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ファンダメンタリストってのは、原理主義者って意味だけど、アメリカでは、いわゆる聖書根本主義者とか福音派とか言われてる人達のこと。アメリカ南部に広がるバイブルベルトは彼等の本拠地だ。ファンダメンタリズムというのは、その名のごとく、聖書に書いてあることは事実だという信仰のこと。学校でも子供達はそう教えられてる、だから南部では新化論も同性愛も中絶も認められていない。アメリカの政治と選挙においては、これらの問題は必ず争点になる。この間の大統領選のニュース報道なんかでも、この福音派の問題は取り上げられていたから、日本でもようやく一般的な認知対象に浮上したようだ。僕が福音派というキリスト教右派の存在に気付いたのは、ロウというバンドが気になって調べていた時だった。彼等はクリスチャン・ロックとか呼ばれていた。クリスチャン・ロック? 何だか笑っちゃうじゃないか? でもアメリカでは、クリスチャン・アニメやらクリスチャン・ポルノやらクリスチャン・デスメタル(!)なんてものまであるらしいんだ。そしてその支持基盤はファンダメンタリストなわけ。というか順序は逆で、一儲け企んだ連中がファンダメンタリストをマーケットのターゲットにしたんだろうね。ともかくアメリカの内戦はいまや複雑に入り組んでいることだけは確かだ。南北戦争の禍根ってやつは、おそらくまだ解決していないんだと思う。で、何で今更そんなこと考えているのかというと、『ボーイズ・ドント・クライ』を観たからなんですね。性同一性障害の主人公は身体は女性だが、精神は男性。ネブラスカ州(もちろんアメリカ南部、バイブルベルトの真っ只中)で出会った、一人の少女に恋をした主人公は「男」として、その少女と愛を深めて行く。だが、すべてを隠し通せるわけがない。ついに正体が割れてしまう主人公。だが、少女はすべてを知ってもなお、「彼」を受け入れようとする。しかし、周りがそれを許さない。何しろ、そこは保守的アメリカ・ディープサウスだ! KKKだのネオ・ナチだのが幅を利かし、星条旗の代りに南軍旗が翻るツイン・ピークスだ! 主人公はレイプされ、殺される。…という内容なのだが、そういう地政学的な背景とかは何も説明されていないので、話題に釣られて観た人には、メッセージは伝わらないかもしれないな。そういう意味で、この映画は不充分という感じがする。多分、監督はこの映画をドラマとして鑑賞して欲しいと思っているんだろうと思う。メッセージとか押し出すのは鬱陶しいという、実に90年代的な映画だな。僕は正直、この映画あまり面白いとは思えないけど、こういうのって重要な作品だとは思う。ちなみにこの映画は93年に起こった事件を元にしてる。あの当時、色んなロックバンドが同性愛とか中絶の支持キャンペーンのチャリティ・コンサートに出演してたのは、多分きっと、そういうわけだ。
Nov 29, 2004
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「あんなもん女子供の観る映画だろ?」と、ちょっと馬鹿にしてた『グッバイ・レーニン』を観る。何というかミニシアター系の映画ってやつには生理的に不信感を禁じ得ません。たぶん公開時はオシャレ人種がこぞって観に行ってたんだろうな…と思いました。そんな偏見があったので、何か集中できなかった。ソフトな政治感覚ってやつが鼻につくし、登場人物の誰にも共感できなかった。風刺も効いてないし、どこまでも微温的な御伽噺でしかないと思う。アメリカのドラマの方がはるかに政治的だし実験的だし過激だし感動的だもの。ちょっと前に『さらば友よ』を観ました。アラン・ドロンとチャールズ・ブロンソン共演のハードボイルド・サスペンス。フランス映画なので、アクションや演出には期待していなかったが、オフビートな犯罪映画としては及第点。まあ、主役二人の演技を観てるだけでお腹いっぱいになりました。ブロンソンを生かし切れなかったアメリカから、抜け出して無国籍俳優として大活躍するきっかけとなった作品のようで、確かにブロンソンの「男臭さここにきわまれり」といった面構えと演技と胸板にクラクラします。その傍らのアラン・ドロンのクールで危険な美貌ぶりにも惚れ惚れします。テーマは「男の友情」…なのでアラン・ドロンを罠にかける女二人はご丁寧にも最後に蜂の巣になります。ラスト、ブロンソンが咥えた煙草に、アラン・ドロンがマッチを擦り火をつけて、二人が擦れ違うシーンはやっぱり痺れました。「イエ~イ…」
Nov 28, 2004
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1994年4月6日、ルワンダで行われた未曾有のジェノサイドの衝撃的なノンフィクション。ルワンダには、多数派のフツ族と少数派のツチ族がいて、アフリカの多くの国と同じように、冷戦時代の雇われ独裁者の暴政のもと断続的にフツ族によるツチ族への虐殺が続いていた。しかし70年代を過ぎてからは大規模な虐殺は数を減らす。もともとフツ族とツチ族の争いは、人種的なものではなかったと思われる。両部族間の結婚は認められていたし、フツ族もツチ族も一緒に暮らし、働き、学んでいた。だが90年代に入ってから、フツ至上主義党が急速に台頭することで状況は劇的に変化してしまう。愚鈍な大統領ハビャリマナ、政府の実権を握る大統領夫人マダム・アガートとその姻戚組織アカズの傘下で、フツ至上主義は加熱。また、ミッテラン大統領時代のフランスはルワンダを英語圏勢力から死守しようと政府を援助。国連指揮下の援助団体と国連軍は何も出来ず傍観。そしてわずか3ヶ月の間に約80万人のツチ族が殺された。このジェノサイドは、ナチスによるユダヤ人虐殺とは、まったく性質の異なるものだ。虐殺が始る前、新聞やラジオは「ツチ族を殺せ」とプロパガンダを垂れ流しつづけ、フツ族の人々は兵士達に殺人の予行練習を受けていた。ツチ族もそれを知っていた。殺す側も、殺される側も、その時が来るのを待っていたのである。1994年4月6日、大統領が暗殺される(恐らく政府による謀殺)と、その日のうちに虐殺は始った。市長は市民を殺し、医者は患者を殺し、神父は信者を殺し、夫は妻を殺し、教師は生徒を殺した。女子供の区別はなく。隣人が隣人を殺したのだ。このあいだまで、仲良くやっていた人たちが、突然、別人になってしまうという恐怖。ジェノサイドが起こる直前。ルワンダにいた国連軍は「とんでもないことが起こりつつある」と報告を送っていた。「最重要」と記されたその報告をみて、当時国連平和維持活動の責任者だったアナン(現事務総長)は軽視し、こともあろうにハビャリマナ大統領に忠告するのみだった。国連本部は政府の管理外の過激派の行動だと甘く見ていたのだ。当時、国連はボスニアで手いっぱいだったのだ。だが後になってアナンはこの件に関して証言を拒否。ルワンダの責任者にも証言を許さなかった。こうして国際社会の知らないところでアウシュビッツ以来の組織的な「ジェノサイド」が始ったのである。英雄的なカガメ将軍に組織された反政府軍RPFによって、フツ至上主義政府軍は敗れ、ジェノサイドは終わった。しかし、フツ族は復讐を恐れ政府軍とともに難民となって逃亡。各地に難民キャンプが作られ、そこに国際援助団体がこぞってやってきた。フツ至上主義の残党は、難民キャンプ内で、国際援助を受けることで、再組織化を果たし、ゲリラ戦を展開。ザイールの悪名高きモブツの援助を受けルワンダ外のツチ族を虐殺し始める。ジェノサイドを無視し続けた国際社会は、皮肉なことにジェノサイドされた側でなく、ジェノサイド実行者達を保護するという転倒が起きたのだ。RPFは無力な国連に頼らず、アフリカ諸国と連携し、モブツ政権を実力で打倒。このアフリカにおける「世界大戦」によって、欧米列強の力を借りることなく、アフリカ人がアフリカ人によって正義を実行したのだ。こうして難民は帰ってきた。そして人類史上初めての現象があちこちで発生する。自分の家族を恋人を友人を殺した人々が、また同じ家に帰ってきて、また同じように暮し始める。生き残ったツチ族にとって、これはセカンド・レイプに等しい。事実、各所で復讐が起きる。ジェノサイドを生き残った人達の、その後の生活、感情、思考が本書の後半のテーマとなる。重い。非常に重い読後感。1994年の出来事だ。日本では、当時ルワンダにおける虐殺は報道すらされなかった。ちなみに当時の国連の高等弁務官は日本人緒方貞子である。国際援助とは? 人権とは? イラクという絶好のサンプルのある今こそ、我々日本人は考え直すべきだ。
Nov 25, 2004
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12chで『8人の女たち』をやっていたので、ご飯食べながら観る。はっきり言って、フランソワ・オゾンなんざに興味はない。お高くとまった、お芸術気取りのフランス映画なんてクソッタレだと思う。でも実は気になっていた映画ではある…。というか、エマニュエル・ベアール目当て。美人を見るのは、心の保養だ。面白いか、面白くないか、と聞かれたら、面白いと答えざるを得ないのですが…無茶苦茶ですね、これ。意外性とか、どんでん返しとか、隠された秘密とか、を演出するにしても、設定に無理があります。途中でアホらしくなってくるけど、まあ女優陣はさすがに貫禄があるので、退屈はしないね。エマニュエル・ベアールは相変わらず美しいので、まあそれだけで合格でしょう。夜、『特攻大作戦』を観る。面白い! 刑務所にぶち込まれている、12人の凶悪犯に訓練を施し、「Dデイの前日に、ドイツ将校が出席しているパーティー会場に特攻し皆殺しにしろ」との無茶な作戦を受けるリー・マービンの不幸(でもカッコイイなあ、この爺さん)。凶悪犯は10ドル強盗して死刑判決くらった奴もいれば、強姦殺人を犯したキチガイまで(こいつ狂信者で「黙示録が来たぞー!」とか言って作戦中に仲間を殺そうとする、意味の分からなさが最高。ちなみにこいつの戦果、女を一人ナイフで刺し殺しただけ。で結局、仲間に殺される…なにそれ?)多種多様。ボーグナインとロバート・ライアンの『ワイルドバンチ』組も出演してるけど、上官役なので出番はあまりなし、残念! もっと12人をキャラ立ちさせる演出と、男の友情を描く演出を強調すれば、もっと面白い映画になったと思うけどな…。昔の映画なので、そこらへんはあっさりと奥ゆかしいものです。ああ…あとブロンソンは、やっぱりどんな映画に出てもカッコイイですね。男の中の男!ええと「女の映画」で始り、「男の映画」で終わった一日でした。
Nov 23, 2004
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9時に寝た。夜の9時じゃないよ、朝の9時。全然、眠れない。それで朝まで起きていたわけ。午後1時に目覚め、何にもする気になれずにボーっとしていたんですが、こんなことではイカンと、着替えて洗濯しにコインランドリーに行きました。本屋で角川ホラー小説大賞の要項をチェック。締切は来年の10月…ちょっと遠いなぁ…賞金は大賞が500万円。おいしい。皮算用。ツタヤで『テキサス・チェーンソー』を借りる。何かこう、自分に気合を入れようという気持ちになったのです。レザーフェイスに勇気をもらおうと思ったのです。僕は『悪魔のいけにえ』と『悪魔のいけにえ2』が大好きなのですが、この『テキサス・チェーンソー』は、『悪魔のいけにえ』のリメイク。評判は芳しくなかったけど、あのチェンソーの轟音が聞きたくて仕方がない気分。本家『悪魔のいけにえ』はホラーであると同時にコメディでもあったのですが、このリメイク版はひたすらシリアス。イカレタ兄貴が出てこない代わりに、偽保安官のリー・アーメイが良い味出してます。『フルメタル・ジャケット』の鬼教官ね。スクリーミング・クイーンはジェシカ・ピール。無意味にセクシーなのは、本家より良いです。で、勝手なこと言って、グズグズな馬鹿な若者達を、レザーフェイスがギュインギュインとチェンソーを唸らせてぶった切っていく様に、思わずにっこり。アホをリー・アーメイが苛め抜くシーンも最高。でも、本家ラストのレザーフェイスが獲物を逃して夕焼けの中、怒りのチェンソー・ダンス(?)を踊る場面は再現されてなかった。というか、ジェシカ・ピールに片腕、切り落とされちゃってた…。あんな小娘に負けて、どうするレザーフェス! そんなんじゃ、続編でチェーンソー二刀流のデニス・ホッパーに勝てないぞ!
Nov 22, 2004
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マイルCS撃沈。よって映画観れず。恐らく劇場で『ソウ』を観ることはないだろう……。そこで例によって、「心の駆け込み寺」ツタヤに救いを求める。まあ、どんなに嫌な一日でも探してみれば一つは良いことがあるもので、ずっと貸出し中になってた『アンデッド』をついにレンタル! オーストラリアのゾンビ映画です。でね! こーれーがー! 素晴らしい! 最高! エクセレント! マーベラス! 巨匠ロメロ大先生を偉大なる例外とすれば、こんな完璧なゾンビ映画は、名作『サンゲリア』やピーター・ジャクソンの『ブレインデッド』以来です。というか、単なるゾンビ映画じゃないのね…スケールが…。その点は『ゾンビ』に優るとも劣らない! 今年の『ドーン・オブ・ザ・デッド』は明らかに何かが足りなくて(やっぱゾンビが全力疾走しちゃダメだよなあ…)、物足りなかった僕のハートをぶるんぶるん震わせてくれました。アメリカの田舎町バークレーに降り注ぐ隕石。雨も空気も汚染され町にはゾンビが溢れ出す! 追詰められるのはミス・バークレー! 大ピンチ! そこに現れるのがジャンゴチックに帽子を目深にかぶった髭面の農夫、背中に背負った、手製の改造3連ショットガンをぶっ放す! があっ! カッコイイー! マカロニ・ミーツ・ゾンビな超快楽指数をマーク! そこからお約束の屋内立て篭もり&混乱疑心暗鬼な人間模様を経て、町から抜け出そうと車を飛ばすと町は謎のどでかい壁に囲まれていて脱出不能! じゃあ飛行機だ! と一路飛行場へ走る一行。行く手行く手で銃撃戦、レオンみたいに壁にぶら下がって二挺拳銃乱射、モップの先に電鋸の刃を付けてザックザク! エイリアン登場! 空から光が降ってきてアブダクト! すごい! 何がなにやら分かりませんっ! そして驚天動地の大どんでん返しのラスト! 本当に最初から最後まで、飽きさせない面白さです。大感動! すっかりマイルCSの心の痛手から復活! みんな競馬に負けたら、アクション映画を観よう! きっとあなたの心を爽快に癒してくれること請け合いです! 監督のスピエリッグ兄弟という名前は覚えておいた方がいい!
Nov 21, 2004
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うーむ…。何だか意味もなく徹夜してしまった。寝ようかなと思ってたらテレビで『人妻窃盗団』とかいう映画をやってたもんだから何となく観てしまって、その後はずるずると…。しかし『人妻窃盗団』とは「これいかに?」なタイトルですなあ…。ピンク映画かと思いましたよ…。まあタイトルに間違いはなく、三人の人妻がショッピンングモールから大金盗むというB級映画でした。何てことはないけど、まあ面白いと思いました。感想おわり。で、映画が終わってから、本を読んだり、マイルCSの予想してたりしたら、夜が明けた。いやあ…無職でなきゃありえない生活を満喫しております。ですが、お金がないです。この前、もってた本を半分くらい売り払ったので3万円程、月末に振り込まれるので、一応は今年いっぱいは何とかなるでしょうが…あとはCDを売れば5万くらいにはなるはず…。1月まで耐えぬけば、失業保険がおりるのですが、さっさと仕事をした方が良いような気もしないでもない…。でも僕は小説家になるために、前の会社を辞めたはず!? でも腹案の小説を書くためには、ポランスキーの映画をチェックしておかねばならないのです(何だか、すごく自家中毒な文章を書いている気がしますが気にしないで下さい。独り言みたいなもんです)。ホラーを書きたいんですよね。第二の『リング』を目指すぞ。うぉー! でも僕はホラー小説って読んだことない。本屋を覗くと角川ホラー文庫とかいっぱい出てるから、きっと流行ってるんだと思う…まあ需要はあるんでしょう。ホラー小説に知識がない僕は、「でもホラー映画ならいっぱい観てるから大丈夫だもん!」と自らに太鼓判を押してはみたものの、僕が好きなホラー映画ってスプラッター(もっと正確に言うとゾンビ映画…)なんだよなぁ…。そんで遠い記憶を遡ってポランスキーの『テナント』みたいな話を書こうと思ってるわけです。そのついでに、今まで苦手だったサイコスリラーとかオカルトチックな映画も観てみようかな…と。『エクソシスト・ビギニング』とか公開してることだし。でも取り合えず明日、競馬で当たったら『ソウ』を観てこよう。そういう関係で、いま一番興味のある作家はスティーブン・キング。キングも実は読んだことない! 本当に大丈夫なのか、俺よ?
Nov 20, 2004
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風邪をこじらせて寝こんでいた。そんでずっと本を読んでいた。ちょっと前に図書館で、大量虐殺の話についての本を、まとめて借りていたので、そればかり読んでいたのである。そんなわけで、心も体も落ち込んでいたので、熱がひいてからツタヤに行ってビデオを借りる。映画を見て元気を取り戻そう、という安直な発想です。『狼たちの午後』アル・パチーノはカッコイイ。本当にカッコイイ。下らない映画にもバンバン出てるので大物感に欠ける気もするが、若い頃のパチーノは本当にセクシーな男だ。有名作品だけど、僕は初見。銀行強盗に失敗して、銀行に立て篭もってしまったパチーノ。パチーノ一人で獅子奮迅の交渉合戦をおっぱじめる。いつの間にやら、民衆のヒーローみたいな存在に祭り上げられていく過程が微笑ましい。人質も犯人達と馴染んで、とても楽しそう。ストックホルム症候群っていうのは、人間心理の一発逆転なのだ。『戦争のはらわた』たぶん僕が一番すきな映画監督サム・ペキンパーの最高傑作にして、究極の戦争映画。観るのは、これで3回目くらい。『ワイルドバンチ』のクライマックスの大殺戮が2時間続くという、感涙物の作品で、これ観るとアドレナリンが滾って元気になる。ジェイムス・コバーン演じるスタイナー軍曹の渋さに痺れる。
Nov 19, 2004
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カンヌでタランティーノが絶賛したという韓国映画。いま一番、面白い映画を作っている国は間違いなく韓国だと思うのですが、これまた凄い映画です。理由も分からず、ある日突然、安ホテルみたいな部屋に拉致監禁された主人公オ・デス。部屋にあるのはテレビだけ。そのテレビではニュースで自分の妻が殺されたと報じられている。しかもその犯人は自分だと言われている。一体、誰が何のために自分をこんな目にあわせるのか? オ・デスは身体を鍛え、脱走と復讐を心に誓う。そして15年後、脱走目前の日に、これまた突然、解放されたオ・デスは、日本料理屋で知り合った女料理人とともに韓国中を歩き回って餃子を食べまくる。監禁されていたとき、食事は毎日、餃子だったからだ。15年食べつづけた餃子を探し当て、ハンマー片手に殴りこみ!この映画は「愛してる」という台詞で終わるのだが、この「愛してる」という言葉が、こんなにも悲劇的に響く話もないだろう…。
Nov 16, 2004
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新札の樋口一葉の顔と旧札の夏目漱石の顔を見比べて、すごく違和感を感じる文学青年の私です。一葉ってそんなに読まれているものなのだろうか? 実は僕読んだことないんですよね…。いやしかし、国民的作家の漱石が紙幣の顔になるのは理解できるんだけど、一葉はなんだか役者不足な気がするんですよね。まあ、漱石人気が沸騰したのは江藤淳あたりの評論からだったはずだから、実は漱石が国民作家と呼ばれるようになったのって最近の話って説もあるので、もしかしたら一葉ブームがこれから来るのかもしれない。さてそんなわけで高橋源一郎の『官能小説家』を読んだ。ちょっと前に朝日新聞で連載してたやつ。明治と現代をいったりきたりして「文学」とは何ぞや? という命題に右往左往する作家たちの物語なのでしょう。主人公は森鴎外と樋口一葉。茶髪で日サロで肌を焼きAV男優になった森鴎外。二流の商業作家半井桃水が、小説教室で出会った生徒夏子とともに「樋口一葉」という作家を作り出す、余りにも美しい過程と、あまりにも苦痛に満ちた崩壊の様。そして高橋源一郎らしからぬ希望に満ちたラスト。本当に本当に素晴らしいと思いました。傑作です。ただ…この作品は読者を選ぶ小説ですね。作家志望の人達にしか、この小説の切なさを理解することは出来ないでしょう。
Nov 15, 2004
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江戸東京博物館でやってる水木しげる展に行く。水木先生のおいたちやら、貴重な資料やら、コレクションやらが展示されておりました。この企画展の関連特別上映とかいって、ロシアの映画をやってました。「妖婆 死棺の呪い」というやつ。これが面白かったです。どうやら、これを上映してる映像ホールというところは、入場券不要みたいなので無料で映画が見れますよ。お金のない映画ファンはレッツラゴーだ!さて江戸東京博物館である。小林信彦がこの博物館を痛烈に批判していたことを知ってる人は、今どれくらいいるのだろうか? ともかく、この博物館の成り立ちは、とても政治的だった。当時の東京都知事の鈴木(だったっけ? 名前はど忘れしました…)さんは、東京の古い町並みを「再開発」して破壊する一方で、古き良き東京の文化を残そうという名目で江戸東京博物館を建てた…はずだ。だいたい、あれだ。江戸博に限らず、博物館とか美術館とか、いまや財団法人なわけであって、そんなの政府の外郭団体みたいなものに成り下がってしまってるんじゃないの? だから僕はリニューアルしたという噂の国立博物館も心配だ…。都知事の話で思い出したけど、僕が物心ついた時から、今まで、都知事は3人だけど。鈴木(?)、青島、石原…この3人とも僕、死ぬほど嫌いですね。青島さんは都市博(子供の頃の僕は、それはそれは楽しみにしていたのです!)を中止にするし、ホームレスや不法就労外国人を一掃しちゃって(これは本当に凄かった。あの時に覚えた人道的憤りは一生忘れないと思う)、新宿とか渋谷の駅構内とか綺麗になったけど、僕は、あの辺歩くと、いまだに薄ら寒い思いをするよ。「ここで生活していた人達はどこへ?」。偽造テレフォンカードとかドラッグとか売ってたイラン人とかもいなくなったけど、その代りに学校の同級生がバイヤーまがいの仲介人みたいになっていった。石原さんは言わずもがな、絶対分かってて言ってる言葉の問題とか、なんか良く知らないけど改正都条例かなんかで今じゃオールナイトのクラブとかも難しいとか、エロ本規制とかの話も聞くし、本当に嫌な奴らだよね。ああ取りとめもない悪口で終わってしまった…
Nov 13, 2004
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アラファト議長…タイミング悪すぎ! ファルージャ…。ひょっとして考えが甘かったか? きっと多分、加速度的に世の中悪くなっていく気がしてきました…。すでに戦後ではない…戦前なのだ!潜水艦はうようよしてるし、一体全体どうなってんですかね? 憲法改正とか、またぞろジジイどもが言ってるし…。自衛隊を戦場に送りこんどいて、憲法なんてあってなきが如しじゃないか!それとターミネーターはカリフォルニアに帰れ! ところでアメリカの経済って、ひょっとして破綻するんじゃないの…? 怖いですね…。
Nov 12, 2004
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ブッシュ再選…? あ…そう? そうなんだあ? へええ……。母さん、またアートは負けました!まあ、ブッシュ大統領もイラク政策は転換するだろうから、実際のところ頼りにならない民主党よりは世界のためなのかもしれませんよね…。ほら、それにあれだ。どうせケリーが大統領になっても、議会は上院も下院も共和党なんだから、大したことできなかっただろうし…。きっと、これで良かったんだよね? そうですよね? とまあ、それくらいの「政治的判断」ってやつ? そんなの僕にだってできます。でも何だかとても厭だ! だってブッシュの得票率って歴史的なんでしょ? これは明らかにテロショックが追い風になっているんだろうけど、その裏にあるのはWASPとホワイト・トラッシュの感情の捌け口が共和党支持に流れてるってことでしょ? そこにあるのは、やっぱり人種問題と宗教ってことでしょ? 納得いかない! なぜか? それはこうだ! 僕はアメリカの音楽や映画を愛しているんですが、ブッシュ大統領就任してからの4年間でエンターテイメント産業の閉塞というか、赤狩りなみの弾圧は目に余るものがあるんである! 象徴的なのがクリア・チャンネルとディキシー・チックスと『華氏911』の配給問題だったんだが、この動きは、多分もう止められない。きっとこれからアメリカのアーティスト達は苦労するだろう。そんなの、やっぱり嫌じゃないですか? スヌーザー誌に久保憲司さんが『華氏911』を評して、この映画でマイケル・ムーアは「誰かこいつらを殺してくれ」という怒りのメッセージを発しているのだ、というようなことを書いていたんですが、まったく的確な批評だと思いました。「誰か奴らを殺してくれ」、確かに僕もそう思う。さて翻って日本。小泉さんはどう動くのでしょう? 自衛隊は期日通りに帰って来れるのでしょうか? 例の人質殺害で暗雲立ち込める「日本人にとってのイラク情勢」を踏まえ、日本も歴史的な決断を迫られているのでしょうか? いや、イラク派兵した段階で本当はもう一線は踏み越えてはいるんですけどね。国際情勢とか外交関係とか無視しても非戦・平和主義のお題目を掲げつづけるのか、それとも普通の国の仲間入りするために無理してはっちゃけちゃうのか……小泉さんも夜も眠れないでしょうな。
Nov 6, 2004
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一人ニルヴァーナ祭り続行中! ニルヴァーナBOXの詳細の公式発表を確認。日本でのリリースは12月1日。タイトルは「With The Lights Out」。曲目も発表されていました。CD3枚にDVD1枚。どうやらDVDの方は初回限定のようだ。ライナーノーツはソニックユースのサーストン・ムーア(!)。で、肝心の曲の方はというと…全61曲(CDだけでね)、そのうち50曲にPREVIOUSLY UNRELEASEDって書いてあるから未発表音源ということになる。ただ発表済の曲も、シングルのB面曲や、オムニバスへの提供曲だったりするので知らない人は知らないかも(もちろん「I HATE MYSELF AND I WANT TO DIE」も、名曲「SAPPY」も入ってる)。注目の未発表曲に関しては、ライブ音源なのかデモなのかまでは、現時点では不明。純粋な未発表曲は21曲。そのうちのいくつかはカバー曲(おなじみレッドベリーや、ツェッペリンなど)、ただやはりブートレッグなどではおなじみの曲(あの伝説の「BEANS」も収録! これ聴いて腰抜かす人いっぱいいるだろうなあ…)が目立つ。しかし僕も知らない曲が5曲も入っている(多分、初期のライブ録音かホームデモだと思う)! ブートを買わない潔癖な人はこの未発表曲群を聴いて改めてカートのソングライティングの才能に舌を巻くと思う。そして僕のようなマニアにとってはブートで親しんだ曲の音質がどう向上するのか気になるところ。ともかく今から楽しみでしかたがありません!
Nov 3, 2004
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お金がないと人はお金のことしか考えられなくなるようで…。今日、新宿を歩いていたら急に「金ってすげぇ!」って思った。それ以来「お金はすごい。すごいよー! すごいよー!」と頭の中にリフレイン。今の僕の人生の悩みなんて1000万円あれば、ほとんど解決するもの! そう考えると、本当にいや改めて思います…金は凄い!認定日だったので、またぞろ職安に行ってきたわけですが、その帰りタワーレコードにふらりと立ち寄る。ああっ・・・欲しい! この店買い占めたいっ…! といつもの欲望が降ってわいてくる。『ロンドン・コーリング』のスペシャル・エディションとか出たんだー。ブライアン・ウィルソン『スマイル』? 小島麻由美も七尾旅人もマニックスも新譜を出している…でも買わない。買えない。ああ貧乏人は辛いなぁ…と帰ろうとした、その時、僕はロッキングオンの表紙に見入った。U2のボノの久しぶりの顔だが、そんなことはどうでもいい! ニルヴァーナの文字が載っている、「伝説」好きのロッキングオン誌はことあるごとにニルヴァーナを持ち出してきたので、また「パンク特集」とか、そんなもんなのだろうと思いつつページを開くと……全身が震えた…。そこには「ついにニルヴァーナBOX発売」の文字がっ!! 思えば、このBOXの話はカートの死の1年後くらいには出るって言われていた気がする。その後、クリスとデイブの二人とコートニーの裁判沙汰で流れに流れた末、ベスト盤に「ユー・ノウ・ユー・アー・ライト」が収録されたことで、両者和解したはずなのに、その後今まで音沙汰ないから、僕もすっかり忘れてしまっていた。しかし、ついに出るのか。そうか…なんとも感慨深い。しかし、誌面に書いてある内容が事実だとしたら、予想以上のものすごさですよ! CD3枚とDVD1枚で、約80曲中の約60曲が未発表曲だというのである。僕はブートレッグを買い漁ったくちなので、未発表曲のほとんどは網羅したと思っていたけど、これはマニアですら知らない曲がごっそり収録されていると思われます。しかも凄い音質で!! ブートで聴く限りニルヴァーナの未発表曲は未発表なのが信じられないくらいカッコイイので、僕はもう嬉しくて楽しくて仕方がありません。今日は自らの青春を振り返り一人ニルヴァーナ祭りと洒落込み、情報を求めてニルヴァーナ関連サイトを覗きにいこうと思います。ともかく万歳! 生きてりゃ良いことがあるもんだ。金はないけど…はて、買えるのか俺よ?
Nov 2, 2004
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