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2023.05.07
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カテゴリ: 読書
連休は外出の予定がなかったので、読書&読書。
この前読んだ《家》の続編、《春》を読みました。
473ページの超長編。



今回のしおりは曽根まさこ先生の「私が死んだ夜」ポストカードよ~ん♪

前作《家》では四川省の名家、高家の覚新・覚民・覚慧の高3兄弟が主人公でしたが、
この《春》では彼らの従妹、淑英が主人公です。

高家は広大な邸宅に祖父その四人の息子とその家族が暮らしていて
高3兄弟と淑英は同じお屋敷で兄弟同然に育っています。

この《春》は淑英の心情の描写から始まっています。
彼女は祖父(前作《家》中で既に亡くなっています)が生前に取り決めた縁談の
ことを考えて憂鬱になっているんですね。

・60歳の老人の妾として無理やり嫁がされることになった召使の鳴鳳は自分の
 運命を悲観して湖に投身自殺
・好きな人がいるにもかかわらず親が決めた結婚相手に嫁いだが、夫が亡くなったため
 実家に戻されてきた従姉の梅。その梅は実家に戻った後病死
・わけわからんことを言い出した一族のおばさんのせいで臨月で町の外の辺鄙な
 家に引っ越しさせられ、満足なケアを受けられず難産のため亡くなった兄嫁

…というような周囲の悲惨な女性たちを見てきた淑英は「自分はあんなかわいそうな女性には
ならない。」と思いつつも女性としての自分の無力さを自覚していて、それを打開するために
悩み、もがきます。

《春》は淑英の成長が主題なんでしょうかね。
しかし、彼女の成長の過程っていうのが非常にのろく感じて、わたしゃちょっと
イライラしてしまいました。

とにかく何かって言うと一族の年頃の女の子が集まって花園を散歩したり
湖で船に乗ったりするんですよ。
そういう時、淑英は花を見たり、湖の水面を見ながらいつも物想いに耽ってるのです。
「淑英!憂いてないではよ決断せい!」と何度(心の中で)つぶやいたことか。

だいたい邸宅の中に花園や湖や人工の山があるって。。。この高家、どんだけ
お金持ちなのよ!?お嬢さんたちや奥様たちやその他の親族の優雅な生活の描写に
かなりのページが割かれていたと思います。

高家は一つの邸宅に4家族が住んでいます。

序列は家族内ではなく一族全体の中で決めるので、例えば孫世代の淑英は
家族内では長女ですが、同じ世代の女子の中では2番目の年長者なので、
年上の親族からは二妹と呼ばれているけど年下の従妹たちからは二姐と呼ばれている。。。

というふうに同じ人物でも呼ばれ方が二通りあるのでこんがらがっちゃって。。。
更に、奥さんたちは張氏、周氏などと名字で呼ばれている。。。(@_@。


私、中国語の本を読む時、メモは絶対とらない主義なんですが、これはとうとう
家系図を書いてしまいました。なんだか負けた気分。。。orz

それから、物語の中で一番イライラさせられた人物は高3兄弟の長男・覚新かな?
とにかくザ・長男って感じの事なかれ主義、自分が我慢することで丸く収まるなら
という考えでとにかく誰に対しても強く出ることができず、弟や従妹たちが頼って
きても、ヘタレな対応しかできずいつも失望させてしまう。。。いい人なんですけどね。

と、かなりとりとめのない内容になってしまいましたが、2023年ゴールデンウィーク
はこの《春》で終わりました!

《家》もそうだったんですけど、この《春》もかなりの読み易さでした。《囲城》の銭鐘書や
《陸犯焉識》の厳歌苓の文章は私にとってすごく読みにくくて、最初の数ページを何度も
読み直したんですけどね、この《家》《春》の2冊は1回でサクッと意味がつかめました。
どうしてなのかは説明できないんですけど。

中国語教室の教材にいいのでは?と思いました。私が先生ならこれ教材にするな~と思いました。
文中に出てくる成語もかなり中検の問題によさそうな感じだし(常に中検目線)。


次女(現在東京在住)の部屋から盗んできた世界史資料集。
時代背景が良く分からなくて、20世紀初めの中国の部分をちょっと読んでみました。

あと、続編の《秋》も買っているんですけど、連休では《春》を読むので精一杯でした。
《家》→《春》と面白さが無くなってきているのであまり読む気になれません。
夏休みに予定がなければ読むかも?





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Last updated  2023.05.07 23:04:59
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