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またクレーム対応だ! なんだって夏の話を今更蒸し返すのか皆目見当がつかん。謎。しかし、そういう陳謝の文書とかって書くのが、すごく難しい。そんなわけでビジネス文書の例文集とかを、ぱらぱら捲ってたら、面白い逸話を発見しました。なんでもユゴーが『レ・ミゼラブル』の売れ行きを出版社に聞いた手紙の内容はたったの一文字「?」とだけ書かれていたというのだ。そして、出版社の回答の手紙の内容も同じく一文字「!」だけなんだってさ。「?」「!」だけですべてが言い尽くされているのである。件の例文集では、ビジネス文書というものは、そのような簡潔さが必要なのであると言いたいようだ。(かなり無茶な論旨だと思うけど…)だから僕もお客さんに「X」とだけ書いて手紙を出そうと思ったけど、意味わからないからやめました。XXX(キスキスキス)。
Jan 28, 2004
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とかなんとか言いながら本を読んでしまった。岡崎祥久『秒速10センチの越冬』です。岡崎さんのデビュー作ですね。もう、この時点で作風とか文体とか完成されてます。そして、ちょっと泣いちゃいそうになっちゃいました。フリーターという、もはや時代の負け組の代表名詞的な主人公の淡々とした冴えない毎日を世知辛い描写でカラッと描いてます。帯には「おれのくそったれな労働の日々」と大きく書かれていて、まあ、要するにそういう物語です。さて、僕は幸か不幸かフリーターなどではなく、れっきとした会社員なのですが、やはり労働というものは、そして組織に属するということは、どうしようもなく人間性の否定に繋がっているのは間違いがありません。この間、町を歩いていたら女子高生が「楽しいことしかしたくねぇんだよっ!!」と喚いていました。まったく正しい意見だと思います。自らの欲するところに従って生きること以上に、人生に意味など有り得るのでしょうか? なぜなら、その人の欲しいものこそ、その人のすべてを表象しているのですから。そんな考えは甘ったれているだけだ、と言う人もいるでしょう。しかし、そんな人は自由から逃げているだけです。自由の意思、あるいは意思の自由…ひょっとしたら「目的意識を持て」という、教師が偉そうに説教するあの言葉は、そういう意味で、僕らにとって重くのしかかっているのかもしれません。
Jan 27, 2004
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気付いちゃった。読書なんて下らない。本読んでる暇があったら映画を観よう。いや、本当に。文学より、映画のほうが偉大なのだ、ということに気付きました。フーコー読むより『未来世紀ブラジル』を、『フィネガンズ・ウェイク』よりグリーナウェイを、ブルトンよりホドロフスキーを、フォークナーより『続・荒野の用心棒』を、ニーチェより『ゾンビ』を、『冷血』より『悪魔のいけにえ』を、サリンジャーより『ロッキー』を、マルクスより『アニマル・ハウス』を! 文学とか芸術とか思想とか、もうどうでもいいよ。つうか活字で読んでも、全然、心に響きません。最近、ぺらぺら捲ってたジジェクもファノンもブローデルも古井由吉も全部下らない。つまらない! こんなもん読んで時間を無駄にするくらいなら、僕は『ダーティー・ハリー』観ますよ。クリント・イーストウッド!!
Jan 26, 2004
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思い出したように、2003年総括映画編。記憶は不確かなので、果たしてこれ全部2003年公開だったかどうかは心もとない…。1『キル・ビル』…2003年はこれで決まりでしょう! VOL2が楽しみだー!2『ボウリング・フォー・コロンバイン』…爽快でしたね。次はいよいよ9.11がテーマだそうですよ!3『ルールズ・オブ・アトラクション』…めちゃくちゃダークな青春映画でした。ゲロまみれのヒロイン。4『アンダーワールド』…マトリックスの100倍かっこいいです。5『シティ・オブ・ゴッド』…微妙に流行ってましたね! クール。6『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』…いや、すごいでしょ? あの角笛城の戦いと、ゴクリは! 今年で完結かあ…!7『シカゴ』…全然期待してなかったのに観たら楽しかった。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の1000倍良いです。8『カンパニー・マン』…待ってましたの、ヴィンチェンゾ・ナタリの新作。期待を裏切らない面白さ。9『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』…好きなんです。10『フレディVSジェイソン』…これも期待してなかったけど最高でした。結論、ルーシー・リューをスクリーンで良く見かけた一年でした。
Jan 21, 2004
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ついに自衛隊が現場へ到着したようですね。もう、こうなったら「反対」とか言ってる場合ではありませんね。ただ自衛隊員のみなさんの無事を祈るばかりです。時事ニュースに影響されたのか、なんか無性に戦争映画が観たくなった僕は『地獄の黙示録』と『フルメタル・ジャケット』と『ブラック・ホーク・ダウン』を観ました。『地獄の黙示録』は一昨年だかに公開してた特別完全版とかいうやつでした。49分の未公開シーンとやらは少々蛇足ぎみではあるのですが、プレイメイトととの、その後のシーンは素敵でした。ものの本によると、この映画、シナリオ段階では、明らかにベトナム戦争礼賛がテーマだったようなのですが、このシナリオが実現してたら、いまより100倍凄い映画になっていたことは間違いありません。惜しくも実現しなかったラストはカーツ大佐がせまりくるベトコンをスピーカーからドアーズの『ハートに火をつけて』を爆音で流しながら迎え撃つという、とんでもないものだったということです。しかし、やっぱり、この映画はキルゴア中佐につきますね。次、『フルメタル・ジャケット』も、昔から大好きな映画なのですが、前半の鬼教官ハートマンの罵詈雑言は、いつ観ても爆笑してしまいます。この映画もベトナム戦争を題材にしているのですが、ジャングルが舞台ではなく、廃墟となった市街地での戦闘なのです。しかし敵兵は全然出てきません。ブービー・トラップとスナイパーとの緊張感みなぎる戦闘シーンは、かなり異色の映画と言えるでしょう。この映画にはっきりと出てくるベトコンはたった一人だけ、しかもそれは少女なのです。自分達を苦しめた敵が、少女だったことに驚愕し、死にかけた少女を見下ろす主人公達に、その少女は「私を撃て」と繰り返します。少女を撃ち、ラストはアメリカ兵が『ミッキーマウス・マーチ』を合唱しながら歩いていく場面は何とも悲痛です。で、『ブラックホーク・ダウン』はソマリアでの市街戦。この映画、リドリー・スコットが、スピルバーグの『プライベート・ライアン』の評価に嫉妬して作ったとかなんとか言われてる作品なのですが、なるほど確かに気合入ってます。でもあんまり話題にはならなかったよねえ? 戦争映画というのは、はからずも「反戦映画」にならざらるを得ないものですが、これはあまり、そんな感じは受けません。最後にもっともらしく「戦う理由」めいた話も出るのですが、明らかに余計だと思いました。僕は戦争映画が好きです。戦争は嫌いです。でも戦場という現場で戦う兵士達には共感します。実際に戦う人々に「あなたは間違っている」と言える人が嫌いです。もしイラクの自衛隊が襲われて、彼等がイラクの人を撃ったとしても、それを非難してはいけないと思います。ほら、その倫理の教科書を焼き捨てて、映画を観ようよ。『ハンバーガー・ヒル』なんて良いと思うよ。想像力を駆使して、「決して結論の出ない問題」について考えよう。本も映画も、そのための道具なんだから。実際に、自分が戦争に巻き込まれる前に、しっかり悩んでおくのだよ。
Jan 20, 2004
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ボンドガールと恋に落ち、シトロエンをぶっ飛ばす。ポケットにはランボー。右手にグレッチ、左手にベレッタ。現金輸送車を襲おう。ジュークボックスから流れるカントリー&ウェスタン。唐辛子を突っ込んだビールを飲み干して、保安官に蜂の巣にされて、砂漠の町でくたばる。それからゾンビになって、ショッピング・モールを襲撃だ! そんな人生…一体どこへ行ってしまったの? 閑話休題。芥川賞決まりましたね。最年少19歳受賞…だったっけ? 若くて可愛い女の子が文壇のオヤジどもにちやほやされる、そんな時代に、ちょっと古びて無様な僕らは、どこまでも有り得ない存在だ。僕の日々は妄想と幻想に満ちているよ! 「そこにあるすべて、それがもうすべて」 なんてことだ! 僕もまた凡庸で低俗なエキストラに過ぎないなんて! その他大勢…。僕らはみんな未来と幸福に騙されている! ここはハリウッドじゃあない。追伸人生は確かに美しい、だが、それは君のものではない…多分ね。
Jan 16, 2004
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今更ながら『HANA-BI』を観ました。震えました。すごいです。ヴェネチアで金獅子賞取ったっていうワイドショー的な賛辞にも納得してしまいました。偏見があったのです。いや、ほら、『うなぎ』とか『萌の朱雀』とか、しょうもないもんばっかだったでしょ? これだから批評家っていうのはダメなんだよって思ってたんですよ。でもこの映画は完璧ですね。完璧過ぎて、つっこみどころも思いつきません。北野映画の集大成ともいうべき傑作であることは間違いありません。静寂と暴力のコントラストが、どんどん過剰になってラストの二言の台詞と、その後の銃声で、カタルシスが訪れる時なんて、泣いてましたよ僕は! ストーリーに感動したというよりも、「凄いもの観ちゃった」みたいな興奮で。空砲撃った瞬間、画面が「自決」って書かれた絵に赤い絵の具がびしゃってかかるシーンとか鳥肌がたっちゃった。ともかく僕のオールタイム・ベスト映画の順位が入れ替わるほどの傑作でした。やっぱり映画は愛と暴力と映像美なのです。そして構成力。監督と脚本とカメラと役者。日本の役者はちと弱いって感じる人もいるでしょうが、北野映画は例の「省略の美学」に貫かれてるんで、その辺も問題なし。なんか偉そうなこと書いてしまいましたが、それだけ大好きってことです。
Jan 12, 2004
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ああー……疲れた。本当に疲れた。12月から、ほんと休みなしで働いてた気がする! いや休日もあったにはあったんだが、出かけてたから休んだ気がしない。そして、ようやく明日から連休だ! 4連休だあああ!! ばんざーい! ばんざーい! この仕事始めてから初の4連休だあっ!! あまりにも嬉しくて「やることリスト」なんて書き出しちゃってるし…。あはは。まるで『死ぬまでにしたい10のこと』のサラ・ポリーみたい。うん。久しぶりに映画でも見に行こうかな? 『バレット・モンク』はまだやってないみたいだ。うーん『アンダーワールド』はまだ公開中だろか? とかなんとか調べてたら、なんと今春にかの『エイリアン』のディレクターズ・カット版が公開されるらしいとの嬉しいニュースを発見。絶対観る! 春には『キル・ビルVOL2』もやることだし、これは楽しみです。ああでも明日何観に行こうかな?
Jan 8, 2004
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疲れすぎて死にそうです。人間らしい暮しを与えてください、ご主人様。
Jan 7, 2004
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箱根駅伝見た? 同じ箱根の地で僕は今日も労働の汗をかきかき。正月って何? まあいいさ。2003年総括は続く…というわけで本日は2003年ベストディスク10ということで。1.Rickie Lee Jones『The Evening of My Best Day』まさかこんなベテラン・ミュージシャンの作品に心揺すぶられるなんて…。ジャズロックの佳作。アメリカに対する批判がそこかしこに感じられる。シンガー・ソングライター万歳!2.七尾旅人『蜂雀 ひきがたり・ものがたりVOL.1』これと、前作の2枚組をひたすら聴いた一年でした。素敵過ぎる。現代日本に稀有な吟遊詩人。ストーリー・テラー。シンガー・ソングライター万歳!3.Bright Eyes『Lifted or The Story is in the Soil,Keep Your Ear to the Ground』タイトル長過ぎ!! インディー界のボブ・ディランとの評価も伊達じゃない傑作。歌うべき内容がありすぎて、歌詞カードびっしり。シンガー・ソングライター万歳!4.勝手にしやがれ『デカダンス・ピエロ』ゴダール狂いの狂乱スカバンド。かっこいい! 今一番、ライヴが観たいバンドだね。5.ソウル・フラワー・ユニオン『シャローム・サラーム』最高。最高のプロテスト・ソング集。どんな内容を歌っても、陽気なのがいいですよね。うたは自由をめざす!6.Syrup16g『HELL-SEE』……傑作なり。救われなくたって、いいじゃん。死ね死ねみんな死ね―! っていうか俺がまっさきに死ねえっ! 7.Super Furry Animals『Phantom Power』ファントム・パワー。わかってる奴はわかっているんである。テーマは現代社会。そこはかとなく愉快で悲しい歌歌歌…。他人事じゃないんだぞ!8.Radiohead『Hail to the Thief』びっくりした。何だか知らないけど、レディオヘッドがこんなストレートな作品だすなんて。はっきり言って、あんま期待してなかったんだけど、全曲好き。時代はまだまだ、こいつらのものなのか?9.Grandaddy『Sumday』2003年、もっとも沁みた作品。1曲目が死ぬほど好き。優しい歌が聴きたい時に必ずかけた、そんなアルバム。10.古明地洋哉『孤独の音楽』これかけて寝るのが最近の習慣。もはや孤独は普遍的なのだよ。ああ夜が更ける…。
Jan 3, 2004
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どちらさまも、あけましておめでとうございます。ハロー、2004年! さてさて2003年はどうでしたか? そりゃまあ、イラクで戦争があった年として歴史の教科書なんかでは記憶されるんでしょうが、ま、それはそれ。僕ら時代遅れの読書家たちは、こぞって昨年の文壇総括に乗り出すのでありましたとさ。ちゅうわけで、私的2003年ベストブック10の発表であります! 1.藤谷治『アンダンテ・モッツアレラ・チーズ』「世界は、ちょっぴりの愛と、97%のバカ話で出来ている、と思 う」なんて素敵極まりないコピーが秀逸の03年度最高傑作! すごい新人が出てきたもんだ。2.阿賀猥『ナルココ姫』詩のような、小説のような、エッセイのような詩集。可愛いダッ クスフントのナルココの表紙とは裏腹な重い内容ではある。 「癌」という神話に対抗する家族の物悲しい物語。3.セリーヌ『虫けらどもをひねりつぶせ』20世紀フランス文学史上最大の、呪われたファシスト作家セ リーヌ。遂に全集完結! 待ったよー! この本の「虫けら」と は当然ユダヤ人のことなのですが、ああもうどうしたらいいの?4.岡崎京子『恋とはどういうものかしら?』『ヘルタースケルター』、『うたかたの日々』ともども、遂に出 た岡崎京子の単行本未収録作品集。あいやー! すげぇ! 10 年くらい前の作品だというのに、全然色褪せてない…。5.いしいしんじ『プラネタリウムのふたご』大傑作『麦ふみクーツェ』に次ぐ傑作登場なわけですよ。巷の ファンタジー・ブームに舌打ちしちゃう人は、これを読んで安心 してください。おもしろいよ、マジで。6.野田努他編『NO!! WAR』クラブ系のミュージシャンやDJ達の反戦論。音楽とダンスが果た して世界を変えられるのかというのは、いわば90年代を通過し た人間にはひとつの命題なわけでして、まあ、これはその経過報 告。7.大槻ケンジ『グミ・チョコレート・パイン パイン編』やっとこさ完結した80年代青春小説。80’Sリヴァイバルなんて 信じない僕らにとっての、ひとつのバイブルと化すことは間違い ないでしょう。すべてのダメ人間は必読すること。8.穂村弘+東直子『回転ドアは、順番に』天才歌人二人による詩的コラボレーション。現代短歌なんて知ら ない人にこそ読んでもらいたい素敵な本です。悲しい一夏の恋物 語。9.戸梶圭太『トカジャクソン』この人の本は初めて読んだけど、最高のエンターテイメント小説ですね。このまるで、やる気のないタイトルからして最高です。「映画監督ゆみこ」面白いです。10.マイケル・ムーア『おい、ブッシュ、世界を返せ!』まあ、ファンなもんで…。帯に書かれたブッシュ最大の敵マイケル・ムーアってのは、ひょっとしたら言い過ぎじゃないかもしれないなあ。『華氏9.11』完成を待ち望んでおりますよ! ってなわけで、基本的にあまり本は読めなかった一年ですが、それでも良書に恵まれてた気がします。それでは、今年がいい年でありますように。今年こそいい年でありますように。
Jan 1, 2004
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