愛し愛されて生きるのさ。

愛し愛されて生きるのさ。

2004.01.23
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
今クールのドラマはなんだか訴求性に欠ける。

二番煎じ的なものが目立つし、シリーズ続編も多い。『サラ金』なんて4シリーズ目だ。誰が観てるんだ『サラ金』。

その中で私が一番期待していたのは、日本テレビ月曜10時『乱歩R』である。

日本テレビ月曜10時という枠は、裏番組に視聴率の鬼『SMAP×SMAP』がデーンと構えているために、視聴率的には不毛地帯である。そのためか意欲作・異色作が目立つような気がする。

今回の『乱歩R』もコンセプトは意欲的かつ異色である。

主人公はかつての名探偵・明智小五郎の3代目。祖父と同じく探偵業に勤しんでいる。初代・明智小五郎がスマートかつクールに事件を解決したのに対し、3代目は弱気でどこか頼りない。そんな3代目・明智小五郎の成長物語でもあるこのドラマは、1話完結型を採っており毎回ゲスト犯人を迎えての構成となっている。ストーリーは江戸川乱歩の名作小説をベースとし現代風にアレンジしている。

1話目は武田鉄矢・乙葉で『人間椅子』。
これ、正直言うと途中で観るのを止めてしまった。
説明的すぎるセリフと、あまりに駆け足な展開がせっかくのストーリーを台無しにしてしまっている。役者の芝居や演出にもさほど目新しさは無いし、テンポが速い割には緩慢な印象だった。

そして今週は菅野美穂を迎えての『吸血鬼』。
これまた「なんだかなあ」と思わずにはいられない内容である。

江戸川乱歩の小説というのは猟奇的でありながらも、どこか美しく官能的な文体が魅力的である。それは時代背景にも因るところが大きいと思う。
江戸川乱歩がこれらの小説を書いたときは、かなりショッキングな内容であったに違いない。しかし今の時代は現実があまりに猟奇的すぎて、それほどの衝撃度は無い。
江戸川乱歩が描いた世界は、現代風に描いてしまえばそんなに斬新なものではなくなってしまう。

しかも1時間という制約があるために、物語はかなり強引に進む。江戸川乱歩の世界に浸るヒマを与えていない。ま、元々江戸川乱歩の幻想妖美な世界は殆ど無視されてしまっているのだが。

今回の『吸血鬼』も説明的なセリフとともに、物語は急ピッチで進む。菅野美穂と菊池麻衣子による女優同士の確執も描かれているのだが、その描写も中途半端にステレオタイプ的で面白みに欠ける。
なんだか斬新なドラマを目指している割には、セリフや演出が古臭くてヌルいのだ。

最後、被害者だと思われていた菅野美穂は実は確信犯であるということを問い詰めるシーン。
詰め寄ってくる藤井隆を横目に菅野美穂は「オーホッホッホッホ」と高笑いしながら立ち去る。
古い。そして安い。

楽しみにしていただけに、江戸川乱歩の原作の持ち味が全く生かされていなくて落胆した。
でも1話完結型である。もしかしたら来週は面白いかもしれない。そういう期待を抱けるから1話完結型ドラマは得である。

来週は仲間由紀恵で『暗黒星』。
これは私も大好きな小説である。
かつて陣内孝則が出演した『名探偵・明智小五郎シリーズ』でもドラマ化されている。こちらは時代設定は原作どおりだったし、陣内孝則の大仰かつ大根な芝居が意外と明智小五郎役にハマっていて面白く観た記憶がある。

ま、仕上がりをごろうじろ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2004.01.24 02:44:35
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

ミリオン@ Re:『ブルーベルベット』(06/28) おはようございます。 アメリカは素敵です…
ミリオン@ Re:クリスティーナ・アギレラ『LADY MARMALADE』(06/27) こんばんは。 映画は面白いですね。見るの…
ミリオン@ Re:『彼女を見ればわかること』&『六月の蛇』(06/26) こんばんは。 映画は面白いですね。見るの…
松本 穣@ Re:追悼(09/14) こんにちは。僕は松本穣と言います。滋賀…
ミリオン@ Re:『ザ・リング』(06/24) おはようございます。 ホラー映画は面白い…

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: