小玉智子のお買い物ブログ

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2012年06月16日
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 2012年は、お正月映画「ニューイヤーズ・イブ」と「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」で景気良く始まりました。6月現在、邦画「テルマエ・ロマエ」が50億円超の大ヒットを飛ばし、洋画は「メン・イン・ブラック3」が絶好調。映画界にもようやく明るい話題が増えてきて嬉しい限りです。

 今回は、年末年始興業のお正月映画と2011年に紹介しそびれた洋画の中から、良作7本を一気にご紹介したいと思います。

 まずは、「プリティ・ウーマン」のゲイリー・マーシャル監督によるお正月映画「ニューイヤーズ・イブ」(2011年)。前作の「バレンタインデー」(2010年)は恋愛オンリーでしたが、「ニューイヤーズ・イブ」では、仕事や家族、夫婦の悩みなどが大晦日の一日を舞台に描かれ、よりドラマティックでお正月にふさわしい感動ストーリーとなっています。特に娘ヒラリー・スワンク&父ロバート・デ・ニーロのエピソードや、看護師ハル・ベリーのエピソードには、ジーンときます。そんな中、サラ・ジェシカ・パーカーだけは「SATC」のセルフパロディ的役柄で、ラストに大袈裟演出で登場…。これは観てのお楽しみ。カップルにピッタリの1本です。

 2本目は、シリーズ4作目となる「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」(2011年)。実は4作目にして、4作中、最も出来のいいおススメ作となっています。これまでの作品はトム・クルーズのプロモーション映画の色合いが濃く、チームメンバーや相手役の女優や悪役俳優も目立たずじまいのトム映画でした。でも、今回は違います。トムは、出演者全員に見せ場を与え、チームものとしても機能しています。さらに、「Mr.インクレディブル」(2004年)や「レミーのおいしいレストラン」(2007年)など、ピクサーアニメの監督&脚本を手掛けたブラッド・バードが監督したことで、トムがはじめてイーサン・ハントをセルフパロディ的に演じて笑いをとり、軽やかなアクションとテンポある演出で、トム・クルーズファンならずとも楽しめる娯楽アクションに仕上がっています。「ハート・ロッカー」(2008年)のジェレミー・レナーや、ポーラ・パットンのクールなアクションも見応えがあります。

 3本目は、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたジル・パケ=ブランネール監督による仏映画「サラの鍵」(2010年)。ナチス占領下のフランスで、フランス警察の手でユダヤ人が迫害を受けた“ヴェルディヴ事件”を基に描くタチアナ・ド・ロネ原作の映画化。クリスティン・スコット・トーマス演じるジャーナリストのジュリアは、事件の取材を通して、ユダヤ人の少女サラの数奇な半生を知ることになります。ナチスではなく、同じフランス人の手によってなされた非人道的な行為。事件を追うジュリアに自然と感情移入ができ、サラの残酷な運命と数奇な人生に思わず涙が溢れます。そしてサラと現代に生きるジュリアが繋がっていくストーリーが秀逸です。事件を風化させないためにも多くの方に観ていただきたい号泣必至の感動作です。(6/22DVD発売)

 4本目は「50/50 フィフティ・フィフティ」(2011年)。実際にガン宣告を受けたウィル・ライザーによる自伝的脚本を、親友のセス・ローゲンが映画化。「(500)日のサマー」(2009年)、「インセプション」(2010年)のジョセフ・ゴードン=レヴィットが主演し、セス・ローゲンが自ら親友役を演じる他、「マイレージ、マイライフ」(2009年)のアナ・ケンドリック、「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」(2011年)の悪役も記憶に新しいブライス・ダラス・ハワード、そして大御所アンジェリカ・ヒューストンと芸達者な俳優陣を集めたハートフル・コメディとなっています。27歳で独身のイマドキ青年がガン宣告を受けるとはどういう事なのか…。結婚していない彼は、親や彼女に頼る訳にもいかず、自分でなんとか乗り越えようとします。シリアスな内容を笑い飛ばす演出は、かなり難しいと思いますが、本作では絶妙にマッチしていて、とても身近な事に感じられ、素直に共感出来ます。草食系も肉食系も演じ分けるジョセフですが、今回も難しい役どころを自然体で演じていて感心しました。(7/3DVD&Blu-ray発売)

 5本目は、カズオ・イシグロ原作をミュージックビデオ界で活躍するマーク・ロマネクが監督した「わたしを離さないで」(2010)。「17歳の肖像」(2009年)のキャリー・マリガン、「アメイジング・スパイダーマン」(2012年)で主役のピーター・パーカーを演じるアンドリュー・ガーフィールド、「つぐない」(2007年)のキーラ・ナイトレイという英国の若手実力派が共演し、シャーロット・ランブリングが脇を固めた本格的な英国文芸作品です。オリジナルに臓器を提供するためだけに生きるクローンの物語ですが、SF色はなく、幼少期から過酷な運命を持ちながら懸命に生きる3人を詩的に描き出す青春ストーリーとなっています。ヴィジュアル重視の抑えた演出の中、キャリアの長いキーラの演技が際立っています。

 6本目はキアヌ・リーヴスが主演したクライム・サスペンス「フェイク・クライム」(2010年)。無実の罪で服役した男が、出所後に本当に銀行を襲って本物の犯罪者になろうとするという異色サスペンス。キアヌが強盗を行うために銀行の隣の劇場で役者となって芝居をしたり、共演女優と恋仲になったりと、全編、ウソっぽいストーリーですが、「マイレージ、マイライフ」でジョージ・クルーニーの相手役を務めたヴェラ・ファーミガや、ジェームズ・カーンなどの共演者が大人のムードを醸し出し、全編にシニカルな笑いが散りばめられているので、なんとも不思議なトーンでついつい観てしまいます。捻りが効いて、ちょっと変わった作品が観たい方におススメです。

 最後は、名匠ロマン・ポランスキーの秀作ミステリー「ゴーストライター」(2010年)。ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作。元英国首相(ピアース・ブロスナン)の自叙伝のゴーストライターに抜擢された作家(ユアン・マクレガー)が国家機密を知ってしまい命の危機にさらされるという極上のサスペンス。「SATC」ではコメディ路線のキム・キャトラルも、ここぞとばかりに力演をみせ、オリヴィア・ウィリアムズ、イーライ・ウォラックなど出演者も豪華共演。重厚な画面作り、オーソドックスな演出技法、大人のムード、魅力的なキャラクター描写、観客を引き込むストーリー展開、最後まで飽きさせない語り口の旨さなどなど、さすがの完成度。ブロスナンはブレア首相を思わせるアメリカびいきの役で、風刺の利いたストーリーも魅力です。
 今年2月には芝居を映画にしたポランスキー監督作「おとなのけんか」(2011年)も公開。こちらはジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット、クリストフ・ヴァルツ、ジョン・C・ライリーの演技だけでみせる小品ですが、ほぼ一部屋と廊下だけで展開していく物語を飽きさせずにみせる演出が光っています。彼らの演技合戦も見どころあり。あわせてご覧ください。(7/11発売)

 次回は、2012年上半期の洋画おススメ作をご紹介します。





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最終更新日  2012年06月17日 11時02分16秒


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