愛し愛されて生きるのさ。

愛し愛されて生きるのさ。

2003.07.26
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『迷い猫』
長曽我部蓉子主演。ピンク映画として上映されたときのタイトルは『尻まで濡らす団地妻』、ビデオ化されたときのタイトルは『告白団地妻売春クラブ』、そして一般映画として上映されたときのタイトルが『迷い猫』である。

ピンク映画は「ストーリーのためにセックス」があり、AVは「セックスのためにストーリー」がある。そこが大きな違いである。この映画は夫の暴力によって身を堕としていく女の話であり、エロ目的で観に行った人間はその暗さに後悔したことだろう。

この映画の主人公は、「よくわからない」という言葉をたびたび口にする。夫を殺した理由も「よくわからない」、夫を殺した直後に海を見に行った理由も「よくわからない」、警察の事情聴取後に父親の墓参りに行った理由も「よくわからない」である。現実において、人の行動に理由があることの方が少なかったりする。そういう観点から言えば、この映画は実にリアルであると思う。

この映画は、夫を殺した妻を雑誌記者がインタビューする、という構成になっている。よって女は自分が犯した罪を客観的に見つめている。映画全体に淡々としたムードが漂っているのはそのせいかもしれない。

金属バットの「キーン、キーン」という音がやけに耳につく、退廃的な映画である。ピンク映画を侮ってはいけない。
2003/07/27 0:02:12

『木曜組曲』
女流作家の命日に集う5人の女。その中で彼女の死の真相が明らかになる、という謎解き系ミステリー。出演は鈴木京香・原田美枝子・富田靖子・西田尚美・加藤登紀子・浅丘ルリ子。

物語の大半は、鎌倉の瀟洒な洋館で進められる。密室劇に近いため、どちらかと言うと舞台向きのストーリーである。しかし、退屈になりかねない内容を、細かいカット割と動きのあるカメラワークで飽きさせない。

原作は恩田陸の同名小説。5人の女たちがそれぞれに「私が殺した」と言う、謎が何重にもなっている展開は面白いが、トリックにちょっと無理があるような気がする。あと、殺人の動機付けもちょっと理解できない。物書きの気持ちは物書きにしかわからないということだろうか。

この映画でひときわ印象に残るのは、死んだ女流作家役の浅丘ルリ子。カリスマ的なオーラがプンプンしていてハマり役であった。登場人物はほぼこの女優6人である。それぞれのキャラクターがしっかりしていて面白い。

監督は『月とキャベツ』『はつ恋』の篠原哲雄。今回初めての、大人の雰囲気が漂うミステリーである。謎解きよりもその雰囲気を楽しむ映画が出来上がったと思う。


2003/07/26 12:44:24





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最終更新日  2003.09.02 03:29:14
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