したヨットマンです。93日間の苦しく過酷で孤独な日々を綴った冒険録ですが、彼はこの本の中で『孤独は克服できる』ということを書いています。勿論実体験に基づいているのですが、今の自分の『孤独』の種類や事情は違っても、『いつかは孤独を克服できる』という一点ですがるように読んでいます。
今までに20回以上は読んでいますが、今回は読みながら今までとは違い、様々な考えや想いが頭をよぎります。
いつか『寂しさ』や『孤独』という名の荒野や荒海を乗り越えられる日が来ると信じています。
もしかすると次の角を曲がると、そこはもう『孤独』町内の端かも、ということを期待して。
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