愛し愛されて生きるのさ。

愛し愛されて生きるのさ。

2003.11.09
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昨日の夜は、かなり久方ぶりに『チューボーですよ!』を観た。ゲストは小西真奈美でレシピは紅茶のシフォンケーキ。イメージ通りでつまらん。小西真奈美に酢豚とか作って欲しかった。

この『チューボーですよ!』は気づけば10年近く続いている。それでも番組の構成は全く変わらない。ある意味エバーグリーンな番組である。冒頭のマチャアキによる「炎の料理人三ツ星シェフの堺正章ですっ」という決めゼリフも、街の巨匠に料理を教わるというスタイルもおそらく当初のままである。記憶違いだったら申し訳ないが。

この番組のアシスタントは代々TBSの女性アナウンサーが勤めており、初代は雨宮塔子だった。当時の雨宮塔子という人は天然ボケを強みにしてきた人で、それでもその天然っぷりが嫌味じゃなかったので、堺正章との掛け合いというかボケとツッコミのバランスがなかなか面白かった。

その雨宮塔子がTBSを退社するんだか海外に留学するんだかで降板した後の2代目アシスタントは外山なんとかというアナウンサーだった。この人はかなり短命だったように記憶している。なんせあまりに普通にこなしすぎた。雨宮塔子のキャラクターがウケてしまったということもあって、この番組のアシスタントには狂言回しかつコメディリリーフ的な役割が伴ってしまった。その点で外山なんとかというアナウンサーはバラエティ向きではなかったと思われる。私が彼女を初めて見た時の印象は「あまりにも目が笑っていない」であった。そのせいか、番組にどこか不穏な影を落としていた。

外山なんとかが短命に終わった後の3代目アシスタントは、現在も続投中の木村郁美アナウンサーである。この人は雨宮と外山の中間とでも言おうか。どこかボケていながらも、進行はしっかりこなしている。まあ毒にも薬にもならない、無難な人事と言えよう。

この番組が始まった当初は「面白い」と思ってよく観ていたのだが、最近はチャンネルを合わせることもあまりなかった。お決まりすぎる内容が少々辛くなってきたからだ。

そもそもこの『チューボーですよ!』はバラエティであり、一般の家庭にレシピを提供するのが第一の目的ではない。だからあえて一流料理人の技を流用するということで、「家庭では出せない味」を再現し、一般家庭のキッチンと距離を取っているのである。

そしてそんな番組に一種のスパイスとして加わってくるのが、「料理をしながらゲストとの楽しいおしゃべり」である。普通の料理番組は教材のような役割を果たしているために、おしゃべりは蛇足である。上沼恵美子を除いて。
主婦にとっての料理は必要に迫られてするものであるが、この番組における料理は「男子が厨房に入る」ということで、趣味としての料理を推奨しているように思える。だから23時半スタートという、主婦だけにターゲットを絞ったわけではないと思われる時間に放送されているのであろう。
そんな「趣味としての料理」を演出するための道具として「ゲストとの楽しいおしゃべり」が付与されているのだと思う。

私にはその「ゲストとの楽しいおしゃべり」が鬱陶しく感じられることがある。というかこの番組の演出に問題があるように思える。料理をしながらゲストに合わせたトークが展開されるのだが、そのタイミングがあまりに唐突でとってつけたようである。明らかに「台本に沿って言わされてる感」だ漂っている。もちろんテレビ番組に台本は必要であるし、料理という大前提がある故に会話のきっかけが唐突なのは仕方がないかもしれない。でもやはりどこか鬱陶しい空気がこの番組には充満している。

例えばF1レーサーがゲストだとすると、レースをしている体で会話が交わされる。ナベのふたをハンドルに見立てたりして。どうにもこうにも会話として不自然である。そのため「料理」と「おしゃべり」という2つの要素がうまく溶け合っていない、チグハグな印象を受ける。

それもこれも司会の堺正章というキャラに因るところが大きいかもしれない。堺正章というと歌に芝居にかくし芸にと、「芸達者なエンターテイナー」というイメージがある。そんな彼には自信というオーラが漲っている。

たとえ10年近く同じ決めゼリフでも「面白いだろホラホラ」という自信。
不必要に料理のテクニックを披露する自信。
会話の中で離婚に触れられても「それも芸の肥やしだぜ」と開き直る自信。

しかしそんな堺正章から感じる「安定」は少々隔世感がある。彼の笑いは「同じネタを繰り返す」という点ではドリフまたはクレイジーキャッツのようである。ある世代にはたまらないものがあるかもしれないが、お笑いに関してシビアな目を持っている若者層には少々浮世離れしているように見られるのではないか。

ちなみにこの番組の制作はハウフルスという会社。私の大学の友人が内定を取った会社である。他に制作している番組は『THE夜もヒッパレ』(既に終了)『出没!アド街ック天国』『どっちの料理ショー』などなど。なるほど、「お約束を重視」というところで同じ匂いを感じる。制作会社の作風も影響しているかもしれない。

ちょっとアダルトな趣を持ち、堺正章の根拠に満ちた自信が堪能できる番組。それが『チューボーですよ!』である。

だからどうしたと言われても反論できない。





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最終更新日  2003.11.10 00:00:04
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Re:星、三つですっっ!(11/9)  
キミはどうしてわたくしと同じこと考えるかなぁ>小西真奈美に酢豚<br>わたくしはマチャアキが嫌いです。時代錯誤のギャグ、それもクドイ。それがなかったら、宮迫よりは好きになれそうな気がするんだけど。<br><br>あ、今さらながら、リンクいただきます。<br> (2003.11.10 00:34:35)

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