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♪一年の早も過ぎたり邂逅の明日へ跳びましリセットの鐘 ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼とうとう大晦日となりました。あっという間に過ぎた一年ですが、ロクでもない事件ばかりが脳裏をよぎります。「じゃあ、おまえはどうだ」と言われると、あまり自慢もできず、悲しいほどに無為に過ぎた一年でした。来年は、5度目の年男になる私としては、人生の一区切りになる大きな節目の年です。来し方の人生をリセットしたい心境ですがそうもいきません。値打ちのない懺悔を繰り返すばかりです。それやこれやもあと一日の事。除夜の鐘を合図にリセットボタンをポンと押せば、そこはもう新しい出会いの待つ新天地です。出会いこそが醍醐味です。何と出会いどんなことが待っているか、どんな人と出会えるのか、それは自分の行動で決まるのですね。求めよ、さらば与えられん。神仏に願い事なんかしてはいけません。誓いを立てるのです。「夢は実現しない」から夢なのであって、「計画」にしてしまわないと実現しないもの。決意をして、誓いを立てねばなりません。タバコだって止められるし、ダイエットだってできます。決意さえすれば・・・・2009年は大変な年になりそうです。皆と同じことをしていればいいという日本人の悪癖を、今こそ打破する時が来たのではないでしょうか。いつも有難うございます。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.31
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♪古書店に八巻そろいて眠りたる司馬遼太郎に冬のひあてませ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼「街道をゆく」を読んでいて、司馬遼太郎の長編を読みたくなった。国取り物語や龍馬がゆくなどは若い頃に読んだが、「坂の上の雲」はまだ読んでいない。電車の中で読むには文庫本がいい。古本屋を二三軒当たってみたら、運良く状態のいい新し目のものが見つかった。セロファンに包まれて、長い間棚の上に眠っていたようだ。明治維新後の、まだ何もない近代日本の黎明期を描くもので、年が変わる今、その当時を顧みるのもいいかなと。新年に国の曙を思う、というのも良いものでしょう。正岡子規などが登場し、幼少のころの短歌なども出てくる。八巻と言っても文字が大きいので読み易く、当分楽しめそうだ。 いつも有難うございます。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.30
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♪書きつれば思い起こせりあれこれと年の初めを寿ぐ夕べ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼やっと年賀状を書き終えた。宛名をまず書いて、それぞれにコメントを考えていると、その人との思い出があれこれ浮かんできます。だらだらと書く時間もスペースもないので、結局は自分の宣伝みたいなことになってしまった。通り一遍の当たり前のことはあまり書きたくない。両面印刷だけの味気ないものにもしたくないので、今年は版画を彫って金粉を使って刷った。 それにしても、ステレオタイプの文面で一言のコメントもなく、宛名まで印刷してある年賀状が多いこと。そんな年賀状にはもらっても返事を書かない事にしている。多分、本人も嫌々出している。止めたい止めたいと思いながらズルズルと引きずっているのでしょう。本人のためにもそんな人には、以後、出さないようにしましょう。それから、こっちが一方的に出したい人っていうのが何人かいて、その人には自分の近況報告的気分で出したりしている。「年賀状は贈り物だと思う」のキャッチフレーズはまあまあだった。「贈り物」という言葉は少し重かったね。これで何人の人が触発されたか知らないが、葉書や手紙を書くというのは何かのメッセージを届けるということですから、その心がないんだったら出す意味がないね。日本人の律儀な良い面を象徴している「年賀状」。一年に一度の生存確認、お世話になったお礼の総仕上げ、新年の抱負の自己確認、近況報告などなど、こんないい習慣を有効的に使わない手はないね。自己自慢だっていいじゃないですか。相手に迎合することだけは避けたいもんだね。いつも有難うございます。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.29
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♪子の暮れに仕込みて丑の初春を待ちて食べらむ紅いろキムチ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼本格的な寒さがやって来て、今年も白菜キムチを漬けました。四年目ともなるとみんな適当にやれるようになり、意外と簡単にできるもんです。二日がかりではありますが。先ず、白玉粉をダシで溶いて加熱したノリ状のものに、三種類のトウガラシ・イワシの魚醤・アミの塩辛・砂糖を混ぜ込んだものを作ります。これに白ネギ・細ネギ・ニラ・玉ねぎを適宜に切り、塩もみした大根、ショウガ・にんにくを擦り、よく混ぜ合わせまて「キムチの元」を作ります。前日に、白菜を四等分して塩で下漬けし、サッと水ですすいで良く水気を切っておきます。その白菜の一枚一枚の葉の間に「キムチの元」を挟んでいき、容器に隙間なく入れ込んで終了です。私は浅漬けは好きでないので、発酵が進んで酸味が出て来た頃を見計らって食べ始めます。年改まって丑年、正月15日(私の誕生日)頃が丁度いいかな。アミノ酸をたっぷり含んだ栄養価の高い発酵食品のキムチは、漬物の王様だと思っています。赤い色が食欲をそそります。これさえあれば何も要らない。キムチ鍋だって最高だね。 いつも有難うございます。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.28
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♪As Time Gose By 聴く年の瀬の真夜に輝く細き三日月 ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼今年も残りあと4日となりました。寒さも本格的となり、27日の新月の前後の空には、寒さに研ぎ澄まされた細い細い月が輝いています。「As Time Gose By 時の過ぎゆくままに」。ご存じ映画「カサブランカ」のテーマ曲です。”時は過ぎても”と訳すのが正しいようですが、この訳が定着しています。大好きなバーグマンの代表作。この映画はこの曲なしでは語れませんね。何故かこの季節になるとこの曲が聴きたくなります。As time goes by の言葉が迫り来る一年のリセットを思い起こさせて、締めくくりへの僅かな時間をいとおしむ気分になるのでしょうか。You must remember this (あなたに憶えておいて欲しいことがある)A kiss is still a kiss (キスは いつになってもキス)A sigh is just a sigh (ため息は そう まさにため息)The fundamental things apply (基本的なことは 何も変わらない)As time goes by. (たとえ 時が過ぎようとも)And when two lovers woo (愛し合う恋人同士は)They still say I love you (お互いに 愛を囁きあう)On that you can rely (そして 気持ちに応えあう)No matter what the future brings (未来がどうなっても その事実は何も変わらない)As time goes by (どれほど 時が過ぎたとしても)Moonlight and love songs never out of date (月明かりとラヴソングが 色褪せる事は無い)Hearts full of passion jealousy and hate (心が情熱に溢れるが故に 嫉妬や憎しみもまたある)Woman needs man (女は男を求め)And man must have his mate (男もまた 良き伴侶を求める)That no one can deny (それらは否定できない)It's still the same old story (これはいつの時代も同じ 昔から変わらない男と女の物語)A fight for love and glory (愛や名誉の為に戦う時もある)A case of do or die (愛する為には 死ぬことだって辞さない)The world will always welcome lovers (そんな恋人達を 世界はいつだって歓迎している)As time goes by (そう 時が過ぎても それが変わることは無い) 司徒’s ブログさんの訳詞を引用させて頂きました映画「カサブランカ」YouTubuいつも有難うございます。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.27
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♪似て非なる拾・捨の行方気まぐれの使役・受動も時のいたずら ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼「捨てる」という字と「拾う」という字は、よく似ているが意味は全く反対です。世の中に捨てる神あれば拾う神ありと言います。神の采配とは言ってもどちらの側になるかは時の運。また、「する側」になるのか「される側」になるのかも、ほんのちょっとした違いで道が分かれるという事がありますね。 この度の企業の人員整理で、同僚に解雇を告げる立場になった人の苦労も大変なものがあります。少しのずれで反対の立場になっていたかもしれない。ほんの昨日までの事が、ウソのように突然に人の運命を変えてしまいます。見えない扉のどちらを開けるべきか、どちらが正しいのかなんて誰にもわかりません。占いを信じて、何をするにもその卦に従って行動する人がいます。当たれば幸い、当たらなくてもそれを信じて行動する方が、迷いがなくていいと言います。引っ越しする時、方角が悪い場合は一泊だけその理想の方角にあるところへ模擬引っ越しをするのだそうです。そうすることで心が落ち着き、運命が開くと信じられるというのは占いの力ですね。政治家には占いに頼る人が結構いるらしい。それだけ先が読めないのが政治の世界だと言うことでしょうか。こう混沌とした時代になると、確かに何かを信じている人の方が強いかも知れません。それが信仰であろうと占いであろうと、心のよりどころを持つと言う意味では重要なファクターになるかもしれない。いつも有難うございます。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.26
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♪また夢に弱気の虫のしゃしゃり出て 未明の魂(たま)のうろうろうろと ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼たまに、何とも情けない自分がおろおろと行き惑う夢を見る。昨夜もそんな夢を見た。何でこんな夢を見なくちゃいけないのかと、不満を抱きながら重い気分で見ている。夢は現実の反映だろうか。だとしたら、何と自分は情けない存在なのか。気弱で不安と劣等感に包まれて自信が持てずに悶々としている夢。実際、今まで一度だって空を飛んでいるような、痛快な夢と言うものを見たことがない。これが自分の本質なんだろうか。夢というのは不思議なもので、普段思ってもみない事や思いがけない人が出てきたりする。夢は”脳のゲップ”みたいなものだと、いつか聞いたことがある。心(脳)に溜まったガスを発散させるための生理現象だとしたら、あながち否定する事も無視することもできない。バラ色のめくるめくファンタジーのような夢を見てみたい。どうしたらそんな夢が見られるんだろうか。 いつも有難うございます。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.25
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♪CGに依りて重みのなかりせばバブルのあとのそは何処へと ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼昨夜見た映画「地球の静止する日」は1951年のリメークもの。前作は知らないが、本当に伝えるべきことが描き切れておらず、消化不良で観ていて納得できない部分が多かった。観客が原作や前作を知っているものとして制作したのか、肝心のところがあまり具体的に描かれていないため、胸の奥にずんと来るような感動がない。特に、尻切れトンボのラストシーンが頂けない。原題は「主人への告別」で、ここが一番重要なんだけど・・・・CGの画面は確かに良くできてはいるが、その映像に全エネルギーを使い果たしてしまった感じ。優れたシナリオ作家がいない最近のハリウッド映画は、押し並べて”映像は凄いが中身が薄い”ものが多い。以前にもそんな事を書いた覚えがあるが、CGにあまりにも製作費と時間を費やし過ぎているため、どうしてもそれらのシーンが映画の中心となって、描くべき人間がちゃんと描かれずに済んでしまっている。そんな風だからどんどん観客が離れていくのは必定の事。封切り間もないと言うのにガラガラだった。いくらTVで宣伝しても観客はすでに見限っているんだね。世の中(特にアメリカ)が恐慌となり、バブリーな映画なんてもう作れなくなるでしょう。本当の人類愛と人間の在り方を問うような作品が、生まれてくる土壌が整っていくことを期待するしかない。シナリオ作家の優秀な人材が育つには、もう少し時間がかかるのでしょう。CGという便利な道具を脇において本当の映画作りが出来る日がくるのをじっと待つか。もう当分ハリウッドCG映画は観ないだろうね。 いつも有難うございます。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.24
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♪ 一斉に巨樹は葉っぱを落としゆく己を守ることのみの生 ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ この年の瀬に、連日の非正規雇用労働者の解雇が報じられます。まるで木々が、体力を落とした時に自ずから葉っぱを落とすように。 空前の経常利益を上げて数ヵ月後の、この傍若無人振りは人を人とも思わない巨樹の横暴。何十年振りに赤字になったと言っても、巨万の内部保留があるあの超優良企業のトヨタにしてこうだ。 マスコミは寄ってたかって負の報道ばかり、馬鹿の一つ覚えのように繰り返すばかり。そんなことは分かったからその次の話をすべきだ。 NHKまで口を揃えて、国民にマイナスイメージばかりを植え付けて何の意味がある? 無節操な大盤振る舞いをして、その挙句に消費税を上げるという台本通りに事を進めようとしている麻生内閣の思うつぼだ。 こんな時だからこそ、いいチャンスというものも一杯あるはずでしょう。その可能性と具体例を前面に出して、モチベーションを上げるような報道をすべきだと思う。 日本国民は馬鹿ではありません。忍耐強いし勤勉だし努力家です。しかし、欠点はすぐ草木がなびくように同じ方向へ一斉に振られることです。 みんなと同じことをしている事が一番安心な国民です。そうだそうだ大丈夫なんだと思わせることが、今、一番必要なことだと思う。
2008.12.23
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♪幼な児の麦踏みたるやすこやかに育てと願う雲なき空に ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼麦畑というのは何だかとっても郷愁を誘いますね。麦の穂が風に揺れる風情にも、麦秋という麦が実る頃の黄金の麦畑もいいもんですね。麦わらも色んなものに使われていた記憶があります。苺をストロベリー(strowberry)と言う言葉の意味を知ったのは高校生のころだったでしょうか。麦わらを敷いて育てる食用小果実という意味だと。先日、幼稚園児が麦踏みをしている様子が報じられて、凄く懐かしい思いがしました。「麦踏み」という言葉を知っているのは団塊の世代までのような気がしますが、いかがでしょうか。麦は若芽がそろったこの時期に踏んでやることで、丈夫に育つんだというのが子供のころの記憶です。私の子供のころは(茨城県生まれ)あちこちで麦を栽培していましたので、麦踏みもやった記憶があります。 踏まれることで徒長するのを抑え、梅雨時に茎が倒れるのを防ぐというのが本当の理由らしい。麦踏みをすると、麦は葉や茎に傷を受けてエチレンを生成し、傷口から病原菌を防ぐための抗菌作用として働いていると考えられているそうです。そして植物ホルモンとしてのエチレンが作用して、茎の肥大、成長の抑制、根の量の増加、分けつを促進などの効果をもたらすのだそうです。寒風の中で麦を痛めつけることによって、かえって麦が丈夫に育つということは子育てにも当てはまることですね。過保護に育てばちょっとしたストレスにも耐えられません。艱難辛苦が人を育てるとも言います。この麦踏みをしていた子供たちが、いつか麦踏みの意味を知る時が来ると思います。そんな願いを込めた園児たちへの麦踏み体験だったのでしょうね。いつも有難うございます。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.22
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♪モノクロに 変わりゆきたる里山の 冬至 冬なか冬初めなり ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼今日は冬至ですね。暦ではすでに冬ですが、本格的に寒くなるのはこの日を境にして、これからの一ヶ月間ですね。寒い日があっても直に暖かくなって、まあまあ楽な日々が続きましたが、今日からは寒いんだと心に言い聞かせています。インフルエンザも流行り出したようですね。予防注射などはしていない私としては、精々、耳鼻咽喉を鍛えて風邪を寄せ付けないようにしないと。先日の「二重縄跳び 連続100回」計画を実行中です。毎日はやってませんが、あっさりと50回までいきました。最初に上手くいくとラッキーですが、どんどん疲れてくるのでつっかえる回数が増えてきます。それでもトータル100回までは一応こなすようにしています。連続100回というのはかなり高いハードルですが、目標があるという事は楽しいですね。いよいよ冬本番。表通りの駐車場で思いっきり跳んでやりますよ。ここなら誰に遠慮することなくやれますからね。西風がまともに当たる所なので、風が強いとちょっと無理かな。そうそう、冬至の今日は「100万人キャンドルナイト」の日です。今夜8時から10までの2時間、電気を消してロウソクの灯りで過ごすんです。あなたも電気を消して、スローな夜を過ごしてみませんか? よびかけ文いつも有難うございます。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.21
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♪さやけきの美空に月の浮かびおり今日一日は清らなりけり┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼昨日の朝、風のない穏やかな南西の空にレモンを半分に切ったような月が朝の光の中に輝いていました。一点の曇りもないペールトーンの青い空は、健やかな一日の始まりを暗示するかのようでした。日銀は金利を引き下げ0.1%ととし、限りなくゼロに近い金利となりました。ひどい話題の多い中で、杵築市では匿名の寄付が寄せられたという記事がありました。今朝の美空のような記事です。18日、市役所を訪れた人が八坂恭介市長に、直接、現金100万円を手渡したもので、市では申し出の趣旨に沿って、市内のキヤノン関連工場で働く非正規労働者の失業対策に使うそうです。ほかにも杵築市には、政府が打ち出している定額給付金と同額の現金1万2000円が入った匿名の寄付が郵便で寄せられたそうです。 杵築市と言えば、大分キヤノン(大分県国東市)と大分キヤノンマテリアル(同県杵築市)の人員削減に伴い、緊急雇用対策として、失業者を市の臨時職員として採用することを早々に発表して注目を集めました。昨日の朝の空のような清々しいニュースですね。本当に皆が困っている時は、スウェーデンの「オムソーリ」精神を見習って、みんなで助け合っていくしかないですよね。いつも有難うございます。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.20
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♪流れ来て流れ去りゆく必然に流されてゆく今日のはざまに┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼今年もあとわずかとなりました。時は貧乏人も金持ちも容赦なく押し流していきます。こうしている瞬間にも刻々と時は流れていきます。その流れに乗って、過去がどんどん遠ざかっていきます。未来は次から次へとやってきて、その持ち時間を減らしていきます。時間という川の流れはどうしても止めることはできません。川の流れに乗って、川面を見ている分には流れている事に気づきません。しかし、対岸を眺めて見ればものすごい勢いで押し流されていることに気づかされます。そして、次々にやって来る未来という景色はどんな色をしているのでしょうか。 いつも有難うございます。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.19
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♪朝食に食べしセイゴのムニエルや 昨夜(ゆうべ)の海の匂いしあるらむ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼昨夜、二男は知人に誘われて伊勢湾にボートのルアーフィッシングをしに行ったらしい。40~50cmの良形のセイゴ4本を持ちかえった。深夜に自分で捌いて、三枚におろしたものを冷蔵庫に入れておいてくれた。今朝は、それをムニエルにしてもらって食べたのですが、それがムッチリぽったりとして非常に美味かった。釣りの好きな次男は時々色んな釣りをしに行きます。友人も同じ趣味で気が合うらしく、二人で福井まで釣行することが年に数回ある。持ちかえるのはメジナだったりカサゴだったりするが、毎回釣れるわけでもなさそうで、手ぶらのこともある。中国の諺にこんな話があると、昔、開高健の本で読んだことがあります。 1時間幸せになりたいなら、酒を飲みなさい。 3日間幸せになりたいなら、結婚しなさい。 1週間幸せになりたいなら、牛を飼いなさい。 そして、一生幸せになりたいなら、釣りをしなさい。結婚は3日しか幸せをもたらさず、釣りは一生楽しめるというのは如何にも中国のことわざ的ですが、それだけ釣りの奥が深いということでしょうか。釣り好きだった開高健が好きそうな話です。たまにはのんびりと釣り糸を垂れるのも悪くはないですね。私も昔はよく釣りをしましたが、最近はあまり行きません。一時、物凄い釣りブームがり、馬鹿みたいに釣り人が巷に溢れて、その節操のない輩に嫌気がさして以来、とんと行かなくなりました。釣れても釣れなくても釣りは楽しいもんです。嫌いな人から見るとバカみたいでしょうけど・・・・ いつも有難うございます。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.18
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♪民主主義の理想の底にオムソーリ富も福祉も分かち合いたり┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼スウェーデンには昔から「オムソーリ(Omsorg)」という言葉が、租税に対する基本的な概念として定着しているそうです。「悲しみの分かち合い」「気にかける」「かばいあう」と訳され、税の使い方を端的に表しているのだとか。それは社会保障(医療ばかりではなく、福祉、保育、教育までをも含む)には格差は存在させないという考え方。スウェーデン人に「高負担について不満はないか」と問えば、返ってくるのは決まって「生まれてから死ぬまでの一生を通してみれば、すべて自分に返ってくるから特に不満はない」というものだとか。様々な条件の違いはあるにせよ、この「分かち合い」という精神をスウェーデン人が持ち得て、仏教の国に根付いていかないのは何故なのでしょうか。経済大国と言われる国は、如何に自分が多くを勝ち取るかだけに終始して、富の分配という事を全く考えずに今日まで来ました。ここへ来て、この「オムソーリ」という言葉の意味が大い意味を持って来たと思います。勝手に金儲けする人には税金の面でもっともっと高負担になるような仕組みを作るべきでしょう。自分の都合だけで、雑巾のように簡単に人を切り捨てるなんてことがまかり通る社会はおかしい。資本主義そのものが今問い直される時に来ています。スウェーデンに学ぶことは多いのではないでしょうか。ちなみに、スウェーデンの消費税は一般に25%。例外が設けてあり、食料品、ホテル代、交通費などは12%、書籍や新聞などと文化事業に関わる一部商品やサービスに対しては6%となっているそうです。(一般的に北欧は消費税が高いが、食料品の税率が低く抑えてある国が多いそうです。) 所得税はというと、収入の多少に関わらず、約30%の地方税がかかる。地方税は住んでいるコミューン(市町村にあたる)によって異なり、大体26%から35%の間。所得が多くなると国税が加算される。2005年は、年収が298,600クローナまでは国税はかからない。それを超えると、298,600クローナから450,500クローナまでは20%、 450,500クローナ以上には25%の国税が、その超えた分にさらに加算されるという。累進課税方式は日本と同じですが、年収が298,600クローナまでは国税はかからないという部分がどの程度なのかは未確認です。すみません。いつも有難うございます。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.17
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♪日に三度違う小鳥の群れ来れば日々に朱色のわびゆきにけり ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼隣家の庭には採る人もない柿がたくさん色づき、その実を食べにいろんな小鳥たちがやってきます。午前中はメジロの一群がかわいい声で、賑やかに啄んでいます。きびきびとと動きまわる姿は園庭の幼稚園児のようです。午後になると今度はムクドリ軍団がやってきます。喧しい声で鳴きながら先を争うようにして、ハイエナのように食い散らかしていきます。夕方近くなると今度はスズメの一群がやって来ます。柿とスズメはミスマッチのようですが、甘い柿はやはりご馳走なんでしょう。それでも半分は下に降りて草の実などを啄んでいるところを見ると、地上で採食する方がいいみたいですね。 合間にはヒヨドリがやって来て、偉そうな声を出しては小鳥たちを蹴散らすようにしています。木の実、草の実を食べる野鳥たちにとって、この季節は最高に幸せな時期ですね。一番うまいものから順に食べていき、丸々太って厳しい冬本番に備えます。大型で雑食性のヒヨドリあたりが一番その恩恵を受けているのでしょう。まだまだ木の実はそこら辺にいっぱいあるんだから。ナンテンにトキワサンザシ、クサギにヤツデ、ムラサキシキブにコムラサキ(食べてるのを見たことはないけど)など、ヒヨドリぐらいしか食べないでしょう。雑食性の人間にとっても、食べ物がおいしい季節となり、メニューが増えるのが嬉しいね。ゆうべの、キムチ鍋は美味かったなぁ。いつも有難うございます。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.16
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♪原点に戻りてゆかむブラジャーを着ける男の哲学や如何に┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼メンズブラジャーが発売から3週間で500枚と、飛ぶように売れているのだという。一体これは何なんだ!着けると「落ち着く」「優しくなれる」だと。これは正しく女性願望だ。所詮男は女のなり損ないです。オッパイがあるのもタマタマに縫い目があるのも、その隠せぬ証拠です。先祖帰りか、その原点に戻ろうとする何かが、今の世の中に溢れているということでしょうか。最今は社会で認知されてその存在が大っぴらとなり、芸能人などで特に目に触れることが多くなり、世の中に如何に「おかま」が多いかを思い知らされます。カルーセル麻紀、美川憲一、(山谷初男、木下恵介)、お杉とピーコ、IKKO、 KABA.ちゃん、ピーター、假屋崎省吾、前田健、大高博幸、山咲トオル、植松晃士、真島茂樹、美輪明宏、広瀬光治(ニットデザイナー)、クリス松村、はるな愛、など他にもたくさんいるんじゃないでしょうか。単なる「おかまキャラ」で売ってるだけの人もいるのかも知れませんが、実際に誰がどうだかは良く分かりません。これらの人たちは一部を除いては、ほとんどが職業として売りにしているわけですが、一般的な性同一性障害の人は表面に出ることは少ないでしょう。バイセクシャルとして潜在しているケースもあります。根本的に女性側に振れる可能性が常に潜んでいる、というのが男の実態なのでしょうか。私には全くそんな気はないので、気持ちを理解する事はできないですが、変身願望はひょっとして有るかもしれません。何かの機会(仮装大会とか)に女装して、その快感にハマる人も居るようですから、潜在しているそれに対しては何とも言えない。と、ここまで書いて念のために調べてみました。性同一性障害で治療を必要としている男女比は、アメリカでのデータですが3:10で圧倒的に女性の方が多いのだそうです。複雑ですね。何とも言えなくなりました。いつも有難うございます。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.15
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♪替わるけど代わらぬままにズルズルと チェンジ出来ずに「変」の年ゆく ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼「今年を表わす文字」。今年11月1日から投票を受け付けた日本漢字能力検定協会には、過去最高の11万1208通が寄せられたそうです。そのうちトップの「変」は6031通で全体の5・4%を占めて2位以下の漢字を圧倒。今年を表わす文字に「変」が選ばれた理由が、アメリカのオバマ次期大統領の「チェンジ」から連想した文字だというのだから心境は複雑ですね。首だけ挿げ替えて国民に信を問うこともせず、代わることを選択する機会さえ与えられずに年を越すこの国。政治家が莫迦なのか国民が悪いのかどっちなのでしょうか。 2位は北京五輪などにちなんだ「金」(3211通)、3位は株価などから「落」(3158通)、4位以下には「食」「乱」「高」などと続く。世相を象徴する07年の漢字は「偽」、06年は「命」だった。 最近富に人が変わっていく。★振り込め詐欺の上前をはねるような事件。逮捕されたのは、裁判所の書記官。★「小中学生ケータイ禁止」の動きが全国各地で出てきた。「福岡県芦屋町が近く宣言」と報道されて以来、関西では大阪府が知事の陣頭指揮で年度内実施に向けて準備中。★麻生内閣の支持率降下「前回調査比15ポイント減の25%」。9月の発足時の半分。政策をめぐる首相の迷走が原因。★警視庁総務部の管理官、階級は警視50歳。足がふらつくほど酒に酔った状態で乗用車を運転して事故。★大麻取締法違反事件。10月末時点の摘発者数が2152人(警察庁まとめ)で、過去最悪ペースで推移。★常識外れのクレームや無理難題を学校や教師に突きつける「モンスターペアレント」の横行。★茨城県の無職少女(17)にわいせつな行為、児童買春・ポルノ禁止法違反などの疑いで、小学校校長逮捕。などなど余りにも多すぎて・・・・・。こんな、想像も追い付かないような事件が頻発して、人が、社会が、どんどんおかしくなっていく。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.14
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♪一品を持ち寄り集う冬の夜のうたげに咲きし十色の華 ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼久しぶりに一品持ち寄って、善男善女が御大のアトリエに集まりました。音頭取りはいろんな才能を持つ太陽のような美人のランちゃん。卓上式のフライで美味しい特製春巻きを揚げてくれました。皆さんタレントの持ち主で、それぞれが得意のものを出し合ってワイワイがやがやと賑やかでした。短歌を嗜むご婦人は、歌会始の節で朗々と自作の歌を披露。教育界のお目付け役である女性は吟詠を、名古屋の社交クラブのリーダーはドイツ語で野バラを鮮やかに披露してくれました。自作の詩を朗読する山の画家、元アナウンサーはマダムキラーのソフトな声音で英文を読んだりと、賑やかな楽しい会となりました。で、自分はと言うと自作の短歌の一つも暗唱できず、つくづく自己顕示欲が欠落している事を実感しました。こういう会に参加する場合は、予め何がしかの心構えを持って参加しないとちょっと淋しい思いをすることになる。普段からそんなことをする機会の多い人は、別段の用意は要らないのでしょうが、そうでもない人にとっては余興の一つもマスターしておかないと間がもたないね。約十名の個性派が、正しく十人十色に楽しく夜は更けるのでした。私は、ワインを一人でがぶがぶ飲んで、その夜はすっかり酩酊して帰り、翌朝はどうやって帰ったのか覚えていないあり様。朝、カミサンがやけに機嫌が悪いので、どうしたか聞くと自分に原因があったらしい。ま、年に一回ぐらい許してよ、ね。 ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.13
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♪不景気は太陽風の吹かぬゆえ 宇宙(そら)にさまようアース細胞 ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼地球が一個の生命体とすれば、人はその細胞みたいなものです。その細胞が不景気という嵐に打ちのめされようとしています。来年からの世相を想像すると気が滅入りますね。日本だけでも数十万の人が職を失おうとしています。世界中で一体何人になるのでしょうか。不況が坂を転がり、雪だるまのように不景気の波が下へ行くほど膨らんでいきます。この膨らんでしまった雪だるまを溶かすのは、並大抵のことでは無理な気がします。今年は11年周期で増減する太陽の黒点が、増加するはずの周期に入っているにもかかわらず増加しないという異変が起きていると、11月21日付けの朝日新聞に科学面にありました。多い年は毎日観測される黒点が全くない月があるというのは100年ぶりのことだそうです。12月10日黒点情報ー宇宙天気情報センターこのままずっと少ない状態で推移すると雲が増えて、太陽光が遮られるという説があるそうです。太陽活動が低下すると、太陽から噴き出す陽子の流れ(太陽風)が弱まり、遠くの銀河からきた宇宙線が邪魔されずに地球に降り注ぐ。宇宙線が大気に当たると氷を作る核が増えて、雲が増えると考えられるんだとか。地球が太陽から受ける放射エネルギーが減り、黒点が多い時と少ない時とでは、可視光で約0.1%、紫外線では数%になるという。太陽風は約50年前に観測を始めて以来、最低レベルになっているらしい。地球細胞の命である太陽。どうか我がちっちゃな存在の人類をお守りください。太陽風で不景気風を吹きとばしておくれ。 ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.12
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♪無きにあらずあると思えば豊かにて鳥、草、田原またひろき空 ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼地方の田舎街には時代の先端を行くようなファッションも、世界中のアートやミュージシャンも来ない。衣・食・住すべてにおいて満たされているというわけにはいきません。そういう意味での刺激はほとんど無いに等しいでしょう。しかし、この年になってみると自然の中にある豊かさというものが殊のほか愛しく感じられます。山紫水明とまではいかないまでも、里山には様々な生き物が生を謳歌し、雲が流れ、小川が流れ、雨が大地を潤し、時々刻々と変化していきます。本当の自然ではないにしても昆虫や野鳥があふれ、野草が多様に繁茂し、様々に季節の移ろいを楽しませてくれます。秋から冬に向かう時期は、それらが一旦活動を中止して一場の幕を下ろします。そして、それが却って豊かさを思い起こさせる要因となり、来るべき春を心待ちにすることになります。 吾らが田園都市は海を控え工業地帯には中部電力の火力発電所あり、内陸部には愛知用水の調整池あり、集合住宅地あり、田園地帯あり、里山ありと、変化に富んでいます。この内の田園を含む里地が豊かな自然を感じさせてくれる貴重な空間です。田畑があるおかげで大きな空間が空に広がっています。一番低いこの田圃から徐々に高さを増して住宅エリアへとなだらかに連なっていく空間が、四季それぞれに変化して、心を開放させてくれています。 ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.11
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♪起きゆけば明かり射したる息子(こ)の部屋に 夜を継ぐ影の身じろぎもせず┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼朝6時に起きて二階へいくと、まだ暗い廊下に息子の部屋の明かりがもれている。静かな緊張が漂っていて、障子に映る影は何かをしているようだがジッと身じろぎもしない。どうやら昨夜も徹夜だったらしく、声を掛けてみると「んむ」とだけ答えた。今は卒業制作の最中で、一つ終わればまた次と幾つかの課題に追われているらしい。 就職の内定はもらっているが、この情勢でどうなるか分からない。不安定な中での卒業制作はけっこうキツイ。製作に時間を取られ、新たな就活もできない状態なので、心中は決して穏やかなものではないだろう。これから沢山の艱難辛苦が待ち構えている人生の端緒に、まずは無事に辿り着くことが出来るようにと望むばかりです。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.10
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♪また一つ昭和の星の消えにけり おでんの味の唄をのこして ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼作曲家の遠藤実さんが6日に76歳という若さで亡くなられました。5000曲とも言われる曲を創り、親しみやすい数々のヒット曲は自然に口を衝いて出てくるものばかり。如何にもダシの利いたおでんの味のような、庶民的な歌が多いですね。貧乏して苦労した生活体験があったればこそ生まれた名曲の数々。戦時中の小学五年の時、新潟市に疎開。家は電気もないほど貧しく、十四歳で働きに出た。生の大根にみそを塗っただけの弁当。歌への夢をかなえようと上京した後も、「流し」をしながら独学で作曲を学んだという。「本当のもの」はそういうところからしか生まれえないのかも知れません。勿論、天性の感受性と音楽的才能がズバ抜けていたからに違いありません。ある種の偶然と運命とが交ぜになり、その上に才能と努力が重なって生まれ出てくる希少金属みたいなものなのでしょうか。「北国の春」は、詞を受け取ってからわずか5分で、口からほとばしるようにして出来た曲だそうです。良いものというものは短歌でもそうですが、短時間にすーっと出来たものがいいですね。あれこれ捻くったものは厭味があって良くない事が多いようです。私も若いころ作曲をして遊んでいたことがあります。30、40年も前のことです。当時一般から歌を募集してプロが歌ってくれる、NHK の「あなたのメロディー」というという夢のような長寿番組が有りました。全国から月に400曲以上の応募があり、それに二度応募して二度採用されるという何とも幸運な経験があります。しかし、作った曲は10曲にも満たない。今考えると自分にそんなに才能があるとは思っていなかったし、それだけのモチベーションもなかったんですね。遠藤実さんの創ったヒット曲はバラエティーに富んでいて、色んな歌手が歌っていることに今更ながら驚きます。流行歌という括りで捉える歌の世界は無くなりましたが、今また演歌が復活しつつあります。年齢性別を超えた誰でも口ずさめるような歌が、生まれることを望んでします。阿久悠が逝って遠藤実さんも逝って、昭和が本当に終わってしまった。ご冥福をお祈りいたします。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.09
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♪ひっそりと水路に餌をまつ鳥やけふのアオサギきのうのコサギ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼寒さも厳しくなってきて、鳥たちの姿がやけに目に付くような気がします。河口に近い小さな水路には、昨日もアオサギが一羽神妙な顔をして水底を覗っていました。ここはシラサギがよく来るところですが、アオサギを見たのは初めてです。朝倉駅に近くそばには市役所もあり、そこそこ人通りのある場所です。そういうところに野鳥が飛来するというのは、如何にも田園都市らしいね。昨年は、この場所で何度かカワセミを見かけましたが、今年はまだ一度も見ていません。近くのため池では、川鵜が時々もぐっては餌を捕っているのを見かけます。きのうはパークロード沿いの小さな川に、一羽の鵜が堰になっている場所で魚を狙っていました。首を奇妙に動かしながら、陸上から魚の姿を覗っている鵜を見たのは初めてです。大きな嘴の先が鉤状に鋭く曲がっていて、なかなか精悍な顔をしています。鵜といえば、「鵜飼」で使われている鵜たちには、れっきとした年功序列があるんだそうですね。舟縁にとまる場合、へさきにいるのは最古参の鵜で最後尾にいるのは新米の鵜なのだそうです。うっかり新参者が序列を乱して割り込むと両隣の鵜が怒り、クワックワッと騒がしく鳴いて、翼ではじき出して最後尾に追いやってしまうのだとか。「鵜飼」は万葉集にすでに登場するので、それ以前から盛んに行われていたらしい。鵜の付く言葉(鵜の目鷹の目、鵜呑みにする、鵜の真似をするカラス、鵜の鳥の尻抜けとか)があるように、人間の生活に深くか関わっていたということから窺えると。司馬遼太郎氏が、人間の序列はこの鵜の序列からあるいは始まったのではないかと、「街道をゆく」の中で半ば冗談と言いつつ「推察」されています。面白いもんですね。人間界よりも自然界の方が先んじているわけですから、謙虚に先輩の動物たちを見習った方がいいのかも知れませんね。感謝ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.08
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♪何をかに抗いて立てし目標は二重なわとび連続100回 ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼今年の冬を乗り越えるのにどうすればいいのか考えました。それには寒さから逃げないで、寒さに立ち向かって事だと思い至りました。60を目前にして、若さに挑戦というか「年寄り(前)の冷や水」というか、60という数字に抗う心境でしょうか、昔よくやった縄跳びをすることにしました。縄跳びは家に居ながらにして何時でもできるので、ちょっと運動したい時などには持ってこいなんです。先日、早速やってみました。目標は30分間としたのだけれど、とても30分はやってられない。単純な運動なのでどうしても飽きてくるんですね。15分で辞めてしまいました。息が上がることも心臓があぶることもなかったので、やはり30分位はやらないとやった実感が持てない感じです。それならばいっその事、二重跳びに挑戦だ。昔は割と得意としていたので多分出来るだろうと・・・。目標を100回と設定し、早速、昨日の夜から始めました。本当に久し振りなので、着地は乱れるし手の動きもヨレヨレで、まあ長くて10回位しか続かない。それでもめげずに跳び続けて70回位までいったかな。すごいでしょ?自分でもまんざらじゃない気分だね。さすがに息は上がって、「運動した」という快感がありました。もう少し頑張れば100回位はできそうで、目標は簡単にクリア出来てしまいそうです。こうなったら目標を「連続100回」に変更です。今年の冬の楽しみが一つ増えました。寒さなんか飛んでけ~。因みに、年をとると骨がスカスカになる骨粗鬆症が心配ですが、骨を丈夫にするには縄跳びが一番いいのだそうですね。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.07
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♪木枯らしや猫は居直り決め込みて人に添い寝の夢枕かな ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ギンちゃんは最近、家で寝る事が多くなってきた。まぁそれはいいとしても、知らないうちに人の蒲団に乗って寝ている時がある。何とも重くて寝返りもままならない。5キロの重しが乗っているのを想像してみてください。夜中に、まるでオッサンが寝てるかと思うような寝息を立てて、極楽顔で寝ている。その姿は何ともかわいくて無下に追っ払うこともできないのです。それで、こっちは朝まで変な格好で寝るもんだから、朝になって腰が痛くて困ったりするんです。 ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.06
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♪四十年好きを頼りに語り継ぎいま円熟の人情話┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼先日、恒例の佐布里落語会を観に行ってきました。62回目となる今回は遅刻者あり、不幸があっての欠場ありで波乱の幕開け。席亭の小学校の校長でもある「月の輪熊八」さんが、予定を変更してトップバッターで登場し、手慣れた調子で長屋話を披露。二番手に社会人落語の全国大会で三連覇を成し遂げた我らが「竜宮亭無眠」が登場。彼が登場するだけで会場は盛り上がり、枕の話に爆笑の渦だ。そのままずっと枕の話を続けてほしいくらい面白いがそれでは漫談になってしまうぞ。語り口、声量、テンポ、話しの間のどれをとっても申し分ない。アマチュアとは思えない44歳独身の彼は、ひっつめ髪を後ろで結んでいるのがトレードマーク。最近(だいぶ前から?)額がかなり後退していてそのアンバランスが、噺家として得している感じ。何とも見ているだけで可笑しさがにじみ出てくる。左から 「熊八」 「無眠」 「春丸」「河太郎」最後にトリを務めるのがベテランの「川の家河太郎がたろう)」さん。 高校時代から落語にはまり、以後40年以上続けてきた人だ。ここ数年でかなり上手くなって、得意の人情話でグイグイと引き込んでいく。活舌が悪くて聞き取りにくかった10年前に比べたら雲泥の差だね。好きなこととは言え、仕事と両立させながら続けることだけでも大変なこと。ここへ来て円熟の境地というのはすばらしいね。ものを成すというのは才能ではないんですね。続けること、継続することそのものが技を作り上げていくんですね。続けられるという事が才能なのかもしれない。勿論、そこに第三者の目があってこそのことでしょう。私の短歌も伸び悩み・停滞気味な今日この頃ですが、続けることが大切と思っています。皆さんの御来訪を感謝しつつ、「河太郎」さんを見習って精進を心に誓うのであります。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.05
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♪同じ場所同じ時間にすれ違う若き乙女の颯爽として ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼何ともかわいらしい年のころは10代の後半と思しき娘さん。駅へ向かう途中なのか、毎朝同じ時間、同じ地点ですれ違う。ちょっと前傾気味で前方5mぐらいに視線を定め、脇目を振ることなく颯爽と歩いて来る。浮ついたところがなくきっぱりとした意志を感じて如何にも好感がもてる。否、好意を持っていると言った方が正しいかもしれない。毎朝会えるのが楽しみで、すれ違いざまにチラっと顔を見るだけの、ただそれだけで清々しい気分になり、一日の良いスタートが切れる。声を掛けるなんてことは、金輪際ないと思うが、自分の価値観の中にあるものの投影として、その娘さんに出会えたことは幸運なことだと思う。こんな娘が息子の嫁さんだったらいいなぁ、とチラッと思ったりしている。少しずつ服装が変化していく。その内化粧もするようになるのだろうか。たまに会えない日があって、そんな日は何か忘れ物をしたような気分です。 ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.04
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♪襖より古き新聞現れり世界恐慌始りし年の┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼30年振りに襖を張り替えました。以前は表紙を替えただけだったが、今回は猫にボロボロにされていたため思い切って裏紙まで替えることにしました。はがしてみると、表紙のすぐ下は材木商の帳面らしい和紙が貼ってあります。その下には古新聞が貼ってあり、経年変化でボロボロになっていたものの一部はどうにか読めます。横文字は右から左へ、漢字は今では目にしない古い難しい字体です。特別な記事は目につきませんでしたが、日活の時代劇映画の広告があり、仰々しいうたい文句が時代掛っていました。よく見ると昭和4年9月28日のもの。この家が昭和7年ごろのものですから、保存してあった古い新聞を使ったのかも知れません。この昭和4年という年がどういう年だったのか、調べてみて驚きました。この新聞の日付の約一ヶ月後、10月24日にニューユークの株式市場が大暴落して世界恐慌(1929~1933年)に突入した年なんですね。何たる偶然でしょう。吃驚しました。1929~1932年の間に世界貿易は70.8%も減り、失業者は3000~5000万人に達し、国民所得は40%以上減少。米国では株価は80%以上下落し、1929年~1932年に工業生産は平均で1/3以上低落し、1200万人に達する失業者を生み出した。これは全労働者の4分の1に当たる(失業率25%)。閉鎖された銀行は1万行に及び、1933年2月にはとうとう全銀行が業務を停止。1932年7月 ドイツ国会選挙でナチスが第1党、共産党が第2党に。1932年7~8月 オタワ会議 イギリス連邦は域外輸入品に対して高い関税を掛けることを決定。フランス、アメリカなども封鎖的な経済圏を作り始め、世界経済はブロック化の方向へ。1933年1月30日 ヒトラー内閣の成立。これ以降、失業者対策でヒットラーが頭角を現すようになるんですね。1933年3月 米国のF・ルーズヴェルト大統領のニューディール政策開始。大規模な公共事業による景気刺激策を中心とするニューディール政策で、景気は一時的に急回復。 しかしニューディールも根本的な解決には繋がらず。 2008年の今、まさに世界恐慌以上といわれる大不況に陥って、世界中が大変な事になり掛っています。この思いつきの襖の張り替えが、偶然にも79年前の世界恐慌にリンクするなんて・・・・昭和4年は、他にこんな事が有ったらしい。 1/9 犀川堤防めぐり岐阜で3500人暴動、事業中止 1/25 中野正剛(民政党)が衆院予算委で満州某重大事件真相公開を政府に迫る 2/15 新宿の戸山脳病院火災(死者11人) 2/23 説教強盗逮捕 3/5 旧労農党の山本宣治衆院議員刺殺される 4/15 阪急梅田百貨店オープン、ターミナルデパートの初め 4/16 共産党関係者一斉検挙(11/5記事解禁) 6/3 中国国民政府を承認 6/24 朝鮮疑獄発覚(12/28山梨半造前朝鮮総督起訴) 年内には鉄道疑獄等の汚職事件相次ぎ政友会打撃 6/25 長崎の三井松島炭鉱で出水(死者42人) 7/1 満州某重大事件(張作霖爆殺事件)関係者を警備上の責任で処分 7/2 満州某重大事件処分大甘で昭和天皇の不興を買い田中首相退陣 浜口雄幸内閣(民政党)発足 7/11 張学良、ソ連から東支鉄道を強制回収(中ソ交戦を経て12/22和議) 7/29 緊縮実行予算を発表、不況ムード一段と悪化 8/5 北海道の歌志内住友炭鉱でガス爆発(死者71人) 8/19 独飛行船ツェッペリン伯号が来日 9/18 浅間山大噴火 9/26 私鉄疑獄で小川平吉前鉄相起訴 9/29 田中義一前首相急死 10/24 ニューヨーク株式市場大暴落、世界恐慌の始まり 11/5 ラジオの全国中継スタート 11/29 佐分利貞夫駐華公使が自殺 12/16 ダグラス・フェアバンクス来日 ――― 香川、岡山で夏にねむり病流行(死者93人) ●物価 コロッケ2銭 カレー10銭 牛乳6銭 コーヒー10銭 ラーメン10銭 そば10銭 映画40銭 国鉄5銭 銭湯7銭 封書3銭 ハガキ1銭5厘 新聞(1ヶ月)90銭 レコード1円20銭 週刊誌12銭 「誰か昭和を想わざる」より転載させていただきました。ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.03
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♪10ほどもサバ詠みしごと怪童の一億稼ぎて驕ることなし ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼今年のゴルフ界は石川遼の活躍で大いに沸きましたね。史上最年少で賞金一億円を稼ぎ、インタビューでの落ち着きぶりはとても17歳とは思えない。客観性、自己分析、向上心、学習力、モチベーションどれを取っても一流で、人一倍努力するんだから並の選手はとても及ばない。正に怪童の名に相応しい。 今季は24試合に出場し、前半に予選落ちが9度あったにもかかわらず優勝2回、ベストテン入り5度と活躍。特に10月の日本オープンで、一級選手が手を焼いたフェアウウェーと高速グリーンを攻略して、単独2位となったのが大いに自信になったらしい。そして、11月のマイナビABC選手権で、伝説ともいえるベテランとの激闘を制して優勝しました。次を予選落ちしたものの以後、5位、2位、13位と着実に結果を出した。小1でゴルフを始め、05年の全国中学選手権で優勝、高校入学の07年にマンシングウェアオープンKSBカップで15歳8か月のツアー最年少で優勝。今年1月にプロ転向して2度の優勝。そして今季、最終戦を残して賞金ランキング5位に付けている。柔軟で強靭な筋力と明晰な頭脳、石川遼はタイガー・ウッズを超えられるか。世界が注目する日もそう遠くはないのかも知れない。それにしても今年のスポーツ界は、若手の進境著しく頼もしい限りですね。浅田真央の復活も嬉しい。彼女はフィギュアスケト界で、過去も含めて世界一だと思います。これからの成長が益々楽しみですね。
2008.12.02
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♪北風の中を歩みしサンダルの媼はずっと素足のままで ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼サンダルで買い物袋を提げたおばさんがいたので、「元気だねぇ」と声を掛けてみた。聞くと75になるという。とてもそんな風には見えない。50代で十分通る、と言うとまんざらでもなさそうだった。10年ほど前から裸足を通しているらしく、「慣れればどうってことない」と平気な顔で言う。冬が平気なら夏はさぞ大変だろうと言えば、どっちかと言えば夏の方が好きだとのこと。元々丈夫な体質で、こういう人が長生きするのでしょう。団地に住む87歳になる元気なお爺さんは、今だに自転車に乗り、膝と腰が少し悪い以外はどこも悪いところがない。女遊びや三日連続の徹夜麻雀などの昔話を楽しそうにする。如何にも昨日のことのように話すその心は当時のままのようだ。先日のゲートボール大会で二位になり、優勝したのは五十代のやつだと残念そうに言う。自分の歯が20本以上あって、80になった時に市から沢山ご褒美を貰ったと喜んでる。丈夫な体に生まれてくるというのは幸せな事ですが、今、こんな世の中になって長生きが良いことと言えるのかどうか。もうじき四人に一人が老人という社会がやってきます。右を見ても左を見ても老人、老人。もちろん自分もその中に入っているわけで、健康でなかったら悲惨な状態にうち置かれるのが目に見えています。長生きはそんなにしたいと思わないけれど、図らずも長生きしてしまうかもしれない。その時、自分や社会はどうなっているのか・・・・・。もう、すぐそこだ。 ランキング参加中。クリックをお願いします。
2008.12.01
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