愛し愛されて生きるのさ。

愛し愛されて生きるのさ。

2004.02.01
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『ウェルカム!ヘヴン』に続いて“天使モノ”映画を観た。
1997年制作のアメリカ映画。監督は『トレインスポッティング』『シャロウ・グレイブ』のダニー・ボイル。出演はユアン・マクレガーとキャメロン・ディアス。

掃除夫をしながら小説家を夢見るロバートは、自分をクビにした社長への復讐のために社長令嬢であるセリーンを誘拐する。実はその全ては、天国の警察署長からふたりを結びつけるように派遣された2人の天使の仕業であった。天使たちは、この2人を結び付けないと天国に戻れないとあって、あれこれと策を練るが…。

ユアン・マクレガーが思わぬ運命に翻弄される心優しい青年を演じている。そしてそれとは対照的に、キャメロン・ディアスが演じるのは妙にシニカルなじゃじゃ馬的な娘。
誘拐する側と誘拐される側という主従関係が生じなければならないはずなのに、どこか立場が逆転しているのが面白い。ユアン・マクレガーとキャメロン・ディアスの「英会話のイーオンコンビ」はそんな役柄にピッタリである。

そして大柄な黒人男性の天使を演じるのはデルロイ・リンド。その相棒の女性天使を演じるのはホリー・ハンター。この2人の凸凹コンビっぷりが笑える。
この天使たちは地上の2人を結びつけるために様々な破天荒な作戦を遂行するのだが、それが必ずしもすんなり成功しない。天使なのにマヌケな2人がとてもチャーミングである。
美人でベテランでオスカー女優でもあるホリー・ハンターが鼻血をダラダラ出しながら頑張っていて驚いた。トラックのボンネットに張りついてユアン・マクレガーとキャメロン・ディアスを襲撃するシーンはもはや天使というよりも悪魔のような形相である。そんな曲者っぷりがこの映画の面白さである。大女優だからって容赦していないところが痛快である。

ロバートとセリーンがなかなか結びつかないところにじれったさを感じながらも、次はどう展開するのかワクワクさせられる。ラブコメディのツボにまんまとハマってしまったのかもしれない。しかし普通のラブコメディとは違い、毒っ気溢れたコミカルな雰囲気が全体を覆っているので決して甘ったるくない、どこかエッジの効いた仕上がりになっている。基本的にラブストーリーが苦手な私でも面白く観ることができた。

ややストーリーに強引な部分があるが、それでも作品自体が持つパワーに圧倒されて違和感を感じさせない。ダニー・ボイルが初めてハリウッドで制作した映画ということであるが、映画から感じるイメージはイギリス映画のようである。ダニー・ボイルの『トレインスポッティング』と『シャロウ・グレイブ』は正直あまり好みの映画ではなかったが、この『普通じゃない』はダニー・ボイル特有のセンスを生かしながらも爽やかに描いているので楽しく観ることができる。やっぱりダニー・ボイルは只者じゃないかも。

この映画、邦題が良い。
『普通じゃない』とはなかなかインパクトがあるタイトルである。原題は“A LIFE LESS ORDINARY”。ほぼ直訳であり、そんなに語呂がいい邦題ではないのになぜか心を掴まれる。

「誘拐」という普通じゃない状況に追いやられ、そしてさらにその「誘拐」も決して普通の誘拐に終わらない。主人公たちが迫り来る状況にどう立ち向かっていくかが見ものの、痛快娯楽映画である。

★★★★☆





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最終更新日  2004.02.02 02:17:13
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